JP2659021B2 - ポリゴンミラー上下動機構 - Google Patents

ポリゴンミラー上下動機構

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JP2659021B2
JP2659021B2 JP1033735A JP3373589A JP2659021B2 JP 2659021 B2 JP2659021 B2 JP 2659021B2 JP 1033735 A JP1033735 A JP 1033735A JP 3373589 A JP3373589 A JP 3373589A JP 2659021 B2 JP2659021 B2 JP 2659021B2
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【発明の詳細な説明】 〔概 要〕 光源から射出された光ビームを走査光ビームとして変
換させるために利用可能なポリゴンミラー上下動機構に
関し、 ポリゴンミラーの回転軸線方向に沿う上下変位によっ
て光ビームの反射角度を変更し得るように構成されたポ
リゴンミラー上下動機構を提供することを目的とし、少
なくとも上下二段の反射面を持ちしかもそれぞれの段の
反射面の設定角度を互いに変えたポリゴンミラーを、そ
の回転駆動軸に沿って所定の上下位置間で変位し得るよ
うにしかも、前記回転駆動軸の回転方向に応じて前記ポ
リゴンミラーにその上下方向の所望の位置を取らせるた
めの変位手段が設けられているよう構成する。
〔産業上の利用分野〕
本発明は光源から射出された光ビームを走査光ビーム
として変換させるために利用可能なポリゴンミラー上下
動機構に関する。
〔従来の技術〕
光源からの光ビームをポリゴンミラーによって走査光
ビームに変換させることは周知であり、種々の光学装置
に用いられている。このような光学装置では、光源から
射出させられた光ビームがポリゴンミラーの回転反射面
に所定の方向から入射させられ、これにより光ビームが
所定の範囲内で偏向させられて走査光ビームとなる。こ
の場合、走査光ビームの走査位置がポリゴンミラーの反
射面の設定角度とその反射面に対する光ビームの入射角
とによって決まる。したがって、ポリゴンミラーを用い
る種々の光学的装置においては、その設計態様に応じて
ポリゴンミラーの反射面の角度ならびに光ビームの入射
角は正確に設定される。
ところで、かかる光学装置の中には、走査光ビームの
走査位置を必要に応じて偏向することが望まれるものが
ある。例えば、スーパーマーケット、工場あるいは流通
分野等で用いられるバーコード読取り光学装置いわゆる
バーコードスキャナにおいては、走査レーザービームの
走査位置を変更し得ることに対する強い要望がある。
この点について詳しく述べると、バーコードスキャナ
でバーコードで読み取らせる際には、バーコードを走査
レーザビームの進行方向に対して対向するように移動さ
せることが必要とされる。換言すれば、個々のバーコー
ドスキャナではバーコードの読取り方向が固定されてい
る。したがって、人員によってバーコードを読み取らせ
る場合には、その作業性は人員が右利きかあるいは左利
きかによって変わることになる。すなわち、バーコード
の読取り方向が右利きの者に一致すれば、バーコードの
読取らせ作業は左利きの者にとっては不利になり、また
バーコードの読取り方向が左利きの者に一致すれば、バ
ーコードの読取らせ作業は右利きの者にとっては不利に
なる。そこで、バーコードの読取り方向を右利きおよび
左利きの双方に選択的に一致させるべく走査レーザビー
ムの走査位置を変更し得るように構成されたバーコード
スキャナが望まれる訳である。
また、スーパーマーケット等で用いられるバーコード
スキャナでは、バーコードの読取りはそこに比較的接近
した位置で行われるのに対して、工場等で用いられるバ
ーコードスキャナでは、例えばベルトコンベヤ上の製品
等に付されたバーコードを読み取らなければならず、こ
のためバーコードの読取りはバーコードスキャナから比
較的離れた位置で行われることになる。したがって、従
来では、バーコードスキャナをその用途毎に製品化する
ことが必要とされるので、個々のバーコードスキャナの
製品コストが比較的高く付くことになる。そこで、バー
コードスキャナを種々の用途に対応させるためにも、走
査レーザビームの走査位置を変更し得るように構成され
たバーコードスキャナがを望まれている。
更に、従来のバーコードスキャナでは、その作動中に
ポリゴンミラーの回転が何らかの故障のため停止したと
き、そのポリゴンミラーから反射されたレーザビームは
走査を行うことなく静止した状態でバーコードスキャナ
の外部に放出されることになる。バーコードスキャナで
用いられるレーザビームの出力は非常に小さいものであ
るから、走査中のレーザビームが人体に照射されても健
康上何等問題はないが、静止レーザビームがバーコード
スキャナから放出される場合には、人体の同一箇所に静
止レーザビームが長時間にわたって照射され得ることが
ある。これを避けるためにポリゴンミラーの回転が停止
した際にそこからの反射レーザビームを外部に放出させ
ないように偏向させることが望まれている。しかしなが
ら、従来では、ポリゴンミラーの反射面がの設定角度と
その反射面に対する光ビームの入射角とは固定されてい
るためにポリゴンミラーの回転停止時に静止レーザビー
ムがバーコードスキャナの外部に放出しないようにする
ことはできない。
〔発明が解決しようとする課題〕
さて、ポリゴンミラーを用いる種々の光学装置におい
て、走査光ビームの走査位置を変更するためには、上述
したようにポリゴンミラーの反射面の角度ならびに光ビ
ームの入射角を調節することによって可能であるが、ポ
リゴンミラーの反射面の角度および光ビームの入射角の
いずれか一方もしくは双方を調節自在に構成することは
実用上得策ではない。というのは、ポリゴンミラーの反
射面の設定角度を調節自在とすることはポリゴンミラー
自体にその角度調節機構を組み込むことが必要とされ、
これは困難であり、また光ビームの光源あるいは途中に
介在する反射鏡を角度調節することも実際的ではないか
らである。一般的に、光学系での角度調節は非常に微細
な角度変位が伴い、きわめて面倒であり、しかも外力の
影響を受け易いことは言うまでもない。また、たとえ光
ビームの光源あるいは途中に介在する反射鏡に角度調整
機構を組み込んで走査光ビームの走査位置を変更し得る
にしても、かかる角度調整機構自体がきわめて高価なも
のとなる。
したがって、本発明の目的は光源から射出された光ビ
ームを走査ビームとして変換させるために利用可能なポ
リゴンミラーをその回転軸線方向に沿う上下変位によっ
て光ビームの反射角度を変更し得るように構成されたポ
リゴンミラー上下動機構を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明によるポリゴンミラー上下動機構は、少なくと
も上下二段の反射面が設けられ、しかもそれぞれの段の
反射面の設定角度を互いに変えられている。
また、変位手段は、ポリゴンミラーをその回転駆動軸
に対して所定の上下位置間で変位し得るように構成され
る。しかもポリゴンミラーは、該回転駆動軸と共に回転
し得るようになっている。
本発明によるポリゴンミラー上下動機構の好ましい態
様においては、変位手段はポリゴンミラーに設けられた
回転駆動軸を収容する孔部の内周面および、該回転駆動
軸の外周面の何れか一方に形成された螺旋溝と、その他
方に該螺旋溝と摺動係合し得るように形成された螺旋凸
条部もしくは突起部とによって構成される。
また、本発明によるポリゴンミラー上下動機構の別の
好ましい態様においては変位手段は、ポリゴンミラーに
設けた、回転駆動軸を挿入するための挿入孔を有し、回
転駆動軸の長手方向軸線に沿ってポリゴンミラーを摺動
させる摺動機構と、該ポリゴンミラーにその回転方向に
応じて上下動の推進力を与えるべく該ポリゴンミラーに
組み込まれた推進翼とを備えるよう構成する。
〔作 用〕
以上の構成から明らかなように、ポリゴンミラーには
少なくとも上下二段の反射面が設けられ、しかもそれぞ
れの段の反射面の設定角度が互いに変えられるので、変
位手段により該ポリゴンミラーをその回転軸線に沿う上
下方向に変位させて光ビームをいずれかの反射面に入射
させるかを選択することによって、光ビームの反射角度
を変更することができる。要するに、ポリゴンミラーを
その回転軸線に沿う変位によって、光ビームの反射角度
の変更が可能である。
〔実施例〕
次に、添付図面を参照して、本発明によるポリゴンミ
ラー上下動機構の実施例について説明する。
第1図(a)を参照すると、そこには本発明によるポ
リゴンミラー上下駆動機構の一部断面図が示されてい
る。本実施例では、ポリゴンミラー10は第1図(b)に
示すように六角形状を呈し、それは例えば適当なガラス
材料製の六角形本体の多角面に金属ミラー層を蒸着する
ことによって形成される。ポリゴミラー10の特徴とする
ところは、その周囲に上下二段の反射面12および14が設
けられ、それら反射面12および14の設定角度が互いに異
なっている点にある。すなわち、第1図(c)に例示す
るように、ポリゴンミラー10の回転軸線Oに沿う上段側
反射面12が該回転軸線Oとなす角度はその下段側反射面
14が該回転軸線Oとなす角度よりも小さくされる。勿論
この角度の大小関係を逆にしてもよい。第1図(c)で
は、反射面12および14は連続面として形成されている
が、その上下の反射面を第1図(d)に示すように互い
に不連続に形成してもよい。なお、第1図(d)では、
上段側反射面は参照番号12′で、また下段側反射面は1
4′で示され、、この両反射面12′および14′の設定角
度、すなわちそれぞれの反射面が回転軸線Oとなる角度
は互いに異なっている。ポリンゴミラー10は上段側反射
面12を持つ上方部分と下段側反射面14を持つ下方部分と
を個別に作成した後に第1図(b)に図示するように互
いに貼り合わせて構成してもよいし、またそれら両部分
を一体的に構成してもよい。
第1図(a)に示すようなポリゴンミラー10を駆動モ
ータ16の回転駆動軸18に装着して所定の角速度で回転さ
せ、その回転中に図示しない固定光源からの光ビームを
例えば回転ポリゴンミラー10の反射面12に入射させる
と、その反射光ビームは走査光ビームとして得られ、そ
の走査位置は反射面12の設定温度に応じて決まることに
なる。一方、ポリゴンミラー10をその回転軸線Oに沿っ
て上方に変位させて光ビームを反射面14に入射させる
と、その反射光ビームは同様に走査光ビームとして得ら
れるが、その走査位置は反射面14の設定角度に応じて変
更させられることになる。第1図に示す実施例では、ポ
リゴンミラー10の周囲に二段側反射面が形成されたが、
反射面を三段以上形成してもよく、この場合には走査光
ビームの走査位置の変更が三回以上行われることにな
る。
ポリゴンミラー10の上下方向変位については、その駆
動モータ16自体を上下方向に変位させることによって可
能ではあるが、この場合には駆動モータの変位機構およ
びその動力源が必要とされる。しかしながら、本発明に
よる変位手段を利用することによって、駆動モータの変
位機構およびその動力源を必要とせずにポリゴンミラー
10に上下動変位を行わせることができる。
以下この点について説明する。第1図(a)の実施例
では、ポリゴンミラー10には駆動モータ16の回転駆動軸
18を収容するようになった孔部20が形成され、変位手段
は回転駆動軸18の外周面に形成された螺旋溝22と、孔部
20の内周面に該螺旋溝22と摺動係合し得るように形成さ
れた螺旋凸条部24とから構成される。第1図(a)の変
形実施例として、螺旋溝を孔部20の内周面側に、螺旋凸
条部を回転駆動軸18の外周面に形成してもよく、また螺
旋溝を孔部20の内周面側に形成し、螺旋凸条部は互いに
分離した複数の突起部であってもよい。
第1図(a)に示すように、回転駆動軸18が矢印Aの
方向に回転させられると、ポリゴンミラー10は破線で示
す位置すなわち上方位置まで上昇して、その上方位置を
維持した状態で回転させられる。一方、回転駆動軸18が
反対方向に回転させられると、ポリゴンミラー10は下方
位置まで下降させられて、その下方位置を維持した状態
で回転させられる。なお、ポリゴンミラー10の上方およ
び下方位置については螺旋溝22の両終端位置によって規
定し得る。上述した場合と同様、ポリゴンミラー10がそ
の下方位置で回転させられているとき、固定光源からの
光ビームを上段側反射面12に入射させるようにすると、
その反射光ビーム12は走査光ビームとして得られ、その
走査位置は反射面12の設定角度に応じて決まる。一方、
回転駆動軸18の回転駆動方向が逆転させられると、ポリ
ゴンミラー10はその上方位置で回転させられ、このとき
該光ビームは下段側反射面14に入射させられ、その結果
走査光ビームは反射面14に設定角度に応じた別の走査位
置を取ることになる。
第2図(a)には本発明の別の実施例の要部構成の立
面図が示されている。第2図の実施例では、第1図
(d)に示すタイプのポリゴンミラー10が用いられ、こ
のポリゴンミラー10には第2図(b)に切断線MMに沿う
断面図で示すように、駆動モータ16の回転駆動軸18を収
容するようになった孔部20′が形成される。回転駆動軸
18はその回転軸線方向に沿うキー溝26が形成され、一方
該孔部内にはキー溝26に摺動自在に係合する突起部26K
が形成され、これによりポリゴンミラー10は回転駆動軸
18の回転軸線に沿って上下に変位し得ると共に該回転駆
動軸18と共に回転させられることになる。
第2図の実施例では、ポリゴンミラー10の頂部に推進
翼28が設けられ、回転駆動軸18が矢印Bの方向に回転さ
せられると、ポリゴンミラー10は推進翼28の作用によっ
て上方位置まで上昇させられ、また回転駆動軸18が逆回
転させられると、ポリゴンミラー10は下方位置まで下降
させられる。ポリゴンミラー10の上方および下方位置に
ついてはキー溝26の両終端位置によって規定し得る。ポ
リゴンミラー10の下降時でのキー溝26下方終端部と突起
部との衝突による衝撃を吸収させるために、駆動モータ
16のハウジングに例えばゴム製の緩衝要素30を設け、そ
こにポリゴンミラー10を衝合させるようにすることが好
ましい。ポリゴンミラー10の上下位置間での変位によっ
て、走査光ビームの走査位置が変更されることは第1図
(a)の場合と同様である。
第3図には本発明の更に別の実施例が示されている。
第3図の実施例では、第1図(c)に示すタイプのポリ
ゴンミラー10が用いられ、このポリゴンミラー10には駆
動モータ16の回転駆動18を摺動自在に挿通させるように
なった貫通孔20″が形成される。回転駆動軸18には上下
一対のフランジ要素32および34が形成され、この一対の
フランジ要素32および34によってポリゴンミラー10の上
下変位が規定されることになる。第3図に示すように、
上方フランジ要素32とポリゴンミラー10の上面側との間
にはコイルばね要素36が設けられ、また下方フランジ要
素34とポリゴンミラー10の下面側との間にはコイルばね
要素38が設けられ、これによりポリゴンミラー10は回転
駆動軸18のほぼ中間位置で浮動状態に保持されることに
なる。また、各コイルばね要素36および38の両端面はそ
れぞれ該当フランジ要素およびポリゴンミラー10の該当
面(上面、下面)に固着され、これにより回転駆動軸18
の回転時にはポリゴンミラー10もそれに追従して回転す
ることになる。
第3図の実施例では、第2図の実施例の場合と同様に
ポリゴンミラー10には推進翼40が設けられ、回転駆動軸
18が矢印Cの方向に回転させられると、ポリゴンミラー
10は推進翼28の作用によって中間位置(第3図に示す位
置)から上方位置まで上昇させられ、また回転駆動軸18
が逆回転させられると、ポリゴンミラー10は該中間位置
から下方位置まで下降させられる。なお、ポリゴンミラ
ー10の上下位置がフランジ要素すなわちストッパ要素32
および34によって規定されることは明らかであろう。第
3図の実施例の場合には、ポリゴンミラー10がその中間
位置(第3図)を取るとき、すなわち回転駆動軸18が停
止されているとき、光ビームは上段側反射面12と下段側
反射面14との境界部に入射させられるようにする。した
がって、回転駆動軸18が矢印Cの方向に回転させられ
て、ポリゴンミラー10が上方位置に変位させられると、
光ビームは下段側反射面14に入射させられ、その反射光
ビームすなわち走査光ビームは反射面14の設定角度に応
じた走査位置に向かわせられ、一方回転駆動軸18が逆回
転させられて、ポリゴンミラー10が下方位置に変位させ
られると、光ビームは上段側反射面12に入射させられ、
その反射光ビームすなわち走査光ビームは反射面12の設
定角度に応じた走査位置に向かわせられる。
第4図を参照すると、本発明によるポリゴンミラー上
下動機構を適用し得る光学装置の一例として、ホログラ
ム方式のバーコードスキャナの要部構成の斜視図が示さ
れている。第4図に示すバーコードスキャナは透明なガ
ラス材料から形成されたホログラム窓42を具備し、この
ホログラム窓42には3つのホログラムストリップ441,44
2および443が互いに交差した態様で適用される。ホログ
ラム窓42の下方には底面ミラー46が配置され、この底面
ミラー46とホログラム窓42との間には反射板組立体48お
よび従来タイプのポリゴンミラー50が互いに向かい合っ
た関係で設けられる。反射板組立体48は3つの反射板52
1,522および523からなり、これら反射板521,522および5
23の長辺方向はそれぞれホログラムストリップ441,442
および443の長手方向とほゞ平行関係となるように配置
される。ポリゴンミラー50は6つの反射面を持つ六角形
状を呈し、その回転駆動中に各反射面が反射板組立体48
と向かい合う際に入射レーザビームLBを受けるようにな
っている。
ポリゴンミラー50が例えば矢印Dの方向に回転駆動さ
せられている間にその任意の反射面に入射レーザビーム
LBが当たると、その反射レーザビームは該反射面の回転
変位のために反射板組立体48の反射板521,522および523
を順次横切るように偏向させられる。換言すれば、反射
板521,522および523はポリゴンミラー50の各反射面から
の反射レーザビームによって順次走査されることにな
る。反射板521,523および523の各々から反射させられた
レーザビームは一旦底面ミラー46側に向けられ、そこで
反射させられた後に該当ホログラムストリップ441,442,
443に入射させられ、次いで各ホログラムストリップで
回折された後にホログラム窓42から走査レーザビームと
して射出させられる。例えば、第4図に図示するよう
に、反射板522からの8レーザビームは底面ミラー46で
一旦反射させられた後にホログラムストリップ442に入
射させられ、そこから回折レーザビームが走査レーザビ
ームSBとして射出させられる。要するに、ホログラム窓
42の互いに交差したホログラムストリップ441,442およ
び443からは走査レーザビームが順次射出させられ、こ
れによりホログラム窓42上にはバーコード読取り領域が
形成される。
第4図に示すように、バーコード54がホログラム窓42
上のバーコード読取り両域内を通過させられると、ホロ
グラムストリップ441,442および443から射出されるいず
れかの走査レーザビームによって、バーコード54は走査
されて読み取られることになる。ここで注目すべき点
は、ホログラムストリップ441,442および443からは走査
レーザビームが第4図において右側上向きに射出させら
れるようになっているので、バーコード54の確実な読取
りのためには、バーコード54が走査レーザビームの射出
方向に対向するようにバーコード読取り領域内を矢印H
で示すように右側から左側に向かって通過させられなけ
ればならないという点である。
以上述べたように、従来タイプのポリゴンミラー50を
用いたバーコードスキャナでは、バーコード54の読取り
方向が固定されることになるが、次に述べるように、本
発明によるポリゴンミラー上下動機構を用いることによ
って、バーコードの読取り方向を互いに向かい合う双方
向とすることが可能となる。
第5図(a)を参照すると、第4図に示したバーコー
ドスキャナに本発明によるポリゴンミラー上下動機構を
組み込んだ例が示され第4図と同等部分には同一符号を
付した。第5図において、第1図(d)に示したタイプ
のポリゴンミラー10が第1図(a)に示したようなポリ
ゴンミラー上下動機構によって駆動モータ16の回転駆動
軸18に装着されている。第5図(b)にはホログラムス
トリップ44′〜44′の形成状態を示す。ホログラム
ストリップ44′〜44′に隣接する斜線を付した領域
44′10〜44′30はガラス板で形成された光透過領域であ
る。ポリゴンミラー10がその上方位置を取るように回転
させられているとき、入射レーザビームLBはポリゴンミ
ラー10の下段側反射面14′に当たり、このときその反射
レーザビームは実線で示す経路を通ってホログラムスト
リップ44′i(i=1〜3)に入射させられ、このため
走査レーザビームSBは第4図の場合と同様に右側上向き
(第5図において)に射出させられる。しかしながら、
ポリゴンミラー10が逆回転させられその下方位置を取ら
されると、入射レーザビームLBはポリゴンミラー10の上
段側反射面12′に当たり、このときその反射レーザビー
ムは破線で示す経路を通ってホログラムストリップ44′
から外され光透過領域44′i0へ入射され、このため走
査レーザビームSB′はホログラム窓42′から左側上向き
に射出させられることになる。このように走査レーザビ
ームSB′の射出方向が左側上向きになる場合には、バー
コードの読取り方向は第5図において左側から右側とな
る。
以上の説明から明らかなように、本発明によるポリゴ
ンミラー上下動機構をバーコードスキャナに組み込んだ
場合には、ポリゴンミラーの回転方向を変えることによ
って走査レーザビームの射出向きすなわち走査位置を必
要に応じて変更することが可能となる。したがって、第
5図に示すようなバーコードスキャナがスーパーマーケ
ットや流通分野で用いられた場合には、そのバーコード
スキャナは右利きあるいは左利きのオペレータの双方に
対応し得ることになる。なお、第5図において、ポリゴ
ンミラー10の反射面12′によって反射させられたレーザ
ビーム(破線)はその走査中にホログラムストリップ4
4′1,44′および44′の交差部にも入射させられる
ことになるが、その入射角はブラグ角から外れるために
レーザビームの大部分は該交差部を通過し、このため走
査レーザビームSB′がそこで途切れることはない。
第6図を参照すると、第5図のバーコードスキャナの
変形例が示されている。第6図の変形例では、ポリゴミ
ラーの上段および下段側反射面によって反射させられた
双方のレーザビーム(実線および破線)がそれぞれのホ
ログラムストリップ44″および44″i0に入射させら
れ、これにより走査レーザビームSBおよびSB′は共にホ
ログラム窓42″から右側上向きに射出(回折)させられ
るが、その回折角は互いに異なるようにされる。すなわ
ち、走査レーザビームSBがホログラム窓42″の面となす
角度θは走査レーザビームSB′が該面となす角度θ′よ
りも小さく、かつレーザヒームSBはホログラムストリッ
プ44″のレンズ効果により焦点距離が短くなり、また
レーザビームSB′は焦点距離が長くなるようホログラム
ストリップ44″i,44″i0が形成される。走査レーザビー
ムSBはホログラム窓42″に比較的接近した箇所を通過さ
せられるバーコードの読取りに適し、また走査レーザビ
ームSB′はホログラム窓42″から比較的離れた箇所を通
過させられるバーコードの読取りに適している。換言す
れば、第6図に示すバーコードスキャナは工場等でベル
トコンベヤ上の製品等に付されたバーコードの読取りに
もまたスーパーマーケット等でのバーコードの読取りに
も対応し得るものとなる。
第5図および第6図では、本発明によるポリゴンミラ
ー上下動機構の応用例として、ポリゴンミラーの回転駆
動方向に応じてその上下段の反射面を選択することによ
って走査レーザビームの射出向きすなわち走査位置を変
更させる例について述べたが、ポリゴンミラーが非回転
状態で定位置を取ることに着目した応用例も可能であ
る。例えば、第1図および第2図のポリゴンミラー変位
手段では、ポリゴンミラー10が非回転状態でその自重よ
り下方位置を取ることになるが、これを利用して、ポリ
ゴンミラー10の回転停止時にレーザビームをバーコード
スキャナから外部に射出させないようにすることが可能
である。すなわち、ポリゴンミラー10を所定方向の回転
によって上方位置に上昇させた際に下段側反射面14,1
4′がレーザビームの走査用として利用され、一方ポリ
ゴンミラー10の回転停止時に上段側反射面12,12′がレ
ーザビームの外部射出を阻止するためこの反射面12,1
2′を鏡面としないで光散乱性を有する面とする。この
ような構成によれば、ポリゴンミラー10を回転駆動が何
らかの故障によって停止した際にレーザビームが静止状
態でバーコードスキャナから射出されることがないの
で、人体の同一箇所に静止レーザビームが長時間にわた
って照射されるというような事態は回避され得る。なお
この反射面12,12′の角度を適宜設定してレーザビーム
が第4〜第6図の反射板521,522,523に入射しないよに
してレーザビームの外部射出を阻止してもよい。
更に、第3図に示すポリゴンミラー上下動機構でも、
ポリゴンミラー10の回転停止時にレーザビームをバーコ
ードスキャナから外部に射出させないようにすることは
可能であり、この場合には、ポリゴンミラー10の上下段
の反射面12および14の間に中間段の反射面を用意し、そ
の反射面からの反射レーザビームがバーコードスキャナ
から外部に射出しないようにされる。このような構成の
ポリゴンミラーによれば、上下段の反射面によって走査
レーザビームの射出向きすなわち走査位置の変更を行い
得るばかりでなく、その中間段の反射面によってレーザ
ビームの外部射出にの阻止をも行い得ることになる。
ポリゴンミラーは第1図ないし第3図に示したような
ポリゴンミラー変位手段によって上下変位させることは
好ましいが、しかし先にも述べたように駆動モータ自体
を上下変位させるようにしてもよい。
〔発明の効果〕
以上の記載から明らかなように、本発明によるポリゴ
ンミラー上下動機構にあっては、ポリゴンミラーは少な
くとも上下二段の反射面が設けられ、しかもそれぞれの
段の反射面の設定角度が互いに変えられているので、操
作の面倒な角度調節を光学系に導入することなくポリゴ
ミラーの直線変位だけで光ビームの反射角を変えること
ができその結果走査光ビームの走査位置の変更を行うこ
とが可能である。
また、本発明によるポリゴンミラー上下動機構によれ
ば、かかるポリゴンミラーの上下動変位のために特別な
動力源は必要とされない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)〜(d)は本発明の実施例を示す図、第2
図(a)(b)は本発明の別の実施例の要部を示す図、
第3図は本発明の更に別の実施例構成の要部を示す図、
第4図はバーコードスキャナの要部構成の斜視図、第5
図(a)(b)は本発明を適用したバーコードスキャナ
の要部構成図、第6図は第5図のバーコードスキャナの
変形例を示す要部構成図である。 10……ポリゴンミラー、 12,12′……上段側反射面、 14,14′……下段側反射面、 16……駆動モータ、18……回転駆動軸、 20……孔部、22……螺旋溝、 24……螺旋凸条、26……キー溝、 28……推進翼、30……緩衝要素、 32,34……フランジ要素、 36,38……コイルばね要素、 40……推進翼、42……ホログラム窓、 441,442,443……ホログラムストリップ、 46……底面ミラー、48……反射板組立体、 50……ポリゴンミラー、 521,522,523……反射板、54……バーコード。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも上下二段の反射面を持ちしかも
    それぞれの段の反射面の設定角度を互いに変えたポリゴ
    ンミラーを、その回転駆動軸に沿って所定の上下位置間
    で変位し得るようにしかも、前記回転駆動軸の回転方向
    に応じて前記ポリゴンミラーのその上下方向の所望の位
    置を取らせるための変位手段が設けられていることを特
    徴とするポリゴンミラー上下動機構。
  2. 【請求項2】請求項1に記載のポリゴンミラー上下動機
    構において、 前記変位手段は、前記ポリゴンミラーに設けられた前記
    回転駆動軸を収容する孔部の内周面および、前記回転駆
    動軸の外周面の何れか一方に形成された螺旋溝と、 その他方に該螺旋溝と摺動係合し得るように形成された
    螺旋凸条部もしくは突起部とによって構成されることを
    特徴とするポリゴンミラー上下動機構。
  3. 【請求項3】請求項1に記載のポリゴンミラー上下動機
    構において、 前記変位手段は、前記ポリゴンミラーに設けた、前記回
    転駆動軸を挿入するための挿入孔を有し、前記回転駆動
    軸の長手方向軸線に沿って前記ポリゴンミラーを摺動さ
    せる摺動機構と、前記ポリゴンミラーにその回転方向に
    応じて上下動の推進力を与えるべく該ポリゴンミラーに
    組み込まれた推進翼とを備えたことを特徴とするポリゴ
    ンミラー上下動機構。
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