JP2648105B2 - 鉄道用レール交換装置およびこれを用いたレール交換方法 - Google Patents

鉄道用レール交換装置およびこれを用いたレール交換方法

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JP2648105B2
JP2648105B2 JP27149794A JP27149794A JP2648105B2 JP 2648105 B2 JP2648105 B2 JP 2648105B2 JP 27149794 A JP27149794 A JP 27149794A JP 27149794 A JP27149794 A JP 27149794A JP 2648105 B2 JP2648105 B2 JP 2648105B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道用レールにおい
て、老朽化、破損等に起因して既設のレールを新レール
に交換する際に用いて好適な鉄道用レール交換装置およ
び交換方法に関する。
【0002】
【従来の技術】道床の上にレールが敷設された鉄道にお
いて、既設のレールを新レールに交換するにあたって
は、従来より、既設レールの外側方の道床に、既設レー
ルと略平行に新レールを仮置きし、門型フレーム構造の
クレーンである山越器を既設レールにまたがせた状態に
セットし、この山越器で、既設レールを除去した後に、
新レールを既設レールが敷設されていた位置に移動させ
る方法が採られていた。ところが、このような方法で
は、レール長が500メートル以上にわたるロングレー
ルを交換する場合、多数の山越器を必要とすることによ
り多大なコストと労力を要し、かつこれら多数の山越器
の作動を一致させてレール交換を行う作業が困難であっ
た。また、高架上に敷設されているレールを交換する場
合には、地上から高架上に多数の山越器を持ち上げて搬
入する作業を要し、これに手間と労力がかかってしまう
欠点があった。
【0003】そこで、特開平1ー299901号公報に
示されるレール交換方法および交換装置が提案されてい
る。これは、既設レール上で前段ガイド装置を走行させ
ながら既設レールの外側に仮置きしてある新レールを内
側のレール敷設位置に導きながら、この新レール上で後
段のガイド装置を走行させるとともにこの後段ガイド装
置により既設レールを外側に排除していくといったもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記交換装置を用いた
交換方法によれば、多数の山越器を必要とせずに、前段
および後段のガイド装置を走行させることにより一連の
動作で円滑に新レールの敷設と既設レールの排除を同時
に行うことができるといった効果がある。ところが、こ
の交換装置を用いる場合においても、最初に前段のガイ
ド装置へ新レールを供給する場合および後段のガイド装
置へ既設レールを供給する場合には、やはり山越器を必
要とする。したがって、山越器の搬入およびその作動に
手間を要するといった問題は残るものであった。また、
前段と後段のガイド装置は互いに構成の異なるものなの
で、これらの構成を見定めて前後の順を間違えないよう
にレール上へそれぞれセッティングしなければならず、
作業上の煩雑さと的確な管理を必要とする。さらに、前
段および後段の各ガイド装置の全体重量がかさみ、現場
への運搬に困難を来たす不具合な面もあった。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あって、山越器を必要としないことによりそのための労
力の軽減が図られ、交換装置の使用方法および管理も簡
単となり、さらに運搬しやすくして現場への搬入を容易
とする鉄道用レール交換装置およびこれを用いたレール
交換方法を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためになされたもので、請求項1記載の鉄道用レー
ルの交換装置は、鉄道の道床に敷設されている左右の既
設レールを除去し、既設レール側方の道床上に略平行に
仮置きした新たに敷設する左右の新レールを、前記既設
レールが除去された後のレール敷設位置に敷設する鉄道
用レールの交換装置であって、レールを走行する駆動輪
およびレールを両側から挟む一対のクランプローラを備
えた車輪機構によって既設レールあるいは新たに敷設す
る新レール上を走行するよう構成された台車部と、この
台車部に設けられ、レールの敷設方向に直交して延び、
かつ両端部が新レールの仮置き位置まで延びるフレーム
部と、このフレーム部の両端部にフレーム部に沿ってス
ライド可能に装着され、その上側に、レールの側面に当
接して転動するガイドローラおよび仮置きした新レール
を把持して持ち上げ前記ガイドローラに導く新レール導
入機構を備えるガイド部と、前記台車部もしくは前記フ
レーム部に搭載され、台車部の駆動輪を回転駆動させて
装置全体を走行させる走行駆動部とを備えてなることを
特徴としている。
【0007】請求項2記載の鉄道用レールの交換装置
は、請求項1記載の鉄道用レールの交換装置において、
前記台車部、前記フレーム部、前記ガイド部、前記走行
駆動部に分割可能で、これらが組み合わせられて構成さ
れることを特徴としている。
【0008】また、請求項3記載の鉄道用レールの交換
方法は、請求項1または請求項2記載の鉄道用レール交
換装置を2台用意し、一方の交換装置を前段側、他方を
後段側と設定し、前段側の交換装置を、前記台車部の前
記一対のクランプローラで既設レールを挟むことにより
既設レールにセットし、この前段側の交換装置の前記ガ
イド部を、外側にスライドさせて前記新レールの仮置き
位置上に配し、前段側の交換装置を前進させ、ガイド部
に備えられた前記新レール導入機構により、仮置きした
新レールの端部を把持して持ち上げた後、前記ガイドロ
ーラに導入し、更に前段側の交換装置を前進させること
により、新レールを、ガイド部のガイドローラを経て後
方に導くとともに既設レールの内側に落とし込み、前段
側の交換装置が走行した後の既設レールを、レール敷設
位置よりも外側に排除した後、後方に導かれた新レール
を道床のレール敷設位置に配、この新レールに、後段
側の交換装置を、前記台車部の前記一対のクランプロー
ラで前記新レールを挟むことによりセットし、後段側の
交換装置の前記ガイド部を、外側にスライドさせて前記
既設レールの排除位置上に配し、後段側の交換装置を前
進させ、ガイド部に備えられた前記新レール導入機構に
より、排除された既設レールの端部を把持して持ち上げ
た後、前記ガイドローラに導入し、更に後段側の交換装
置を前進させることにより、既設レールを、ガイド部の
ガイドローラを経て後方に導き、この状態で、前段側お
よび後段側の各交換装置を、各走行駆動部により略同速
度で前進させることを特徴としている。
【0009】
【作用】本発明の鉄道用レール交換装置およびこれを用
いたレール交換方法によれば、2台のレール交換装置を
用い、前段のレール交換装置が旧レール上を、後段のレ
ール交換装置が前段のレール交換装置に導かれた新レー
ル上を順次走行することにより、新レールが新たに敷設
されるとともに、この新レールの両側に旧レールが排除
され、新旧レールの交換作業が一連の動作で円滑に行わ
れる。前段のレール交換装置に新レールをセットするに
は、前段のレール交換装置のガイド部の新レール導入機
構を作動させることにより行えるので、従来のように山
越器を必要としない。
【0010】また、同一構成の2台のレール交換装置を
用い、いずれか一方を前段に、他方を後段にセットすれ
ばよく、作業する上で混乱を招かないとともに管理が簡
単になる。
【0011】レール交換装置を、台車部、フレーム部、
ガイド部および走行駆動部に分割可能で、これらの組み
合わせで構成することにより、これら構成部材を分割し
て個々の構成部材を1つずつ運搬するようにすれば、軽
くなって現場への搬入が容易になる。
【0012】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の一実施例を説
明する。図1において符号R1は鉄道の道床D上に枕木
Mを介して敷設されていて、老朽化等の理由により交換
を要する既設の旧レール、R2は旧レールR1に換えて
新たに敷設する新レールであり、1が本発明に係るレー
ル交換装置である。新レールR2は旧レールR1の側方
の道床D上に仮置きされる。まず、レール交換装置1に
ついて説明していくが、説明中、前後、左右といった方
向の記載は、当該交換装置1の前進方向を基準にした方
向とここで定義する。また、新旧のレールを特に分けな
くてもよい説明の場合には、単にレールRとする。
【0013】レール交換装置1は、図2ないし図4に示
す如く、台車部2、フレーム部3、ガイド部4および走
行駆動部5から構成されている。これらはそれぞれ独立
した構成部材であり、これらが組み合わせられてレール
交換装置1として構成されるようになっている。
【0014】台車部2は、左右一対の車輪機構10が、
前後に配された左右に延びるバー11で連結されて構成
されている。車輪機構10は、図5に示すように、車輪
ホルダ12と、この車輪ホルダ12に装着された前後一
対の車輪13a・13bと、車輪ホルダ12の後側に装
着された左右一対のクランプローラ14とを備えてい
る。前側の車輪13aは図示せぬ油圧モータが組み込ま
れた駆動輪であり、前側車輪13aと後側車輪13bに
はチェーン15が巻回され、両輪13a・13bが同期
して回転するようになっている。
【0015】クランプローラ14は、図6に示すよう
に、スイングアーム16に回転自在に支持されており、
スイングアーム16は車輪ホルダ12に固定されたブラ
ケット17に対し左右に揺動可能に支持されている。ス
イングアーム16はピン18でブラケット17に固定さ
れ、その状態で左右のクランプローラ14はレールRの
ヘッド6aを挟むように構成されている。クランプロー
ラ14をスイングアーム16とともに揺動させるには、
ピン18を外してスイングアーム16に取り付けられた
レバー19をつかんで行う。ちなみにレールRは、上か
らヘッド6a、ウェブ6b、ベース6cと呼ばれる部分
で構成されている。
【0016】各車輪ホルダ12の中央上側には凹所12
aが形成されており、左右の車輪ホルダ12の凹所12
aにわたってフレーム部3が架けられている。フレーム
部3は、図2、図7および図8に示すように、溝型鋼か
らなり溝が対向して配された前後一対のビーム20が、
複数の連結材21で連結され、連結材21には油圧等に
よるシリンダ22が左右一対で固定されており、これら
シリンダ22のピストン22aは、ビーム20と平行に
外側に伸びるようになっている。
【0017】ガイド部4は、図7ないし図10に示すよ
うに、断面長方形の角筒状部材であるスライダ30と、
このスライダ30に設けられたガイドローラ31および
新レール導入機構32とから構成されている。スライダ
30は、フレーム部3の両端がその内部に通されフレー
ム部3に沿って摺動してスライド自在なるよう取り付け
られている。スライダ30の内側には、シリンダ22の
ピストン22aの先端が連結されており、ピストン22
aの伸縮動作によりスライダ30はスライドさせられ
る。
【0018】スライダ30の上部には、旧レールR1が
載せられる走行ローラ31aが設けられ、この走行ロー
ラ31aの内側および外側に、水平ローラ31bおよび
補助ローラ31cがそれぞれ設けられている。走行ロー
ラ31aはスライダ30に回転軸33aを介して回転自
在に装着され、水平ローラ31b、補助ローラ31c
は、それぞれポスト33b、33cの先端に回転自在に
装着されている。これら3つのローラ31a、31b、
31cでガイドローラ31が構成されている。旧レール
R1は、ベース6cの底面が走行ローラ31aに載り、
ヘッド6aの外側面が水平ローラ31bに、ベース6c
の内側面が補助ローラ31cに接触し、この状態でガイ
ドローラ31にセットされたことになり、レール交換装
置1の前進にともなって旧レールR1がガイドローラ3
1を通過するようになっている。
【0019】新レール導入機構32は、図7ないし図1
0に示すように、スライダ30の外端の支持プレート3
4に揺動自在に連結された吊上げアーム35と、この吊
上げアーム35の先端にピン結合されたレールクランプ
36と、吊上げアーム35を作動させるシリンダ37と
から構成されている。
【0020】吊上げアーム35は、基端部35aの上部
が支持プレート34にピン38を介して軸支されて前方
に延び、ピン38を軸に上下に揺動する。その揺動は、
スライダ30の上に設置されたシリンダ37によって行
われる。シリンダ37のピストン37aは前方に延びる
ようになっており、その先端が吊上げアーム35の基端
部35aの、前記ピン38よりも下方にピン39を介し
て連結されている。吊上げアーム35は、ピストン37
aを伸ばすと上がり、縮めると下がる。
【0021】レールクランプ36は、左右のクランプ片
40・41および各クランプ片40・41の先端に装着
されたローラ42とから構成されている。吊上げアーム
35の先端には左右に延びる回転軸43が設けられ、こ
の回転軸43にリング44が回転自在に装着され、この
リング44に、ピン45を介して一方のクランプ片40
の上端が左右に揺動自在に取り付けられている。このク
ランプ片40に他方のクランプ片41が左右に揺動自在
に取り付けられている。その揺動は、両者を貫通して装
着された一対のピン46・47のうちの一方のピン46
を軸としてなされ、他方のピン47を両者に貫通させる
ことで固定される。この固定状態で、左右のローラ42
が、旧レールR1のヘッド6aの下部を挟むように設定
されている。吊上げアーム35の揺動とともに上下動す
るレールクランプ36は、常に下向きになるようになっ
ており、正面から見た際の上下動の軌跡は、ガイドロー
ラ31の走行ローラ31aの中央を通るように設定され
ている。
【0022】スライダ30におけるガイドローラ31の
前方には、旧レールR1の底面に付着してくるパットを
除去するスクレバ50が設けられている。パットは、枕
木MとレールRの間に挟まれる緩衝材である。スクレバ
50は、スライダ30の前面に固定されたステー51に
回動軸52を介して装着され、上下に回動するようにな
っている。そして、弾発部材によって付勢されることに
よりその先端が上げられ、この状態でガイドローラ31
を通過する旧レールR1の底面にその先端がこすりつけ
られてパットが剥がされるようになっている。このスク
レバ50は、旧レールR1をガイドローラ31に導くと
きにのみ作動させるものであり、通常は弾発部材に抗し
てその先端を下げておく。
【0023】走行駆動部5は、エンジンおよび油圧ポン
プ(いずれも図示略)とが組み合わされ、これらがボッ
クス60内に収納されて構成されており、ボックス60
がフレーム部3に取り付けられる。走行駆動部5の動力
は、台車部2の駆動側の前側車輪13aの油圧モータを
作動させるようになっている。
【0024】以上がレール交換装置1の構成であり、次
いで、このレール交換装置1を用いたレール交換方法お
よびそれにともなう作用を説明する。
【0025】[1] まず、新レールR2を、作業区間
である交換すべき旧レールR1の、外側の道床D上に旧
レールR1と略平行に配置する。新レールR2は、その
端部を交換すべき旧レールR1と、この旧レールR1と
連結されている図示せぬ本線レールとの継目にほぼ一致
させて、かつ通常の姿勢すなわちベース6cを下に、ヘ
ッド6aを上にして配置する。
【0026】[2] 台車部2、フレーム部3、ガイド
部4および走行駆動部5を、2台分すなわち2つずつ現
場に搬入し、本線レール上に、前進方向を作業区間の方
向に向けて、つまり新レール導入機構32の吊上げアー
ム35が旧レールR1側に、車輪機構10のクランプロ
ーラ14が旧レールR1とは反対側に向く状態で、交換
装置1を組み立て2台を前後に並べる。組み立ては、ま
ず台車部2を、車輪機構10のクランプローラ14のス
イングアーム16を左右に広げてから、各車輪13a・
13bを本線レール上に載せ、次いでスイングアーム1
6を元に戻してクランプローラ14で本線レールを挟む
ことにより本線レール上に設置し、この後、台車部2に
フレーム部3を載せ、フレーム部3の両端にガイド部4
を取り付け、フレーム部3の上に走行駆動部5を取り付
けて、レール交換装置1を組み立てる。ここで、作業区
間に向かって前側の交換装置1を前段装置1A、後側を
後段装置1Bとして以下説明していく。
【0027】[3] 以上で交換作業の準備が完了し、
次に、前段装置1Aの両側のガイド部4を、吊上げアー
ム35が新レールR2の仮置き位置上に配されるまで外
側にスライドさせた状態にして、前段装置1Aを、本線
レールと旧レールR1の継目の手前まで自走により前進
させる。後段装置1Bは本線レール上に待機させてお
く。ガイド部4が仮置きしてある新レールR2の端部の
上にきたら、新レール導入機構32の吊上げアーム35
をシリンダ37で下げ、かつ、レールクランプ36のク
ランプ片41を開いた後に閉じることにより、レールク
ランプ36で新レールR2の端部を把持する(図11参
照)。新レールR2に対するレールクランプ36の位置
調整は、レールクランプ36を揺動させたり、スライダ
30を若干スライドさせることにより行えばよい。吊上
げアーム35を上げて新レールR2の端部をガイドロー
ラ31よりも上に持ち上げた後さらに前段装置1Aを前
進させ、新レールR2の端部がガイドローラ31の上方
にきたら、新レールR2の端部がガイドローラ31の走
行ローラ31a上に載るまで吊上げアームを下げる。次
いでレールクランプ36による新レールR2の把持を解
除し、吊上げアーム35を上方に上げて新レール導入機
構32によるガイド部4への新レールR2の導入を完了
する(図12参照)。
【0028】[4] 前段装置1Aを旧レールR1上に
前進させるとともに、新レールR2の端部を、ガイド部
4のガイドローラ31を経て旧レールR1の内側に落と
し込む。続いて、旧レールR1の枕木Mへの締結を解除
するとともに、連結されている本線レールとの接続を解
除する。通常レールどうしは継目板と呼ばれる連結材が
双方に添接されてボルト止めされることにより連結され
ており、したがって、この継目板を外して交換すべき旧
レールR1と本線レールとの連結を解除する。本線レー
ルとの連結を外した旧レールR1の前段装置1Aより後
側部分を、バール等の工具で外側に排除し、先ほど旧レ
ールR1の内側に落とし込んだ新レールR2を、本線レ
ールに前記継目板により連結する。
【0029】[5] 引き続き前段装置1Aを前進さ
せ、本線レールとの継目部分からある程度の距離(たと
えば20メートル程度)に至ったら、本線レール上で待
機させていた後段装置1Bを継目付近まで前進させ、か
つ両側のガイド部4を本線レールよりも外側の排除位置
にスライドさせ、この後、上記のように前段装置1Aの
新レール導入機構32が新レールR2を把持してガイド
ローラ31に導いたと同様に、後段装置1Bの新レール
導入機構32で旧レールR1を後段装置1Bのガイドロ
ーラ31に導く。その際、前段装置1Aのスクレバ50
を作動させて旧レールR1の底面に付着しているパット
を剥がし、旧レールR1のガイドローラ31への導入を
スムーズにする。
【0030】[6] この状態から、前段装置1A、後
段装置1B双方を、適度な一定速度で自走により前進さ
せていく。すると、新レールR2は、前段装置1Aのガ
イド部4を経て後段装置1Bの各車輪13a・13bお
よびクランプローラ14を通過することにより道床D上
に敷設され、この新レールR2の敷設と同時に、旧レー
ルR1は、前段装置1Aの各車輪13a・13bおよび
クランプローラ14を経て後段装置1Bのガイド部4を
通過することにより、新たに敷設された新レールR2の
外側の道床D上に排除されていく。図1はその状態を示
しており、旧レールR1と新レールR2とは前段装置1
Aと後段装置1Bとの間で、旧レールR1の上に新レー
ルR2が交差する。なお、新たに敷設した新レールR2
を、枕木Mに順次締結していく。
【0031】上記[1]〜[6]のようにして、2台の
レール交換装置1により新旧レールの交換を行う方法に
よれば、前段装置1Aが旧レールR1上を、後段装置1
Bが前段装置1Aに導かれた新レールR2上を順次走行
することにより、新レールR2が新たに敷設されるとと
もに、この新レールR2の両側に旧レールR1が排除さ
れ、新旧レールの交換作業が一連の動作で円滑に行われ
る。そして、前段装置1Aに新レールR2をセットする
には、前段装置1Aのガイド部4の新レール導入機構3
2を作動させることにより行えるので、従来のように山
越器を必要としない。すなわち従来ではどうしても必要
であった山越器を全く用いないでレール交換が可能とな
り、したがって、現場への山越器の搬入およびその作動
に手間を要するといった問題が解消される。
【0032】また、同一構成の2台のレール交換装置1
を用い、いずれか一方を前段装置1A、他方を後段装置
1Bとしてセットすればよく、異なる構成のものを見定
めて前後の順を間違えないようにレール上へセットする
といった手間が省ける。すなわち、レール交換装置1を
セットする際における煩雑さが解消されるとともに、レ
ール交換装置1の管理が簡単になる。
【0033】さらに、レール交換装置1は、台車部2
と、この台車部2の上に取り付けられるフレーム部3
と、フレーム部3の両端に取り付けられるガイド部4
と、走行駆動部5とを組み合わせることにより構成さ
れ、つまりこれらを分割して個々に運搬することができ
る。このように分割して個々の構成部材を1つずつ運搬
すれば軽くなって運搬しやすく、大掛かりな運搬装置を
用いることなく現場への搬入が容易となる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の鉄道用レ
ール交換装置およびこれを用いたレール交換方法によれ
ば、2台のレール交換装置を用い、前段のレール交換装
置が旧レール上を、後段のレール交換装置が前段のレー
ル交換装置に導かれた新レール上を順次走行することに
より、新レールが新たに敷設されるとともに、この新レ
ールの両側に旧レールが排除され、新旧レールの交換作
業が一連の動作で円滑に行われるものであり、前段のレ
ール交換装置に新レールをセットするには、前段のレー
ル交換装置のガイド部の新レール導入機構を作動させる
ことにより行えるので、従来のように山越器を必要とし
ない。すなわち従来ではどうしても必要であった山越器
を全く用いないでレール交換が可能となり、したがっ
て、現場への山越器の搬入およびその作動に手間を要す
るといった問題が解消され、労力の低減が図られる。ま
た、同一構成の2台のレール交換装置を用い、いずれか
一方を前段に、他方を後段にセットすればよく、このた
め、異なる構成のものを見定めて前後の順を間違えない
ようにレール上へセットするといった手間が省け、当該
レール交換装置をセットする際における煩雑さが解消さ
れるとともに、レール交換装置の管理が簡単になる。さ
らに、レール交換装置を、台車部、フレーム部、ガイド
部、走行駆動部に分割可能で、これらの組み合わせで構
成することによってこれら構成部材を分割して個々に運
搬することができるようになり、大掛かりな運搬装置を
用いることなく現場への搬入が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例の交換装置および方法でレ
ール交換している状態の平面図である。
【図2】一実施例の交換装置の平面図である。
【図3】 同正面図である。
【図4】 同側面図である。
【図5】 車輪機構の側面図である。
【図6】 クランプローラの正面図である。
【図7】 ガイド部を説明するための平面図である。
【図8】 同正面図である。
【図9】 同一部断面正面図である。
【図10】 新レール導入機構の側面図である。
【図11】 新レール導入機構で新レールを把持した状
態の側面図である。
【図12】 新レール導入機構で新レールをガイド部の
ガイドローラに導入した状態の側面図である。
【符号の説明】
1…レール交換装置、1A…前段装置、1B…後段装
置、2…台車部、3…フレーム部、4…ガイド部、5…
走行駆動部、10…車輪機構、13a…前側車輪(駆動
輪)、32…新レール導入機構、D…道床、R…レー
ル、R1…旧レール、R2…新レール。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鉄道の道床に敷設されている左右の既設
    レールを除去し、既設レール側方の道床上に略平行に仮
    置きした新たに敷設する左右の新レールを、前記既設レ
    ールが除去された後のレール敷設位置に敷設する鉄道用
    レールの交換装置であって、 レールを走行する駆動輪およびレールを両側から挟む一
    対のクランプローラを備えた車輪機構によって、既設レ
    ールあるいは新たに敷設する新レール上を走行するよう
    構成された台車部と、 この台車部に設けられ、レールの敷設方向に直交して延
    び、かつ両端部が新レールの仮置き位置まで延びるフレ
    ーム部と、 このフレーム部の両端部にフレーム部に沿ってスライド
    可能に装着され、その上側に、レールの側面に当接して
    転動するガイドローラおよび仮置きした新レールを把持
    して持ち上げ前記ガイドローラに導く新レール導入機構
    を備えるガイド部と、 前記台車部もしくは前記フレーム部に搭載され、台車部
    の駆動輪を回転駆動させて装置全体を走行させる走行駆
    動部とを備えてなることを特徴とする鉄道用レール交換
    装置。
  2. 【請求項2】 前記台車部、前記フレーム部、前記ガイ
    ド部、前記走行駆動部に分割可能で、これらが組み合わ
    せられて構成されることを特徴とする請求項1記載の鉄
    道用レール交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の鉄道用レ
    ール交換装置を2台用意し、一方の交換装置を前段側、
    他方を後段側と設定し、 前段側の交換装置を、前記台車部の前記一対のクランプ
    ローラで既設レールを挟むことにより既設レールにセッ
    トし、 この前段側の交換装置の前記ガイド部を、外側にスライ
    ドさせて前記新レールの仮置き位置上に配し、 前段側の交換装置を前進させ、ガイド部に備えられた前
    記新レール導入機構により、仮置きした新レールの端部
    を把持して持ち上げた後、前記ガイドローラに導入し、更に前段側 の交換装置を前進させることにより、新レー
    ルを、ガイド部のガイドローラを経て後方に導くととも
    に既設レールの内側に落とし込み、 前段側の交換装置が走行した後の既設レールを、レール
    敷設位置よりも外側に排除した後、 後方に 導かれた新レールを道床のレール敷設位置に配
    、この新レールに、後段側の交換装置を、前記台車部
    の前記一対のクランプローラで前記新レールを挟むこと
    によりセットし、後段側の交換装置の前記ガイド部を、外側にスライドさ
    せて前記既設レールの排除位置上に配し、 後段側の交換装置を前進させ、ガイド部に備えられた前
    記新レール導入機構により、排除された既設レールの端
    部を把持して持ち上げた後、前記ガイドローラに導入
    し、 更に後段側の交換装置を前進させることにより、既設レ
    ールを、ガイド部のガイドローラを経て後方に導き、 この状態で、前段側および後段側の各交換装置を、各走
    行駆動部により略同速度で前進させることを特徴とする
    鉄道用レール交換方法。
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