JP2612781B2 - 燃料電池 - Google Patents

燃料電池

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JP2612781B2
JP2612781B2 JP3068426A JP6842691A JP2612781B2 JP 2612781 B2 JP2612781 B2 JP 2612781B2 JP 3068426 A JP3068426 A JP 3068426A JP 6842691 A JP6842691 A JP 6842691A JP 2612781 B2 JP2612781 B2 JP 2612781B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、積層構造の燃料電池に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来燃料電池への電解液の補給または貯
蔵は、電池内部に電解液を貯蔵するスペースを作り、
その場から電極あるいは電解質板に移行させる方法を用
いたり、セルの横方向から電解液を流し込んだり、
積層セルを貫通する穴を作り、その穴を通して外部から
電解液を流入させる方法が提供されている。特開平1−
89150号公報や特開平1−29308号公報は、セ
ル内部に設けた穴や他のスペースに電解液を過剰に貯蔵
しておき、電池運転中の液量の減少にともなって電池内
部へ染み込んでいくような構造をとっている。特開昭6
2−154573号公報は、単セルにおいて電解液層の
横方向に電解液補給用のパイプを接続して液を流し込む
構造を提供している。特開昭63−241868号公報
及び特開平1−307172号公報は、積層セルにおい
て、積層方向に貫通口をあけておき、その穴に外部から
電解液を流し込む構造を提供している。特開平2−27
670号公報は渡りリードを介して単セル相互を電気的
に接続した燃料電池を提供している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、電池
内に含浸する電解液の量や、含浸が必要となる運転経過
時間について配慮がなされておらず、電解液含浸工程を
管理制御できない問題点があった。また上記従来技術
は、単セルの厚みが薄いことや実電池においては多数の
セルを積層することを考慮すると、個々のセルの電解液
層に補給パイプを作ることは容易ではない。また上記従
来技術は、貫通項を通して電解液を流し込んだ際に各セ
ルが電解液によって短絡してしまうことについて考慮が
なされていない。従来セルにおいて電位の異なるセル間
で電解液によって短絡が生じると、電解液が一方のセル
へ泳動してしまうために電池特性を悪化してしまう危険
性が回避できない問題がある。また特開平2−2767
0号公報に記載された従来例は、絶縁性の枠体を介して
各セルを積層しているため、部品点数が多くなると共に
積層高さを低下させにくい欠点を有していた。
【0004】本発明の目的の一つは、従来のセルとは異
なる新規の積層構造を提案し、セル面積あたりの出力密
度を大きくすることにある。具体的には、セパレータや
電解液保持層が大きな面積のものより成る大型の一層の
大面積セルと同等の出力を、本発明に係る新規な積層構
造のセルとすることにより、一層当りは遥かに小型の小
面積セルにて得ようというものである。更に、特定セル
を全体から切り離すことやセル構造を簡略化することを
目的とする。
【0005】本発明の他の目的は、積層セル内の電解液
量を積層ブロック全体で管理可能にすることにある。さ
らに、電解液量の管理のために、容易に電解液を補給し
たり、取り除いたりすることを可能にすることにある。
【0006】また本発明の他の目的は、、同一極性のセ
パレータ間を並列に接続した積層型にすることによっ
て、特性の悪い単位セルだけを全体の接続状態から開放
し全体からの切り離しを可能にすることにある。
【0007】また本発明の他の目的は、フリーボリュー
ムの電解液溜め中に前記積層構造の燃料電池を浸す型に
することによって構造の簡便である電解槽型の燃料電池
構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、周囲を除く上面及び下面に一対のアノー
ドが配置され且つ該一対のアノード間にアノードガス供
給路が設けられて成る電子伝導性のアノードセパレー
タ、液体を電解質としイオン透過性で電子絶縁性の電解
液保持層、周囲を除く上面及び下面に一対のカソードが
配置され且つ該一対のカソード間にカソードガス供給路
が設けられて成る電子伝導性のカソードセパレータ、前
記電解液保持層、前記アノードセパレータ、前記電解液
保持層、前記カソードセパレータの順に順次積層され、
前記各々のアノードセパレータの少なくとも2個以上が
並列接続され、前記各々のカソードセパレータの少なく
とも2個以上が並列接続されたことを特徴とする燃料電
池である。特に、各アノードセパレータが周囲を除く上
面及び下面に、一対の即ち2つのアソードが配置された
構造より成り、更に、各カソードセパレータが周囲を除
く上面及び下面に、一対の即ち2つのカソードが配置さ
れた構造より成ることが本発明の大きな特徴である。
【0009】前記燃料電池において、並列に接続された
セパレータ間にある電解液保持層同士が該電解液保持層
と同一部材にて接続(以下、「液短絡」と言う。)され
たものがよい。また、液短絡した電解液保持層に一定量
の電解液を加える電解液補給タンクを設けたものがよ
い。また、液短絡した電解液保持層内を一定量の電解液
が還流する還流機構を設けたものがよい。また、セパレ
ータ間の並列接続は共通の導通線に個々のセパレータが
接続スイッチを介して接続され、任意のセパレータを全
体から切離し可能に形成したものがよい。また、前記い
ずれかの燃料電池を1ブロックとし、そのブロックを複
数個直列に積層して大容量化したものがよい。
【0010】また本発明は、1個の溶融した電解液溜め
の中に前記いずれかの燃料電池を配設したことを特徴と
する電解槽型の燃料電池である。
【0011】
【作用】本発明は、周囲を除く上面及び下面に一対のア
ノードが配置され且つ該一対のアノード間にアノードガ
ス供給路が設けられて成る電子伝導性のアノードセパレ
ータと、液体を電解質としイオン透過性で電子絶縁性の
電解液保持層と、周囲を除く上面及び下面に一対のカソ
ードが配置され且つ該一対のカソード間にカソードガス
供給路が設けられて成る電子伝導性のカソードセパレー
タとを基本構成要素とし、これらを順次積層し、同一極
性のアノードセパレータ同士、またカソードセパレータ
同士を並列に接続した積層構造の燃料電池である。この
ような構造にすることによって、電流の流れは、並列接
続された電子伝導性のそれぞれのアノードセパレータか
ら一対のアノードに分岐して流れ、電解質イオンを介し
て電解質保持層を反対側に透過してそれぞれカソードに
至り、更に電子伝導性の各カソードセパレータを通って
電池外部に至る。そして、各カソードセパレータからの
電流がその並列接続構造により集合し、従来の大型一層
のセルと同等の出力が得られる。ここで、電解質保持層
はイオンは透過するが電子は通さず電子絶縁性であるた
め、アノードセパレータとカソードセパレータの絶縁は
簡単な構造にて確実に確保される。上記のように本発明
によれば、燃料電池の平面に占める面積あたりの出力密
度を大きくすることが可能になる。すなわち、セパレー
タや電解液保持層が大きな面積のものより成る従来の大
型の大面積一層セルと同等の出力を、本発明に係る積層
構造にすることにより、一層当りは遥かに小型の小面積
セルにて得ることができ、燃料電池全体の占有する平面
の面積を従来より数分の1以下に縮小しながら大容量の
電池を構成できる大きな利点がある。
【0012】並列に接続されたセパレータ間にある電解
液保持層同士が該電解液保持層と同一部材にて接続(液
短絡)されていれば、電解液を流し込む貫通孔が不要と
なるので、従来の積層電池で問題とされている電解液流
し込みによる短絡に起因した電流リークが全く生じない
ことになる。また、全電解液保持層同士を該電解液保持
層と同一部材にて接続すれば、、電池全体のバランスを
考慮して電解液の添加や取り除きが可能になるので、電
池内の電解液量を最適に保つことができる。これにより
電池の性能を高く維持でき、かつ長寿命化が図れる。
【0013】また、同一極性のセパレータ同士は並列接
続であるため、個々の接続スイッチを開放するだけで任
意のセルを全体から切り離すことができる。それによっ
て一部のセルの特性不良等が生じた際に全体の電池特性
を損なったり、寿命を制限したりすることがない。
【0014】
【実施例】実施例1 図1に本発明の一実施例を示す。その周囲を除く上面及
び下面に一対のアノード6、6が配置され且つ該一
対のアノード6、6間にアノードガス供給路4が設
けられて成る電子伝導性のアノードセパレータ1と、液
体を電解質としイオン透過性で電子絶縁性の電解液保持
層3と、その周囲を除く上面及び下面に一対のカソード
、7が配置され且つ該一対のカソード7、7
間にカソードガス供給路5が設けられて成る電子伝導性
のカソードセパレータ2とを基本構成要素とし、前記ア
ノードセパレータ1、電解液保持層3、カソードセパレ
ータ2の順に順次積層され、各々のアノードセパレータ
1が接続スイッチ11を介して共通の導通線8に並列接
続され、また各々のカソードセパレータ2が接続スイッ
チ11を介して共通の導通線9に並列接続されている。
ここで各セパレータ1,2はSUS310より成り、電
解液保持層3はLiAlOを基体とした多孔質板中に
溶融炭酸塩を含浸したものである。図は積層電池の縦断
面図であり、各々の電極に反応ガスを供給するマニホー
ルドを省略してある。酸化ガス、還元ガスは、それぞれ
アノード6、6、カソード7、7共通のマニホ
ールドを通して供給される。ここで、アノード6、6
はNi基体の多項質板、カソード7、7はNiO
基体の多項質板よりなる。
【0015】本実施例によれば、従来概念では用いられ
ていない積層電池の並列接続が可能になった。電流Iの
流れは、並列接続された電子伝導性のそれぞれのアノー
ドセパレータ1から一対のアノード6,6に分岐し
て流れ、電解質イオンを介して電解質保持層3を反対側
に透過してそれぞれカソード7、7に至り、更に電
子伝導性の各カソードセパレータ2を通って電池外部に
至る。そして、各カソードセパレータ2からの電流がそ
の並列接続構造により集合し、負荷に至る。ここで、電
解質保持層3はイオンは透過するが電子は通さず電子絶
縁性であるため、アノードセパレータ1とカソードセパ
レータ2の絶縁は確実に確保される。たとえば、単位セ
ル(電解質保持層3とアノード6とカソード7より
成り、アノード6とカソード7は除く。)あたりの
電池特性をaアンペア(A)、bボルト(V)とする
と、n個の積層体で取り出せる電流値はa×n(A)、
セル電圧はb(V)になる。従って、出力は(a×n)
×b=n・a・b(W)になる。これに対して、単位セ
ルのセパレータ間を絶縁しない直列積層構造の従来型セ
ルでは、電流値a(A)、セル電圧b×n(V)で出力
a×(b×n)=n・a・b(W)である。従って、本
発明の並列接続により電池出力を損なうことはない。こ
こで、図の電池において1個の接続スイッチ11を流れ
る電流はa(A)である。これに対して、従来の直列積
層セルにて特定セルを短絡して取り除くとすると、直列
接続ゆえに電池の全電流n・a(A)を流すための接続
端子が必要になることから、端子の大形化が懸念され
る。従って本構造による、接続用スイッチ11を切るこ
とによって特性の悪化したセルだけを簡便に取り除くこ
とのできる効果は大きいと言える。
【0016】また、上記実施例では一枚のセパレータ1
又は2の上下両側にガス拡散型の電極であるアノード6
、6またはカソード7、7を配し、かつ電解液
保持層3を挾んで順次積層した構造を有する。従って、
本実施例によれば、絶縁板を介して積層した従来構造に
比して一つのセパレータ当り2倍の電流を取り出すこと
が可能である。また本実施例は、電池積層構造を簡略化
し、電池の体積出力密度を向上させるのに大きな効果が
ある。
【0017】実施例2 本発明の第2実施例を図2に示す。本実施例は、上記実
施例1において、積層セルのセパレータ1,2の縦方向
に電解液層液絡口12を設け、前記電解液保持層3と同
一部材をその液絡口12に配した構造を有する。本実施
例によれば、各単位セルの電解液量がバランスし合い、
電池運転中の各電解液保持層3の電解液量を常に一定レ
ベルに保つことができる。例えば、ある特定の単位セル
にて、電解液の不足が生じたとしても他の単位セルより
電解液を補える効果があり、長期にわたり電池特性を高
く保ち、かつ電池寿命を向上させる効果がある。更に電
解液層液絡口12は電解液を還流する還流機構としての
循環ポンプ21に連設されている。
【0018】実施例3 本発明の第3実施例を図3に示す。本実施例は上記実施
例2と同様に積層セルのセパレータ1,2の縦方向に電
解液層液絡口12を設け、前記電解液保持層3と同一部
材をその液絡口12に配した構造を有する。それに加
え、電解液で満たされた前記液絡口12は電池外部の電
解液補給タンク13と連通している。電池運転中に電池
の特性が悪化してきた場合や、電解液保持層3の抵抗が
上昇した場合に、電解液補給タンク13より電解液の補
給を行い電池全体に行き渡らせる。これにより電池特性
を回復したり、電解液保持層3の抵抗を低減させる効果
がある。
【0019】本実施例では電池を貫通する穴にて電解液
の液絡をとったが、液絡をガス供給のマニホールド内に
共用させれば、さらに構造の簡略化が図れる。また、電
池の側壁に多孔質のウイックを貼り付けるような電池外
部での液絡構造も考えられる。いずれにしても、各単位
セル間に液絡を設けた構造であればよい。
【0020】実施例4 本発明の第4実施例を図4に示す。本実施例は上記実施
例1の並列接続型積層セル(以下並列セルと称す)を直
列に積層した構造を持つ。本実施例は並列セル16,1
7,18を3個積層した例である。個々の並列セルの間
に絶縁層を設けることなく積層してある。直列の積層を
するために各並列セルにおいては上端のセパレータ14
がアノード、下端のセパレータ15がカソードの組合せ
になっており、全体の負荷は上下のセパレータ14,1
5から取り出す。
【0021】本実施例は、並列セル16,17,18の
直列積層化によって大容量化を図ったものである。この
ように、各並列セルの積層には特別の端子等を設ける必
要がなく従来の積層型電池と同様にスタック化が容易に
行える。またこのような並列セルの積層構造にすれば、
並列セルを1単位として交換等のメンテナンスを行うこ
とができる。
【0022】実施例5 本発明の第5実施例を図5に示す。本実施例は上記実施
例1の並列セルにおいて、多孔質絶縁板19より成る電
解質保持層を備えてなる並列セル全体を電解液溜め20
に浸した構造を持つ。多孔質絶縁板19は液溜め20中
の電解液を十分吸収し、前記実施例1〜4の電解液保持
層と同様の機能を果たす。ただし、電極中に電解液が過
剰に浸透してしまうことが懸念されるので、ガス拡散性
の電極においては供給する反応ガスに一定の圧力をかけ
ておき、一定量以上の電解液の侵入を防ぐのがよい。本
実施例は、実施例4と同様に電池全体に電解液の補給を
行う効果があるので、電池運転中に電池の特性が悪化
や、電解液層の抵抗が上昇を防止することができる。
尚、多孔質絶縁板19の端面(電池周囲)から液溜め2
0中の電解液への電流リークはごく僅かにはある。しか
し、多孔質絶縁板19の端面の占める面積は、積層セル
の積層方向の通電面積に比して通常1%に満たないの
で、この端面の位置を電極からある程度離しておけばほ
とんど電流リークは無視できる。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、平面大面積で大型一層
型のセルと同容量の電池をその何分の一かの小さい面積
にて実現できるので、セル面積あたりの出力密度を大き
くする効果がある。
【0024】また、本発明は積層したセパレータ間の電
解液保持層をそれと同一部材にて接続した構造になって
いるので、従来構造の電流リークの影響を抑制すること
でき、また、積層セル内の電解液量を積層ブロック全体
で管理可能にすることができる。さらに、電解液量の管
理のために、容易に電解液を補給したり、取り除いたり
する機構を付加することで、電池運転中に電池の特性が
悪化してきた場合や、電解液層の抵抗が上昇した場合
に、電池特性を回復したり、電解液層の抵抗を低減させ
る効果がある。また本発明は、フリーボリュームの電解
液溜め中にアノードセパレータ及びカソードセパレータ
など全体を浸す構造にしたことによって、電池の全体構
成を簡略化できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 アノードセパレータ 2 カソードセパレータ 3 電解液保持層 4 アソードガス供給路 5 カソードガス供給路 6 アノード 7 カソード 8 導通線 9 導通線 11 接続スイッチ 13 電解液補給用タンク 14 アノードセパレータ端板 15 カソードセパレータ端板 16 並列セル第1ブロック 17 並列セル第2ブロック 18 並列セル第3ブロック 19 多孔質絶縁板 20 電解液溜め
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩瀬 嘉男 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 岩本 一男 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 竹内 将人 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 西村 成興 茨城県日立市久慈町4026番地 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 昭62−44955(JP,A) 特開 昭64−89150(JP,A) 特公 昭37−32226(JP,B2) 特公 昭38−26219(JP,B2)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲を除く上面及び下面に一対のアノー
    ドが配置され且つ該一対のアノード間にアノードガス供
    給路が設けられて成る電子伝導性のアノードセパレー
    タ、液体を電解質としイオン透過性で電子絶縁性の電解
    液保持層、周囲を除く上面及び下面に一対のカソードが
    配置され且つ該一対のカソード間にカソードガス供給路
    が設けられて成る電子伝導性のカソードセパレータ、前
    記電解液保持層、前記アノードセパレータ、前記電解液
    保持層、前記カソードセパレータの順に順次積層され、
    前記電解液保持層は電解液を保持した多孔質な電子伝導
    性を持たない酸化物セラミック焼結体から成りアノード
    及びカソード間の電子伝導性に対する絶縁部材を兼ね備
    えており、前記各々のアノードセパレータの少なくとも
    2個以上が並列接続され、前記各々のカソードセパレー
    タの少なくとも2個以上が並列接続されたことを特徴と
    する燃料電池。
  2. 【請求項2】 請求項1の燃料電池において、並列に
    続されたセパレータ間にある電解液保持層同士が該電解
    液保持層と同一部材にて接続(以下、「液短絡」と言
    う。)されたことを特徴とする燃料電池。
  3. 【請求項3】 請求項2の燃料電池において、液短絡
    た電解液保持層に一定量の電解液を加える電解液補給タ
    ンクを設けたことを特徴とする燃料電池。
  4. 【請求項4】 請求項2の燃料電池において、液短絡
    た電解液保持層内を一定量の電解液が還流する還流機構
    を設けたことを特徴とする燃料電池。
  5. 【請求項5】 請求項1の燃料電池において、セパレー
    タ間並列接続は共通の導通線に個々のセパレータが接
    続スイッチを介して接続され、任意のセパレータを全体
    から切離し可能に形成したことを特徴とする燃料電池。
  6. 【請求項6】 請求項1〜いずれかに記載の燃料電
    池を1ブロックとし、そのブロックを複数個直列に積層
    して大容量化したことを特徴とする燃料電池。
  7. 【請求項7】 1個の溶融した電解液溜めの中に請求項
    1〜いずれかに記載の燃料電池を配設したことを特
    徴とする電解槽型の燃料電池。
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