JP2656889B2 - オフィス改善用の支援用具 - Google Patents

オフィス改善用の支援用具

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JP2656889B2
JP2656889B2 JP11882893A JP11882893A JP2656889B2 JP 2656889 B2 JP2656889 B2 JP 2656889B2 JP 11882893 A JP11882893 A JP 11882893A JP 11882893 A JP11882893 A JP 11882893A JP 2656889 B2 JP2656889 B2 JP 2656889B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オフィス改善作業の前
段階で使用されるオフィス改善用の支援用具に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】オフィスの改善には、例えば、移動時間
や検索時間等に係わる時間生産性や、収納効率等に係わ
る空間生産性が向上するという効果を伴うものである
が、かかるオフィス改善は、環境を良好なものにしてワ
ーカーの快適さを増進させるためだけのものとの認識が
強く、生産性等に関する問題の認識は曖昧にされている
のが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】堅実な経営を要求され
る昨今においては、生産性の向上等に結びつくか否かが
明確でない改善は見送られる傾向が強く、オフィス改善
についても不当に推進が抑制される面がある。そのた
め、メーカーや販売店がオフィス改善をなすべき顧客に
各種の改善を提案する際や、その顧客側の担当者が改善
案を上司に報告する際等に用いることができる道具、す
なわち、各種のオフィス改善と生産性の向上との関係を
簡単かつ明確に提示することができる便利な道具の出現
が望まれている。
【0004】本発明は、このような要望に応えることの
できるオフィス改善用の支援用具を提供することを目的
としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、次のような手段を講じたものである。
すなわち、本発明に係るオフィス改善用の支援用具は、
改善すべき事項に関連したオフィスの現状数値データを
明示する現状値表示手段と、改善により得られる改善数
値データを明示する改善値表示手段と、この現状数値デ
ータおよび改善数値データを予め定めた一定の公式によ
り処理して改善数値データの値を金額に換算する公式適
用手段と、換算された金額を表示する金額表示手段とを
具備してなるものであって、1枚のシートの一端近傍部
に前記現状値表示手段を表記するとともに、該シートの
同一面における他端近傍部に前記金額表示手段を配設
し、この金額表示手段と前記現状値表示手段との間に、
前記改善表示手段と前記公式適用手段を配置している
とを特徴とする。
【0006】分散しているオフィスを統合する場合や、
近接性を重視した最適なオフィスレイアウトを採用する
場合や、業務特性を考慮したワークステーションを採用
する場合や、オープン形のオフィスに改善する場合等に
おいては、現状数値データを人件費と売上高に関連する
ものにし、改善数値データをワーカーの移動短縮時間と
し、換算される金額を一定期間における移動短縮時間に
対応する人件費とその人件費に対応する業務価格にして
おくのがよい。
【0007】検索効率のよいファイリング・システムを
採用する場合や、使い易いコンピュータシステムを導入
する場合等においては、現状数値データを人件費と売上
高に関連するものにし、改善数値データをワーカーの業
務短縮時間とし、換算される金額を一定期間における業
務短縮時間に対応する人件費とその人件費に対応する業
務価格にしておくのがよい。
【0008】スペース効率のよいファイリング・システ
ムを導入する場合や、収納効率の高いシステム家具を採
用する場合や、フリーアドレスタイプの家具配置を採用
する場合等においては、現状数値データを家賃に関連す
るものにし、改善数値データを削減スペースとし、換算
される金額を一定期間で節約できる家賃にするのがよ
い。
【0009】ショールームを作ったりセミナーを催して
顧客を自社に招来するための改善をなす場合には、現状
数値データとして営業マンの会社訪問に関連するものを
表示し、改善数値データを削減可能な会社訪問回数と
し、換算される金額を一定期間で節約できる交通費及び
人件費としておくのがよい。
【0010】
【作用】このような構成のものであれば、オフィスを改
善することによっていかなる生産性の向上を期待するこ
とができるのかを、改善値表示手段の表示内容によって
知ることができるだけでなく、その改善数値データが金
額に換算されて金額表示手段により明示されることにな
る。そのため、オフィスの改善によりどの程度生産性が
向上するのかを、金額という客観的な数値を通して明確
に認識することが可能となる。
【0011】しかも、前記金額は、現状数値データ及び
改善数値データを予め定めた一定の公式により処理する
ことにより得られるものであるため、いかなる者が使用
しても常に一定した金額を提示することが可能になる。
その上、公式に当てはめるべき現状数値データと改善数
値データは、現状値表示手段及び改善値表示手段により
表示されるものであるため、予めどのようなデータを調
査しあるいは予想しておけばよいかという点も明確なも
のとなる。さらに、1枚のシートの一端近傍部に現状値
表示手段を表記するとともに、他端近傍部に金額表示手
段を配設しているので、いかなる具体的課題に対して金
額的にどの程度の節約が可能になるかという点を一目で
視認することが可能になる。そして、それら現状値表示
手段と金額表示手段との間には、改善表示手段と公式適
用手段が配置されているので、表示されている金額がど
のような根拠で算出されたものであるかという点につい
ても、他の書類や頁を参照することなく即座に理解する
ことが可能となる。また、各改善テーマが、それぞれ1
枚のシートに表され、各シートの他端近傍部にそれぞれ
金額表示手段が配してあるので、複数の改善テーマの合
計改善金額を知りたい場合には、複数のシートを若干ず
らせながら並べることによって、複数テーマに係る改善
金額を全て一覧することが可能になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を、図面を参照して説
明する。
【0013】図1に示すオフィス改善用の支援用具1
は、1枚のシート2に、現状値表示手段3と、改善値表
示手段4と、公式適用手段5と、金額表示手段6とを印
刷したものであり、前記現状値表示手段3を前記シート
2の一端近傍部、すなわち、上端近傍部に表記するとと
もに、前記金額表示手段6をシート2の他端近傍部、す
なわち、下端近傍部に配設し、前記改善値表示手段4お
よび公式適用手段5を、前記現状値表示手段3と金額表
示手段6との間に配置している。図2は、この支援用具
1の記入例を示している。
【0014】シート2は、例えば、A4版の用紙であ
り、頂部にテーマ表示欄21が設けてある。図1のもの
は分散しているオフィスを統合化することによる利点を
明確にするためのものであるため、その旨の表題がこの
テーマ表示欄21に印刷されている。
【0015】現状値表示手段3は、前記会社データを記
入するための表31と、オフィスの分布状況と移動にか
かる時間を表示するためのマップ32とからなる。前記
表31は、従業員数記入欄31aと、平均年収記入欄3
1bと、年間勤務日数記入欄31cと、人件費比率記入
欄31dと、オフィス数記入欄31eとを備えている。
ここで、人件費比率とは、売上高に対する人件費支出の
比をパーセント表示したものである。一方、マップ32
は、オフィスに対応する丸枠欄32aを複数設けたもの
で、各丸枠欄32aに各オフィスの人数を記入するよう
になっている。そして、各丸枠欄32a同士を線で結ん
でその移動時間を記入するようになっており、各線は移
動頻度に応じた太さにすることが要求されている。
【0016】改善値表示手段4は、全社員の1日当たり
の移動時間を記入するための表41により構成されてい
る。この表41は、移動地点記入欄41aと、往復所要
時間記入欄41bと、1日当りのべ往復時間記入欄41
cと、1日当り移動時間記入欄41dとを複数組(1組
が1オフィスに対応)具備してなり、更に、前記1日当
り移動時間記入欄に記載された時間を総計して記入する
1日当りの移動時間合計記入欄41eを備えている。
【0017】公式適用手段5は、人件費単価を算出する
ための公式51と、1日の移動時間当りの人件費単価を
算出するための公式52と、年間の移動時間当りの人件
費を算出するための公式53と、移動時間当りの業務価
格を算出するための公式54とからなっている。人件費
単価算出用の公式51は、平均年収記入欄51aに記入
された数値(記入例;500万円)と、年間勤務日数記
入欄51bに記入された数値(記入例;240日)とを
用いて、人件費単価記入欄51cに記入すべき1日当り
の人件費(記入例;2.1万円)を算出し得るようにし
たものである。1日の移動時間当りの人件費単価算出用
の公式52は、1日当りの人件費単価記入欄52aに記
入された数値(記入例;2.1万円)と、1日当りの移
動時間合計記入欄52bに記入された数値(記入例;4
08分)を用いて、1日の移動時間当り人件費単価記入
欄52cに記入すべき数値(記入例;1.8万円)を算
出し得るようにしたものである。年間の移動時間当りの
人件費算出用の公式53は、一日の移動時間当りの人件
費単価記入欄53aに記入された数値(記入例;1.8
万円)と、年間勤務日数記入欄53bに記入された数値
(記入例;240日)とを用いて、年間の移動時間当り
の人件費記入欄53cに記入すべき数値(記入例;43
2万円)を算出し得るようにしたものである。移動時間
当りの業務価格算出用の公式54は、年間の移動時間当
りの人件費記入欄54aに記入された数値(記入例;4
32万円)と、人件費比率記入欄54bに記入された数
値(記入例;8%)とを用いて、移動時間当りの業務価
格記入欄54cに記載すべき数値(記入例;5400万
円)を算出し得るようにしたものである。ここで業務価
格とは、人件費当り売り上げなければならない金額であ
り、分散によって機会損失している売上高ということが
できる。
【0018】金額表示手段6は、前記公式53により算
出された数値を記入(記入例;432万円)するための
移動時間当りの人件費記入欄61と、前記公式54によ
り算出された数値を記入(記入例;5400万円)する
ための移動時間当りの業務価格記入欄62とからなる。
【0019】なお、前述した平均年収記入欄31b,5
1aには、同一の数値を記入する旨の目印「※1」を欄
隅に付してある。同様に、年間勤務日数記入欄31c,
51b,53bには、目印「※2」を付し、人件費比率
記入欄31d,54bには目印「※3」を付し、1日当
りの移動時間合計記入欄41e,52bには目印「※
4」を付し、1日の人件費単価記入欄51c,52aに
は目印「a]を付し、1日の移動時間当りの人件費記入
欄52c,53aには目印「b」を付し、年間の移動時
間当りの人件費記入欄53c,54a,61には目印
「c」を付し、移動時間当りの業務価格記入欄54c,
62には目印「d」を付している。
【0020】次いで、この支援用具1の使用方法を、家
具メーカや販売店の営業マンが、オフィス改善をなすべ
きユーザに対して使用する場合を例に挙げて説明する。
まず、営業先のオフィスがいくつかに分散していること
がわかれば、この支援用具1への記入をすすめる。オフ
ィスがA,B,Cの3か所に分散している場合には、図
2に示すようにマップ32の各丸枠欄32aにA,B,
Cと、それら各オフィスA,B,Cの人数とを記入して
それら丸枠欄32a同士を直線で結ぶとともに、各オフ
ィスA,B,C間における移動時間を各丸枠欄32a間
に記入(記入例;30分、33分、5分)する。また、
表41の移動地点記入欄41aにAとB,AとC,Bと
Cなる3つの移動態様をそれぞれ記載するとともに、そ
れら各移動態様に対応する往復所要時間記入欄41b,
1日当りのべ往復回数記入欄41c,及び、1日当り移
動時間記入欄41dに所要の数値を記入する。そして、
1日当りの移動時間合計を算出し、その値を1日当りの
移動時間合計記入欄41eに記入(記入例;408分)
する。また、一方で、表31に記入すべき事項を営業先
から聞き出し、その表31の各記入欄31a,31b,
31c,31d,31eにそれぞれ数値を記入(記入
例;80人、500万円、240日、8%、3つ)す
る。大まかな結果を得るだけでよい場合には、その数値
として予め用意した平均的なデータを使用してもよい。
【0021】このような準備を行った上で、その記入さ
れた数値を公式51、52、53、54の各記入欄51
a,51b,53b,54bに転記し、これら公式5
1、52、53、54により演算を行って最終的に移動
時間当りの人件費と移動時間当りの業務価格を算出す
る。そして、その算出値を移動時間当り人件費記入欄5
3c、61、及び、移動時間当り業務価格記入欄54
c,62にそれぞれ記入して、基本的な記入作業を終え
る。
【0022】なお、このような作業を進めるに当たって
は、例えば、公式51、52、53、54を詳解した公
式解説シート(図示ぜず)と、記入例(図2参照)と、
本支援用具1(図1参照)と、使い方を説明した説明書
(図示せず)とをセットにしておき使用するのが望まし
い。
【0023】このような構成の支援用具1であれば、複
数のオフィスを統合するすることによっていかなる生産
性の向上を期待することができるのかを、改善値表示手
段4の表示内容、具体的には、1日当りの移動時間合計
記入欄41eに記入された数値(1日当り408分の移
動時間が削減できる旨の数値)によって知ることができ
るだけでなく、その改善数値データが金額に換算されて
金額表示手段6の各記入欄61、62において明示され
ることになる。具体的には、年間で換算すると、移動時
間当りの人件費は432万円となり、また、移動にあて
られた時間で5400万円の売り上げを上げなければな
らず、言い換えれば5400万円の売り上げの機会を損
失していることが明確となる。そのため、オフィスを統
合することによってどの程度生産性が向上するのかを、
金額という客観的な数値を通して明確に認識することが
可能となり、そのオフィス改善を実行すべきか否かを判
断する際の有力な資料となり得るものである。
【0024】しかも、前記金額は、表31や表41に記
入された現状数値データ及び改善数値データを予め定め
た一定の公式51、52、53、54により処理するこ
とにより得られるものであるため、いかなる者が使用し
ても常に一定した金額を提示することが可能になる。そ
の上、公式51、52、53、54に当てはめるべき現
状数値データと改善数値データは、現状値表示手段3及
び改善値表示手段4により表示されるものであるため、
予めどのようなデータを調査しあるいは予想しておけば
よいかも明確なものとなる。したがって、熟練者によら
なくても、オフィス改善に伴うメリットを金額として簡
単に提示することができ、メーカーや販売店が顧客の需
要を喚起したり、顧客内部での改善提案を行う場合等に
おいて、客観的で説得力のある資料提供手段となり得る
ものである。
【0025】なお、オフィス改善の態様は、以上説明し
たものに限定されるものではないため、種々の改善態様
に応じたオフィス改善用の支援用具が存在する。具体的
には、移動時間を削減して時間生産性を向上させること
ができるオフィス改善に係わるものとしては、図3、図
4、図5に示すようなものがあり、業務時間を削減して
時間生産性を向上させることができるオフィス改善に係
わるものとしては、図6、図7に示すようなものがあ
り、スペースを削減して空間生産性を向上させることが
できるオフィス改善にかかるものとしては、図8、図9
に示すようなものがあり、さらに営業生産性の向上に係
わるものとしては図10に示すようなものがある。
【0026】図3に示す支援用具101は、キャビネッ
トまでの移動時間をレイアウト変更によって短縮した場
合の時間生産性の向上を明示するためのもので、現状値
表示手段103として表131を有し、改善値表示手段
104として表141を有し、公式適用手段5として空
欄付計算式の形態で表示された公式151、152、1
53、154、155を有し、金額表示手段106とし
て短縮時間当りの人件費記入欄161と、短縮時間当り
の業務価格記入欄162とを備えている。
【0027】表131には、人件費と売上高に関連する
現状数値データ、すなわち、従業員数、平均年収、勤務
時間、年間勤務日数、人件費比率を記入するようになっ
ている。ここで人件費単価とは、前記実施例と同様、売
上高に対する人件費支出の割合をパーセントで表示した
ものである。表141には、改善数値データ、すなわ
ち、短縮時間10分、7.5分、5分、4分、3分、2
分が予め印刷してあり、改善レイアウトに基いて算出し
た短縮時間に丸印を記入するようになっている。短縮時
間は、例えば、歩く速度を1.5m/秒とし、現状レイ
アウトにおいて執務位置とキャビネットとの間を往復す
るのに要する平均時間と、改善レイアウトにおいて執務
位置とキャビネットとの間を往復するのに要する平均時
間との差を求めることによって得られる。なお、平均時
間の算出には、ほぼ同じ往復時間と見做すことができる
グループ毎に行なうのが能率的である。しかしてこの記
入例では、1日当り1人が10回往復すると仮定して4
分という短縮時間を算出しており、表141の4分とい
う表示位置に丸印が付してある。公式151は、空欄に
記入した平均年収(記入例;500万円)と空欄に記入
した年間勤務日数(記入例;240日)とを用いて、1
日当りの人件費単価(記入例;2.1万円)を算出する
ためのものである。公式152は、前記人件費単価(記
入例;2.1万円)と勤務時間(記入例;8時間)とを
用いて、1分当りの人件費単価(記入例;0.0044
万円)を算出するためのものである。公式153は、短
縮時間(記入例;4分)と従業員数(記入例;340
人)とを用いて、社内移動の短縮時間合計(記入例;1
360分)を算出するためのものである。公式154
は、1分当りの人件費単価(記入例;0.0044万
円)と、社内移動の短縮時間合計(記入例;1360
分)と、年間勤務日数(記入例;240日)とを用い
て、短縮時間当りの人件費(記入例;1436万円)を
算出するためのものである。公式155は、短縮時間当
りの人件費(記入例;1436万円)と、人件費比率
(記入例;8%)とを用いて、短縮時間当りの業務価格
(記入例;1億7950万円)を算出するためのもので
ある。そして、公式154により算出された結果を、金
額表示手段106の短縮時間当りの人件費記入欄161
に記入(記入例;1436万円)するとともに、公式1
55により算出された結果を短縮時間当りの業務価格記
入欄162に記入(記入例;1億7950万円)するよ
うにしている。
【0028】このような支援用具101によれば、近接
性を重視したレイアウトに変更することによって、社内
の移動時間を短縮することができ、その短縮時間が人件
費と業務価格に換算してどの程度のものになるのかを明
示することが可能となる。この記入例においては、年間
で換算すると短縮時間当りの人件費は1436万円とな
り、この時間で1億7950万円を売上げなければなら
ず、現状のままでは年間で1億7950万円の売上げの
機会を損失しているという点が明確となる。
【0029】図4に示す支援用具201は、業務特性を
考慮したワークステーションを採用することによって社
内移動時間を削減した場合の時間生産性の向上を明示す
るためのもので、現状値表示手段203として表231
を有し、改善値表示手段204として表241を有し、
公式適用手段205として空欄付計算式の形態で表示さ
れた公式251、252、253、254、255を有
し、金額表示手段206として削減時間当りの人件費記
入欄261と、削減時間当りの業務価格記入欄262と
を備えている。
【0030】表231には、人件費と売上高に関連する
現状数値データ、すなわち、ワーカー数、平均年収、勤
務時間、年間勤務日数、人件費比率を記入するようにな
っている。表241には、現状における打ち合わせスペ
ースと執務スペースとの間の往復所要時間(記入例;2
0秒)、1日当りの往復回数(記入例;5回)、1日当
りの移動時間(記入例100秒)をそれぞれ記入する欄
と、現状における収納スペースと執務スペースとの間の
往復所要時間(記入例;30秒)、1日当りの往復回数
(記入例;8回)、1日当りの移動時間(記入例240
秒)をそれぞれ記入する欄と、現状におけるOAスペー
スと執務スペースとの間の往復所要時間(記入例;20
秒)、1日当りの往復回数(記入例;10回)、1日当
りの移動時間(記入例200秒)をそれぞれ記入する欄
と、1日当りの移動時間合計(記入例;540秒=9
分)を記入する欄が設けてある。なお、この表241に
記入される数値は現状に基いたものであるが、機能的な
ワークステーションを採用することによって、これらの
時間を全て削減することができるため、オフィス改善に
伴って削減することができる時間を表示するものでもあ
る。しかして、ここでいうワークステーションとは、従
来の収納スペース、打合せスペース、収納スペース、O
Aスペースの有している機能を全て兼ね備えた家具備品
群を意味している。公式251は、空欄に記入した平均
年収(記入例;500万円)と空欄に記入した年間勤務
日数(記入例;240日)とを用いて、1日当りの人件
費単価(記入例;2.1万円)を算出するためのもので
ある。公式252は、前記人件費単価(記入例;2.1
万円)と勤務時間(記入例;8時間)とを用いて、1分
当りの人件費単価(記入例;0.0044万円)を算出
するためのものである。公式253は、削減時間(記入
例;9分)とワーカー数(記入例;200人)とを用い
て、社内移動の削減時間合計(記入例;1800分)を
算出するためのものである。公式254は、1分当りの
人件費単価(記入例;0.0044万円)と、社内移動
の削減時間合計(記入例;1800分)と、年間勤務日
数(記入例;240日)とを用いて、削減時間当りの人
件費(記入例;1901万円)を算出するためのもので
ある。公式255は、削減時間当りの人件費(記入例;
1901万円)と、人件費比率(記入例;15%)とを
用いて、削減時間当りの業務価格(記入例;1億267
3万円)を算出するためのものである。そして、公式2
54により算出された結果を、金額表示手段206の削
減時間当りの人件費記入欄261に記入(記入例;19
01万円)するとともに、公式255により算出された
結果を削減時間当りの業務価格記入欄262に記入(記
入例;1億2673万円)するようにしている。
【0031】このような支援用具201によれば、業務
形態や特性を考慮したワークステーションの導入により
社内の移動時間を削減でき、その削減時間が人件費と業
務価格に換算してどの程度のものになるのかを明示する
ことが可能となる。この記入例においては、年間で換算
すると削減時間当りの人件費は1901万円となり、こ
の時間で1億2673万円を売上げなければならず、現
状のままでは年間で1億2673万円の売上げの機会を
損失しているという点が明確となる。
【0032】図5に示す支援用具301は、間仕切で囲
まれたオフィスをオープンオフィスに改善することによ
って社内移動時間を短縮した場合の時間生産性の向上を
明示するためのもので、現状値表示手段303として表
331を有し、改善値表示手段304として表341を
有し、公式適用手段305として空欄付計算式の形態で
表示された公式351、352、353、354、35
5を有し、金額表示手段306として短縮時間当りの人
件費記入欄361と、短縮時間当りの業務価格記入欄3
62とを備えている。
【0033】表331には、人件費と売上高に関連する
現状数値データ、すなわち、従業員数、平均年収、勤務
時間、年間勤務日数、人件費比率を記入するようになっ
ている。表341には、改善数値データ、すなわち、短
縮時間10分、7.5分、5分、4分、3分、2分が予
め印刷してあり、改善レイアウトに基いて算出した短縮
時間に丸印を記入するようになっている。短縮時間は、
例えば、歩く速度を1.5m/秒とし、現状レイアウト
において第1位置(例えば執務位置)と第2位置(例え
ば、コピー機やファクシミリの設置位置)の間を往復す
るのに要する平均時間と、改善レイアウトにおいて前記
第1位置と第2位置との間を往復するのに要する平均時
間との差を求めることによって得られる。しかしてこの
記入例では、1日当り1人で4分という短縮時間を算出
しており、表341の4分という表示位置に丸印が付し
てある。公式351は、空欄に記入した平均年収(記入
例;500万円)と空欄に記入した年間勤務日数(記入
例;240日)とを用いて、1日当りの人件費単価(記
入例;2.1万円)を算出するためのものである。公式
352は、前記人件費単価(記入例;2.1万円)と勤
務時間(記入例;8時間)とを用いて、1分当りの人件
費単価(記入例;0.0044万円)を算出するための
ものである。公式353は、短縮時間(記入例;4分)
と従業員数(記入例;200人)とを用いて、社内移動
の短縮時間合計(記入例;800分)を算出するための
ものである。公式354は、1分当りの人件費単価(記
入例;0.0044万円)と、社内移動の短縮時間合計
(記入例;800分)と、年間勤務日数(記入例;24
0日)とを用いて、短縮時間当りの人件費(記入例;8
45万円)を算出するためのものである。公式355
は、短縮時間当りの人件費(記入例;845万円)と、
人件費比率(記入例;8%)とを用いて、短縮時間当り
の業務価格(記入例;1億563万円)を算出するため
のものである。そして、公式354により算出された結
果を、金額表示手段306の短縮時間当りの人件費記入
欄361に記入(記入例;845万円)するとともに、
公式355により算出された結果を短縮時間当りの業務
価格記入欄362に記入(記入例;1億563万円)す
るようにしている。
【0034】このような支援用具301によれば、間仕
切で囲まれたオフィスをオープオフィスに改善すること
によって、社内の移動時間を短縮することができ、その
短縮時間が人件費と業務価格に換算してどの程度のもの
になるのかを明示することが可能となる。この記入例に
おいては、年間で換算すると短縮時間当りの人件費は8
45万円となり、この時間で1億563万円を売上げな
ければならず、現状のままでは年間で1億563万円の
売上げの機会を損失しているという点が明確となる。
【0035】図6に示す支援用具401は、ファイリン
グ・システムを導入することによって書類の検索時間を
短縮した場合の時間生産性の向上を明示するためのもの
で、現状値表示手段403として表431を有し、改善
値表示手段404として表441を有し、公式適用手段
405として空欄付計算式の形態で表示された公式45
1、452、453、454、455を有し、金額表示
手段406として短縮時間当りの人件費記入欄461
と、短縮時間当りの業務価格記入欄462とを備えてい
る。
【0036】表431には、人件費と売上高に関連する
現状数値データ、すなわち、従業員数、平均年収、勤務
時間、年間勤務日数、人件費比率を記入するようになっ
ている。表441には、改善数値データ、すなわち、短
縮時間15分、12.5分、10分、7.5分、5分と
いう表示が予め印刷してあり、ファイリング・システム
を導入した場合に予想される書類検索時の短縮時間に丸
印を記入するようになっている。しかしてこの記入例で
は、1日当り1人が10分間書類検索時間を短縮できる
と予想しており、表441の10分という表示位置に丸
印が付してある。公式451は、空欄に記入した平均年
収(記入例;500万円)と空欄に記入した年間勤務日
数(記入例;240日)とを用いて、1日当りの人件費
単価(記入例;2.1万円)を算出するためのものであ
る。公式452は、前記人件費単価(記入例;2.1万
円)と勤務時間(記入例;8時間)とを用いて、1分当
りの人件費単価(記入例;0.0044万円)を算出す
るためのものである。公式453は、短縮時間(記入
例;10分)と従業員数(記入例;200人)とを用い
て、書類検索の短縮時間合計(記入例;2000分)を
算出するためのものである。公式454は、1分当りの
人件費単価(記入例;0.0044万円)と、書類検索
の短縮時間合計(記入例;2000分)と、年間勤務日
数(記入例;240日)とを用いて、短縮時間当りの人
件費(記入例;2112万円)を算出するためのもので
ある。公式455は、短縮時間当りの人件費(記入例;
2112万円)と、人件費比率(記入例;8%)とを用
いて、短縮時間当りの業務価格(記入例;2億6400
万円)を算出するためのものである。そして、公式45
4により算出された結果を、金額表示手段406の短縮
時間当りの人件費記入欄461に記入(記入例;211
2万円)するとともに、公式455により算出された結
果を短縮時間当りの業務価格記入欄462に記入(記入
例;2億6400万円)するようにしている。
【0037】このような支援用具401によれば、ファ
イリング・システムを導入することによって、書類の検
索時間を短縮することができ、その短縮時間が人件費と
業務価格に換算してどの程度のものになるのかを明示す
ることが可能となる。この記入例においては、年間で換
算すると短縮時間当りの人件費は2112万円となり、
この時間で2億6400万円を売上げなければならず、
現状のままでは年間で2億6400万円の売上げの機会
を損失しているという点が明確となる。
【0038】図7に示す支援用具501は、Macin
tosh(アップル社製コンピュータ;商品名)を導入
することによってプレゼンテーション業務の時間を短縮
した場合の時間生産性の向上を明示するためのもので、
現状値表示手段503として表531と、月当りののべ
作成日数記入欄532とを有し、改善値表示手段504
として表541を有し、公式適用手段505として空欄
付計算式の形態で表示された公式551、552、55
3、554を有し、金額表示手段506として短縮時間
(日数)当りの人件費記入欄561と、短縮時間(日
数)当りの業務価格記入欄562とを備えている。
【0039】表531には、人件費と売上高に関連する
現状数値データ、すなわち、平均年収、年間勤務日数、
人件費比率を記入するようになっている。また、月当り
ののべ作成日数記入欄(記入例;150日)には、現在
の提案書や企画書等のプレゼンテーション資料を作成す
るのに要するのべ日数を記入するようになっており、そ
の数値は、月当りの平均作成件数(記入例;50件)
と、1人の1件当り作成日数(記入例;5日)から導き
出すようにしている。表541には、改善数値データ、
すなわち、短縮率20%、30%、40%、50%、6
0%、70%という表示が予め印刷してあり、Maci
ntoshを導入した場合に予想される資料作成にかか
る時間短縮率に丸印を記入するようになっている。この
短縮率は、例えば、導入前は1人が1件の資料を作成す
るのに5日かかっていたものが、導入後には1人が1件
の資料を作成するのに2日で済むというような実績等か
ら予想して導き出す。公式551は、空欄に記入した月
当りののべ作成日数(記入例;150日)と空欄に記入
した短縮率(記入例;60%)とを用いて、目標短縮日
数(記入例;90日)を算出するためのものである。公
式552は、平均年収(記入例;500万円)と年間勤
務日数(記入例;240日)とを用いて、1日当りの人
件費単価(記入例;2.1万円)を算出するためのもの
である。公式553は、1日当りの人件費単価(記入
例;2.1万円)と、目標短縮日数(記入例;90日)
から、年間の短縮日数当りの人件費(記入例;2268
万円)を算出するためのものである。公式554は、短
縮日数当りの人件費(記入例;2268万円)と、人件
費比率(記入例;5%)とを用いて、短縮日数当りの業
務価格(記入例;4億5360万円)を算出するための
ものである。そして、公式553により算出された結果
を、金額表示手段506の短縮時間(日数)当りの人件
費記入欄561に記入(記入例;2268万円)すると
ともに、公式554により算出された結果を短縮時間
(日数)当りの業務価格記入欄562に記入(記入例;
4億5360万円)するようにしている。
【0040】このような支援用具501によれば、グラ
フィック機能に優れ、豊富なアプリケーションが存在
し、ユーザーインターフェースに優れ、ネットワーク化
がしやすい等の特徴を有するMacintoshを導入
することにより提案書や企画書等のプレゼンテーション
資料作成時間を短縮することができ、その短縮時間が人
件費と業務価格に換算してどの程度のものになるのかを
明示することが可能となる。この記入例においては、年
間で換算すると短縮時間当りの人件費は2268万円と
なり、この時間で4億5360万円を売上げなければな
らず、現状のままでは年間で4億5360万円の売上げ
の機会を損失しているという点が明確となる。
【0041】図8に示す支援用具601は、ファイリン
グ・システムを導入することよってスペースをセーブし
た場合の空間生産性の向上を明示するためのもので、現
状値表示手段603として表631を有し、改善値表示
手段604として換算条件記入枠641と、式642、
643、644とを有し、公式適用手段605として空
欄付計算式の形態で表示された公式651を有し、金額
表示手段606としてファイリングによる削減面積記入
欄661と、削減面積換算家賃記入欄662とを備えて
いる。
【0042】表631には、家賃に関連するデータ、す
なわち、従業員数(記入例;200人)と、1坪当りの
家賃/月(記入例;4万円)を記入するようになってい
る。また、換算条件記入枠632には、書類削減量(記
入例;3.0Fm/人)と、収納什器容量(記入例;
4.0Fm/本)と、扉オープン時の収納什器占有面積
(記入例;0.7m2 /本)とを記入するようにしてい
る。ここでFmとは、ファイルの量をその厚み寸法
(m)で表示したものである。式642は、換算条件に
示された書類削減量(3.0Fm/人)と従業員数(記
入例;200人)とを用いて、全社削減書類量(記入
例;600Fm)を求めるためのものである。式643
は、全社削減書類量(記入例;600Fm)と換算条件
に示された収納什器収容量(4.0Fm)から、削減書
類収納什器本数(記入例;150本)を求めるためのも
のである。式644は、削減書類収納什器本数(記入
例;150本)と換算条件に示された収納什器占有面積
(0.7m2 /本)とから、削減書類収納什器占有スペ
ース(記入例;105m2 )を求めるためのものであ
る。しかして、この削減書類収納什器占有スペース(記
入例;105m2 )が改善数値データとなる。公式65
1は、削減書類収納什器占有スペース(記入例;105
2 )と、1坪当りの家賃/月(記入例;4万円)を用
いて、セーブスペース換算家賃(記入例;1527万
円)を算出するためのものである。そして、式644に
より求められた数値を、金額表示手段106のファイリ
ングによる削減面積記入欄661に記入(記入例;10
5m2 )するとともに、公式651による算出結果を、
削減面積換算家賃記入欄662に記入(記入例;152
7万円)するようにしている。
【0043】このような支援用具601によれば、ファ
イリング・システムを導入することによって、スペース
をセーブすることができ、そのスペースセーブ量を家賃
に換算すればどの程度のものになるのかを明示すること
が可能となる。この記入例においては、削減面積が10
5m2 となり、セーブされたスペースの換算家賃は、年
間1527万円になるという点が明確となる。
【0044】図9に示す支援用具701は、フリーアド
レス制に対応した家具レイアウトを採用することよって
スペースをセーブした場合の空間生産性の向上を明示す
るためのもので、現状値表示手段703として表731
を有し、改善値表示手段704としてグラフ741と、
最多在席率記入欄742と、スペースセーブの可能性記
入欄743とを有し、公式適用手段705として空欄付
計算式の形態で表示された公式751、752を有し、
金額表示手段706としてフリーアドレスによる削減面
積記入欄761と、削減面積換算家賃記入欄762とを
備えている。
【0045】表731には、ワーカー数(記入例;48
人)と、有効面積(記入例;155.1m2 )と、1人
当り有効面積(記入例;3.23m2 )と、1坪当りの
家賃/月(記入例;4万円)を記入するようになってい
る。一方、グラフ741には、そのオフィスの在席率と
時間との関係を折れ線で記入するようになっており、最
多在席率記入欄には、最も多く在席している際の在席率
(記入例;53%)を記入するようになっている。そし
て、スペースセーブの可能性記入欄743には、前記最
多在席率に若干の余裕を加味して算出されたスペースセ
ーブの可能性を記入(記入例;35%)するようになっ
ている。公式751は、有効面積(記入例;155.1
2 )とスペースセーブの可能性(記入例;35%)と
から、フリーアドレスによるセーブスペース(記入例;
54m2 )を算出するためのものである。公式752
は、前記セーブスペース(記入例;54m2 )と1坪当
りの家賃/月(記入例;4万円)とを用いて、セーブス
ペース換算家賃(記入例;785万円)を算出するため
のものである。そして、公式751により求められた数
値を、金額表示手段706のフリーアドレスによる削減
面積記入欄761に記入(記入例;54m2 )するとと
もに、公式752による算出結果を、削減面積換算家賃
記入欄762に記入(記入例;785万円)するように
している。
【0046】このような支援用具701によれば、フリ
ーアドレス制に対応した家具レイアウトを採用すること
によって、スペースをセーブすることができ、そのセー
ブスペース量を家賃に換算すればどの程度のものになる
のかを明示することが可能となる。この記入例において
は、削減面積が54m2 となり、セーブされたスペース
の換算家賃は、年間785万円になるという点が明確と
なる。
【0047】図10に示す支援用具801は、ショール
ームを設けることによって交通利用時間を短縮した場合
の営業生産性の向上を明示するためのもので、現状値表
示手段803として表831を有し、改善値表示手段8
04として式841とショウルーム訪問率記入欄842
を有し、公式適用手段805として空欄付計算式の形態
で表示された公式851、852、853を有し、金額
表示手段806として交通費削減記入欄861と、削減
できる交通利用時間当りの人件費記入欄862とを備え
ている。
【0048】表831には、営業マン人員数(記入例;
50名)、平均年収(記入例;500万円)、勤務時間
(記入例;8時間)、年間勤務時間(記入例;240
日)、平均訪問社数/人/日(記入例;3社)、1社当
り平均交通費(記入例;500円)、1社当り平均交通
利用時間(記入例;1時間)をそれぞれ記入するように
なっている。式841は、1社当り平均交通費(記入
例;500円)と、平均訪問社数/人/日(記入例;3
社)と、年間勤務時間(記入例;240日)と、営業マ
ン人員数(記入例;50名)とを用いて、営業交通費ト
ータル(記入例;1800万円)を求めるためのもので
ある。ショウルーム訪問率記入欄841は、一般的な事
例に基づく予想値(記入例;20%)を記入するように
なっている。公式851は、営業交通費トータル(記入
例;1800万円)と、ショウルーム訪問率(記入例;
20%)とを用いて、ショルーム営業による交通費削減
コスト(記入例;360万円)を求めるためのものであ
る。公式852は、平均年収(記入例;500万円)
と、平均訪問社数/人/日(記入例;3社)と、1社当
り平均交通利用時間(記入例;1時間)と、勤務時間
(記入例;8時間)と、営業マン人員数(記入例;50
名)とを用いて、交通利用時間人件費(記入例;937
5万円)を算出するためのものである。公式853は、
交通利用時間人件費(記入例;9375万円)と、ショ
ウルーム訪問率(記入例;20%)とを用いて、ショー
ルーム営業により削減できる交通費利用時間当りの人件
費(記入例;1875万円)を算出するためのものであ
る。そして、公式851により算出された結果を、金額
表示手段806のショールーム営業による交通費削減記
入欄861に記入(記入例;360万円)するととも
に、公式853により算出された結果を削減できる交通
費利用時間当りの人件費記入欄862に記入(記入例;
1875万円)するようにしている。
【0049】このような支援用具801によれば、ショ
ールームを作ることによって、会社訪問回数を削減する
ことができ、その効果が交通費と営業マンの人件費に換
算してどの程度のものになるのかを明示することが可能
となる。この記入例においては、交通費利用時間人件費
の内1875万円のロスを取り戻すことができ、交通費
の内360万円のコスト削減につながるという点が明ら
かとなる。
【0050】なお、以上の実施例は、時間生産性の向上
を明示するためのものと、空間生産性の向上を明示する
ためのものと、営業生産性の向上を明示するためのもの
について説明したが、本発明は必ずしもこのようなもの
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。例えば、その他のものと
して、置床式のフロアーを採用することによってセーブ
できる配線工事回数を金額換算するもの等を挙げること
ができる。また、時間生産性の向上に係わるものとして
も、他に、情報ネットワーク構築によるオフィス業務の
改善効果を、削減できる人件費等に金額換算するもの
や、コンピュータ化された消耗品管理・支給システムの
構築により削減される伝票記入時間を金額換算するもの
等を挙げることができる。また、空間生産性の向上に係
わるものとしては、他に、収納効率の高いシステム家具
を導入した時にセーブできるスペースを金額換算するも
のや、会議室の見直しによりセーブできるスペースを金
額換算するものや、食堂の有効活用によりセーブできる
スペースを金額換算するものや、倉庫の外注化によりセ
ーブできるスペースを金額換算するもの等を挙げること
ができる。さらに、営業生産性の向上に係わるものとし
ては、他に、セミナーを主催して顧客を社内に招来する
ことによって削減できる営業活動を金額換算するもの等
を挙げることができる。
【0051】また、前記実施例では、シートが実際の紙
である場合について説明したが、シートは、例えば、コ
ンピュータのディスプレイ上に映し出された用紙であっ
てもよい。この場合でも、コンピュータのマルチウイン
ドウ機能を使用すれば、各シートをあたかも実際の用紙
であるかのように扱うことが可能であるため、シートが
実際の紙である場合と同様な作用が得られることは勿論
である。
【0052】以上詳述したように、本発明によれば、オ
フィスを改善することによっていかなる生産性の向上を
期待することができるのかを、改善値表示手段の表示内
容によって知ることができるだけでなく、その改善数値
データが金額に換算されて金額表示手段により明示され
ることになる。そのため、オフィスの改善によりどの程
度生産性が向上するのかを、金額という客観的な数値を
通して明確に認識することが可能となり、そのオフィス
改善を実行すべきか否かを判断する際の有力な資料とな
り得るものである。しかも、前記金額は、現状数値デー
タ及び改善数値データを予め定めた一定の公式により処
理することにより得られるものであるため、いかなる者
が使用しても常に一定した金額を提示することが可能に
なるものであり、信頼性の高い情報を安定して提供でき
るものである。その上、公式に当てはめるべき現状数値
データと改善数値データは、現状値表示手段及び改善値
表示手段により表示されるものであるため、予めどのよ
うなデータを調査しあるいは予想しておけばよいかも明
確なものとなる。したがって、熟練者によらなくても、
オフィス改善に伴うメリットを金額として簡単に提示す
ることができ、メーカーや販売店が顧客の需要を喚起し
たり、顧客内部での改善提案を行う場合等において、客
観的で説得力のある資料提供手段となり得るものであ
る。また、改善提案を受ける側の者にとっても、1枚の
シートに、現状値表示手段と金額表示手段とが両端近傍
部に振り分けて対極的に表記してあるため、いかなる課
題に対して金額的にどの程度の節約が可能になるのか
を、一目で認識することができるという効果を享受する
ことができる。そして、その現状値表示手段と金額表示
手段との間に、改善表示手段と公式適用手段が配置され
ているので、表示されている金額がどのような根拠で算
出されたものであるかという点についても、他の書類や
頁を参照することなく即座に理解することが可能とな
る。また、各改善テーマが、それぞれ1枚のシートに表
され、各シートの他端近傍部にそれぞれ金額表示手段が
配してあるので、複数の改善テーマの合計改善金額を知
りたい場合には、複数のシートを若干ずらせながら並べ
ることによって、複数テーマに係る各改善金額を一覧す
ることが可能になる。したがって、複数テーマにかかる
合計金額の集計や、予算をにらみつつ改善テーマを選択
する作業等にも便利に 使用することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す正面図。
【図2】同実施例の記入例を示す正面図。
【図3】本発明の他の実施例を示す図2相当の正面図。
【図4】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図5】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図6】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図7】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図8】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図9】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の正
面図。
【図10】本発明のさらに他の実施例を示す図2相当の
正面図。
【符号の説明】
1…支援用具 3…現状値表示手段 4…改善値表示手段 5…公式適用手段 6…金額表示手段 51、52、53、54…公式 101…支援用具 103…現状値表示手段 104…改善値表示手段 105…公式適用手段 106…金額表示手段 151、152、153、154、155…公式 201…支援用具 203…現状値表示手段 204…改善値表示手段 205…公式適用手段 206…金額表示手段 251、252、253、254、255…公式 301…支援用具 303…現状値表示手段 304…改善値表示手段 305…公式適用手段 306…金額表示手段 351、352、353、354、355…公式 401…支援用具 403…現状値表示手段 404…改善値表示手段 405…公式適用手段 406…金額表示手段 451、452、453、454、455…公式 501…支援用具 503…現状値表示手段 504…改善値表示手段 505…公式適用手段 506…金額表示手段 551、552、553、554…公式 601…支援用具 603…現状値表示手段 604…改善値表示手段 605…公式適用手段 606…金額表示手段 651…公式 701…支援用具 703…現状値表示手段 704…改善値表示手段 705…公式適用手段 706…金額表示手段 751、752…公式 801…支援用具 803…現状値表示手段 804…改善値表示手段 805…公式適用手段 806…金額表示手段 851、852、853…公式
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 植田隆 大阪市東住吉区北田辺1−11−11 レヴ ェ北田辺203 (72)発明者 柏原敏雄 大阪市福島区海老江1−11−1−1119 (72)発明者 星野和伸 豊中市上新田1−24−1309

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】改善すべき事項に関連したオフィスの現状
    数値データを明示する現状値表示手段と、改善により得
    られる改善数値データを明示する改善値表示手段と、こ
    の現状数値データおよび改善数値データを予め定めた一
    定の公式により処理して改善数値データの値を金額に換
    算する公式適用手段と、換算された金額を表示する金額
    表示手段とを具備してなるものであって、1枚のシート
    の一端近傍部に前記現状値表示手段を表記するととも
    に、該シートの同一面における他端近傍部に前記金額表
    示手段を配設し、この金額表示手段と前記現状値表示手
    段との間に、前記改善表示手段と前記公式適用手段を配
    置していることを特徴とするオフィス改善用の支援用
    具。
  2. 【請求項2】現状数値データが人件費と売上高に関連す
    るものであり、改善数値データがワーカーの移動短縮時
    間であり、換算された金額が一定期間における移動短縮
    時間に対応する人件費とその人件費に対応する業務価格
    であることを特徴とする請求項1記載のオフィス改善用
    の支援用具。
  3. 【請求項3】現状数値データが人件費と売上高に関連す
    るものであり、改善数値データがワーカーの業務短縮時
    間であり、換算された金額が一定期間における業務短縮
    時間に対応する人件費とその人件費に対応する業務価格
    であることを特徴とする請求項1記載のオフィス改善用
    の支援用具。
  4. 【請求項4】現状数値データが家賃に関連するものであ
    り、改善数値データが削減スペースであり、換算された
    金額が一定期間で節約できる家賃であることを特徴とす
    る請求項1記載のオフィス改善用の支援用具。
  5. 【請求項5】現状数値データが営業マンの会社訪問に関
    連するものであり、改善数値データが削減可能な会社訪
    問回数に対応する数値であり、換算された金額が一定期
    間で節約できる交通費及び人件費であることを特徴とす
    る請求項1記載のオフィス改善用の支援用具。
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