JP2663259B2 - 傘用ダイヤル式チェーン錠 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、傘（雨傘、日傘等）の
柄にダイヤル式チェーン錠の機能を組み込んだものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、自身に錠機能を持つ傘はなかっ
た。したがって、外出先に於いて傘立てに錠機能がない
時など、盗難・取り違え等の被害に遭うことが間々あっ
た。特に突然の雨時の雨傘にいたっては、そうした被害
の深刻さたるや並々ならぬところであった。一方、既存
の錠によって上記の問題を解決しようとした時、 （イ）錠の携帯が煩わしい。 （ロ）体裁がわるい。 等の問題により、なかなか実現できるものではなかっ
た。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、それらの切
実なる問題に対し、外出先に於ける傘の施錠が可能で容
易、且つ体裁の良い傘用錠の提供を目的とするものであ
る。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、以下のような
簡単な構成より成る。 （イ）傘の柄を輪切り状に２つに分割し、傘主柱ねじ込
み方に於いてダイヤル錠のダイヤル部１を、他方に於い
てダイヤル錠の鍵部２を形成する。 （ロ）ダイヤル部１には、傘主柱ねじ込み穴８と鍵部差
し込み穴９とを貫通した孔を開け、そこにはチェーン３
収容可能なだけの空間をチェーン収容部１０として設け
る。 （ハ）チェーン３の一端を鍵部２に固定し、ダイヤル部
１内の孔を通したもう一端を傘取付具４に固定する。 （ニ）鍵部２には、チェーン３固定部より鍵先に向けて
チェーン３幅分の溝６を設け、チェーン３が施錠（ダイ
ヤル部１への鍵部２の挿入）の妨げとならない様にす
る。 （ホ）傘取付具４には、傘主柱孔５に対する塞ぎ７を設
け、傘主柱孔５内にチェーン３が入らない様にする。

【０００５】

【作用】これにより、傘立て立てかけ時等に於ける施錠
が、 （イ）開錠してダイヤル部１より鍵部２をはずし、チェ
ーン３を引き出す。 （ロ）鍵部２を誘導して、チェーン３を固定物（傘立て
の横枠等）に絡ませる。 （ハ）鍵部２をダイヤル部１に戻して施錠する。 と言うような簡単な操作で、又開錠がその逆の、同じく
簡単な操作で行える。

【０００６】

【実施例】また、傘の持ち運び時、或いは家等での保管
時に於いては、チェーン３に対し、以下の様な方法でそ
の長さを固定することにより、吊り紐としての機能を持
たせることも出来る。 （イ）チェーン３の吊り紐相当の長さの位置に、チェー
ン３幅より大きな爪１１を取付、鍵部２には溝６内に爪
受け１２を設ける（図４）。 （ロ）鍵部２の溝６内に、チェーン３の穴に入る爪１１
を設ける（図５）。 尚、本発明は円柱型柄のみに限らず、Ｊ字型柄等の他の
如何なる形の柄に於いても応用可能である。

【０００７】

【発明の効果】以上の様なことから、本発明は、 （イ）傘と別に錠を携帯する煩わしさが無い。 （ロ）傘の持ち運び時に於いて、チェーンは柄内部に収
容され、錠全体が柄と一体化している為、従来の傘と比
べ外見上の違和感が無い。 （ハ）傘の施錠、開錠作業が簡単に行える。 （ニ）傘の施錠時の体裁が良い。 と言う効果を発揮できるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の斜視図

【図２】本発明に於けるダイヤル部１と鍵部２の断面図

【図３】本発明の使用中の斜視図

【図４】本発明に於ける爪１１の１例の斜視図

【図５】本発明に於ける爪１１の１例の斜視図

【符号の説明】

１・・ダイヤル部 ２・・鍵部 ３・・チェーン ４・・傘取付具 ５・・傘主柱孔 ６・・溝 ７・・塞ぎ ８・・傘主柱ねじ込み
穴 ９・・鍵部差し込み穴 １０・・チェーン収容
部 １１・・爪 １２・・爪受け

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 傘の柄でダイヤル部（１）と鍵部（２）
   より成るダイヤル錠を構成し、ダイヤル部（１）を貫通
   したチェーン（３）端を各々鍵部（２）と傘取付具
   （４）に固定した、傘用ダイヤル式チェーン錠。
2. 【請求項２】 チェーン（３）に対し、爪（１１）で適
   当な長さに固定することにより吊り紐としての機能を持
   たせた、請求項１の傘用ダイヤル式チェーン錠。