JP2616995B2 - 文字認識装置 - Google Patents

文字認識装置

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JP2616995B2
JP2616995B2 JP1207564A JP20756489A JP2616995B2 JP 2616995 B2 JP2616995 B2 JP 2616995B2 JP 1207564 A JP1207564 A JP 1207564A JP 20756489 A JP20756489 A JP 20756489A JP 2616995 B2 JP2616995 B2 JP 2616995B2
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浩一 樋口
義征 山下
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は認識処理を高速にかつ精度良く行なえる文
字認識装置に関する。
(従来の技術) 従来提案されている文字認識装置として例えば特開昭
57-23185号公報に開示されているものがある。この従来
装置の認識処理では以下に述べる処理(a)〜(f)を
行なっていた。
(a)文字図形を記載した媒体からの光信号を光電変換
して白黒2値のディジタル信号で表される原パタンを得
る。
(b)次に、原パタンの線幅を求める。
(c)次に、原パタンを複数の方向に走査し各走査列毎
に走査線上の黒ビットの連続個数を検出し、この黒ビッ
ト連続個数と原パタンの線幅とに基づいて複数の走査方
向にそれぞれ対応する複数のサブパタンを抽出する。
(d)次に、原パタンの認識対象一単位分のパタンの文
字枠を検出しこの文字枠内の領域に対応するサブパタン
の領域をN×M個の分割領域に分割し、分割領域内に存
在する黒画素を計数した結果と、原パタンの線幅とに基
づいて各分割領域毎に特徴量を求める。
(e)次に、求めた特徴量を文字の大きさで正規化し、
各分割領域の正規化された特徴量から成る特徴マトリク
スを作成する。
(f)そして、作成した特徴マトリクスを予め用意した
文字図形パタンの標準文字マスクと照合して文字図形を
認識する。
第6図は郵便番号及び宛名が手書きで記入されている
はがきを示す図、また第7図は郵便番号及び宛名が印刷
されているはがきを示す図である。
上述の従来装置において例えば郵便番号を認識対象と
する場合を考えると、第6図にも示すように個人が市販
のはがき、封書等を用いる場合郵便番号は一般に手書き
で記入され、また第7図にも示すように雑誌、書籍等に
折り込まれた広告の申し込みはがき、ダイレクトメール
に同封された申し込みはがきや封筒、或は往復はがきの
返信はがき等では、郵便番号が宛名と共に予め印刷され
ている場合がある。
このように手書き及び印刷の双方の数字が存在する郵
便番号を認識対象とする場合、従来装置では、手書き数
字に関する標準マスク(手書き用標準マスク)及び印刷
数字に関する標準マスク(印刷用標準マスク)を辞書と
して用意し、これら標準マスクを用いて認識を行なって
いた。
同様に、注文伝票、申し込み書、依頼票等の伝票類に
おいて手書き漢字及び印刷漢字が混在する場合にも、従
来装置では、手書き用標準マスク及び印刷用標準マスク
を用意し、これら標準マスクを用いて認識を行なってい
た。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら上述した従来装置では、認識対象が手書
き及び印刷のいずれの場合にも一律に、認識対象の特徴
量を手書き用及び印刷用の標準マスクの双方と照合して
いた。
手書き用及び印刷用の標準マスクの双方を用いると照
合すべき辞書容量が非常に大きくなり、これがため照合
に要する時間が長くなり従って認識処理速度が低下す
る。
また認識対象が手書き及び印刷のいずれの場合にも一
律に、手書き用及び印刷用の標準マスクの双方を用いる
結果、誤読率が高いという問題点があった。
この発明の目的は上述した従来の問題点を解決するた
め、文字図形パタンの対称性に応じて用いる標準マスク
を任意好適に選択できる文字認識装置を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) この目的の達成を図るため、この発明の文字認識装置
は、原パタンから認識対象一単位分の文字図形パタンを
切出す切出し部と、第一の標準マスク及び第二の標準マ
スクを格納する辞書部と、文字図形パタンから抽出した
特徴量を標準マスクと照合し文字図形の認識を行なう認
識部とを備えて成る文字認識装置において、所定の基準
線に関する文字図形パタンの対称性を判定する対称度抽
出部を備え、辞書部を、文字図形パタンの対称性の判定
結果に基づいて第一の標準マスク及び第二の標準マスク
の双方又はいずれか一方を選択する辞書部としたことを
特徴とする。
(作用) このような構成の文字認識装置によれば、所定の基準
線に関する文字図形パタンの対称性を判定し、当該対称
性の判定結果に基づいて第一の標準マスク及び第二の標
準マスクの双方又はいずれか一方を選択する。
例えば或る特定の文字図形に着目し、着目した文字図
形が印刷されている場合と手書きされている場合とを比
較すると(例えば印刷の8(或は国)と手書きの8(或
は国)とを比較する)、一般に印刷の場合の方が手書き
の場合よりも対称性がより高い。このような事実に鑑み
れば文字図形の対称性から、認識対象となる文字図形が
印刷及び手書きのいずれであるかを推定できる。このほ
か文字図形の対称性に基づき例えば斜体の文字及び斜体
でない文字のいずれであるかを推定できる。このように
文字図形の対称性に基づき文字の種類を推定して、その
種類に応じた適切な標準マスクを選択できる。
(実施例) 以下、図面を参照し、この発明の実施例につき説明す
る。尚、図面はこの発明が理解できる程度に概略的に示
されているにすぎず、従って各構成成分の接続関係、入
出力信号、構成、形状、配設位置及び寸法を図示例に限
定するものではない。
第1図はこの発明の実施例の説明に供する機能ブロッ
ク図である。
第1図にも示すように、この実施例の文字認識装置10
は、原パタンから認識対象一単位分の文字図形パタンを
切出す切出し部12と、第一の標準マスク例えばこの実施
例では手書きの文字図形に関する標準マスク及び第二の
標準マスク例えばこの実施例では印刷の文字図形に関す
る標準マスクを格納する辞書部14と、文字図形パタンか
ら抽出した特徴量を標準マスクと照合し文字図形の認識
を行なう認識部16とを備え、そして、所定の基準線に関
する文字図形パタンの対称性を判定する対称度抽出部18
を備え、辞書部14を文字図形パタンの対称性の判定結果
に基づいて第一の標準マスク及び第二の標準マスクの双
方又はいずれか一方を選択する辞書部とした構成を有す
る。
さらにこの実施例の文字認識装置10は、切出し部12か
らの認識対象一単位分の文字図形パタンを格納するパタ
ンレジスタ20と、認識対象一単位分の文字図形パタンの
文字外接枠を検出する文字枠検出部22とを備えて成る。
また、図において24は光電変換部及び26は原パタンを
格納するための原パタンメモリ例えばラインバッファを
示す。
以下、より詳細に説明する。
(光電変換部、ラインバッファ) 光電変換部24は、読取機構にセットされた帳票からの
光情報Lをディジタル信号に変換しこのディジタル信号
を原パタンとしてラインバッファ26に出力する。
原パタンは例えば白黒2値のディジタル信号であり、
原パタンの黒画素は文字線部を及び白画素は文字背景部
を表すものとする。
この実施例では、例えばはがきの郵便番号の認識を行
なうものとし、従って光電変換部24は郵便番号が記載さ
れた文字行領域の原パタンを出力し及びラインバッファ
26は原パタンを文字行1行単位に格納し例えば1024×12
8ビットの容量を有するものとする。
第2図はラインバッファに格納される原パタンの一例
を示す図である。
同図に示す原パタンORGはラインバッファ26に格納さ
れた郵便番号1行分の文字列を表すパタンである。はが
き、封書等の郵便番号の記入枠は、一般に、光電変換部
24に対してドロップアウトカラーとなる赤色で印刷され
ており、従って原パタンにおいては記入枠は文字背景部
となる。
(切出し部) この実施例の切出し部12は、認識対象となる文字図形
の記入位置が予め指定されている帳票例えば郵便番号の
記入位置を赤枠で指定したはがきの原パタンから文字の
切出しを行なう。この場合、記入位置に対応するライン
バッファ26のアドレス領域に認識対象一単位分(例えば
一文字分)の文字図形パタンが格納されるので、切出し
部12はこの記入位置に対応するアドレス領域の原パタン
を読出すことによって、一文字分の文字図形パタンの切
出しを行なう。
切出し部12は原パタンから切出した一文字分の文字図
形パタン(切出しパタンとも称す)をパタンレジスタ20
に格納する。パタンレジスタ20は切出しパタンを格納す
るに足りるメモリ容量例えば64×64ビットのメモリ容量
を有する。
(文字枠検出部) この実施例の文字枠検出部22はパタンレジスタ20を走
査し、切出しパタンの文字線部に外接する方形枠(文字
外接枠)を規定する上端座標YT、下端座標YB、左端座標
XL及び右端座標XRを検出する。文字外接枠は点(YT、XL)、
(YT、XR)、(YB、XL)及び(YB、XR)を結んで得られる矩形枠で
ある。
第3図は切出しパタン及び文字外接枠の一例を示す図
である。同図において符号Kは切出しパタン及びGは文
字外接枠を示す。またX軸及びY軸はパタンレジスタ20
上に仮想的に設定したX-Y座標系の座標軸を示し、X軸
方向を文字列方向に沿った方向及びY軸を文字列方向に
直交する方向とする。この座標系で表される画素位置の
切出しパタンをパタンレジスタ20から自在に読出せるよ
うになしている。
(対称度抽出部) この実施例では、対称度抽出部18を、認識対象一単位
分の文字図形パタンの中心を通る直線を基準線とし、こ
の基準線に関して対称な文字図形パタンの文字線部分を
検出して当該対称な文字線部分の面積と文字図形パタン
の全文字線部分の面積との比で表される対称度を抽出す
る対称度抽出部とする。基準線は認識対象となる文字図
形の対称性に着目して予め定められた方向を有する直線
である。
この実施例では、認識対象一単位分の文字図形パタン
の中心を、例えば文字外接枠の中心C とする。そして認識対象を斜体文字ではなく第3図にも
示すような傾いていない文字(以下、非斜体文字と称
す)とし、非斜体文字の対称度を求める。非斜体文字の
対称度を求める場合には、基準線を、中心Cを通り文字
列方向に沿う方向の直線又は中心Cを通り文字列方向と
直交する方向の直線とするのがよい。
さらにこの実施例では、対称な文字線部分の面積を、
文字図形パタンの文字外接枠内に存在する黒画素であっ
て基準線に関して対称な位置にある黒画素の個数で表現
し、これと共に全文字線部分の面積を文字図形パタンの
文字外接枠内に存在する黒画素の総個数で表現し、これ
ら対称な文字線部分及び全文字線部分の面積から対称度
を求める。
以下、一例として基準線を直線L:Y=(YT+YB)/2と
したときにおける、対称度の検出につき説明する。
まず文字枠検出部22は文字外接枠内の走査点(X、
Y)と基準線に関して対称な位置にある点の座標を設定
するため、中心CのY座標:YC=(YT+YB)/2を求め
る。そしてこの座標YCに基づき、点(X、Y)と基準線
に関して対称な位置にある点の座標(X、2YC−Y)を
得る。
尚、認識対象となる文字図形の対称性に着目して予め
定められた方向と、認識対象一単位分の文字図形パタン
の中心位置とに基づいて、基準線を表す直線の方程式を
得ることができる。この直線の方程式から基準線に関す
る対称な2点の位置を得ることができる。
次に文字枠検出部22は、次式(1)及び(2)に従っ
て一致黒画素数P及び黒画素総個数Qを求める。一致黒
画素数Pは認識対象一単位分の文字図形パタンの文字外
接枠内において基準線に関して対象な文字線部分の面積
を表し、黒画素総個数Qは認識対象一単位分の文字図形
パタンの文字外接枠内の黒画素の総個数を表す。
但し、F(α、β)はパタンレジスタ20に格納した文字
図形パタンの座標(α、β)の画素が黒画素であればF
(α、β)=1及び白画素であればF(α、β)=0と
なる関数を表し、演算子∧は次式(3)に示す演算を行
なうことを表す。
1∧1=1 1∧0=0 0∧1=0 0∧0=0 ……(3) 次に一致黒画素数P及び黒画素総個数Qの比から対称
度を表す一致度Sを求め、一致度Sを辞書部14に対して
出力する。一致度S[%]は次式(4)で表せる。
S=P/B×100 [%] ……(4) 一致度Sが高くなるほど基準線に関する文字線部の対
称性が高くなることを表す。
第4図は認識対象の一例を示す図であり、同図の
(A)は非傾斜文字の印刷文字の0〜9を及び(B)は
手書き文字の0〜9を示す。
第4図(A)に示す印刷文字の例では、数字の
「0」、「1」、「3」及び「8」の対称度(一致度
S)がほぼ100%に近く、「6」及び「9」の対称度が6
0%以上、第4図(A)に示す印刷の「2」、「4」、
「5」、「7」及び「9」の対称度が50%以下であっ
た。
ここで、例えば手書きの数字と第4図(A)に示す印
刷の数字とを認識対象とする場合の認識処理時間につい
て考える。この場合、対称度が50%を越えた文字図形パ
タンに対しては照合対象辞書に印刷文字のための第二の
標準マスクを有する辞書Bを用いるものとすれば、印刷
の数字の「0」、「1」、「3」、「6」、「8」及び
「9」の文字図形パタンに対して辞書Bが適用されるこ
ととなる。ここで、手書き及び印刷文字の出現確率がほ
ぼ等しいと仮定し、また手書き文字のための標準マスク
を有する辞書Aは通常、個人差による変形に対応するた
め辞書Bに比較してマスク数が多くなることを考え合せ
ると、認識処理時間を従来よりも20%以上短縮できるも
のと考えられる。
上述の説明では基準線を文字列方向に沿う方向の直線
或は文字列方向と直交する方向の直線としたが、基準線
をこれら上述したものに限定するものではなく、認識対
象とする文字図形の対称性に応じて任意好適に設定した
直線を用いることができる。例えば印刷の斜体文字を認
識対象とする場合には第5図(B)に示す直線L1を基準
線とすることもできる。
第5図は基準線の他の例を示す図であり、第5図の
(A)は印刷の斜体文字の例及び(B)は印刷の斜体文
字一文字分のパタンと基準線との関係を示す図である。
第5図(B)にも示すように直線L1は文字外接枠の中心
位置(XC、YC)を通る直線である。尚、座標XC=(XL+X
R)/2である。
(辞書部) この実施例の辞書部14は、手書き文字に関する標準マ
スクを有する辞書Aと印刷文字に関する標識マスクを有
する辞書Bとを備え、一致度Sの値に応じて辞書A及び
B又はBを選択し、選択した辞書を認識部16に対して出
力する。
手書きの数字と第4図(A)に示す印刷の数字とを認
識対象とする場合には、一致度Sが、例えば0<S≦50
の範囲の数値であれば辞書A及びBの双方を、また50<
S≦100の範囲の数値であれば辞書Bを選択し出力する
ようにすればよい。几帳面に手書きされた文字では一致
度Sが50[%]を越えるものもあり、従って印刷文字に
関する辞書Aを用いて手書き文字を認識することになる
が、一致度Sが例えば50%を越える手書き文字であれば
辞書Aを用いても実用上充分な認識精度で当該手書き文
字の認識結果を得ることができる。
(認識部) 認識部16は、認識対象一単位分の文字図形パタンの特
徴抽出を行ない、抽出した特徴と辞書部14からの辞書と
を照合することにより、文字認識を行なう。そして認識
結果(文字名)として例えばJIS規格に定義された文字
コードCを出力する。
この認識処理を行なうため、この実施例では図示せず
も、認識部を、認識対象一単位分の文字図形パタンを複
数の方向に走査し走査線上で所定の長さ以上連続する黒
画素を検出しこの連続する黒画素をサブパタンの黒画素
部分として各走査方向別のサブパタンを抽出するサブパ
タン抽出部と、サブパタンの文字外接枠に対応する領域
をN×M個(N、Mは任意好適な自然数)の分割領域に
分割し、これら各分割領域毎に分割領域に含まれる文字
線の長さを表す特徴量を抽出する特徴抽出部と、特徴量
を前記標準マスクと照合することによって認識対象一単
位分の文字図形パタンの認識結果を得る照合部とから構
成する。
より具体的に説明する。
サブパタン抽出部は、まずパタンレジスタ20を走査
し、例えば2×2の窓の全ての点が黒ビットとなる状態
の個数Qと、認識対象一単位分の文字図形パタン中の全
黒ビットの個数とを計数し、従来周知の式(5)に従っ
て線幅WLを算出する。
WL=A/(A−Q) ……(5) この線幅WLに基づいてサブパタンを抽出するために用
いる閾値lthが得られる。lthは次式(6)で表される。
lth=N・WL ……(6) 但し、Nはサブパタン抽出時の主走査方向毎に任意好適
に設定される定数である。
そしてサブパタン抽出部は、パタンレジスタ20の主走
査方向を、例えばX軸方向に垂直な方向(垂直方向)及
び平行な方向(水平方向)と、X軸から反時計方向45°
の方向(右斜め方向)及び時計方向45°の方向(左斜め
方向)とし、これら各方向毎にパタンレジスタ20を走査
して各方向別のサブパタンを抽出する。
例えば垂直方向のサブパタンの抽出では、パタンレジ
スタ20の垂直方向の走査線上で連続する黒ビット(黒ラ
ン)を検出し、l≧lthとなる長さlを有する黒ランを
垂直方向のサブパタンの黒ビット部分として抽出し、ま
たパタンレジスタ20の走査線上の白ビット及びl≧lth
を満足しない黒ランを垂直方向のサブパタンの白ビット
部分として抽出する。
垂直方向のサブパタン抽出と同様にして、残りの他の
方向を主走査方向としたときのサブパタンの抽出も行
う。
抽出した各サブパタンはサブパタン抽出部が備える各
主走査方向別のサブパタンメモリに格納される。各サブ
パタンメモリ上にはパタンレジスタ20上に設定したX-Y
座標系に対するX-Y座標系を設定している。
特徴抽出部は、認識対象一単位分の文字図形パタンの
文字外接枠に対応する領域、すなわちサブパタンメモリ
上の座標XL、XR、YT及びYBで規定される文字外接枠の領域
をN×M個(例えばN=M=4)の分割領域に区分し、
線幅WLと分割領域内の黒画素総個数b(i,j,k)とに基
づいて各分割領域毎に分割領域内のサブパタンの文字線
量を表す特徴量F(i,j,k)を抽出する。但し、i=
1、2、……、M、j=1、2、……、N及びk=1、
2、3、4であり、b(i,j,k)及びF(i,j,k)は第i
行第i列の分割領域の黒画素総個数及び特徴量を表しk
=1、2、3、4のとき水平、垂直、左斜め及び右斜め
方向のサブパタンの分割領域の特徴量であることを表
す。
特徴量F(i,j,k)は次式(7)によって定義され
る。
そして特徴抽出部は認識対象一単位の文字の大きさ例
えば文字外接枠の高さYW(例えばYW=YB−YT+1)或は
幅XW(例えばXW=XR−XL+1)で各特徴量を正規化し、
認識対象一単位分の文字図形パタンに関して正規化した
特徴量から成る特徴マトリクスを得る。この特徴マトリ
クスは各サブパタンの分割領域の正規化した特徴量から
成るm次元(例えばm=N×M×4=64)の特徴マトリ
クスである。特徴量F(i,j,k)を正規化して得た特徴
量f(i,j,k)を次式(8)に示す。
さらに照合部は、認識対象の認識結果を得るため、認
識対象の特徴マトリクスと辞書部14からの辞書とを照合
する。この実施例では、認識対象の特徴マトリクスと同
形式で表現した辞書マスク(辞書マトリクス)を用い、
認識対象の特徴マトリクスとの距離Dが最小となる辞書
マスクに対応する文字名を認識結果として出力する。距
離Dは次式(9)で表現される。尚、式(9)において
特徴量f(i,j,k)を簡単にfS(s=1、2、……、
m)と表す。
この発明は上述した実施例にのみ限定されるものでは
なく、従って各構成成分の構成、動作、動作の流れ、入
出力信号、入出力信号の流れ、数値的条件、形状、寸法
及び配設位置を任意好適に変更できる。
例えば、切出し部、文字枠検出部及び認識部その他の
各構成成分をそれぞれ従来周知の構成と同様の任意好適
な構成に変更することができる。
また認識対象一単位分の文字図形パタンの中心とし
て、当該文字図形パタンの文字外接枠内の黒ビット部分
の重心を用いるようにしてもよい。
また認識対象として数字のほか漢字、カタカナその他
の文字図形を選択してもよい。
(発明の効果) 上述した説明からも明らかなように、認識対象一単位
分の文字図形パタンの所定の基準線に関する対称性を判
定し、当該対称性の判定結果に基づいて第一の標準マス
ク及び第二の標準マスクの双方又はいずれか一方を選択
する。
例えば、或る特定の文字図形に着目し着目した文字図
形が印刷されている場合と手書きされている場合とを比
較すると、一般に印刷の場合の方が手書きの場合よりも
対称性がより高い。このような事実に鑑みれば文字図形
の対称性から、認識対象となる文字図形が印刷及び手書
きのいずれであるかを推定できる。またこのほか文字図
形の対称性に基づき例えば斜体の文字及び斜体でない文
字のいずれであるかを推定できる。このように文字図形
の対称性に基づき文字の種類を推定して、その種類に応
じた適切な標準マスクを選択し精度良く認識を行なえ
る。
従って認識対象一単位分の文字図形パタンの対称性に
応じて辞書を限定でき、例えば対称性が高い文字図形パ
タンに対しては印刷文字用の標準マスクを有する辞書の
みを用いることができ、これがため認識時に用いる辞書
容量を文字図形パタンの対称性に応じて低減できる。
認識時に用いる辞書容量を低減できるので、認識のた
めの辞書照合時間を短縮し、また認識精度を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例の説明に供する機能ブロック
図、 第2図は原パタンの一例を示す図、 第3図は切出しパタン及び文字外接枠の一例を示す図、 第4図(A)及び(B)は認識対象の一例を示す図、 第5図(A)及び(B)は認識対象の及び基準線の他の
例を示す図、 第6図は郵便番号及び宛名が手書きの例を示す図、 第7図は郵便番号及び宛名が印刷の例を示す図である。 10……文字認識装置、12……切出し部 14……辞書部、16……認識部 18……対称度抽出部。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原パタンから認識対象一単位分の文字図形
    パタンを切出す切出し部と、第一の標準マスク及び第二
    の標準マスクを格納する辞書部と、前記文字図形パタン
    から抽出した特徴量を前記標準マスクと照合し文字図形
    の認識を行なう認識部とを備えて成る文字認識装置にお
    いて、 所定の基準線に関する前記文字図形パタンの対称性を判
    定する対称度抽出部を備え、 前記辞書部を、前記文字図形パタンの対称性の判定結果
    に基づいて前記第一の標準マスク及び第二標準マスクの
    双方又はいずれか一方を選択する辞書部としたことを特
    徴とする文字認識装置。
  2. 【請求項2】前記対称度抽出部を、 前記文字図形パタンの中心を通る直線を基準線とし、 該基準線に関して対称な前記文字図形パタンの文字線部
    分を検出して当該対称な文字線部分の面積と前記文字図
    形パタンの全文字線部分の面積との比で表される対称度
    を抽出する対称度抽出部としたことを特徴とする請求項
    1に記載の文字認識装置。
  3. 【請求項3】前記文字図形パタンの中心を前記文字外接
    枠の中心としたことを特徴とする請求項2に記載の文字
    認識装置。
  4. 【請求項4】前記対称な文字線部分の面積を、前記文字
    図形パタンの文字外接枠内に存在する黒画素であって前
    記基準線に関して対称な位置にある黒画素の個数で表現
    し、これと共に前記全文字線部分の面積を前記文字図形
    パタンの文字外接枠内に存在する黒画素の総個数で表現
    することを特徴とする請求項2又は3に記載の文字認識
    装置。
  5. 【請求項5】前記認識部を、 前記文字図形パタンを複数の方向に走査し走査線上で所
    定の長さ以上連続する黒画素を検出し該連続する黒画素
    をサブパタンの黒画素部分として各走査方向別のサブパ
    タンを抽出するサブパタン抽出部と、 該サブパタンの前記文字外接枠に対応する領域をN×M
    個(N、Mは任意好適な自然数)の分割領域に分割し、
    これら各分割領域毎に分割領域に含まれる文字線の長さ
    を表す特徴量を抽出する特徴抽出部と、 前記特徴量を前記標準マスクと照合することによって前
    記文字図形パタンの認識結果を得る照合部とから構成す
    ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載
    の文字認識装置。
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