JP2678068B2 - ABS resin composition - Google Patents

ABS resin composition

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JP2678068B2
JP2678068B2 JP1181378A JP18137889A JP2678068B2 JP 2678068 B2 JP2678068 B2 JP 2678068B2 JP 1181378 A JP1181378 A JP 1181378A JP 18137889 A JP18137889 A JP 18137889A JP 2678068 B2 JP2678068 B2 JP 2678068B2
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION 【産業上の利用分野】[Industrial applications]

本発明は、制振性能に優れるABS樹脂組成物に関す
る。
The present invention relates to an ABS resin composition having excellent vibration damping performance.

【従来の技術】 近年、事務機器、音響機器、家庭用電気製品を始めと
して各種機器の筐体、内、外装材としてプラスチック材
料の使用が一般化してきた。これらのうちアクリロニト
リル−ブタジエン−スチレン三元共重合体であるABS樹
脂は加工性が良く、また電気特性が良好で、表面光沢に
すぐれていることから広く使用されている。このものが
使用される、例えば、複写機、プリンター等の事務機器
の用途においては、これらの発生する騒音、振動の低減
が重要な課題となってる。さらにまた、生活様式の変化
から、家庭用電気製品は大型化しており、冷蔵庫、洗濯
機、掃除機等の振動を伴う機器の低振動、低騒音化によ
る静粛性も商品としての重要な性能の一つとなってい
る。
2. Description of the Related Art In recent years, plastic materials have been generally used as casings, interiors and exteriors of various equipment including office equipment, audio equipment and household electric appliances. Of these, the acrylonitrile-butadiene-styrene terpolymer ABS resin is widely used because it has good processability, good electrical properties, and excellent surface gloss. In applications of office equipment such as copiers and printers in which this product is used, reduction of noise and vibration generated by them is an important issue. Furthermore, household appliances are becoming larger due to changes in lifestyles, and low vibration and low noise of appliances with vibration, such as refrigerators, washing machines, and vacuum cleaners, are also important in terms of quiet performance as a product. It is one.

【発明が解決しようとする課題】[Problems to be solved by the invention]

高分子材料は元来、金属材料に比べ振動、騒音の発生
を抑えるという点からは有利な材料ではあるが、各種機
器が使用される常温付近での振動、騒音という点からは
満足すべきものではなかった。 本発明は、各種機器の材料として汎用のABS樹脂につ
いて、その常温付近での制振性能を改良することを主た
る目的とする。
Polymer materials are originally advantageous materials in terms of suppressing the generation of vibration and noise compared to metal materials, but they are not satisfactory from the viewpoint of vibration and noise near room temperature where various devices are used. There wasn't. The main object of the present invention is to improve the vibration damping performance of a general-purpose ABS resin as a material for various devices at around room temperature.

【課題を解決するための手段】[Means for Solving the Problems]

本発明によれば上記課題は、(a)ABS樹脂97〜50重
量部、及び(b)数平均分子量が2500〜40000のビニル
芳香族モノマーから成るブロック(A)と、イソプレン
もしくはイソプレン−ブタジエンから成り、数平均分子
量が10000〜200000で、3,4結合及び1,2結合含有量が40
%以上であり、0℃以上にtanδの主分散のピークを有
するブロック(B)より構成される、数平均分子量が30
000〜300000であるブロック共重合体、またはその水添
物3〜50重量部を含む組成物により達成される。 本組成物は、ABS樹脂の成型加工性を損なうこと無
く、振動、騒音の発生を低減した材料として使用し得
る。 以下に本発明をさらに詳しく説明する。 本発明において使用されるABS樹脂はアクリロニトリ
ル、ブタジエン、スチレンの三元共重合体からなり、ブ
タジエンを単独またはスチレン、アクリロニトリルとと
もに重合させたゴム(PBR,SBR,NBR)とスチレン、アク
リロニトリル共重合体とを混合させるポリマーブレンド
法により、あるいはポリブタジエンにスチレン、アクリ
ロニトリルをグラフト共重合させるグラフト法により製
造される。ABS樹脂中のブタジエン成分の割合は5〜40
%であり、樹脂成分の組成はスチレンとアクリロニトリ
ルがそれぞれ70〜80%および30〜20%の範囲である。 本発明において用いられる、もう一方の成分であるブ
ロック共重合体の、第一成分としては、芳香族ビニルモ
ノマー、例えばスチレン、α−メチルスチレン、1−ビ
ニルナフタレン、2−ビニルナフタレン、3−メチルス
チレン、4−プロピルスチレン、4−シクロヘキシルス
チレン、4−ドデシルスチレン、2−エチル−4−ベン
ジルスチレン、4−(フェニルブチル)スチレン等があ
るが、最も好ましいのはスチレンである。 ビニル芳香族ブロック(A)の数平均分子量は2500〜
40000の範囲である。分子量が2500より小さい場合には
組成物としての性能が低下し、40000を超えると溶融粘
度が高くなり過ぎ、ABS樹脂との混合がうまくいかず十
分な性能を有する組成物が得られない。 また、このビニル芳香族ブロック(A)のブロック共
重合体中での割合は、5重量%〜50重量%の範囲のもの
が好ましく用いられる。この割合が5%より小さいとブ
ロック共重合体の機械的性質が不十分となり、逆に50%
を超えると粘度が著しく高くなるため混合等の加工が困
難となり、また、制振性能が低下する。 また、本発明において用いられるブロック共重合体の
第二成分としてはイソプレン、またはイソプレン−ブタ
ジエン混合物を使用するのが好ましい。これ以外のモノ
マーを使用した場合、例えば、ブタジエン単独の場合、
1,2結合含有量を増やしても制振性能を発現する温度は
0℃未満であり、実際に使用される温度での機能は得ら
れず、実用上の意義は少ない。イソプレンの場合、本発
明の3,4結合及び1,2結合含有量(以下これらを総称して
ビニル結合含有量ということがある)とすることによ
り、概ね0℃か50℃前後までの実用的な温度範囲で制振
性能を発揮することができ、広い用途に対応することが
可能になり、実用上極めて有意義である。イソプレン−
ブタジエン混合物を使用する場合、イソプレンの割合が
40%以上であれば0℃以上で制振性能を発揮する。イソ
プレン−ブタジエン混合物を使用する場合のブロック
(B)の形態としてはランダム、ブロックまたはテーパ
ードのいずれでも良い。 本発明のブロック共重合体のブロック(B)の3,4結
合及び、1,2結合含有量は40%以上のもの(100%でもよ
い)が用いられる。ビニル結合含有量が40%より少ない
場合、通常の使用温度領域で十分な制振性能が得られず
好ましくない。 また、ブロック共重合体の粘弾性測定により得られる
tanδ(損失正接)の主分散のピークの温度が0℃以上
であることが必要である。0℃よりも低い温度にしかピ
ークがない場合にも通常の温度領域で十分な制振性能が
得られない。なお、イソプレンブロックのビニル結合量
が100%の場合、tanδの吸収温度は60℃程度となること
から、可能な上限は60℃程度となる。 また、ブロック(B)の数平均分子量は10000〜20000
0の範囲のものが用いられる。ブロック(B)の数平均
分子量が上記範囲より小さい場合には、弾性的性質をそ
こない好ましくない。また、大きすぎる場合には流動性
が悪くなり好ましくない。 得られるブロック共重合体の数平均分子量は30000〜3
00000の範囲にあることが必要である。分子量が30000よ
り小さいとブロック共重合体自体の破断時の強度、伸度
等の機械的性質が低下し組成物とした場合にその強度を
低下させ好ましくない。また、300000を超えると加工性
が悪くなり、ABS樹脂との混合がうまくいかず、十分な
性能を有する組成物が得られない。この点からブロック
共重合体の分子量は、80000〜250000の範囲内にあるこ
とが好ましい。 ブロック共重合体のブロック形態は、A(BA)n,(A
B)nで示される。ここでAは芳香族ビニルモノマーか
らなるブロック、Bはイソプレンまたはイソプレン−ブ
タジエンからなるブロックを示し、nは1以上の整数で
ある。このうち、A−B−Aの形態のものが最も好まし
く用いられる。 本発明においてブロック共重合体は次の種々の方法に
より得られる。 まずブロック共重合体の製造は、(イ)アルキルリチ
ウム化合物を開始剤として芳香族ビニル化合物、イソプ
レンまたはイソプレン−ブタジエンを逐次重合させる方
法、(ロ)芳香族ビニル化合物、次いでイソプレンまた
はイソプレン−ブタジエンを重合し、これをカップリン
グ剤によりカップリングする方法、あるいは(ハ)ジリ
チウム化合物を開始剤としてイソプレンまたはイソプレ
ン−ブタジエン、次いで芳香族ビニル化合物を逐次重合
させる方法等があげられる。 アルキルリチウム化合物の例としてはアルキル残基の
炭素原子数が1〜10のアルキル化合物があげられるが、
とくにメチルリチウム、エチルリチウム、ペンチルリチ
ウム、ブチルリチウムが好ましい。カップリング剤とし
てはジクロロメタン、ジブロムメタン、ジクロロエタ
ン、ジブロムエタン、ジブロムベンゼン等が用いられ
る。ジリチウム化合物の例としてはナフタレンジリチウ
ム、ジリチオヘキシルベンゼン等があげられる。使用量
は求める分子量により決定されるものであるが、重合に
用いられる全モノマー100重量部に対し、概ね開始剤0.0
1〜0.2重量部、カップリング剤0.04〜0.8重量部程度の
範囲で用いられる。 イソプレンまたはイソプレン−ブタジエン部分のミク
ロ構造としてビニル結合を40%以上、かつ0℃以上にta
nδの主分散のピークを持つようにするためにはイソプ
レンまたはイソプレン−ブタジエン混合物の重合の際に
共触媒としてルイス塩基が用いられる。ルイス塩基の例
としてはジメチルエーテル、ジエチルエーテル、テトラ
ヒドロフラン等のエーテル類、エチレングリコールジメ
チルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル
等のグリコールエーテル類、トリエチルアミン、N,N,
N′,N′−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA),N−
メチルモルホリン等のアミン系化合物等があげられる。
これらのルイス塩基の使用量は重合触媒のリチウムのモ
ル数に対し概ね0.1〜1000倍の範囲で用いられる。 重合の際には制御を容易にするために溶媒を使用する
のが好ましい。溶媒としては重合触媒に対し不活性な有
機溶媒が用いられる。特に炭素数が6〜12の脂肪族、脂
環族、芳香族炭化水素が好ましく用いられる。その例と
しては、ヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン、ベンゼン等があげられる。 重合はいずれの重合法による場合も0〜80℃の温度範
囲で、0.5〜50時間の範囲で行われる。 得られたブロック共重合体を必要に応じて水添反応に
付すことにより、イソプレンまたはイソプレン−ブタジ
エン混合物からなるブロック中の炭素−炭素二重結合の
一部または全部が水添される。水添反応は、反応および
触媒に対して不活性な溶媒に溶解した状態で、公知の水
添触媒により分子状態の水素を反応させる方法が好まし
く用いられる。使用される触媒としては、ラネーニッケ
ル、あるいは、Pt,Pd,Ru,Rh,Ni等の金属をカーボン、ア
ルミナ、硅藻土等の単体に担持させたもの等の不均一触
媒、または、遷移金属とアルキルアルミニウム化合物、
アルキルリチウム化合物等の組み合わせからなるチーグ
ラー系の触媒等が用いられる。反応は、水素圧が常圧な
いし200kg/cm2、反応温度が常温ないし250℃、反応時間
が0.1ないし100時間の範囲で行われる。反応後のブロッ
ク共重合体は、反応液をメタノール等により凝固させた
後、加熱あるいは減圧乾燥させるか、反応液を沸騰水中
に注ぎ溶剤を共沸させ除去した後、加熱あるいは減圧乾
燥をすることにより得られる。 水添率は要求される物性のレベルによって決定される
が、耐熱性及び耐候性を重視する場合、50%以上、好ま
しくは70%以上に水添するのがよい。 本発明の組成物は、ABS樹脂が97〜50重量部、前記ブ
ロック共重合体が3〜50重量部の範囲で混合される。ブ
ロック共重合体の比率がこれより少ない場合、得られる
組成物の制振性能は不十分となり、また、多くなると、
組成物は柔軟化しプラスチックとしての特性を失い、AB
S樹脂本来の使用目的にはそぐわなくなり好ましくな
い。 本発明の組成物は、ABS樹脂とブロック共重合体とを
必須成分とするが、必要に応じ各種添加剤が配合し使用
される。その例としては、20重量部〜250重量部のカー
ボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ等の補
強剤、充填剤等、および0.01〜5重量部の酸化防止剤、
紫外線吸収剤等が挙げられる。これらの内、特にマイカ
は、制振性能を向上させることから好ましく用いられ
る。マイカを添加する場合、20重量部以上、さらに好ま
しくは40重量部以上用いることによりより高度な制振性
能を発揮することが可能になる。 また、本発明の趣旨を損なわない範囲であれば、他の
ポリマーをブレンドして使用することも可能である。そ
の例としては、ポリエチレン、ポリスチレン、アタクチ
ックポリプロピレン、ポリブテン、ポリ塩化ビニル、EP
R、スチレン−共役ジエンブロック共重合体及び、その
水添物、エチレン−酢酸ビニル共重合体等があげられ
る。これらのポリマーのブレンド率は、概ね30重量%以
下であるのが好ましい。 本発明の組成物は、ニーダー、押出機、射出成型機等
を用いて混練、成型することにより、事務機器、音響機
器、家庭用電気製品を始めとして、各種機器の筐体、
内、外装材、自動車用内、外装材、バンパー等に好適に
使用される。
According to the present invention, the above-mentioned problems are (a) from 97 to 50 parts by weight of ABS resin, and (b) from a block (A) composed of a vinyl aromatic monomer having a number average molecular weight of 2500 to 40,000 and isoprene or isoprene-butadiene. The number average molecular weight is 10,000 to 200,000 and the content of 3,4 and 1,2 bonds is 40.
% Or more and having a number average molecular weight of 30 composed of a block (B) having a main dispersion peak of tan δ at 0 ° C. or higher.
This is achieved by a composition containing 3 to 50 parts by weight of a block copolymer of 000 to 300,000 or a hydrogenated product thereof. The composition can be used as a material in which generation of vibration and noise is reduced without impairing the moldability of the ABS resin. Hereinafter, the present invention will be described in more detail. ABS resin used in the present invention is composed of terpolymer of acrylonitrile, butadiene, styrene, butadiene alone or styrene, rubber polymerized with acrylonitrile (PBR, SBR, NBR) and styrene, acrylonitrile copolymer It is produced by a polymer blending method in which styrene and acrylonitrile are graft-copolymerized with polybutadiene. The ratio of butadiene component in ABS resin is 5-40
%, And the composition of the resin component is in the range of 70 to 80% and 30 to 20% of styrene and acrylonitrile, respectively. The first component of the block copolymer which is the other component used in the present invention is an aromatic vinyl monomer, for example, styrene, α-methylstyrene, 1-vinylnaphthalene, 2-vinylnaphthalene, 3-methyl Styrene, 4-propylstyrene, 4-cyclohexylstyrene, 4-dodecylstyrene, 2-ethyl-4-benzylstyrene, 4- (phenylbutyl) styrene and the like are preferred, with styrene being most preferred. The number average molecular weight of the vinyl aromatic block (A) is 2500-
It is in the range of 40000. When the molecular weight is less than 2500, the performance as a composition decreases, and when it exceeds 40,000, the melt viscosity becomes too high, and the composition with the ABS resin does not work well, and a composition having sufficient performance cannot be obtained. Further, the proportion of the vinyl aromatic block (A) in the block copolymer is preferably in the range of 5% by weight to 50% by weight. If this ratio is less than 5%, the mechanical properties of the block copolymer will be insufficient, and conversely 50%.
If it exceeds the above range, the viscosity becomes extremely high, so that processing such as mixing becomes difficult and the vibration damping performance deteriorates. Further, isoprene or an isoprene-butadiene mixture is preferably used as the second component of the block copolymer used in the present invention. When other monomers are used, for example, when butadiene is used alone,
Even if the 1,2 bond content is increased, the temperature at which the vibration damping performance is exhibited is less than 0 ° C, and the function at the temperature actually used cannot be obtained, so that it has little practical significance. In the case of isoprene, by considering the content of 3,4 bond and 1,2 bond of the present invention (hereinafter, these may be collectively referred to as vinyl bond content), practical use at a temperature of approximately 0 ° C or around 50 ° C is achieved. The vibration damping performance can be exhibited in a wide temperature range, and a wide range of applications can be achieved, which is extremely useful in practice. Isoprene
When using a butadiene mixture, the proportion of isoprene
If it is 40% or more, it exhibits vibration damping performance at 0 ° C or more. When the isoprene-butadiene mixture is used, the form of the block (B) may be random, block or tapered. The block copolymer (B) of the present invention has a content of 3,4 bonds and 1,2 bonds of 40% or more (may be 100%). If the vinyl bond content is less than 40%, sufficient vibration damping performance cannot be obtained in a normal operating temperature range, which is not preferable. It can also be obtained by measuring the viscoelasticity of the block copolymer.
It is necessary that the temperature of the peak of the main dispersion of tan δ (loss tangent) is 0 ° C. or higher. Even when there is a peak only at a temperature lower than 0 ° C., sufficient vibration damping performance cannot be obtained in a normal temperature range. When the amount of vinyl bonds in the isoprene block is 100%, the tan δ absorption temperature is about 60 ° C, so the upper limit is about 60 ° C. The number average molecular weight of the block (B) is 10,000 to 20,000.
A range of 0 is used. When the number average molecular weight of the block (B) is smaller than the above range, the elastic properties are not impaired, which is not preferable. On the other hand, if it is too large, the fluidity becomes poor, which is not preferable. The number average molecular weight of the obtained block copolymer is 30,000 to 3
Must be in the range of 00000. If the molecular weight is less than 30,000, the mechanical properties such as strength at break and elongation at break of the block copolymer itself are reduced, and when the composition is used as a composition, the strength is undesirably reduced. On the other hand, if it exceeds 300,000, the processability is deteriorated, the mixing with the ABS resin is not successful, and a composition having sufficient performance cannot be obtained. From this point, the molecular weight of the block copolymer is preferably in the range of 80,000 to 250,000. The block morphology of the block copolymer is A (BA) n, (A
B) n. Here, A is a block composed of an aromatic vinyl monomer, B is a block composed of isoprene or isoprene-butadiene, and n is an integer of 1 or more. Of these, the ABA form is most preferably used. In the present invention, the block copolymer is obtained by the following various methods. First, the block copolymer is produced by (a) a method of sequentially polymerizing an aromatic vinyl compound, isoprene or isoprene-butadiene using an alkyllithium compound as an initiator, (b) an aromatic vinyl compound, and then isoprene or isoprene-butadiene. A method of polymerizing and coupling it with a coupling agent, a method of sequentially polymerizing isoprene or isoprene-butadiene and then an aromatic vinyl compound using (c) a dilithium compound as an initiator can be mentioned. Examples of the alkyl lithium compound include an alkyl compound having 1 to 10 carbon atoms in the alkyl residue,
Particularly, methyl lithium, ethyl lithium, pentyl lithium and butyl lithium are preferred. As the coupling agent, dichloromethane, dibromomethane, dichloroethane, dibromoethane, dibromobenzene and the like are used. Examples of the dilithium compound include naphthalenedilithium and dilithiohexylbenzene. The amount used is determined by the molecular weight to be determined, but generally about 0.0 parts by weight of initiator based on 100 parts by weight of all monomers used for polymerization.
It is used in the range of 1 to 0.2 parts by weight and the coupling agent in the range of 0.04 to 0.8 parts by weight. As a microstructure of the isoprene or isoprene-butadiene part, vinyl bonds are 40% or more and ta
A Lewis base is used as a cocatalyst in the polymerization of isoprene or isoprene-butadiene mixture in order to have a peak of the main dispersion of nδ. Examples of Lewis bases include dimethyl ether, diethyl ether, ethers such as tetrahydrofuran, ethylene glycol dimethyl ether, glycol ethers such as diethylene glycol dimethyl ether, triethylamine, N, N,
N ', N'-Tetramethylethylenediamine (TMEDA), N-
Examples thereof include amine compounds such as methylmorpholine.
These Lewis bases are used in an amount of about 0.1 to 1000 times the mole number of lithium in the polymerization catalyst. In the polymerization, a solvent is preferably used for easy control. As the solvent, an organic solvent inert to the polymerization catalyst is used. Particularly, aliphatic, alicyclic and aromatic hydrocarbons having 6 to 12 carbon atoms are preferably used. Examples include hexane, heptane, cyclohexane, methylcyclohexane, benzene, and the like. The polymerization is carried out in any of the polymerization methods at a temperature in the range of 0 to 80 ° C. for 0.5 to 50 hours. By subjecting the obtained block copolymer to a hydrogenation reaction, if necessary, a part or all of the carbon-carbon double bonds in the block composed of isoprene or isoprene-butadiene mixture are hydrogenated. For the hydrogenation reaction, a method of reacting hydrogen in a molecular state with a known hydrogenation catalyst in a state of being dissolved in a solvent inert to the reaction and the catalyst is preferably used. As the catalyst used, Raney nickel, or Pt, Pd, Ru, Rh, Ni and other metals such as carbon, alumina, heterogeneous catalyst such as those supported on a simple substance such as diatomaceous earth, or transition metal and Alkyl aluminum compound,
A Ziegler type catalyst or the like composed of a combination of alkyl lithium compounds and the like is used. The reaction is carried out at a hydrogen pressure of normal pressure to 200 kg / cm 2 , a reaction temperature of normal temperature to 250 ° C., and a reaction time of 0.1 to 100 hours. After the reaction, the block copolymer may be obtained by coagulating the reaction solution with methanol or the like and then heating or drying under reduced pressure, or by pouring the reaction solution into boiling water to azeotropically remove the solvent and then heating or drying under reduced pressure. Is obtained by The hydrogenation rate is determined by the required level of physical properties, but when heat resistance and weather resistance are important, it is preferable to hydrogenate to 50% or more, preferably 70% or more. The composition of the present invention is mixed with ABS resin in an amount of 97 to 50 parts by weight and the block copolymer in an amount of 3 to 50 parts by weight. When the ratio of the block copolymer is less than this, the vibration damping performance of the resulting composition is insufficient, and when it is more,
The composition softens and loses its properties as a plastic.
S resin is not suitable for its intended purpose and is not preferable. The composition of the present invention contains an ABS resin and a block copolymer as essential components, but various additives are blended and used as necessary. Examples thereof include 20 parts by weight to 250 parts by weight of carbon black, silica, calcium carbonate, reinforcing agents such as mica, fillers, etc., and 0.01 to 5 parts by weight of antioxidant,
Examples thereof include UV absorbers. Of these, mica is particularly preferably used because it improves vibration damping performance. When mica is added, it is possible to exhibit higher vibration damping performance by using at least 20 parts by weight, more preferably at least 40 parts by weight. Further, other polymers may be blended and used as long as the gist of the present invention is not impaired. Examples are polyethylene, polystyrene, atactic polypropylene, polybutene, polyvinyl chloride, EP.
R, styrene-conjugated diene block copolymers, hydrogenated products thereof, ethylene-vinyl acetate copolymers and the like. The blend ratio of these polymers is preferably about 30% by weight or less. The composition of the present invention, by kneading and molding using a kneader, an extruder, an injection molding machine, etc., office equipment, audio equipment, household appliances, including the housing of various equipment,
It is preferably used for inner and outer materials, automobile inner and outer materials, bumpers and the like.

【実施例】【Example】

以下、実施例によって本発明を更に具体的に説明す
る。 なお、実施例中の各測定値は以下の方法により求め
た。 分子量はGPCによった。 ミクロ構造はNMRスペクトルを測定し、4.8ppm,5.8ppm
の3,4結合、1,2結合のピークと5.3ppmの1.4結合のピー
クの比から、3,4結合、1,2結合の含有量を算出した。 水添率は、水添反応の前後のブロック共重合体のヨウ
素価を測定し、その比より算出した。 tanδのピーク温度は、レオバイブロン(オリエンテ
ック社製)により粘弾性スペクトルを測定することによ
り求めた。 制振性能の指標として、25℃でのtanδの値を求め
た。この値が大きいほど制振性がよいことを示す。 参考例 乾燥し窒素で置換された耐圧反応器で、溶媒としてシ
クロヘキサン、重合触媒としてn−ブチルリチウム、ビ
ニル化剤にTMEDAを用い、スチレンモノマー、イソプレ
ンモノマー、スチレンモノマーの順に添加し重合した。
得られたA−B−A型共重合体をシクロヘキサン中で、
水添触媒としてPd−Cを触媒として水素圧20kg/cm2で水
添反応を行い、第1表に示す分子特性を有するブロック
共重合体(I),(II),(III)を得た。 実施例1〜6および比較例1,2 参考例で得られたブロック共重合体とABS樹脂(住友
ノーガタック社製)とを、第2表に示す処方によりブラ
ベンダーにより170℃で混練することにより組成物を作
成した。 得られた組成物を200℃でプレス成型し2mmのシートを
作成し、25℃でのtanδを測定した。 また、比較のため、ABS樹脂単味、ABS樹脂とビニル結
合の少ないスチレン−イソプレン−スチレンブロック共
重合体(SIS,TR−1107,ビニル結合量12%;シェル化学
社製)との混合物についてもtanδの測定をした。 その結果を第2表に示す。この結果から、本発明の組
成物は制振効果に優れることが判る。
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples. In addition, each measured value in an Example was calculated | required by the following method. The molecular weight was determined by GPC. Microstructure measured NMR spectrum, 4.8 ppm, 5.8 ppm
The content of 3,4 bonds and 1,2 bonds was calculated from the ratio of the peaks of 3,4 bonds and 1,2 bonds and the peak of 5.3 bonds at 1.4 bonds. The hydrogenation rate was calculated from the ratio of the iodine values of the block copolymer before and after the hydrogenation reaction. The peak temperature of tan δ was determined by measuring a viscoelastic spectrum with Leo Vibron (manufactured by Orientec). The value of tan δ at 25 ° C was obtained as an index of damping performance. The larger this value is, the better the vibration damping property is. Reference Example A styrene monomer, an isoprene monomer, and a styrene monomer were sequentially added and polymerized in a pressure-resistant reactor dried and replaced with nitrogen, using cyclohexane as a solvent, n-butyllithium as a polymerization catalyst, and TMEDA as a vinylating agent.
The obtained ABA type copolymer in cyclohexane,
Hydrogenation reaction was carried out at a hydrogen pressure of 20 kg / cm 2 using Pd-C as a hydrogenation catalyst to obtain block copolymers (I), (II) and (III) having the molecular characteristics shown in Table 1. . Kneading the block copolymers obtained in Examples 1 to 6 and Comparative Examples 1 and 2 and the ABS resin (Sumitomo Nogatac Co., Ltd.) at 170 ° C. with a Brabender according to the formulation shown in Table 2. To prepare a composition. The obtained composition was press-molded at 200 ° C. to form a 2 mm sheet, and tan δ at 25 ° C. was measured. For comparison, the ABS resin alone or a mixture of the ABS resin and a styrene-isoprene-styrene block copolymer having a small vinyl bond (SIS, TR-1107, vinyl bond amount 12%; manufactured by Shell Chemical Co.) are also shown. The tan δ was measured. Table 2 shows the results. From these results, it is understood that the composition of the present invention has an excellent vibration damping effect.

【発明の効果】【The invention's effect】

ABS樹脂を特定の分子構造を有すると組合せたことを
特徴とする本発明の組成物は、ABS樹脂の成型加工性を
損なうことなく、振動、騒音の発生を低減した材料とし
て使用することができ、特に常温付近での制振性能にす
ぐれている。
The composition of the present invention, which is characterized by combining an ABS resin with a specific molecular structure, can be used as a material with reduced vibration and noise generation without impairing the moldability of the ABS resin. Excellent vibration damping performance, especially near room temperature.

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 (C08L 53/02 55:02) ─────────────────────────────────────────────────── ─── Continuation of the front page (51) Int.Cl. 6 Identification code Office reference number FI technical display location (C08L 53/02 55:02)

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】(57) [Claims] 【請求項1】(a)ABS樹脂97〜50重量部、及び(b)
数平均分子量が2500〜40000のビニル芳香族モノマーか
ら成るブロック(A)と、イソプレンもしくはイソプレ
ン−ブタジエンから成り、数平均分子量が10000〜20000
0で、3,4結合及び、1,2結合含有量が40%以上であり、
0℃以上にtanδの主分散のピークを有するブロック
(B)より構成される、数平均分子量が30000〜300000
であるブロック共重合体、またはその水添物3〜50重量
部を含むことを特徴とするABS樹脂組成物。
1. (a) 97 to 50 parts by weight of ABS resin, and (b)
A block (A) composed of a vinyl aromatic monomer having a number average molecular weight of 2,500 to 40,000 and isoprene or isoprene-butadiene, and a number average molecular weight of 10,000 to 20,000.
0, the content of 3,4 bonds and 1,2 bonds is 40% or more,
A number average molecular weight of 30,000 to 300,000, which is composed of a block (B) having a peak of main dispersion of tan δ at 0 ° C. or higher.
An ABS resin composition comprising 3 to 50 parts by weight of a block copolymer of the above or a hydrogenated product thereof.
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