JP2631672B2 - ジーンズ製品の洗い加工方法および洗い加工用塊状体 - Google Patents

ジーンズ製品の洗い加工方法および洗い加工用塊状体

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、縫製されたジーンズ製品を中古風の風合い
に仕上げるための洗い加工に関する。
(従来の技術) 従来、例えば特開昭55−84407号公報に記載されてい
るように、ジーンズ製品を、それより硬い粒状固形物と
一緒にドラムに入れ、ドラムを回転させることでジーン
ズ製品の表面を摩減させて中古風の風合いに仕上げるよ
うにしたジーンズ製品の加工方法が知られている。これ
は、一般にストーンウォシュ(略してSW)と呼ばれる洗
い加工の方法であって、粒状固形物としては、通常、天
然の軽石が利用されている。軽石とジーンズ製品をワッ
シャーと称するステンレス製等の大きな回転内胴に入
れ、水を加えて回転させることにより、ジーンズ製品の
表面が摩減されて、「当たり」と呼ばれる白く削り取ら
れたようなかすれ模様がつくり出され、着古した感じの
風合いとなる。また、このような洗い加工を施すことに
よって、家庭での洗濯による縮み率をほとんどゼロとす
ることができ、また、未染着の染料や糊剤等を除去し
て、洗濯後も購買時と同じ色濃度,フィーリングを保つ
ようにすることができる。
ところで、このようなストーンウォシュと呼ばれる洗
い加工は、簡単なものでは10〜20分程度で処理する場合
もあるが、通常は1時間以上かけ、ハードなものでは3
〜10時間程度の長時間処理となる。その間、ジーンズ製
品は軽石によって削られるわけで、そのため製品強度
は、通常、30〜50%程度、ものによっては50〜70%もダ
ウンしてしまう。
そこで、同じように軽石を用いながらも、軽石自体は
骨材として使用して、それにパーライト等の吸水性粉体
を抱かせ、この吸水性粉体に酸化材例えば次亜塩素酸ソ
ーダを含浸させて、予め柔らかくしたジーンズ製品に当
てることで、主として晒し効果によってストーンウォシ
ュ風の表面効果を出させるようにした、いわゆるケミカ
ルSWも近年広く用いられている。ケミカルSWの場合は、
通常、処理時間が5〜10分と短いために、軽石で削られ
ることによる物理的なダメージが比較的少なく、また、
軽石を用いずに、単にジーンズ製品の表面の色を薬品で
飛ばすようなものに比べて、かすれ模様が派手で優れた
風合いのものが得られる。
ケミカルSWにおいては、まず、前処理として、酸化剤
を含ませた軽石がまんべんなく当たるように、予め折れ
すじを取って製品を柔らかくしておき、また、場合によ
っては色合わせのために、フェードと呼ばれる晒し処理
を行う。そして、軽石を骨材とし、酸化剤として次亜塩
素酸ソーダ等を用いた本処理を行った後、後処理とし
て、酸化剤の中和,日光等に対する堅牢度の向上,色相
の鮮明化,色濃度の修正等のための処理を行う。ケミカ
ルSWは、このように工程数が多く、コストも高い。ま
た、製品によって仕上がりに差が出やすいといった管理
上の難点もある。しかし、長時間SWと比較して製品強度
のダウンが少ないことがやはり大きな魅力であるため、
ジーンズ製品の洗い加工方法の一つとして定着してい
る。
(解決すべき問題点) しかしながら、従来のケミカルSWにおいては、軽石を
骨材として用いており、軽石の摩耗が激しい。そのた
め、軽石の補給量が甚大であるだけでなく、発生する大
量の砂と、砂を含んだ排水の処理が経済面での大きな問
題点となっており、また、軽石によるジーンズの摩減を
ほどよく調整してソフト感のある仕上がりを得るために
は、長年の勘が不可欠であるということも大きな問題で
ある。また、軽石はそれ自体吸水性があり、中和しても
内部に薬品が残ってしまうということがあるために、ど
うしても色むらができやすいという問題もある。
この出願の発明は上記問題点に鑑みてなされたもので
あって、ケミカルSWの加工コストを下げ、ジーンズ製品
表面の摩減をほどよく抑え、また、残留酸化剤による色
むらの発生を防止することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) この出願の発明は、ケミカルSWにおいて、骨材自体は
ジーンズ製品の表面を摩減させるような硬質のものであ
る必要も、また、それ自体が酸化剤を含浸するような多
孔質体である必要もなく、むしろ、弾性塊状体、とく
に、緻密なゴム状の弾性塊状体を骨材として用いた方が
経済的に有利であるだけでなく、ジーンズ製品の摩減抑
制や残留酸化剤の低減においてもその方が有利であると
いう知見を得たことによるものであって、その構成はつ
ぎのとおりである。すなわち、第1番目の発明は、ジー
ンズ製品の洗い加工方法に係るものであって、表面に吸
水性粉体をまぶし、これに酸化剤を含浸させた弾性塊状
体を、ジーンズ製品とともに洗い加工用ワッシャーの回
転内胴に投入して、該回転内胴を回転させることによ
り、前記弾性塊状体によって前記酸化剤をジーンズ表面
にむらなく当てながら揉み洗いを行うことを特徴として
いる。また、第2番目の発明は、ジーンズ製品の洗い加
工用塊状体に係るものであって、表面に吸水性粉体をま
ぶし、これに酸化剤を含浸させたものを、ジーンズ製品
と一緒に洗い加工用ワッシャーの回転内胴に投入して用
いるジーンズ製品の洗い加工用塊状体であって、該塊状
体が、ゴム状弾性体であることを特徴としている。
(作用) ワッシャーの内胴が回転すると、ジーンズ製品は弾性
塊状体に揉まれるように撹拌され、その際、酸化剤を含
浸させた吸水性粉体が弾性塊状体の当たり部によってジ
ーンズ表面に当てられ、なでつけられる。それにより、
含浸した酸化剤がジーンズ表面にむらなく付着し、その
晒し作用によって長時間SW風のかすれ模様がつくられ
る。また、弾力的な塊状体の当たり作用によって、ジー
ンズ製品は過度に傷つけられることなく揉みほぐされ
る。また、とくに、塊状体がゴム状であると、酸化剤を
含浸させた吸水性粉体が塊状体の表面に付着しやすく、
よって、ジーンズ表面への酸化剤の当たりの均一性がさ
らに向上する。
(実施例) 第1図は、この出願の発明を実施するためのワッシャ
ーの一例を外観図で示したものである。4本足のワッシ
ャー本体1の上部後方には、モータおよびその制御装置
を収納するモータケース2が載置されている。そして、
ワッシャー本体1の一方の側部には、モータの回転をワ
ッシャー本体の回転内胴に伝達するためのプーリおよび
ベルトを収納するプーリカバー3が取り付けられ、ま
た、ワッシャー本体1の他方の側部には、操作盤4が配
設されている。ワッシャー本体1の前部上面には、投入
口を覆う外蓋5が、正面手前から上方に開く形で取り付
けられている。
第2図は、第1図のワッシャーの内部を模式的に示す
ものである。この図で、6はワッシャー本体の外胴を、
また、7は回転内胴をそれぞれ表わしている。また、8
は、内胴7内に投入された弾性塊状体であり、9は処理
中のジーンズ製品である。内胴7の投入口を覆う内蓋10
は、外蓋5とほぼ同寸法であり、横開きに形成されてい
る。内胴7には多数の打ち抜き穴11が形成されており、
余剰粉体等は、この穴から出て、外胴6底部の排出口12
から排出される。
弾性塊状体8は、直径2cm程度の合成ゴムの射出成形
品を4cm程度の長さに切断した短軸片であって、その形
状は第3図に示すとおりである。これに、パーライトを
まぶし、さらにパーライトに次亜塩素酸ソーダを含浸さ
せて内胴内に所要量投入する。そして、前処理を施した
ズボン等ジーンズ製品9を入れ、内胴7を回転させる。
第2図では、模式的に1つのジーンズ製品9と数個の弾
性塊状体8が示されているにすぎないが、実際には、弾
性塊状体は内胴容積の1/3程度を占める程度入れられ、
また、数十本のジーンズ製品9が一度に投入される。
内胴7が回転すると、ジーンズ製品9は弾性塊状体8
に揉まれるように撹拌される。その際、パーライトを抱
いた弾性塊状体8がジーンズ表面に当たることによっ
て、塩素がジーンズ表面に付着し、ジーンズ表面を漂白
する。塊状体8はゴム製で、しかも、外周面には多数の
凸條13が形成されているので、弾性塊状体8の周面に、
次亜塩素酸ソーダを含浸したパーライトがまんべんなく
付着する。したがって、弾性塊状体8との混合撹拌によ
るジーンズ表面への塩素の当たりが均一となる。また、
弾性塊状体8の凸條13によってジーンズ表面になでつけ
られることで、塩素はさらにむらなくジーンズ表面に作
用する。また、そのあとの中和処理において、ゴム製塊
状体塩素が残留するようなことはなく、ほぼ完全な中和
が得られるため、ジーンズ表面は色むらの少ない均一な
かすれ模様に仕上がる。しかも、ジーンズ製品9は、弾
力のある塊状体8によって揉み洗われるので、過度に傷
ついたりすることなく、ソフト感のある風合いとなる。
吸水性粉体を抱かせる骨材としてゴム製塊状体を用い
ており、軽石を用いた場合のように砂などの大量の廃棄
物が出ることがなく、また、補給量も少なくてすむた
め、コストが大幅に低減する。また、処理中に排出する
廃棄物の量が少ないので、従来のケミカルSWのように外
胴の底部排出口を大型にした特殊なワッシャーを用いる
必要がなく、通常のSW用ワッシャーをほぼそのまま転用
することができる。
なお、上記実施例においては、塊状体を合成ゴム製と
したが、塊状体は弾性のあるプラスチックでつくっても
よい。また、その形状は、上記実施例におけるような短
軸片に限られるものではなく、球、立方体、四面体等他
の形状にすることも可能である。
吸水性粉体としては、上記実施例のようにパーライト
を用いるのがベストであるが、そのほか、無水硫酸ナト
リウム(いわゆる芒硝)を用いることもできる。
ワッシャーは、第1図および第2図に示すようなもの
に限らず、他のいろいろな形式のものを用いることがで
きる。
(発明の効果) この出願の発明は上記のように構成されているので、
ケミカルSWの加工コストを大幅に低減することができる
だけでなく、熟練を要せずともジーンズ表面の摩減を適
度に抑え、ソフト感のある中古風の風合いに仕上げるこ
とができる。また、塊状体を吸水性のないゴム状弾性体
とすることによって、ジーンズ表面のかすれ模様の均一
性を高めることができ、また、色むらの発生を抑えるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの出願の発明を実施するためのワッシャーの
一例を示す外観図、第2図は第1図のワッシャーの内部
を模式的に示す説明図、第3図は、この出願の発明の一
実施例に係る弾性塊状体の外観図である。 1:ワッシャー、6:外胴、7:内胴、8:弾性塊状体、9:ジー
ンズ製品。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面に吸水性粉体をまぶし、これに酸化剤
    を含浸させた弾性塊状体を、ジーンズ製品とともに洗い
    加工用ワッシャーの回転内胴に投入して、該回転内胴を
    回転させることにより、前記弾性塊状体によって前記酸
    化剤をジーンズの表面にむらなく当てながら揉み洗いを
    行うことを特徴とするジーンズ製品の洗い加工方法。
  2. 【請求項2】表面に吸水性粉体をまぶし、これに酸化剤
    を含浸させたものを、ジーンズ製品と一緒に洗い加工用
    ワッシャーの回転内胴に投入して用いるジーンズ製品の
    洗い加工用塊状体であって、該塊状体が、吸水性のない
    ゴム状弾性体であることを特徴とするジーンズ製品の洗
    い加工用塊状体。
  3. 【請求項3】塊状体が、断面略円形で、外周面に多数の
    軸方向凸條を有する弾性短軸片であることを特徴とする
    特許請求の範囲第2項記載のジーンズ製品の洗い加工用
    塊状体。
JP31371087A 1987-12-10 1987-12-10 ジーンズ製品の洗い加工方法および洗い加工用塊状体 Expired - Lifetime JP2631672B2 (ja)

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