JP2614970B2 - 釣糸結着具の製造方法および釣糸の切損防止方法 - Google Patents

釣糸結着具の製造方法および釣糸の切損防止方法

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JP2614970B2
JP2614970B2 JP5121780A JP12178093A JP2614970B2 JP 2614970 B2 JP2614970 B2 JP 2614970B2 JP 5121780 A JP5121780 A JP 5121780A JP 12178093 A JP12178093 A JP 12178093A JP 2614970 B2 JP2614970 B2 JP 2614970B2
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真弘 小野
敏雄 森
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、漁業者が漁獲に用いる
釣り仕掛けにおいて、漁撈中に釣糸の切損を可及的に減
少させて、該釣糸を確実に固定し得る釣糸結着具の製造
方法および釣糸の切損防止方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、釣糸を環状にして、この部分に撚
り戻し等の釣具を接続するための結糸部を形成するロッ
ク20は、図8に示すようなものが知られている。
【0003】このものは、アルミニューム等の金属によ
り長尺なチューブ状に成形したものを、一定寸法に切断
形成してあって、図9に示すように、合成樹脂製の釣糸
21の端部を撚り戻し22の輪環23へ挿し通して、釣糸21に
通した該ロック20の、外周からの圧締によりかしめるよ
うに止め付けていた。
【0004】しかしながら、このロック20は、その製作
時にあって、所定長さに切り落とされた内端部20a が刃
物状の鋭角となっているので、釣糸への取り付けに際し
て、前記した圧締加工を施したとき、図9に示すよう
に、釣糸21へこの内端部20a が食い込んで傷を付け、漁
撈中にこの傷口が広がって、ついには釣糸21が切断する
事故が起こる。
【0005】また、漁撈中においては、この内端部20a
と釣糸21とが常時接触しているものであり、更に、釣糸
21や釣り仕掛けが操業や潮流等によって撓んだり湾曲し
たりすると、一層、内端部20a と釣糸21との接触が活発
となるもので、短時間で釣糸21が切断される。
【0006】更にまた、ラインホーラーやドラムにより
釣糸21が巻き取られる際には、図9において仮想線で示
すように、ロック20における外端部20b が釣糸21に当た
るため、この場合も、前記した同様な切り傷が付いて釣
糸21の切断の原因となる。
【0007】このロック20の外端部20b は、延縄漁等の
ように幹縄へ釣り仕掛けを取り付けた多数の釣糸21を海
中へ繰り出すときに、このライン送出ガイド等に引っ掛
かって、該ロック20やガイドを損傷させるばかりではな
く、このラインの海中への引き下ろしや引き上げに際し
て、作業者が釣糸21を手で案内することがあるため、高
速で移送される釣糸21の外端部20b が手に当たって大け
がをすることがあって極めて危険である。
【0008】特に、結糸部の成形時に、このロック20内
へ釣糸21を通したときの孔内のギャップは、わずかであ
るほど圧締した後の取付強度が高いものであるが、この
ギャップが小さいと、釣糸21の表面へロック20の内端部
20a が引っ掛かって、円滑に釣糸通しができないため、
釣糸径より孔が少し大きめのロックを使用することがあ
る。
【0009】しかし、このロックを用いたときは、圧締
した後の外端縁20b の開きが大きくなって、前記した欠
点が一層拡大する。等の様々な問題点を有するものであ
った。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記した課題
を解決するためになされたもので、筒状に形成した主体
の長手方向内部に釣糸の相通孔を貫通させ、該相通孔に
おける内端縁の全周に釣糸面と面接触する釣糸押え部を
設けることにより、端縁による釣糸の切断事故を可及的
に減少させ、かつ、操業中の作業者へ与える切傷事故を
無くすことができる釣糸結着具の製造方法および釣糸の
切損防止方法を提供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記した目的を達成する
ための本発明の手段は、所定寸法に切断されてその長手
方向に釣糸の相通孔を貫通させた筒状主体にあって、該
相通孔における両端の内外縁の全周部を、成形機におけ
るその当接内面が円弧状の凹部を有する一対の打圧部材
により両側から加圧して、該主体の内端縁と外端縁との
全周を円弧状に面取りし、それぞれの内端縁と外端縁と
に釣糸面に対して面接触する釣糸押え部を形成させた釣
糸結着具の製造方法にある。
【0012】また、釣糸を環状にして、これに釣具を接
続する結糸部を形成するための釣糸結着具にあって、筒
状に形成した主体と、この主体の長手方向における内部
を貫通させた釣糸の相通孔と、該相通孔における内端縁
および外端縁の全周に設けた釣糸押え部とからなり、主
体の内端縁に形成された釣糸押え部により結着された釣
糸面に対して面接触し、主体の外端縁に形成された釣糸
押え部が、この釣糸押え部に対して漁撈中に干渉する釣
糸面に面接触させて釣糸に切り傷を付けない釣糸の切損
防止方法にある。
【0013】
【作用】前記のように構成される本発明の釣糸結着具の
製造方法および釣糸の切損防止方法は以下に述べる作用
を奏する。
【0014】あらかじめ釣糸を主体の相通孔へ通してお
き、例えば、撚り戻し等の釣具の取付部へこの釣糸を巻
いて折り返し、再び、主体の相通孔へその端部を挿し通
した後、挾搾手段によりこの主体の両側を圧締すると、
主体は挿し通された釣糸を押し付けて固定する。
【0015】このとき、主体の内側縁に形成した釣糸押
え部は、釣糸面と面接触するように設けられているの
で、釣糸に対して偏荷重が掛かることがなく、釣糸には
切り傷等の損傷を与えることがない。
【0016】また、漁撈中、釣糸や釣り仕掛けが撓んだ
り湾曲することがあっても、釣糸と内端縁とは常に面接
触するものであるから、前記同様に切損事故は生じな
い。
【0017】そして、主体の外端縁に釣糸と面接触する
釣糸押え部をも設けることにより、釣糸がラインホーラ
ーやドラムにより巻き付けられても、重なり合う釣糸に
対して主体の外端縁は面状態で当接するので、釣糸に切
り傷が付かないため、切損事故は生じない。
【0018】また、作業者が素手で高速で繰り出される
釣糸や釣り仕掛けを取り扱っても、主体の外端縁が手に
引っ掛かって、これを切り付けることがなく安全に操業
ができる。
【0019】
【実施例】次に本発明に関する釣糸結着具の製造方法お
よび釣糸の切損防止方法の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0020】図1〜図4においてAは釣糸結着具で、漁
業界において用いるものであって、合成樹脂等により成
形された釣糸1を環状にして、これに釣糸用撚り戻し等
の釣具2等を接続する結糸部3を形成するもので、主体
4と、相通孔5と、内端縁の釣糸押え部6と、外端縁の
釣糸押え部7とより基本的に構成される。
【0021】そして、前記した主体4は、アルミニゥー
ム等の比較的容易に可塑性を発揮する金属により円筒状
に成形してある。
【0022】前記した相通孔5は、主体4の長手方向に
おける内部を貫通させてあって、釣糸1を挿し通すもの
で、釣糸1が二本入るようにして釣糸1の線径よりやや
大径で、めがね形状に成形してある。
【0023】前記した釣糸押え部6は、相通孔5におけ
る両側の内端縁の全周に、また、釣糸押え部7は、相通
孔5における両側の外端縁の全周において円弧状に形成
してあって、この相通孔5内に挿し通した釣糸1面と面
接触するようにしてある。
【0024】そして、その成形にあっては、図5に示す
ような成形機Bにおいて、所定寸法に切断した主体4を
クランプ8により把持させておき、前記した円弧形状に
合わせた打圧部材9,10によって両側から加圧すること
により形成される。
【0025】なお、これら釣糸押え部6および7の形状
は、図3(a) に示すように半円弧状か、図3(b) に示す
ように両隅部を円弧状にするか、図3(c) に示すように
45°程度の面取りかに成形される。
【0026】更に、主体4および相通孔5の形状は、図
4に示すような長円形に形成されることもある。
【0027】なお、図6および図7においてDは、釣糸
結着具Aの挾搾手段で、基台11上に固定と可動の加圧部
材12, 13を取り付け、可動の加圧部材13に連係させたハ
ンドル14の操作により、それぞれのかしめチップ15, 16
に取り付けた主体4が、図7に示すように挾搾される。
【0028】本発明実施例において釣糸結着具Aは前記
のように構成されているので、釣糸1を主体4の一方の
相通孔5へ通し、釣具2、例えば、撚り戻しにおける輪
環等の取付部17へこの釣糸1を巻いて折り返し、再び、
主体4における他方の相通孔5へその端部を挿し通すと
結糸部3が形成される。
【0029】このとき、釣糸1と主体4の相通孔5との
径の差が、あまりない状態であっても、釣糸1は主体4
の内端縁に引っ掛かって挿し通しに抵抗が掛かることが
なく円滑に行なわれる。
【0030】この状態で、かしめ装置等の挾搾手段Dへ
主体4を取り付けて、これにより、この主体4の両側を
圧締すると、主体4は挿し通された釣糸1を押し付け
て、図2に示すようにその移動を固定する。
【0031】したがって、主体1の内側縁および外端縁
に形成した釣糸押え部6,7は、釣糸面と面接触するの
で、釣糸1へこれら内側縁および外端縁が食い込むこと
がなく、釣糸1には切り傷等の損傷を与えることがな
い。
【0032】更に、漁撈中、釣糸1や釣り仕掛けが撓ん
だり湾曲することがあっても、釣糸1と内端縁および外
端縁とは常に面接触するものであるから、前記同様に切
損事故は生じない。
【0033】そして、主体1の外端縁に形成した釣糸押
え部7は釣糸1と面接触するため、操業中に、釣糸1が
ラインホーラーやドラム(図示せず)により巻き取られ
たときは、重なり合う釣糸1と釣糸結着具Aとが、主体
1の外端縁が面状態で当接するので、釣糸1に切り傷が
付かないため、切損事故は生じない。
【0034】また、作業者が、素手で高速で繰り出され
る釣糸1や釣り仕掛けを取り扱っても、従来の結着具の
ように鋭角に形成されている主体4の外端縁が手に引っ
掛かって、これを切り付けることがなく安全に操業がで
きる。
【0035】
【発明の効果】前述したように本発明の釣糸結着具の製
造方法および釣糸の切損防止方法は、主体の内側縁およ
び外端縁に釣糸面と面接触する釣糸押え部をそれぞれ形
成したものであるから、釣糸にかしめ付けられた主体の
内側縁および外端縁が、この釣糸に食い込んで切り傷を
生じさせることがないので、漁撈中に釣糸の切断事故が
なくなる。
【0036】また、作業者へも主体の外端縁により傷付
けることがないので安全な操業が行なえる。等の格別な
効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に関する釣糸結着具の一実施例を示す斜
視図である。
【図2】図1における釣糸結着具の釣具への取り付け状
態を示す一部を破断した正面図である。
【図3】図1における釣糸押え部の実施の各例を示す要
部の拡大図である。
【図4】図1における釣糸結着具の例を示す斜視図であ
る。
【図5】図1における釣糸押え部の成形状態を示す一部
を破断した正面図である。
【図6】図1における釣糸結着具に圧締を施す挾搾手段
を示す正面図である。
【図7】図6における圧締状態を示す要部の拡大説明図
である。
【図8】従来の釣糸用ロックを示す斜視図である。
【図9】図8におけるかしめ状態を示す一部を破断した
正面図である。
【符号の説明】
1 釣糸 2 釣具 3 結糸部 A 釣糸結着具 4 主体 5 相通孔 6,7 釣糸押え部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定寸法に切断されてその長手方向に釣
    糸の相通孔を貫通させた筒状主体にあって、該相通孔に
    おける両端の内外縁の全周部を、成形機におけるその当
    接内面が円弧状の凹部を有する一対の打圧部材により両
    側から加圧して、該主体の内端縁と外端縁との全周を円
    弧状に面取りし、それぞれの内端縁と外端縁とに釣糸面
    に対して面接触する釣糸押え部を形成させたことを特徴
    とする釣糸結着具の製造方法。
  2. 【請求項2】 釣糸を環状にして、これに釣具を接続す
    る結糸部を形成するための釣糸結着具にあって、 筒状に形成した主体と、この主体の長手方向における内
    部を貫通させた釣糸の相通孔と、該相通孔における内端
    縁および外端縁の全周に設けた釣糸押え部とからなり、 主体の内端縁に形成された釣糸押え部により結着された
    釣糸面に対して面接触し、主体の外端縁に形成された釣
    糸押え部が、この釣糸押え部に対して漁撈中に干渉する
    釣糸面に面接触させて釣糸に切り傷を付けないことを特
    徴とする釣糸の切損防止方法。
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CN102726354A (zh) * 2012-07-23 2012-10-17 宁波捷胜海洋开发有限公司 压钓机
CN102726354B (zh) * 2012-07-23 2014-11-05 中国海洋大学 压钓机

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