JP2685025B2 - 圧電アクチュエータ - Google Patents
圧電アクチュエータInfo
- Publication number
- JP2685025B2 JP2685025B2 JP7132849A JP13284995A JP2685025B2 JP 2685025 B2 JP2685025 B2 JP 2685025B2 JP 7132849 A JP7132849 A JP 7132849A JP 13284995 A JP13284995 A JP 13284995A JP 2685025 B2 JP2685025 B2 JP 2685025B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- piezoelectric
- piezoelectric elements
- piezoelectric actuator
- hinge
- movable portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直線変位を角度変位に
変換する機構としての圧電アクチュエータに関する。
変換する機構としての圧電アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】この種の圧電アクチュエータは、圧電素
子に電圧を印加して圧電素子を長さ方向に変形させ、そ
の変形を角度変位に変換し、例えばミラー等の光学系の
角度制御等を行うときに用いられる(実開平2−650
92号公報、同3−40896号公報参照)。
子に電圧を印加して圧電素子を長さ方向に変形させ、そ
の変形を角度変位に変換し、例えばミラー等の光学系の
角度制御等を行うときに用いられる(実開平2−650
92号公報、同3−40896号公報参照)。
【0003】従来の圧電アクチュエータは、図6,7に
示すように、圧電素子1,2を備え、これら圧電素子
1,2の一端はそれぞれ支持部材3に固定され、他端は
可動部材4に接続される。可動部材4は可動部4a、ヒ
ンジ部4b、取付部4cから成り、取付部4cが圧電素
子1,2の他端に接着されている。支持部材3は圧電ア
クチュエータを実装する部分にネジ等により固定され
る。
示すように、圧電素子1,2を備え、これら圧電素子
1,2の一端はそれぞれ支持部材3に固定され、他端は
可動部材4に接続される。可動部材4は可動部4a、ヒ
ンジ部4b、取付部4cから成り、取付部4cが圧電素
子1,2の他端に接着されている。支持部材3は圧電ア
クチュエータを実装する部分にネジ等により固定され
る。
【0004】2つの圧電素子1,2のうち、片方の圧電
素子に電圧を印加することにより、圧電素子が直線方向
(図の左右方向)に変位し、この変位は片方のヒンジ部
4bを介して可動部4aへ伝えられ、他方のヒンジ部は
変化しないので、可動部4aが傾動する。ヒンジ部4b
は、その弾性変形内で変形され、繰り返し動作を実現す
る。要するに、ヒンジ部4bの変形により圧電素子1,
2の直線変位を角度変位に変換している。
素子に電圧を印加することにより、圧電素子が直線方向
(図の左右方向)に変位し、この変位は片方のヒンジ部
4bを介して可動部4aへ伝えられ、他方のヒンジ部は
変化しないので、可動部4aが傾動する。ヒンジ部4b
は、その弾性変形内で変形され、繰り返し動作を実現す
る。要するに、ヒンジ部4bの変形により圧電素子1,
2の直線変位を角度変位に変換している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような圧電アク
チュエータにあっては、可動部4aを傾動させるとき、
変形しない方のヒンジ部4bの剛性に抗して変位するよ
うに圧電素子を駆動しなければならないので、角度変位
のためにそれ相応の力が必要となる。
チュエータにあっては、可動部4aを傾動させるとき、
変形しない方のヒンジ部4bの剛性に抗して変位するよ
うに圧電素子を駆動しなければならないので、角度変位
のためにそれ相応の力が必要となる。
【0006】また、従来の圧電アクチュエータにおい
て、信頼性を高めるために冗長系を設けることを考えた
場合、2個の圧電素子をもう1組設けても、圧電素子の
ペアがヒンジ部を介して他のペアと結合されてしまうの
で、もともとの圧電素子と冗長系の圧電素子が互に干渉
してしまう。つまり、2個の圧電素子を追加しただけで
は冗長系を構築することはできないという構造になって
いる。したがって、圧電アクチュエータが組み込まれた
システム全体をもう1セット設けることによってしか冗
長系を作ることはできなかった。そのため、装置全体の
重量が増加したり、コストが増加するといった問題が生
じる。
て、信頼性を高めるために冗長系を設けることを考えた
場合、2個の圧電素子をもう1組設けても、圧電素子の
ペアがヒンジ部を介して他のペアと結合されてしまうの
で、もともとの圧電素子と冗長系の圧電素子が互に干渉
してしまう。つまり、2個の圧電素子を追加しただけで
は冗長系を構築することはできないという構造になって
いる。したがって、圧電アクチュエータが組み込まれた
システム全体をもう1セット設けることによってしか冗
長系を作ることはできなかった。そのため、装置全体の
重量が増加したり、コストが増加するといった問題が生
じる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明においては、図1に示すように2個の圧電素
子11,12と、圧電素子11,12の一端を固定する
支持部15と、圧電素子11,12の間隙に配置され一
端が支持部15に固定された、可撓性を有するヒンジ部
16と、ヒンジ部16の他端に中央部が固定された可動
部17と、各圧電素子11,12の他端に設けられ可動
部17と当接または近接する作動部18,19によって
圧電アクチュエータを構成した。
め、本発明においては、図1に示すように2個の圧電素
子11,12と、圧電素子11,12の一端を固定する
支持部15と、圧電素子11,12の間隙に配置され一
端が支持部15に固定された、可撓性を有するヒンジ部
16と、ヒンジ部16の他端に中央部が固定された可動
部17と、各圧電素子11,12の他端に設けられ可動
部17と当接または近接する作動部18,19によって
圧電アクチュエータを構成した。
【0008】
【作用】可動部17は、一点でヒンジ部16に支えら
れ、圧電素子11,12のいずれかが駆動すると、作動
部18,19によって押されて、図1の鎖線で示すよう
に傾動する。
れ、圧電素子11,12のいずれかが駆動すると、作動
部18,19によって押されて、図1の鎖線で示すよう
に傾動する。
【0009】
【実施例】図1〜5は本発明による圧電アクチュエータ
の一実施例を示す図である。本実施例の圧電アクチュエ
ータは、印加電圧に応じて変位が発生する2個の圧電素
子11,12を備え、圧電素子11,12は、所定の間
隙をもって配置され、その一端は支持部15に接着され
ている。図3,4に示すように圧電素子は2組設けら
れ、圧電素子11,12の隣に冗長系の圧電素子13,
14が配置されており、それらの一端は同様に支持部1
5に固定されている。圧電素子11,13と圧電素子1
2,14との間には可撓性を有するヒンジ部16が配置
され、ヒンジ部16の一端は支持部15に固定されてい
る。ヒンジ部16の他端は可動部17の中央部に固定さ
れている。なお、支持部15、ヒンジ部16、可動部1
7は一体に成形されている。
の一実施例を示す図である。本実施例の圧電アクチュエ
ータは、印加電圧に応じて変位が発生する2個の圧電素
子11,12を備え、圧電素子11,12は、所定の間
隙をもって配置され、その一端は支持部15に接着され
ている。図3,4に示すように圧電素子は2組設けら
れ、圧電素子11,12の隣に冗長系の圧電素子13,
14が配置されており、それらの一端は同様に支持部1
5に固定されている。圧電素子11,13と圧電素子1
2,14との間には可撓性を有するヒンジ部16が配置
され、ヒンジ部16の一端は支持部15に固定されてい
る。ヒンジ部16の他端は可動部17の中央部に固定さ
れている。なお、支持部15、ヒンジ部16、可動部1
7は一体に成形されている。
【0010】圧電素子の他端(支持部15の反対側)に
は、作動部18〜21が接着され、作動部18〜21
は、可動部17と近接する先端18a〜21aを有して
いる。図5に示すように、可動部17の先端18aと対
向する部分には、滑り止め部としての凹部13aが形成
され、凹部17aと先端18aとの間には僅かな隙間S
が設けられている。
は、作動部18〜21が接着され、作動部18〜21
は、可動部17と近接する先端18a〜21aを有して
いる。図5に示すように、可動部17の先端18aと対
向する部分には、滑り止め部としての凹部13aが形成
され、凹部17aと先端18aとの間には僅かな隙間S
が設けられている。
【0011】以上のようにすれば、圧電素子1,2で発
生させた力は作動部18,19に伝播され、作動部1
8,19が可動部17の一部分(図5の凹部17a)を
押す。可動部17は、作動部18または19の押し付け
力によって、図1の鎖線に示すように、角度方向に変位
することになる。
生させた力は作動部18,19に伝播され、作動部1
8,19が可動部17の一部分(図5の凹部17a)を
押す。可動部17は、作動部18または19の押し付け
力によって、図1の鎖線に示すように、角度方向に変位
することになる。
【0012】冗長系の圧電素子13,14も上記と同様
に作動するが、圧電素子11,12と冗長系の圧電素子
13,14とは結合されてはいないので、お互いに干渉
することはない。
に作動するが、圧電素子11,12と冗長系の圧電素子
13,14とは結合されてはいないので、お互いに干渉
することはない。
【0013】可動部17は、一点においてヒンジ部16
で支持されるので、従来方式の2つのヒンジを変形させ
る方法と比較し、ヒンジ部分の剛性が低く(断面2次モ
ーメントが小さく)変形させることが容易であり、さら
にヒンジ部16と作動部18〜21の距離(即ち支点と
力点の間隔)を調整することにより角度変位を容易に調
整可能である。
で支持されるので、従来方式の2つのヒンジを変形させ
る方法と比較し、ヒンジ部分の剛性が低く(断面2次モ
ーメントが小さく)変形させることが容易であり、さら
にヒンジ部16と作動部18〜21の距離(即ち支点と
力点の間隔)を調整することにより角度変位を容易に調
整可能である。
【0014】また、圧電素子の発生力を伝播する部材
(作動部18〜21)と直線変位を角度変位に変換する
部材(ヒンジ部16)を分割したことにより、容易に冗
長構造を実現することができる。
(作動部18〜21)と直線変位を角度変位に変換する
部材(ヒンジ部16)を分割したことにより、容易に冗
長構造を実現することができる。
【0015】さらに、上記実施例においては、可動部1
7に凹部17aを形成したため、作動部先端の滑りを防
止する。また、凹部17aと作動部先端との間に隙間を
持たせることにより、駆動した圧電素子の変位が対の圧
電素子により妨げられない構造になっている。
7に凹部17aを形成したため、作動部先端の滑りを防
止する。また、凹部17aと作動部先端との間に隙間を
持たせることにより、駆動した圧電素子の変位が対の圧
電素子により妨げられない構造になっている。
【0016】上記実施例において作動部18〜21は、
圧電素子11〜14と別の部材で形成しているが、圧電
素子11〜14の一部を作動部として使用するようにし
てもよい。
圧電素子11〜14と別の部材で形成しているが、圧電
素子11〜14の一部を作動部として使用するようにし
てもよい。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
角度変位が容易に得られるという効果が得られる。また
冗長構造を容易に実現することができる。
角度変位が容易に得られるという効果が得られる。また
冗長構造を容易に実現することができる。
【図1】本発明による圧電アクチュエータの一実施例を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図2】図1の圧電アクチュエータの側面図である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】図1のC部の拡大図である。
【図6】従来の圧電アクチュエータの平面図である。
【図7】従来の圧電アクチュエータの側面図である。
11,12,13,14 圧電素子 15 支持部 16 ヒンジ部 17 可動部 17a 凹部 18,19,20,21 作動部
Claims (3)
- 【請求項1】 所定の間隙をもって配置された2個の圧
電素子と、前記圧電素子の各々の一端を支持する支持部
と、前記間隙内に配置され一端が前記支持部に固定され
た可撓性を有するヒンジ部と、前記ヒンジ部の他端に中
央部が固定された可動部と、前記各圧電素子の他端に設
けられ前記可動部と当接または近接する作動部とを備
え、前記圧電素子の駆動により前記可動部が前記ヒンジ
部を支点として傾動することを特徴とする圧電アクチュ
エータ。 - 【請求項2】 前記可動部に滑り止め部を形成し、その
滑り止め部に前記作動部材が当接または近接する請求項
1に記載の圧電アクチュエータ。 - 【請求項3】 前記2個の圧電素子を複数組備えた請求
項1または2に記載の圧電アクチュエータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132849A JP2685025B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 圧電アクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7132849A JP2685025B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 圧電アクチュエータ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08308262A JPH08308262A (ja) | 1996-11-22 |
JP2685025B2 true JP2685025B2 (ja) | 1997-12-03 |
Family
ID=15090963
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7132849A Expired - Lifetime JP2685025B2 (ja) | 1995-05-02 | 1995-05-02 | 圧電アクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2685025B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19613158A1 (de) * | 1996-04-02 | 1997-10-09 | Daetwyler Ag | Hochdynamischer piezoelektrischer Antrieb |
US8310790B1 (en) * | 2011-06-11 | 2012-11-13 | Nhk Spring Co., Ltd | Remote drive rotary head dual stage actuator |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6212938A (ja) * | 1985-07-10 | 1987-01-21 | Hitachi Ltd | 光学式情報記録素子 |
JPS6237835A (ja) * | 1985-08-09 | 1987-02-18 | 株式会社日本自動車部品総合研究所 | 機械的増幅機構 |
JPH05304323A (ja) * | 1992-02-06 | 1993-11-16 | Nec Corp | 変位拡大機構 |
-
1995
- 1995-05-02 JP JP7132849A patent/JP2685025B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08308262A (ja) | 1996-11-22 |
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