JP2607296Y2 - スピーカ構造 - Google Patents

スピーカ構造

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JP2607296Y2
JP2607296Y2 JP1993030138U JP3013893U JP2607296Y2 JP 2607296 Y2 JP2607296 Y2 JP 2607296Y2 JP 1993030138 U JP1993030138 U JP 1993030138U JP 3013893 U JP3013893 U JP 3013893U JP 2607296 Y2 JP2607296 Y2 JP 2607296Y2
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繁 井上
尚之 西田
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Clarion Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は自動車等に設けられるス
ピーカ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のスピーカ構造30のバッフル板3
1への取付けには、図12に示すようにガスケット32
を介してバッフル板31の背面側に取付ける場合と、図
13に示すようにガスケットを介さずに直接スピーカ構
造30をバッフル板31の正面側に取付ける場合とがあ
る。そして、ガスケット32を介してバッフル板31の
背面側に取付ける場合には、スピーカ構造30にスピー
カグリルは装着されないし、ガスケットを介さずに直接
スピーカ構造30をバッフル板31の正面側に取付ける
場合には、スピーカ構造30にスピーカグリルが装着さ
れる。
【0003】また、このスピーカグリルの装着が可能な
スピーカ構造30は、図14に示すようにスピーカフレ
ーム33の周部の取付部34の正面に環状のスピーカグ
リル溝35が形成してあり、このスピーカグリル溝35
には、パンチネット(スピーカグリル)36の周縁部
が、断面コ字形状のゴム部材40を介して挿入してあ
る。また、スピーカグリル付きのスピーカ構造30とし
ては図15、図16に示すようにスピーカグリル部材3
7にチルゴム38を介してパンチネット39を装着す
るようにしたものもある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスピーカ構造にあっては、スピーカグリルの装着が
可能なものがあらかじめ定まっており、このスピーカ構
造30をバッフル板31に取付ける場合には、図13に
示すようにガスケットを介さずに直接スピーカ構造30
をバッフル板31の正面側に取付けることしかできず、
図12に示すようにガスケット32を介してバッフル板
31の背面側に取付けることができない。
【0005】このように、スピーカ構造30のバッフル
板31への取付けを選択することができず、ユーザーの
要望に対処することができないという問題点があった。
【0006】本考案は、上記の問題点に着目して成され
たものであって、その目的とするところは、スピーカ本
体のバッフル板への取付けを選択することができ、ユー
ザーの要望に対処することができるスピーカ構造を提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案は、スピーカフレームと、前記スピーカフ
レームに設けられ、ガスケット溝を有する取付部と、前
記ガスケット溝に設けられたガスケットとを備え、前記
ガスケットに、その一部を切離し可能とする切離し溝部
を形成して、前記切離し溝部より前記ガスケットの一部
を切離すことによって、前記ガスケットと前記スピーカ
フレームに形成した取付部との間にスピーカグリル装着
溝部が形成されるように構成したことを特徴とする。
【0008】
【作用】かかる構成により、バッフル板の背面側にスピ
ーカを取付ける場合には、前記ガスケットを介して前記
取付部の正面をバッフル板の背面に当てて取付ねじによ
り取付け、また、前記バッフル板の正面側にスピーカを
取付ける場合には、前記ガスケットの切り離し溝部にナ
イフを入れてガスケット本体の一部を切り離して、スピ
ーカグリル装着溝部を形成し、このスピーカグリル装着
溝部にスピーカグリルの周縁部を挿入して、このスピー
カグリルをスピーカフレームに取り付け、前記取付部の
背面をバッフル板の正面に当てて取付ねじにより取付け
る。
【0009】このように、スピーカ構造のバッフル板へ
の取付けを選択することができ、ユーザーの要望に対処
することができる。
【0010】
【実施例】以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本考案に係わるスピーカ構造の分解斜視
図、図2は同スピーカ構造においてガスケットにナイフ
を入れてスピーカグリル装着溝部を形成する作業を説明
する斜視図、図3は図1A−A線に沿う断面図、図4は
ガスケットの正面図、図5は同ガスケットの背面図、図
6は図4のB−B線に沿う断面図、図7は図6C部の拡
大図、図8は図6D部の拡大図,図9は本考案に係わる
スピーカ構造の取付け説明図、図10は同スピーカ構造
におけるスピーカグリルのスピーカフレームへの取付状
態を示す説明図、図11は同スピーカ構造の他の取付け
説明図である。
【0011】本考案に係わるスピーカ構造1はスピーカ
本体2を備えており、このスピーカ本体2はスピーカフ
レーム3を有し、このスピーカフレーム3の前側外周部
には鍔状の取付部4が形成してある。この取付部4の正
面側には内周寄りに環状の切欠部より成るガスケット溝
5が形成してある。そして、ガスケット溝5の底面部に
はコーン6の周部の取付部7が接着してあり、ガスケッ
ト溝5にはコーン6の取付部7に背面側を重ねてガスケ
ット8が装着してある。
【0012】このガスケット8は、図4乃至図8に示す
ようにスピーカフレーム3の正面側に突出する環状のガ
スケット本体9を有し、且つこのガスケット本体9は図
7または図8におけるゴム断面で示すようにゴム材から
構成しており、ガスケット本体9の正面(表面)はその
外周寄りの平坦面部9aとその内周寄りに傾斜する曲面
部9bとで構成されており、平坦面部9aには環状のV
字溝10が形成してある。また、ガスケット本体9の背
面(裏面)には、ガスケット本体9の周方向に所定の間
隔をおいて円弧状の凹部11が形成してあり、また、ガ
スケット本体9の裏面にはその外周寄りの環状のV字溝
12が形成してあって、このV字溝12は前記凹部11
の底部および凹部11間の部位13を通っている。そし
てV字溝12は表側のV字溝10と共に、切り離し溝部
14を構成している。また、ガスケット本体9の凹部1
1間の部位13には貫通孔15が形成してある。
【0013】次に、上記のように構成されたスピーカ構
造1のバッフル板16への取付けを説明する。
【0014】前記バッフル板16の背面側にスピーカ構
造1を取付ける場合には、図9に示すように前記ガスケ
ット8を介してスピーカフレーム3の周部の取付部4の
正面をバッフル板16の背面に当てて取付ねじ17によ
り取付ける。この場合にはスピーカグリルはスピーカ本
体2には装着されない。
【0015】また、前記バッフル板16の正面側にスピ
ーカ構造1を取付ける場合には、図2に示すように前記
ガスケット8の正面側のV字溝10にナイフ18を入れ
て切り離し溝部14より外側の部分8aを切り離して、
スピーカグリル装着溝部19を形成した後、このスピー
カグリル装着溝部19に、図10に示すようにスピーカ
グリル21の周縁部を断面コ字形状のゴム部材22を介
して挿入して、このスピーカグリル21をスピーカフレ
ーム3に取り付ける。そして、図11に示すようにスピ
ーカフレーム3の周部の取付部4の背面をバッフル板1
6の正面に当てて取付ねじ20により取付ける。
【0016】上記の実施例にあっては、スピーカフレー
ム3の取付部4のガスケット溝5に、切り離し溝部14
を有しこの切り離し溝部14よりガスケット本体3の一
部を切り離すことによりスピーカグリル装着溝部19を
形成し得るガスケット8が装着してあるから、上記のよ
うにガスケット8を介してバッフル板16の背面側にス
ピーカ構造1を取付けることができ、また、前記ガスケ
ット8の切り離し溝部14にナイフ18を入れてこの切
り離し溝部14より外側の部分8aを切り離して、スピ
ーカグリル装着溝部19を形成し、スピーカグリル装着
溝部19にスピーカグリル21の周縁部を挿入して、こ
のスピーカグリル21をスピーカフレーム3に取り付
け、前記バッフル板16の正面側にスピーカ構造1を取
付けることができる。
【0017】したがって、スピーカ構造1のバッフル板
16への取付けを選択することができ、ユーザーの要望
に対処することができる。
【0018】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、スピー
カフレームと、前記スピーカフレームに設けられ、ガス
ケット溝を有する取付部と、前記ガスケット溝に設けら
れたガスケットとを備え、前記ガスケットに、その一部
を切離し可能とする切離し溝部を形成して、前記切離し
溝部より前記ガスケットの一部を切離すことによって、
前記ガスケットと前記スピーカフレームに形成した取付
部との間にスピーカグリル装着溝部が形成されるように
構成したから、バッフル板の背面側にスピーカを取付け
る場合には、前記ガスケットを介して前記取付部の正面
をバッフル板の背面に当てて取付ねじにより取付け、ま
た、前記バッフル板の正面側にスピーカを取付ける場合
には、前記ガスケットの切離し溝部にナイフを入れてガ
スケット本体の一部を切り離して、スピーカグリル装着
部を形成し、このスピーカグリル装着溝にスピーカグリ
ルの周縁部を挿入して、このスピーカグリルをスピーカ
フレームに取付け、前記取付部の背面をバッフル板の正
面に当てて取付ねじにより取付ける。
【0019】このように、スピーカのバッフル板への取
付けを選択することができ、ユーザーの要望に対処する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わるスピーカ構造の分解斜視図であ
る。
【図2】同スピーカ構造においてガスケットにナイフを
入れてスピーカグリル装着溝部を形成する作業を説明す
る斜視図である。
【図3】図1A−A線に沿う断面図である。
【図4】ガスケットの正面図である。
【図5】同ガスケットの背面図である。
【図6】図4のB−B線に沿う断面図である。
【図7】図6C部の拡大図である。
【図8】図6D部の拡大図である。
【図9】本考案に係わるスピーカ構造の取付け説明図で
ある。
【図10】同スピーカ構造におけるスピーカグリルのス
ピーカフレームへの取付状態を示す説明図である。
【図11】同スピーカ構造の他の取付け説明図である。
【図12】従来のスピーカ構造の取付け説明図である。
【図13】従来のスピーカ構造の他の取付け説明図であ
る。
【図14】同スピーカ構造におけるパンチングネット
(スピーカグリル)のスピーカフレームへの取付状態を
示す説明図である。
【図15】従来の他のスピーカ構造の分解斜視図であ
る。
【図16】同スピーカ構造におけるスピーカグリルへの
チルゴムの装着状態の斜視図である。
【符号の説明】
2 スピーカ本体 3 スピーカフレーム 4 取付部 5 ガスケット溝 8 ガスケット 14 切り離し溝部 19 スピーカグリル装着溝部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スピーカフレームと、 前記スピーカフレームに設けられ、ガスケット溝を有す
    る取付部と、 前記ガスケット溝に設けられたガスケットとを備え、 前記ガスケットに、その一部を切離し可能とする切離し
    溝部を形成して、前記切離し溝部より前記ガスケットの
    一部を切離すことによって、前記ガスケットと前記スピ
    ーカフレームに形成した取付部との間にスピーカグリル
    装着溝部が形成されるように構成したことを特徴とする
    スピーカ構造。
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