JP2656461B2 - テーブルの脚ブロック接合システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テーブル脚及びこれを
連結するビーム（横梁）を含む脚ブロックの接合システ
ムに関し、更に詳しくは、普通のテーブル、ダイニング
テーブル、ティーチングテーブル、架台、作業台などの
ような種々のテーブルに応用でき、製造、在庫保管、運
送及び組立に好都合な該脚ブロック接合システムに関す
る。

【０００２】

【従来の技術、発明が解決しようとする課題】特殊テー
ブル、ダイニングテーブル、架台、作業台などのような
従来のテーブルでは、テーブル脚及びテーブル脚連結杆
は固定されている場合が多い。金属製なら溶接され、木
製なら釘を打込むか、ボルトで固定されることになる。
商品化され、広く使用されているのは、この方式の製品
である。ボルトで組立てるようにした改良型の組立式テ
ーブルも既に開発されている。しかし、このようなテー
ブルをユーザーが購入した場合、販売員がユーザーの家
までテーブルを運び、ユーザーの家でテーブルを組立て
ることになり、これは厄介な仕事である。しかも、この
種の組立式テーブルには４本の脚がなく、複数の抽出積
重体によって支持されるようになっている。あるいは４
本のテーブル脚ではなく、フラットな支持板によって支
持されるようになっている。したがって、このようなテ
ーブルには強固な支持力がなく、金属製テーブルには応
用できず、しかもテーブルの組立は熟練者の手で行わね
ばならない。

【０００３】本発明の目的は公知技術の上記欠点を克服
することにある。

【０００４】すなわち、本発明の目的は、製造、在庫保
管、運搬及び組立が簡単であり、組立てた状態が強固で
あり、不慣れな人でも組立を行うことができるテーブル
用の脚ブロック接合システムを提供することにある。

【０００５】本発明者は長年に亘る研究と実験の結果、
本発明の装置を開発するに至った。

【０００６】

【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明に係るテーブルの脚ブロック接合システムは、
各四つの、集合体と、脚と、連結ビームとから構成して
ある。

【０００７】前記集合体は、少なくとも互いに対向する
一対の有壁側面で画成した筒状体であって、該集合体の
上縁外周に形成したフランジと、該両側壁の縦方向へ延
び且つ互いに幅方向に離間して形成した突状リブと、前
記集合体内の上部において、両ボルト通路及び該両ボル
ト通路に各対向して整列する両工具通路からなっていて
互いに各対向する前記集合体の各側面に開口し互いに十
字形に交差して配置した第１及び第２連通路と、前記集
合体の下部において、両ボルト通路及び該両ボルト通路
に各対向して整列する両工具通路からなっていて互いに
各対向する前記集合体の各側面に開口し前記第１及び第
２連通路と同方向に互いに十字形に交差して配置した第
３及び第４連通路と、前記各ボルト通路に、ボルトヘッ
ドが前記各工具通路側に位置するように挿入した各ボル
トとを有する。

【０００８】前記脚は、前記集合体を摺動挿入するに四
周側壁で画成した筒状体であって、前記集合体を挿入し
た状態で前記各側壁に前記工具通路及びボルト通路と整
列する各工具孔及びボルト孔を有する。

【０００９】前記連結ビームは、断面形がほぼＣ型鋼状
であって、前記ビームの長さ方向に沿う上下屈曲部の端
面に開口し前記各ボルト孔と整列し、前記各ボルトを螺
入して前記各脚を互いに連結する各螺孔を有する。

【００１０】好ましくは、前記集合体は、前記有壁側面
を除く互いに対向するもう一対の側面が該集合体の上下
部を残して切り抜いてある。

【００１１】好ましくは、前記第１乃至第４連通路は、
前記集合体と一体にその素材から管状部に形成してあ
る。

【００１２】

【実施例】本発明の上記目的及びその他の利点を添付の
図面に沿い、好ましい実施態様を例にとって以下に説明
する。

【００１３】図１〜図５において、集合体１は、合成樹
脂製で、互いに対向する壁３，３’を有する両側面と、
上下部を残して切り抜いたもう一つの互いに対向する両
側面とから画成した筒状体であって、その四つが用意さ
れる。集合体は１は、上縁外周にフランジ２と、前記各
側面に縦方向へ延び且つ幅方向に互いに離間する、補強
と摺動案内を兼ねる突条リブ４，４’，５，５’，６，
６’，７，７’とを形成してある。集合体１内の上下部
には、両端が開口するボルト通路８，８’，１０，１
０’、両端が開口する工具通路９，９’，１１，１１’
を集合体１と一体にその素材から管状部に形成してあ
る。更に具体的には、集合体１内の上下部には、ボルト
通路８，８’と工具通路９，９’とを各整列し連通して
なる上下部の二つの連通路と、ボルト通路１０，１０’
と工具通路１１，１１’とを各整列し連通してなる上下
部の二つの連通路とを、上下部において各十字形に交差
し配置してある。ボルト通路８，８’，１０，１０’に
は、ボルトヘッドを工具通路９，９’，１１，１１’側
へ向けてボルト１２，１２’，１３，１３’を挿入して
ある。

【００１４】脚１４は、金属製で、集合体１を摺動挿入
する四周側壁で画成した筒状体であって、その四つが用
意される。脚１４の各側面には、集合体１のボルト通路
８，８’，１０，１０’、工具通路９，９’，１１，１
１’と整列する工具孔１５，１５’（図示せず、以下同
じ），１６，１６’、ボルト孔１７，１７’，１８，１
８’を形成してある。連結ビーム１９は、金属又は合成
樹脂製で、断面形がほぼＣ型鋼状体であって、その四つ
が用意される。連結ビーム１９は、その長さ方向に沿う
上下屈曲部の端面に開口する脚１４のボルト孔１７，１
７’，１８，１８’と整列する螺孔２０，２０’２１，
２１’を形成してある。

【００１５】ボルト通路８，８’，１０，１０’の直径
は、ボルト１２，１２’，１３，１３’のヘッドを挿入
できるように大きく設定してある。他方、工具通路９，
９’，１１，１１’の直径は、工具だけを挿入できるよ
うに小さく設定してある。即ち、工具通路はボルトの軸
部だけをやっと挿入できる広さを有する。

【００１６】脚１４は、長尺物を適当な長さに切断して
用意される。

【００１７】集合体１の工具通路及びボルト通路が脚１
４の工具孔とボルト通路と整列するように集合体１を脚
１４の上方からこれに摺動挿入する。こうして集合体１
の各リブを脚１４の内壁面と摺接させて図４及び図５の
状態にする。更に具体的には、集合体１のそれぞれのボ
ルト通路８，８’，１０，１０’は脚１４のボルト孔１
７，１７’，１８，１８’と整列し、集合体１の工具通
路９，９’，１１，１１’は、脚１４の工具孔１５，１
５’，１６，１６’と整列する。即ち、集合体１のフラ
ンジ２と脚１４の上縁と衝合させると、これらの通路と
孔は自動的に整列する。それぞれのボルト１２，１
２’，１３，１３’をボルト通路８，８’，１０，１
０’に挿入するが、ボルト挿入の際にはボルトのヘッド
反対向きに、即ち、工具通路９，９’，１１，１１’の
方に向くようにする。ボルトは十字形の駆動凹みまたは
６角形の駆動凹みを有するから、普通のスクリュウドラ
イバまたはアレンレンチを使用できる。

【００１８】集合体１を脚１４に挿入したら、各連結ビ
ーム１９のボルト螺入孔２０，２０’，２０”，２１，
２１’，２１”が脚１４のボルト孔１７，１７’，１
８，１８’と整列する。

【００１９】次いで、図３，４及び５に示すように、工
具孔１５，１５’，１６，１６’及び工具通路９，９’
１１，１１’に工具２５を挿入し、ボルト１２，１
２’，１３，１３’のヘッドのＴ字形凹みまたは６角形
凹みにスクリュウドライバまたはアレンレンチを咬合さ
せることによってボルトを締付ける。ボルト１２，１
２’，１３，１３’の軸部はボルト孔１７，１７’１
８，１８’に挿通され、各連結ビーム１９のボルト螺孔
２０，２０’，２１，２１’，２１”に螺着固定され
る。

【００２０】各連結ビーム１９を各脚１４と組立てた
ら、集合体に頂板（図示しない）を取付け、頂板取付け
螺孔２２，２２”，２３，２３’にボルトを螺入してテ
ーブルの組立てを完了する。

【００２１】テーブルを製造後、これを販売する際に
は、それぞれに集合体１を組込んだ４本の脚１４、４本
の連結ビーム１９、及び１枚のテーブル頂板をワンセッ
トとしてパッケージングする。従って、このパッケージ
は嵩張らないから、荷積み、貯蔵及び運搬に便利であ
る。ユーザーがテーブルを購入した場合、ユーザーは唯
一の工具を使って家庭でテーブルを組立てることがで
き、特に器用でない人でも組立てることができる。

【００２２】

【発明の効果】以上に述べたように、本発明の組立式テ
ーブルは、小さくパッケージすることができるから国内
出荷にも輸出にも好都合である。しかも、嵩張らないか
ら梱包、荷積み、運搬にも好都合であり、不慣れな人で
も容易にテーブルを組立てることができ、ボルトを螺脱
するだけで分解も容易に行うことができる。本発明は、
普通のテーブルだけでなく、ダイニングテーブル、ティ
ーチングテーブル、作業台など、およそ脚の支持を必要
とするオフィス用、家庭用のあらゆる設備に応用でき
る。更に、本発明は、集合体及び脚が筒状体に且つ連結
ビームがＣ型鋼状体にそれぞれ形成してあるから、軽量
且つ堅牢である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の集合体の斜視図である。

【図２】脚と結合した状態で本発明の集合体を他の側か
ら見た斜視図である。

【図３】本発明に従って結合された脚と連結ビームの斜
視図である。

【図４】本発明の集合体の水平断面図である。

【図５】本発明の集合体の部分断面図である。

【符号の説明】

１ 集合体 ２ フランジ ３，３’壁 ４，４’，５，５’，６，６’，７，７’ リブ ８，８’，１０，１０’ ボルト通路 ９，９’，１１，１１’ 工具通路 １４ 脚 １５，１６，１６’工具孔 １７，１７’，１８，１８’ボルト孔 １９ 連結ビーム ２０，２０’，２１，２１’螺孔

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】テーブルの脚ブロック接合システムを、各
   四つの、集合体と、脚と、連結ビームとから構成し、 前記集合体は、少なくとも互いに対向する一対の有壁側
   面で画成した筒状体であって、該集合体の上縁外周に形
   成したフランジと、該両壁の縦方向へ延び且つ互いに幅
   方向に離間して形成した突状リブと、前記集合体内の上
   部において、両ボルト通路及び該両ボルト通路に各対向
   して整列する両工具通路からなっていて互いに各対向す
   る前記集合体の各側面に開口し互いに十字形に交差して
   配置した第１及び第２連通路と、前記集合体の下部にお
   いて、両ボルト通路及び該両ボルト通路に各対向して整
   列する両工具通路からなっていて互いに各対向する前記
   集合体の各側面に開口し前記第１及び第２連通路と同方
   向に互いに十字形に交差して配置した第３及び第４連通
   路と、前記各ボルト通路にボルトヘッドが前記各工具通
   路側に位置するように挿入した各ボルトとを有し、 前記脚は、前記集合体を摺動挿入する四周側壁で画成し
   た筒状体であって、前記集合体を挿入した状態で、前記
   各側壁に前記工具通路及びボルト通路と整列する各工具
   孔及び各ボルト孔を有し、 前記連結ビームは、断面形がほぼＣ型鋼状であって、前
   記ビームの長さ方向に沿う上下屈曲部の端面に開口し前
   記各ボルト孔と整列し、前記各ボルトを螺入して前記各
   脚を互いに連結する各螺孔を有することを特徴とする前
   記脚ブロック接合システム。
2. 【請求項２】前記集合体は、前記有壁側面を除く互いに
   対向するもう一対の側面が該集合体の上下部を残して切
   り抜いてある請求項１に記載の脚ブロック接合システ
   ム。
3. 【請求項３】前記第１乃至第４連通路は、前記集合体と
   一体にその素材から管状部に形成してある請求項１に記
   載の脚ブロック接合システム。