JP2612942B2 - フレキシブルウェブの搬送装置と方法 - Google Patents

フレキシブルウェブの搬送装置と方法

Info

Publication number
JP2612942B2
JP2612942B2 JP1253704A JP25370489A JP2612942B2 JP 2612942 B2 JP2612942 B2 JP 2612942B2 JP 1253704 A JP1253704 A JP 1253704A JP 25370489 A JP25370489 A JP 25370489A JP 2612942 B2 JP2612942 B2 JP 2612942B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
web
roll
transfer
press
moving
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1253704A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH02132049A (ja
Inventor
ダウネイス ロバート
マクドナルド ジェイ.デビッド
ティー.パイ アイアン
アイ.ピクリック アイバン
Original Assignee
パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ filed Critical パルプ アンド ペーパー リサーチ インスチチュート オブ カナダ
Publication of JPH02132049A publication Critical patent/JPH02132049A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2612942B2 publication Critical patent/JP2612942B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
    • D21F3/00Press section of machines for making continuous webs of paper
    • D21F3/02Wet presses
    • D21F3/04Arrangements thereof
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21GCALENDERS; ACCESSORIES FOR PAPER-MAKING MACHINES
    • D21G9/00Other accessories for paper-making machines
    • D21G9/0063Devices for threading a web tail through a paper-making machine

Landscapes

  • Paper (AREA)
  • Advancing Webs (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 イ.発明の分野及び背景 本発明は抄紙機における2個の運動中の要素間におけ
るセルロースから成る湿潤な紙匹即ちウエブの移転及び
支持に関する。特に、本発明は抄紙機のプレス部または
乾燥部において運動中のセルロースから成る湿潤なウエ
ブの、プレスロールまたはウエブ支持ベルトから他の運
動中の一要素への分離に関する。
紙の抄造において、完成紙料即ちフアーニツシユと呼
ばれるセルロース繊維の懸濁液は、単一または複数の運
動中の成形布即ちキヤリヤ上に散布されて大部分の水が
濾排される。初めは脆弱でありそして湿潤であるこのセ
ルロースのウエブまたはシートは、プレスフエルト上に
移転されそして該プレスフエルトは2個のプレスロール
によつて画成されるプレスニツプ内へウエブを運搬す
る。2個のプレスロール間の機械的圧縮はウエブを緊縮
させて湿潤なウエブから水を部分的に除去する。通常、
ウエブは2個のプレスロールの一方に付着してプレスニ
ツプを離れ去り、従つてウエブはそれが抄紙機の後続部
へ移転されるに先立つてロールから剥離されなくてはな
らない。抄紙機は一般的にプレス部に1個乃至4個のプ
レスを有し、それに後続して、加熱されたドライヤロー
ルを有する乾燥部が位置され、それにより、プレスされ
たウエブ中に残留する水分を蒸発させる。或る等級の紙
の抄造においては、乾燥したウエブはサイジング剤の水
性懸濁液の添加によつて湿気を帯びる。これは1次乾燥
過程の後のサイズプレスにおいて起き、そしてサイズを
施されて湿つた紙は、次に、2次乾燥部へ再び転移さ
れ、そこにおいて2回目の乾燥を実施される。
抄紙機のいくつかの異なる部に位置する間、湿潤なセ
ルロースのウエブは、普通、透過性のベルト、例えば成
形布、プレスフエルト、乾燥布、によつて、またはその
他の手段、例えばプレスロール、によつて支持される。
抄紙機の個々の運動している要素間においては、しか
し、ウエブの移転間しばしばその機械的支持が得られな
い。従つて、ウエブの移転間、特にそれが湿つており且
つ機械が高速で運転しているときは、ウエブまたはシー
ト裂断の恐れが増す、ウエブ裂断の恐れを減じるため
に、抄紙機の速度を落とすことが必要とされる場合もと
きにはあるが、これは生産の減少を招くことになる。ウ
エブ裂断の恐れは化学薬剤の添加によつて、または、完
成紙料または最初の繊維ミツクス中に占める比較的高価
ではあるが比較的強い成分例えば化学パルプあるいは長
繊維パルプの比率を増すことによつてしばしば減じられ
る。
ウエブ移転の最も危険な区域は、成形部からプレス部
に至る区域、プレス部において連続的に配置されたプレ
ス相互間、及びプレス部の最終プレスと乾燥部の最初の
ロールとの間である。これら移転区域のすべてにおい
て、ウエブまたはシートは依然として湿潤であり、従つ
て比較的脆弱である。これら区域においてウエブを移転
するため、いくつかの方法が使用されている。一方法に
おいて、ウエブは一要素から次の要素へ非支持状態で、
いわゆる“オープンドロー”によつて引張られる。オー
プンドローの場合、湿潤なウエブは高速において不安定
であり、従つて移転過程間に小振動に対しても反対し
て、しばしば、振動またはフラツタを発生する傾向を有
する。過度のフラツタはウエブの変形及び皺寄りを生じ
させ、そして製品の品質を低下させ、または、ウエブの
完全な裂断を招いて生産を中断させる。従つて、成形装
置と第1のプレスロールとの間にオープンドローを有す
る抄紙機は、通常、750m/分以下の速度で運転する。
高速、即ち1000m/分を超える速度、で運転する抄紙機
は、すべて、成形装置から少なくともプレス部の第1の
ニツプまではウエブの連続支持を行う。多ロールプレス
構成を有する抄紙機においては、ウエブは第2または第
3のプレスニツプに達するまで連続的に支持される。し
かし、すべての在来抄紙機において、ウエブはそれが最
終プレスのロールから剥離されるにつれてオープンドロ
ーを通過する。
オープンドロー移転方式において、ウエブの過度フラ
ツタの削減及びウエブの安定且は、ウエブの引張を増す
ことによつて達成されることがしばしばある。オープン
ドロー移転の場合、ウエブを剥離しそしてそれを安定化
するのに要求される張力は、若干の場合において、ウエ
ブに裂断を生じさせるのに十分なほど大きく、そしてた
とえそれは裂断を生じさせなくても、高い張力はウエブ
を永久的に伸ばし、従つて、抄紙機における後続の運転
間にウエブをより裂断され易くする可能性がある。この
減少された可伸性は完成製品内にも保存されそして加工
または印刷作業間に紙シートの裂断回数の増加を招く可
能性がある。
成形布のごとき透過性のキヤリヤまたはベルトから、
プレスフエルトのごとき他の透過性のキヤリヤへ、ウエ
ブを移転するもう一つの方法は、真空室を装備させた穿
孔付きのロールによる補助を利用するそれである。殆ど
の高速抄紙機は成形装置から第1のプレスロールへウエ
ブを移転するのにそのような真空捕捉装置を使用してい
る。しかし、真空捕捉装置においては、サクシヨンロー
ルは一透過性キヤリヤから他の一透過性キヤリヤへウエ
ブを効率的に移転し得るに過ぎない。プレスロールは一
般的にソリツドロールであり、従つてサクシヨンロール
のような真空装置はそれ自体ではソリツドロールからま
たは不透過性ベルトからもウエブの剥離を開始すること
はできない。プレスロールの場合、ウエブはより円滑で
そしてより透過性でない面に付着するのが普通である。
プレスロールまたはウエブ支持ベルトからの湿潤なウ
エブ導縁の剥離は達成困難であるから、抄紙機は一般に
しばしば“テール”と呼ばれるウエブの幅狭のバンドの
みを通される。この幅狭のバンドが抄紙機の全長に亙つ
て成功的に通されたときそれは抄紙機の全幅が得られる
まで漸次広げられる。この幅狭のウエブのバンドは非常
に細いから初めは極めて弱く、従つて高速運転する抄紙
機においては空気の流れが細いストリツプ状のバンドを
しばしば裂断し、従つて始動手順を長引かせる。抄紙機
の始動間に生産される紙はすべて使用不可能であり、従
つて再生利用されなくてはならない。もし抄紙機のウエ
ブ通し時間が短縮されそして抄紙機が最大幅のウエブを
通されるならば、生産の損失は減少されそしてより高い
効率が達成されるであろう。
セルロースフアイバの断片によつて一般的に代表され
る望ましからざる物が各種の抄紙機ロール、例えばプレ
スロール、ドライヤまたはカレンダロール、にしばしば
付着し、そして普通はいわゆる“ドクターブレード”に
よつて除去される。ドクターブレードは抄紙機ロールの
表面に近接して位置される鋭利な縁を有し、そしてロー
ルに付着するウエブ及びフアイバを剥離する。このよう
にして移転されたウエブは一般的に多数のひだ(クリン
プ)、または、ちりめんじわ(クレープ)を形成されて
おり、従つて滑らかな紙に変換され得ない。ドクターブ
レードによるウエブのクレープ形成は、主として衛生製
品のために使用されるソフトでバルギーなテイツシユペ
ーパーを生産するのに商業的に応用され得る。勝れてバ
ルキーであり且つソフトであるためには、テイツシユペ
ーパーは規則的にそして高密度に互いに離されたクレー
プ状リツジを有することが望ましい。良いクレープ形成
は、鋭利なドクターブレードと、ブレードとそれに突き
当たるウエブとのあいだの最適接触角とを必要とする。
カナダ特許第1044459号及び日本特許第43160号には、圧
縮空気の平らなジエツトを噴出する中空ドクターブレー
ドを使用することによつてクレープを形成する方法が開
示されている。これら二つの特許は、ともに、ロールに
対するブレードの接触を減らすまたは無くすることによ
つてロールの摩耗を減じることを主目的としている。こ
れら中空ドクターブレードは、抄紙機のプレス部におけ
る、または、乾燥部の直前における湿潤なセルロースの
ウエブの移転開始のためではなくて、クレープペーパー
の生産のために設計されたものである。クレープはウエ
ブがドクターブレードによつてプレスロールのごとき円
滑面から剥離されるとき生じるから、ドクターブレード
は滑らかな表面を必要とする紙を生産するための湿潤な
セルロースのウエブの移転手段としては使用されていな
い。
ロ.発明の摘要 本発明の目的は、プレスロールまたはウエブ支持ベル
トから湿潤なセルロースのウエブを分離しそして後続の
運動中の要素へ前記ウエブを移転する間それを連続的に
支持する装置並びに方法を提供することである。
本発明のもう一つの目的は、抄紙機の始動間、テール
幅または最大幅のシートまたはウエブの安全な移転を可
能にする移転装置を提供することである。本発明のさら
にもう一つの目的は、1000m/分を超えるウエブ速度で湿
潤な繊維質のウエブを移転する移転装置を提供すること
である。本発明のさらにもう一つの目的は、湿潤なウエ
ブの強度を必須的に増す必要なしに在来抄紙機において
移転されるウエブよりも脆弱なウエブを移転すること
と、在来抄紙機において生じるウエブ裂断回数を減らす
ことである。
本発明はテール幅または最大幅の細長片をプレスロー
ルとウエブ支持ベルトとの間で次の運動中の要素に移転
するため使用され、そしてプレスロールまたはキヤリヤ
からウエブを初めに分離するためのドクターブレード
と、ウエブとプレスロールまたはキヤリヤとの間でウエ
ブの運動方向とは反対の方向に空気を噴出する空気ジエ
ツトと、ウエブがプレスロールまたはキヤリヤから移転
されるにつれてウエブを保持するための透過性のベルト
をその上に有する真空またはサクシヨンロールとを有す
る。
本発明は可撓材料から成る急速に運動しているウエブ
を、ウエブを支持する第1の運動中の要素の表面からウ
エブを支持する第2の運動中の要素へ移転し、前記ウエ
ブをその移転間連続的に支持する装置において、 ウエブを支持する第1の運動する要素、 前記ウエブと接触し、前記第1の運動する要素と共に
ニツプを画成するサクシヨンロール、 前記ニツプの直ぐ後方で前記表面と接触して前記表面
からの前記ウエブの分離を生じさせるドクターブレー
ド、及び 前記ウエブと前記表面との間で前記ウエブの運動方向
に対し実質的に反対の方向に前記ドクターブレードに隣
接して空気ジエツトを生じさせる手段であつて、前記空
気ジエツトが前記サクシヨンロールに向かつて前記ウエ
ブを支持し そして案内する手段を構成するもの を有することを特徴とする急速運動中のウエブを移転す
る装置を提供する。
一好適実施例において、透過性のベルトがニツプを通
つてサクシヨンロールに沿つて回動し、そしてウエブが
この透過性のベルトに対して移転される。
他の一実施例において、ドクターブレードと空気ジエ
ツトは、2個のリツプにおいて終端するテーパ空気室に
結合された空気充満空間即ち空気プレナムを画成された
単一組立体を構成し、前記リツプ間のギヤツプが空気ジ
エツトを形成する。2個のリツプの一方はドクターブレ
ードを形成してプレスロールまたはウエブ支持ベルトの
表面と接触して位置される。
さらに他の一実施例において、空気プレナムと空気室
は単一組立体を形成し、該組立体は第1と第2の位置の
間を運動し得、前記第1の位置において前記組立体はプ
レスロールまたはウエブ支持ベルトの表面と接触し、そ
れにより、それから供給される空気ジエツトがプレスロ
ールとサクシヨンロールとによつて形成されるニツプへ
向かつて案内され、そして前記第2の位置において、前
記組立体はそれが前記表面と接触しないように位置され
る。
さらにもう一つの実施例において、繊維質材料から成
るウエブを形成する方法であつて、セルロースフアイバ
から湿潤なウエブを成形する過程と、複数のプレスロー
ルを有するプレス部を通つて乾燥部へ前記ウエブを運動
させる過程とを含むものにおいて、運動中のウエブをプ
レスロールとサクシヨンロールとの間に形成されるニツ
プを通してプレスロールに沿つて送る過程と、ドクター
ブレードの作用とプレスロールとウエブとの間に運動中
のウエブと反対の方向に空気ジエツトを噴射することと
の組合せによつて、ニツプの直ぐ後方でプレスロールか
ら運動中のウエブを分離する過程と、空気ジエツトとサ
クシヨンロールからの吸引力との組合せによつて、運動
中のウエブを次の後続する運動中の要素まで案内しそし
て支持する過程とを含む、運動中のウエブをプレス部か
ら次の後続する運動中の要素へ転移することに関する改
良が提供される。
ハ.好適実施例の説明 添付図面を参照すると、第1図は抄紙機のプレス部に
おける最終プレスロールであるソリツドロール10を図示
し、湿潤セルロース繊維から成るウエブ12がソリツドロ
ール10に支えられてその前のプレスロール16との間のニ
ツプ14を通つて運動する。サクシヨンロール18がソリツ
ドロール10との間にニツプ19を形成し、そして布ベルト
の形式にされた透過性のキヤリヤベルト20がサクシヨン
ロール18に沿つてニツプ19を通つて回動する。やはり透
過性である第2のキヤリヤベルト22がサクシヨンロール
18の下に位置されるロール24に沿つて回動し、かくし
て、第1のキヤリヤベルト20と第2のキヤリヤベルトと
の間に前記ウエブ12のための通路が画成される。サクシ
ヨンロール18はソリツドロール10の表面からウエブ12を
分離するとともにそれを第1と第2のキヤリヤベルト2
0,22の間に案内する吸引力を提供するよに機能すべきで
ある。しかし、ソリツドロール10はそれを空気が通過す
ることを許さないから、サクシヨンロール18はウエブ12
をソリツドロール10から分離することに関して殆ど効果
を有しない。第1図において見られるように、ウエウ12
は下降して在来のドクターブレード26に達し、ドクター
ブレード26はウエブ12を分離しそしてウエブ12がソリツ
ドロール10から分離されるにしたがつてそれに襞を作
る、または、ちりめん皺を作る。第1図は満足されると
は考えられない先行技術に基づく構成を図解している。
第2図にはドクターブレード・空気ジエツト組立体30
が図示されており、この組立体30は1個のスロツトまた
は一連の穴34を設けられた管の形式にされた空気充満空
間即ちプレナム32を有する。空気は2個のテーパ壁38に
よつて形成される空気室36内に進入する。テーパ壁38は
先細になつて第1のリツプ40と第2のリツプ42を画成し
ている。第2図は第1のリツプ40がプレスロール10の表
面と接触するドクターブレードを構成することを示して
おり、従つてウエブ12は第1のリツプ40即ちドクターブ
レードに隣接して分離するものとして示される。第2の
リツプ42は第1のリツプ40ほど遠くまで延びず、2個の
リツプ40,42間のギヤツプまたはスリツト44は、平坦な
空気ジエツトを射出するように長手方向の空気噴射口を
形成する。明細書全体を通じて用語“ジエツト”が使用
されるが、この用語はギヤツプまたはスリツト44によつ
て射出されるごとき長手方向空気流を含蓄する。
第3図には、空気室36の一実施例であつて、テーパ壁
38が第1のリツプ40と第2のリツプ42とに接続し、これ
らリツプがそれらの端において内方へ収斂してギヤツプ
44を画成するものが示される。第4図には、2個のリツ
プ40,42が互いに平行し、かくしてギヤツプ44が平行ギ
ヤツプになつてそれから空気の平坦なジエツトを提供す
る方式の一実施例を示す。
第5図、第6図及び第7図は、ドクターブレードとし
て働く第1のリツプ40の互いに異なる形式の先端を示
す。第5図に示される接触角、α、は在来のドクターブ
レードにおいて使用されるそれと同様であり、ドクター
ブレードの縁がロール面を擦傷する。組立体30の一方ま
たは両方のリツプは、もしそれまたはそれらが損傷また
は摩耗したならば、交換される。
最適のギヤツプ幅は生産パラメータ、例えば機械運転
速度、製品等級、ウエブ付着力など、に依つて決定され
る。2個のリツプ40,42間の最適ギヤツプ幅、0.1mmから
0.3mmの間であり、そして概ね0.3−0.8mmの範囲内であ
ることが好ましい。
第8図はドクターブレード・空気ジエツト組立体30の
上方に配置されるサクシヨンロール18を示す。始動手順
の第1段階において、組立体30は位置(A)に在りそし
てテールまたは最大マシン幅のウエブ12の導縁はドクタ
ーブレードの第1のリツプ40との衝突によつてプレスロ
ール10から分離される。次いで、ウエブ12は空気ジエツ
トによつてサクシヨンロール18へ押し付けられるととも
に、サクシヨンロール18内の真空によつてロール面に吸
着される。かくしてウエブ12はフエルト即ちキヤリヤベ
ルト20へ移転される。運動しているウエブ12が、いつた
ん、キヤリヤベルト20のフエルト上に移転されたなら
ば、組立体30はもはや必要とされず、位置(B)へ切換
えられそして空気供給手段は遮断される。ウエブ12の切
断が生じたならば、ウエブ12は位置(A)に在る組立体
30によつて再びウエブ通しを実行される。ウエブ裂断が
予想される運転期間、組立体30は位置(A)に残置され
る。
サクシヨンロール18は3個の区域を有することが示さ
れる。ニツプ19に最も近く位置される第1の区域50は、
フエルトで覆われたサクシヨンロール18とウエブ12との
間における一次接触の確立を補助するための高真空度を
有する。第1の区域50の下流に在る第2の区域52はより
大きい区域であり、より低い真空度を有する保持区域と
して働く。例えば、第1の区域50は約10−80KPaの範囲
内の真空度を有し、そして第2の区域52は0−50KPaの
範囲内の真空度を有する。第2の区域52はウエブ12をキ
ヤリヤベルト20のフエルト上に維持しそして支持するの
に十分である。第3の区域54はキヤリヤベルト20のフエ
ルト上のウエブ12が、キヤリヤベルト20がサクシヨンロ
ール18から分離するにつれて、サクシヨンロール18から
容易に分かれることを保証する小さい正空気圧を提供す
る。
空気プレナム32内の空気圧は、ドクターギヤツプ、
幅、機械速度、製品等級及びプレスロール10に対するウ
エブ付着力のような生産変数に依つて決定されるが、そ
れは約14KPaから600Kpaの範囲であることが好ましい。
0.5mmのギヤツプ幅を有する空気ドクターブレードのた
めの最適空気圧は、34KPaと100KPaとの間であること確
認された。
第9図は、三ロール傾斜式プレスの中央ロールである
最終プレス部のプレスロール10からウエブを移転するの
に使用される本発明に基づく移転装置を図示する。第10
図は二つの移転装置であつてその第2の移転装置が透過
性または不透過性ウエブ支持ベルト60からドライヤフエ
ルト70上にウエブを移転するものを図示する。この装置
は各種の薄い可撓材料の移転のために使用されそして弱
くて伸び易いシート、例えば湿潤な紙または板紙、乾燥
した衛生クレープペーパーまたは不織シート製品、の移
転のために特に好適である。
例1 パイロツト抄紙機が異なる2方法で紙を作るために使
用された。最初、紙は本発明に基づく空気ドクターブレ
ード移転ロール機構を使用してプレス部からの直接移転
によつて作られ、そして次に、紙は在来のオープンドロ
ー運転を使用してソリツドロールから移転された。その
ようにして作られた紙の引張特性が比較された。
前記パイロツト抄紙機はサンシヨン捕捉機構を備えた
成形ロール、第9図に図示された三ロール傾斜式プレス
及びサンプラーから構成された。移転装置は、第2図に
示されたように、サンプラーと第2のプレスニツプとの
間に据え付けられた。抄紙機は新聞紙用完成紙料を使用
して800m/分で約50g/m2の基本重量を有する幅0.33mのウ
エブを生産した。第1と第2のプレスニツプ荷重はそれ
ぞれ60KN/mと120KN/mであり、そして2次プレス後の紙
の固体含量は概ね42%であつた。
実験室テストのために使用される湿紙は、空気ドクタ
ーブレード移転ロール実験のためには最小ドロー(1%
以下)で、また、オープンドロー実験のためには2%と
4%との間の数回のドローで、それぞれ、リール巻きさ
れた。実験結果は次表に示されている。
湿紙の伸びの測定はリールから切り取られ(2.5×10c
m)、袋内に密封され、そして水分の喪失を減じるよう
に処置されたサンプルについて行われた。その他のサン
プルは写真乾燥装置の吸湿紙間で乾燥されて細長片(1.
5×10cm)に切断された。湿潤サンプルと乾燥サンプル
は、ともに、実験室引張強さテスター内で100mm/分の率
で歪まされた。湿紙及び乾紙に対する測定は、本発明に
基づく移転装置を使用して生産される紙は、従来のオー
プンドロー方式を用いて生産される紙に比し、伸び率が
大きいことを示す。これらの結果は、紙が抄紙機におけ
る爾後のオープンドローにおいてそして加工または印刷
工程において破れる可能性がより少ないことを意味す
る。
例 2 第9図に示された構成を使用して、45g毎m2のウエブ
が1000m/分を以てサンプラーへ10回の試みのため10回移
転された。ウエブの移転が本発明に基づく移転装置によ
つて開始された後は、移転は空気ジエツトへの空気の供
給が中断されたときですら維持された。本発明に基づく
移転装置の使用無くしては最大機械幅を有するウエブの
移転は、経験豊かな機械操作要員によつても達成不可能
であろう。
例 3 本明細書において説明された移転装置を使用して、最
大機械幅のウエブがプレスからパイロツト抄紙機のサン
プラーへその最大速度即ち1200m/分を以て移転された。
本移転装置無くしては、これは達成され得ないであろ
う。
本明細書に説明されそしてその特許が請求される移転
装置は、弱い湿潤なウエブ、例えば100%機械パルプか
ら作られたもの、を移転し得る。従来においては、これ
は速度を失わせることなしに、もしくは、必須的に化学
パルプを添加することなにし不可能であった。従つて、
本発明は比較的弱く且つ比較的安価な開始材料からの紙
の抄造を可能にする。
本明細書に説明される移転装置を実動させるときは、
ウエブ切れの回数は減少されそして抄紙機の速度は在来
機の最高速度を超えて、約1400m/分のオーダーに増加さ
れ得る。
第9図は単に一つの移転装置を示すに過ぎないが、複
数の移転組立体が抄紙機の複数の異なる位置に設置され
得る。
本明細書に説明された実施例に対しては本発明の範囲
から逸脱することなしに様々な変更が加えられ得る。本
発明は明細書冒頭記載の特許請求の範囲によつてのみ限
定される。
【図面の簡単な説明】
第1図はニツプを形成するサクシヨンロール及び先行技
術において設けられる在来型のドクターブレードを配さ
れたソリツドロールの概略側面図、第2図は本発明の一
実施例に基づくドクターブレード・空気ジエツト組立体
の部分側面図、第3図及び第4図はドクターブレード・
空気ジエツト組立体のための空気室の異なる形式をそれ
ぞれ示す部分側面図、第5図、第6図及び第7図はドク
ターブレードの異なる縁をそれぞれ示す詳細図、第8図
はサクシヨンロールと共にニツプを形成するソリツドロ
ールに隣接して位置されるドクターブレード・空気ジエ
ツト組立体を示す部分側面図、第9図はプレス部の最終
ニツプからウエブを移転するように配置された本発明の
移転装置を示す抄紙機の概略側面図、第10図は本発明に
基づく移転装置のさらに別の一実施例であつて、不透過
性のウエブ支持ベルトと透過性のドライヤベルトとの間
において移転が生じるものの概略側面図である。 図面上、10……ソリツドロール、12……ウエブ、14,19
……ニツプ、18……サクシヨンロール、20,22……キヤ
リヤベルト、30……ドクターブレード・空気ジエツト組
立体、32……空気プレナム、36……空気室、40,42……
リツプ、44……ギヤツプ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ジェイ.デビッド マクドナルド カナダ国ジェイオーピー 1エイチオ ー,ケベック,ハドソン,アール.アー ル.ナンバー1,ピー.オー.ボックス 834 (72)発明者 アイアン ティー.パイ カナダ国エイチ9アール 2エックス 4,ケベック,ポイント クライル,ハ イゲイト アベニュー 126 (72)発明者 アイバン アイ.ピクリック カナダ国エイチ9アール 2ゼット2, ケベック,ポイント クライル,アシン トン ロード 110 (56)参考文献 特開 昭59−64455(JP,A)

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】可撓材料から成る急速に運動しているウエ
    ブを、ウエブを支持する第1の運動中の要素の表面から
    ウエブを支持する第2の運動中の要素へ移転し、前記ウ
    エブをその移転間連続的に支持する装置において、 ウエブを支持する第1の運動する要素、 前記ウエブと接触し、前記第1の運動する要素と共にニ
    ツプを画成するサクシヨンロール、 前記ニツプの直ぐ後方で前記表面と接触して前記表面か
    らの前記ウエブの分離を生じさせるドクターブレード、
    及び 前記ウエブと前記表面との間で前記ウエブの運動方向に
    対し実質的に反対の方向に前記ドクターブレードに隣接
    して空気ジエツトを生じさせる手段であつて、前記空気
    ジエツトが前記サクシヨンロールに向かつて前記ウエブ
    を支持し そして案内する手段を構成するもの を有することを特徴とする急速運動中のウエブを移転す
    る装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、前記第1の急速に運動している要素がソリツドプレ
    スロールであり、前記ニツプが前記ソリツドプレスロー
    ルと前記サクシヨンロールとの間に画成されて成る急速
    運動中のウエブを移転する装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第2項記載の装置におい
    て、透過性のベルトが前記ニツプを通つて前記サクシヨ
    ンロールに沿つて回動し、前記ウエブが前記透過性のベ
    ルトに移転するようにして成る急速運動中のウエブを移
    転する装置。
  4. 【請求項4】特許請求の範囲第1項記載の装置におい
    て、2個のリツプにおいて終端するテーパ空気室に結合
    された空気充満空間即ち空気プレナムを有し、前記リツ
    プ間のギヤツプが前記空気ジエツトを形成し、前記2個
    のリツプの一方が前記ドクターブレードを形成して成る
    急速運動中のウエブを移転する装置。
  5. 【請求項5】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、前記2個のリツプが同じ長さを有して成る急速運動
    中のウエブを移転する装置。
  6. 【請求項6】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、前記ドクターブレードを形成する2個のリツプの一
    方が他方のリツプより長くされている急速運動中のウエ
    ブを移転する装置。
  7. 【請求項7】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、前記2個のリツプの相隣する壁が前記ギヤツプに向
    かつて内方へ収斂している急速運動中のウエブを移転す
    る装置。
  8. 【請求項8】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、前記2個のリツプの相隣する壁が前記ギヤツプの手
    前で互いに平行している急速運動中のウエブを移転する
    装置。
  9. 【請求項9】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、空気ジエツトを形成する前記ギヤツプの幅が概ね0.
    1mmから3.0mmの範囲内である急速運動中のウエブを移転
    する装置。
  10. 【請求項10】特許請求の範囲第9項記載の装置におい
    て、空気ジエツトを生じさせる前記手段が、概ね14−60
    0KPaの範囲内の圧力を前記空気プレナム内に確立する手
    段を構成する急速運動中のウエブを移転する装置。
  11. 【請求項11】特許請求の範囲第4項記載の装置におい
    て、前記空気プレナムと前記空気室が単一組立体を形成
    し、該組立体が第1と第2の位置の間を運動し得、前記
    第1の位置において前記組立体が前記プレスロールまた
    はウエブ支持ベルトの表面と接触し、前記第2の位置に
    おいて前記組立体はそれが前記表面と接触しないように
    位置される急速運動中のウエブを移転する装置。
  12. 【請求項12】繊維質材料から成るウエブを形成する方
    法であつてセルロースフアイバから湿潤なウエブを成形
    する過程と、複数のプレスロールを有するプレス部を通
    つて乾燥部へ前記ウエブを運動させる過程とを含むもの
    において、 運動中のウエブをプレスロールとサクシヨンロールとの
    間に形成されるニツプを通してプレスロールに沿つて送
    る過程、 ドクターブレードの作用とプレスロールとウエブとの間
    に運動中のウエブと反対の方向に空気ジエツトを噴射す
    ることとの組合せによつて、ニツプの直ぐ後方でプレス
    ロールから運動中のウエブを分離する過程、及び 空気ジエツトとサクシヨンロールからの吸引力との組合
    せによつて、運動中のウエブを次の後続する運動中の要
    素まで案内しそして支持する過程を有するように、運動
    中のウエブをプレス部から次の後続する運動中の要素へ
    移転することに関して改良されたことを特徴とする繊維
    質材料から成るウエブを形成する方法。
  13. 【請求項13】特許請求の範囲第12項記載の方法におい
    て、後続する運動中の要素が、ニツプを通つてサクシヨ
    ンロールに沿つて回動する透過性のベルトから成り、そ
    して運動中のウエブが前記透過性のベルトまで案内され
    る繊維質材料から成るウエブを形成する方法。
JP1253704A 1988-09-29 1989-09-28 フレキシブルウェブの搬送装置と方法 Expired - Lifetime JP2612942B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US25084088A 1988-09-29 1988-09-29
US250840 1988-09-29

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02132049A JPH02132049A (ja) 1990-05-21
JP2612942B2 true JP2612942B2 (ja) 1997-05-21

Family

ID=22949376

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1253704A Expired - Lifetime JP2612942B2 (ja) 1988-09-29 1989-09-28 フレキシブルウェブの搬送装置と方法

Country Status (7)

Country Link
EP (1) EP0364114B1 (ja)
JP (1) JP2612942B2 (ja)
BR (1) BR8904879A (ja)
CA (1) CA1321093C (ja)
DE (1) DE68911462T2 (ja)
ES (1) ES2047128T3 (ja)
FI (1) FI93035C (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI86900C (fi) * 1990-10-01 1992-10-26 Valmet Paper Machinery Inc Foerfarande och anordning vid spetsdragning av en pappersbana i maongcylindertorken av en pappersmaskin
US5665206A (en) * 1991-01-18 1997-09-09 Valmet Corporation Method and device in a press section of a paper machine for detaching a web from a face of a press roll
DE4116222A1 (de) * 1991-05-17 1992-11-19 Voith Gmbh J M Bahnabnahme-vorrichtung
FI108054B (fi) * 1994-05-31 2001-11-15 Metso Paper Inc Menetelmä paperirainan kulun stabiloimiseksi paperinjohtotelan yhteydessä erityisesti puristinosan ja kuivatusosan välillä ja laite menetelmän toteuttamiseksi
DE10004369A1 (de) 2000-02-02 2001-08-09 Voith Paper Patent Gmbh Überführung eines Einführstreifens einer Papierbahn
FI114935B (fi) * 2000-06-09 2005-01-31 Metso Paper Inc Menetelmä ja järjestelmä paperikoneessa tai vastaavassa rainan siirtämiseksi puristinosalta kuivatusosalle
BRPI1007312A2 (pt) * 2009-01-23 2020-08-18 Kadant Inc. sistemas e métodos para fornecimento de desempenho aperfeiçoado na desidratação em uma máquina de fabricação de papel.
CN112140686B (zh) * 2020-09-18 2021-06-11 吉林中维科环境科技有限公司 一种防水纸塑复合布制造复合加工工艺

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE234713C (ja) *
FR1572200A (ja) * 1968-01-05 1969-06-27
FI67901C (fi) * 1983-10-03 1987-07-20 Valmet Oy Foerfarande och anordning i torkpartiet i en pappersmaskin vid styrning av banans spets.
FI69144C (fi) * 1984-05-04 1985-12-10 Valmet Oy Anordning i en pappersmaskin vid styrningen av banans spetsdragningsband
US4815220A (en) * 1986-07-18 1989-03-28 Beloit Corporation Web transfer apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
CA1321093C (en) 1993-08-10
EP0364114A1 (en) 1990-04-18
DE68911462D1 (de) 1994-01-27
FI93035C (fi) 1995-02-10
FI93035B (fi) 1994-10-31
JPH02132049A (ja) 1990-05-21
BR8904879A (pt) 1990-05-08
FI894609A0 (fi) 1989-09-28
ES2047128T3 (es) 1994-02-16
EP0364114B1 (en) 1993-12-15
FI894609A (fi) 1990-03-30
DE68911462T2 (de) 1994-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5232555A (en) Wet cellulosic web transfer method using air doctor blade
US3981084A (en) Closed draw transfer system with gaseous pressure direction of web
US6231723B1 (en) Papermaking machine for forming tissue employing an air press
US4648942A (en) Paper machine
US6146499A (en) Method for increasing cross machine direction stretchability
JP2612942B2 (ja) フレキシブルウェブの搬送装置と方法
EP0584492B1 (en) Papermaking machine with a press part paper threading system
CA2216048C (en) Papermaking dryer section with partitioned vacuum box for threading
EP1122361B1 (en) Transfer of a lead strip of a paper web
US6244145B1 (en) Method for penetrating a sheet material web
CA1242075A (en) Method and apparatus for reducing the energy consumption when drying a paper web
EP0730691B1 (en) Threading vacuum sheave for a tissue calender
US20030183353A1 (en) Press section tail threading
US6413375B2 (en) Paper machine
JP2000256982A (ja) 抄紙機におけるテール紙の通紙方法とその装置
US7005037B2 (en) Device for detaching a paper web from a wire
US20040050520A1 (en) Paper machine
JP2549869Y2 (ja) 抄紙機プレスパートの通紙装置