JP2603020Y2 - 往復動ポンプ用軸封装置 - Google Patents

往復動ポンプ用軸封装置

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JP2603020Y2
JP2603020Y2 JP1993048649U JP4864993U JP2603020Y2 JP 2603020 Y2 JP2603020 Y2 JP 2603020Y2 JP 1993048649 U JP1993048649 U JP 1993048649U JP 4864993 U JP4864993 U JP 4864993U JP 2603020 Y2 JP2603020 Y2 JP 2603020Y2
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JP
Japan
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packing
rod
refrigerant
pump
shaft sealing
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JP1993048649U
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昭博 川口
達道 花田
積徳 榊原
信二 安東
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は往復動ポンプに適用され
る軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図2に従来の技術による往復動ポンプ用
軸封装置の縦断面図を示し、図を参照してその構成につ
いて説明する。図2において、1はロッド、2はパッキ
ン押え、3はポンプケース、4a,4b,4cはロッド
パッキンケース(以下パッキンケースと略記する)、5
はパッキン押えの取付ボルト、6a,6b,6cはロッ
ドパッキン(以下パッキンと略記する)、7はOリン
グ、Aは高圧室、Bは低圧室である。前記した部材のう
ち、パッキンケース4a〜4c及びパッキン6a〜6c
は、ポンプの型式により単列から多段のものまである
が、本従来例では3段のものが例示されている。パッキ
ン6a〜6cとOリング7を組付けたパッキンケース4
a〜4cをポンプケース3の外側から順にロッド1に嵌
込み、パッキン押え2を取付ボルト5でポンプケース3
に締付けて軸封装置として構成している。
【0003】次にパッキン6による軸封作用について説
明する。往復動ポンプの吐出行程ではポンプケース3の
高圧室A側から昇圧した液体圧力がパッキン装着部に作
用する。その際、リング状のパッキン6の内周面側では
該内周面とロッド1の外周面との隙間を流体が低圧室B
側へ通過し圧力が低下するのに対して、パッキン6の外
周面側には高圧室Aからの昇圧した液体圧力が作用する
のでパッキン6は外周面側からロッド1に向って押付け
られ昇圧された液体の軸封が可能となる。低圧室B側か
ら僅かに漏れ出た液体は往復動ポンプの吸込系統(図示
されていない)に別途回収される。パッキン6はプラス
チック製で、ロッド1との摺動により摩耗するが、許容
摩耗量に達するまでは前記した作用により流体の軸封が
可能であり、パッキンの増締めを必要とせずメンテナン
スフリーで継続使用できる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら前記従来
例では次のような問題点があった。即ち、パッキン6の
形状については特に問題としていないが、昇圧した流体
圧力が作用した時のパッキン6の変形によるロッド1と
の接触面圧の上昇を抑制するため、パッキン6の半径方
向変形量及びロッド1とパッキン6間の初期隙間に適正
な基準値を設定している。前記したパッキン6の半径方
向変形量は、往復動ポンプの定期的な検査から検査まで
の期間の運転によってパッキンが摩耗しても、パッキン
はロッドに異常なく接触し得るように設計されている
が、パッキンの品質不良、異物などの介在、運転状況の
変動などによりパッキンが著しく摩耗した場合には、半
径方向変形量より摩耗量のほうが大きくなり、パッキン
とロッド間の隙間が増加し、流体のリーク量が急増する
ためポンプ性能が低下するという問題点があった。
【0005】本考案の目的は前記問題点を解決し、パッ
キンの摩耗量が増大しても、ポンプを停止してパッキン
交換をすることなく、自動的な制御によるパッキンケー
スの冷却のみで流体のリークを抑制しポンプ性能を維持
できる往復動ポンプ用軸封装置を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案の往復動ポンプ用
軸封装置は、ロッドの往復動により流体を圧送する往復
動ポンプの軸封装置において、前記ロッド1の外周面に
嵌合され、ポンプ内部からの加圧流体の漏洩を封止する
プラスチック材料からなるリング状のロッドパッキン6
と、該ロッドパッキンを外側からカバーするとともに内
部に穿設された冷却孔9に冷媒を流通させ該冷媒により
冷却可能とされたロッドパッキンケース4と、該ロッド
パッキンケースに前記冷媒を供給する冷媒供給管10
該冷媒供給管を流通する冷媒の流量を調整する流量調整
弁11とを有してなり前記冷媒供給用のポンプの吐出
量に応じて前記流量調整弁11の開度を調整し、前記ロ
ッドパッキンケースへ供給される冷媒の流量を調整し
て、前記ロッドパッキンケース4の温度を制御すること
により前記ロッドパッキン6の冷却を調整可能とした
とを特徴としている。
【0007】
【作用】パッキン6の材料として用いられるプラスチッ
クの線膨張係数は約100×10-6(deg-1)で、ア
ルミニウムや銅のおよそ5倍、鋼のおよそ10倍程度で
ある。従ってパッキンケース4に穿設された冷却孔9に
冷媒を流通させ、該パッキンケース4を的確に冷却する
ことによりパッキン6の温度を低下させれば、パッキン
6は収縮しロッド1との間の隙間を適正に保持すること
ができる。
【0008】
【実施例】図1に本発明の実施例に係る往復動ポンプの
軸封装置の縦断面図を示し、図を参照してその構成につ
いて説明する。図1において符号1から7までの部材の
名称は図2に示した従来例のものと同様であるから説明
を省略する。図1で8はOリング、9はパッキンケース
に穿設された冷却孔、10は冷媒供給管、11は冷媒の
流量調整弁である。ロッド1へ嵌込むパッキン及びパッ
キンケースの数は、ポンプの型式に応じ多様であるが、
図1には3段のものが例示されている。なお、図示され
ていないが往復動ポンプからの吐出量を検知するため吐
出流量計がポンプの吐出側に配設され、該流量計の出力
信号が前記流量調整弁11に伝送される。
【0009】次にその作用について説明する。往復動ポ
ンプの運転中は吐出流量計による吐出量の検知によりポ
ンプ性能を把握するが、パッキン6a,6b,6cから
の漏洩量が増加すればポンプからの吐出量が減じ性能が
低下する。もし吐出量が規定量を下回る傾向を示した場
合は、冷媒供給管10を介してパッキンケース4a,4
b,4cに穿設された冷却孔9に冷媒を供給しパッキン
ケース4a,4b,4cを冷却することによりパッキン
6a,6b,6cの温度を低下させる。この際、冷媒の
供給量は流量調整弁11の開度によって調整するが、こ
こでは往復動ポンプの吐出流量計の出力信号に同期させ
流量調整弁11の開度を自動的に制御し調整している。
【0010】パッキン6の材料として用いられるプラス
チックの線膨張係数は約100×10-6(deg-1
で、アルミニウムや銅のおよそ5倍、鋼のおよそ10倍
程度である。従ってパッキンケース4に穿設された冷却
孔9に供給管10から冷媒を流通させ、該パッキンケー
ス4を的確に冷却することによりパッキン6の温度を低
下させれば、該パッキン6は上記のように金属類よりも
大きな線膨張係数を有しているため、温度変化による隙
間変化量が大きくなることから隙間の調整が容易とな
り、該パッキン6収縮してロッド1との間の隙間を適
正に保持することができる。
【0011】
【考案の効果】パッキンの摩耗量が増大してポンプから
の加圧流体のリーク量が増加傾向を示しても、冷媒供給
用ポンプの吐出量に応じて流量調整弁によりパッキンケ
ースへの冷媒流量を制御することによるロッドパッキン
ケースの冷却のみでロッドパッキンにより加圧流体のリ
ークを抑制し得るので、ポンプを停止してパッキンを交
換することもなくポンプの性能を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る往復動ポンプの軸封装置
の縦断面図
【図2】従来技術による往復動ポンプの軸封装置の縦断
面図
【符号の説明】
1…ロッド、2…パッキン押え、3…ポンプケース、4
a,4b,4c…ロッドパッキンケース、5…パッキン
押え取付けボルト、6a,6b,6c…ロッドパッキ
ン、7…Oリング、8…Oリング、9…冷却孔、10…
冷媒供給管、11…流量調整弁。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 安東 信二 兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番 1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 昭61−178579(JP,A) 実開 昭62−138871(JP,U) 実開 平4−116680(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F04B 39/00 104 F16J 15/18

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロッドの往復動により流体を圧送する往
    復動ポンプの軸封装置において、前記ロッド(1)の外
    周面に嵌合され、ポンプ内部からの加圧流体の漏洩を封
    止するプラスチック材料からなるリング状のロッドパッ
    キン(6)と、該ロッドパッキンを外側からカバーする
    とともに内部に穿設された冷却孔(9)に冷媒を流通さ
    該冷媒により冷却可能とされたロッドパッキンケース
    (4)と、該ロッドパッキンケースに前記冷媒を供給す
    冷媒供給管(10)と該冷媒供給管を流通する冷媒の
    流量を調整する流量調整弁(11)とを有してなり、
    記冷媒供給用のポンプの吐出量に応じて前記流量調整弁
    (11)の開度を調整し、前記ロッドパッキンケースへ
    供給される冷媒の流量を調整して、前記ロッドパッキン
    ケース(4)の温度を制御することにより前記ロッドパ
    ッキン(6)の冷却を調整可能としたことを特徴とする
    往復動ポンプ用軸封装置。
JP1993048649U 1993-08-16 1993-08-16 往復動ポンプ用軸封装置 Expired - Lifetime JP2603020Y2 (ja)

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JPH0714174U JPH0714174U (ja) 1995-03-10
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