JP2649533B2 - 定温度セル - Google Patents
定温度セルInfo
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- JP2649533B2 JP2649533B2 JP6004788A JP6004788A JP2649533B2 JP 2649533 B2 JP2649533 B2 JP 2649533B2 JP 6004788 A JP6004788 A JP 6004788A JP 6004788 A JP6004788 A JP 6004788A JP 2649533 B2 JP2649533 B2 JP 2649533B2
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- Japan
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- constant temperature
- cell
- temperature cell
- temperature
- cooling pipe
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- Investigating Or Analyzing Materials Using Thermal Means (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、定温度セル装置(三重点装置)の定温度セ
ル(三重点セル)に関する。
ル(三重点セル)に関する。
定温度セルは、保温箱と共に定温度セル装置を構成
し、温度計等の温度標準として用いられる。
し、温度計等の温度標準として用いられる。
従来、定温度セルは、真空状態で所要量の水を封入し
た円筒状のセル本体の軸心部に上方へ開口した温度計用
の検出管を有する硬質ガラス容器からなる。
た円筒状のセル本体の軸心部に上方へ開口した温度計用
の検出管を有する硬質ガラス容器からなる。
しかして、上記定温度セルは、検出管にドライアイス
等の寒剤を入れ、検出管の周囲に固相の水(氷)が析出
したら氷を検出管から離隔した後検出管に温度計を入
れ、かつこれを保温箱に入れて0℃に保温されるもので
あり、検出管内は、水の三重点(0.01℃、蒸気圧4.58To
rr)の温度に保持される。
等の寒剤を入れ、検出管の周囲に固相の水(氷)が析出
したら氷を検出管から離隔した後検出管に温度計を入
れ、かつこれを保温箱に入れて0℃に保温されるもので
あり、検出管内は、水の三重点(0.01℃、蒸気圧4.58To
rr)の温度に保持される。
しかしながら、従来の定温度セルによれば、検出管か
ら寒剤を取り出して温度計を入れなければならず、その
操作が煩雑である。
ら寒剤を取り出して温度計を入れなければならず、その
操作が煩雑である。
又、1×10-4℃程度の精度での定温状態の保持が数か
月と短い問題がある。
月と短い問題がある。
そこで、本発明は、操作が簡便で、高精度の定温状態
を長期間に亘って保持し得る定温度セルの提供を目的と
する。
を長期間に亘って保持し得る定温度セルの提供を目的と
する。
前記課題を解決するため、本発明は、真空状態で所要
量の水を封入した石英ガラスからなるセル本体の軸心部
に上方へ開口した冷却管を設け、かつ前記冷却管の周辺
に上方へ開口した検出管を設けたものである。
量の水を封入した石英ガラスからなるセル本体の軸心部
に上方へ開口した冷却管を設け、かつ前記冷却管の周辺
に上方へ開口した検出管を設けたものである。
又、検出管を複数本設けたものである。
上記手段によれば、冷却管に寒剤を継続的に投入する
ことが可能となり、水の固相が安定して保持され、検出
管に温度計を挿入することにより、水の三重点の温度が
容易に測定される。
ことが可能となり、水の固相が安定して保持され、検出
管に温度計を挿入することにより、水の三重点の温度が
容易に測定される。
又、複数の検出管が温度計に入れることにより、セル
内各所の温度が容易に測定される。
内各所の温度が容易に測定される。
以下、本発明の一実施例を図面と共に説明する。
第1図、第2図は定温度セル1の縦断面図、平面図で
ある。
ある。
定温度セル1は、高純度石英ガラスからなり、真空状
態(9〜15Torr)で所要量(内容積の3/4〜4/5)の純水
(超純水クラス)3を封入した円筒状のセル本体2の軸
心部に、上方へ開口した有底円筒状の冷却管4を設け、
かつセル本体2の冷却管4の周辺に、冷却管2より小径
で上方へ開口した有底円筒状の複数本(図では4本)の
検出管5を冷却管4と同軸に設けて構成されている。
態(9〜15Torr)で所要量(内容積の3/4〜4/5)の純水
(超純水クラス)3を封入した円筒状のセル本体2の軸
心部に、上方へ開口した有底円筒状の冷却管4を設け、
かつセル本体2の冷却管4の周辺に、冷却管2より小径
で上方へ開口した有底円筒状の複数本(図では4本)の
検出管5を冷却管4と同軸に設けて構成されている。
上記構成の定温度セル1を定温度セル装置として構成
するには、冷却管4にドライアイス、氷+アルコール、
液体窒素等の寒剤(図示せず)を投入し、かつ各検出管
5に定温度セル1内の一定温度を保償するサーミスタ抵
抗温度計(ビード形NTC)を入れると共に、いずれか1
本の検出管5に補正を行いたい温度計(ここでは白金抵
抗温度計)を入れた後、第3図に示すように、アクリル
又は塩化ビニル等の合成樹脂からなる保温箱6内に、固
定台7により定温度セル1を垂直に収容し、定温度セル
1と保温箱6との間に発泡スポンジ又はウール綿等の断
熱材8を詰める。又、各温度計は、検出部を検出管5の
内面に接触させた後、空隙に上記断熱材8を詰めて固定
し、リード線を保温箱6の孔9から引き出す。
するには、冷却管4にドライアイス、氷+アルコール、
液体窒素等の寒剤(図示せず)を投入し、かつ各検出管
5に定温度セル1内の一定温度を保償するサーミスタ抵
抗温度計(ビード形NTC)を入れると共に、いずれか1
本の検出管5に補正を行いたい温度計(ここでは白金抵
抗温度計)を入れた後、第3図に示すように、アクリル
又は塩化ビニル等の合成樹脂からなる保温箱6内に、固
定台7により定温度セル1を垂直に収容し、定温度セル
1と保温箱6との間に発泡スポンジ又はウール綿等の断
熱材8を詰める。又、各温度計は、検出部を検出管5の
内面に接触させた後、空隙に上記断熱材8を詰めて固定
し、リード線を保温箱6の孔9から引き出す。
第3図において10は冷却管4の周囲に析出した氷の状
態を見るため保温箱6の覗き窓に嵌め込んだ窓ガラス、
11は寒剤を投入するため保温箱6に設けた投入孔であ
る。
態を見るため保温箱6の覗き窓に嵌め込んだ窓ガラス、
11は寒剤を投入するため保温箱6に設けた投入孔であ
る。
上記定温度セル装置において、寒剤としてドライアイ
スを用いると共に、白金抵抗温度計は、3線式のブリッ
ジ接続法を用いて検出管5内の絶対温度を計測し、かつ
各サーミスタ抵抗温度計は、高精度テスターで抵抗を計
測して各検出管5内の温度差を測定した。
スを用いると共に、白金抵抗温度計は、3線式のブリッ
ジ接続法を用いて検出管5内の絶対温度を計測し、かつ
各サーミスタ抵抗温度計は、高精度テスターで抵抗を計
測して各検出管5内の温度差を測定した。
抵抗温度計は、使用する前に補正を行い、それぞれの
温度計の支持温度を1×10-4℃の精度で補正しておい
た。
温度計の支持温度を1×10-4℃の精度で補正しておい
た。
冷却管4内に粉砕したドライアイスを寒剤として投入
し、室温で10分おきに160分まで測定を行うと、4つの
サーミスタ抵抗温度計の差が1×10-4℃以上におさま
り、更に220分まで測定したが問題がなかった。サーミ
スタ抵抗温度計による各検出管5内の温度差が1×10-4
℃以内となり、それぞれのサーミスタ抵抗温度計の温度
変化が1×10-4℃以内となった時点で定温となったもの
とし、以後、サーミスタ抵抗温度計の温度変化を連続し
て測定したが、氷の状態を覗き窓から見ながら寒剤を継
続的に補充する限り、定温状態を1×10-4℃の精度で永
続的に保持できた。白金抵抗温度計の指示温度変化も1
×10-4℃以内であり、1×10-4℃の精度で補正が行え
た。
し、室温で10分おきに160分まで測定を行うと、4つの
サーミスタ抵抗温度計の差が1×10-4℃以上におさま
り、更に220分まで測定したが問題がなかった。サーミ
スタ抵抗温度計による各検出管5内の温度差が1×10-4
℃以内となり、それぞれのサーミスタ抵抗温度計の温度
変化が1×10-4℃以内となった時点で定温となったもの
とし、以後、サーミスタ抵抗温度計の温度変化を連続し
て測定したが、氷の状態を覗き窓から見ながら寒剤を継
続的に補充する限り、定温状態を1×10-4℃の精度で永
続的に保持できた。白金抵抗温度計の指示温度変化も1
×10-4℃以内であり、1×10-4℃の精度で補正が行え
た。
以上のように本発明によれば、冷却管に寒剤を継続的
に投入可能な構造とすることにより、水の固相が安定し
て保持され、検出管に入れた温度計により、水の三重点
の温度が測定されるので、従来のものに比し、操作が簡
便であると共に、高精度の定温状態を長期間に亘って保
持することができる。
に投入可能な構造とすることにより、水の固相が安定し
て保持され、検出管に入れた温度計により、水の三重点
の温度が測定されるので、従来のものに比し、操作が簡
便であると共に、高精度の定温状態を長期間に亘って保
持することができる。
又、温度計を挿入する複数の検出管を設けることによ
り、セル内各所の温度が測定できるので、定温状態を容
易に確認することができる。
り、セル内各所の温度が測定できるので、定温状態を容
易に確認することができる。
図は本発明の一実施例を示すもので、第1図、第2図は
定温度セルの縦断面図、平面図、第3図は上記定温度セ
ルを有する定温度セル装置の半截断面正面図である。 2……セル本体、3……純水 4……冷却管、5……検出管
定温度セルの縦断面図、平面図、第3図は上記定温度セ
ルを有する定温度セル装置の半截断面正面図である。 2……セル本体、3……純水 4……冷却管、5……検出管
Claims (2)
- 【請求項1】真空状態で所要量の水を封入した石英ガラ
スからなるセル本体の軸心部に上方へ開口した冷却管を
設け、かつ前記冷却管の周辺に上方へ開口した検出管を
設けたことを特徴とする定温度セル。 - 【請求項2】前記検出管を複数本設けたことを特徴とす
る請求項1記載の定温度セル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004788A JP2649533B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 定温度セル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6004788A JP2649533B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 定温度セル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01234774A JPH01234774A (ja) | 1989-09-20 |
JP2649533B2 true JP2649533B2 (ja) | 1997-09-03 |
Family
ID=13130777
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6004788A Expired - Fee Related JP2649533B2 (ja) | 1988-03-14 | 1988-03-14 | 定温度セル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2649533B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB0114429D0 (en) | 2001-06-13 | 2001-08-08 | Secretary Trade Ind Brit | System for calibrating thermometers |
DE102016123856A1 (de) | 2016-12-08 | 2018-06-14 | Endress + Hauser Wetzer Gmbh + Co. Kg | Verfahren zur in situ Kalibrierung eines Thermometers |
CN109932081B (zh) * | 2019-03-27 | 2020-12-08 | 德州尧鼎光电科技有限公司 | 一种水三相点微型校准源芯片的制备方法 |
-
1988
- 1988-03-14 JP JP6004788A patent/JP2649533B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01234774A (ja) | 1989-09-20 |
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Legal Events
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |