JP2648658B2 - タイヤの製造方法およびビードエーペックスゴム押出し装置 - Google Patents

タイヤの製造方法およびビードエーペックスゴム押出し装置

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JP2648658B2 JP5200273A JP20027393A JP2648658B2 JP 2648658 B2 JP2648658 B2 JP 2648658B2 JP 5200273 A JP5200273 A JP 5200273A JP 20027393 A JP20027393 A JP 20027393A JP 2648658 B2 JP2648658 B2 JP 2648658B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤ方向に連続する
孔を多数設けたビードエーペックスを具えるタイヤの製
造方法及びそのビードエーペックスゴム押出し装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、エネルギーについて環境問題から
車両の低燃費性能の向上が求められ、タイヤにあっても
その転動抵抗の減少、軽量化が望まれている。
【0003】タイヤの重量を軽減するには、各部の厚
さ、体積を減少する手法が考えられるが、不容易な減少
は、操縦安定性、耐摩耗性、耐外傷性などのタイヤ性能
を低下させることとなる。
【0004】他方、ビードエーペックスについて、体積
を減じることなく軽量化する提案が特開平4−5940
2号公報、特開平4−95513号公報によってなされ
ている。
【0005】前者は、ビードエーペックスを、タイヤ子
午断面においてタイヤ内側の内殻と外側との外殻とを梁
で連結した断面細長三角のラチス梁状とすることにより
軽量化している。しかしこのものは、軽量に過ぎビード
エーペックスの剛性、周方向の剛性を低下させやすく、
操縦安定性の低下を将来する。
【0006】また、後者の特開平4−95513号公報
のものは、ハニカム構造を有するビードエーペックスを
具えたタイヤを開示しているが、このビードエーペック
スはタイヤ軸と平行な面においてハニカム構造をなして
いるため、タイヤ周方向の剛性の低下が著しい。
【0007】そこで出願人は、特願平5−10025号
において、タイヤ周方向にのびる複数の孔を設けた一体
のゴムからなるビードエーペックスの提案を行った。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このようなビードエー
ペックスは、加硫金型を用いて輪郭を成形したのち、ド
リル等を用いて前記孔を穿設することによっても形成し
うるが、このような方法では手間を要し、かつコスト高
となる。
【0009】なおビードエーペックスのゴム材料として
発泡性を有するゴム組成のものを用いて、発泡させて比
重の軽いビードエーペックスを形成することも考えられ
るが、この発泡技術は安定した空隙率を保持して量産す
るのが困難であり、このような製法は採用し得ない。
【0010】発明者らは、能率よく生産できかつタイヤ
を軽減化しうるビードエーペックスの製造方法を見出す
べく試作、研究を重ねた結果、ゴム押出し装置からビー
ドエーペックスを押出すゴム通り孔を設けた押出しノズ
ルに、そのゴム通り孔の中に配されかつ孔の入口側で保
持されるピン材を複数個設けかつそのピン材について寸
法的な規制を加えることにより、前記目的を達成しうる
ことを見出し本発明を完成させたのである。
【0011】本発明は、タイヤの走行諸性能を低下させ
ることなく、タイヤの軽量化を図りうるビードエーペッ
クスを具えるタイヤの製造方法およびそのビードエーペ
ックスゴム押出し装置の提供を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1発明は、ビードエー
ペックス用のゴムを混練する工程、ビードエーペックス
の横断面外周形状に合う押出し口を出口側に有する内周
壁に囲まれるゴム通り孔を設けたノズル基体と、入口側
から前記出口側の前記押出し口位置まで前記内周壁およ
び互いに離間して延在しかつ出口側で途切れるとともに
直径1〜3mmしかも入口側で前記ノズル基体に固定され
る複数のピン材とからなり、前記押出し口の開口面積S
と、押出し口におけるピン材の横断面積の総和Σsとの
比Σs/Sを0.1〜0.7とした押出しノズルを具え
てなるビードエーペックスゴム押出し装置を用いて、前
記混練されたビードエーペックス用のゴムを押出す押出
し工程、このビードエーペックスを生カバーに組込む組
立工程および生カバーを加硫成形しタイヤとする工程か
らなるタイヤの製造方法である。
【0013】又第2発明は、ビードエーペックスの横断
面外周形状に合う押出し口を出口側に有する内周壁に囲
まれるゴム通り孔を設けたノズル基体と、入口側から前
記出口側の前記押出し口位置まで前記内周壁および互い
に離間して延在しかつ出口側で途切れるとともに直径1
〜3mmしかも入口側で前記ノズル基体に固定される複数
のピン材とからなり、前記押出し口の開口面積Sと、押
出し口におけるピン材の横断面積の総和Σsとの比Σs
/Sを0.1〜0.7とした押出しノズルを具えてなる
ビードエーペックスゴム押出し装置である。
【0014】なお第1及び第2発明において、ピン材に
途切れ端側の横断面積soが入口側の横断面積siより
も大としたテーパ部を設けるのが好ましい。
【0015】
【作用】第2発明において、押出しノズルはノズル基体
のゴム通り孔には、その内周壁および互いに延在しかつ
出口側で途切れ、入口側でノズル基体に固定される複数
のピン材を配している。従ってこの押出しノズルを具え
るビードエーペックスゴム押出し装置は、タイヤ周方向
に連続する複数の孔を具えたゴムからなるビードエーペ
ックスを量産することが出来る。
【0016】なおピン材の直径が1mm未満ではゴムの押
出し時において強度不足により折損が生じやすく、3mm
をこえると押し出し抵抗が増し、成形能率が低下する。
【0017】又、押出し口の開口面積Sと押出し口にお
けるピン材の横断面積の総和Σsとの比Σs/Sを0.
1〜0.7としている。比Σs/Sが0.1未満では、
重量軽減の効果が少なく、0.7をこえると成形された
ビードエーペックスの孔面積が過大となり、ビードエー
ペックスの剛性が均一になりにくいからである。
【0018】従って前記構成のビードエーペックスゴム
押出し装置を用いて形成されたビードエーペックスを、
タイヤの部材として採用することにより、タイヤ諸性能
を保持しつつタイヤの重量軽減をなしうる。
【0019】第1発明においては、前記したビードエー
ペックスゴム押出し装置を用いて混練されたビードエー
ペックス用のゴムを押出し工程を含むタイヤの製造方法
であるため、タイヤの走行諸性能、耐久性を維持しつつ
軽量化されたタイヤを製造しうる。
【0020】
【実施例】以下本発明の一実施例を図面に基づき説明す
る。なおタイヤの製造方法及びビードエーペックスゴム
の押出し装置の説明に先立ちこの製造方法及び装置を用
いて形成されるタイヤの構造について述べる。
【0021】タイヤTは図8に示す如く空気入りタイヤ
として形成され、トレッド部22からサイドウォール部
23を経てビード部24のビードコア25の周りをタイ
ヤ軸方向から外側にかけて折返されるラジアル配列のコ
ードを有するカーカス26を有する。カーカス26は、
1層または複数層、本例では1層のカーカスプライから
構成される。
【0022】トレッド部22の内方かつカーカス26の
タイヤ半径方向外側にはブレーカー27が配置される。
又カーカス26の本体部と折返し部26Aとの間で前記
ビードコア25から、タイヤ半径方向外側にのびるビー
ドエーペックス20が配置される。
【0023】前記ビードエーペックス20は、半径方向
外方を頂点とする細長三角形をなし、本例では、ビード
コア25側の下部片20Aと、その半径方向外方に連な
る上部片20Bとの2つの部材によって形成される。
【0024】下部片20Aは、JISA硬度が88〜9
5°の硬質のゴム組成物からなり、又、必要に応じてゴ
ム組成の中に短繊維を対ゴム比を0.1〜0.5の比率
で混入してなるハードのエーペックスであり、かつタイ
ヤ周方向にのびる多数の孔21…を設ける。他方、上部
片20Bは、下部片20Aに比べて軟質の、例えばJI
SA硬度が50〜70°のゴム組成物によって形成され
たソフトエーペックスである。このように異種の構成に
よる2つの部材を用いてビードエーペックス20を形成
することによって、タイヤの走行性能及び耐久性をバラ
ンスよく向上することが出来る。
【0025】下部片20Aに設けた前記孔21は、ビー
ドエーペックス20の剛性、耐久性を維持しつつ重量軽
減を目的としており、又この孔21に、ビードエーペッ
クス20の剛性を更に安定させるため、前記下部片20
Aを形成するゴム組成物よりも比重が小さい、例えば発
泡材、繊維質材などの軽量充填材を充填することも出来
る。
【0026】このようなビードエーペックス20は、ビ
ードエーペックスゴム押出し装置1(以下ゴム押出し装
置1という)を用いて形成される。
【0027】ゴム押出し装置1には、タイヤ周方向に連
続する孔21を有する前記下部片20Aを形成するため
の押出しノズル2が設けられる。このゴム押出し装置1
は、例えばコンピューターの指令により速度を制限され
るモータ31により回転するスクリュー32を具え、投
入口33からビードエーペックス用のゴム材として配合
されかつ混練された生ゴムを、スクリュー32によって
撹拌、昇温させることにより、この生ゴムを粘状化する
とともに、前記押出しノズル2から連続して押出す。
【0028】押出しノズル2は、前記スクリュー32の
下流端にて押出し装置の基体1Aに取外し可能に取付け
られる。又押出しノズル2は、スクリュー軸線の延長上
にゴム通り孔3を設けたノズル基体4と、前記ゴム通り
孔3の中に配される複数のピン材5…とからなる。又ノ
ズル基体4は装置の基体1Aに向く入口側Iと外に向く
出口側Oとを有し、出口側Oでは、ゴムの通り孔3を、
ビードエーペックス20の前記下部片20Aの横断面形
状に合う押出し口6として形成している。
【0029】前記ピン材5は、本実施例では断面円形の
棒状をなし、前記入口側Iにおいて、支持片7を介して
ノズル基体4に取付けられる。
【0030】支持片7は、本実施例では、前記ゴム通り
孔3を跨がりかつゴム通り孔3方向を長手とする薄厚の
板状体であり、その両端部は、前記ゴム通り孔3の内周
壁9に入口側Iで開口する有底の溝部36に嵌入するこ
とにより、出口側O方向には移動不能に係止された状態
でノズル基体4に取付けられる。
【0031】前記支持片7には、ピン材5の基部5Aに
設ける切込溝37を支持片7に嵌め入れ位置決めすると
ともに、ピン材5と支持片7とをピン止めすることによ
り該基部5Aは支持片7に固着される一方、該ピン材5
の先端である途切れ端5Bは、前記押出し口6の位置ま
でのびている。なお一つの支持片7は2〜4本のピン材
5…を、内周壁9に対して、又ピン材5、5相互に離間
させて取付けている。又、これらの複数のピン材5…と
支持片7とは、1枚の板体から削り出して形成してもよ
い。
【0032】前記ピン材5は基部5Aから途切れ端5B
側に向かってピンの断面積sが増すテーパ部10を有
し、かつ途切れ端5Bにおける直径dを1〜3mmとして
いる。これによって途切れ端5B側の横断面積soが入
口I側の横断面積siよりも大となる。
【0033】又、前記押出し口6では、押出し口6の開
口面積Sとこの押出し口6におけるピン材5の横断面積
の総和Σsとの比を0.1〜0.7としている。
【0034】なおピン材5は図6に示す、支持構成によ
ってもノズル基体4に取付けることが出来る。本実施例
におけるピン材5の支持は、ノズル基体4の入口側Iに
該ノズル基体4と間隙Gを有して配される板状の支持板
8Aを、その三方において前記間隙Gを保持しつつノズ
ル基体4からのびる各支柱41…に固着する一方、この
支持板8Aに、各ピン材5…の基部5aを取付けてい
る。
【0035】本実施例における基部5aは、途切れ端5
bに向く向きに縮径するテーパによって形成され、支持
板8Aに透設されかつ前記基部5aと同じ向きのテーパ
孔からなる取付孔42に嵌入することにより、ピン材5
は押出し口6から抜け出し不能に、かつ支持片8を介し
てノズル基体4に取付けられる。
【0036】然して、ビードエーペックス用ゴムとして
配合されかつ混練された生ゴムをゴム押出し装置1の投
入口33から投入し、スクリュー34の回転によって撹
拌することにより、該生ゴムは50〜90℃の範囲に、
好ましくは70℃に昇温し、その昇温により粘状化す
る。この粘状化された生ゴムは、押出しノズル2の入口
側に向かって送り出される。
【0037】粘状化した生ゴムはゴム通り孔3を通る間
ビードエーペックス20の下部片21Aの横断面形状の
輪郭と、複数のピン材5…によって長手方向に連続する
複数の孔21…を有する生の下部片20aが連続して押
出される。この押出し時の押出し圧力は70〜170kg
/cm2 の範囲、好ましくは130kg/cm2 、又押出し速
度は12〜13mm/min の範囲とするのが適切である。
【0038】前記撹拌による生ゴムの昇温が50℃に達
しないときは生ゴムの硬さが高くなり、押出し圧力を1
70kg/cm2 以下に、又生ゴムの押出し速度を12mm/
min以上に保つことが困難となる。逆に生ゴムの温度が
90℃をこえて昇温すると、生ゴムの流動性が高まり、
押出し圧力を80kg/cm2 以上に、押出し速度を13mm
/min 以下に保持することが困難となり、何れも成形さ
れた生の下部片20fの成形精度が劣ることとなる。
【0039】又、ピン材5は、その途切れ端6側の横断
面積soが入口側Iの横断面siよりも大とすることに
よって、押出された生の下部片20aの孔21は精度よ
く形成される。又開口面積sと押出し口6におけるピン
5の横断面積の総和Σsとの比Σs/Sを0.1〜0.
7の範囲としたため、それに加えて支持片7、8による
ピン材の支持を3箇所以下であることと相まって、ゴム
通り孔3に流入する生ゴムは孔21、21間で接着力が
高まり均質な生の下部片20aを形成しうるとともに、
おし開く力が作用し、孔21の形成が容易となり高品質
の生の下部片20aを形成しうる。
【0040】前記押出しノズル2から連続して押出され
る長尺の生の下部片20aは搬送コンベヤ44によって
巻取機45に送られ、かつ所定の長さ例えばタイヤ1本
又は2本分の長さに切断のうえ前記巻取機45によって
巻取られる。
【0041】他方、上部片20Bは、ピン材を設けな
い、即ちノズル基体4のみによって形成された押出しノ
ズルを装着した前記構成のゴム押出し装置を用いて、孔
21を設けない、即ちソリッドの生の上部片20bを形
成する。然る後前記生の下部片20aと生の上部片20
bとを接着剤又は加熱融着などにより接合しかつ一体化
することにより生のビードエーペックス20fが形成さ
れる。
【0042】次にタイヤの製造方法についてのべる。タ
イヤTは、(A)ビードエーペックス用のゴムを混練す
る工程、(B)前記構成に係るゴム押出し装置1を用い
て前記混練された生のビードエーペックス用のゴムを押
出す押出し工程、(C)この生のビードエーペックスを
生カバーに組込む組立工程、(D)前記生カバーを加硫
成形し、タイヤTとする工程、の各工程を経て完成され
る。
【0043】混練する工程Aは、通常のタイヤ用として
の生ゴムを混練するのと同じ処理によって行われ、ビー
ドエーペックスの下部片又は上部片としてのゴム組成原
料を配合しかつ混練してそれぞれのビードエーペックス
用のゴム生地を形成する。
【0044】押出し工程Bは、前記詳述した如く、ゴム
押出し装置1を用いて、生の下部片20a及び生の上部
片20bをそれぞれ押出し成形するとともに、この両者
を貼合わせて生のビードエーペックス20fが作られ
る。
【0045】なお本発明においては、前記生の下部片2
0a及び生の上部片20bはともに予備加硫を行うこと
なく直ちに次の組立工程Cに送られる。
【0046】組立工程Cは、例えば図7に示す如く、下
記手順によって行われる。 (1)筒状をなすフォーマ50の上にカーカス部材26
fをセットする。なおフォーマ50は中央に位置する中
央のフォーマ50Aと、この中央のフォーマ50Aの軸
方向両側に配され中央のフォーマ50Aに向かって進退
しうる一対の側のフォーマ50B、50Bとからなる。
【0047】(2)ビードコア部材25fをカーカス部
材26fにセットする。 (3)前記生のビードエーペックス20fをビードコア
部材25fの上に起立状態でセットする。
【0048】(4)フォーマ50の前記中央、側の両フ
ォーマ部50A、50Bの間から高圧空気を送り込みカ
ーカス部材26fをタイヤ半径方向外方に向かって膨出
させる。又、このカーカス部材26fの膨出によって、
側のフォーマ部50Bは、中央のフォーマ50Aに向か
って移動する。
【0049】(5)カーカス部材26fの折返し部26
Afは、フォーマ50の両側に配されるゴムシート状の
ブラダ51をその内方から高圧空気の送り込みにより膨
らませかつブラダー51の側部に固着されるブラダ抑え
リング52を中心に向かって移動させることによって、
カーカス部材の前記折返し部26Afは生のビードエー
ペックス20fに圧着される。
【0050】(6)然る後、ブレーカ部材、トレッドゴ
ム部材、サイドウォール部材を所定の位置で重ね合わせ
て生カバーを形成する。
【0051】加硫工程Dは、加硫成形金型を用いて、生
カバー12に定められた温度と圧力を加えて、生カバー
を前記加硫成形金型に押付け加硫、成形しタイヤ形成品
が完成する。なおこのタイヤ形成品はバリ除去、バフ処
理等の仕上げ工程を経てタイヤが完成される。
【0052】なお加硫に際しての温度、圧力、及び保持
時間は、一般的なタイヤ用ゴムの加硫処理と略同様であ
り、ゴム組成及び加硫後のゴム硬度に応じて適宜定めら
れる。
【0053】このように、本例におけるタイヤの製造方
法は、前記構成のゴム押出し装置1を用いて、タイヤ周
方向にのびる複数の孔21を有する生のビードエーペッ
クス20fを押出し成形する工程を含むため、走行諸性
能及び耐久性を維持しつつ軽量化されたタイヤを経済的
に製造しうる。
【0054】
【発明の効果】叙上の如く本発明のタイヤの製造方法
は、前記した構成からなるゴム押出し装置を用いてビー
ドエーペックス用のゴムを押出す押出し工程を含んでい
るため、走行諸性能及び耐久性を維持しつつ軽量化され
たタイヤの製造を経済的になしうる。
【0055】又、ゴム押出し装置は、前記構成を具える
ことにより、タイヤ周方向に連続する複数の孔を有する
ビードエーペックスを効率よく製造でき、走行諸性能及
び耐久性を維持しつつ軽量化されたタイヤを形成しう
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゴム押出し装置の一実施例を示す正面
図である。
【図2】本発明のタイヤの製造方法の工程を略示する線
図である。
【図3】ゴム押出し装置の押出しノズルを例示する正面
図である。
【図4】そのX−X線断面図である。
【図5】そのピン材を取付けとともに示す斜視図であ
る。
【図6】押出しノズルの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図7】生カバーの組立ての一例を例示する断面図であ
る。
【図8】本発明の製造方法により形成されたタイヤの一
例を示す断面図である。
【符号の説明】
2 押出しノズル 3 ゴム通り孔 4 ノズル基体 5 ピン材 6 押出し口 7、8 支持片 9 内周壁 10 テーパ部 A 混練する工程 B 押出し工程 C 組立工程 D 加硫成形工程 d ピン材の直径 I 入口側 O 出口側 S 押出し口の開口面積 s ピン材の横断面積 so ピン材の途切れ端側の横断面積 si ピン材の入口側の横断面積 T タイヤ

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ビードエーペックス用のゴムを混練する工
    程、ビードエーペックスの横断面外周形状に合う押出し
    口を出口側に有する内周壁に囲まれるゴム通り孔を設け
    たノズル基体と、入口側から前記出口側の前記押出し口
    位置まで前記内周壁および互いに離間して延在しかつ出
    口側で途切れるとともに直径1〜3mmしかも入口側で前
    記ノズル基体に固定される複数のピン材とからなり、前
    記押出し口の開口面積Sと、押出し口におけるピン材の
    横断面積の総和Σsとの比Σs/Sを0.1〜0.7と
    した押出しノズルを具えてなるビードエーペックスゴム
    押出し装置を用いて、前記混練されたビードエーペック
    ス用のゴムを押出す押出し工程、このビードエーペック
    スを生カバーに組込む組立工程および生カバーを加硫成
    形しタイヤとする工程からなるタイヤの製造方法。
  2. 【請求項2】ビードエーペックスの横断面外周形状に合
    う押出し口を出口側に有する内周壁に囲まれるゴム通り
    孔を設けたノズル基体と、入口側から前記出口側の前記
    押出し口位置まで前記内周壁および互いに離間して延在
    しかつ出口側で途切れるとともに直径1〜3mmしかも入
    口側で前記ノズル基体に固定される複数のピン材とから
    なり、前記押出し口の開口面積Sと、押出し口における
    ピン材の横断面積の総和Σsとの比Σs/Sを0.1〜
    0.7とした押出しノズルを具えてなるビードエーペッ
    クスゴム押出し装置。
  3. 【請求項3】前記ピン材は、途切れ端側の横断面積so
    が入口側の横断面積siよりも大であるテーパ部を有す
    ることを特徴とするタイヤの製造方法及びビードエーペ
    ックスゴム押出し装置。
  4. 【請求項4】前記ピン材は、このピン材から側方にのび
    る支持片を介してノズル基体に取付けられるとともに、
    支持片による各ピン材の支持は3個所以下としたことを
    特徴とするビードエーペックスゴム押出し装置。
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