JP2649133B2 - レジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置 - Google Patents

レジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置

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JP2649133B2
JP2649133B2 JP6730093A JP6730093A JP2649133B2 JP 2649133 B2 JP2649133 B2 JP 2649133B2 JP 6730093 A JP6730093 A JP 6730093A JP 6730093 A JP6730093 A JP 6730093A JP 2649133 B2 JP2649133 B2 JP 2649133B2
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賢士 宍戸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主としてクーリングタ
ワー内の水に生存されているとされるレジオネラ属菌及
びそれを寄生させている原虫動物を殺菌除去するレジオ
ネラ属菌殺菌除去用濾過装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】クーリングタワー(空調用冷却塔)内の
冷却水に生存されているとされるレジオネラ属菌及びそ
れを寄生させている原虫動物が原因とされる肺炎的病気
(劇症肺炎)、所謂在郷軍人病が1976年にアメリカ
のフィラデルフィアにおいて集団発生し、わが国におい
ては1980年に長崎において同様の事例が報告されて
いる。
【0003】前記レジオネラ属菌及びそれを寄生させて
いる原虫動物は主にビル等のクーリングタワーに生存
し、そこが感染源であることが確認され、その対処療法
について日本も含めて世界的な学会、医学会で研究され
ているが、現在、その有効な対策が発見されておらず、
社会問題化しているのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、主としてク
ーリングタワーの冷却水からレジオネラ属菌及びそれを
寄生させている原虫動物を簡易な手法で確実に殺菌除去
できるようにしたレジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置を
得ようとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の如き観点
に鑑みてなされたものであって、水を透過して浄化する
濾水タンクにおいて、該タンク内の透過床材の上部に粒
状に造粒した電気石等の電荷を有する鉱石を所要厚さの
層に載積し、レジオネラ属菌及びそれを寄生させている
原虫動物が生存しているクーリングタワー内の水を該造
粒帯電荷鉱石層に透過させ、その透過過程でそれを殺菌
除去するレジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置を提供しよ
うとするものである。
【0006】
【作用】主として、クーリングタワーの冷却水を、胴体
の高さ約1.2メートル、径約50センチメートルの濾
水タンクの中の透過床材の上部に例えば約1メートル積
載された粒状の電気石等の電荷を有する鉱石に必要に応
じて砂等の増量材を混合又は層状に入れている造粒帯電
荷鉱石層に1kg/cm程度の水圧で透水させる。前
記冷却水に生存するレジオネラ属菌及びそれを寄生させ
ている原虫動物は通常長さが2〜20ミクロン、太さが
0.5〜0.7ミクロンである。そこで、仮にレジオネ
ラ属菌一個の長さを1メートルとすると、実際の1メー
トルは約50〜500キロメートルに相当する。従っ
て、該1メートルの造粒帯電荷鉱石層は、50〜500
キロメートルの距離に相当し、隔離壁で溢流する構成の
場合には、2メートルの造粒帯電荷鉱石層となって10
0〜1000キロメートルの距離に相当する。そして、
その造粒帯電荷鉱石層の移動過程で前者の場合には少な
くとも約500〜2000粒、後者の場合には少なくと
も1000〜4000粒に遭遇し、それにより少なくと
も500回から4000回以上の衝突を受けることにな
る。更に、前記造粒帯電荷鉱石層に作用する水圧力によ
って生起するピエゾ電気による約0.7ボルトの電圧の
衝撃も受ける。それらの衝突及び衝撃によってレジオネ
ラ属菌及びそれを寄生させている原虫動物は造粒帯電荷
鉱石層の流通の過程で死滅する。
【0007】
【実施例】以下、図面を参照しながら説明する。図1は
本発明の一実施例の濾水タンクの内部を示す断面図であ
って、該濾水タンク1は胴体の高さ約1.2メートル、
径約50センチメートルに形成されている。該濾水タン
ク1内には1ミリメートル径程度の粒状に造粒した電気
石等の電荷を有する鉱石2である造粒帯電荷鉱石層3が
該タンク1内の透過床材4の上部に約1メートルの厚さ
で載積されている。
【0008】図2は本発明の他の実施例の濾水タンクの
内部を示す断面図であって、該濾水タンク1の大きさは
前記実施例と同様である。タンク1内部は該タンク内底
面との間に所定の間隔を置いた透過床材4で仕切られ、
その上部空間は該タンク内天頂よりも低い隔離壁7で区
分されて複数の空室8が設けられている。該タンク1の
底部には前記空室8の一つに通じる入水パイプ9および
その他の空室に通じる一つ以上の出水パイプ10が取り
付けられており、該隔離壁7の位置より上方には上部パ
イプ11が取り付けられている。前記透過床材4の上側
の各空室8に粒状に造粒した電気石等の電荷を有する鉱
石2が所要厚さの層3に載積されている。
【0009】前記造粒帯電荷鉱石層3には必要に応じて
砂等の増量材を混合又は層状に入れることもできる。
【0010】上記の一実施例の場合は、前記濾水タンク
1の頂部に設けられた入水管5からクーリングタワーの
冷却水に1kg/cm程度の水圧を負荷して散水す
る。該散水された水流は造粒帯電荷鉱石層3を透水す
る。その透水過程で生存するレジオネラ属菌及びそれを
寄生させている原虫動物は死滅除去される。そして、該
造粒帯電荷鉱石層3を流通し終えた浄水は透過床材4を
通り、該濾水タンク1の底部に設けられた出水管6から
外部に流出する。
【0011】上記の他の実施例の場合は、レジオネラ属
菌及びそれを寄生させている原虫動物が生存しているク
ーリングタワーの冷却水に1kg/cm程度の水圧を
負荷して下部中央の入水パイプ9から噴出させる。該噴
流はその中央の空室8の造粒帯電荷鉱石層3を噴き上が
り隔離壁7を溢流して隣の空室8の造粒帯電荷鉱石層3
を流下して還流透過する。その還流透過過程で生存する
レジオネラ属菌及びそれを寄生させている原虫動物は死
滅除去される。そして、該造粒帯電荷鉱石層3を流下し
た浄水は透過床材4を通り、該濾水タンク1の下部の出
水パイプ10から外部に流出する。
【0012】また、それにより、主としてクーリングタ
ワー内の水に生存されているとされるレジオネラ属菌及
びそれを寄生させている原虫動物を殺菌除去できる。
【0013】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、本発
明によれば、主としてクーリングタワーの冷却水を造粒
帯電荷鉱石層に通過させるだけの簡単な手法で、レジオ
ネラ属菌及びそれを寄生させている原虫動物を確実に殺
菌除去できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の濾水タンクの内部を示す断
面図である。
【図2】本発明の他の実施例の濾水タンクの内部を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 濾水タンク 2 粒状に造粒した電気石等の電荷を有する鉱石 3 造粒帯電荷鉱石層 4 透過床材 5 入水管 6 出水管 7 隔離壁 8 空室 9 入水パイプ 10 出水パイプ 11 上部パイプ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水を透過して浄化する濾水タンク1にお
    いて、該タンク1内の透過床材4の上部に粒状に造粒し
    た電気石等の電荷を有する鉱石2を所要厚さの層3に載
    積し、レジオネラ属菌及びそれを寄生させている原虫動
    物が生存しているクーリングタワー内の水を該造粒帯電
    荷鉱石層3に透過させ、その透過過程でそれを殺菌除去
    することを特徴とするレジオネラ属菌殺菌除去用濾過装
    置。
  2. 【請求項2】 水を透過して浄化する濾水タンク1にお
    いて、該タンク1内部は該タンク内底面との間に間隔を
    置いた透過床材4で仕切られ、その上部空間は該タンク
    内天頂よりも低い隔離壁7で区分されて複数の空室8が
    設けられ、該タンク1の底部には前記空室8の一つに通
    じる入水パイプ9およびその他の空室に通じる一つ以上
    の出水パイプ10が取り付けられ、該隔離壁7の位置よ
    り上方には上部パイプ11が取り付けられ、前記透過床
    材4の上側の各空室8に粒状に造粒した電気石等の電荷
    を有する鉱石2を所要厚さの層3に載積し、レジオネラ
    属菌及びそれを寄生させている原虫動物が生存している
    クーリングタワー内の水を前記隔離壁7を溢流させて該
    造粒帯電荷鉱石層3を還流透過させ、その還流透過過程
    でそれを殺菌除去することを特徴とするレジオネラ属菌
    殺菌除去用濾過装置。
  3. 【請求項3】 上記造粒帯電荷鉱石層3には砂等の増量
    材が混合又は層状に入っている請求項1乃至2のいずれ
    かに記載のレジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置。
JP6730093A 1993-02-15 1993-02-17 レジオネラ属菌殺菌除去用濾過装置 Expired - Lifetime JP2649133B2 (ja)

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JP6587593 1993-02-15
JP5-65875 1993-02-15
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JPH06292891A JPH06292891A (ja) 1994-10-21
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