JP2677886B2 - 繊維セメント板の製造方法 - Google Patents

繊維セメント板の製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、繊維セメント板の製造方法に関するもの
である。さらに詳しくは、この発明は、生産性に優れ、
耐凍害性にも優れた建築用外装材、屋根材等として有用
な繊維セメント板の製造方法に関するものである。
(従来の技術) 近年、住宅等の建物の外装材、屋根材等として、美観
性はもとより、断熱性、耐侯性に優れた繊維補強セメン
ト板が用いられてきている。
この繊維セメント板は、通常、石綿を配合した無機充
填材とセメントとの混合物、あるいは近年の低石綿化の
動きに沿うものとして、パルプや有機合成繊維を配合し
たセメント混合物から湿式で抄造し、これをプレス脱水
成形および養生し、硬化成形体として製造されている。
配合する繊維の種類や、他の配合成分との組合せによ
ってその特性に差異が生じるとともに、抄造によって形
成した抄造シートのプレス脱水や養生の方法によっても
その特性が左右されることも知られている。
たとえば、そのプレス脱水の方法としては、第4図に
示したように、湿式抄造によって製造した抄造シート
(ア)を一枚づつプレス脱水成形装置(イ)においてシ
ングルプレスする方法や、第5図に示したように、抄造
シート(ア)の複数枚を型板(ウ)を介してプレス脱水
成形装置(エ)においてスタックプレスする方法が知ら
れている。
(発明が解決しようとする課題) 従来これらの成形方法によって繊維セメント板の製造
が行われているものの、実際には、依然として解決すべ
き課題が残されているのが実情であった。
その課題の一つは、上記のプレス脱水成形にかかわる
問題であり、この問題は、たとえば第4図に示したシン
グルプレスのみで繊維セメント板を成形する場合には、
その成形品の比重が低下し、耐凍害性がこれにともなっ
て低下することであり、また、逆にスタックプレスのみ
で成形する場合には成形品の生産性が向上しないという
ことであった。
このような問題は、シングルプレスの場合には、第4
図に示したように、プレス脱水成形装置(イ)の下方
(A)に脱水するが、プレス圧が直接に抄造シート
(ア)にかかり、下方(A)への急速な脱水が、抄造シ
ート(ア)の内部にひずみを残し、しかも成形品の比重
が低くなることから、組織内のひずみの存在によって耐
凍害性が低下することに帰因するものと考えられる。ま
たスタックプレスの場合には、その脱水は、第5図に示
したように横方向(B)にゆっくりと行われるため、プ
レスによるひずみの発生を抑えることができ、比較的耐
凍害性の良好な成形品が得られるものの、なんといって
もその成形の生産性向上には制約がある。また、横方向
(B)への脱水のため、シート周辺部の耐凍害性の低下
は避けられない。
このため、これまでの脱水成形のいずれの方法によっ
ても、高生産性で、かつ、耐凍害性に優れた成形品を製
造することは困難であった。
この発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたもの
であり、従来のプレス脱水成形による繊維セメント板製
造の欠点を解消し、高生産性で、かつ、耐凍害性に優れ
た成形品を製造することのできる新しい方法を提供する
ことを目的としている。
(課題を解決するための手段) この発明は、上記の課題を解決するものとして、繊維
配合のセメント混合物から湿式抄造した抄造シートを予
備脱水した後にスタックプレス脱水し、養生硬化後に成
形品の周囲を打ち抜くことを特徴とする繊維セメント板
の製造方法を提供する。
また、この発明はセメント混合物として、石綿10〜20
重量%、パルプ0〜5重量%、有機合成繊維0〜2重量
%、および無機充填材とともにセメントを配合したもの
を好ましい組成としてもいる。
セメントとしては普通ポルトランドセメントをはじめ
とする適宜なものが使用され、また、無機充填材として
も、従来公知のシリカヒューム、スラグ、珪石、マイ
カ、タルク等々が用いられる。シリカヒュームは、この
うち、特に好ましいものでもある。また、有機合成繊維
としては、ビニロン、ポリプロピレン、ポリアクリロニ
トリル等の適宜なものを配合使用することができる。
これら成分からなるセメント混合物から湿式抄造した
抄造シートは、次いでこの発明のプレス脱水成形の工程
へと移していく。この工程を図示したものが第1図であ
る。
(a) 湿式抄造した抄造シート(1)は所定の大きさ
にした後に、次のプレス工程へと移す。
(b) まずはじめに、プレス脱水成形装置(2)によ
ってフェルトを介してシングルプレス等によって予備脱
水する。
この時のプレス圧は、およそ50〜100kg/cm2程度とす
るのが好ましい。これまでの200kg/cm2程度の圧力より
は小さな圧力とする。
あまりプレス圧が大きいと、抄造シート(1)内部に
はひずみが残るので好ましくない。
(c) 次いで、プレス脱水成形装置(3)において、
複数枚の抄造シート(1)を型板(4)を介してスタッ
クプレスする。
この時のプレス圧は、200〜400kg/cm2程度とするのが
好ましい。あらかじめ抄造シート(1)は予備脱水(シ
ングルプレス)してあるので、高効率でのスタックプレ
スが可能となる。
(d) 以上の工程でプレス脱水成形した抄造シート
(1)は、養生硬化させ、得られた硬化成形品(5)は
打ち抜き加工装置(6)によって、その周囲を打ち抜
く。
この場合の打ち抜きは、周囲の端からおよそ1〜10cm
の範囲で行うのが好ましい。これにより、スタックプレ
スの場合に耐凍害性の低下が避けられない周縁部を取り
除き、耐凍害性に優れた均一品質の繊維セメント板成形
品が得られる。
第2図は、この打ち抜き加工について示したものであ
る。すなわち、養生硬化させた成形品(5)の周囲
(7)を打ち抜いて、完成品(8)と、周囲部(9)と
に分ける。
なお、上記工程(d)に関連して、養生硬化の方法と
しては、まず、スタックプレスにより脱水成形した抄造
シートを、温度20〜70℃、湿度70%以上の湿室中で5〜
12時間湿熱養生した後に、室温にて、たとえば1日〜5
日以上放置し、次いで、120〜180℃の温度のオートクレ
ーブ中で養生する方法が有効でもある。成形品の耐凍害
性は、より一層向上する。
もちろん、この発明は、以上の例示によって限定され
るものではない。その詳細には、さらに様々な態様が可
能である。
(作 用) この発明においては、予備脱水とスタックプレス脱水
とを組合わせることにより、高い生産性で、かつ、耐凍
害性に優れた成形品の製造を可能とする。これは、湿式
抄造によるシートにプレス脱水によるひずみを残さない
ことと、予備脱水の存在によって、スタックプレスの能
率が大きく向上することによる。
またしかも、この発明の製造法においては、養生硬化
後の成形品の周囲を打ち抜くため、周縁部での耐凍害性
の低下を回避することができる。
(実施例) 以下、実施例を示し、さらに詳しくこの発明の繊維セ
メン板の製造方法について説明する。
実施例1〜4 石綿15%、パルプ1%、ビニロン0.5%、シリカヒュ
ームおよびセメントの混合物から湿式抄造した抄造シー
トを、表1に示した条件によりシングルプレス予備脱水
およびスタックプレス脱水し、かつ打ち抜き加工した。
得られた成形品試料について耐凍害性について評価し
た。この際の試料としては、第3図に示したように抄造
シート(10)から、周縁からの距離(l1)(l2)(l3
を置いて成形品(11)を打ち抜き、その1部の試料片
(12)を用いた。打ち抜き時の距離(l1)(l2)(l3
は、少くとも1cm以上とするのが好ましく、これ以下で
ある場合には、端部の影響が残る。
試料片(12)について厚み膨潤率を測定し、またその
外観とあわせて耐凍害性評価の指標とした。
その結果を表1に示した。
後述の比較例(従来例)との対比から明らかなよう
に、この発明の実施例の場合には、短いプレス所要時
間、すなわち高い生産性で、耐凍害性に優れた繊維セメ
ント板が得られる。
比較例1〜4 シングルプレスおよびスタックプレスのいずれか一方
のみで脱水成形した場合(比較例1〜3)、この両方の
プレス成形を行うものの、周囲の打ち抜きを行わない場
合(比較例4)についても、実施例1〜4と同様にして
耐凍害性を評価した。
いずれの場合も、耐凍害性の向上と、生産性の向上を
ともに満たすことはできなかった。この結果も表1に示
した。
(発明の効果) この発明により、以上詳しく説明したように、高い生
産性で、かつ、耐凍害性に優れた繊維セメント板の製造
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の製造方法を例示した工程断面図で
ある。第2図は打ち抜き加工について示した平面図であ
る。第3図は、試料片作製について示した平面図であ
る。 第4図および第5図は、従来のプレス脱水成形について
示した斜視工程図である。 1……抄造シート 2,3……プレス脱水成形装置 4……型板 5……硬化成形品 6……打ち抜き加工装置 7……周囲 8……完成品 9……周囲部 10……抄造シート 11……成形品 12……試料片
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C04B 40/02 C04B 40/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】繊維配合のセメント混合物から湿式抄造し
    た抄造シートを予備脱水した後にスタックプレス脱水
    し、養生硬化後に成形品の周囲を打ち抜くことを特徴と
    する繊維セメント板の製造方法。
  2. 【請求項2】セメント混合物が、石綿10〜20重量%、パ
    ルプ0〜5重量%、有機合成繊維0〜2重量%、および
    無機充填材とセメントとを配合してなる請求項(1)記
    載の繊維セメント板の製造方法。
  3. 【請求項3】湿熱養生に続いてオートクレーブ養生する
    請求項(1)記載の繊維セメント板の製造方法。
  4. 【請求項4】硬化成形品の周囲をその端から1〜10cm打
    ち抜く請求項(1)記載の繊維セメント板の製造方法。
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