JP2617280B2 - 放射線治療装置用位置測定装置 - Google Patents

放射線治療装置用位置測定装置

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JP2617280B2
JP2617280B2 JP7013414A JP1341495A JP2617280B2 JP 2617280 B2 JP2617280 B2 JP 2617280B2 JP 7013414 A JP7013414 A JP 7013414A JP 1341495 A JP1341495 A JP 1341495A JP 2617280 B2 JP2617280 B2 JP 2617280B2
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大 篠原
孝行 長岡
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    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61NELECTROTHERAPY; MAGNETOTHERAPY; RADIATION THERAPY; ULTRASOUND THERAPY
    • A61N5/00Radiation therapy
    • A61N5/10X-ray therapy; Gamma-ray therapy; Particle-irradiation therapy
    • A61N5/1048Monitoring, verifying, controlling systems and methods
    • A61N5/1049Monitoring, verifying, controlling systems and methods for verifying the position of the patient with respect to the radiation beam

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は放射線治療装置用位置測
定装置、特に定位的放射線治療装置における位置測定装
置に係わり、特に、体幹部の病巣部の3次元的位置測定
に適用した技術に関する。
【0002】
【従来の技術】放射線治療法の一つとして、患者病巣部
の3次元的位置を測定した後,その測定位置に基づいて
放射線の細いビームを病巣部に集中照射を行ない、病巣
部のみに高線量の放射線を与えることにより治療を行な
う方法として、定位的放射線治療法が知られている。
【0003】これまでの定位的放射線治療法は、主に頭
部に対して行なわれてきた。開頭手術を行なわずに定位
的に脳内の病巣部に対して治療を行なうため、感染、出
血などの開頭手術に伴う危険性はない。したがって、開
頭手術が不可能な患者および高齢者に対して有効な方法
である。また、従来、手術不可能とされていた脳深部の
病巣部に対しても治療が可能となった。
【0004】このようなことから、定位的放射線治療法
では、病巣部の3次元的位置を高い精度で測定する必要
がある。頭部の3次元的位置測定には、レクセル式、B
RW式等の位置測定装置を用いて行なう。これらの位置
測定装置は、3本のマーク体をN字型に構成した単一の
マーカーを3組並列に有する測定部材となっている。す
なわち、被検者の頭部の病巣部を測定するための頭部用
の位置決め装置の場合は、位置決め装置は円筒枠状とな
り、かつN字型に構成した単一のマーカーが円周方向に
3組並列配置される構造となっている。N字型を構成す
る3本のマーク体に交差する断層面における前記3本の
マーク体像の位置が指標となって1軸(1面)状の病巣
部の位置が確認され、3組のマーカーによるマーク体像
から3次元的に病巣部が測定される。
【0005】図17は、頭部用位置測定装置を示す図で
ある。頭部用位置測定装置は、3本のマーク体30をN
字型に組んだマーカー(N字型マーカー)22を3組有
するとともに、これら3組のマーカー22の上下はそれ
ぞれリング31で固定され、全体で円筒枠体の測定部2
0を構成している。ここで、説明の便宜上、N字型マー
カー22を構成するマーク体30をつぎのように規定し
ておくことにする。N字を構成する平行成分のマーク体
30を平行マーク体24a,24bとし、これら平行マ
ーク体24a,24bを繋ぐ傾斜したマーク体30を傾
斜マーク体25と呼称する。2本の平行マーク体24
a,24bを総称して説明する場合は、単に平行マーク
体24と呼称することにする。また、図18に示すよう
に、平行マーク体24に直交する線と、傾斜マーク体2
5とのなす角を傾斜角度θとする。また、前記測定部2
0は、図17に示すように、患者17の頭部32に取り
付けられた頭部固定具33のベースフレーム21に重ね
るようにして固定される。なお、前記ベースフレーム2
1に取り付けられた3枚の支片は患者17の頭部32が
動かないように固定する固定片34である。前記ベース
フレーム21の上面は測定位置基準のための重要な面と
なる。
【0006】図18は、N字型に組んだマーカー22の
1つを示している。N字型に組んだマーカー22の平行
マーク体24(平行マーク体24a,24b)と傾斜マ
ーク体25との交点を、p1、p2とする。前記平行マ
ーク体24a,24bおよび傾斜マーク体25とCT断
層面23との交点を、それぞれq1、q2、q3とす
る。q1とq2の間隔をr1、q1とq3の間隔をr2
とする。r1とr2の比とp1とp2の座標から三角形
の相似を用いて、q2の座標を決定する。この様にして
測定部20上の、同一直線上にない空間の3点の位置か
ら、CT断層面23の平面の方程式を決定する。CT断
層面23上で病巣部の位置を測定し、上記平面の方程式
より求めた変換行列に代入して、ベースフレーム21を
基準とする座標上で病巣部の位置を決定する。
【0007】このような頭部用位置測定装置は、患者1
7の頭部32を囲むように測定部20を配置し、頭部全
体を覆うようにして使用するため、頭蓋内部の任意位置
における病巣部の位置決定が可能である。
【0008】一方、全身用位置測定装置としては、特開
平5-253311号公報に記載された技術が知られている。こ
の公報には、治療台上に固定された患者上にN字型マー
カーを配した位置決め具を取り付ける構造が記載されて
いる。この公報では、特にN字型マーカーとは称しては
いないが、一定方向に延在する複数の連結棒と、これら
連結棒間を対角線状に連結する対角棒とによって並列に
N字型マーカーが形成されている。全身用位置測定装置
では、体幹部の様な頸部から胸部、腹部にわたる広い範
囲の中で、任意の範囲内の病巣部の位置を測定しなけれ
ばならないため、治療台上の天板部に患者を固定し、測
定部を体幹部を囲むように配置し、体幹部全体を覆うよ
うにする必要がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】全身用位置測定装置で
は測定部が、頭部用位置測定装置の測定部に比べて非常
に長くなる。また、位置測定装置の主たる目的である病
巣部の位置の測定は、N字型マーカーの幾何学的構造を
利用してなされている。体軸方向の精度はN字型マーカ
ーにおける傾斜マーク体の傾斜角度に依存している。こ
の場合、全身用位置測定装置のN字型のマーカーの傾斜
角度は大きくなってしまい、頭部用位置測定装置の体軸
方向の精度に比べて著しく悪くなる。
【0010】本発明の目的は、体幹部は勿論のこと、頭
部から足部に亘って広い範囲の中で、任意の範囲内の病
巣部の位置を断層像を得て精度良く測定できる放射線治
療装置用位置測定装置を提供することにある。
【0011】本発明の前記ならびにそのほかの目的と新
規な特徴は、本明細書の記述および添付図面からあきら
かになるであろう。
【0012】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、被検者が固定されるとともに位置
測定の基準設定体となる測定天板と、前記測定天板の上
面側に取り付けられかつ前記被検者を囲むように並列に
配設される複数のN字型マーカーを有する測定部とを有
し、前記N字型マーカーの幾何学的構造から病巣部の3
次元的位置を測定する放射線治療装置用位置測定装置に
おいて、前記測定天板の長手方向に滑動自在となる測定
部と、前記測定天板の長手方向に沿って設けられた1乃
至複数のN字型マーカーまたは目盛板とを有し、前記測
定部のN字型マーカーまたは測定部および測定天板のN
字型マーカーの幾何学的構造から病巣部の3次元的位置
を測定する構成になっている。
【0013】
【作用】上記した手段によれば、本発明の放射線治療装
置用位置測定装置は、測定部を測定天板上でスライドさ
せる構造となることから、測定部のN字型マーカーの背
丈を低くできるため、N字型マーカーの傾斜マーク体の
傾斜角度は小さくなり病巣部の3次元的位置精度は高精
度となる。また、測定天板上における病巣部の位置は、
測定天板の長手方向に沿って設けられた1乃至複数のN
字型マーカーの傾斜マーク体の検出や目盛板の目盛りの
読み取りによって正確に分かる。また、病巣部は、測定
部と測定天板のN字型マーカーの検出によっても検出で
きる。
【0014】
【実施例】以下図面を参照して本発明の一実施例、すな
わち、第1実施例について説明する。図1は本発明の第
1実施例による定位的放射線治療装置用の位置測定装置
の要部を示す模式的斜視図、図2は同じく測定天板に取
り付けられた測定部の一部を示す斜視図、図3は同じく
断面図、図4は同じく測定部を取り外した状態を示す一
部の斜視図、図5は同じく測定部の位置関係を示す模式
的斜視図、図6は同じく測定天板の構成を示す概念的な
斜視図、図7は同じく被検者と測定部との相関を示す模
式的斜視図、図8は第1実施例によって得られる断層像
を示す模式図である。
【0015】本発明の定位的放射線治療装置用の位置測
定装置は、図1に示すように、測定天板3と、この測定
天板3上に滑動(スライド)自在に取り付けられる測定
部1とからなっている。前記測定天板3は、その上に患
者である被検者が載せられ、かつ固定される。また、前
記測定天板3は、CT装置のCT寝台上の天板上に載せ
られたり、あるいはマイクロトロンの治療台上の天板上
に載せられるようになっている。前記CT装置では病巣
部の特定がなされ、マイクロトロンでは病巣部に放射線
が照射される。
【0016】測定天板3は、特に限定はされないが、厚
さ1.5mmのアクリル樹脂板と、このアクリル樹脂板
の下面に貼着される補強板とからなり、全体で3cm程
度の厚さとなっている。また、測定天板3の長さは被検
者が横たわっても全体を支持できる充分な長さとなって
いる。
【0017】また、前記測定天板3の両側に沿って、図
2〜図4に示すように、上下の溝で区画されて形成され
たガイド40が設けられている。このガイド40には、
前記測定部1のスライド部41がスライド自在に嵌合し
ている。スライド部41は、前記測定天板3を数ブロッ
クに区画した1つのブロックと同程度の長さとなってい
る。
【0018】前記スライド部41の両端側上面には、図
3および図4に示すように、所定間隔を隔てて2つの嵌
合孔41aが設けられている。これら2つの嵌合孔41
aには、前記測定天板3上を覆うように延在する略コの
字状の2本のフレーム7の先端の嵌合突子7aが挿脱自
在に取り付けられる。また、2本のフレーム7は後述す
るアクリル樹脂板10からなる測定板6によって連結さ
れている。
【0019】また、図示はしないが、前記フレーム7の
嵌合突子7aを嵌合孔41aに挿入すると、自動的にロ
ックがなされる構造となっている。前記フレーム7をス
ライド部41から取り外す際は、前記スライド部41に
設けたボタン45を押せば、ロックが外れてフレーム7
部分が嵌合孔41aから抜ける状態となる(図4参
照)。
【0020】また、前記スライド部41はガイド40に
沿ってスライド自在となっているが、スライド部41に
取り付けられたスライドロックレバー46を右回転させ
ることによって、スライド部41は測定天板3のガイド
40に固定(ロック)される構造となっている。前記ガ
イド40に対するスライド部41のロック解除は、図4
に示すように、前記スライドロックレバー46を90度
程度左回転させることによって行われる。この結果、測
定部1はガイド40に沿って自由に移動可能となる。
【0021】また、前記2本のフレーム7は、測定天板
3に対して垂直に延在する脚部42と、この脚部42の
上端から略45度の角度で曲がる傾斜部43と、この傾
斜部43の上端から再び測定天板3に平行に延在する天
井部44とからなっている。そして、各脚部42間およ
び天井部44間は、それぞれN字型マーカー22が表示
されたアクリル樹脂板からなる測定板6でそれぞれ連結
されている。
【0022】前記測定部1は、前記スライド部41,フ
レーム7,測定板6等で構成されるとともに、測定板6
と一体となったフレーム7部分は、スライド部41から
分割可能となっている。したがって、測定天板3上に被
検者を運んで固定したり、あるいは固定解除作業後に被
検者を測定天板3から運び出す際、前記フレーム7部分
を取り外しておけば作業が容易となる。
【0023】一方、前記各測定板6には、前記のよう
に、N字型のマーカー(N字型マーカー)22が設けら
れている。第1実施例のN字型マーカー22は、アクリ
ル樹脂板の表層部分にカーボンやアルミニウム等からな
るX線吸収率の高いロッド(マーク体30)を埋め込ん
で形成される。すなわち、N字型マーカー22は、図2
に示すように、N字を構成する平行成分の平行マーク体
24a,24bと、これら平行マーク体24a,24b
を繋ぐ傾斜した傾斜マーク体25とによって形成されて
いる。なお、2本の平行マーク体24a,24bを総称
して説明する場合は、単に平行マーク体24と呼称する
ことにする。また、他の図においては、平行マーク体2
4a,24bや傾斜マーク体25を省略する場合があ
る。
【0024】このような測定部1においては、図5に示
すように、測定部1の手前左底端が、3次元(X′Y′
Z′座標)の測定基準点14となる。
【0025】他方、前記測定天板3のアクリル樹脂板1
0の上面には、前期ロッドの組み合わせによってのこぎ
りの歯状マーカー12が、また、下面には対角線マーカ
ー13が設けられている。図6は概念的な図であり、前
記アクリル樹脂板10の上面ののこぎりの歯状マーカー
12および下面の対角線マーカー13をアクリル樹脂板
10の表面から浮き上がらせた状態を示すものである。
前記対角線マーカー13は、位置測定の基準となる位置
表示手段となり、測定天板3の略全長に亘って設けられ
ている。この対角線マーカー13も基本的にはN字型マ
ーカーであり、平行マーク体24と傾斜マーク体25と
からなっている。ここでは、アクリル樹脂板10上面側
ののこぎりの歯状マーカー12の傾斜マーク体25と、
アクリル樹脂板10下面側の傾斜マーク体25とを区別
するため、すなわち、説明の便宜上、アクリル樹脂板1
0の下面側の傾斜マーク体25を対角線マーカー13と
呼称している。
【0026】前記対角線マーカー13を測定天板3に設
けることにより、病巣部検出時、現れた対角線マーカー
13の断面の位置によって、測定天板3の天板原点15
からの距離(位置)が分かる。また、前記のこぎりの歯
状マーカー12も天板原点15からの距離を検出する位
置表示手段としても使用できる。
【0027】図6で示すハッチング領域は測定対象領域
47となるとともに、この測定対象領域47は、特に限
定はされないが、略5等分化(5ブロック化)されてい
る。各分ブロックは、図6に示すように、幅員方向に延
在するブロック化マーク体48によって左から右に向け
てブロックn1,n2,n3,n4,n5と規定されて
いる。前記対角線マーカー13は、前記ブロックn1,
n2,n3,n4,n5の全体を斜めに貫くように延在
している。したがって、対角線マーカー13の平行マー
ク体24に対する傾斜角度は大きい。しかし、対角線マ
ーカー13は、測定部1がどのブロックに位置している
か否かを知ることができればよいことから、測定天板3
の長手方向(z方向)の検出精度は低くても支障は起き
ない。
【0028】しかし、前記のこぎりの歯状マーカー12
は、前記各ブロックn1,n2,n3,n4,n5に亘
って直列に配置されたN字型マーカー22によって構成
される構造となっている。したがって、各ブロックにお
けるN字型マーカー22の傾斜マーク体25の平行マー
ク体24に対する傾斜角度は、前記対角線マーカー13
に比較して大幅に小さい。この結果、のこぎりの歯状マ
ーカー12を位置測定に使用する場合は、体軸方向
(Z′方向)の検出精度は高くなる。
【0029】このような位置測定装置においては、位置
表示手段としての対角線マーカー13の検出によって測
定天板3上の天板原点15から病巣位置までの大まかな
位置が分かり、のこぎりの歯状マーカー12によって詳
細な位置が分かる。
【0030】つぎに、病巣部の検出について説明する。
図7は、位置測定装置に固定した患者17と、CT断層
面18を示している。天板部3で天板原点15を原点と
し、測定天板3を基準とする座標系をXYZ座標系(図
6参照)とする。測定部1で測定部基準点14を原点と
し、測定部1を基準とする座標系をX′Y′Z′座標系
(図5参照)とする。CT断層面18と測定天板3の交
わる測定天板3の右手側上部側面oを原点とし、CT断
層面18を基準とする座標系をX″Y″Z″とする。
【0031】図8は、図7におけるCT断層面18のC
T断層像19を示している。CT断層像19中のN字型
マーカー22の各マーク体30の位置を、a1,a2,
a3、b1,b2,b3、c1,c2,c3、d1,d
2,d3、e1,e2,e3とする。このうち、a1,
a3、b1,b3、c1,c3、d1,d3、e1,e
3は、体軸方向(Z方向)に平行に設けられたマーク体
30の断面であり、a2は対角線マーカー13の斜線部
の断面、b2はのこぎりの歯状マーカー12の斜線部の
断面、c2,d2,e2は測定部1の傾斜マーク体25
の断面である。a1とa2の間隔をv1、a1とa3の
間隔をv2、b1とb2の間隔をw1、b1とb3の間
隔をw2、c1とc2の間隔をx1、c1とc3の間隔
をx2、d1とd2の間隔をy1、d1とd3の間隔を
y2、e1とe2の間隔をz1、e1とe3の間隔をz
2とする。
【0032】x1とx2の比からc2の3次元的位置
を、y1とy2の比からd2の3次元的位置を、z1と
z2の比からe2の3次元的位置をそれぞれ測定する。
これはX′Y′Z′座標系で3次元的位置を表す。同一
直線上にない空間の3点、c2,d2,e2の3次元的
位置からCT断層面18の平面の方程式を決定する。こ
れはX′Y′Z′座標系で平面を表す。
【0033】v1とv2の比からa2の3次元的位置を
測定する。a2はXYZ座標系で大まかな位置を表す。
a2の値からb2が、図6のn1,n2,n3,n4,
n5の各範囲の中でどの範囲に属するのかが分かる。w
1とw2の比からb2の3次元的位置を測定する。b2
はXYZ座標系で詳細な位置を表す。
【0034】またb2はCT断層面18の上の点である
ので、これよりCT断層面18の平面の方程式をX′
Y′Z′座標系からXYZ座標系へ変換する。XYZ座
標系でのCT断層面18の平面の方程式より、CT断層
面18を基準とするX″Y″Z″座標系から、XYZ座
標系へ変換する変換行列を求める。
【0035】患者17の病巣部tとb1の間隔をu1、
病巣部tとb3の間隔をu2とする。CT断層面18上
でu1、u2、w2を3辺とする3角形が唯1つ決まる
ことから、CT断層面18上の患者17の病巣部tの位
置を、X″Y″Z″座標系で求める。これを前に求めた
変換行列に代入して、患者17の病巣部tの3次元的位
置を、XYZ座標系で決定する。
【0036】測定部1と測定天板3を用いることによ
り、患者体幹部の任意の部位に対して、3次元的位置が
測定可能である。
【0037】第1実施例によれば、対角線マーカー13
と、のこぎりの歯状マーカー12によって患者17の病
巣部tが精度良く検出できる。また、測定部1は分割可
能な構造となっていることから、測定天板3に対する患
者17の運び入れ、運び出し、さらには患者17の固
定、固定解放等の作業時、測定部1のフレーム7等を外
しておけば、前記作業が容易になる。
【0038】図9および図10は本発明の第2実施例に
よる定位的放射線治療装置用の位置測定装置の要部を示
す模式的斜視図である。第2実施例では、測定天板3に
おいて、位置測定の基準設定体の構成としての位置表示
手段として対角線マーカーを設ける代わりに、測定天板
3の側面に目盛(目盛板)16を設けた構造となってい
る。この目盛16は、図では粗く設けられているが、実
際にはmm単位で微細表示となっている。
【0039】したがって、第2実施例の場合には、測定
天板3の略全長に沿う方向の位置の検出は、前記目盛1
6を計数することによって容易に検出できることにな
る。図10において、第1実施例と同様に15は測定天
板3の天板原点であり、14は測定部1の測定基準点で
ある。CT断層面18における患者17の体軸方向の大
まかな位置は、前記目盛16によって知ることができ
る。また、CT断層面18における患者17の体軸方向
の微細な位置は、前記測定部1のN字型マーカー22の
検出によって得られる。
【0040】図11〜図14は本発明の第3実施例によ
る定位的放射線治療装置用の位置測定装置を示すもので
あり、図11は位置測定装置の要部を示す模式的斜視
図、図12は測定天板に取り付けられた測定部の一部を
示す模式的斜視図、図13は測定部の位置関係を示す模
式的斜視図、図14は測定天板の構成を示す概念的な斜
視図である。
【0041】第3実施例においては、位置測定装置の測
定部50は、2枚の測定体51を有している。また、測
定天板3の上面には、のこぎりの歯状マーカー12が設
けられている。前記測定部50は、図11に示すよう
に、第1実施例の測定部1と比較すると、天井部が無い
構造となり、前記第1実施例の脚部42となる部分が独
立して測定体51となった構造となっている。したがっ
て、測定天板3の両側にはそれぞれ独立した測定体51
が取り付けられる構造となっている。
【0042】測定体51は、前記第1実施例の場合と同
様に、測定天板3のガイド40にスライド部41を介し
てスライド自在に取り付けられている。また、スライド
部41は、スライドロックレバー46の操作によって、
ガイド40に固定されたり、あるいは固定解除されたり
する。また、ボタン45を押すことによって、1枚の測
定板6と一体となったフレーム7部分は、スライド部4
1から取り外し可能となる。この状態では、患者17の
固定作業等が容易となる。
【0043】また、測定天板3には対角線マーカー13
((図14参照)と目盛(目盛板)16が設けられてい
る。
【0044】第3実施例の位置測定装置では、測定天板
3におけるのこぎりの歯状マーカー12と、2枚の測定
体51のN字型マーカー22とによってCT断層面18
の位置検出を行うようになっている。この場合、測定天
板3に設けられた目盛16や対角線マーカー13によっ
てCT断層面18の位置が検出される。
【0045】第3実施例では、測定天板3の両側に取り
付けられる測定体51は、独立して別個に移動制御可能
である。図11および図13の場合は、一対の測定体5
1を測定天板3の両側に対称に配設した状態を示すもの
である。測定基準点14は手前側のフレーム7の左端底
となる。
【0046】第3実施例は、図14に示すように、測定
天板3の下面に、第1実施例と同様に対角線マーカー1
3を有するとともに、第2実施例と同様に目盛16を有
する構造となり、CT断層面18で体軸方向の位置を検
出できるとともに、目盛16の検出で体軸方向の位置を
検出できるようになっている。これら体軸方向の位置検
出が2手段となり、一層体軸方向の位置検出が確実とな
る。
【0047】また、第3実施例では、測定天板3上の、
のこぎりの歯状マーカー12と対角線マーカー13の異
なる傾きのN字型のマーカーの併用と、目盛16と、ス
ライド可能な測定部1とを使用することにより、精度良
く、体幹部の様に広範囲に亘る位置測定が可能となる。
【0048】第3実施例は、以下の点で前記第1実施例
および第2実施例と異なる。すなわち、目盛16から測
定した測定基準点14の位置から、測定天板3に対する
測定部1の相対位置関係が分かり、測定部1上の測定点
の3次元的位置をX′Y′Z′座標系からXYZ座標系
へ変換する。測定部1の2枚の測定体51と測定天板3
から同一線上にない空間の3点を決定し、CT断層面1
8の方程式をXYZ座標系で決定する。
【0049】XYZ座標系でのCT断層面18の平面の
方程式より、CT断層面18を基準とするX″Y″Z″
座標系から、XYZ座標系へ変換する変換行列を求め
る。
【0050】CT断層面18上の患者17の病巣部tの
位置を、X″Y″Z″座標系で求める。これを前に求め
た変換行列に代入して、患者17の病巣部tの位置を、
XYZ座標系で決定する。
【0051】前記第2実施例との違いは、CT断層面1
8の平面の方程式をX′Y′Z′座標系からXYZ座標
系へ変換する際に、目盛16から測定した測定基準点1
4の位置を用いる。
【0052】2枚の独立した測定体51からなる測定部
1と測定天板3を用いることにより、患者体幹部の任意
の部位に対して、3次元的位置を測定可能である。
【0053】図15は本発明の第4実施例による位置測
定装置における測定部1の2種類の変形例を示す概念的
な斜視図である。また、図16は前記2種類の変形例の
測定部1に取り付けられる測定板6を示す概念的な斜視
図である。この例では、フレーム7とフレーム7間に取
り付けられる測定板6に複数のN字型マーカー22を配
置してのこぎりの歯状マーカー12とした構造となって
いる。図15の(a)の場合はN字型マーカー22を2
段(ブロック)としたものであり、図15の(b)の場
合はN字型マーカー22を4段(ブロック)としたもの
である。
【0054】また、前記測定板6は、図16の(a)お
よび(b)に示すように、上面にN字型マーカー22、
すなわち、のこぎりの歯状マーカー12を設け、下面に
対角線マーカー13を設けた構造となっている。
【0055】第4実施例の測定部1によれば、測定板6
にのこぎりの歯状マーカー12と対角線マーカー13が
設けられていることから、一層CT断層面18の位置精
度が高くなる。また、第4実施例の測定部1によれば測
定部1をさらに小型・軽量化することができる。
【0056】なお、図15および図16による変形例に
おいては、複数段のN字型マーカー22は偶数に限定さ
れるものではなく奇数配列でもよい。
【0057】以上本発明者によってなされた発明を実施
例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に
限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で
種々変更可能であることはいうまでもない。
【0058】
【発明の効果】本発明の位置測定装置は、測定天板と、
この測定天板上をスライドする測定部とからなるととも
に、いずれも基本的にはN字型マーカーとなるマーカー
をアクリル樹脂板に設けた構造となっている。前記測定
天板のアクリル樹脂板の上面には、N字型マーカーを多
段に設けたのこぎりの歯状マーカーが設けられていると
ともに、アクリル樹脂板の下面には、単一のN字型マー
カーが細長く設けられて対角線マーカーを構成してい
る。したがって、前記対角線マーカーは、測定天板上の
天板原点から病巣位置までの大まかな位置を検出するの
に使用され、のこぎりの歯状マーカーは、より詳細な位
置を検出するのに使用される。この結果、本発明の位置
測定装置によれば、前記のこぎりの歯状マーカーと対角
線マーカーとの使用によって、体幹部の様な頸部から胸
部、腹部に亘る広い範囲内の中で、任意の範囲内の病巣
部の位置に対して、3次元的位置を精度良く測定するこ
とができる。
【0059】本発明の位置測定装置は、人体(患者)を
固定し位置測定の基準設定に必要な測定天板と、この測
定天板にスライド自在でかつロック可能となる小型の測
定部とからなることから、人体を測定天板に固定後に必
要に応じて測定部を移動させることができ、必要箇所の
CT断層面を高精度に得ることができる。
【0060】本発明の位置測定装置は、人体(患者)を
固定し位置測定の基準設定に必要な測定天板と、この測
定天板にスライド自在の小型の測定部とからなるととも
に、前記測定部は分割可能な構造となり、測定天板に人
体を固定する際には、測定部を分割して外しておくこと
ができるため、人体の固定操作の妨げにならず作業性が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による定位的放射線治療装
置用の位置測定装置の要部を示す模式的斜視図である。
【図2】第1実施例の位置測定装置の測定天板に取り付
けられた測定部の一部を示す模式的斜視図である。
【図3】第1実施例の位置測定装置における測定天板と
測定部の一部を示す断面図である。
【図4】第1実施例の位置測定装置における測定天板か
ら測定部を取り外した状態を示す一部の斜視図である。
【図5】第1実施例の位置測定装置における測定部の位
置関係を示す模式的斜視図である。
【図6】第1実施例の位置測定装置における測定天板の
構成を示す概念的な斜視図である。
【図7】第1実施例の位置測定装置における被検者と測
定部との相関を示す模式的斜視図である。
【図8】第1実施例の位置測定装置によって得られる断
層像を示す模式図である。
【図9】本発明の第2実施例による定位的放射線治療装
置用の位置測定装置の要部を示す模式的斜視図である。
【図10】第2実施例による位置測定装置における被検
者と測定部との相関を示す模式的斜視図である。
【図11】本発明の第3実施例による定位的放射線治療
装置用の位置測定装置の要部を示す模式的斜視図であ
る。
【図12】第3実施例における位置測定装置の測定天板
に取り付けられた測定部の一部を示す模式的斜視図であ
る。
【図13】第3実施例による位置測定装置における測定
部の位置関係を示す模式的斜視図である。
【図14】第3実施例による位置測定装置における測定
天板の構成を示す概念的な斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例による位置測定装置にお
ける測定部の2種類の変形例を示す概念的な斜視図であ
る。
【図16】本発明の前記2種類の変形例の測定部に取り
付けられる測定板を示す概念的な斜視図である。
【図17】従来の頭部の定位的放射線治療装置用の位置
測定装置の要部を示す分解状態での模式的斜視図であ
る。
【図18】従来の頭部の定位的放射線治療装置用の位置
測定装置におけるN字型マーカーと断層面との相関を示
す模式図である。
【符号の説明】 1…測定部、3…測定天板、6…測定版、7…フレー
ム、10…アクリル樹脂板、12…のこぎりの歯状マー
カー、13…対角線マーカー、14…測定基準点、15
…天板原点、16…目盛、18…CT断層面、19…C
T断層像、20…測定部、22…マーカー(N字型マー
カー)、23…CT断層面、41…スライド部、45…
ボタン、46…スライドロックレバー、47…測定対象
領域、50…測定部、51…測定体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検者が固定されるとともに位置測定の
    基準設定体となる測定天板と、前記測定天板の上面側に
    取り付けられかつ前記被検者を囲むように並列に配設さ
    れる複数のN字型マーカーを有する測定部とを有し、前
    記N字型マーカーの幾何学的構造から病巣部の3次元的
    位置を測定する放射線治療装置用位置測定装置におい
    て、前記測定天板の長手方向に滑動自在となる測定部
    と、前記測定天板の長手方向に沿って設けられた1乃至
    複数のN字型マーカーまたは目盛板とを有することを特
    徴とする放射線治療装置用位置測定装置。
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