JP2618753B2 - 圧力補償型方向流量制御弁 - Google Patents

圧力補償型方向流量制御弁

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JP2618753B2
JP2618753B2 JP31205190A JP31205190A JP2618753B2 JP 2618753 B2 JP2618753 B2 JP 2618753B2 JP 31205190 A JP31205190 A JP 31205190A JP 31205190 A JP31205190 A JP 31205190A JP 2618753 B2 JP2618753 B2 JP 2618753B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、圧力補償型方向流量制御弁に関し、特に方
向流量制御弁にそのスプールを共用して圧力補償機構を
構成したもの、及び上記圧力補償の為の差圧を発生させ
る差圧発生型ロードチェック弁にアンチサチュレーショ
ン補償機構を付加したものに関する。
〔従来技術〕
一般に、建設機械や土木機械などの油圧装置において
は、油圧ポンプから複数の方向流量制御弁を介して複数
の油圧アクチュエータへ油圧を供給するようになってい
るが、オペレータの操作に応じて各方向流量制御弁は油
圧アクチュエータへ供給する油量を精密に制御するよう
になっている。
上記方向流量制御弁は、通常バルブハウジングと、バ
ルブハウジングのスプール孔に装着されたスプールと、
スプール孔の外周側に夫々1対形成された入力ポート及
び出力ポート及びタンクポートを備えており、スプール
の位置を切換えることで油圧の供給方向を切換えまたス
プールの位置を微妙に調整することで流量を制御するよ
うになっている。
上記方向流量制御弁は、そのスプールを外部の操作レ
バーに機械的に連結してなるメカニカル操作式のもの
と、スプールの両端部にパイロット圧を作用させる1対
のパイロット室を備えたパイロット操作式のものとに大
別される。
ところで、負荷圧の増大に伴って流量低下が生じるの
を防ぐ為、精密な流量制御が要求される方向流量制御弁
には、通常圧力補償弁が並設される。例えば、実開平1
−150201号公報には、方向流量制御弁のバルブハウジン
グ内に方向流量制御弁と直交状に圧力補償弁を組込んで
なる圧力補償型方向流量制御弁が開示され、また特開平
1−266302号公報には、1つのバルブハウジング内に3
組の方向流量制御弁と3組の圧力補償弁とを相対応させ
て平行に組込んでなる圧力補償型方向流量制御弁が開示
されている。
一方、1つの油圧ポンプから複数の油圧アクチュエー
タへ圧油を供給するようにした油圧装置において、複数
の油圧アクチュエータの同時作動により油圧ポンプの吐
出流量が不足し、負荷圧の高い方の油圧アクチュエータ
へ要求油量が十分に供給されず、負荷の軽いアクチュエ
ータが優先的に動作してしまう状態になるのを防ぐ為
に、各方向流量制御弁の流量を減少側へ調整するアンチ
サチューレション補償回路を付加的に設けたものも少な
くない(例えば、特開平1−269704号公報参照)。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記実開平1−150201号公報及び特開平1−266302号
公報に記載の圧力補償型方向流量制御弁においては、方
向流量制御弁と圧力補償弁とを共通のバルブハウジング
に組込むものの、油路による結合関係を除けば、圧力補
償弁は基本的に方向流量制御弁に対して殆んど独立に構
成され、両弁は機械的構成において有機的に複合化され
ておらず、相互に独立のスプール孔及びスプールなどを
用いて構成されることから、圧力補償型方向流量制御弁
の構成要素・部品が全体的に多くなり構造が複雑化し且
つ大型化し、製作コストも高価になるという問題があ
る。
更に、アンチサチューレション補償回路は、複雑な構
造の減圧弁や多数の油路などで構成されるので、構造が
全体的に複雑化し、大型化し、製作コストも高価になる
という問題がある。
本発明の目的は、圧力補償の為のスプール弁を省略し
て構造を著しく簡単化し得るような圧力補償型方向流量
制御弁と、上記に加えてアンチサチューレション補償の
為の構成も著しく簡単化し得るようなアンチサチューレ
ション補償機能付き圧力補償型方向流量制御弁とを提供
することである。
〔課題を解決するための手段〕
第1請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁は、バル
ブハウジングと、バルブハウジングのスプール孔に装着
されたスプールと、スプールを中立位置に付勢する1対
の復帰用スプリングと、スプール孔の外周側に夫々1対
形成された入力ポート及び出力ポート及びタンクポート
と、スプールの一端側のパイロット圧受圧部に第1パイ
ロット圧を作用させる第1パイロット室と、スプールの
他端側のパイロット圧受圧部に第2パイロット圧を作用
させる第2パイロット室と、を備えた方向流量制御弁に
おいて、チェック弁体とこれを弾性付勢するスプリング
とを備え、外部より供給される圧油を減圧して上記1対
の入力ポートへ供給するロードチェック弁であって、そ
れを流れる圧油の流量が入口側の1次圧と出口側の2次
圧との差圧に比例するように構成してなる差圧発生型ロ
ードチェック弁をバルブハウジング内に設け、上記両パ
イロット圧受圧部は夫々スプールの外周側部分に環状に
形成し、上記スプール孔の両方の端部近傍部分の外周側
には、上記1次圧が導入される1次圧ポート及び上記2
次圧が導入される2次圧ポートを端部側から順に形成
し、上記スプールの一端側には、環状のパイロット圧受
圧部よりも軸心側でスプールをその他端の方へ付勢する
ように受圧する補助受圧部を有し、スプールが中立位置
のときに第1パイロット室に連通し且つ第1パイロット
圧作用時に一端側の2次圧ポートに連通し且つ第2パイ
ロット圧作用時に一端側の1次圧ポートに連通する第1
補助受圧室を形成し、上記スプールの他端側には、環状
のパイロット圧受圧部よりも軸心側でスプールをその一
端の方へ付勢するように受圧する補助受圧部を有し、ス
プールが中立位置のときに第2パイロット室に連通し且
つ第2パイロット圧作用時に他端側の2次圧ポートに連
通し且つ第1パイロット圧作用時に他端側の1次圧ポー
トに連通する第2補助受圧室を形成し、上記1対の補助
圧部を介して1次圧と2次圧との差圧による油圧力をス
プールに作用させて圧力補償するように構成したもので
ある。
第2請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁は、第1
請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁において、上記
ロードチェック弁のチェック弁体とスプリングとを収容
する弁室に連なるシリンダボアを形成し、シリンダボア
にスプリングを受止めるピストンを装着し、シリンダボ
アのスプリング側に2次圧を導入するとともにシリンダ
ボアの反スプリング側の負荷圧受圧室に負荷圧を導入
し、ピストンを介して負荷圧と2次圧との差圧による油
圧力でスプリングのセット荷重を高めるように構成した
ものである。
〔作用〕
第1請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁において
は、差圧発生型ロードチェック弁は、チェック弁体とこ
れを弾性付勢するスプリングとを備え、外部より供給さ
れる1次圧P1それよりも低い2次圧P2に減圧して方向流
量制御弁の1対の入力ポートへ供給する。尚、ロードチ
ェック弁を流える流量Qは差圧ΔP(ΔP=P1−P2)に
比例する。
第1パイロット圧及び第2パイロット圧が供給されな
いときは、スプールは復帰用スプリングにより中立位置
を保持し、第1及び第2補助受圧室には夫々第1および
第2パイロット室からドレン圧が作用する。
ここで、第1パイロット圧が供給されると、それがス
プールの一端側のパイロット圧受圧部に作用するので、
スプールがその他端側へ移動して一方の入力ポートが一
方の出力ポートに開かれる。
このとき、スプールの一端側の補助受圧室には2次圧
ポートから2次圧P2が供給され、スプールの他端側の補
助受圧室には1次圧ポートから1次圧P1が供給される。
従って、スプールは、第1パイロット圧をパイロット圧
受圧部に受けて他端側へ付勢されるとともに第1補助受
圧室の2次圧P2をその補助受圧部に受けて他端側へ付勢
され、また第2補助受圧室の1次圧P1をその補助受圧部
に受けて一端側へ付勢される。つまり、スプールは第1
パイロット圧による油圧力と、差圧ΔPによる油圧力及
び他端側の復帰用スプリングの弾性力とが均衡する位置
に保持されることになる。尚、第2パイロット圧が供給
されたときには、スプールが一端側へ移動して他方の入
力ポートが他方の出力ポートに開かれるが、上記同様
に、スプールは第2パイロット圧による油圧力と、差圧
ΔPによる油圧力及び一端側の復帰用スプリングの弾性
力とが均衡する位置に保持されることになる。このよう
に、第1パイロット圧と第2パイロット圧の何れを供給
するかによって方向が制御され、また第1又は第2パイ
ロット圧が増大するのに応じて流量が増大するように制
御される。
ここで、負荷圧の増大により流量が減少し始めると、
ロードチェック弁の特性に従って差圧ΔPが減少し始め
るので、差圧ΔPによってスプールに作用する油圧力が
減少してスプールは開度増加方向へ移動するので、第1
又は第2パイロット圧に応じた流量が確保され、圧力補
償がなされる。
この圧力補償型方向流量制御弁では、ロードチェック
弁、1対の1次圧ポート及び2次圧ポート、1対の補助
受圧室及び補助受圧部などの圧力補償の機構の構成が著
しく簡単化し、部品数が低減し、これらの構成を方向流
量制御弁に複合的有機的に組込んだので全体として小型
化し、製作コストを著しく低減することが出来る。
第2請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁において
は、基本的に上記第1請求項と同様の作用が得られる。
加えて、ロードチェック弁にシリンダボアとスプリン
グを受止めるピストンとを設け、ピストンのスプリング
側に2次圧P2をまた反スプリング側に負荷圧を作用さ
せ、ピストンを介して負荷圧と2次圧P2との差圧による
油圧力でスプリングのセット荷重を高めるようにしたの
で、複数の油圧アクチュエータの同時作動時など、油圧
ポンプの吐出流量の不足により負荷圧よりも2次圧P2
低くなると、負荷圧と2次圧P2との差圧が発生してその
差圧による油圧力でピストンがスプリングを圧縮する方
向へ移動するので、スプリングのセット荷重が高まるこ
とになる。
この結果、ロードチェック弁における流量と差圧ΔP
(ΔP=P1−P2)の特性が切換えられて差圧ΔPが大き
くなるので、第1又は第2パイロット圧に変化がなくと
も方向流量制御弁のスプールが開度減少方向へ移動して
流量が減少し、アンチサチューレション補償が行なわれ
ることになる。
上記のように、ロードチェック弁にシリンダボアとピ
ストンとを付加し、シリンダボアのスプリング側に2次
圧をまた反スプリング側に負荷圧を夫々導入するという
簡単な構成によって、アンチサチューレションの機構を
実現することが出来る。
〔発明の効果〕
第1請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁によれ
ば、上記〔作用〕の項で説明したように、圧力補償の機
構を、ロードチェック弁、1対の1次圧ポート及び2次
圧ポート、1対の補助受圧室及び補助受圧部などで構成
するので、その構成が著しく簡単化し、部品が低減す
る。しかも、上記圧力補償の機構の大多数のものを方向
流量制御弁の構成要素を有効活用して複合的有機的に組
込んだので、圧力補償の為のスプール弁を独立的に付設
する場合に比べて、構成が著しく簡単化し全体として格
段に小型化し、製作コストも格段に安価になる。
第2請求項に係る圧力補償型方向流量制御弁によれ
ば、基本的に第1請求項と同様の効果が得られる。
加えて、ロードチェック弁を有効活用してそのロード
チェック弁にシリンダボアおよびピストンなどを付加
し、シリンダボアのスプリング側に2次圧をまた反スプ
リング側に負荷圧を夫々導入するという簡単な構成によ
ってアンチサチューレションの機構を実現することが出
来る。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例について図面に基いて説明す
る。
第1図に示すように、圧力補償型方向流量制御弁V
(以下、コントロール弁という)は、バルブハウジング
1・2A・2B(これは、ハウジング本体1と左右1対のカ
バーハウジング2A・2Bとからなる)と、ハウジング本体
1に左右方向に透設されたスプール孔3と、スプール孔
3に摺動自在に装着されたスプール4と、左端のカバー
ハウジング2A内に形成された第1パイロット室5Aと、右
端のカバーハウジング2B内に形成された第2パイロット
室5Bと、ハウジング本体1内に設けられた差圧発生型ロ
ードチェック弁30とを備えている。
上記コントロール弁Vは、ハウジング本体1の長さ方
向中央の中央線Mに対して左右に対称の構造であり、ハ
ウジング本体1のスプール孔3の外周部には、図示のよ
うに中央部の負荷圧ポート6と、左右1対の入力ポート
7A・7Bと、左右1対の出力ポート8A・8Bと、左右1対の
タンクポート9A・9Bと、左右1対の2次圧ポート10A・1
0Bと、左右1対の1次圧ポート11A・11Bとが中央側から
順に形成され、1次圧ポート11A・11Bはスプール孔3の
端部近傍部に位置し、2次圧ポート10A・10Bは1次圧ポ
ート11A・11Bの近くの中央線M側に位置している。
第1図はスプール4が中立位置にある状態を示し、こ
の状態において左右1対の出力ポート8A・8Bに対応する
位置でスプール4の外周部には環状溝12A・12Bが形成さ
れ、スプール4が中立位置から右方へ移動したときには
環状溝12Aを介して入力ポート7Aと出力ポート8Aとが連
通しまた環状溝12Bを介して出力ポート8Bとタンクポー
ト9Bとが連通し、スプール4が中立位置から左方へ移動
したときには出力ポート8Aとタンクポート9Aとが連通
し、また入力ポート7Bと出力ポート8Bとが連通するよう
になっている。
上記コントロール弁Vが開かれているときに、負荷圧
ポート6に負荷圧を導入する為、スプール4の左部の軸
心部には油路13Aが形成され、スプール4の右部の軸心
部には油路13Bが形成され、また入力ポート7Aと出力ポ
ート8Aとが連通しているときに油路13Aを出力ポート8A
に連通させる油路14A及び油路13Aを負荷圧ポート6に連
通させる油路15Aが形成され、また入力ポート7Bと出力
ポート8Bとが連通しているときに油路13Bを出力ポート8
Bに連通させる油路14B及び油路13Bを負荷圧ポート6に
連通させる油路15Bが形成されている。
上記スプール4の左端側部分にはロッド穴16Aが左端
から凹設され、ロッド穴16Aには鍔付ロッド17Aが油密摺
動自在に挿入され、ロッド穴16Aの奥端部には第1補助
受圧室18Aが形成され、スプール4の左端面の外周部に
は第1パイロット室5Aの第1パイロット圧P1iを受圧す
る環状のパイロット圧受圧部4aが形成され、第1パイロ
ット室5A側でスプール4が油密摺動自在に挿通したスリ
ーブ19Aとスリーブ19Aに外嵌されたスペーサ20Aはハウ
ジング本体1とカバーハウジング2Aとに固定され、第1
パイロット室5A内においてスプール4の左端部にはキャ
ップ状のバネ受具21Aが外遊嵌され、バネ受具21Aのバネ
受部と鍔付ロッド17Aの鍔部間に中立復帰の為の圧縮さ
れた復帰用スプリング22Aが設けられている。
上記バネ受具21Aには複数の小孔21aが形成され、スプ
ール4が中立位置のときに第1補助受圧室18Aに第1パ
イロット室5Aからドレン圧を導入する為、スプール4の
左端近傍部には油路23Aが形成され、鍔付ロッド17Aには
油路24Aが形成されている。また、スプール4が右方へ
移動して入力ポート7Aと出力ポート8Aとが連通している
ときに第1補助受圧室18Aを2次圧ポート10Aへ連通させ
且つスプール4が左方へ移動して入力ポート7Bと出力ポ
ート8Bとが連通しているときに第1補助受圧室18Aを1
次圧ポート11Aへ連通させる油路25Aが形成され、第1補
助受圧室18Aの右端面にはパイロット圧受圧部4aよりも
軸心側に位置する補助受圧部18aが形成されている。
上記コントロール弁Vは中央線Mを境として左右対称
の構成なので、スプール4の右端側の構成及び第2パイ
ロット室5B内の構成は上記の構成と対称なので、同機能
要素に同様の符号が付して説明を省略する。
次に、差圧発生型ロードチェック弁30について説明す
ると、ロードチェック弁30は、弁座31と、チェック弁体
32と、チェック弁体32を弁座31に弾性付勢する圧縮され
たスプリング33と、弁室34の奥端に連通状に形成された
シリンダボア35と、シリンダボア35に装着されスプリン
グ33の上端を受止めるピストン36と、シリンダボア35の
ピストン36に対して反スプリング側に形成された負荷圧
受圧室37と、チェック弁対32に形成した小孔32aなどを
備えている。
ロードチェック弁30の入口38には外部の油圧ポンプか
ら圧油が供給されるが、このロードチェック弁30を流れ
る圧油の流量Qは、第2図の特性図(実線A)に示すよ
うに入口側の1次圧P1と出口側の2次圧P2との差圧ΔP
に比例するようになっている。尚、弁室34には小孔32a
から2次圧P2が導入される。
上記ロードチェック弁30の2次室34aは油路39A・39B
を介して入力ポート7A・7Bに夫々接続され、また2次室
34aは油路40A・40Bを介して2次圧ポート10A・10Bに夫
々接続され、入力ポート7A・7B及び2次圧ポート10A・1
0Bに2次圧P2が供給されるようになっている。更に、入
口38は油路41A・41Bを介して1次圧ポート11A・11Bに夫
々接続され、1次圧ポート11A・11Bに1次圧P1が供給さ
れるようになっている。また、負荷圧受圧室37は油路42
を介して負荷圧ポート6に接続されている。
上記コントロール弁Vの第1及び第2パイロット室5A
・5Bは図示外のリモコン弁へ接続され、第1パイロット
室5Aには第1パイロット札P1iがまた第2パイロット室5
Bには第2パイロット圧P2iが夫々供給可能になってい
る。
尚、出力ポート8Aは負荷としての油圧シリンダ50のヘ
ッド側油室に接続され、出力ポート8Bはロッド側油室に
接続されている。
次に、上記圧力補償型方向流量制御弁(コントロール
弁)の作用について説明する。
リモコン弁を操作しないときには第1及び第2パイロ
ット室5A・5Bはドレン圧となっており、スプール4は復
帰用スプリング22A・22Bの弾性力で第1図に図示の中立
位置を保持し、コントロール弁Vはブロック位置にあ
り、第1及び第2補助受圧室18A・18Bはドレン圧となっ
ており、1次圧ポート11A・11Bには1次圧P1が導入さ
れ、2次圧ポート10A・10Bには2次圧P2が導入されてい
る。
ここで、例えばシリンダ50のロッドを伸長させるべ
く、リモコン弁から第1パイロット圧P1iが第1パイロ
ット室5Aへ供給されると、左側のパイロット圧受圧部4a
に第1パイロット圧P1iが作用するので、スプール4は
右方へ移動し、入力ポート7Aが出力ポート8Aに開かれ、
出力ポート8Bがタンクポート9Bに開かれる。そして、油
路23A・23Bと油路24A・27Bとが夫々遮断され、油路25A
は2次圧ポート10Aに連通しまた油路25Bは1次圧ポート
11Bに連通するので、第1補助受圧室18Aには2次圧P2
導入されまた第2補助受圧室18Bには1次圧P1が導入さ
れる。
このとき、スプール4は基本的に第1パイロット圧P
1iの油圧力で右方へ付勢される一方、復帰用スプリング
22Bの弾性力で左方へ付勢される。更に、スプール4に
は、右側の補助受圧部18aに作用する1次圧P1による油
圧力F1と左側の補助受圧部18aに作用する2次圧P2によ
る油圧力F2とが相対向状に作用するので、スプール4は
油圧力F1と油圧力F2の差力ΔFつまり差圧ΔP(ΔP=
P1−P2)が補助受圧部18aに作用する差力ΔFでスプー
ル4は左方へ付勢される。
従って、スプール4は第1パイロット圧P1iによる油
圧力と、スプリング22Bの弾性力及び上記差力ΔFとが
均衡する状態まで移動することになる。そして、第1パ
イロット圧P1iの増大に応じてコントロール弁Vの開度
は大きくなり、ロードチェック弁30を流れる流量Qと第
1パイロット圧P1iの関係は第3図の実線Cのようにな
る。尚、シリンダ50のロッドを退入させるべく第2パイ
ロット圧P2iが供給されたときには、上記とは逆の作動
となり、スプール4は左方へ移動し、出力ポート8Aがタ
ンクポート9Aへ開かれ、入力ポート8Bが出力ポート9Bへ
開かれれ、第1補助受圧室18Aに1次圧P1が導入され、
第2補助受圧室18Bに2次圧P2が導入され、第2パイロ
ット圧P2iによる油圧力に対向するように差圧ΔPによ
る差力ΔFが作用することになる。
このように、コントロール弁Vは方向切換機能と流量
制御機能とを発揮する。
次に圧力補償機能について説明すると、例えば、前記
のように第1パイロット圧P1iが供給され、ロードチェ
ック弁30にある流量Qが流れている状態において、シリ
ンダ50の負荷圧の増大により流量Qが減少し始めると、
差圧ΔPが減少するので前記差力ΔFが減少し、スプー
ル4は開度増加方向(右方)へ移動するので、負荷圧の
増大による流量Qの減少は生じず、圧力補償がなされ
る。
次にアンチサチューレション機能について説明する
と、例えば上記のように第1パイロット圧P1iが供給さ
れて入力ポート7Aが出力ポート8Aに開かれているときに
は、油路13A・14A・15Aを介して負荷圧ポート6に出力
ポート8Aの負荷圧が導入され、この負荷圧が油路42を介
してロードチェック弁30の負荷圧受圧室37に導入されて
いる。
複数の油圧シリンダの同時作動などにより、第1パイ
ロット圧P1iで要求される要求流量よりもコントロール
弁Vへ供給される流量が少なくなり、2次圧P2が負荷圧
よりも低くなると、ロードチェック弁30のピストン36は
負荷圧と2次圧P2との差圧による油圧力でスプリング33
側へ付勢されてスプリング33を圧縮するのでスプリング
33のセット荷重が高められ、ロードチェック弁30を流れ
る流量Qの差圧ΔPに対する特性は第2図の点線Bのよ
うに差圧P増加側へ切換えられる。そして、第1パイロ
ット圧P1iが不変であっても差圧ΔPの増加によりスプ
ール4は開度減少方向(左方)へ移動し、流量Qが減少
側へ制御され、流量Qと第1パイロット圧P1iとの関係
は例えば第3図の点線Dのようになり、このようにして
アンチサチューレション補償がなされることになる。
上記コントロール弁Vにおいては、方向流量制御弁の
スプール4に第1及び第2補助受圧室18A・18B及びそれ
らの補助受圧部18aを形成するとともにスプール孔3の
外周部に1次圧ポート11A・11B及び2次圧ポート10A・1
0Bを形成することにより、方向流量制御弁に圧力補償機
構の大部分を複合的に組込んだので、圧力補償用スプー
ル弁を独立的に設ける必要がなく、圧力補償機構の構成
が著しく簡単化し、部品数が減少し、全体として著しく
小型化し、製作コストも大幅に低減する。
加えて、ロードチェック弁30にシリンダボア35とピス
トン36とを付加し、ピストン36のスプリング側に2次圧
P2をまた反スプリング側に負荷圧を導入するという簡単
な構成によってアンチサチューレション補償機構を実現
でき、アンチサチューレション補償機構の構成が簡単化
し、製作コストが安価になる。
次に、上記コントロール弁Vを組込んだロードセンシ
ング油圧回路の一例について第4図に基いて簡単に説明
する。但し、前記コントロール弁Vの構成要素に相当す
るものに同一符号を付して説明を省略する。
第1のコントロール弁Vの負荷圧路51と第2のコント
ロール弁Vの負荷圧路52とがシャトル弁53に接続され
て、このシャトル弁53によって大きい方の負荷圧が選択
され、その大きい方の負荷圧が油路54を介して油圧ポン
プ55の傾転角レギュレータ56へ供給され、また上記大き
い方の負荷圧が油路54から両方のロードチェック弁30の
負荷圧受圧室37へ油路42a・42bを介して夫々供給されて
いる。
ここで、前記コントロール弁Vの構造を次のように部
分的に変更しても、上記と同様の作用・効果が得られ
る。
第5図に示すように、第1パイロット室5A内におい
て、スプール4の左端部に小径部4bが形成され、この小
径部4bが鍔付キャップ部材60の軸孔に油密摺動自在に挿
入され、小径部4bの右端の段部に環状のパイロット圧受
圧部4aが形成され、小径部4bの右端部にはスプール4よ
りも大径の座金61が外嵌され、鍔付きキャップ部材60の
鍔部60aと座金61との間の圧縮状の復帰用スプリング22A
が装着され、鍔付キャップ部材60の軸穴の奥端部に第1
補助受圧室18Aが形成され、この第1補助受圧室18Aに臨
む小径部4bの左端面に補助受圧部18aが形成されてい
る。更に、図示の中立状態において第1パイロット室5A
から第1補助受圧室18Aへドレン圧を導入する為の油路6
2・63が形成され、また非中立状態のときに1次圧ポー
ト11Aから1次圧P1を或いは2次圧ポート10Aから2次圧
P2を第1補助受圧室18Aへ導入する為の油路64・65がス
プール4に形成されている。尚、コントロール弁Vは中
央線Mに対して左右対称の構造なので、スプール4の右
端側についても上記と対称に構成されている。
尚、上記実施例は、最良の形態と考えられる例にすぎ
ず、当業者ならば本発明の思想を逸脱しない範囲におい
て、例えば、ハウジング本体1とカバーハウジング2A・
2Bとを一体的に形成したり、ロードチェック弁30のハウ
ジング部分をハウジング本体1とは別体にしてハウジン
グ本体1に一体的に固定したり、ロードチェック弁30の
軸心方向をスプール4の軸心方向と平行に構成したりす
るなど、種々の変形を加えて実施することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の実施例の示すもので、第1図は圧力補償
型方向流量制御弁の断面図、第2図はロードチェック弁
の流量に対する差圧の特性図、第3図はパイロット圧に
対する流量特性図、第4図は圧力補償型方向流量制御弁
を組込んだロードセンシング油圧回路図、第5図は変形
例に係るパイロット室周辺部の要部断面図である。 1……ハウジング本体、2A・2B……カバーハウジング、
3……スプール孔、4……スプール、4a……パイロット
圧受圧部、 5A・5B……第1、第2パイロット室、 7A・7B……入力ポート、8A・8B……出力ポート、9A・9B
……タンクポート、10A・10B……2次圧ポート、11A・1
1B……1次圧ポート、18A・18B……第1、第2補助受圧
室、18a……補助受圧部、 22A・22B……復帰用スプリング、 30……差圧発生型ロードチェック弁、 32……チェック弁体、33……スプリング、 34……弁室、35……シリンダボア、 36……ピストン、37……負荷圧受圧室。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−196404(JP,A) 特開 昭61−88008(JP,A) 特開 昭59−197603(JP,A) 実開 平1−96502(JP,U) 実開 昭57−172903(JP,U)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バルブハウジングと、バルブハウジングの
    スプール孔に装着されたスプールと、スプールを中立位
    置に付勢する1対の復帰用スプリングと、スプール孔の
    外周側に夫々1対形成された入力ポート及び出力ポート
    及びタンクポートと、スプールの一端側のパイロット圧
    受圧部に第1パイロット圧を作用させる第1パイロット
    室と、スプールの他端側のパイロット圧受圧部に第2パ
    イロット圧を作用させる第2パイロット室とを備えた方
    向流量制御弁において、 チェック弁体とこれを弾性付勢するスプリングとを備
    え、外部より供給される圧油を減圧して上記1対の入力
    ポートへ供給するロードチェック弁であって、それを流
    れる圧油の流量が入口側の1次圧と出口側の2次圧との
    差圧に比例するように構成してなる差圧発生型ロードチ
    ェック弁をバルブハウジング内に設け、 上記両パイロット圧受圧部は夫々スプールの外周側部分
    に環状に形成し、 上記スプール孔の両方の端部近傍部分の外周側には、上
    記1次圧が導入される1次圧ポート及び上記2次圧が導
    入される2次圧ポートを端部側から順に形成し、 上記スプールの一端側には、環状のパイロット圧受圧部
    よりも軸心側でスプールをその他端の方へ付勢するよう
    に受圧する補助受圧部を有し、スプールが中立位置のと
    きに第1パイロット室に連通し且つ第1パイロット圧作
    用時に一端側の2次圧ポートに連通し且つ第2パイロッ
    ト圧作用時に一端側の1次圧ポートに連通する第1補助
    受圧室を形成し、 上記スプールの他端側には、環状のパイロット圧受圧部
    よりも軸心側でスプールをその一端の方へ付勢するよう
    に受圧する補助受圧部を有し、スプールが中立位置のと
    きに第2パイロット室に連通し且つ第2パイロット圧作
    用時に他端側の2次圧ポートに連通し且つ第1パイロッ
    ト圧作用時に他端側の1次圧ポートに連通する第2補助
    受圧室を形成し、 上記1対の補助受圧部を介して1次圧と2次圧との差圧
    による油圧力をスプールに作用させて圧力補償するよう
    に構成したことを特徴とする圧力補償型方向流量制御
    弁。
  2. 【請求項2】上記ロードチェック弁のチェック弁体とス
    プリングとを収容する弁室に連なるシリンダボアを形成
    し、 シリンダボアにスプリングを受止めるピストンを装着
    し、シリンダボアのスプリング側に2次圧を導入すると
    ともにシリンダボアの反スプリング側の負荷圧受圧室に
    負荷圧を導入し、ピストンを介して負荷圧と2次圧との
    差圧による油圧力でスプリングのセット荷重を高めるよ
    うに構成したことを特徴とする第1請求項に記載の圧力
    補償型方向流量制御弁。
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