JP2630734B2 - 遊底式機関砲 - Google Patents

遊底式機関砲

Info

Publication number
JP2630734B2
JP2630734B2 JP35306193A JP35306193A JP2630734B2 JP 2630734 B2 JP2630734 B2 JP 2630734B2 JP 35306193 A JP35306193 A JP 35306193A JP 35306193 A JP35306193 A JP 35306193A JP 2630734 B2 JP2630734 B2 JP 2630734B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
barrel
breech
lever
firing
lock lever
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP35306193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07174486A (ja
Inventor
盛喜 吉松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NIPPON SEIKOSHO KK
Original Assignee
NIPPON SEIKOSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NIPPON SEIKOSHO KK filed Critical NIPPON SEIKOSHO KK
Priority to JP35306193A priority Critical patent/JP2630734B2/ja
Publication of JPH07174486A publication Critical patent/JPH07174486A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2630734B2 publication Critical patent/JP2630734B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Portable Nailing Machines And Staplers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊底式機関砲に関し、
詳細には、砲身が尾筒に前後方向に移動可能に設けら
れ、遊底が内部エネルギーで駆動される遊底式機関砲に
関する。
【0002】
【従来の技術】遊底式機関砲において、砲身が尾筒に前
後方向に移動可能に設けられ、遊底を外部動力によらず
内部エネルギーを利用して駆動するものが提案されてい
る。例えば、遊底を遊底復座ばねの弾性力により復座さ
せ、砲身の後座運動により後座させるようにしたものが
ある。この遊底式機関砲は、砲身を後座緩衝ばねに当接
する後座位置に停止させる停止レバーと、停止レバーを
解除する解除カムと、砲身の閉鎖時に遊底を砲身にロツ
クして閉鎖状態に保持するロツクレバーと、ロツクレバ
ーを作動する作動カムとからなる閉鎖装置を備えてお
り、次のように作動するようになつている。
【0003】発射作動時には、砲身が停止レバーにより
後座位置に停止され、遊底が後座位置に停止されてい
る。遊底の停止保持を解除すると、遊底復座ばねの弾性
力により遊底が復座され、遊底が復座された直後に解除
カムにより停止レバーが作動され、砲身の停止保持が解
除される。これにより、砲身が砲身復座ばねの弾性力に
より復座を開始し、砲身の復座中に遊底が追い付いて当
接し、砲身を閉鎖する。砲身の閉鎖とほぼ同時に作動カ
ムによりロツクレバーが作動し、遊底を砲身にロツクし
て閉鎖状態を保持する。そして、砲身と遊底とが一体的
に復座し、砲身が復座位置に達するまでに弾薬を撃発し
て弾丸を発射させる。弾丸の発射による反動力で砲身が
後座されるが、後座位置に達するまでに作動カムにより
ロツクレバーが開作動し、遊底と砲身のロツクが解除さ
れる。それとほぼ同時に砲身の後座運動が加速レバーを
介して遊底に伝達され、遊底を砲身から離して閉鎖を解
除するとともに後座させる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の遊底式機関
砲については、砲身の後座運動を利用して遊底を駆動す
ることによりコンパクトな構造とすることができるが、
遊底にロツクレバーが設けられているため、遊底の重量
が大きくなつている。その結果、遊底を高速で駆動する
ことができず、発射速度を高速化し難いという問題点が
ある。また、遊底が復座開始した直後に停止レバーを解
除するため、復座中の砲身に遊底が追い付いて閉鎖する
ことになり、閉鎖位置が不安定になり易い。閉鎖位置が
不安定になることにより、砲身に作用する遊底の復座エ
ネルギーが変動し、砲身の復座運動が不安定となる。そ
の結果、一定の位置で撃発したとしても、弾丸の発射位
置が不安定となり、高い命中精度を維持し難いという問
題点がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたものであり、その課題は、遊底を軽量化し
て発射速度を高速化するとともに、砲身の復座運動を安
定化して高い命中精度を維持し得る遊底式機関砲を提供
することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、遊底を砲身にロツクするロツクレバー
を砲身に設けることにより遊底を軽量化している。ま
た、ロツクレバーを作動する作動カムを砲身が後座位置
から復座する途中でロツクレバーが係合し、遊底が砲身
を閉鎖する直前にロツクレバーとの係合を解除するよう
に設けることにより、砲身の復座運動を安定化するよう
にしている。
【0007】すなわち、本発明は、尾筒に前後方向に移
動可能に設けられ、砲身復座ばねにより復座される砲身
と、遊底復座ばねにより復座される遊底とを備え、砲身
の復座中に遊底により砲身を閉鎖する遊底式機関砲であ
つて、遊底の側方に設けられた閉鎖保持用突起と、砲身
の後部外側に砲身の軸線と直交する軸まわりを揺動可能
に枢支されるとともに、閉止ばねにより前部側を外方に
弾性付勢して設けられ、後部側に内方に突出して形成さ
れたロツク爪を有し、前部側に外方に突出して形成され
た停止用突起を有するロツクレバーと、砲身の復座位置
寄りの後方における尾筒に内方に突出して設けられた作
動カムとを備えてなり、作動カムは砲身が後座位置から
復座する時にロツクレバーの停止用突起が係合し、復座
中の遊底がロツクレバーの後端面に当接してロツク爪を
開放状態にした時にロツクレバーの停止用突起が通過
し、ロツクレバーの停止用突起が通過した後にロツクレ
バーの外側面と摺接するように形成されていることを特
徴としている。
【0008】本発明の遊底式機関砲は、遊底に前後方向
に移動可能で前方に弾性付勢して設けられた撃針と、撃
針と交差して上下方向に移動可能で上方に弾性付勢して
設けられ、上方にある時に撃針に係合して待機位置に保
持するストツパーを有する逆鈎と、撃針と直交する軸ま
わりを揺動可能に設けられ、撃針を撃発位置から待機位
置に復帰させる撃針レバーと、ロツクレバーのロツク爪
が遊底の閉鎖保持用突起に係合した後に逆鈎を下方に移
動させるように尾筒に設けられた逆鈎作動カムと、遊底
が後座位置に後座する直前に撃針レバーに係合するよう
に尾筒に設けられた尾筒レバーとを備えていてもよい。
【0009】
【作用】発射作動時には、砲身はロツクレバーの停止用
突起が作動カムに係合していることにより復座途中に停
止され、遊底は後座位置に停止されている。遊底の停止
保持を解除すると、遊底が遊底復座ばねにより復座し、
ロツクレバーの後端面に当接して後部側を外方に移動
し、ロツク爪を開放する。ロツク爪が開放することによ
り、遊底が砲身に当接して閉鎖するとともに、ロツクレ
バーの停止用突起が作動カムから外れ、砲身が砲身復座
ばねにより復座を開始する。砲身が復座することにより
ロツクレバーの停止用突起が作動カムを通過し、ロツク
レバーの前部側が閉止ばねにより外方に移動し、ロツク
爪が遊底の閉鎖保持用突起に係合する。すなわち、ロツ
クレバーにより遊底を砲身にロツクし、閉鎖状態を保持
する。砲身と遊底とはロツクレバーで一体的に結合され
た状態で復座し、砲身が復座位置に達するまでに撃針が
作動し、弾薬を撃発して弾丸を発射させる。
【0010】弾丸の発射による反動力が砲身に作用し、
この反動力が砲身と遊底の復座エネルギーよりも大きく
なつた時に砲身と遊底とが後座開始する。ロツクレバー
は、その停止用突起が作動カムに当接して前部側が内方
に移動される。すなわち、後部側が外方に移動され、ロ
ツク爪が遊底の閉鎖保持用突起から外れる。その際、遊
底に砲身内の残圧ガスが作用しており、この残圧による
ブローバツク力で遊底が加速されて砲身から離れ、砲身
の閉鎖が解除される。一方、砲身は、後座し続け、後座
位置に達した後に砲身復座ばねで復座させられる。その
際、ロツクレバーの停止用突起が作動カムを通過した後
に閉止ばねで外方に移動されているため、砲身の復座途
中で作動カムに係合し、これにより砲身が停止される。
以後、同様の行程を繰り返し、ほぼ砲身の停止位置にお
いて砲身が閉鎖されるとともに閉鎖解除される。そし
て、砲身を閉鎖する位置がほぼ一定していることによ
り、遊底の復座エネルギーを常に一定の状態で砲身に作
用させることになる。
【0011】撃針は、発射作動時には逆鈎により待機位
置に保持されている。遊底が復座して砲身を閉鎖し、ロ
ツクレバーにより砲身にロツクされた後に逆鈎が逆鈎作
動カムにより下方に移動され、逆鈎のストツパーが撃針
から外れる。これにより、撃針は、弾性力により前進
し、遊底の前端から突出して撃発位置に達し、弾薬を撃
発する。一方、遊底が後座位置に達する直前に撃針レバ
ーが尾筒レバーに係合し、遊底の後座に伴つて揺動さ
れ、撃針が撃発位置から待機位置に復帰される。撃針が
待機位置に復帰することにより逆鈎が上方に移動し、ス
トツパーが撃針に係合して保持することになる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図に基づいて説明する。図
1、図2及び図3に示す遊底式機関砲1は、尾筒2が射
撃架台(図示せず)に堅牢に取付けられ、砲身3と遊底
4が尾筒2に前後方向に移動可能に設けられている。砲
身3は、弾薬Wの発射による反動力で後座するが、砲身
3と尾筒2間に設けられた砲身復座ばね5で復座するよ
うになつている。砲身3の後部内側には弾薬Wを収納す
る薬室6が形成され、後部外側には砲身3を閉鎖した時
に遊底4をロツクする一対のロツクレバー7が設けられ
ている。各ロツクレバー7は、後部側に内方に突出して
形成されたロツク爪8を有し、前部側に外方に突出して
形成された停止用突起9を有している。そして、中間部
が砲身3の軸線と直交するロツクレバー軸10で揺動可
能に枢支されている。各ロツクレバー7の前部側には外
方に弾性付勢するように閉止ばね11が設けられてお
り、ロツク爪8が常時閉止状態となるように保持してい
る。各ロツクレバー7は、後端面がテーパ状に形成され
ており、遊底4が復座して当接することにより後部側が
外方に移動し、ロツク爪8が開放状態になるが、尾筒2
に設けられた作動カム12によつても作動するようにな
つている。
【0013】この作動カム12は、砲身3の復座位置寄
りの後方に突出して設けられており、砲身3が後座位置
から復座する時には各ロツクレバーの停止用突起9の前
端が当接して係合するように形成されている。これによ
り、砲身3を砲身復座ばね5の弾性力に抗して復座途中
で停止することになる。遊底4が復座して各ロツクレバ
ー7に当接し、ロツク爪8が開放状態になつた時には、
各停止用突起9が作動カム12から外れるように形成さ
れている。これにより、砲身3が砲身復座ばね5の弾性
力により停止位置から復座を開始し、各ロツクレバー7
の停止用突起9が作動カム12を通過することになる。
また、各停止用突起9が通過した後に各ロツクレバー7
の外側面を摺接するように形成されている。これによ
り、各ロツクレバー軸10が作動カム12を通過した後
においては、各ロツクレバーのロツク爪8が開放状態に
ならないように保持することになる。
【0014】遊底4は、遊底4と尾筒2間に設けられた
遊底復座ばね13で復座するようになつている。遊底4
の前部側面がテーパ状に形成されており、遊底4が復座
して各ロツクレバー7の後端面に当接した時に各ロツク
レバー7の後部側を外方に移動し、ロツク爪8を開放状
態にするようになつている。また、前部が側方に突出し
て形成されており、砲身3の閉鎖時に各ロツクレバーの
ロツク爪8が係合する閉鎖保持用突起14となつてい
る。
【0015】遊底4には、弾薬Wを撃発する撃針15が
前後方向に移動可能に設けられている。撃針15の後部
には前方に弾性付勢する撃針ばね16が設けられ、中間
部には撃針15を待機位置に保持する逆鈎17と、撃針
15を撃発位置から待機位置に復帰させる撃針レバー1
8が設けられている。逆鈎17は、図4及び図5にも示
すように撃針15と交差して上下方向に移動可能に設け
られ、逆鈎ばね20により上方に弾性付勢されている。
そして、図4に示すように上方にある時には撃針15に
係合し、図5に示すように下方にある時には撃針15と
係合しないように形成されたストツパー19を備え、逆
鈎作動カム21で下方に移動するようになつている。逆
鈎作動カム21は、図2に示すように尾筒2に設けられ
ており、遊底4が復座して砲身3を閉鎖し、ロツクレバ
ーのロツク爪8が遊底の閉鎖保持用突起14に係合した
後に逆鈎17が当接して下方に移動するように形成され
ている。
【0016】撃針レバー18は、図6及び図7にも示す
ように撃針レバー軸22で前後方向に揺動可能に枢支さ
れ、撃針レバーばね23で右回りに弾性付勢されてお
り、尾筒2に設けられた尾筒レバー24で左回りに揺動
して撃針15を待機位置に復帰させるようになつてい
る。尾筒レバー24は、遊底4の後座位置の前方に尾筒
レバー軸25で前後方向に揺動可能に枢支され、尾筒レ
バーばね26で左回りに弾性付勢されている。これによ
り、遊底4が後座する途中で撃針レバー18に係合し、
撃針レバー18を左回りに回転するが、遊底4が後座位
置から復座する時には撃針レバー18に当接して右回り
に回転し、撃針レバー18を回転しないようになつてい
る。なお、遊底4の前部には弾薬Wを保持する抽筒子
(図示せず)が設けられ、遊底4の復座で弾薬Wを砲身
の薬室6に装填し、遊底4の後座により空薬きょうWを
引き抜くようになつている。また、尾筒2の前端側には
砲身2の復座による衝撃を緩衝する砲身復座緩衝ばね2
7が設けられ、尾筒2の後端側には遊底4の後座による
衝撃を緩衝する遊底後座緩衝ばね28が設けられてい
る。
【0017】本実施例は、上記のように構成されてお
り、その作用を図8〜13をも参照して次に説明する。
発射作動時には、図8に示すようにロツクレバーの停止
用突起9の前端が作動カム12に当接して係合してお
り、砲身3は砲身復座ばね5の弾性力に抗して復座の途
中における停止位置に停止されている。遊底4は、遊底
停止部材(図示せず)により遊底復座ばね13の弾性力
に抗して停止され、抽筒子(図示せず)により弾薬Wを
保持している。遊底停止部材(図示せず)を解除する
と、遊底復座ばね13により遊底4が復座し、図8に示
すように弾薬Wを砲身の薬室6に装填し始める。装填し
終わる直前に遊底4がロツクレバー7の後端面に当接
し、図9に示すようにロツクレバー7の後部側を外方に
移動してロツク爪8を開放する。ロツク爪8が開放した
直後に弾薬Wの装填が完了するとともに遊底4が砲身3
に当接して閉鎖する。
【0018】一方、ロツク爪8が開放することによりロ
ツクレバー7の前部側が内方に移動し、停止用突起9が
作動カム12から外れ、砲身3が砲身復座ばね5により
復座を開始する。ロツクレバー7は、その停止用突起9
が作動カム12を通過した時に閉止ばね11により前部
側が外方に移動し、ロツク爪8を閉止する。これによ
り、ロツク爪8が遊底の閉鎖保持用突起14に係合して
遊底4を砲身3にロツクし、砲身3の閉鎖状態を保持す
る。そして、砲身と遊底とが一体的に復座するが、各ロ
ツクレバーの外側面が作動カムに摺接しており、図10
に示すようにロツクレバー軸10が作動カムを超えて復
座した時には各ロツクレバーの後部が外方に移動しない
ように保持することになる。また、ロツク爪8が閉止し
た後、逆鈎17が逆鈎作動カム21に当接して押し下げ
られ、逆鈎のストツパー19が撃針15から外れる。撃
針15は、撃針ばね16の弾性力により前進し、遊底4
の前端から突出して弾薬Wを撃発する。弾薬Wの撃発に
より弾丸が発射され、弾丸の発射による反動力により砲
身3と遊底4が後座させられる。
【0019】砲身3が後座する途中においてロツクレバ
ーの停止用突起9が作動カム12を通過することにより
ロツクレバー7の前部側が内方に移動され、ロツクレバ
ーのロツク爪8が開放状態になる。これにより、図11
に示すようにロツク爪8が遊底の閉鎖保持用突起14か
ら外れ、砲身3と遊底4との結合が解除される。遊底4
には砲身3の残圧が作用しており、この残圧によるブロ
ーバツク力により遊底4が砲身3から離れて閉鎖を解除
するとともに、加速されて後座位置に後座する。ロツク
レバー7は、その停止用突起9が作動カム12を通過し
た後に閉止ばね11により閉止されるが、既に遊底4が
後座し砲身3から離れているため、図12に示すように
遊底4をロツクすることなく閉止される。一方、砲身3
は、後座位置まで移動した後に砲身復座ばね5により前
進させられるが、ロツクレバー7が閉止状態であるた
め、図8に示すようにその停止用突起9が作動カム12
に係合して停止位置に停止される。なお、空薬きょうW
は遊底4とともに後座するが、後座の途中で排出手段
(図示せず)により遊底から分離して排出される。ま
た、次の弾薬Wは、遊底4が後座位置に停止している間
に弾薬供給手段(図示せず)により遊底4に供給され
る。
【0020】ところで、撃針15は、弾薬Wを撃発した
後においては撃発位置にあるが、遊底4が後座する途中
で待機位置に復帰される。すなわち、撃発位置にある時
には撃針15が撃針レバー18の下部側に当接した状態
にあり、遊底4が後座位置に達する直前に撃針レバー1
8の上部側が尾筒レバー24に係合する。そして、遊底
4の後座に伴つて撃針レバー18が左回りに回動され、
撃針レバー18の下部側が後方に移動して撃針15を後
退させる。撃針15が待機位置に達した時に逆鈎のスト
ツパー19の上端が撃針15から外れ、逆鈎17が逆鈎
ばね20により上方に移動する。それと同時に、撃針レ
バー18が尾筒レバー24から外れ、撃針レバーばね2
3により右回りに回動され、下部側が前進して撃針15
から離れる。撃針15は、撃針ばね16により前方に弾
性付勢され、上方に移動している逆鈎のストツパー19
の側面に係合し、待機位置に保持される。
【0021】本実施例の遊底式機関砲1は、上記のよう
にして発射サイクルを繰り返すが、発射サイクルにおけ
る砲身3と遊底4のストロークの関係は図13に示すよ
うになる。例えば、閉鎖時には、遊底4が遊底後座位置
から復座して砲身3を閉鎖する直前に砲身3が砲身停止
位置から復座を開始するが、遊底4の復座速度が大きい
ためほぼ砲身停止位置において閉鎖することになる。こ
れにより、遊底4の復座エネルギーが砲身3に有効かつ
一定状態で作用することになり、砲身3の復座連動が安
定する。また、発射の反動力が砲身3と遊底4の復座エ
ネルギーよりも大きくなつた時に砲身3と遊底4が後座
を開始するが、砲身3に作用する遊底4の復座エネルギ
ーが一定であるため、砲身3は砲身復座位置の後方の一
定位置で後座開始することになる。この砲身3の後座開
始位置は、ほぼ弾丸の発射位置でもある。従つて、弾丸
が一定位置から発射されることになり、高い命中精度で
発射することができる。
【0022】また、閉鎖解除時には、砲身3と遊底4が
後座してロツクレバーの停止用突起9が作動カム12に
当接し、ロツク爪8が開放状態になつた時に遊底4のロ
ツクが解除される。ロツクが解除された直後に遊底4が
砲身3内の残圧によるブローバツク力により加速されて
砲身3から離れ、閉鎖が解除される。すなわち、砲身閉
鎖解除位置は、ロツクレバーの停止用突起9が作動カム
12に当接した時点の砲身3の位置であり、一定位置に
設定される。従つて、砲身3内の残圧が安全かつ高い圧
力状態となるようにロツク解除時点を設定することによ
り、遊底4に残圧によるブローバツク力を有効に作用さ
せることができ、これにより遊底4を高速で後座させる
ことができる。なお、遊底4はブローバツク力により遊
底後座位置まで後座され、所定時間停止される。砲身3
は、発射の反動力で後座を続け、砲身3の後座エネルギ
ーが砲身復座ばね5の弾性力と等しくなつた位置を後座
位置とし、後座位置に達した後に砲身復座ばね5の弾性
力により停止位置まで復座する。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、砲身に設けられたロツ
クレバーを尾筒に設けられた作動カムにより作動して遊
底を砲身にロツクするようになつているため、従来より
もはるかに遊底を軽量化することができる。砲身の後座
途中においてロツクレバーにより遊底が砲身にロツクさ
れ、ロツクレバーによる遊底のロツクが解除された時に
砲身内の残圧によるブローバツク力が遊底に作用するこ
とから、遊底を砲身の後座運動とブローバツク力を利用
して後座させることになる。その際、ロツクレバーによ
る遊底のロツク解除時点が遊底が砲身停止位置にほぼ後
座した時点であり、砲身内の残圧が安全でしかも高圧力
状態であることから、ブローバツク力を有効に作用させ
ることができる。また、砲身が停止位置から復座開始し
た直後に遊底が当接して閉鎖するとともに、閉鎖直後に
ロツクレバーにより遊底を砲身にロツクすることから、
遊底の復座エネルギーを有効かつ安定して砲身に作用さ
せることができる。その結果、発射の反動力による砲身
の後座エネルギーを減少し、砲身の後座ストロークを短
縮することができ、これにより遊底のストロークを短く
設定することが可能になつた。以上のように、遊底を軽
量化し、遊底にブローバツク力を有効に作用させ、しか
も遊底のストロークを短く設定することができることか
ら、遊底を高速で駆動することができ、発射速度を高速
化することが可能になつた。
【0024】上記のように遊底の復座エネルギーを有効
かつ安定して砲身に作用させることができることから、
砲身の復座運動が安定し、これにより弾丸が発射される
発射位置が一定になり、高い命中精度を維持することが
可能になつた。また、砲身の後座エネルギーが砲身と遊
底の復座エネルギーにより減少されるため、砲身の後座
により作用する尾筒への衝撃力を減少することが可能に
なつた。
【0025】砲身を閉鎖した直後にロツクレバーにより
遊底を砲身にロツクするが、ロツクレバーの外側面が作
動カムに摺接しているため、弾薬の撃発時においてもロ
ツクレバーが開放されず確実に遊底をロツクすることが
できる。また、遊底が復座する時には、撃針レバーが尾
筒に当接するが係合せず、撃針が逆鈎により待機位置に
保持され、逆鈎が逆鈎作動カムに当接するまでは保持解
除されないため、撃針による弾薬の撃発を確実に防止す
ることができる。従つて、発射サイクルを安全に行うこ
とが可能になつた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の説明図で、図2のA−A線に
沿う断面図である。
【図2】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図3】図2のC−C矢視拡大図で、一部を断面で示
す。
【図4】図1のE−E線に沿う拡大断面図で、逆鈎の作
動状態を示す。
【図5】図4に相当した部位の断面図で、逆鈎の非作動
状態を示す。
【図6】図3のD−D線に沿う断面図で、遊底の復座中
における撃針レバーと尾筒の関係を示す。
【図7】図6に相当した部位の断面図で、遊底が後座位
置から復座開始する時における撃針レバーと尾筒の関係
を示す。
【図8】本発明の実施例の動作説明図で、弾薬の装填開
始状態を示す。
【図9】同じく砲身を閉鎖する直前の状態を示す。
【図10】同じく砲身の閉鎖及び撃発状態を示す。
【図11】同じく砲身を閉鎖解除した直後の状態を示
す。
【図12】同じく砲身が後座位置から復座開始し、遊底
が後座している状態を示す。
【図13】同じく発射サイクルに対応した砲身と遊底の
ストロークの関係を示す。
【符号の説明】
1 遊底式機関砲 2 尾筒 3 砲身 4 遊底 5 砲身復座ばね 7 ロツクレバー 8 ロツク爪 9 停止用突起 10 ロツクレバー軸 11 閉止ばね 12 作動カム 13 遊底復座ば
ね 14 閉鎖保持用突起 15 撃針 16 撃針ばね 17 逆鈎 18 撃針レバー 19 逆鈎のスト
ツパー 21 逆鈎作動カム 24 尾筒レバー W 弾薬又は空薬きょう

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 尾筒(2)に前後方向に移動可能に設け
    られ、砲身復座ばね(5)により復座される砲身(3)
    と、遊底復座ばね(13)により復座される遊底(4)
    とを備え、砲身(3)の復座中に遊底(4)により砲身
    (3)を閉鎖する遊底式機関砲(1)において、遊底
    (4)の側方に設けられた閉鎖保持用突起(14)と、
    砲身(3)の後部外側に砲身(3)の軸線と直交する軸
    まわりを揺動可能に枢支されるとともに、閉止ばね(1
    1)により前部側を外方に弾性付勢して設けられ、後部
    側に内方に突出して形成されたロツク爪(8)を有し、
    前部側に外方に突出して形成された停止用突起(9)を
    有するロツクレバー(7)と、砲身(3)の復座位置寄
    りの後方における尾筒(2)に内方に突出して設けられ
    た作動カム(12)とを備えてなり、作動カム(12)
    は砲身(3)が後座位置から復座する時にロツクレバー
    の停止用突起(9)が係合し、復座中の遊底(4)がロ
    ツクレバー(7)の後端面に当接してロツク爪(8)を
    開放状態にした時にロツクレバーの停止用突起(9)が
    通過し、ロツクレバーの停止用突起(9)が通過した後
    にロツクレバー(7)の外側面と摺接するように形成さ
    れていることを特徴とする遊底式機関砲。
  2. 【請求項2】 遊底(4)に前後方向に移動可能で前方
    に弾性付勢して設けられた撃針(15)と、撃針(1
    5)と交差して上下方向に移動可能で上方に弾性付勢し
    て設けられ、上方にある時に撃針(15)に係合して待
    機位置に保持するストツパー(19)を有する逆鈎(1
    7)と、撃針(15)と直交する軸まわりを揺動可能に
    設けられ、撃針(15)を撃発位置から待機位置に復帰
    させる撃針レバー(18)と、ロツクレバーのロツク爪
    (8)が遊底の閉鎖保持用突起(14)に係合した後に
    逆鈎(17)を下方に移動させるように尾筒(2)に設
    けられた逆鈎作動カム(21)と、遊底(4)が後座位
    置に後座する直前に撃針レバー(18)に係合するよう
    に尾筒(2)に設けられた尾筒レバー(24)とを備え
    ている請求項1記載の遊底式機関砲。
JP35306193A 1993-12-16 1993-12-16 遊底式機関砲 Expired - Lifetime JP2630734B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35306193A JP2630734B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 遊底式機関砲

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP35306193A JP2630734B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 遊底式機関砲

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07174486A JPH07174486A (ja) 1995-07-14
JP2630734B2 true JP2630734B2 (ja) 1997-07-16

Family

ID=18428302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP35306193A Expired - Lifetime JP2630734B2 (ja) 1993-12-16 1993-12-16 遊底式機関砲

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2630734B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AT413603B (de) * 2004-03-04 2006-04-15 Gen Headquarters Of The Armed Pistole mit halbstarrer verriegelung

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07174486A (ja) 1995-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU579882B2 (en) Pistol mechanism for blocking firing pin
US5426881A (en) Lever arrangement for automatic pistol for positioning firing pin and for decocking
US4676017A (en) Apparatus for ejection of empty cartridge cases from an automatic firing weapon
JP4246185B2 (ja) 多砲身小火器のロック装置
US5235769A (en) Pump firearm having a forwardly moving barrel
EP1995548A2 (fr) Appareil d'arme à feu
US2523704A (en) Automatic firearm breech bolt locking mechanism
JP2630734B2 (ja) 遊底式機関砲
JP2005016804A (ja) ガス式玩具銃のガス供給機構
US2887809A (en) Toy rifle cartridge ejector
US4276707A (en) Cartridge/carrier locking device for automatic gun
US4760663A (en) Firearm
JP4449044B2 (ja) ガスガン
US7269918B2 (en) Pump gun
JPH06159992A (ja) 撃発機構
US1827037A (en) Firearm
US2961791A (en) Lever operated rifle
JP2630736B2 (ja) 遊底式機関砲の遅発安全機構
US3605312A (en) Lever actuated safety mechanism for a firearm
JPH07159090A (ja) 撃発機構
US3382597A (en) Single shot drop breechblock rifle
US2704491A (en) Lxxk r released by inertia member
JPH09170897A (ja) オートマチック式エアスポーツガンの発射機構及び発 射機構を用いたオートマチック式エアスポーツガン
JPH07174492A (ja) 遊底式機関砲の撃発機構
US3034243A (en) Lever operated rifle with firing mechanism on the lever

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 12

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090425

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100425

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 14

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110425

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120425

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130425

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 17

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140425

EXPY Cancellation because of completion of term