JP2607483B2 - 地絡方向継電器 - Google Patents

地絡方向継電器

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JP2607483B2 JP23465986A JP23465986A JP2607483B2 JP 2607483 B2 JP2607483 B2 JP 2607483B2 JP 23465986 A JP23465986 A JP 23465986A JP 23465986 A JP23465986 A JP 23465986A JP 2607483 B2 JP2607483 B2 JP 2607483B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、非接地系統配電線の地絡方向継電器に係
り、特に残留零相電圧,残留零相電流が存在する系統に
おいても高感度に検出可能な地絡方向継電器に関するも
のである。
〔従来の技術〕
一般に、高圧配電系統は、樹枝状となつておりその線
路の各相電線が、大地に対し幾何学的配置が非対称とな
つている部分が存在するため各相の対地静電容量が不平
衡なり、このため常時、残留零相電圧V0r、残留零相電
流I0rが存在している。
一方地絡保護には、一般に地絡方向継電器で行なわれ
ており、検出感度は、保安上の面より高感度検出が望ま
れている。しかし前記残留零相電圧、および電流の存在
によつて、検出感度は制限されてしまう。さらに残留電
圧,電流値で許容される検出感度以上に整定した場合
は、その継電器の誤動作または誤不動作をまねく結果と
なる。
第9図に従来の地絡保護継電器の系統接続図を示す。
この図において、MTは主変圧器、F1〜F3は、配電線でし
や断器CB1〜CB3を介してそれぞれ母線BUSに接続されさ
らに主変圧器に接続されている。一方地絡方向継電器DG
1〜DG3は対応する零相変流器ZCT1〜ZCT3接地変成器GPT
の出力電気信号を入力とし、零相電圧V0および零相電流
i01〜i03が所定値以上でかつ位相関係が所定位相角以内
の時作動し、該当CB1〜CB3のいずれかにしや断指令を導
出する構成となつている。
次に第9図に示す地絡方向継電器DG1〜DG3について説
明する。
第2図に従来の地絡方向継電器DGの1例を示す。第2
図のDGの内部接続図においてPTは、接地変成器GPTの出
力零相電圧V0をレベル検出回路1に適した電気量に変換
する変成器で、CTは零相変流ZCTの出力零相電流I0をレ
ベル検出回路3に適した電気量に変換する変成器であ
る。レベル検出回路1は、変成器PTの電気量を受け所定
のレベル以上を方形波回路に導出する。一方レベル検出
回路3は変成器CTの出力電気量を受け所定のレベル以上
を方形波回路4に導出する。位相比較回路5は、方形波
回路2および4の出力方形波を入力とし、これらの方形
波の重り角が動作判定角(電気角で約90゜)以上で出力
を出力回路6に導出し、出力回路6は、位相比較回路5
のパルス状の信号を受けて、そのパルスが連続して所定
個数あつたことを検出してしや断器CB1〜CB3へしや断指
令を導出する構成となつている。
第3図に第2図の内部接続図の各部の波形例を示し、
零相電圧V0と零相電流I0の位相差角θが位相比較回路5
の動作判定角以上で動作出力を導出例示である。第4図
は第2図内部接続図で示す地絡方向継電器の零相電圧V0
と零相電流I0との動作及び不動作域を示す位相特性図で
位相比較回路5の動作判定角を電気角で約90゜とした例
示で、本零の位相弁別は、零相電圧V0と零相電流I0との
位相差角θが90゜より小さい場合すなわちθ<π/2の時
動作となりθ>π/2の時不動作となることになる。
次に第9図の系統の配電線F1のG点に1線地絡事故が
発生したことを仮定し地絡方向継電器DG1〜DG3の動作に
ついて説明すると、事故発生と同時に各DG1〜DG3は、接
地変成器GPTより零相電圧V0が印加され、一方、零相電
流I0は、DG1は故障点電流Igに見合つた零相電流i01がZC
T1より印加される。DG2は、対地静電容量C2の充電電流I
c2に見合つた電流i02、DG3は、対地静電容量C3の充電電
流Ic3に見合つた電流i03が印加される。第1図で示すよ
うに各々の配電線の電流方向はF1は母線より流出方向で
F2,F3では母線に対し流入方向となつており、この例で
は180゜の位相差をもつている。
すなわち故障回線F1のDG1を動作方向とすればF2,D
G2、F3のDG3は不動作となるため故障回線の選択が可能
となる。
次に常時、系統に残留零相電圧V0r,残留零相電流I0r
が発生している場合に地絡故障が発生した例について説
明すると、地絡故障によつて発生する零相電圧をV0s,事
故回線の零相電流をI0s1,健全回線の零相電流をI0s2
すると第5図に示すように継電器の端子入力零相電圧
は、V0s1またはV0s2のように、V0sとV0rのベクトル合成
となり真の故障によつて発生した真のV0sより±φ位相
ずれを起しこの値はV0sとV0rの大きさが等しいとき、そ
の合成零相電圧はV0sに対し±45゜の位相差をもつこと
になる。一般に残留電圧の発生位相は系統条件によつて
同相から360゜の範囲となる。このため継電器の動作範
囲を示す位相特性は、第5図に示すように零相電圧の位
相ずれ角φと等しくV0sの基準特性Sに対しφ1
位相特性のずれを起す。
一方、継電器の端子入力零相電流は事故回線のI01
健全回線のI02は、それぞれの回線に発生している残留
電流I0r1,I0r2と事故時発生したそれぞれの回線に流れ
る真の零相電流I0s1,I0s2とのベクトル合成となり、事
故回線のDGでは、位相特性BとI01との関係において不
動作健全回線DGでは位相特性BとI02との関係で動作と
なる。
〔発明が解決しようとする課題〕
以上に述べたように従来の地絡方向継電器は、常時、
残留電圧または残留電流が存在する系統において、残留
電気量と地絡事故によって発生する零相分電気量のベク
トル合成量を入力として位相弁別することになるため、
特に動作限界近傍の高抵抗地絡事故時には、位相弁別を
誤ることになり、これを防止するため検出感度を高くし
残留零相電圧または残留零相電流によって位相弁別性能
に影響を受けないように配慮するなど残留電気量により
検出感度の整定に制約を受けていた。
これら従来の装置としては、例えば、オーム社発行の
「保護継電工学」に示されている。
本発明の課題は、常時、系統に発生している残留零相
電圧、および残留零相電流の大きさに左右されることな
く地絡故障発生時、高感度に地絡回線選択可能な地絡方
向継電器を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を達成するために本発明では、所定の位相差
を有する複数相の交流電気量と系統の零相電圧とから常
時の残留零相電圧を算出し、地絡故障時は零相電圧と残
留零相電圧との差分に応動して地絡相信号を出力する電
圧地絡相弁別手段と、複数相について電圧地絡相弁別手
段から地絡相信号を受けた場合、進み相のみ出力を導出
する優先判定を行う相弁別手段と、所定の位相差を有す
る複数相の交流電気量と系統の零相電流とから常時の残
留零相電流を算出し、地絡故障時は零相電流と残留零相
電流との差分に応動して地絡相信号を出力する電流地絡
相弁別手段と、電流地絡相弁別手段の出力信号と相弁別
手段の出力信号を入力し、同一相に対して入力信号が存
在する時、故障信号を出力する故障弁別手段と、相弁別
手段の出力信号と電流地絡相弁別手段の出力信号を入力
し、同一相について入力信号が無い時に外部故障信号を
出力する外部故障検出手段と、故障弁別手段の故障信号
が有り、外部故障検出手段の外部故障信号が無いときに
制御信号を出力する出力回路とを備えたようにしたもの
である。
〔作用〕
本発明の地絡方向継電器の動作説明のため1線地絡時
の零相電圧,零相電流の位相関係について第6図〜第8
図を用いて説明する。系統の対地静電容量Co,故障点抵
抗Rg,相電圧Eとしたときの等価回路を第6図(a)に
故障点電流Igと、零相電圧のベクトル図を第6図(b)
に示す。
零相電圧Vsの軌跡は、第6図に示すように故障点抵抗
Rgと対地静電容量Coの大きさによって変化しCoを一定と
し、Rg=0とした時、相電圧Eと同相となりRg≫0では
相電圧Eに対しほぼ90゜遅れとなる。故障点電流Igの軌
跡は、Voに対しほぼ90゜進みとなる。
第7図は、各相に1線地絡故障発生した時の零相電圧
の軌跡でa相地絡で0a,b相地絡で0b,c相地絡で0cを通り
Co,Rgの大きさを変化させた場合の位相関係は第6図と
同様である。
第8図は、各相の1線地絡故障発生時の零相電流Ig
軌跡で、零相電圧Voに対しほぼ90゜進みの関係となる。
一方、常時発生する残留電圧および残留電流は、線路
の各相の電線が対地に対し非対称となり対地静電容量の
不平衡によって発生するためその線路条件によって位相
は同相から360゜の範囲となる。
以上述べたように故障発生時に継電器に入力される零
相電圧および零相電流は、真の零相分と残留零相分との
合成値となるため、本発明の地絡方向継電器は、継電器
に入力される零相電圧,零相電流から残留分の零相電
圧,零相電流を差し引いた値が真の零相電圧,零相電流
であることに着目したものであり、このため系統の各相
に常時、残留零相電圧および残留零相電流が発生して
も、これらの大きさに左右されず高感度に地絡回線が選
択されるようになる。
〔発明の実施例〕
以下本発明の1実施例について説明する。
第1図に、本発明の地絡方向継電器の一実施例を示
す。本発明の接続例で第9図と異なる点は、地絡方向継
電器DGに地絡相弁別のための基準電気量として系統の三
相電圧を取り込んだ点であり他は同一である。
第10図に本発明の地絡方向継電器内部機能構成の1実
施例図を示す。
第10図において、Va,Vb,Vcは接地変成器GPT2次線間電
圧、V0はGPT3次ブロークンデルタ接続の電圧、I0は、零
相変流器ZCTの2次電流である。
本発明の機能構成は、Va,Vb,Vcを変成器PT1〜PT3を介
した電圧Va′,Vb′,Vc′と、V0を変成器PT4を介した電
圧V0′を入力とし、各相毎に常時の残留電圧を記憶し故
障発生時の真の零相電圧が所定の大きさの時出力を導出
する電圧地絡相弁別回路1、この出力が1相のみの時は
その相を、2相以上の時は、進み相の位相を弁別し出力
を導出する地絡相弁別回路2、PT1〜PT3の出力電圧
Va′,Vb′,Vc′とCT1を介した零相電流I0′を入力と
し、常時の残留電流を記憶し故障発生時の真の零相電流
が所定値以上の時出力を導出する電流地絡相弁別回路
3、前記地絡相弁別回路2および3の出力信号が同一相
の信号である時、判定出力を導出する故障弁別回路4、
前記地絡相弁別回路2および3の出力信号が不一致の時
所定の時間後出力信号を出す外部故障検出回路5、前記
故障弁別回路4の導出信号がありで前記外部故障検出回
路5の出力信号がないとき所定の時間でしや断器CBへし
や断指令を導出する出力回路6とからなつている。
第10図の電圧地絡相弁別回路1は、基準電気量Va′,V
b′,Vc′と零相電圧V0′とをそれぞれVa′・V0′cosθ,
Vb′・V0′cosθ,Vc′・V0′cosθ(θ=基準電気量
Va′,Vb′,Vc′とV0′との位相角)の演算を行ないこの
演算出力電圧をメモリ回路に導びきその量を記憶し故障
発生時の瞬時の零相電圧V0′との差演算を行ない、この
演算出力が所定の大きさの時出力を導出する機能を備え
たものである。
すなわち、基準電圧(Va′,Vb′,Vc′)と零相電圧の
演算結果は、基準電圧に対し零相電圧の位相差角θが±
90゜以内で正、±90゜以上で負となるため、この大きさ
を演算することにより、地絡相の弁別を行なうようにし
たものである。
地絡相弁別回路2は、第11図の相弁別動作域説明図に
示すように基準相電圧と零相電圧の演算結果がa,b相、
b,c相、c,a相と同時に正となる範囲が存在するので相弁
別を確実に行なうために故障発生時の位相関係から同時
に2相動作の場合は進み相を優先して出力を導出する機
能を備えている。
電流地絡相弁別回路3は、電圧地絡相弁別回路と同様
な回路構成とし入力のV0に対しI0を入力とした点が異な
るが演算は1と同様である。
次に第1図の配電線F1のa相地絡が発生したと仮定す
ると、零相電圧はベクトル図第7図の0a上に発生し零相
電流は継電器DG1ではベクトル図第8図の0a上に発生
し、DG2およびDG3の零相入力電流は、DG1の零相入力電
流に対し約180゜位相差を有して発する。従つてDG1
は、電圧地絡相弁別回路1電流地絡相弁別回路3共a相
の出力を導出するため出力回路6が作動しCB1へトリツ
プ指令を導出する。一方DG2およびDG3の電圧地絡相弁別
回路1の出力はa相が導出されるが、電流地絡相弁別回
路3の出力はb相が導出するため地絡相弁別回路4は出
力なし、外部故障検出回路5は、出力ありとなるため出
力回路6は、作動せずCBへのトリツプ指令は導出されな
い。
次に常時、残留零相分が発生している系統に地絡事故
が発生したときの電圧地絡相弁別回路1および電流地絡
相弁別回路3の動作について説明する。
第12図に電圧地絡相弁別回路1の内部回路構成の1例
を示し、第13図に電流地絡相弁別回路3の内部回路構成
の1例を示す。
第12図において、電圧Va′,Vb′,Vc′,V0′は第10図
と同一でPT1〜PT4より印加され、電圧地絡相弁別回路a
相用1a,b相用1b,c相用1c、それぞれ印加される。1a〜1c
の内部回路構成は、1aに同じで基準入力電圧Vb′,Vc
のみ異なる。a相用の動作について説明すると、基準電
気Va′と零相電圧V0′との積演算回路1−1a、積演算回
路1−1aの出力リツプル分を除去する平滑回路1−2a、
平滑回路1−2aの出力信号を所定の時間記憶し入力電気
量に見合つた電気量を導出する記憶回路1−3a、平滑回
路1−2aの出力電気量の瞬時値と前記記憶回路の出力電
気量との差演算を行ないそれに見合つた電気量を導出す
る差演算回路1−4a、差演算回路1−4aの出力信号を入
力としこの電気量が所定値となつた時、信号を導出する
レベル検出回路とからなる。
この回路構成において積演算回路1−1aの出力は、常
時の残留電圧V0r,Va′との位相θ、地絡事故時の零相
電圧V0,Va′との位相角をθとすると、常時のVa′に
対する有効残留電圧E0r=Va′・V0rcosθ、地絡事故
時のVa′に対する有効零相電圧E0=Va′・V0cosθ
なる。この時のV0は、残留電圧V0rと真のV0sとのベクト
ル合成であり、Va′に対するV0sの有効分E0s、V0s
Va′の位相角θとした時のベクトル図を第14図(a)
に示す。この図より地絡事故発生時の有効分Esは E0s=E0−E0r =(Va′V0acosθ+Va′V0rcosθ)−Va′V0rcosθ
=Va′V0acosθ となり常時発生している残留電圧に影響のない真の零相
分を取り出すことになり、第12図の差演算回路1−4aの
出力電気量に相当する。なお他の電圧地絡相弁別回路1b
は基準電圧Vb′、1bは基準電圧Vc′についてa相同様の
演算が行なわれ、この判定出力は、各相に対応して1A,1
B,1Cに出力される。
一方電流地絡相弁別回路3においても、電圧地絡相弁
別回路と同様に作動し基準電圧Va′,Vb′,Vc′に対し零
相電流I0′に対し演算が行なわれる。第13図に電流地絡
相弁別回路の内部回路構成の1例を示し、a相用3a、b
相用3b、c相用3cで入力は第10図と同一でPT1……Va′,
PT2……Vb′,PT3……Vc′,CT1……I0′が各々の積演算
回路3−1a,3−1b,3−1cに印加され回路構成は、電圧地
絡相弁別回路と同様で記号のみ異なる。
第14図(b)は、残留電流が存在する系統に地絡事故
が発生した場合の零相電流に関するベクトル図でa相に
ついて表現したものである。
基準電圧Va′と残留電流I0rの位相角θ、この有効
分をIE0r,Va′と地絡事故発生時の零相電流I0との位相
角θこの時の有効分IE0,V0a′と地絡事故発生時の真
の零相電流I0sとの位相差をθとしこの時の有効分をI
E0sとすると差演算回路3−4aの演算出力は IE0s=IE0−IE0r =(Va′・I0cosθ−Va′I0rcosθ)−Va′I0rcos
θ =Va′・I0Icosθ となり、常時発生している残留電流I0rに影響の受けな
いI0s相等の零相分電流を取り出すことができる。この
判定出力は、第13図の3A,3B,3Cに出力される。
第15図は、第10図に示す地絡相弁別回路2の内部回路
構成例を示す。この回路の入力は、電圧地絡相弁別回路
1の出力を入力信号とし1AとI−2A、1BとI−2B、1Cと
I−3Cが対応し、入力I−2Aが信号あり、I−3C信号な
しで、出力信号O−2Aを導出する論理回路2a、I−2Bが
信号あり、I−1A信号なしで出力信号O−2Bを導出する
論理回路2b、入力I−3C信号あり、I−2B信号なしで出
力信号O−3Cを導出する論理回路2Cから構成される。
すなわち地絡相弁別は、a相に対しc相、b相に対し
a相、c相に対してはb相の動作が優先し出力されるよ
う作動する。
第16図は、故障弁別回路4、外部故障検出回路5、お
よび出力回路6の内部回路構成の1例を示すもので、入
力端子は前記地絡相弁別回路2の出力信号O−2A,O−2
B,O−2C、及び電流地絡相弁別回路3の出力信号3A,3B,3
Cとしそれぞれ、O−2AとI−4A、O−2BとI−4B、O
−2CとI−4C、および3AとI−5A、3BとI−5B、3CとI
−5Cが対応する。
故障弁別回路4は、I−4aとI−5Aが信号ありの時、
論理和回路4−5に出力する論理積回路4−1、I−4B
とI−5Bが信号ありの時論理和回路4−5に出力する論
理積回路4−2、I−4CとI−5Cが信号ありの時論理和
回路4−5に出力する論理積回路4−3などから構成さ
れ、出力回路6へ出力を導出する。すなわちこの回路
は、地絡事故発生時、電圧および電流地絡相弁別回路1
および3の同一相の判定出力信号があるとき出力を導出
する。外部故障検出回路5は、I−4Aが信号ありI−5A
信号なしのとき論理和回路5−4に出力を導出する回路
5−1、I−4Bが信号ありI−5B信号なしのとき論理和
回路5−4に出力を導出する回路5−2、I−4Cが信号
ありI−5C信号なしで論理和回路5−4に出力を導出す
る回路5−3、論理和回路5−4の出力が所定時間継続
したことを確認し、出力回路6へ出力を導出する限時回
路5−5から構成される。すなわち電圧地絡相弁別回路
1の信号と電流地絡相弁別回路3の出力信号が不一致の
時作動することになる。
出力回路6は、故障弁別回路4の出力信号を入力とし
この信号がありで外部故障検出回路5の出力信号がない
時出力を導出する回路6−1、6−1の出力信号が所定
の時間継続したことを確認する限時回路6−2とから構
成される。
以上の第12図,第13図,第15図,第16図の回路構成に
よれば、各相毎に零相電圧及び零相電流を演算し、電圧
地絡相弁別回路1の出力信号と電流地絡相弁別回路3の
出力信号が一致し所定時間継続したとき内部事故と判定
し、前1、および3の出力信号の相不一致の時外部故障
と判定し、かつ常時の残留電圧及び残留電流を記憶し故
障発生時の零相分から各相毎に差演算を行なつて、事故
発生時の真の零相分で地絡相弁別を行なわせる方式のた
め、残留電気量に限界を受けず、高感度に地絡故障を検
出できる効果がある。
〔発明の効果〕 本発明によれば、常時、残留零相電圧および残留零相
電流が発生している配電系統においても高精度に地絡保
護動作することが可能になるので、どのような残留零相
電圧状態,電流状態においても必要最少限の区間のみ系
統から切り離すことが出来、健全な区画をなるべく広く
保てる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の地絡方向継電器の系統接続図、第2
図は、従来の地絡方向継電器の内部回路構成例、第3図
は、第2図の内部波形例、第4図は、従来の地絡方向継
電器の位相特性図、第5図は、地絡事故発生時のベクト
ル図、第6図は、1線地絡発生時の等価回路及び電圧,
電流ベクトル図、第7図は、V0ベクトル図、第8図は、
I0のベクトル図、第9図は、従来の配電系統図、第10図
は、本発明の内部機能説明図、第11図は、本発明の相弁
別動作域説明図、第12,第13,第15,第16図は、本発明の
各部の内部回路構成の1実施例図、第14図は、地絡事故
発生時の真の零相分の検出原理を説明するベクトル図で
ある。 1……電圧地絡相弁別回路、2……地絡相弁別回路、3
……電流地絡相弁別回路、4……故障弁別回路、5……
外部故障検出回路、6……出力回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 照信 日立市国分町1丁目1番1号 株式会社 日立製作所国分工場内 (72)発明者 北川 稔 広島市中区小町4番33号 中国電力株式 会社内 (72)発明者 益田 繁雄 広島市中区小町4番33号 中国電力株式 会社内 (72)発明者 佐原 一弘 広島市中区小町4番33号 中国電力株式 会社内

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定の位相差を有する複数相の交流電気量
    と系統の零相電圧とから常時の残留零相電圧を算出し、
    地絡故障時は前記零相電圧と前記残留零相電圧との差分
    に応動して地絡相信号を出力する電圧地絡相弁別手段
    と、複数相について前記電圧地絡相弁別手段から地絡相
    信号を受けた場合、進み相のみ出力を導出する優先判定
    を行う相弁別手段と、前記所定の位相差を有する複数相
    の交流電気量と系統の零相電流とから常時の残留零相電
    流を算出し、地絡故障時は前記零相電流と前記残留零相
    電流との差分に応動して地絡相信号を出力する電流地絡
    弁別手段と、該電流地絡相弁別手段の出力信号と前記相
    弁別手段の出力信号を入力し、同一相に対して入力信号
    が存在する時、故障信号を出力する故障弁別手段と、前
    記相弁別手段の出力信号と前記電流地絡相弁別手段の出
    力信号を入力し、同一相について入力信号が無い時に外
    部故障信号を出力する外部故障検出手段と、前記故障弁
    別手段の故障信号が有り前記外部故障検出手段の外部故
    障信号が無いときに制御信号を出力する出力回路とを備
    えたことを特徴とする地絡方向継電器。
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