JP2675120B2 - アンチスキツド―駆動時スリツプ制御装置用の電気機械式の調圧器 - Google Patents
アンチスキツド―駆動時スリツプ制御装置用の電気機械式の調圧器Info
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- JP2675120B2 JP2675120B2 JP1024075A JP2407589A JP2675120B2 JP 2675120 B2 JP2675120 B2 JP 2675120B2 JP 1024075 A JP1024075 A JP 1024075A JP 2407589 A JP2407589 A JP 2407589A JP 2675120 B2 JP2675120 B2 JP 2675120B2
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- B60T8/4809—Traction control, stability control, using both the wheel brakes and other automatic braking systems
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、車両のアンチスキツド−駆動時スリツプ制
御装置用の電気機械式の調圧器であつて、車両の各車輪
にはブレーキ導管を介して多回路式マスターシリンダに
接続している夫々1つの車輪ブレーキシリンダが配設さ
れており、少なくとも1つの車輪に配設された調圧器
が、前記の多回路式マスターシリンダと車輪ブレーキシ
リンダとの間のブレーキ導管内に配設されており、前記
調圧器が1つの調整ピストンと、少なくとも1つの車輪
ブレーキシリンダに連通する1つの油圧室とを有し、該
油圧室が、容積を増減せしめる調整ピストンによつて形
成され、該調整ピストンがスピンドルとナツト状ねじ山
とを介して電動モータによつて軸方向に可動でありかつ
前記油圧室の方に向つて押圧ばねによつて負荷される押
圧ばねによつて負荷される形式のものに関する。
御装置用の電気機械式の調圧器であつて、車両の各車輪
にはブレーキ導管を介して多回路式マスターシリンダに
接続している夫々1つの車輪ブレーキシリンダが配設さ
れており、少なくとも1つの車輪に配設された調圧器
が、前記の多回路式マスターシリンダと車輪ブレーキシ
リンダとの間のブレーキ導管内に配設されており、前記
調圧器が1つの調整ピストンと、少なくとも1つの車輪
ブレーキシリンダに連通する1つの油圧室とを有し、該
油圧室が、容積を増減せしめる調整ピストンによつて形
成され、該調整ピストンがスピンドルとナツト状ねじ山
とを介して電動モータによつて軸方向に可動でありかつ
前記油圧室の方に向つて押圧ばねによつて負荷される押
圧ばねによつて負荷される形式のものに関する。
前記のようなアンチスキツド制御装置は西独国特許出
願公開第3707666号明細書に基づいて公知である。
願公開第3707666号明細書に基づいて公知である。
前記公知のアンチスキツド制御装置では多回路式マス
ターシリンダと少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダ
との間に1つの調圧器が配置されており、該調圧器にお
いて多回路式マスターシリンダと1つの車輪ブレーキシ
リンダとの間の連通は弁ユニツトによつて断つことがで
き、該弁ユニツトの弁閉鎖行程と、弁に結合された調整
ピストンのピストン行程は、電動モータで作動される調
整駆動装置と当接エレメントの作用とに関連している。
調整ピストンは、調圧器の送出油圧室と車輪ブレーキシ
リンダとの間で支配している油圧によつて、電動式の調
整駆動装置の影響を受ける当接エレメントに抗して作用
しかつ調整ピストンと電動式調整駆動装置との間には直
接的な連結は存在せず、かつ又、制動動作のための出発
位置に達したのち調整ピストンは、調圧器と車輪ブレー
キシリンダとの間の圧力を増成するためにもはや所定の
ピストン行程を行える余地がない(従来は調整ピストン
は電動モータによりナツト状ねじ山とスピンドルとを介
して減圧方向にしか運動できなかつた)ので、前記公知
の調圧器を駆動時スリツプ制御動作のためにも適用する
可能性は全くない。
ターシリンダと少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダ
との間に1つの調圧器が配置されており、該調圧器にお
いて多回路式マスターシリンダと1つの車輪ブレーキシ
リンダとの間の連通は弁ユニツトによつて断つことがで
き、該弁ユニツトの弁閉鎖行程と、弁に結合された調整
ピストンのピストン行程は、電動モータで作動される調
整駆動装置と当接エレメントの作用とに関連している。
調整ピストンは、調圧器の送出油圧室と車輪ブレーキシ
リンダとの間で支配している油圧によつて、電動式の調
整駆動装置の影響を受ける当接エレメントに抗して作用
しかつ調整ピストンと電動式調整駆動装置との間には直
接的な連結は存在せず、かつ又、制動動作のための出発
位置に達したのち調整ピストンは、調圧器と車輪ブレー
キシリンダとの間の圧力を増成するためにもはや所定の
ピストン行程を行える余地がない(従来は調整ピストン
は電動モータによりナツト状ねじ山とスピンドルとを介
して減圧方向にしか運動できなかつた)ので、前記公知
の調圧器を駆動時スリツプ制御動作のためにも適用する
可能性は全くない。
従つて本発明の課題は、前記先行技術のアンチスキツ
ド制御装置用の電気機械式の調圧器を改良して、駆動時
スリツプ制御動作にも兼用できるようにすることであ
る。
ド制御装置用の電気機械式の調圧器を改良して、駆動時
スリツプ制御動作にも兼用できるようにすることであ
る。
前記課題を解決する本発明の構成手段は、請求項1に
記載したように、油圧室内に配置された調整ピストンが
ナツト状ねじ山とスピンドルとを介して直接作動され、
かつ前記油圧室を、多回路式マスターシリンダに連通し
た第1室と、車輪ブレーキシリンダに連通した第2室と
に分割し、しかも前記第1室が、前記第2室寄りでは油
圧室の内周壁から前記調整ピストンの減径周面にまで及
ぶ第1ピストン肩部によつて制限され、また前記第2室
が前記第1室寄りでは油圧室の前記内周壁からやはり調
整ピストンの減径周面にまで及ぶ第2ピストン肩部によ
つて制限され、かつ前記調整ピストンは電動モータによ
つて、前記第1室の方へ動かされて前記第2室内に減圧
を生ぜしめ、また該第2室の方へ動かされて、該第2室
からだけ作用する車輪ブレーキシリンダ内の圧力に有効
制動作用を生ぜしめるように構成されているが、あるい
は請求項10に記載したように、油圧室内に配置された調
整ピストンがナツト状ねじ山とスピンドルとを介して直
接作動され、かつ前記油圧室を、多回路式マスターシリ
ンダに連通した第1室と、車輪ブレーキシリンダに連通
した第2室とに分割しかつ係止機構によつて回動を阻止
されており、しかも前記調整ピストンは電動モータによ
つて、前記第1室の方へ動かされて前記第2室内に減圧
を生ぜしめ、また該第2室の方へ動かされて、該第2室
からだけ作用する車両ブレーキシリンダ内の圧力に有効
制動作用を生ぜしめるように構成されている点にある。
記載したように、油圧室内に配置された調整ピストンが
ナツト状ねじ山とスピンドルとを介して直接作動され、
かつ前記油圧室を、多回路式マスターシリンダに連通し
た第1室と、車輪ブレーキシリンダに連通した第2室と
に分割し、しかも前記第1室が、前記第2室寄りでは油
圧室の内周壁から前記調整ピストンの減径周面にまで及
ぶ第1ピストン肩部によつて制限され、また前記第2室
が前記第1室寄りでは油圧室の前記内周壁からやはり調
整ピストンの減径周面にまで及ぶ第2ピストン肩部によ
つて制限され、かつ前記調整ピストンは電動モータによ
つて、前記第1室の方へ動かされて前記第2室内に減圧
を生ぜしめ、また該第2室の方へ動かされて、該第2室
からだけ作用する車輪ブレーキシリンダ内の圧力に有効
制動作用を生ぜしめるように構成されているが、あるい
は請求項10に記載したように、油圧室内に配置された調
整ピストンがナツト状ねじ山とスピンドルとを介して直
接作動され、かつ前記油圧室を、多回路式マスターシリ
ンダに連通した第1室と、車輪ブレーキシリンダに連通
した第2室とに分割しかつ係止機構によつて回動を阻止
されており、しかも前記調整ピストンは電動モータによ
つて、前記第1室の方へ動かされて前記第2室内に減圧
を生ぜしめ、また該第2室の方へ動かされて、該第2室
からだけ作用する車両ブレーキシリンダ内の圧力に有効
制動作用を生ぜしめるように構成されている点にある。
アンチスキツド−駆動時スリツプ制御装置用の電気機
械式調圧器を本発明のように構成したことによつて、油
圧と、電動式の調整駆動装置とによつて作動される調整
ピストンが1つのシリンダと相まつて、少なくとも1つ
の車輪ブレーキシリンダに直接接続された室を形成し、
該室が調整ピストンの運動によつて可変容積を占めかつ
前記車輪ブレーキシリンダへの導管内の圧力の増減を行
わさせるという顕著な作用が得られる。すなわち、第1
室と第2室を有するように構成した本発明の調圧器で
は、第1室と多回路式マスターシリンダとの間並びに第
2室と少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダとの間に
連通が形成されている。従つて、第1室に対面している
方の、調整ピストンの第1ピストン肩部に油圧をかける
ことによつて、かつ又、調整ピストンのナツト状ねじ山
に螺合していて電動モータによつて動かされるスピンド
ルによつて、車輪ブレーキシリンダに連通した第2室の
方に向う調整ピストン運動が生ぜしめられ、ひいては通
常の制動動作時及び、駆動時スリツプ制御のために必要
な制動動作時において、車輪ブレーキシリンダに通じる
導管内に圧力増成が生じる訳である。
械式調圧器を本発明のように構成したことによつて、油
圧と、電動式の調整駆動装置とによつて作動される調整
ピストンが1つのシリンダと相まつて、少なくとも1つ
の車輪ブレーキシリンダに直接接続された室を形成し、
該室が調整ピストンの運動によつて可変容積を占めかつ
前記車輪ブレーキシリンダへの導管内の圧力の増減を行
わさせるという顕著な作用が得られる。すなわち、第1
室と第2室を有するように構成した本発明の調圧器で
は、第1室と多回路式マスターシリンダとの間並びに第
2室と少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダとの間に
連通が形成されている。従つて、第1室に対面している
方の、調整ピストンの第1ピストン肩部に油圧をかける
ことによつて、かつ又、調整ピストンのナツト状ねじ山
に螺合していて電動モータによつて動かされるスピンド
ルによつて、車輪ブレーキシリンダに連通した第2室の
方に向う調整ピストン運動が生ぜしめられ、ひいては通
常の制動動作時及び、駆動時スリツプ制御のために必要
な制動動作時において、車輪ブレーキシリンダに通じる
導管内に圧力増成が生じる訳である。
請求項2乃至9又は請求項11乃至18に記載した手段に
よつて本発明の調圧器の有利な構成と更なる改良が可能
になる。この場合電動モータとスピンドルとの間には、
調整ピストンのナツト状ねじ山と螺合連結されたスピン
ドルを電動モータのロータから断ち接ぎすることのでき
るクラツチが配置されているのが特に有利である。
よつて本発明の調圧器の有利な構成と更なる改良が可能
になる。この場合電動モータとスピンドルとの間には、
調整ピストンのナツト状ねじ山と螺合連結されたスピン
ドルを電動モータのロータから断ち接ぎすることのでき
るクラツチが配置されているのが特に有利である。
次に図面に基づいて本発明の実施例を詳説する。
第1図に示した車両アンチスキツド−駆動時スリツプ
制御装置用の電気機械式調圧器100は、公知の構造型の
多回路式マスターシリンダ1と少なくとも1つの車輪ブ
レーキシリンダ2との間に配置されている。多回路式マ
スターシリンダ1を起点とする少なくとも1本の導管3
は、調圧器100の第1ケーシング5の第1室4に通じて
いる。第1ケーシング5内に構成された油圧室の一部分
を成す第1室4は半径方向では、油圧室の円筒形の内周
壁6と、調整ピストン8の減径された第1周面7とによ
つて形成され、かつ軸方向では、電動モータ20寄りに位
置する中間ケーシング11の、前記第1室4に面した壁10
と、前記調整ピストン8の減径によつて段付けされて前
記第1周面7を形成している第1ピストン肩部12とによ
つて形成される。第1ピストン肩部12から離反した方の
調整ピストン8の第2ピストン肩部14側には第2室13が
配設されており、該第2室は半径方向では、油圧室の内
周壁6と調整ピストン8の第2周面15とによつて形成さ
れて、やはり油圧室の一部分を成している。前記第2周
面15から第2室13は、第1ケーシング5に接するカバー
部材17の壁16まで延びており、該カバー部材17内には調
整ピストン8の支承孔18が形成されている。第2室13か
ら、駆動輪又は非駆動輪の少なくとも1つの車輪ブレー
キシリンダ2へ導管19が達している。第2室13は、少な
くとも1つの車輪ブレーキシリンダ2に配量すべき圧力
媒体量を準備せねばならない。該圧力媒体量は制動動作
時にも多回路式マスターシリンダ1の1つの室から導管
3を介して調圧器100の第1室4へ供給されねばならな
い。調整ピストン8の第1周面7は第1室4から、電動
モータ20の方に向つて中間ケーシング11の支承孔21を介
して、中間ケーシング11によつて部分的に取囲まれてい
て第2ケーシング24の壁23によつて閉鎖された室22内へ
延びており、かつ該室内では、調整ピストン8の回動を
阻止する係止機構25,26;25a,26aが設けられている。電
動モータ20の方に面している調整ピストン8の端面27を
起点として、第1室4と第2室13との方に向う縦孔28が
調整ピストン8を通つて延びており、該縦孔は所定の長
さ区分29にわたつてナツト状ねじ山72を有している。該
ナツト状ねじ山72には、電動モータ20によつて作動され
る雄ねじ山付きのスピンドル30が螺合しかつ第1室4の
方向並びに第2室13の方向へ、つまり両方向へ調整ピス
トン8を動かすことができる。スピンドル30は図示のよ
うに電動モータ20のロータ31と結合されている。ロータ
31とスピンドル30は、第2ケーシング24内に装備された
軸受部材32,33によつて極力摩擦しないようにガイドさ
れる。またスピンドル30は、図示例は省いたが、調整ピ
ストン8の端面27と結合されて、電動モータ20の方向で
ロータ31のねじ孔に螺合していてもよい。中間ケーシン
グ11の室22内には、互に逆向きに作用する2つの押圧ば
ね38と34が配置されており、この場合押圧ばね38は、端
面27と面整合している調整ピストン8の半径方向外向き
のカラー35の端面に係合して調整ピストン8を第1ケー
シング5の方向に負荷し、また押圧ばね34は、第2ケー
シング24から離反した方のカラー35の端面36に係合して
調整ピストン8を第2ケーシング24の方向に負荷してい
る。該押出ばね34は、第1室4から離反した方の、中間
ケーシング11の内壁47に支えられているのに対して、押
圧ばね38は中間ケーシング11内で第2ケーシング24の壁
23に支えられている。調整ピストン8は2つの押圧ばね
34,38によつて特定の出発位置に保たれる。中間ケーシ
ング11の、第1室4寄り内壁47と第2ケーシング24の、
中間ケーシング寄りの壁23との間の距離は両押圧ばね3
4,38の設計値に関連している。少なくとも1つの車輪に
設けられていて所定の車輪標徴を検出する公知のセンサ
40の所定信号は導線42を介して公知の電子式制御器41に
伝達される。該制御器41は所定の形式で別の導線43を介
して電動モータ20をオン・オフに切換える。
制御装置用の電気機械式調圧器100は、公知の構造型の
多回路式マスターシリンダ1と少なくとも1つの車輪ブ
レーキシリンダ2との間に配置されている。多回路式マ
スターシリンダ1を起点とする少なくとも1本の導管3
は、調圧器100の第1ケーシング5の第1室4に通じて
いる。第1ケーシング5内に構成された油圧室の一部分
を成す第1室4は半径方向では、油圧室の円筒形の内周
壁6と、調整ピストン8の減径された第1周面7とによ
つて形成され、かつ軸方向では、電動モータ20寄りに位
置する中間ケーシング11の、前記第1室4に面した壁10
と、前記調整ピストン8の減径によつて段付けされて前
記第1周面7を形成している第1ピストン肩部12とによ
つて形成される。第1ピストン肩部12から離反した方の
調整ピストン8の第2ピストン肩部14側には第2室13が
配設されており、該第2室は半径方向では、油圧室の内
周壁6と調整ピストン8の第2周面15とによつて形成さ
れて、やはり油圧室の一部分を成している。前記第2周
面15から第2室13は、第1ケーシング5に接するカバー
部材17の壁16まで延びており、該カバー部材17内には調
整ピストン8の支承孔18が形成されている。第2室13か
ら、駆動輪又は非駆動輪の少なくとも1つの車輪ブレー
キシリンダ2へ導管19が達している。第2室13は、少な
くとも1つの車輪ブレーキシリンダ2に配量すべき圧力
媒体量を準備せねばならない。該圧力媒体量は制動動作
時にも多回路式マスターシリンダ1の1つの室から導管
3を介して調圧器100の第1室4へ供給されねばならな
い。調整ピストン8の第1周面7は第1室4から、電動
モータ20の方に向つて中間ケーシング11の支承孔21を介
して、中間ケーシング11によつて部分的に取囲まれてい
て第2ケーシング24の壁23によつて閉鎖された室22内へ
延びており、かつ該室内では、調整ピストン8の回動を
阻止する係止機構25,26;25a,26aが設けられている。電
動モータ20の方に面している調整ピストン8の端面27を
起点として、第1室4と第2室13との方に向う縦孔28が
調整ピストン8を通つて延びており、該縦孔は所定の長
さ区分29にわたつてナツト状ねじ山72を有している。該
ナツト状ねじ山72には、電動モータ20によつて作動され
る雄ねじ山付きのスピンドル30が螺合しかつ第1室4の
方向並びに第2室13の方向へ、つまり両方向へ調整ピス
トン8を動かすことができる。スピンドル30は図示のよ
うに電動モータ20のロータ31と結合されている。ロータ
31とスピンドル30は、第2ケーシング24内に装備された
軸受部材32,33によつて極力摩擦しないようにガイドさ
れる。またスピンドル30は、図示例は省いたが、調整ピ
ストン8の端面27と結合されて、電動モータ20の方向で
ロータ31のねじ孔に螺合していてもよい。中間ケーシン
グ11の室22内には、互に逆向きに作用する2つの押圧ば
ね38と34が配置されており、この場合押圧ばね38は、端
面27と面整合している調整ピストン8の半径方向外向き
のカラー35の端面に係合して調整ピストン8を第1ケー
シング5の方向に負荷し、また押圧ばね34は、第2ケー
シング24から離反した方のカラー35の端面36に係合して
調整ピストン8を第2ケーシング24の方向に負荷してい
る。該押出ばね34は、第1室4から離反した方の、中間
ケーシング11の内壁47に支えられているのに対して、押
圧ばね38は中間ケーシング11内で第2ケーシング24の壁
23に支えられている。調整ピストン8は2つの押圧ばね
34,38によつて特定の出発位置に保たれる。中間ケーシ
ング11の、第1室4寄り内壁47と第2ケーシング24の、
中間ケーシング寄りの壁23との間の距離は両押圧ばね3
4,38の設計値に関連している。少なくとも1つの車輪に
設けられていて所定の車輪標徴を検出する公知のセンサ
40の所定信号は導線42を介して公知の電子式制御器41に
伝達される。該制御器41は所定の形式で別の導線43を介
して電動モータ20をオン・オフに切換える。
第2図に示した実施例では、第1実施例に等しくかつ
同等の作用を有する構成要素は、第1図と同一の符号を
用いて示した。第2図では、調整ピストン8のナツト状
ねじ山72を有する縦孔71に螺合して貫通するスピンドル
30と電動モータ20はクラツチ44によつて断ち接ぎ可能に
配置されている。調整ピストン8は、第1室4及び第2
室13の両方向に向つて移動できる保持子45によつて回動
を阻止されている。第1室4内には押圧ばね38が電動モ
ータ20寄りの壁23と、円板49によつて形成されている、
調整ピストン8の端面48との間に、また第2室13内には
押圧ばね34がカバー部材17の壁16と、第1室4から離反
していて円板50によつて形成されている、調整ピストン
8の端面51との間に配置されており、しかも調整ピスト
ン8は両押圧ばね34,38の作用によつて制動動作の出発
位置にもたらされる。両円板49,50の各外周縁52,53は保
持子45の保持溝54を超えて突出していて、前記保持子45
が軸方向で許容範囲を超えて移動するのを阻止すること
ができる。スピンドル30は、電動モータ20から離反した
方の、つまり第1室4寄りの、第2ケーシング24の部分
に設けられた軸受部材55によつて、かつ第2室13寄りの
カバー部材17の部分に設けた軸受部材56によつて支承さ
れている。本実施例では中間ケーシングは存在しない。
同等の作用を有する構成要素は、第1図と同一の符号を
用いて示した。第2図では、調整ピストン8のナツト状
ねじ山72を有する縦孔71に螺合して貫通するスピンドル
30と電動モータ20はクラツチ44によつて断ち接ぎ可能に
配置されている。調整ピストン8は、第1室4及び第2
室13の両方向に向つて移動できる保持子45によつて回動
を阻止されている。第1室4内には押圧ばね38が電動モ
ータ20寄りの壁23と、円板49によつて形成されている、
調整ピストン8の端面48との間に、また第2室13内には
押圧ばね34がカバー部材17の壁16と、第1室4から離反
していて円板50によつて形成されている、調整ピストン
8の端面51との間に配置されており、しかも調整ピスト
ン8は両押圧ばね34,38の作用によつて制動動作の出発
位置にもたらされる。両円板49,50の各外周縁52,53は保
持子45の保持溝54を超えて突出していて、前記保持子45
が軸方向で許容範囲を超えて移動するのを阻止すること
ができる。スピンドル30は、電動モータ20から離反した
方の、つまり第1室4寄りの、第2ケーシング24の部分
に設けられた軸受部材55によつて、かつ第2室13寄りの
カバー部材17の部分に設けた軸受部材56によつて支承さ
れている。本実施例では中間ケーシングは存在しない。
第3図に示した実施例では第1実施例及び第2実施例
に等しくかつ同等の作用を有する構成要素は第1図及び
第2図と同一の符号を用いて示した。第3図ではスピン
ドル30は、第1室4寄りの端面を起点として軸方向に第
2室13の方に向つて調整ピストン8内に延在する盲孔57
内へ侵入しかつ該盲孔に設けたナツト状ねじ山72に螺合
している。電動モータ20から離反した方の、スピンドル
30の端部58と、該端部に向い合つた盲孔57の底59との間
には、連通路61を介して第1室4と連通した室60が形成
されている。調整ピストン8に設けられている保持子45
は、調整ピストン8の、第1室4寄り段部62と第2室13
寄り段部63とによつて、保持溝54内部において保持子が
許容不能に軸方向に運動するのを阻止される。
に等しくかつ同等の作用を有する構成要素は第1図及び
第2図と同一の符号を用いて示した。第3図ではスピン
ドル30は、第1室4寄りの端面を起点として軸方向に第
2室13の方に向つて調整ピストン8内に延在する盲孔57
内へ侵入しかつ該盲孔に設けたナツト状ねじ山72に螺合
している。電動モータ20から離反した方の、スピンドル
30の端部58と、該端部に向い合つた盲孔57の底59との間
には、連通路61を介して第1室4と連通した室60が形成
されている。調整ピストン8に設けられている保持子45
は、調整ピストン8の、第1室4寄り段部62と第2室13
寄り段部63とによつて、保持溝54内部において保持子が
許容不能に軸方向に運動するのを阻止される。
通常のブレーキ装置の制動動作時の作用は、調整ピス
トン8として構成された浮動ピストンを、多回路式マス
ターシリンダ1の夫々1つの室と少なくとも1つの車輪
ブレーキシリンダ2との間で前記油圧室内に配置したこ
とによる影響を受けることはない。多回路式マスターシ
リンダ1内で所定のブレーキ圧が発生すると、該ブレー
キ圧は先ず調圧器100の第1室4内へ達し、かつ、第2
室13に対して生じる差圧によつて、第2室13の方へ調整
ピストン8を駆動する所定の力を生ぜしめる。次いで調
整ピストン8は、軸受部材32,33(第1図)を介して容
易に回動可能に配置されたスピンドル30を、第2室13へ
向う軸方向に移動させ、その際、圧力媒体を所定の圧力
で車輪ブレーキシリンダ2内へ圧送する。該車輪ブレー
キシリンダ2に所属の車輪が又は複数の車輪が一緒に、
ロツクする傾向がある場合には公知のように、車輪に配
設されたセンサ40が信号を電子式制御器41に与え、その
場合、該電子式制御器によつて電動モータ20は、調整ピ
ストン8を目下占めている位置に留まらせ、これによつ
て調圧器100の第2室13と車輪ブレーキシリンダ2との
間のブレーキ圧をそれ以上高めないようにする一方、調
整ピストン8を第1室4の方へ戻して第2室13と車輪ブ
レーキシリンダ2との間のブレーキ圧を減圧すると共に
所定量の圧力媒体を第1室4から多回路式マスターシリ
ンダ1の1つの室内へ押戻すようにして、制御される。
制動動作が打切られる場合には先ず、多回路式マスター
シリンダ1の1つの室と調圧器100の第1室4との間の
範囲で圧力降下が生じる。第2室13内の圧力が、第1室
4内の圧力よりも高い値をとつたのち調整ピストン8
は、ばね圧の設定された押圧ばね34によつて生じる戻し
力に基づいて、新たな制動動作のために規定された出発
位置へ戻される。該出発位置には調整ピストンは両押圧
ばね34,38によつて保たれる。
トン8として構成された浮動ピストンを、多回路式マス
ターシリンダ1の夫々1つの室と少なくとも1つの車輪
ブレーキシリンダ2との間で前記油圧室内に配置したこ
とによる影響を受けることはない。多回路式マスターシ
リンダ1内で所定のブレーキ圧が発生すると、該ブレー
キ圧は先ず調圧器100の第1室4内へ達し、かつ、第2
室13に対して生じる差圧によつて、第2室13の方へ調整
ピストン8を駆動する所定の力を生ぜしめる。次いで調
整ピストン8は、軸受部材32,33(第1図)を介して容
易に回動可能に配置されたスピンドル30を、第2室13へ
向う軸方向に移動させ、その際、圧力媒体を所定の圧力
で車輪ブレーキシリンダ2内へ圧送する。該車輪ブレー
キシリンダ2に所属の車輪が又は複数の車輪が一緒に、
ロツクする傾向がある場合には公知のように、車輪に配
設されたセンサ40が信号を電子式制御器41に与え、その
場合、該電子式制御器によつて電動モータ20は、調整ピ
ストン8を目下占めている位置に留まらせ、これによつ
て調圧器100の第2室13と車輪ブレーキシリンダ2との
間のブレーキ圧をそれ以上高めないようにする一方、調
整ピストン8を第1室4の方へ戻して第2室13と車輪ブ
レーキシリンダ2との間のブレーキ圧を減圧すると共に
所定量の圧力媒体を第1室4から多回路式マスターシリ
ンダ1の1つの室内へ押戻すようにして、制御される。
制動動作が打切られる場合には先ず、多回路式マスター
シリンダ1の1つの室と調圧器100の第1室4との間の
範囲で圧力降下が生じる。第2室13内の圧力が、第1室
4内の圧力よりも高い値をとつたのち調整ピストン8
は、ばね圧の設定された押圧ばね34によつて生じる戻し
力に基づいて、新たな制動動作のために規定された出発
位置へ戻される。該出発位置には調整ピストンは両押圧
ばね34,38によつて保たれる。
スタート時に車輪の1つが駆動時スリツプ状態から脱
出する場合、該スリツプ状態が公知のようにセンサ40に
よつて検出され、かつ電子式制御器41から信号が電動モ
ータ20に伝達される。こうしてスピンドル30は電動モー
タ20によつて、調整ピストン8を第2室13の方に向つて
軸方向にシフトさせる回転方向に回動される。スピンド
ル30の雄ねじ山と、調整ピストン8の縦孔28の長さ区分
29に設けたナツト状ねじ山72は、殊に有利には、自縛作
用を有していない荒目ねじ山として構成されており、か
つ相対的な回動を行うことができる。電動モータ20によ
つて生じる調整ピストン8のシフト中、調圧器100の第
2室13内にはブレーキ圧が増成される。車輪ブレーキシ
リンダ2において所定の調圧を必要とする場合、電動モ
ータ20は、センサ40によつて発生されて制御器41へ伝達
される特定の信号によつて制御されて、調整ピストン8
が保圧のためにその位置を維持し、かつ又、減圧のため
に第1室4の方向へシフトされる。前記の駆進のための
駆動時スリツプ制御過程が終了すると、調整ピストン8
は、第2室13内の圧力媒体によつて生ぜしめられて第1
室4の方向に作用する過剰力で以て出発位置へ戻ること
ができる。駆動時スリツプ制御動作に制動動作をできる
だけ迅速につなげるようにするために、出発位置への調
整ピストン8の戻しは電動モータ20によつて行われる。
その場合調整ピストン8の出発位置は、該出発位置に適
合して配設された公知型式のセンサ素子(図示せず)に
よつて確認され、かつ電動モータ20が遮断される。該セ
ンサ素子は例えば中間ケーシング11の室22内に取付ける
ことができる。第1図に示した実施例では該室22内にお
いて、カラー35に穿設された係止環部25,25aを係止ピン
26,26aが貫通し、該係止ピンは第2ケーシング24の壁23
と中間ケーシング11の内壁47との間に橋渡されて調整ピ
ストン8を軸方向でガイドすると共にその回動を防止し
ている。これによつてスピンドル30の回動時に調整ピス
トン8は少なくとも係止ピン26,26aに接触して軸方向に
往復動することができる。
出する場合、該スリツプ状態が公知のようにセンサ40に
よつて検出され、かつ電子式制御器41から信号が電動モ
ータ20に伝達される。こうしてスピンドル30は電動モー
タ20によつて、調整ピストン8を第2室13の方に向つて
軸方向にシフトさせる回転方向に回動される。スピンド
ル30の雄ねじ山と、調整ピストン8の縦孔28の長さ区分
29に設けたナツト状ねじ山72は、殊に有利には、自縛作
用を有していない荒目ねじ山として構成されており、か
つ相対的な回動を行うことができる。電動モータ20によ
つて生じる調整ピストン8のシフト中、調圧器100の第
2室13内にはブレーキ圧が増成される。車輪ブレーキシ
リンダ2において所定の調圧を必要とする場合、電動モ
ータ20は、センサ40によつて発生されて制御器41へ伝達
される特定の信号によつて制御されて、調整ピストン8
が保圧のためにその位置を維持し、かつ又、減圧のため
に第1室4の方向へシフトされる。前記の駆進のための
駆動時スリツプ制御過程が終了すると、調整ピストン8
は、第2室13内の圧力媒体によつて生ぜしめられて第1
室4の方向に作用する過剰力で以て出発位置へ戻ること
ができる。駆動時スリツプ制御動作に制動動作をできる
だけ迅速につなげるようにするために、出発位置への調
整ピストン8の戻しは電動モータ20によつて行われる。
その場合調整ピストン8の出発位置は、該出発位置に適
合して配設された公知型式のセンサ素子(図示せず)に
よつて確認され、かつ電動モータ20が遮断される。該セ
ンサ素子は例えば中間ケーシング11の室22内に取付ける
ことができる。第1図に示した実施例では該室22内にお
いて、カラー35に穿設された係止環部25,25aを係止ピン
26,26aが貫通し、該係止ピンは第2ケーシング24の壁23
と中間ケーシング11の内壁47との間に橋渡されて調整ピ
ストン8を軸方向でガイドすると共にその回動を防止し
ている。これによつてスピンドル30の回動時に調整ピス
トン8は少なくとも係止ピン26,26aに接触して軸方向に
往復動することができる。
ブレーキ装置を保守するため、またブレーキ装置に圧
力媒体を充填するために、多回路式マスターシリンダ1
の各室と各車輪ブレーキシリンダ2との間には一貫した
接続導管を構成するのが有利である。この目的を達成す
るために、第1室4の所定長さ部分にわたつて溝9が設
けられており、該溝は、調整ピストン8の調整移動時に
第1ピストン肩部12で以て中間ケーシング11の壁10に当
接するまで両ピストン肩部12,14を介して圧力媒体量を
第2室13内へオーバーフローさせることができる。
力媒体を充填するために、多回路式マスターシリンダ1
の各室と各車輪ブレーキシリンダ2との間には一貫した
接続導管を構成するのが有利である。この目的を達成す
るために、第1室4の所定長さ部分にわたつて溝9が設
けられており、該溝は、調整ピストン8の調整移動時に
第1ピストン肩部12で以て中間ケーシング11の壁10に当
接するまで両ピストン肩部12,14を介して圧力媒体量を
第2室13内へオーバーフローさせることができる。
調圧器100の第1室4及び第2室13における圧力媒体
損失を避けるために、第1室4のためには、中間ケーシ
ング11との接合部寄りにシールユニツト64が、また第2
室13のためには、カバー部部材17との接合部寄りにシー
ルユニツト65が配置されている。前記シールユニツトの
ためには、エラストマーエレメントと低摩擦係数のプラ
スチツクエレメントとを組合わせて成る公知のシール部
材を使用するのが有利である。
損失を避けるために、第1室4のためには、中間ケーシ
ング11との接合部寄りにシールユニツト64が、また第2
室13のためには、カバー部部材17との接合部寄りにシー
ルユニツト65が配置されている。前記シールユニツトの
ためには、エラストマーエレメントと低摩擦係数のプラ
スチツクエレメントとを組合わせて成る公知のシール部
材を使用するのが有利である。
第2図に示した実施例では、すでに述べたように電動
モータ20とスピンドル30との間に、断ち接ぎ可能なクラ
ツチ44が設けられている。一面において通常の制動動作
の際には、第1室4から第2室13へオーバーフローする
所定の過剰力を伴う調整ピストン8が、易動可能に支承
されたスピンドル30だけを動かすようにするのが有利で
あり、また他面において車輪ブレーキシリンダ2からブ
レーキ圧を減じる際には、第2室13から第1室4へオー
バーフローする別の過剰力を伴う調整ピストン8がスピ
ンドル30と共に出発位置へ移動できるようにするのが有
利である。
モータ20とスピンドル30との間に、断ち接ぎ可能なクラ
ツチ44が設けられている。一面において通常の制動動作
の際には、第1室4から第2室13へオーバーフローする
所定の過剰力を伴う調整ピストン8が、易動可能に支承
されたスピンドル30だけを動かすようにするのが有利で
あり、また他面において車輪ブレーキシリンダ2からブ
レーキ圧を減じる際には、第2室13から第1室4へオー
バーフローする別の過剰力を伴う調整ピストン8がスピ
ンドル30と共に出発位置へ移動できるようにするのが有
利である。
調整ピストン8には、所定の長さ部分にわたつて保持
子45が配置されており、該保持子は調整ピストン8の作
動中、油圧室の内周壁6に長手方向に設けた溝46に沿つ
て移動することができる。保持子45は調整ピストン8の
回動を阻止する。
子45が配置されており、該保持子は調整ピストン8の作
動中、油圧室の内周壁6に長手方向に設けた溝46に沿つ
て移動することができる。保持子45は調整ピストン8の
回動を阻止する。
油圧室内に配設された押圧ばね34,38は調整ピストン
8をその出発位置へもたらすと同時に、該調整ピストン
8の両端面に円板49,50を圧着することによつて所定の
軸方向位置に保持子45を確保する。この場合前記円板4
9,50の外周縁52,53は保持子45の保持溝54を超えて突出
している。
8をその出発位置へもたらすと同時に、該調整ピストン
8の両端面に円板49,50を圧着することによつて所定の
軸方向位置に保持子45を確保する。この場合前記円板4
9,50の外周縁52,53は保持子45の保持溝54を超えて突出
している。
調整ピストン8がその出発位置へ復帰しないような場
合に対する予防は、調圧器100の第1室4内及び第2室1
3内のブレーキ圧を監視することによつて可能である。
導電線部分66を介して、調圧器100の第1室4内及び多
回路式マスターシリンダ1の1つの室内で測定されたブ
レーキ圧が、また導電線部分67を介して、調圧器100の
第2室13内で測定されたブレーキ圧が制御器41に伝達さ
れる。ブレーキ作動後に調圧器100の一方の室4又は13
内のブレーキ圧が出発値に戻らない限り、電動モータ20
は制御器41から特定の命令を導線43を介して伝送するこ
とによつて励磁されかつ調整ピストン8を修正位置へも
たらす。電動モータ20の励磁と同時にクラツチ44の作動
装置(図示せず)は、電動モータ20とスピンドル30とを
連結させるための命令を受取る。制御器41から電動モー
タ20とクラツチ44に達する命令は、ブレーキペダル68に
取付けられた公知のブレーキランプスイツチ(図示せ
ず)から発することもできる。第1図及び第3図にも、
やはり前記のような監視装置が示されている。
合に対する予防は、調圧器100の第1室4内及び第2室1
3内のブレーキ圧を監視することによつて可能である。
導電線部分66を介して、調圧器100の第1室4内及び多
回路式マスターシリンダ1の1つの室内で測定されたブ
レーキ圧が、また導電線部分67を介して、調圧器100の
第2室13内で測定されたブレーキ圧が制御器41に伝達さ
れる。ブレーキ作動後に調圧器100の一方の室4又は13
内のブレーキ圧が出発値に戻らない限り、電動モータ20
は制御器41から特定の命令を導線43を介して伝送するこ
とによつて励磁されかつ調整ピストン8を修正位置へも
たらす。電動モータ20の励磁と同時にクラツチ44の作動
装置(図示せず)は、電動モータ20とスピンドル30とを
連結させるための命令を受取る。制御器41から電動モー
タ20とクラツチ44に達する命令は、ブレーキペダル68に
取付けられた公知のブレーキランプスイツチ(図示せ
ず)から発することもできる。第1図及び第3図にも、
やはり前記のような監視装置が示されている。
第3図に示した実施例ではスピンドル30は所定の長さ
分だけ、第1室4の端面を起点としてナツト状ねじ山72
の形成された盲孔57内へ螺入されており、かつ電動モー
タ20の作動に応じて、スピンドル58の端部と盲孔57の底
59との間に介在する室60の体積を増減する。この動作時
に調整ピストン8の室60と第1室4との間では、該室60
と第1室4とを連通する連通路61を介して所定容量の圧
力媒体交換が行われる。
分だけ、第1室4の端面を起点としてナツト状ねじ山72
の形成された盲孔57内へ螺入されており、かつ電動モー
タ20の作動に応じて、スピンドル58の端部と盲孔57の底
59との間に介在する室60の体積を増減する。この動作時
に調整ピストン8の室60と第1室4との間では、該室60
と第1室4とを連通する連通路61を介して所定容量の圧
力媒体交換が行われる。
第2図に示したクラツチ44は、第3図に示した調圧器
100の実施例並びに第1図に示した調圧器100の実施例に
おいても、やはりスピンドル30と電動モータ20との間に
配置することができる。この場合スピンドル30は電動モ
ータ20と固定的に結合されていても、又、電動モータ20
から分離されていてもよい。第3図の実施例においても
第2図の実施例においても調整ピストン8は軸方向運動
時に保持子45によつて回動を防止され、その際スピンド
ル30は調整ピストン8のナツト状ねじ山72と協働する。
圧力の増減は第2図及び第3図に示した実施例では同じ
作用態様で行われ、その場合、多回路式マスターシリン
ダ1によつて発生された油圧は調圧器100の第1室4内
へ達しかつ第2室13の方向の押圧力を生ぜしめ、該押圧
力は第2室13内と少なくとも1つの車輪ブレーキシリン
ダ2内に増圧を生ぜしめる。その場合調整ピストン8は
ナツト状ねじ山72に基づいて、軸受部材55,56,70を介し
て容易に回動可能に支承されたスピンドル30を回動させ
かつ軸方向で第2室13内へ移動することになる。
100の実施例並びに第1図に示した調圧器100の実施例に
おいても、やはりスピンドル30と電動モータ20との間に
配置することができる。この場合スピンドル30は電動モ
ータ20と固定的に結合されていても、又、電動モータ20
から分離されていてもよい。第3図の実施例においても
第2図の実施例においても調整ピストン8は軸方向運動
時に保持子45によつて回動を防止され、その際スピンド
ル30は調整ピストン8のナツト状ねじ山72と協働する。
圧力の増減は第2図及び第3図に示した実施例では同じ
作用態様で行われ、その場合、多回路式マスターシリン
ダ1によつて発生された油圧は調圧器100の第1室4内
へ達しかつ第2室13の方向の押圧力を生ぜしめ、該押圧
力は第2室13内と少なくとも1つの車輪ブレーキシリン
ダ2内に増圧を生ぜしめる。その場合調整ピストン8は
ナツト状ねじ山72に基づいて、軸受部材55,56,70を介し
て容易に回動可能に支承されたスピンドル30を回動させ
かつ軸方向で第2室13内へ移動することになる。
車輪ブレーキシリンダ2に所属した車輪が、又は複数
の車輪が一緒に、ロツクする傾向がある場合には公知の
ように車輪に配設されたセンサ40が信号を電子式制御器
41に与える。この場合制御器41によつて電動モータ20
は、調整ピストン8を目下占めている位置に留まらせ、
これによつて第2室13と車輪ブレーキシリンダ2との間
のブレーキ圧をそれ以上高めないようにする一方、調整
ピストン8を第1室4の方へ戻して、これにより第2室
13と車輪ブレーキシリンダ2との間のブレーキ圧を減圧
すると共に所定量の圧力媒体を調圧器100の第1室4か
ら多回路式マスターシリンダ1の1つの室内へ押戻すよ
うにして、制御される。制動動作が打切られる場合には
先ず、多回路式マスターシリンダ1の1つの室と調圧器
100の第1室4との間の範囲で圧力降下が生じる。第2
室13内の圧力が、第1室4内の圧力よりも大きな値をと
つたのち調整ピストン8は、第1室4の方向に生じる過
剰力と、ばね力の設定された押圧ばね34によつて生じる
戻し力とに基づいて、新たな制動動作のために規定され
た出発位置へ戻される。該出発位置には調整ピストンは
両押圧ばね34,38によつて保たれる。
の車輪が一緒に、ロツクする傾向がある場合には公知の
ように車輪に配設されたセンサ40が信号を電子式制御器
41に与える。この場合制御器41によつて電動モータ20
は、調整ピストン8を目下占めている位置に留まらせ、
これによつて第2室13と車輪ブレーキシリンダ2との間
のブレーキ圧をそれ以上高めないようにする一方、調整
ピストン8を第1室4の方へ戻して、これにより第2室
13と車輪ブレーキシリンダ2との間のブレーキ圧を減圧
すると共に所定量の圧力媒体を調圧器100の第1室4か
ら多回路式マスターシリンダ1の1つの室内へ押戻すよ
うにして、制御される。制動動作が打切られる場合には
先ず、多回路式マスターシリンダ1の1つの室と調圧器
100の第1室4との間の範囲で圧力降下が生じる。第2
室13内の圧力が、第1室4内の圧力よりも大きな値をと
つたのち調整ピストン8は、第1室4の方向に生じる過
剰力と、ばね力の設定された押圧ばね34によつて生じる
戻し力とに基づいて、新たな制動動作のために規定され
た出発位置へ戻される。該出発位置には調整ピストンは
両押圧ばね34,38によつて保たれる。
第2図及び第3図の実施例における駆動時スリツプ制
御については、第1図の実施例と同じ作用態様が当て嵌
まる。スタート時に車輪の1つがスリツプ状態から脱出
する場合、これは公知のようにセンサ40によつて検出さ
れかつ電子式制御器41の信号によつて電動モータ20に伝
達される。今やスピンドル30は電動モータ20によつて、
調整ピストン8を調圧器100の第2室13の方に向つて軸
方向にシフトさせる回転方向に回動される。スピンドル
30の雄ねじ山と、調整ピストン8の縦孔71もしくは盲孔
57内に設けたナツト状ねじ山72は殊に有利には、自縛作
用を有していない荒目ねじ山として構成されており、か
つ相対的な回動を行うことができる。電動モータ20によ
つて生じる調整ピストン8のシフト中、調圧器100の第
2室13内のブレーキ圧は増圧される。車輪ブレーキシリ
ンダ2おいて特定の調圧が必要になると電動モータ20
は、センサ40により発生されて制御器41に伝達される所
定の信号によつて、調整ピストン8が保圧のためにはそ
の位置を維持するよう、また減圧のためには調圧器100
の第1室4の方向に動くように、制御される。
御については、第1図の実施例と同じ作用態様が当て嵌
まる。スタート時に車輪の1つがスリツプ状態から脱出
する場合、これは公知のようにセンサ40によつて検出さ
れかつ電子式制御器41の信号によつて電動モータ20に伝
達される。今やスピンドル30は電動モータ20によつて、
調整ピストン8を調圧器100の第2室13の方に向つて軸
方向にシフトさせる回転方向に回動される。スピンドル
30の雄ねじ山と、調整ピストン8の縦孔71もしくは盲孔
57内に設けたナツト状ねじ山72は殊に有利には、自縛作
用を有していない荒目ねじ山として構成されており、か
つ相対的な回動を行うことができる。電動モータ20によ
つて生じる調整ピストン8のシフト中、調圧器100の第
2室13内のブレーキ圧は増圧される。車輪ブレーキシリ
ンダ2おいて特定の調圧が必要になると電動モータ20
は、センサ40により発生されて制御器41に伝達される所
定の信号によつて、調整ピストン8が保圧のためにはそ
の位置を維持するよう、また減圧のためには調圧器100
の第1室4の方向に動くように、制御される。
このような駆動時スリツプ状態が終了して駆進される
場合、調整ピストン8は、調圧器100の第2室13から第
1室4の方へ作用する過剰力によつて出発位置へ戻され
る。駆動時スリツプ制御動作に、できるだけ迅速に制動
動作をつなげうるようにするために、この出発位置への
調整ピストン8の戻しを電動モータ20によつて行うこと
が可能である。
場合、調整ピストン8は、調圧器100の第2室13から第
1室4の方へ作用する過剰力によつて出発位置へ戻され
る。駆動時スリツプ制御動作に、できるだけ迅速に制動
動作をつなげうるようにするために、この出発位置への
調整ピストン8の戻しを電動モータ20によつて行うこと
が可能である。
第2図及び第3図の実施例でも同様の形式で第1室4
の所定の長さ部分にわたつて溝9が設けられており、該
溝により、電動モータ20寄りの壁23まで調整ピストン8
が移動する際に、調圧器100の一方の室から他方の室へ
圧力媒体量を調整ピストン8の外周面を介してオーバー
フローさせることが可能になる。
の所定の長さ部分にわたつて溝9が設けられており、該
溝により、電動モータ20寄りの壁23まで調整ピストン8
が移動する際に、調圧器100の一方の室から他方の室へ
圧力媒体量を調整ピストン8の外周面を介してオーバー
フローさせることが可能になる。
第1図はアンチスキツド−駆動時スリツプ制御装置用の
電気機械式調圧器の本発明による第1実施例を示す図、
第2図は本発明の第2実施例による調圧器を一部破断し
て示した図、第3図は本発明の第3実施例による調圧器
を一部破断して示した図である。 1……多回路式マスターシリンダ、2……車輪ブレーキ
シリンダ、3……導管、4……第1室、5……第1ケー
シング、6……内周壁、7……第1周面、8……調整ピ
ストン、9……溝、10……壁、11……中間ケーシング、
12……第1ピストン肩部、13……第2室、14……第2ピ
ストン肩部、15……第2周面、16……壁、17……カバー
部材、18……支承孔、19……導管、20……電動モータ、
21……支承孔、22……室、23……壁、24……第2ケーシ
ング、25,26;25a,26a……係止機構(25,25a……係止環
部、26,26a……係止ピン)、27……端面、28……縦孔、
29……長さ区分、30……スピンドル、31……ロータ、3
2,33……軸受部材、34……押圧ばね、35……カラー、36
……端面、38……押圧ばね、40……センサ、41……電子
式制御器、42,43……導線、44……クラツチ、45……保
持子、46……溝、47……内壁、48……端面、49,50……
円板、51……端面、52,53……外周縁、54……保持溝、5
5……軸受部材、56……軸受部材、57……盲孔、58……
端部、59……底、60……室、61……連通路、62,63……
段部、64,65……シールユニツト、66,67……導電線部
分、68……ブレーキぺダル、69……導線、70……軸受部
材、71……縦孔、72……ナツト状ねじ山、100……調圧
器。
電気機械式調圧器の本発明による第1実施例を示す図、
第2図は本発明の第2実施例による調圧器を一部破断し
て示した図、第3図は本発明の第3実施例による調圧器
を一部破断して示した図である。 1……多回路式マスターシリンダ、2……車輪ブレーキ
シリンダ、3……導管、4……第1室、5……第1ケー
シング、6……内周壁、7……第1周面、8……調整ピ
ストン、9……溝、10……壁、11……中間ケーシング、
12……第1ピストン肩部、13……第2室、14……第2ピ
ストン肩部、15……第2周面、16……壁、17……カバー
部材、18……支承孔、19……導管、20……電動モータ、
21……支承孔、22……室、23……壁、24……第2ケーシ
ング、25,26;25a,26a……係止機構(25,25a……係止環
部、26,26a……係止ピン)、27……端面、28……縦孔、
29……長さ区分、30……スピンドル、31……ロータ、3
2,33……軸受部材、34……押圧ばね、35……カラー、36
……端面、38……押圧ばね、40……センサ、41……電子
式制御器、42,43……導線、44……クラツチ、45……保
持子、46……溝、47……内壁、48……端面、49,50……
円板、51……端面、52,53……外周縁、54……保持溝、5
5……軸受部材、56……軸受部材、57……盲孔、58……
端部、59……底、60……室、61……連通路、62,63……
段部、64,65……シールユニツト、66,67……導電線部
分、68……ブレーキぺダル、69……導線、70……軸受部
材、71……縦孔、72……ナツト状ねじ山、100……調圧
器。
Claims (18)
- 【請求項1】車両のアンチスキツド−駆動時スリツプ制
御装置用の電気機械式の調圧器であつて、車両の各車輪
には、ブレーキ導管を介して多回路式マスターシリンダ
に接続している夫々1つの車輪ブレーキシリンダが配設
されており、少なくとも1つの車輪に配設された調圧器
が、前記の多回路式マスターシリンダと車輪ブレーキシ
リンダとの間のブレーキ導管内に配置されており、前記
調圧器が1つの調整ピストンと、少なくとも1つの車輪
ブレーキシリンダに連通する1つの油圧室とを有し、該
油圧室が、容積を増減せしめる調整ピストンによつて形
成され、該調整ピストンがスピンドルとナツト状ねじ山
とを介して電動モータによつて軸方向に可動でありかつ
前記油圧室の方に向つて押圧ばねによつて負荷される形
式のものにおいて、油圧室内に配置された調整ピストン
(8)がナツト状ねじ山(72)とスピンドル(30)とを
介して直接作動され、かつ前記油圧室を、多回路式マス
ターシリンダ(1)に連通した第1室(4)と、車輪ブ
レーキシリンダ(2)に連通した第2室(13)とに分割
し、しかも前記第1室(4)が、前記第2室(13)寄り
では油圧室の内周壁(6)から前記調整ピストン(8)
の減径周面(7)にまで及ぶ第1ピストン肩部(12)に
よつて制限され、また前記第2室(13)が前記第1室
(4)寄りでは油圧室の前記内周壁(6)からやはり調
整ピストン(8)の減径周面(15)にまで及ぶ第2ピス
トン肩部(14)によつて制限され、かつ前記調整ピスト
ン(8)は電動モータ(20)によつて、前記第1室
(4)の方へ動かされて前記第2室(13)内に減圧を生
ぜしめ、また該第2室(13)の方へ動かされて、該第2
室(13)からだけ作用する車輪ブレーキシリンダ(2)
内の圧力に有効制動作用を生ぜしめるように構成されて
いる、アンチスキツド−駆動時スリツプ制御装置用の電
気機械式の調圧器。 - 【請求項2】制動動作時に多回路式マスターシリンダ
(1)から第1室(4)内へもたらされる所定量の圧力
媒体が、該第1室から放圧するために、電動モータ(2
0)による調整ピストン(8)の、第1室(4)の方向
への運動によつて前記多回路式マスターシリンダ(1)
内へ押戻される、請求項1記載の電気機械式の調圧器。 - 【請求項3】通常の制動時に多回路式マスターシリンダ
(1)により発生された油圧によつて第1ピストン肩部
(12)に作用する押圧力に基づいて調整ピストン(8)
が第2室(13)の方に向つて動かされて該第2室(13)
内と少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダ(2)内に
昇圧を生ぜしめる、請求項2記載の電気機械式の調圧
器。 - 【請求項4】ナツト状ねじ山(72)とスピンドル(30)
が、自縛作用のないねじ山を有し、かつ第1室(4)と
第2室(13)との間の所定の圧力差による調整ピストン
(8)のシフト時にナツト状ねじ山(72)とスピンドル
(30)が相対回動を行う、請求項3記載の電気機械式の
調圧器。 - 【請求項5】油圧室の内周壁(6)に、第1室(4)の
長さの一部分にわたつて延びていて該第1室の方に向つ
て開いた少なくとも1つの溝(9)が設けられており、
該溝が、調整ピストン(8)の所定位置で第1室(4)
と第2室(13)とを連通して圧力媒体の両室間オーバー
フローを可能にする、請求項4記載の電気機械式の調圧
器。 - 【請求項6】調整ピストン(8)が係止機構(25,26;25
a,26a)によつて回動を阻止される、請求項5記載の電
気機械式の調圧器。 - 【請求項7】調整ピストン(8)には、押圧ばね(38)
に抗して作用する戻し機構が係合している、請求項6記
載の電気機械式の調圧器。 - 【請求項8】スピンドル(30)が電動モータ(20)と連
結されており、かつ、調整ピストン(8)内に構成され
たナツト状ねじ山(72)と協働する、請求項7記載の電
気機械式の調圧器。 - 【請求項9】電動モータ(20)とスピンドル(30)との
間に、断ち接ぎ可能なクラツチ(44)が設けられてい
る、請求項8記載の電気機械式の調圧器。 - 【請求項10】車両のアンチスキツド−駆動時スリツプ
制御装置用の電気機械式の調圧器であつて、車両の各車
輪には、ブレーキ導管を介して多回路式マスターシリン
ダに接続している夫々1つの車輪ブレーキシリンダが配
設されており、少なくとも1つの車輪に配設された調圧
器が、前記の多回路式マスターシリンダと車輪ブレーキ
シリンダとの間のブレーキ導管内に配置されており、前
記調圧器が1つの調整ピストンと、少なくとも1つの車
輪ブレーキシリンダに連通する1つの油圧室とを有し、
該油圧室が、容積を増減せしめる調整ピストンによつて
形成され、該調整ピストンがスピンドルとナツト状ねじ
山とを介して電動モータによつて軸方向に可動でありか
つ前記油圧室の方に向つて押圧ばねによつて負荷される
形式のものにおいて、油圧室内に配置された調整ピスト
ン(8)がナツト状ねじ山(72)とスピンドル(30)と
を介して直接作動され、かつ前記油圧室を、多回路式マ
スターシリンダ(1)に連通した第1室(4)と、車輪
ブレーキシリンダ(2)に連通した第2室(13)とに分
割しかつ係止機構(45,46,54)によつて回動を阻止され
ており、しかも前記調整ピストン(8)は電動モータ
(20)によつて、前記第1室(4)の方へ動かされて前
記第2室(13)内に減圧を生ぜしめ、また該第2室の方
へ動かされて、該第2室(13)からだけ作用する車両ブ
レーキシリンダ(2)内の圧力に有効制動作用を生ぜし
めるように構成されている、アンチスキツド−駆動時ス
リツプ制御装置用の電気機械式の調圧器。 - 【請求項11】制動動作時に多回路式マスターシリンダ
(1)から第1室(4)内へもたらされる所定量の圧力
媒体が、該第1室から放圧するために、電動モータ(2
0)による調整ピストン(8)の、第1室(4)の方向
への運動によつて前記多回路式マスターシリンダ内へ押
戻される、請求項10記載の電気機械式の調圧器。 - 【請求項12】通常の制動時に多回路式マスターシリン
ダ(1)により発生された油圧によつて第1ピストン肩
部(12)に作用する押圧力に基づいて調整ピストン
(8)が第2室(13)の方に向つて動かされて該第2室
(13)内と少なくとも1つの車輪ブレーキシリンダ
(2)内に昇圧を生ぜしめる、請求項11記載の電気機械
式の調圧器。 - 【請求項13】ナツト状ねじ山(72)とスピンドル(3
0)が、自縛作用のないねじ山を有し、かつ第1室
(4)と第2室(13)との間の所定の圧力差による調整
ピストン(8)のシフト時にナツト状ねじ山(72)とス
ピンドル(30)が相対回動を行う、請求項12記載の電気
機械式の調圧器。 - 【請求項14】油圧室の内周壁(6)に、第1室(4)
の長さの一部分にわたつて延びていて該第1室の方に向
つて開いた少なくとも1つの溝(9)が設けられてお
り、該溝が、調整ピストン(8)の所定位置で第1室
(4)と第2室(13)とを連通して圧力媒体の両室間オ
ーバーフローを可能にする、請求項13記載の電気機械式
の調圧器。 - 【請求項15】調整ピストン(8)には、押圧ばね(3
8)に抗して作用する戻し機構が係合している、請求項1
4記載の電気機械式の調圧器。 - 【請求項16】スピンドル(30)が電動モータ(20)と
連結されており、かつ、調整ピストン(8)内に構成さ
れたナツト状ねじ山(72)と協働する、請求項15記載の
電気機械式の調圧器。 - 【請求項17】スピンドル(30)が、調整ピストン
(8)の軸方向に延びる盲孔(57)内に侵入しており、
かつ、電動モータ(20)から離反した方の、スピンドル
(30)の端部(58)と前記盲孔(57)の底(59)との間
には、連通路(61)を介して第1室(4)と連通された
室(60)が形成されている、請求項16記載の電気機械式
の調圧器。 - 【請求項18】電動モータ(20)とスピンドル(30)と
の間には、断ち接ぎ可能なクラツチ(44)が設けられて
いる、請求項17記載の電気機械式の調圧器。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
DE3803079.9 | 1988-02-03 | ||
DE19883803079 DE3803079A1 (de) | 1988-02-03 | 1988-02-03 | Elektromechanisch betaetigbarer druckmodulator fuer blockierschutz- und antriebsschlupfregelanlagen |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01262244A JPH01262244A (ja) | 1989-10-19 |
JP2675120B2 true JP2675120B2 (ja) | 1997-11-12 |
Family
ID=6346474
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1024075A Expired - Fee Related JP2675120B2 (ja) | 1988-02-03 | 1989-02-03 | アンチスキツド―駆動時スリツプ制御装置用の電気機械式の調圧器 |
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Country | Link |
---|---|
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DE (1) | DE3803079A1 (ja) |
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JPH04146862A (ja) * | 1990-10-09 | 1992-05-20 | Honda Motor Co Ltd | 制動液圧制御装置 |
JP2572597Y2 (ja) * | 1992-08-19 | 1998-05-25 | 株式会社ナブコ | ブレ−キアクチュエ−タ |
DE4415438A1 (de) * | 1994-05-03 | 1995-11-09 | Teves Gmbh Alfred | Elektronisch regelbares Bremsbetätigungssystem |
DE4426682A1 (de) * | 1994-07-28 | 1996-02-01 | Teves Gmbh Alfred | Elektronisch regelbares Bremsbetätigungssystem |
DE4446525A1 (de) * | 1994-12-24 | 1996-06-27 | Teves Gmbh Alfred | Hydraulische Kraftfahrzeugbremsanlage |
DE19500544A1 (de) * | 1995-01-11 | 1996-07-18 | Teves Gmbh Alfred | Elektronisch regelbares Bremsbetätigungssystem |
DE19502925A1 (de) * | 1995-01-31 | 1996-08-01 | Teves Gmbh Alfred | Verfahren zum Betrieb eines elektronisch regelbaren Bremsbetätigungssystems |
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JP4883561B2 (ja) | 2006-04-19 | 2012-02-22 | 本田技研工業株式会社 | ブレーキ装置の液圧モジュレータ |
DE102016209108A1 (de) | 2015-12-02 | 2017-06-08 | Continental Teves Ag & Co. Ohg | Bremsdrucksteuergerät |
CN111992971A (zh) * | 2020-08-20 | 2020-11-27 | 陈素真 | 一种机械生产用管材焊接平台 |
DE102022205423A1 (de) * | 2022-05-30 | 2023-11-30 | Robert Bosch Gesellschaft mit beschränkter Haftung | Motorisierter Bremsdruckerzeuger für ein Fremdkraftbremssystem |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0657525B2 (ja) * | 1986-03-12 | 1994-08-03 | 本田技研工業株式会社 | アンチロツクブレ−キ装置 |
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1988
- 1988-02-03 DE DE19883803079 patent/DE3803079A1/de not_active Ceased
-
1989
- 1989-02-03 JP JP1024075A patent/JP2675120B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
DE3803079A1 (de) | 1989-08-17 |
JPH01262244A (ja) | 1989-10-19 |
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