JP2635944B2 - 水田自動給水システム - Google Patents

水田自動給水システム

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JP2635944B2 JP33326594A JP33326594A JP2635944B2 JP 2635944 B2 JP2635944 B2 JP 2635944B2 JP 33326594 A JP33326594 A JP 33326594A JP 33326594 A JP33326594 A JP 33326594A JP 2635944 B2 JP2635944 B2 JP 2635944B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水田に給水を行う場合
の水量を管理するシステムに関し、特に、人が手をかけ
ることなく長期間の自動動作を可能とした水田自動給水
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】農作業においては、かんがい施設によっ
て水田に給水され、稲の発育によって必要に応じて水が
取り込まれる。そこで、稲作では時期によって水田に水
を張る必要があるため、用水路に設けられたバルブを農
作業に従事する人が自ら開閉することによって水の引き
込みを行う。しかし、そのような場合、水田の水位を一
定に維持する必要があるので、水位の低下に伴いその都
度バルブの開閉を行っていたため、水田への水の引き込
みは手間のかかる作業であった。そのため、従来からこ
のような煩わしさを排除し、作業の省力化を図るべく水
田自動給水システムが使用されている。例えば、その一
例として特公昭59−26号公報によって開示されたも
のがあるので、以下これを従来例として説明する。
【0003】図9は、従来の給水システムを構成する切
換装置断面を示した図である。本従来例の切換装置11
4には、上下に設けられた上部フロート101と下部フ
ロート102が連接されている。そして、それぞれが上
部又は下部フロート支持体103,104によって支持
されている。上部フロート支持体103は円筒状の支持
体であり、棒状の支持体である下部フロート支持体10
4が挿通されている。そして、それぞれの支持体は更に
フロート支持部材105に挿入され、上部フロート10
1、下部フロート102が所定高さに設定されるようフ
ロート支持部材105の外側から蝶ねじ106,107
で固定されている。一方、フロート支持部材105の上
端には、アーム109が軸108によって軸着されてい
る。そのアーム109の他端には、延長方向に水平カウ
ンターウエイト110が、垂直方向には垂直カウンター
ウエイト111が固設されている。
【0004】アーム109の当該端部には、球弁113
がワイヤで吊された支持棒112が軸着され、支持棒1
12及び球弁113は共に切換弁装置114内に挿入さ
れている。その切換弁装置114は、球弁113が挿入
される弁室115aを構成する容器115と、その上方
には支持棒112が挿入される筒体部116、弁室の下
方には開口部117が形成されている。また、容器11
5及び筒体部116には水平方向にポートが形成され、
容器115のポートには給水管118が装着され、筒体
部116のポートには受水管119が装着されている。
そして、この受水管119及び給水管118が図10に
示すようにかんがい用弁122が接続されている。とこ
ろで、弁室115aの上下の筒体部116及び開口部1
17への連通部には、球弁113が当接するための上部
弁座120、下部弁座121が形成されている。
【0005】このような構成による従来の給水装置で
は、次のように作用する。先ず、水田への給水時には、
水田の水位は下限水位Lから上限水位Hへ向けて上昇す
る方向にある。この時水位の上昇に伴って下部フロート
102の浮力は既に水面(下限水位L)下にあるため一
定であるが、上部フロート101の浮力は水面の上昇に
伴って大きくなっていく。しかし、アーム109の回転
中心である支点109aを境にし、左側のモーメントが
右側のモーメントを優っているため一定状態を維持す
る。即ち、装置は図9点鎖線に示した状態にあり、
球弁113は上部弁座120に当接して受水管119内
の水の流れを遮断するため、水路123からかんがい用
弁122に供給される水は弁体122aを押し上げて吐
水口122bから水田へ吐出される。
【0006】次に、水田の水位が上限水位Hを超えると
右側のモーメントが大きくなり、アーム109が支点1
09aを中心に時計方向に瞬時に回転する。すると球弁
113が落下し、下部弁座121に当接して開口部11
7を遮断する一方、受水管119と給水管118とが連
通される。従って、水路123からかんがい用弁122
に供給された水は、受水管119から給水管118を通
って弁体122aを上方から付勢することにより吐水口
122bからの吐出を制御する。そして、水田に供給さ
れた水は、地下への浸透や蒸発等により減少する。しか
し、このときも水位の低下により除々に上部フロート1
01が移動するのではなく、下限水位Lに至るまで右側
のモーメントが左側モーメントを優っているため、Lの
位置で瞬時に半時計方向に回転し、球弁113が上部弁
座120に当接し、再び水田への水の供給が開始され
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の給水装
置には次のような問題点があった。フロートの上下動に
よって水田への給水のためのバルブの開閉を調節するよ
うにしているが、このようなものでは、草などが容器1
15に入り込んで球弁113の上下動を制限したり、ま
たフロートに草やゴミ等が絡んでしまって水位に合わせ
た上下動が行えなくなってしまう。更には、前記水田自
動給水システムは水田に備え付けてあるため、シーズン
以外の時には放置したままとなり、草やゴミ等が絡みつ
いたり、或は泥が入り込み固まってしまったりして、再
び使用する場合にはそれらを除去して使用状態を回復さ
せる必要がある等、使用に際して煩わしさがある。
【0008】ところで、稲にとっては単に水が有る場
合、無い場合といったように単純に区別できるものでは
なく、稲の成長に合わせた適切な水位とする必要があ
る。そのため、従来のものでは蝶ねじ106,107を
調節することによりフロート101,102の間隔を変
えることにより行わねばならず、非常に煩わしいもので
ある。更に、前記従来例のものではフロートが水による
浮力を受けることによって弁の開閉が行われるもので、
水田に水が有る場合の水位を調節することにしか対応で
きず、例えば、水田には水が張られていない場合の土の
湿り気等を測定することはできない。
【0009】そこで、本発明では、草やゴミ、或は虫等
の影響を受けることなく正確な給水操作を行うことがで
き、また水位設定の変更が簡便な水田自動給水システム
の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の水田自動給水シ
ステムは、水の供給源から供給される水を水田へ給水ま
たは遮断する主弁と、前記主弁を弁座に当接する方向に
押圧する水を外部に吐出する自己保持形電磁弁と、上下
に移動可能な複数の電極と、所定間隔のタイミングで前
記電極にパルスを印加した際の検出信号で前記自己保持
形電磁弁を駆動するコントローラとを有するものであ
る。また、本発明の水田自動給水システムは、前記主弁
が、水を供給する給水管へ連通されたパイプの延長上に
形成された弁座と、前記弁座上方から当接し水の放出
を遮断するダイアフラム弁体と、前記ダイアフラム弁体
上部に形成されたダイアフラム室と前記パイプとを連通
するパイロットポートと、前記弁座の周りに形成された
吐出口と、前記ダイアフラム室と前記自己保持形電磁弁
に連通されたチューブとを連通させる連通孔とを有する
ことが望ましい。
【0011】また、本発明の水田自動給水システムは、
前記自己保持形電磁弁が、筒形に巻かれたコイルと、二
つのポートを連通する弁座と、前記コイル一端中心部に
配設された固定鉄心と、前記コイル内に移動可能に設け
られ、前記弁座に当接する弁体を有するプランジャと、
前記コイル他端部に両面を磁性部材で挟まれた永久磁石
とを配設することが望ましい。更に、本発明の水田自動
給水システムは、前記コントローラが、コントローラを
駆動させる電池と、10分以上の間隔でパルス信号を発
信するサンプリングタイム発生器と、前記サンプリング
タイム発生器からのパルス信号によって、前記複数の電
極に電圧を印加し、所定の電極が水に接している場合の
通電によって、検知信号を前記自己保持形電磁弁を駆動
するパルスとして出力する水位検出器を有するものであ
ることが望ましい。
【0012】
【作用】上記構成を有する本発明の水田自動給水システ
ムは次のように作用する。複数の電極を上下に移動させ
ることによって電極の高さ、即ち水田の水位となる高さ
を設定すると、その設定した電極に対してコントローラ
によって所定間隔のタイミングでパルスが印加される。
そして、電極と水位との関係によって得られた検出信号
により自己保持形電磁弁が駆動され、その電磁弁の駆動
によって主弁を弁座に当接する方向に押圧する水を外部
に吐出することで主弁の開閉が行われる。これによって
水の供給源から供給される水を水田へ給水または遮断が
行われることによって先に設定した電極の高さ、即ち水
田の水位が調節される。そのため、草やゴミ等の影響を
受けることなく正確な給水操作を行うことができ、また
水位設定の変更が簡便に行える。
【0013】また、本発明の水田自動給水システムは、
水を供給する給水管へ連通されたパイプからの水が、パ
イロットポートからダイアフラム弁体上部に形成された
ダイアフラム室へ流入し、ダイアフラム弁体にかかる圧
力よってパイプの延長上に形成された弁座にそのダイア
フラム弁体が当接されるが、前記自己保持形電磁弁の制
御によりダイアフラム弁体にかかる圧力が調節されるこ
とによって主弁の開閉が行われ、開弁時には弁座の周り
に形成された吐出口から水が水田へ給水される。
【0014】また、本発明の水田自動給水システムは、
前記コントローラからの検知信号によりコイルに電流が
流されると、永久磁石の磁性と同方向に磁極が発生し、
プランジャが固定鉄心に吸着されるために弁体が弁座か
ら離間されて開弁状態となり、一方、コントローラから
の検知信号によりコイルに逆方向の電流が流されると、
永久磁石の磁性を打ち消す方向に磁極が発生し、プラン
ジャが固定鉄心から離れるために弁体が弁座に当接して
自己保持形電磁弁は閉弁状態となる。また、本発明の水
田自動給水システムは、電池からの電力によりサンプリ
ングタイム発生器によって、10分以上の間隔で複数の
電極にパルス信号が印加され、所定の電極が水に接して
いる場合の通電によって、検知信号が前記自己保持形電
磁弁を駆動するためのパルスとしてコントローラから出
力される。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る水田自動給水
システムについて図面を参照して説明する。図1は、水
田自動給水システムの設置状態を示した模式図である。
そして、図2は、当該水田自動給水システムの概念図を
示したものである。この水田自動給水システムは、大き
く分けて水田に水を直接供給する主弁P、水田内の水位
を検出して主弁Pの開閉を制御する制御装置Qから構成
されている。主弁Pは、それに水を供給するための給水
管5が田面内に配管されている。そして、給水管5には
水田の所定位置において、上方へ向けて水を分流するパ
イプ6が連結されている。パイプ6の上端には給水管5
内を流れて水田内に供給される流量を調節する弁部7か
ら構成されている。弁部7には、弁座8とその弁座8に
当接してパイプ6を遮断するダイアフラム弁体9が構成
されている。ダイアフラム弁体9の中心にはパイロット
孔10が形成され、弁部7の外周にはパイプ6からの水
が吐水される吐水部11が形成されている。
【0016】この弁部7を図3、図4に示した断面図を
用いて更に詳細に説明する。図3が閉弁時を示し、図4
が開弁時を示す。パイプ6は、弁部7が取り外し可能な
ように途中で分離され、上端に弁座8が形成された装着
部6aは下端側が薄肉になるようにテーパが形成されて
いる。そして、弁座8に当接するように中心部が圧肉で
形成されたダイアフラム弁体9がカバー14とに挟まれ
て配設されている。このダイアフラム弁体9とカバー1
4とによりダイアフラム室22が形成されている。とこ
ろで、そのダイアフラム弁体9の上面には受板12が設
けられ、カバー14との間に配設されたスプリング13
によってダイアフラム弁体9が下方に付勢されている。
一方、カバー14の外周下面には水が下方へ吐出される
ように吐出ガイド15が設けられ、その吐出ガイド15
と装着部6a先端部とで吐出口16が形成されている。
【0017】また、カバー14中央にはダイアフラム弁
体9の上昇を制限するようパイロット孔10を塞ぐ調節
弁棒17が、案内軸18を貫通して配設されている。こ
の調節弁棒17の外周及び案内軸18の内周にはネジが
切られ、上部に設けられたハンドル19の回転により、
上下移動が可能なように設けられている。また、調節弁
棒17の下端には弁体17aが形成され、パイロット孔
10を構成するパイロット管20には弁体17aが当接
する弁座20aが形成されている。そのため、ダイアフ
ラム弁体9が上昇した場合には、図4に示すように調節
弁棒17下端がパイロット孔10に入り込み、弁体17
aが弁座20aに当接した状態で、弁の開きが制限され
る。更に、案内軸18にはその外側からダイアフラム室
22に連通した軸孔18aに貫通するよう、吐水蛇口2
1が固設されている。
【0018】このような構成を有する主弁Pには図1に
示すように、制御装置Qが吐水蛇口21に取り付けらた
ナイロンチューブ31によって接続されている。そのナ
イロンチューブ31は、自己保持形電磁弁の一種である
ラッチ型電磁弁32に接続されている。また、制御装置
Qは、その3分の1が田面内に埋められ、更につば70
によって垂直に立つように支えられている。ここで、図
5は制御装置Qの検出部3の外観を示す図である。これ
には縦軸にそってプラス方向とマイナス方向にメモリ4
1が設けられ、そのメモリ41には上下に上限ツマミ4
2a、下限ツマミ42bが取り付けられている。このツ
マミ42a,42bにはそれぞれ上限電極39a、下限
電極39bが固着されている。また、メモリ41のマイ
ナス値は田面からの深さの値である。
【0019】ところで、このメモリ41が水に浸かって
いたのでは確認がしずらく、また水位が低下した後も汚
れが残って見ずらくなるのを防止するため、0水位を検
出部3のある程度高い位置に設けられている。更に、水
位設定の際に上限ツマミ42a、下限ツマミ42bを取
り違えたのでは、水田に全く水が給水されなかったり、
逆に過剰に給水されてしまうといったことが起こり得
る。そこで、一見して、または扱ったときの手の感触で
分かるように、上限ツマミ42aには黒く印した突起が
下端に、下限ツマミ42bには黒く印した突起が上端に
設けられている。
【0020】次に、この制御装置Qの具体的構成につい
て図2を参照して説明する。制御装置Qは、上記の如く
検出部3が田面内に埋められて固定され、水位を検出す
るための3本の水位検出電極39a,39b,39cが
内部に設けられ、それぞれコントロール部4に接続され
ている。最も長い電極がコモン電極39c、次に長い電
極が下限電極39b、そして最も短い電極が上限電極3
9aである。コントロール部4では水位検出器35が
3本の水位検出電極39a,39b,39c接続され
ている。また、水位検出器35はラッチ回路34及びパ
ワー増幅器33に接続され、そのパワー増幅器33は更
にラッチ型電磁弁32に接続されている。一方、サンプ
リングパルスを発生するサンプリングタイム発生器36
が電池37に接続され、そのサンプリングタイム発生器
36にパワー増幅器33及び水位検出器35が接続され
ている。また、パワー増幅器33とラッチ回路34はそ
の電池37に直接接続されている。ここで使用される電
池37には、リチウム電池のように自然放電が少なく長
期間の使用が可能なものが用いられる。
【0021】次にラッチ型電磁弁32について説明す
る。図6は、ラッチ型電磁弁32を示した断面図であ
る。これは、固定鉄心51の周りにコイル52の巻かれ
たソレノイド部が構成され、固定鉄心51の下方には同
軸上に先端に弁体61の形成されたプランジャ53が配
設されている。また、本体54には、入力ポート55及
び出力ポート56が形成され、両ポートは本体54内部
に形成された弁座57を介して連通されている。そし
て、スプリング58によって下方に付勢されたプランジ
ャ53が、弁座57に当接するように設けられている。
更に、コイル53下部には、磁性部材62,63で挟ま
れた永久磁石59が配設されている。
【0022】以上、本実施例の水田自動給水システム1
の各構成について説明したが、次にその作用について説
明する。先ず、ツマミ42a,42bを上下に動かすと
それによって上限電極39a、下限電極39bが上下に
移動し、田面との距離を変化させる。このとき、上限電
極39aの下端が上限水位の高さであり、下限電極39
bの下端が水田自動給水システム1による給水開始の高
さである。そこで、このような状態に置かれた各電極に
対し、サンプリングタイム発生器36が図6に示すよう
に電圧パルスを発生する。このタイミングは水を供給す
る水田の広さによって異なり、ほぼ10〜30分程(更
に広い水田ではそれ以上の設定が可能である)の間隔で
ある。この時間は、水位に影響を及ぼさない範囲でサン
プリング間隔を延ばしたものである。また、1回の測定
時間は0.1〜0.2秒とする。
【0023】そこで、図1、図2に示した図で水田自動
給水システムの作用を簡単に説明すると、先ず常に制御
装置Qによって水田の水位は上記サンプリング間隔で検
出されている。従って、制御装置Qによって水田の水位
が所定位置にまで満たされていないことが検出される
と、主弁Pの開閉が調節される。即ち、水田の水位が下
限水位より低い場合に制御装置Qによってそのことが検
出されると、制御装置Q内のラッチ型電磁弁32が開弁
される。そして、それに伴って主弁Pのダイアフラム室
22の圧力が下がり、給水管5からの水の圧力により主
弁Pが開弁して図1のように水田へ水が放出される。一
方、制御装置Qが所定高さ、即ち水田の水が上限水位ま
で達したことを検出すると、逆にラッチ型電磁弁32が
閉じられ、それに伴ってダイアフラム室22の圧力が高
まって主弁Pが閉弁し、水田への水の供給が止められ
る。更に、時間経過の後蒸発等により水田の水位が設定
値以下になれば、制御装置Qによって常にサンプリング
間隔で検出されているので、再び主弁Pが開弁され水が
供給される。以下、水田自動給水システムの各構成の動
作について更に詳細に説明する。
【0024】先ず、制御装置Qの作用について図2を参
照して説明する。制御装置Qは、サンプリングタイム発
生器36が電池37によって常に可動状態とされてい
る。そのため、サンプリングタイム発生器36によって
所定のサンプリング間隔でパルスが発生され続け、常に
水田の水位が検出されている。そこで例えば、図7のタ
イムチャートに示したように、パルスA-1が水位検出器
35に印加されたとき、水田の水が下限水位を下回って
いる場合には、下限電極39bとコモン電極39cとの
電気抵抗が∞となり、水位検出器35により下限信号B
-1が出力される。この信号はラッチ回路34に入力さ
れ、そこで水田の水位が下限水位を下回っている状態で
あることを示す信号として一時的に記憶される。また、
この信号はパワー増幅器33に入力されるが、そこで増
幅された後にラッチ型電磁弁32にプラスの信号として
駆動パルスD-1が入力され、ラッチ型電磁弁32が駆動
する。尚、ラッチ型電磁弁32及び主弁Pの駆動につい
ては後述する。そして次のサンプリング時間にパルスA
-2が印加される。このとき、依然として水位が下限水位
を下回っていた場合には、先のサンプリングによってこ
のよな状態の信号が既にラッチ回路34に記憶されて
いるため、パワー増幅器33には信号が出力されない。
よってラッチ型電磁弁32には図6に示すように駆動パ
ルスは印加されず、先の信号による状態が続けられる。
【0025】次に、水田の水位が下限水位と上限水位の
間にまで上昇した場合にタイミングパルスが印加される
と、下限電極39bとコモン電極39cとの間の抵抗が
水抵抗(10〜30K)となる。しかし、タイミングパ
ルスA-m(mは任意)が印加されると、上限電極39a
とコモン電極39c間の∞の電気抵抗が水位検出器35
によって検出される。このような下限電極39bとコモ
ン電極39cとの間の抵抗が水抵抗で、上限電極39a
とコモン電極39cと間の抵抗が∞のときの場合では、
水位検出器35からラッチ回路34への検出信号は出力
されない。従って、ラッチ型電磁弁32には駆動パルス
は印加されず、先の信号による状態が続けられる。
【0026】更に所定時間経過後、タイミングパルスA
-n(nは任意、但しm<n)が印加されたとき水田の水
位が上限水位を超えていた場合には、上限電極39a、
コモン電極39c間の抵抗が∞から水抵抗(10〜30
K)になる。そこで、これを水位検出器35が検出し、
ラッチ回路34に上限信号C-nが入力される。ラッチ回
路34では、先に記憶されていた下限信号に代えて上限
信号が、水田の水位が上限水位を超えている状態である
ことを示す信号として一時的に記憶される。そして、こ
の信号はパワー増幅器33に入力されるが、そこで増幅
された後にラッチ型電磁弁32にはマイナスの信号とし
て駆動パルスD-nが出力され、ラッチ型電磁弁32の駆
動状態が復帰し、パイロット水が停止する。
【0027】次に、上記の如く検出信号が入力されるラ
ッチ型電磁弁32の駆動について、図6を参照して説明
する。パワー増幅器33からプラスの駆動信号(例え
ば、図6のD-1)が、ラッチ型電磁弁32に入力され
る。即ち、ラッチ型電磁弁32では接続ケーブル60を
介してコイル52にプラス電圧が印加される。すると、
コイル52に磁界が発生し、この磁界とラッチ型電磁弁
32に内蔵された永久磁石59の磁界方向とが合致する
ため、下方に付勢していたスプリング58に反してプラ
ンジャ59が上方へ吸引される。そのため、それまでプ
ランジャ59下端の弁体61が弁座57に当接され流路
を遮断していたが、プランジャ59の上昇により弁が開
放され入力ポート55から出力ポート56へ流体が流れ
ることとなる。また、上記したように駆動信号は1回の
み印加されるが、パルスの印加後は永久磁石59の磁力
によってプランジャ53は、上昇した状態が維持され
る。一方、ラッチ型電磁弁32にマイナスの駆動信号
(例えば、図6のD-n)が印加されると、内蔵されてい
るコイル52に発生する磁界と永久磁石59の磁界とが
反発し合い、その結果両磁力から開放されるので、スプ
リング58によって下方へ付勢されて弁体61が弁座5
7に当接して流路が遮断される。
【0028】次に、上記ラッチ型電磁弁32の開閉によ
って制御される主弁Pの動作について、図3を参照して
説明する。先ず、ラッチ型電磁弁32の閉弁時には、給
水管5から主弁Pに流れ込む水はパイプ6を上昇し、パ
イロット孔10に流入し、ダイアフラム室22に充填さ
れる。またダイアフラム室22は、吐水蛇口21及びナ
イロンチューブ31を介してラッチ型電磁弁32に連通
されているが、ラッチ型電磁弁32が閉弁されているた
め水はこれら各箇所に充填され流動しない。それでも給
水管5内には水が供給され続けているため、主弁P内に
は水圧がかかる。そのため、水圧を受ける面積の広いダ
イアフラム弁体9の上面から下方へ大きな力が加わわる
ため、ダイアフラム弁体9と弁座8とが当接され水が外
部へは吐出されない。
【0029】ラッチ型電磁弁32にプラスの信号が印加
されてプランジャ53が上昇し開弁されると、入力ポー
ト55と出力ポート56が連通する。すると、入力ポー
ト55はナイロンチューブ31を介してダイアフラム室
22に連通されているので、ダイアフラム室22内の水
がラッチ型電磁弁32に流れ込み、更に水田へ吐出され
る。なお、ラッチ型電磁弁32のオリフィス径は主弁P
のパイロット孔10より充分大きくしてあるため、パイ
ロット孔10への流入より吐出の方が大きくなるように
してある。一方、ダイアフラム室22内の水が流れ出た
ことにより圧力が低下するので、給水管5からパイプ6
を上昇してきた水は、その圧力でスプリング13の下方
への付勢力に反してダイアフラム弁体9を押し上げ、開
弁した吐水部11から水田へ給水される。
【0030】ところで、吐水蛇口21は、未使用時にラ
ッチ型電磁弁32に水が流れないよう水路を遮断する
のである。また、調節弁棒17は、ハンドル19の回転
によりその先端にある弁体17aの高さを調節するもの
である。従って弁体17aの位置を変化させると、パイ
ロット管20の形成された弁座20aに当接し、弁の開
きが調節されて吐出する水量が調節されることとなる。
ところで、ラッチ型電磁弁32にマイナスの電圧パルス
が印加され、弁座57に弁体61が当接し弁が遮断され
ると、ダイアフラム室22内の水はどこへも流れ出ない
一方、パイロット孔10から水が流れ込んでくるため、
ダイアフラム室22内に水が充填される。そのため、再
びダイアフラム弁体9が弁座8に当接され給水が止めら
れる。
【0031】以上、本実施例の水田自動給水システムに
よれば次のような効果を奏する。本実施例の水田自動給
水システムが使用される水田では、その面積が広く水を
張るにも半日から1日かかり、また水位が上限から下限
に降下するにも2〜5日かかるような状況である。この
ような性質を利用して、水位を検出するためのサンプリ
ング時間を上記実施例では10〜30分とし、また測定
時間も0.1〜0.2秒と非常に短いことから、自然放
電の少ないリチウム電池の耐用年数が更に伸び、電池1
個で5年以上のシステムの可動が可能となった。また、
水位の変化を電極を用いて検知することとしたため、機
械的な動作を行う必要がなく、水田内の草やゴミ等が引
っかかったり、長期間の不使用等による動作不能が起る
心配もない。
【0032】また、水位の設定には電極をツマミによっ
て上下させるだけなので、稲の成育に合わせた水田の水
位の設定が容易に行うことができる。また、電極を土の
中に差し込むようにすればマイナス位置での水位、即
ち、土の湿り気具合いを示すマイナス水位を検出するこ
とも可能である。更に、本実施例では検出器側には従来
のフロートのような機械的構造を設けることがないた
め、破損等が起こりにくく、またシステム全体としてコ
ンパクトなものとなる。
【0033】次に本発明に係る水田自動給水システムの
第2実施例について説明する。図8は、第2実施例の水
田自動給水システムの概要を示した図である。本実施例
は、第1実施例のものと共通する構成については同一符
号を付し、その説明は省略する。本実施例の水田自動給
水システムも第1実施例のものと同様に主弁P’と制御
装置Q’とから構成される。主弁P’は、第1実施例の
ものと同様に給水管5から供給される水をダイアフラム
弁体9の開閉によって吐水するものである。しかし、本
実施例では、ダイアフラム弁体9にパイロット孔を設け
てダイアフラム室へ水を導くのではなく、パイプ6から
ダイアフラム室71にかけて連絡パイプ72が配管され
るようにした。
【0034】一方、制御装置Q’は、コントロール部7
3の駆動源としてソーラ電池74が採用されている。そ
のソーラ電池74は、逆流防止素子75を介して電圧検
出器76に接続されている。また、電圧検出器76には
二次電池37が補助電源として接続されている。電圧検
出器76は更に、発振器77に接続されるとともにパワ
ー増幅器33、ラッチ回路34及び水位検出器35にも
接続されている。一方、電圧検出器76に接続された発
振器77はタイミング発生器78と水位検出器35に接
続され、タイミング発生器78は、パワー増幅器33、
ラッチ回路34及び水位検出器35に接続されている。
【0035】そして、このような構成による本実施例の
水田自動給水システムは、ソーラ電池74からの電力に
よって各回路が駆動するが、充分な電力を得ることがで
きない場合には電圧検出器76によって判断され、二次
電池37によって駆動することとなる。一方、水位検出
器35は、発振器77によってパワー増幅器33、ラッ
チ回路34、及び水位検出器35には駆動パルスが供給
されている。そして、上記第1実施例のものと同様、水
田の広さによって異なるが、10〜30分程の間隔でタ
イミングパルスを発信し、0.1〜0.2の測定時間で
水位検出器35によって検出が行われる。
【0036】そして、コントロール部73の検出により
ラッチ型電磁弁32が駆動され、それによって主弁P’
が駆動して水が放出またはその停止が行われる。ところ
で、本実施例の主弁P’では、ラッチ型電磁弁32の閉
弁時にはパイプ6を上昇する水は、連絡パイプ72を介
してダイアフラム室71に流入し充填され閉弁されるこ
ととなる。
【0037】以上、本実施例の水田自動給水システムで
はソーラ電池を使用したので、更に耐用年数を延ばすこ
とが可能となった。また、上記第1実施例と同様に次の
ような効果を奏する。機械的な動作を行う必要がなく、
水田内の草やゴミ等が引っかかったり、長期間の不使用
等による動作不能が起る心配がない。稲の成育に合わせ
た水田の水位の設定が容易に行うことができる。電極を
土の中に差し込むようにすればマイナス位置での水位、
即ち、土の湿り気具合いを示すマイナス水位を検出する
ことも可能である。更に、破損等が起こりにくく、また
システム全体としてコンパクトなものとなる。
【0038】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はこれに限定されるものではなく、その趣旨
を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。例えば、
上記実施例では電極を3本用いるものを示したが、更に
多くの電極を用いて、複数の水位の設定が可能なものと
してもよい。即ち、稲の成育に合うように変化する必要
水位に対し、当該成育時期に合うように水位が調節され
るような設定が可能なものとする。従って、このような
場合には上記実施例のコントロール部の回路構成も逐次
変更可能である。また、上記実施例では自己保持形電磁
弁としてラッチ形電磁弁を使用したが、他の機械的なも
のを使用してもよい。
【0039】
【発明の効果】本発明の水田自動給水システムは、上下
に移動可能な複数の電極に対して、コントローラが所定
間隔のタイミングでパルスを印加し、そのときの検出信
号で自己保持形電磁弁を駆動し、その駆動に伴って、供
給される水を水田へ給水または遮断する主弁の開閉を制
御するものなので、草やゴミ、或は虫等の影響を受ける
ことなく正確な給水操作を行うことができ、また水位設
定の変更が簡便な水田自動給水システムの提供が可能と
なった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる水田自動給水システムの第1実
施例の設置状態を示した模式図である。
【図2】本発明にかかる水田自動給水システムの第1実
施例を示した概念図である。
【図3】第1実施例の水田自動給水システムの主弁の閉
弁状態を示した断面図である。
【図4】第1実施例の水田自動給水システムの主弁の開
弁状態を示した断面図である。
【図5】第1実施例の水田自動給水システムの検出部を
示した外観図である。
【図6】第1実施例の水田自動給水システムのラッチ型
電磁弁を示した断面図である。
【図7】第1実施例の水田自動給水システムのタイムチ
ャートを示した図である。
【図8】本発明にかかる水田自動給水システムの第2実
施例を示した概念図である。
【図9】従来例の水田自動給水システムの切換装置を示
した断面図である。
【図10】従来例の水田自動給水システムを示した概念
図である。
【符号の説明】
P 主弁 Q 制御装置 3 検出部 4 コントロール部 7 弁部 9 ダイアフラム弁体 32 ラッチ型電磁弁 33 パワー増幅器 34 ラッチ回路 35 水位検出器 36 サンプリングタイム発生器 37 電池 39a 上限電極 39b 下限電極 39c コモン電極

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水田に供給する供給水の流路に形成され
    た主弁座、前記主弁座に上方から当接することにより前
    記流路を遮断する主弁体、及び前記主弁体の上側に形成
    された弁室とを備える主弁と、 前記弁室内に水を供給する給水路と、 前記弁室内から水を吐出する吐水路と、 前記吐水路上に設けられた自己保持形電磁弁と、 前記水田の水位を検出するための 上下に移動可能な複数
    の電極と、 所定間隔のタイミングで前記電極にパルスを印加した際
    の検出信号で前記自己保持形電磁弁を駆動するコントロ
    ーラとを有することを特徴とする水田自動給水システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の水田自動給水システム
    において、 前記主弁が、 水を供給する給水管へ連通されたパイプ延長上の吐出部
    に形成された前記主弁座と、 前記弁座上方から当接するダイアフラム弁体からなる
    前記主弁体と、 前記ダイアフラム弁体上側に形成された前記弁室と前記パイプと前記弁室とを連通する前記ダイアフラム弁
    体に穿設された前記給水路 とを有することを特徴とする
    水田自動給水システム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の水田自動給水システム
    において、 前記自己保持形電磁弁が、 筒形に巻かれたコイルと、 二つのポートを連通する弁座と、 前記コイル一端中心部に配設された固定鉄心と、 前記コイル内に移動可能に設けられ、前記弁座に当設す
    る弁体を有するプランジャと、 前記コイル他端部に両面を磁性部材で挟まれた永久磁石
    とを配設したことを特徴とする水田自動給水システム。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の水田自動給水システム
    において、 前記コントローラが コントローラを駆動させる電池と、 10分以上の間隔でパルス信号を発信するサンプリング
    タイム発生器と、 前記サンプリングタイム発生器からのパルス信号によっ
    て、前記複数の電極に電圧を印加し、所定の電極が水に
    接している場合の通電によって、検知信号を前記自己保
    持形電磁弁を駆動するパルスとして出力する水位検出器
    を有することを特徴とする水田自動給水システム。
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