JP2616289B2 - 陰極線管封止部の封止性検査方法 - Google Patents

陰極線管封止部の封止性検査方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は陰極線管封止部の封止
性検査方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来のカラー陰極線管の封止部の
封止性検査方法を説明するための図、図4は図3をネッ
ク部側からみた概略図である。これらの図面において、
1はパネル部、2はファンネル部であり、これらは低融
点ガラス3にて封止されてバルブ4を形成している。ま
た、5はパネル部1のスカート部に緊締される防爆バン
ドである。なお、13はネック部である。
【0003】パネル部1とファンネル2部とを封止する
ための低融点ガラス3は、通常80ないし100KVの
高圧に耐えられる能力をもっているが、製造工程中のゴ
ミや導電性の汚れが、パネル部1またはファンネル部2
の封止部に付着したままで低融点ガラス3とともに溶着
されたりすると、30KV程度の動作電圧で絶縁破壊を
起こす場合がある。
【0004】したがって、通常、この低融点ガラス3の
外表面にスプリングなどでできたアースバンド6を巻き
付け、このアースバンド6および外部導電膜7をアース
電位に、アノードボタン8に高電圧電源9から40ない
し50KVの高電圧を印加し、アース回路に流れる漏洩
電流を漏洩電流検出器10で検知することにより、あら
かじめ、パネル部1とファンネル2部とを封止する低融
点ガラス部分の絶縁破壊耐力の低い陰極線管を不良品と
してチエックする方法が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記したよ
うな絶縁破壊耐力の低い陰極線管の検査方法では、とく
に、漏洩電流検出器10の感度を高く設定すると、わず
かな漏洩電流でも、これを漏洩電流検出器10で検知し
て不良と判定し、逆に、漏洩電流検出器10の感度を低
く設定すると、漏洩電流が大きくても、これを漏洩電流
検出器10では不良と判定せず、不良品をそのまま、出
荷するおそれがある。
【0006】また、高湿度環境またはガラス外表面の汚
れなどがあると、アノードボタン8とアースバンド6と
のあいだで、陰極線管外表面を介して微少な電流が流
れ、絶縁破壊耐力の低い低融点ガラス3を通して流れる
漏洩電流と区別できなくなり、アース回路に入れた漏洩
電流検出器10が誤動作を起こしてしまい、必要な高電
圧を印加することができなかった。
【0007】このように、従来の検査方法では、絶縁破
壊耐力の低い陰極線管を不良品として、確実にチエック
して除去することができず、客先での使用時、低融点ガ
ラス3の絶縁破壊により陰極線管回路を壊したり、とき
には、陰極線管装置の火災を誘発する重大なトラブルに
発展するおそれがあった。
【0008】この発明は、上記の課題を解決するために
なされたもので、絶縁破壊耐力の低い陰極線管を不良品
として確実にチエックすることができる陰極線管封止部
の封止性検査方法を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1の発明は、低融点ガラスの外表面とアース
バンドとのあいだで発生する放電を放電検知器により検
知することで、絶縁破壊耐力の低い陰極線管をチエック
しようというものである。
【0010】請求項2の発明は、低融点ガラスの外表面
とアースバンドとのあいだで発生する2回以上の連続放
電を放電検知器により検知することで、絶縁破壊耐力の
低い陰極線管をチエックしようというものである。
【0011】請求項3の発明は、低融点ガラスの外表面
とアースバンドとのあいだで発生する、各陰極線管固有
の放電周期で、かつ連続して2回以上発生する連続放電
を放電検知器により検知することで、絶縁破壊耐力の低
い陰極線管をチエックしようというものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明によれば、低融点ガラスの外表
面には、アノード部に高電圧を、アースバンドにアース
電位を印加したとき、低融点ガラスを通して流れる漏洩
電流による電荷が蓄積され、その電荷がアースバンドに
放電を起こすので、この放電を放電検知器によって検知
することにより、絶縁破壊耐力の低い陰極線管をチェッ
クすることができる。
【0013】また、請求項2の発明や請求項3の発明の
ように、低融点ガラスの外表面には、アノード部に高電
圧を、アースバンドにアース電位を印加したとき、低融
点ガラスを通して流れる漏洩電流による電荷が蓄積さ
れ、その電荷がアースバンドに2回以上の連続放電を発
生させたり、あるいは各陰極線管固有の放電周期の放電
を連続2回以上発生させるので、この放電を放電検知器
によって検知するように設定しておくことにより、より
信頼性高く、しかも確実に絶縁破壊耐力の低い陰極線管
をチェックすることができる。
【0014】
【実施例】実施例1 以下、この発明の一実施例を図面により説明する。図1
は、この発明による陰極線管の封止部の封止性検査方法
を説明するための図、図2は図1の低融点ガラス部分を
模式的に示す拡大図であり、従来例を示す図3と同一ま
たは相当する部分には同一の符号を付してその詳しい説
明を省略する。
【0015】図1において、11は低融点ガラス3
表面とアースバンド6とのあいだで発生する放電を検知
する放電検知器で、それ以外は図で示す構成と同様で
ある。
【0016】また、図2において、低融点ガラス3
面付近には、パネル部1またはファンネ部2内面に
内部導電膜12が塗布され、高電圧電源9から高電圧が
印加されている。低融点ガラス3の外面にはアースバン
ド6がある程度のギャップをおいて配置され、アース電
位が印加されている。低融点ガラス3の内表面にはゲッ
タが飛散しているか、イオンなどが付着しているので、
ほぼ100%の高電圧が印加されている。
【0017】つぎに、上記構成の動作について説明す
る。いま、絶縁破壊耐力の低い陰極線管が検査されると
き、低融点ガラス3を通して漏洩電流が流れると、低融
点ガラス3外表面に正の電荷が徐々に蓄積され、その
部分の電位が徐々に上昇し、低融点ガラス3外表面と
アースバンド6とのあいだのギャップの電圧が絶縁破壊
電圧に達すると、放電が起こる。放電が起こると、低融
点ガラス3外表面の帯電電荷がなくなるが、ふたた
び、上記と同じ過程で徐々に帯電し、一定時間が経つ
と、放電が起こる。低融点ガラス3を通して流れる漏洩
電流が大きいと、放電周期が早くなり、逆に、漏洩電流
が小さくなると、放電周期が遅くなる。この放電電流を
放電検知器11で検知することにより、陰極線管の良否
を判定する。
【0018】アノードボタン8とアースバンド6および
外部導電膜7とのあいだでは、ファンネル部2の外表面
が汚れていたり、高湿度の環境下では、ファンネル部2
の外表面を通じて漏洩電流が流れるが、この電流では放
電が起こらないので、放電検知器11は動作しない。し
たがって、高湿度の環境下でも、アノードボタン8に印
加する高電圧を下げる必要がなく、低絶縁耐力の低融点
ガラスをもった陰極線管を確実に取り除くことができ
る。
【0019】実施例2 陰極線管に高電圧を印加する瞬間に外部導電膜の周辺で
微小放電が発生することがあり、この放電が放電検知器
11にて検知され、誤動作を引き起こすおそれがある。
これに対し、低融点ガラス3の外表面に蓄積される電荷
により発生する放電はある固有の放電周期をもって連続
して発生するので、絶縁破壊耐力の低い陰極線管におけ
る放電を上記した誤動作を引き起こす放電と区別して検
知するため、2回あるいはそれ以上の放電が連続して発
生したときにはじめて動作するように放電検知器11の
動作機能を設定しておく。このように、放電検知器11
の動作機能を設定することにより、実施例1の場合以上
に放電検知器11の誤動作のおそれを少なくでき、絶縁
破壊耐力の低い陰極線管を高精度で検出することができ
る。
【0020】実施例3 実施例2における低融点ガラス3の外表面に蓄積される
電荷により発生する放電は、各陰極線管に固有の放電周
期をもって発生するので、たとえば、最初の3回の放電
から、供試球である陰極線管に固有の放電周期を検知
し、それに合致した放電のみを検知するように放電検知
11の動作機能を設定しておく。このように、放電検
知器11の動作機能を設定しておくことにより、実施例
2の場合以上に放電検知器11の誤動作のおそれを少な
くでき、絶縁破壊耐力の低い陰極線管をきわめて高精度
で検出することができる。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ファンネル部表面の汚れや高湿度環境においても誤
動作が少なく、より確実に絶縁破壊耐力の低い陰極線管
をチエックして陰極線管の良否が確認できるので、不良
品が出荷される確率を大幅に低くすることができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例による陰極線管封止部の封
止性検査方法を説明するための図である。
【図2】図1における低融点ガラスの断面付近を拡大し
て示す模式図である。
【図3】従来の陰極線管封止部の封止性検査方法を説明
するための図である。
【図4】図3をネック部側からみた図である。
【符号の説明】
1 パネル部 2 ファンネル部 3 低融点ガラス 6 アースバンド 8 アノードボタン 9 高電圧電源 11 放電検知器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パネル部とファンネル部を低融点ガラス
    にて封止した陰極線管のアノード部に高電圧を印加する
    とともに、上記低融点ガラスの外表面からギャップを有
    して配置されたアースバンドをアース電位とし、上記低
    融点ガラス外表面とアースバンドとのあいだで発生する
    放電を放電検知器により検知することで、絶縁破壊耐力
    の低い陰極線管を検出することを特徴とする陰極線管封
    止部の封止性検査方法。
  2. 【請求項2】 パネル部とファンネル部を低融点ガラス
    にて封止した陰極線管のアノード部に高電圧を印加する
    とともに、上記低融点ガラスの外表面からギャップを有
    して配置されたアースバンドをアース電位とし、上記低
    融点ガラス外表面とアースバンドとのあいだで2回以上
    連続して発生する放電を放電検知器により検知すること
    で、絶縁破壊耐力の低い陰極線管を検出することを特徴
    とする陰極線管封止部の封止性検査方法。
  3. 【請求項3】 パネル部とファンネル部を低融点ガラス
    にて封止した陰極線管のアノード部に高電圧を印加する
    とともに、上記低融点ガラスの外表面からギャップを有
    して配置されたアースバンドをアース電位とし、上記低
    融点ガラス外表面とアースバンドとのあいだで、固有の
    放電周期でかつ連続して2回以上発生する放電を放電検
    知器により検知することで、絶縁破壊耐力の低い陰極線
    管を検出することを特徴とする陰極線管封止部の封止性
    検査方法。
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