JP2648989B2 - ポジ型フオトレジスト組成物 - Google Patents

ポジ型フオトレジスト組成物

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JP2648989B2 JP25496391A JP25496391A JP2648989B2 JP 2648989 B2 JP2648989 B2 JP 2648989B2 JP 25496391 A JP25496391 A JP 25496391A JP 25496391 A JP25496391 A JP 25496391A JP 2648989 B2 JP2648989 B2 JP 2648989B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルカリ可溶性樹脂及
び1,2−ナフトキノンジアジド化合物を配合して成る
ポジ型フオトレジスト組成物の改良に関するものであつ
て、特に凹凸を有する基板や反射率の高い基板において
も微細パターンの形成能力に優れたポジ型フオトレジス
ト組成物に関するものである。本発明によるポジ型フオ
トレジスト組成物は、半導体ウエハー、またはガラス、
セラミツクス、金属等の基板上にスピン塗布法またはロ
ーラー塗布法で0.5〜3μmの厚みに塗布される。そ
の後、加熱、乾燥し、露光マスクを介して回路パターン
等を紫外線照射などにより焼き付け、現像してポジ画像
が形成される。更にこのポジ画像をマスクとしてエツチ
ングする事により基板上にパターン状の加工を施す事が
できる。代表的な応用分野はICなどの半導体製造工
程、液晶、サーマルヘツドなどの回路基板の製造、更に
その他のフオトフアブリケーシヨン工程である。
【0002】
【従来の技術】ポジ型フオトレジスト組成物としては、
一般にアルカリ可溶性樹脂と感光物としてのナフトキノ
ンジアジド化合物とを含む組成物が用いられている。例
えば、「ノボラツク型フエノール樹脂/ナフトキノンジ
アジド置換化合物」としてUSP−3,666,473
号、USP−4,115,128号及びUSP−4,1
73,470号等に、また最も典型的な組成物として
「クレゾールーホルムアルデヒドより成るノボラツク樹
脂/トリヒドロキシベンゾフエノンー1,2ーナフトキ
ノ ンジアジドスルホン酸エステル」の例がトンプソン
「イントロダクシヨン・トウー・マイクロリソグラフイ
ー」(L.F.Thompson「Introducti
on to Microlithography」)
(ACS出版、No.219号、P112〜121)に
記載されている。結合剤としてのノボラツク樹脂は、膨
潤することなくアルカリ水溶液に溶解可能であり、また
生成した画像をエツチングのマスクとして使用する際に
特にプラズマエツチングに対して高い耐性を与えるが故
に本用途に特に有用である。また、感光物に用いるナフ
トキノンジアジド化合物は、それ自身ノボラツク樹脂の
アルカリ溶解性を低下せしめる溶解阻止剤として作用す
るが、光照射を受けて分解するとアルカリ可溶性物質を
生じてむしろノボラツク樹脂のアルカリ溶解度を高める
働きをする点で特異であり、この光に対する大きな性質
変化の故にポジ型フオトレジストの感光物として特に有
用である。これまで、かかる観点からノボラツク樹脂と
ナフトキノンジアジド系感光物を含有する数多くのポジ
型フオトレジストが開発、実用化されている。
【0003】しかしながら、この様に高い解像力を誇る
ポジ型フオトレジストであるが、例えばアルミニウム基
板のような反射率の高い基板上にパターンニングすると
基板からの反射光(ハレーシヨン)の影響を受け、像が
ぼやけたり線幅のコントロールが著しく困難になる。こ
の現象は基板に段差がある場合、一層顕著になる。この
ような問題点を解決する(ハレーシヨンを防止する)た
めに、吸光性材料を添加することは公知である。例え
ば、特公昭51−37562には、紫外線領域に吸光特
性を有する染料・オイルイエロー(下記構造式を有す
る)を含有させ
【0004】
【化2】
【0005】てフオトレジスト層の光透過性を減少さ
せ、基板表面で反射してフオトレジスト層を透過する光
を低減させ、紫外光線を照射すべきでない領域への光の
回り込みを少なくし、解像度低下を防止する方法が開示
されている。しかし、この染料を用いる場合には、フオ
トレジスト組成物溶液を基板上に塗布後、残留溶媒を除
去し、同時に、基板との密着性を向上させるために行わ
れるプリベーキングの際に、吸光性材料の一部がフオト
レジスト膜中から昇華するために、ハレーシヨン防止効
果が著しく低下したり、プリベーキング条件の影響を大
きく受け、感度当のレジスト性能がばらつくという欠点
がある。
【0006】特開昭55−36838には、プリベーキ
ング時の昇華性が改良された吸光剤(1−アルコキシ−
4−(4’−N,N−ジアルキルアミノフエニルアゾ)
ベンゼン)誘導体が開示されているが、この吸光剤を通
常のポジ型フオトレジストに配合した場合、感度が著し
く低下するという欠点があつた。また、特開昭59−1
42538に開示されているアルカリ可溶性アゾ化合物
を用いる場合には、感度低下や吸光性材料による感度の
ばらつきは少ないが、ハレーシヨン防止作用という点で
は十分に満足しうるものではなく、近年の半導体産業に
おける急速な加工寸法の微細化に対応できないのが現状
である。更に、特開平1−241546には、紫外線吸
収剤と没食子酸エステルもしくはポリヒドロキシベンゾ
フエノンと1,2ーナフトキノンジアジド(及び/また
は−4−)スルホン酸エステルを併用した系が開示され
ているが、これらの系でも、十分なハレーシヨン防止能
が得られているとは言いがたい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、半導
体素子製造分野に於て急速に進行している加工寸法の微
細化に対応するために、上述したような従来の感光性組
成物における欠点を克服し、寸法安定性にきわめて優れ
たレジストパターンを形成しうるポジ型フオトレジスト
組成物を提供することにある。即ち、本発明の目的は、
高感度で、プリベーキング条件によつてレジスト性能が
低下することがなく、しかもハレーシヨン防止効果の高
い、従って解像力の高いレジストパターンを形成するこ
とのできるポジ型フオトレジスト組成物を提供すること
にある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
の結果、特定のキノンジアジド化合物、アルカリ可溶性
ノボラツク樹脂を含むポジ型感光性樹脂組成物に、吸光
剤として作用する、特定構造の化合物を添加すると上記
目的を達成できることを見いだし、この知見に基づいて
本発明を完成するに至った。即ち、本発明の目的は、ア
ルカリ可溶性樹脂及び1,2ーナフトキノンジアジド基
を含む化合物から成るポジ型フオトレジスト組成物にお
いて、更に下記一般式(I)で表される化合物の少なく
とも1種を全固形分の0.1〜10重量%含むことを特
徴とするポジ型フオトレジスト組成物により達成され
た。
【0009】
【化3】
【0010】ここで、R1〜R14は同一でも異なっても
良く、水素原子、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル
基、ニトロ基、アルキル基、アルコキシ基、ジ(アルキ
ル)アミノ基、もしくは1価の有機残基を表し、R3
8の少なくとも一方は水酸基を表す。
【0011】以下に、本発明を詳細に説明する。上記一
般式(I)のR〜R14において、アルキル基として
はメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、
n−ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、t−
ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル
基、t−ペンチル基等の炭素数1〜5のアルキル基が好
ましく、アルコキシ基としてはメトキシ基、エトキシ
基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、ペ
ンチロキシ基等の炭素数1〜5のアルコキシが好まし
く、ハロゲン原子としては塩素原子、臭素原子もしくは
ヨウ素原子が好ましく、ジアルキルアミノ基としてはジ
メチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジプロピルアミノ
基等の炭素数1〜3のジアルキルアミノ基が好ましく、
1価の有機残基としては例えば、
【0012】
【化4】
【0013】等が挙げられるが、これらの基に限定され
るものではない。ここで、R15は、水素原子、水酸基、
アルキル基、アルコキシ基もしくはカルボキシル基を表
す。
【0014】一般式(I)で表される化合物は吸光剤と
して作用し、その具体例としては下記(1)〜(14)
を挙げることができるが、本発明で使用できる化合物は
これらに限定されるものではない。
【0015】
【化5】
【0016】
【化6】
【0017】
【化7】
【0018】これらの化合物は、単独でもしくは2種以
上の組合せで、全固形分の0.1〜10重量%、好まし
くは0.3〜5重量%添加することができる。添加量が
これより少ないとハレーシヨン防止効果が十分でなく、
また、これより多いと析出等を起こすので好ましくな
い。
【0019】本発明で吸光剤として使用する化合物は、
例えば米国特許995494、同1218232、同1
582909、同980251、同1021364、同
1004609、同1004610、同978799、
同978801、同978802、同950359、同
1034173、独国特許209535、同19872
9等に開示されている方法により、もしくはJ.A.
C.S. Vol.47,198(1925)に記載さ
れたGomberg等の方法により、合成することがで
きるし、また、市販品をそのまま使用することもでき
る。これら本発明の吸光剤は、公知の他の吸光剤と組み
合わせて使用することもできる。
【0020】本発明に用いるアルカリ可溶性樹脂として
は、ノボラツク樹脂、アセトンーピロガロール樹脂、ポ
リヒドロキシスチレン及びその誘導体を挙げることがで
きる。特にノボラツク樹脂が好ましく、所定のモノマー
を主成分として、酸性触媒の存在下、アルデヒド類と縮
合させることにより得られる。所定のモノマーとして
は、フエノール・m−クレゾール・p−クレゾール・o
−クレゾール等のクレゾール類、2,5−キシレノール
・3,5−キシレノール・3,4−キシレノール・2,
3−キシレノール等のキシレノール類、o−エチルフエ
ノール・m−エチルフエノール・p−エチルフエノール
・p−t−ブチルフエノール等のアルキルフエノール
類、2,3,5−トリメチルフエノール、2,3,4−
トリメチルフエノール、2,3,6−トリメチルフエノ
ール等のトリアルキルフエノール類、p−メトキシフエ
ノール・m−メトキシフエノール・3,5−ジメトキシ
フエノール・2−メトキシ−4−メチルフエノール・m
−エトキシフエノール・p−エトキシフエノール、m−
プロポキシフエノール・p−プロポキシフエノール・m
−ブトキシフエノール・p−ブトキシフエノール等のア
ルコキシフエノール類、2−メチル−4−イソプロピル
フエノール等のビスアルキルフエノール類、o−クロロ
フエノール・m−クロロフエノール・p−クロロフエノ
ール・ジヒドロキシビフエニル・ビスフエノールA・フ
エニルフエノール・レゾルシノール・ナフトール等のヒ
ドロキシ芳香族化合物を単独または2種以上の組み合わ
せで使用することができるが、これらに限定されるもの
ではない。
【0021】アルデヒド類としては、ホルムアルデヒ
ド、パラホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、プロピ
ルアルデヒド、ベンズアルデヒド、フエニルアルデヒ
ド、α−フエニルプロピルアルデヒド、β−フエニルプ
ロピルアルデヒド、o−ヒドロキシベンズアルデヒド、
m−ヒドロキシベンズアルデヒド、p−ヒドロキシベン
ズアルデヒド、o−クロロベンズアルデヒド、m−クロ
ロベンズアルデヒド、p−クロロベンズアルデヒド、o
−ニトロベンズアルデヒド、m−ニトロベンズアルデヒ
ド、p−ニトロベンズアルデヒド、o−メチルベンズア
ルデヒド、m−メチルベンズアルデヒド、p−エチルベ
ンズアルデヒド、p−n−ブチルベンズアルデヒド、フ
ルフラール、クロロアセトアルデヒド及びこれらのアセ
タール体、例えばクロロアセトアルデヒドジエチルアセ
タール等を使用することができるが、これらの中でホル
ムアルデヒドが好ましい。これらのアルデヒド類は、単
独もしくは2種以上組み合わせて用いられる。酸性触媒
としては塩酸、硫酸、ギ酸、酢酸及びシユウ酸等を使用
することができる。こうして得られたノボラック樹脂の
重量平均分子量は、2000〜30000の範囲である
ことが好ましい。2000未満では未露光部の現像後の
膜減りが大きく、30000を越えると現像速度が小さ
くなってしまう。特に好適なのは6000〜20000
の範囲である。ここで、重量平均分子量はゲルパーミエ
ーシヨンクロマトグラフイーのポリスチレン換算値をも
って定義される。
【0022】本発明で用いられる感光物は、以下に示す
ポリヒドロキシ化合物の1,2−ナフトキノンジアジド
−5−スルホニルクロリド及び/又は1,2−ナフトキ
ノンジアジド−4−スルホニルクロリドとのエステル化
物を用いることができる。該ポリヒドロキシ化合物とし
ては、2,3,4−トリヒドロキシアセトフエノン、
2,3,4−トリヒドロキシフエニルペンチルケトン、
2,3,4−トリヒドロキシフエニルヘキシルケトン等
のポリヒドロキシフエニルアルキルケトン類、ビス
(2,4−ジヒドロキシフエニル)メタン、ビス(2,
3,4−トリヒドロキシフエニル )メタン、ビ ス
(2,4−ジヒドロキシフエニル)プロパン−1、ビス
(2,3,4−トリヒドロキシフエニル)プロパン−
1、ノルジヒドログアイアレチン酸等のビス((ポリ)
ヒドロキシフエニル)アルカン類、ビス(2,3,4−
トリヒドロキシベンゾイル)メタン、ビス(3−アセチ
ル−4,5,6−トリヒドロキシフエニル)メタン、ビ
ス(2,3,4−トリヒドロキシベンゾイル)ベンゼ
ン、ビス(2,4,6−トリヒドロキシベンゾイル)ベ
ンゼン等のビス(ポリヒドロキシベンゾイル)アルカン
又はビス(ポリヒドロキシベンゾイル)アリール類、エ
チレングリコール−ジ(3,5−ジヒドロキシベンゾエ
ート)、エチレングリコール−ジ(3,4,5−トリヒ
ドロキシベンゾエート)等のアルキレン−ジ(ポリヒド
ロキシベンゾエート)類、2,3,4−ビフエニルトリ
オール、3,4,5−ビフエニルトリオール、3,5,
3’,5’−ビフエニルテトロール、2,4,2’,
4’−ビフエニルテトロール、2,4,6,3’,5’
−ビフエニルペントール、2,4,6,2’,4’,
6’−ビフエニルヘキソール、2,3,4,2’,
3’,4’−ビフエニルヘキソール等のポリヒドロキシ
ビフエニル類、4,4’−チオビス(1,3−ジヒドロ
キシ)ベンゼン等のビス(ポリヒドロキシ)スルフイド
類、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシジフエニル
エーテル等のビス(ポリヒドロキシフエニル)エーテル
類、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシジフエニル
スルフオキシド等のビス(ポリヒドロキシフエニル)ス
ルフオキシド類、2,2’,4,4’−ジフエニルスル
フオン等のビス(ポリヒドロキシフエニル)スルフオン
類、4,4’,3'',4''−テトラヒドロキシ−3,
5,3’,5’−テトラメチルトリフエニルメタン、
4,4’,2'',3'',4''−ペンタヒドロキシ−3,
5,3’,5’−テトラメチルトリフエニルメタン、
2,3,4,2’,3’,4’−ヘキサヒドロキシ−
5,5’−ジアセチルトリフエニルメタン、2,3,
4,2’,3’,4’,3'',4''−オクタヒドロキシ
−5,5’−ジアセチルトリフエニルメタン、2,4,
6,2’,4’,6’−ヘキサヒドロキシ−5,5’−
ジプロピオニルトリフエニルメタン等のポリヒドロキシ
トリフエニルメタン類、3,3,3’,3’−テトラメ
チル−1,1’−スピロビ−インダン−5,6,5’,
6’−テトロール、3,3,3’,3’−テトラメチル
−1,1’−スピロビ−インダン−5,6,7,5’,
6’,7’−ヘキソオール、3,3,3’,3’−テト
ラメチル−1,1’−スピロビインダン−4,5,6,
4’,5’,6’−ヘキソオール、3,3,3’,3’
−テトラメチル−1,1’−スピロビ−インダン−4,
5,6,5’,6’,7’−ヘキソオール等のポリヒド
ロキシスピロビ−インダン類、3,3−ビス(3,4−
ジヒドロキシフエニル)フタリド、3,3−ビス(2,
3,4−トリヒドロキシフエニル)フタリド、3’,
4’,5’,6’−テトラヒドロキシスピロ[フタリド
−3,9’−キサンテン]等のポリヒドロキシフタリド
類、2−(3,4−ジヒドロキシフエニル)−3,5,
7−トリヒドロキシベンゾピラン、2−(3,4,5−
トリヒドロキシフエニル)−3,5,7−トリヒドロキ
シベンゾピラン、2−(3,4−ジヒドロキシフエニ
ル)−3−(3,4,5−トリヒドロキシベンゾイルオ
キシ)−5,7−ジヒドロキシベンゾピラン、2−
(3,4,5−トリヒドロキシフエニル)−3−(3,
4,5−トリヒドロキシベンゾイルオキシ)−5,7−
ジヒドロキシベンゾピラン等のポリヒドロキシベンゾピ
ラン類、あるいはモリン、ケルセチン、ルチン等のフラ
ボノ色素類等を用いることができる。これらのポリヒド
ロキシ化合物のナフトキノンジアジドエステル感光物は
単独で、もしくは2種以上の組合せで用いられる。感光
物とアルカリ可溶性樹脂の使用比率は、樹脂100重量
部に対し、感光物5〜100重量部、好ましくは10〜
50重量部である。この使用比率が5重量部未満では残
膜率が著しく低下し、他方100重量部を越えると感度
及び溶剤への溶解性が低下する。
【0023】本発明の組成物には、更に現像液への溶解
促進のために、ポリヒドロキシ化合物を含有させること
ができる。好ましいポリヒドロキシ化合物としてはフエ
ノール類、レゾルシン、フロログルシン、アセトン−ピ
ロガロール縮合樹脂、フロログルシド、2,4,2’,
4’−ビフエニルテトロール、4,4’−チオビス
(1,3−ジヒドロキシ)ベンゼン、2,2’,4,
4’−テトラヒドロキシジフエニルエーテル、2,
2’,4,4’−テトラヒドロキシジフエニルスルフオ
キシド、2,2’,4,4’−ジフエニルスルフオン等
を挙げることができる。ポリヒドロキシ化合物の配合量
は、キノンジアジド化合物100重量部に対して通常1
00重量部以下、好ましくは5〜50重量部である。
【0024】本発明の感光物及びアルカリ可溶性ノボラ
ツク樹脂を溶解させる溶剤としては、メチルエチルケト
ン、シクロヘキサノン等のケトン類、4−エトキシ−2
−ブタノン、4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタン
ノ等のケトエーテル類、エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル等の
アルコールエーテル類、ジオキサン、エチレングリコー
ルジメチルエーテル等のエーテル類、メチルセロソルブ
アセテート、エチルセロソルブアセテート等のセロソル
ブエステル類、酢酸ブチル、乳酸メチル、乳酸エチルな
どの脂肪酸エステル類、1,1,2−トリクロロエチレ
ン等のハロゲン化炭化水素類、ジメチルアセトアミド、
N−メチルピロリドン、ジメチルホルムアミド、ジメチ
ルスルホキシド等の高極性溶剤を例示することができ
る。これら溶剤は単独で、あるいは複数の溶剤を混合し
て使用することもできる。
【0025】本発明のポジ型フオトレジスト組成物に
は、ストリエーシヨン等の塗布性を更に向上させるため
に、界面活性剤を配合することができる。界面活性剤と
しては、例えばポリオキシエチレンラウリルエーテル、
ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエ
チレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエ
ーテル等のポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポ
リオキシエチレンオクチルフエノールエーテル、ポリオ
キシエチレンノニルフエノールエーテル等のポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテル類、ポリオキシエチレ
ン・ポリオキシプロピレンブロツクコポリマー類、ソル
ビタンモノラウレート、ソルビタンモノパルミテート、
ソルビタンモノステアレート、ソルビタンモノオレエー
ト、ソルビタントリオレエート、ソルビタントリステア
レート等のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエ
チレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレン
ソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソル
ビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタ
ントリオレエート、ポリオキシエチレンソルビタントリ
ステアレート等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸
エステル類等のノニオン系界面活性剤、エフトツプEF
301,EF303,EF352(新秋田化成(株)
製)、メガフアツクF171,F173(大日本インキ
(株)製)、フロラードFC430,FC431(住友ス
リーエム(株)製)、アサヒガードAG710,サーフロ
ンS−382,SC101,SC102,SC103,
SC104,SC105,SC106(旭硝子(株)製)
等のフツ素系界面活性剤、オルガノシロキサンポリマー
KP341(信越化学工業(株)製)やアクリル酸系もし
くはメタクリル酸系(共)重合ポリフローNo.75,
No.95(共栄社油脂化学工業(株)製)等を挙げるこ
とができる。これらの界面活性剤の配合量は、本発明の
組成物中のアルカリ可溶性樹脂及びキノンジアジド化合
物100重量部当たり、通常、2重量部以下、好ましく
は1重量部以下である。これらの界面活性剤は単独で添
加してもよいし、また、いくつかの組み合わせで添加す
ることもできる。
【0026】本発明のポジ型フオトレジスト組成物に
は、必要に応じ、可塑剤、接着助剤及び界面活性剤等を
配合することができる。その具体例としては、メチルバ
イオレツト、クリスタルバイオレツト、マラカイトグリ
ーン等の染料、ステアリン酸、アセタール樹脂、フエノ
キシ樹脂、アルキツド樹脂等の可塑剤、ヘキサメチルジ
シラザン、クロロメチルシラン等の接着助剤、及びノニ
ルフエノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール、オク
チルフエノキシポリ(エチレンオキシ)エタノール等の
界面活性剤がある。
【0027】上記ポジ型フオトレジスト組成物を、精密
集積回路素子の製造に使用されるような基板(例:シリ
コン/二酸化シリコン被覆)上にスピナー、コーター等
の適当な塗布方法により塗布後、所定のマスクを通して
露光し、現像することによりレジスト像を得ることがで
きる。本発明の組成物を用いると、高反射率の基板を用
いても良好なレジスト像が得られる。
【0028】本発明のポジ型フオトレジスト組成物の現
像液としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭
酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、メタケイ酸ナトリウ
ム、アンモニア水等の無機アルカリ類、エチルアミン、
n−プロピルアミン等の第一アミン類、ジエチルアミ
ン、ジ−n−ブチルアミン等の第二アミン類、トリエチ
ルアミン、メチルジエチルアミン等の第三アミン類、ジ
メチルエタノールアミン、トリエタノールアミン等のア
ルコールアミン類、テトラメチルアンモニウムヒドロキ
シド、テトラエチルアンモニウムヒドロキシド等の第4
級アンモニウム塩、ピロール、ピペリジン等の環状アミ
ン類等のアルカリ類の水溶液を使用することができる。
更に、上記アルカリ類の水溶液にアルコール類、界面活
性剤を適当量添加して使用することもできる。以下、本
発明を実施例に基づいて更に詳細に説明するが、本発明
はこれらに限定されるものではない。なお、%は他に指
定の無い限り重量%を示す。
【0029】
【実施例】
実施例1 m−クレゾール、p−クレゾールを蓚酸を触媒としてホ
ルムアルデヒドで縮合して得られたノボラツク樹脂(m
−クレゾール/p−クレゾール=40/60(モル
比)、Mw=7200)100重量部と、2,3,4,4'
−テトラヒドロキシベンゾフエノンの1,2−ナフトキ
ノンジアジド−5−スルホン酸エステル(平均エステル
化率75%)28重量部をエチルセロソルブアセテート
320重量部に溶解し、フオトレジスト基剤を調製し
た。このフオトレジスト基剤に固形分割合で2.5重量
%の本発明の具体例の吸光剤(1)・ロゾール酸を溶解
し0.2μmのミクロフイルターを用いて濾過し、フオ
トレジストを調 製した。
【0030】このフオトレジスト組成物をスピナーを用
いてアルミ膜の付いたシリコンウエハー上に塗布し、真
空吸着式ホツトプレートで90℃、60秒間乾燥して膜
厚1.2μmのレジスト膜を得た。この膜にキヤノン社
製縮小投影露光装置FPA−1550を用い、テストチ
ヤートマスクを介して露光した後、2.38%のテトラ
メチルアンモニウムヒドロオキシド水溶液で1分間現像
し、30秒間水洗して乾燥した。このようにして得られ
たレジストパターンを走査型電子顕微鏡で観察し、レジ
ストを評価した。その結果を表1に示す。
【0031】感度は0.7μmのマスクパターンを再現
する露光量の逆数をもって定義し、比較例1の感度との
相対値で示した。解像力は0.7μmのマスクパターン
を再現する露光量における限界解像力を表す。耐昇華性
はレジスト組成物をガラスウエハーに塗布し、対流オー
ブンで90℃、30分間ベークし、分光光度計で求めた
436nmの吸光度比(プリベーク前との比較)を表
す。ハレーシヨン防止能は、レジストパターンを走査型
電子顕微鏡で観察し、パターン側面の様子を調べた。
【0032】表1の結果から判る様に、本発明のポジ型
フオトレジスト組成物は、感度・解像力・耐昇華性・ハ
レーシヨン防止効果のいずれも優れていた。また、本発
明のポジ型フオトレジスト組成物用の溶液は、40℃で
30日間放置してもレジスト溶液中に吸光剤の析出は認
められなかった。
【0033】実施例2〜5 実施例1で調製したフオトレジスト基剤に、固形分とし
て、それぞれ、本発明の具体例の吸光剤(3)を3.0
重量%、吸光剤(6)を2.5重量%、吸光剤(7)を
2.5重量%、吸光剤(10)を2.5重量%、溶解し
た以外は実施例1と同様にしてフオトレジスト組成物を
調製し、実施例1と同様の方法で評価を行ったところ、
実施例1と同様の結果を得た。結果を表1に示す。
【0034】比較例1 本発明になる吸光剤を使用しない以外は実施例1と同様
にしてフオトレジスト組成物の調製、評価を行った。結
果を表1に示す。得られた最小パターンの線幅は0.5
5μmであつたが、ハレーシヨンの影響が大きく、パタ
ーン側面のギザギザが顕著であつた。
【0035】比較例2 実施例1で調製したフオトレジスト基剤に、公知の吸光
剤オイルイエロー(4−ジメチルアミノアゾベンゼン)
を固形分割合に対して3.0重量%添加した以外は実施
例1と同様にしてフオトレジスト組成物の調製、評価を
行った。結果を表1に示す。得られた最小パターン線幅
は0.50μmでパターン側面のギザギザはなかつた。
しかし感度が著しく低く、また、吸光度比が0.81で
あり、耐昇華性が悪かった。
【0036】比較例3 実施例1で調製したフオトレジスト基剤に、公知のアル
カリ可溶性の吸光剤2,4−ジヒドロキシアゾベンゼン
を固形分割合に対して2.5重量%添加した以外は実施
例1と同様にしてフオトレジスト組成物の調製、評価を
行った。感度は高く、得られた最小パターン線幅は0.
55μmで、パターン側面のギザギザはそれほど顕著で
はなかつた。しかし、40℃、30日間放置したとこ
ろ、レジスト溶液中に吸光剤の析出が認められた。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】本発明の組成物によれば、高反射率基板
上においても線幅制御性に優れ、感度、解像力、耐昇華
性等の諸特性に優れたフオトレジストが得られ、微細加
工用フオトレジストとして好適に用いることができる。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルカリ可溶性樹脂及び1,2ーナフト
    キノンジアジド基を含む化合物から成るポジ型フオトレ
    ジスト組成物において、更に下記一般式(I)で表され
    る化合物の少なくとも1種を全固形分の0.1〜10重
    量%含むことを特徴とするポジ型フオトレジスト組成
    物。 【化1】 ここで、R1〜R14は同一でも異なっても良く、水素原
    子、水酸基、ハロゲン原子、カルボキシル基、ニトロ
    基、アルキル基、アルコキシ基、ジ(アルキル)アミノ
    基、もしくは1価の有機残基を表し、R3,R8の少なく
    とも一方は水酸基を表す。
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