JP2610946B2 - X線装置 - Google Patents

X線装置

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JP2610946B2
JP2610946B2 JP63142713A JP14271388A JP2610946B2 JP 2610946 B2 JP2610946 B2 JP 2610946B2 JP 63142713 A JP63142713 A JP 63142713A JP 14271388 A JP14271388 A JP 14271388A JP 2610946 B2 JP2610946 B2 JP 2610946B2
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良樹 松浦
忠二 片山
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株式会社マックサイエンス
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
  • X-Ray Techniques (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、X線回折法等のX線分析に同時に利用でき
るX線をより多く取り出ことができるようにしたX線装
置に関する。
[従来の技術] 通常、X線回折法によるX線分析には線状(ライン)
X線(X線ビームの断面形状が略線状をなすX線であっ
て、通常はその断面形状の寸法が0.1×10mm程度である
ものをさす)のX線が用いられ、また、X線カメラ等に
よるX線分析には点状(ポイント)X線(X線ビームの
断面形状が略点状をなすX線であって、通常はその断面
形状の寸法が1×1mm程度であるものをさす)が用いら
れる。
従来、このようなX線は、以下のようにして得てい
た。
すなわち、真空容器内に収容されたX線ターゲット表
面に略線状(通常、1×10mmの寸法を有する)に焦点を
結ばせた電子線を衝突させてX線を発生させ、このX線
を、前記ターゲット表面の電子線焦点の長手方向と直角
方向であって、前記ターゲット表面と比較的小さな角度
(この角度をいわゆるX線取り出し角といい、X線の放
射強度分布や分解能等が考慮されて、通常6゜とされ
る)をなす方向に取り出すことにより、線状(0.1×10m
m)のX線を得、一方、前記電子線焦点の長手方向を含
み前記ターゲットに垂直な面状において、前記ターゲッ
トと比較的小さな角度(6゜)をなす方向から取り出す
ことにより点状(1×1mm)X線を得ていた。
ところで、近年に至り、被測定物質について多種類の
X線分析を迅速に行う必要が益々高まりつつある。この
ため、複数の分析装置を同時に使用することが、測定能
率上望まれる。この要望を満たすには、同時に使用する
分析装置に対応した数のX線が必要となる。勿論、この
場合、X線装置を必要な台数だけ準備できれば問題ない
が、一般に、X線分析に用いられるX線を得るためのX
線装置は極めて大型かつ高価であり、これを各分析装置
毎に揃えることは、費用の点、あるいはスペースの点で
現実的でない。
そこで、1台のX線装置から同時に利用できる複数の
X線を取り出すようにしたX線装置が用いられている。
[発明が解決しようとする課題] ところが、上述の従来のX線装置では、前記線状X線
(0.1×10mm)または点状X線(1×1mm)のいずれか一
方を最大でも2つしか得ることができなかった。
これは、上述のようなX線分析に適する強度もしくは
分解能等が得られる方向は、前記電子線焦点の中心線及
び前記ターゲット表面の双方に垂直な面を境にして一方
の側に1つしかなく、したがって両方の側から取り出し
ても最大で2つしか取り出すことができないからであ
る。
なお、この場合、原理的には、線状及び点状のX線を
それぞれ2方向から、つまり、4方向からX線を同時取
り出せることになるが、実際上は、X線ターゲット及び
該ターゲットを収納する真空容器等の構造上、前記線状
及び点状のX線の双方を4方向から、つまり、互いにほ
ぼ90゜をなす4方向から取り出すことはできず、結局、
線状または点状のいずれか一方のX線を2方向から、つ
まり、互いにほぼ180゜なす2方向から取り出すことが
できるだけであった。
それゆえ、従来は、1台のX線装置では同時に最大で
も2系統の測定系にX線を供給できるのみであり、上述
の要請を必ずしも十分に満たすことができないものであ
った。
本発明の目的は、上記問題点を除去できるX線回折装
置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 本発明は、真空容器に、ターゲット表面と比較的小さ
い角度をなす方向にX線を取り出す通常のX線取出窓の
ほかに、 前記ターゲット表面と比較的大きな角度をなす方向に
X線を取り出す新たなX線取出窓を設け、 この新たなX線取出窓の近傍に該X線取出窓から取り
出されるX線を比較的大きい入射角で入射し、比較的小
さい反射角で反射する非対称X線モノクロメータを設け
ることによって、 前記通常のX線取出窓から取り出されるX線の進行方
向と異なる方向に進行する他のX線を得るようにしたも
ので、 これにより、従来に比較してより多くの方向からX線
を取り出せるようにしたものである。
[作用] 前記構成によれば、前記ターゲット表面と比較的大き
な角度をなす方向にX線を取り出す新たなX線取出窓
は、必要に応じて1または2以上設けることが可能であ
る。これは、一般的には、この新たなX線取出窓から取
り出したX線は、そのままでは強度もしくは分解能等の
観点からX線分析に適しないものであるが、該X線取出
窓の近傍に設けられた非対称X線モノクロメータによっ
て、単色化及び平行化されるとともに、比較的断面積の
大きいビームを比較的細いビームにすることで必要な強
度を維持する効果が得られ、X線分析に適するX線が得
られるからである。
これにより、前記通常のX線取出窓から取り出される
X線のほかに他の新たなX線が得られることになる。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例にかかるX線装置を示す一
部破断部分断面図である。なお、この実施例は、点状X
線を取り出す場合の例である。
第1図において、符号1は真空容器、符号2は前記真
空容器1内に収容された回転式のターゲットである。
前記真空容器1内には、前記ターゲット2の表面に電
子線を照射するための電子銃3が設けられている。この
電子銃3は、前記ターゲット2の表面に長さl(=10m
m)、幅t(=1mm)の線状に焦点を結ばせた電子線eを
衝突させて該ターゲット2の表面からX線を発生させる
ものである。
また、前記真空容器1の側壁11には通常の点状X線X1
を取り出す通常のX線取出窓11a及び新たな点状X線X2
を取り出す新たなX線取出窓11bがそれぞれ設けられて
いる。
前記通常のX線取出窓11aは、該取出窓11aから前記タ
ーゲット2の表面の電子線eが衝突する部位(電子線の
焦点)を見たとき、略点状(1×1mm程度の寸法)にみ
える位置、すなわち、この通常のX線取出窓11aから取
り出されるX線x1と前記ターゲット2の表面とのなす角
α1(X線取り出し角)がほぼ6゜になる位置に設けら
れている。
また、前記新たなX線取出窓11bは、該取出窓11bから
前記ターゲット2の表面の電子線eが衝突する部位を見
たとき、略線状(5×1mm程度の寸法)にみえる位置、
すなわち、この新たなX線取出窓11bから取り出される
X線x2と前記ターゲット2の表面とのなす角α2(X線
取り出し角)が39〜40゜になる位置に設けられている。
そして、前記新たなX線取出窓11bの近傍には、非対
称モノクロメータ4が配置されている。
この非対称モノクロメータ4は、LiF結晶の(200)面
を反射面とし、いわゆる非対称カットされたものであっ
て、前記線状X線x2を比較的高角度(α3=39〜40゜)
の入射角で入射して、比較的低角度(α4=5〜6゜)
の反射角で反射することによって、略点状(ビーム断面
形状が1×1mm程度)の単色X線x3を得るものである。
このX線x3は、前記非対称モノクロメータ4に反射され
た結果、平行性に富みかつ比較的強度も大きいので、種
々のX線分析にただちに利用することができるものであ
る。
このようにして、それぞれ異なる方向に進行する点状
X線x1とx2とを得ることができ、これら点状X線x1、x2
をそれぞれ別個のX線分析装置のX線源として用いれ
ば、同時に2種類のX線分析測定を行うことができる。
なお、前記点状X線x1を単色化したい場合や、あるい
は、X線分析装置の設置スペースの関係から、さらにX
線x1とx2との方向を大きく異ならせたい場合には、X線
x1を反射して単色化するモノクロメータ5を用いればよ
い。
また、前記ターゲット2の表面における線状電子線集
束部の中心線及びターゲット表面の双方に垂直な面を境
にして前記X線x1及びx2を取り出した側と反対側に、前
記X線x1及びx2とほぼ対称にX線x11及びx21を取り出す
ようにすれば、同時に4種類のX線分析測定を行うこと
もできる。
このように、従来は、前記ターゲット2の表面におけ
る線状電子線集束部の中心線及びターゲット表面の双方
に垂直な面を境にして一方の側には、1つの点状X線し
か得ることができなかったのに対し、前記実施例によれ
ば、2つの点状X線x1、x2を得ることができるから、費
用、スペース等を節約しつつ多種類のX線分析を能率よ
く行うことを可能にする。
なお、前記実施例では、新たなX線の取出窓を1つ設
ける例を掲げたが、これは、前記ターゲットの電子線焦
点から射出されるX線の各方向の強度分布、もしくは、
同時に使用するX線分析装置の形状等を考慮した上で、
複数設けることもできる。これにより、同時に行うX線
分析の種類をさらに増やすことも可能である。
また、前記実施例では、点状X線を取り出す場合の例
を掲げたが、線状X線を取り出す場合にも適用できるこ
とは勿論である。
[発明の効果] 以上詳述したように、本発明は、真空容器に、ターゲ
ット表面と比較的小さい角度をなす方向にX線を取り出
す通常のX線取出窓のほかに、 前記ターゲット表面と比較的大きな角度をなす方向に
X線を取り出す新たなX線取出窓を設け、 この新たなX線取出窓の近傍に該X線取出窓から取り
出されるX線を比較的大きい入射角で入射し、比較的小
さい反射角で反射する非対称X線モノクロメータを設け
ることによって、 前記通常のX線取出窓から取り出されるX線の進行方
向と異なる方向に進行する他のX線を得るようにしたも
ので、 これにより、従来に比較してより多くの方向からX線
を取り出せるようにしたものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例にかかるX線装置を示す図で
ある。 1……真空容器、 11a……通常のX線取出窓、 11b……新たなX線の取出窓、 2……ターゲット、 3……電子銃、 4……非対称X線モノクロメータ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05G 1/00 H05G 1/00 G

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】真空容器内に収容されたターゲット表面に
    集束した電子線を衝突させてX線を発生させ、このX線
    を前記真空容器壁に設けたX線取出窓から外部に取り出
    すようにしたX線装置において、 前記X線取り出し窓は、前記ターゲット表面と比較的小
    さい角度をなす方向にX線を取り出す通常のX線取出窓
    のほかに、 前記ターゲット表面と比較的大きな角度をなす方向にX
    線を取り出す新たなX線取出窓を含むものであるととも
    に、 この新たなX線取出窓の近傍に該X線取出窓から取り出
    されるX線を比較的大きい入射角で入射し、比較的小さ
    い反射角で反射する非対称X線モノクロメータを設ける
    ことによって、 前記通常のX線取出窓から取り出されるX線の進行方向
    と異なる方向に進行する他のX線を得るようにしたこと
    を特徴とするX線装置。
JP63142713A 1988-06-09 1988-06-09 X線装置 Expired - Lifetime JP2610946B2 (ja)

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