JP2626585B2 - 通信資源管理型パケット交換装置 - Google Patents

通信資源管理型パケット交換装置

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JP2626585B2
JP2626585B2 JP6269840A JP26984094A JP2626585B2 JP 2626585 B2 JP2626585 B2 JP 2626585B2 JP 6269840 A JP6269840 A JP 6269840A JP 26984094 A JP26984094 A JP 26984094A JP 2626585 B2 JP2626585 B2 JP 2626585B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、通信資源管理型パケッ
ト交換装置に関し、特に、各パケットが属するアプリケ
ーションの各グループに対して通信資源を適切に割当て
ることができる通信資源管理型パケット交換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、通信資源管理型パケット交換装
置には、呼などの、或る通信が他の通信により悪影響
(例えば、回線の混雑によるパケットの廃棄や伝送遅延
等)を受けて正常な通信を阻害されないようにすること
を目的として、通信資源(バンド幅)を管理する機能が
備えられている。
【0003】従来のこの種の通信資源管理型パケット交
換装置では、呼の接続時に、通信資源の予約をする呼に
対しては、通信資源を保証するか、または、接続を拒否
する処理がされている。他方、通信資源の予約をしない
呼については通信品質を保証しないという処理がされて
おり、これらの処理によって、通信の品質を制御するこ
とが基本とされている。
【0004】この種の帯域割当てについての技術が、例
えば、特開平3−58646号公報に記載されている。
この公報における第1の方式では、呼の優先度が2種類
設けられている。第1の優先度を要求する呼に対しては
パケット送出速度の最大値に等しい帯域が確保される一
方、第2の優先度を要求する呼に対してはパケット送出
速度の平均値以上最大値以下の帯域が確保され、かつ、
第1の優先度の呼のパケットが第2の優先度の呼のパケ
ットより無制限に優先して転送される。
【0005】この方式では、予約に成功した高優先度の
クラスの呼は、他の呼のトラフィックの影響を受けず、
高優先度のクラスの呼に対して確定的な伝送品質が保証
できる。他方、低優先度のクラスの呼には確率的な品質
劣化が発生する。
【0006】また、この問題を解決しようとする上記特
開平3−58646号公報における第2の方式では、上
記第1の方式における第1の優先度用の帯域と第2の優
先度用の帯域とで、回線容量が予め分割、分離されてい
る。更に、第3の方式では、上記第2の方式において分
離された回線容量を負荷変動に応じて再割当てすること
が提案されている。
【0007】また、別に第2の例が、特開平2−250
451号公報に記載されている。この方式では、呼の優
先度を3種類設け、第1の優先度を要求する呼に対して
は、そのパケット送出速度の最大値に等しい帯域を確保
し、第2の優先度を要求する呼に対してはパケット送出
速度の平均値に等しい帯域を確保し、また、第3の優先
度を要求する呼に対しては帯域を確保することなく呼を
確率して、パケットの伝送は、第1、第2、第3の順に
優先して行われている。この構成で、伝送路の有効利用
が図られている。
【0008】更に、別に第3の例が、特開平4−150
439号公報に記載されている。この方式では、呼を複
数のクラスに分類し、この分類された各クラス毎に通信
路の資源が排他的に分割されて割当てられる。発呼要求
があると、その呼が属するクラスの資源によってその呼
が要求する品質を保証できる場合は呼を確立し、保証で
きない場合は呼を拒否する。また、各クラスの通信状態
に応じて各クラスに対する通信資源の割当てが調節され
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の通信資源管理型パケット交換装置では、呼の確立時に
通信資源を予約するコネクション指向型の通信が前提と
されているため、コネクションレス型の通信に適用する
ことはできない。
【0010】従来の通信資源管理型パケット交換装置は
呼の確立時に通信資源を予約することに基づいて処理を
行うので、予約に成功した呼は十分な通信資源が利用で
きる一方、伝送路の容量がすでに予約でいっぱいになっ
ていて新たな予約ができない場合には、新たな呼は呼損
になる(上記第1の例および第3の例)か、あるいは予
約できないまま接続する呼は通信品質の点で無制限に犠
牲になってしまう(上記第2の例)、不公平を生じると
いう問題点がある。
【0011】このような制御は、呼を接続している間一
定の通信資源が保証されていなくてはならない性質の通
信(高品質の画像通信、音声通信等)には適している
が、各呼にとって必ずしも一定の通信資源の確保が必要
でない場合には、融通のきかない画一的な予約確保は無
駄となり、通信資源の一部が使用されないまま、予約で
きなかった呼が犠牲になってしまうことがあるという問
題点がある。
【0012】また、上記第1の例に挙げられた公開公報
に記載された第2、第3の方式、および、第3の例に挙
げられた公開公報に記載された方式では、通信資源を予
め排他的に分割してそれぞれを各クラスに割当てている
ので、分割した部分通信資源が満杯の場合、他の部分通
信資源に余裕があってもそれを使うことができず無駄に
なる、という問題点がある。
【0013】上記第1の例に挙げられた公開公報に記載
された第3の方式、および、第3の例に挙げられた公開
公報に記載された方式では、部分通信資源の分割比が負
荷にしたがって動的に調節されるが、それでも負荷の変
動から調節の完了までにタイムラグがあるので、無駄が
生じるという問題点がある。
【0014】また、従来の通信資源管理型パケット交換
装置では、呼が経由する全てのパケット交換装置が同じ
方式で協調動作しなくてはならず、一部のパケット交換
装置にこれらの方式を導入するだけでは効果を得ること
ができないという問題点がある。
【0015】他方、優先あるいは予約等の処理を行わな
いで単純にパケットの到着順等で転送処理を行う方式で
は、上述のような不公平は生じないが、資源の適切な割
当てもできず、混雑時には各種のアプリケーションのト
ラフィックに対して無差別に伝送遅延が生じる。伝送遅
延の増加は、メール配送等のバッチ的処理にとっては比
較的問題にならないが、遠隔端末等の対話型のアプリケ
ーションにとっては使い勝手の著しい悪化になるという
問題点がある。
【0016】本発明の課題は、通信資源を一切無駄にせ
ず、伝送遅延が特に好ましくない対話型のアプリケーシ
ョン等に対しては伝送遅延を抑圧する一方、伝送遅延が
比較的問題にならないバッチ型のアプリケーション等に
対しては伝送遅延を許し、かつ、いずれの種類のアプリ
ケーションのトラフィックも著しく不公平に滞ることの
ないようなパケット転送制御を行う通信資源管理型パケ
ット交換装置を提供することである。
【0017】また、本発明の別の課題は、ネットワーク
上の一部のパケット交換装置をこれに置き換えただけで
も効果を発揮できる通信資源管理型パケット交換装置を
提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明による通信資源管
理型パケット交換装置は、パケット選別手段と一時蓄積
手段と使用率測定手段とクラス選択手段とを備え、前記
パケット選別手段は、パケットの分類である予め定義さ
れた複数種類のクラスごとに、外部から入力されるパケ
ットを選別し、前記一時蓄積手段は、前記パケット選別
手段からパケットを受けて前記クラス別に一時的に保存
し、前記使用率測定手段は、予め定められた、各クラス
それぞれが出力回線において使用してよいバンド幅のク
ラス間の相対値に関して、各クラスについて、該クラス
の相対値の逆数と前記一時蓄積手段から出力回線に出力
された該クラスのパケットの量との積を各クラスの割当
てバンド幅の使用率として計算し、前記クラス選択選択
手段は、前記使用率測定手段によって提示される使用率
が最小であるクラスを選択し、該クラスに対応するパケ
ットを前記一時蓄積手段から取り出して出力回線に出力
している。また、前記パケット選別手段は入力回線から
入力されるパケットを選別している。
【0019】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。
【0020】図1は本発明の一実施例を示す機能ブロッ
ク図である。図1に示された通信資源管理型パケット交
換装置では、ネットワークからパケットを受けるパケッ
ト入力部1と、プログラム制御により所定の動作機能を
発揮するデータ処理装置2と、ネットワークにパケット
を送出するパケット出力部3とを有する。データ処理装
置2は、パケット選別手段21、割当比記憶手段22、
測定値縮小指示手段23、クラス選択手段24、一時蓄
積手段であるバッファ25、27、29、および、使用
率測定手段26、28、30を備えている。
【0021】また、「クラス」を、ネットワークを使用
するアプリケーションまたはトラフィックの種類を複数
のグループに分類したものと定義する。
【0022】パケット選別手段21は、パケット入力部
1からパケットを受けるたびに、この受けたパケットが
属するクラスをパケットのヘッダ情報等から判別し、ク
ラス1のパケットをバッファ25に、クラス2のパケッ
トをバッファ27に、また、クラス3のパケットをバッ
ファ29に、それぞれ渡す。
【0023】バッファ25、27、29はパケット選別
手段21から受けたクラス1、2、3それぞれに属する
パケットを一時蓄積し、これらのパケットをクラス選択
手段24の要求によりクラス選択手段24に渡す。
【0024】割当比記憶手段22は、出力回線において
各クラス1〜3に使用が許されるバンド幅のクラス間の
相対値の逆数を、各使用率測定手段26、28、30の
測定値への加算値として予め記憶している。
【0025】各使用率測定手段26、28、30はそれ
ぞれ各クラス1、2、3に対応しており、これら各クラ
スに対応するバッファ25、27、29からパケット出
力部3へ送出されたパケットの量をそれぞれ積算し、測
定値として記憶する。各使用率測定手段26、28、3
0は、まず初期化時に、記憶している測定値を“0”に
設定する。次いで、各使用率測定手段26、28、30
は、自クラスに対応するバッファ25、27、29から
パケット出力部3へパケットが送られるたびに割当比記
憶手段22に記憶されている自クラスに対応する加算値
を、自分が記憶している測定値に加算していく。
【0026】また、各使用率測定手段26、28、30
は、測定値縮小指示手段23から指示を受けるたびに、
それぞれが記憶している測定値に各クラス共通の縮小倍
率(“0”以上“1”以下)を一斉に掛算して各測定値
を更新する。
【0027】測定値縮小指示手段23は、使用率測定手
段26、28、30に対して測定値の縮小指示を一定時
間毎に繰返し送る。
【0028】したがって、過去に出力回線に出力された
各パケットpおよび任意のクラスCについて、パケット
pが出力されてから現在までの経過時間を“ tp ”、ク
ラスCが出力回線において使用してよいバンド幅の相対
値を“ qc ”、かつ各クラス共通の縮小倍率を“k”
(0≦k≦1)としたときの「使用率」は、これら記号
に数学用フォントを用いた下記数式3で表される。
【0029】
【数3】
【0030】クラス選択手段24は、パケット出力部3
でパケットの出力が可能になると、使用率測定手段2
6、28、30のうち記憶している測定値が最小である
ものに対応するクラスを選択し、バッファ25、27、
29のうち選択したクラスに対応するものからパケット
を取り出してパケット出力部3に渡す。
【0031】次に、測定値の加算および縮小、並びに、
この結果によるクラスの選択について、具体例を用いて
説明する。
【0032】ここに、例えば3つのクラスとして、電子
メール配送のトラフィックのクラスA、遠隔端末のトラ
フィックのクラスB、および、その他のトラフィックの
クラスCがそれぞれ定義されているものとする。
【0033】また、クラスAにはバッファ25と使用率
測定手段26とが対応し、クラスBにはバッファ27と
使用率測定手段28とが対応し、かつ、クラスCにはバ
ッファ29と使用率測定手段30とが対応するものとす
る。
【0034】また、出力回線において各クラスに使用が
許されるバンド幅の上限の比を、クラスA、B、Cに対
して、例えば、“2:1:5”と定める。この逆数の比
は、“1/2:1:1/5=5:10:2”であるか
ら、クラスAに対して“5”、クラスBに対して“1
0”、クラスCに対して“2”という値を各クラス対応
の加算値として割当比記憶手段22に記憶させる。
【0035】まず、各使用率測定手段26、28、30
は、記憶している測定値をそれぞれ“0”に、初期化す
る。
【0036】初めにクラスAのパケットがパケット入力
部1に到着すると、パケット選別手段21は、このパケ
ットをクラスAと判別して対応するバッファ25に入れ
る。一方、クラス選択手段24は、出力側の回線が空い
ていてパケットを出力できる状態の場合、バッファ2
5、27、29のいずれかからパケット出力部3へパケ
ットを渡さなくてはならない。この状態では、バッファ
27、29が空(から)なので、クラス選択手段24
は、パケットを持っている唯一のバッファ25からパケ
ットを取り出してパケット出力部24に渡し、このパケ
ットが回線に出力される。
【0037】取出されたパケットがクラスAなので、割
当比記憶手段22からクラスAに対応して記憶されてい
る加算値“5”が取出され、使用率測定手段26は記憶
している測定値に“5”だけ加え、測定値を“0”から
“5”に変える。
【0038】次に、クラスCのパケットがパケット入力
部1に到着すると、パケット選別手段21は、このパケ
ットをクラスCと判別して対応するバッファ29に入れ
る。出力側回線が空いて、パケットが出力可能になった
とき、まだ次のパケットが到着していない場合、この時
点ではバッファ25、27は空(から)なので、クラス
選択手段24は、パケットを持っている唯一のバッファ
29からパケットを取り出してパケット出力部24に渡
し、このパケットが回線に出力される。
【0039】取出されたパケットがクラスCなので、割
当比記憶手段22からクラスCに対応して記憶されてい
る加算値“2”が取出され、使用率測定手段30は記憶
している測定値に“2”だけ加え、測定値を“0”から
“2”に変える。
【0040】更に続いて、出力側回線が空かないうちに
クラスA〜Cそれぞれのパケットがパケット入力部1に
到着すると、パケット選別手段21は、これらのパケッ
トを選別し、クラスAに対応するパケットをバッファ2
5に入れ、クラスBに対応するパケットをバッファ27
に入れ、クラスCに対応するパケットをバッファ29に
入れる。この後、出力側回線が空いて、パケットが出力
可能になったとき、クラス選択手段24は次にパケット
を出力すべきクラスをクラスA〜Cの中から選ばなくて
はならない。
【0041】この時点では、各使用率測定手段26、2
8、30が記憶している測定値はそれぞれ“5”、
“0”、“2”になっており、クラス選択部24は、3
つの測定値のうち最小の測定値“0”を有する使用率測
定手段28に対応するクラスBを選び、このクラスBに
対応するバッファ27からパケットを取り出してパケッ
ト出力部3を介して出力側回線に転送出力する。
【0042】割当比記憶手段22でクラスBに対応して
記憶されている加算値は“10”なので、クラスBのパ
ケット転送の結果、使用率測定手段28は記憶している
測定値に“10”を加え、測定値を“0”から“10”
に変える。
【0043】このようにして、クラスの選択とパケット
の出力との処理が繰返される。
【0044】測定値縮小指示手段23は一定時間毎に各
使用率測定手段26、28、30に測定値の縮小を指示
する。この指示を受けると、各使用率測定手段26、2
8、30は、同じ縮小倍率を自分が記憶している測定値
に掛けて更新する。例えば、縮小倍率が“0.5”であ
り、測定値縮小指示手段23が測定値の縮小を指示する
時点で、各使用率測定手段26、28、30に記憶され
ている測定値がそれぞれ“3000”、“1000”、
“2000”の場合、各使用率測定手段26、28、3
0はこれら測定値を“1500”、“500”、“10
00”に更新する。
【0045】この縮小処理によって、使用率測定手段の
測定値には、過去の分を順次縮小したうえに最近の使用
量が加算されていくことになる。即ち、現在記憶してい
る測定値には、時間的により近い過去の回線使用状況、
即ち最近のパケットの転送状況ほど、より大きく影響し
ていることになる。
【0046】また、上記実施例では、パケット出力部で
パケットが出力可能になってからクラス選択手段がクラ
スの選択をするように説明したが、出力可能になってか
らパケットが実際にパケット出力部から出力されるまで
のタイムラグを防ぐために、パケット出力部によるパケ
ット出力時期よりある程度先行してクラス選択手段がク
ラス選択の動作を行ってもよい。
【0047】上記実施例では、クラスを3つ設け、バッ
ファと使用率測定手段とを3つずつ備えて説明したが、
クラスの数には制限はなく、任意の数のクラスを定義し
てよい。この例では、クラスの数と同数のバッファおよ
び使用率測定手段が備えられる。また、使用率測定手段
は、各クラスそれぞれの使用率記憶領域と全クラス共通
の使用率演算手段とを有する構成でもよい。更に、資源
の割当比記憶手段を単独に備えて図示し説明したが、各
相対値が使用率測定手段内にそれぞれ記憶されてもよ
い。
【0048】また、上記実施例では、測定値縮小指示手
段が一定時間毎に各使用率測定手段に測定値の縮小を指
示すると説明したが、測定値のオーバーフローを防ぐた
めに使用率測定手段の測定値の増加具合に応じて測定値
に掛ける縮小倍率と指示時間間隔とを動的に調節する構
成でもよい。この場合、縮小倍率の対数と縮小指示の時
間間隔とを比例させると、最近と過去との資源使用量を
どの位の比率で現在のクラス選択に反映させるかが変ら
ずに済む。更に、各測定値のいずれかが所定値を越えた
時に縮小を指示するようにしてもよい。
【0049】上記実施例では、資源使用量の測定がパケ
ット数に基づいて行われているが、バイト数またはビッ
ト数に基づいて行われてもよい。この場合、例えば、割
当比記憶手段がクラスに対応して記憶している相対値a
にこのパケットのバイト数またはビット数bを乗じた値
a×bが、使用率測定手段における測定値に対する加算
値となる。この値bは、バイト数もしくはビット数であ
っても、また、バイト数もしくはビット数をある定数で
割って丸めた値であってもよい。このときのバイト数ま
たはビット数は、ネットワーク層、データリンク層、物
理層等のいずれの層におけるものでもよい。
【0050】したがって、パケットpの大きさを“
sp ”としたとき、これら記号に数学用フォントを用い
たクラスCの使用率は、上記数式3に代わり下記数式4
で表される。
【0051】
【数4】
【0052】以上の処理により、本実施例による、電子
メール配送、遠隔端末、その他のトラフィック、すなわ
ち、クラス1、2、3の各トラフィックは、2:1:5
の比のバンド幅占有を保証される。
【0053】上記説明した実施例は多くの種類の網に適
用できる。例えば、CCITT勧告X.25、Inte
rnet Protocol、Asynchronou
sTransfer Mode等に適用可能である。
【0054】以上、機能ブロック図を参照して説明した
ように、上述の機能を満たすものであれば、機能ブロッ
クの分割併合、動作手順の前後等の変化は、多様であっ
てよい。即ち、上記説明は本発明を限定するものではな
い。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように本発明による通信資
源管理型パケット交換装置は、アプリケーションもしく
はトラフィックの種類が複数のクラスに分類され、この
通信資源管理型パケット交換装置の出力側回線において
各クラスが使用してよいバンド幅の割当量を各クラス間
の比によって予め定められ、この割当量に対する実際に
転送されたパケットの量の割合が最小であるクラスのパ
ケットを常に優先して出力するように構成されているた
め、各クラスに、予め割当られた比だけのバンド幅の使
用を保証できる。
【0056】例えば、メールの配送、大きなファイルの
転送等により、トラフィックが多く、回線の容量の限界
に達している場合でも、伝送遅延が小さいことが重要で
ある遠隔端末のトラフィックに一定の割合のバンド幅の
使用を保証でき、また、遠隔端末のトラフィックの必要
量がその割合を越えない限りは常に良好な応答速度が得
られる。
【0057】インターネットのような多目的なネットワ
ークにおいては、メールの配送、ファイルの転送等のア
プリケーションのトラフィックの必要量の総計に比較し
て遠隔端末のトラフィックの必要量の総計は比較的小さ
いことが知られている。また、メールの配送等のバッチ
的なアプリケーションにとっては、伝送遅延の増加は比
較的問題にならない。このため、遠隔端末に対するトラ
フィックの扱いが上記のように有利になることによる他
のトラフィックへの悪影響は、微小である。
【0058】また、バンド幅の絶対量ではなくバンド幅
の割当比の保証に基づいて処理されているので、回線の
容量に一部空きがあるのにその分を使用できないという
事態は起こらない。
【0059】更に、呼が経由する全回線について予約を
行うような方式ではないので、一部のパケット交換装置
に本発明を適用するだけで、そのパケット交換装置が担
当する回線においてその効果を得ることができる。ネッ
トワークの混雑によるアプリケーションの応答速度の悪
化は、経由する幾つかの回線のうちの特定の回線の輻輳
がボトルネックになっているためであることが多いこと
が知られているので、その回線を担当するパケット交換
装置に本発明を適用するだけで、その回線を経由するア
プリケーションの性能の劇的な改善が期待できる。
【0060】また、本発明は、呼の確立において通信資
源等の予約の必要がないので、トラフィック量が回線容
量の限界に達している状態でも、呼を新たに確立するこ
とが可能であり、更に、それらの呼のトラフィックが他
の呼に比べて不利に扱われることがないという利点を有
する。
【0061】更に本発明は、コネクション指向型を前提
としていないので、コネクション指向型およびコネクシ
ョンレス型どちらの通信方式にも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す機能ブロック図であ
る。
【符号の説明】
1 パケット入力部 2 データ処理装置 3 パケット出力部 21 パケット選別手段 22 割当比記憶手段 23 測定値縮小指示手段 24 クラス選択手段 25、27、29 バッファ 26、28、30 使用率測定手段

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パケット選別手段と一時蓄積手段と使用
    率測定手段とクラス選択手段とを備え、 前記パケット選別手段は、パケットの分類である予め定
    義された複数種類のクラスごとに、外部から入力される
    パケットを選別し、 前記一時蓄積手段は、前記パケット選別手段からパケッ
    トを受けて前記クラス別に一時的に保存し、 前記使用率測定手段は、予め定められた、各クラスそれ
    ぞれが出力回線において使用してよいバンド幅のクラス
    間の相対値に関して、各クラスについて、該クラスの相
    対値の逆数と前記一時蓄積手段から出力回線に出力され
    た該クラスのパケットの量との積を各クラスの割当てバ
    ンド幅の使用率として計算し、 前記クラス選択選択手段は、前記使用率測定手段によっ
    て提示される使用率が最小であるクラスを選択し、該ク
    ラスに対応するパケットを前記一時蓄積手段から取り出
    して出力回線に出力することを特徴とする通信資源管理
    型パケット交換装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記パケットの量
    は、出力されたパケットの個数とすることを特徴とする
    通信資源管理型パケット交換装置。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記パケットの量
    は、出力されたパケットの大きさの累積とすることを特
    徴とする通信資源管理型パケット交換装置。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または請求項3において、
    前記パケット選別手段が、入力回線から入力されるパケ
    ットを選別することを特徴とする通信資源管理型パケッ
    ト交換装置。
  5. 【請求項5】 請求項1、2または請求項3において、
    前記各クラスが、パケットの属するアプリケーションを
    複数グループに分類することで定義されることを特徴と
    する通信資源管理型パケット交換装置。
  6. 【請求項6】 請求項1、2または請求項3において、
    前記クラスが、パケットの伝送緊急度により分類され定
    義されることを特徴とする通信資源管理型パケット交換
    装置。
  7. 【請求項7】 請求項1、2または請求項3において、
    前記クラスが、パケットの属するアプリケーションの種
    類とパケットの伝送緊急度との組合わせにより分類され
    定義されることを特徴とする通信資源管理型パケット交
    換装置。
  8. 【請求項8】 請求項1、2または請求項3において、
    前記使用率測定手段が、各クラスの最近の使用率を測定
    して前記クラス選択手段に提示することを特徴とする通
    信資源管理型パケット交換装置。
  9. 【請求項9】 請求項8において、最近の使用率につい
    ては、過去に出力回線に出力された各パケットpおよび
    任意のクラスCについて、パケットpが出力されてから
    現在までの経過時間を“ tp ”、かつクラスCが出力回
    線において使用してよいバンド幅の相対値を“ qc ”と
    したとき、0≦k≦1なる“k”について、記号に数学
    用フォントを用いた下記数式1をクラスCの最近の使用
    率と定義することを特徴とする通信資源管理型パケット
    交換装置。 【数1】
  10. 【請求項10】 請求項8において、最近の使用率につ
    いては、過去に出力回線に出力された各パケットpおよ
    び任意のクラスCについて、パケットpが出力されてか
    ら現在までの経過時間を“ tp ”、パケットpの大きさ
    を“ sp ”、かつクラスCが出力回線において使用して
    よいバンド幅の相対値を“ qc ”としたとき、0≦k≦
    1なる“k”について、記号に数学用フォントを用いた
    下記数式2をクラスCの最近の使用率と定義することを
    特徴とする通信資源管理型パケット交換装置。 【数2】
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