JP2602143B2 - 通電式ワイヤ張力検出型警戒センサ - Google Patents

通電式ワイヤ張力検出型警戒センサ

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JP2602143B2
JP2602143B2 JP7039992A JP7039992A JP2602143B2 JP 2602143 B2 JP2602143 B2 JP 2602143B2 JP 7039992 A JP7039992 A JP 7039992A JP 7039992 A JP7039992 A JP 7039992A JP 2602143 B2 JP2602143 B2 JP 2602143B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、警戒区域に張り巡らし
たワイヤに微弱電流を流し、該ワイヤに過大な張力が加
わった時に接点が開放して電流オフの警報を発する通電
式警戒センサに関するものである。更に詳しく述べる
と、通電式でありながら接点の自動復帰が可能で、且つ
後に接点開放発生箇所を検知可能とした通電式ワイヤ張
力検出型警戒センサに関するものである。
【0002】
【従来の技術】警戒区域内への不法侵入を迅速に検知す
る装置として、警戒区域に張り巡らした警戒ワイヤのル
ープ中に多数の警戒センサを分散させた状態で組み込
み、侵入者がワイヤを引っ張った時に、ワイヤの動きを
検知して警報を発する方式のワイヤ張力検出型警戒シス
テムがある。この種のシステムは、他の方式の警戒シス
テム(例えばレーダ方式など)に比べて、設置が簡単
で低コストであること、どのような形状の警戒区域で
もそれに合わせて設置できること、雨や霧、明暗など
の外部の影響を受け難いこと、などの特徴があり、既に
大規模プラントなど各地で広く使用されている。
【0003】ワイヤ張力検出型警戒センサは、大別する
と、ワイヤに微弱電流を流す通電方式と通電しない非通
電方式に分けられる。通電方式は、警戒ワイヤのループ
内にプラグ・ジャックからなる接点機構を組み込み、ワ
イヤに過度の引張り外力が印加された時にその近傍のプ
ラグがジャックから脱落し、接点の開放により電流オフ
信号(警報信号)を発生するようにしている。この通電
方式は、機構が単純であり、動作の信頼性が高い利点が
ある。非通電方式は、例えば警戒ワイヤに永久磁石を取
り付け、その近傍にリードスイッチを配置して、ワイヤ
が引っ張られて永久磁石が変位した時にリードスイッチ
が作動して警報信号を発生するようにしている。その場
合、永久磁石とリードスイッチは非接触であり、各リー
ドスイッチに独立に信号線が接続されているから、スプ
リングを組み込むことで、ワイヤに印加されていた張力
が解除された時に永久磁石が元の位置に自動復帰するよ
うに構成でき、且つどのリードスイッチが作動したかも
判定できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】通電方式の場合は、侵
入した箇所ではプラグが抜け落ちているため、後で状況
判断をする時に便利である。その反面、一度発報すると
復旧に手間がかかるし、人手により復旧作業を行わない
かぎり、その警戒区域のループでは、その後の侵入を検
出できない(不感期間が長い)という重大な欠点があ
る。
【0005】非通電方式の場合は、落雷や誘導雷によっ
てリードスイッチや終端抵抗が破壊される事故がしばし
ば生じる欠点がある。この種の警戒システムは、通常、
屋外の広大な警戒区域に設置されるため、落雷や誘導雷
を受ける可能性は極めて大きい。事実、故障した警戒セ
ンサの終端抵抗をX線で検査すると、高圧で層間スパー
クしたような痕跡が見られる。そのため、季節や地形な
どによっては、充分に機能しない虞があり、修理や保守
も煩瑣となる問題がある。
【0006】本発明の目的は、上記のような従来技術の
欠点を解消し、通電方式の利点を生かしつつ、復旧に手
間がかかる問題を解決でき、不感期間が生じない通電式
ワイヤ張力検出型警戒センサを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、微弱電流が流
れる警戒ワイヤのループ中に挿入される接点機構を有
し、該ワイヤに設定値以上の引張り外力が印加された時
に接点が開放して電流オフの警報を発する方式の通電式
ワイヤ張力検出型警戒センサである。本発明では接点の
自動復帰機構を組み込んである。単にスプリングによっ
て接点を自動復帰させることは容易であるが、それのみ
ではどの箇所で侵入が生じたかを検知できない。そこで
本発明では接点が開放された箇所を、復帰後に検知でき
るように工夫している。
【0008】本発明は、ケースと、該ケース内に設けた
固定接点となるジャック及び可動接点となるプラグと、
ケース外部から導入されて端部が前記プラグに接続され
るワイヤと、ケース内でプラグに対してジャック方向へ
の弾撥力を付与する自動復帰用スプリングと、プラグが
ジャックから脱離した後で外部から目視可能なマーカー
表示を継続する手動復旧式マーカー表示機構を具備して
いる。手動復旧式マーカー表示機構は、ワイヤに設定値
以上の引張り外力が加わった時に、ワイヤやプラグの移
動によってマーカーがケースの外方向に突出し、その後
に人手によって元の位置に復旧する機構である。
【0009】警戒センサは、固定接点となる筒状ジャッ
クを中心として、その両側に対称的に可動接点となるプ
ラグを配置し、両プラグにそれぞれ両側のワイヤの端部
を接続することで双口式にできる。また一方の自動復帰
用スプリングに代えて固定用カラーを設けて一方のプラ
グが常に筒状ジャックに結合した状態とすることで双口
式をそのまま単口式にも転用可能である。
【0010】
【作用】プラグがジャックに結合することでワイヤによ
るループに微弱電流が流れる。これが正常な待機状態で
ある。侵入発生時には、ワイヤに大きな引張り外力が加
わり、侵入箇所近傍の警戒センサではプラグがジャック
から脱離する。これはワイヤの接点が開放された状態で
あり(発報状態)、電流はオフとなる。この電流オフ信
号で、異常が生じた警戒センサを含む警戒ワイヤのルー
プを検出できる。ワイヤに印加されていた引張り力が無
くなると、プラグは自動復帰用スプリングの弾撥力によ
って元の位置に戻り、プラグはジャックに結合し、自動
的に待機状態に戻る。従って非通電方式と同様、不感期
間が生じない。ワイヤの動きによって手動復旧式マーカ
ー表示機構が作動する。このマーカーは、外部から目視
可能であるし、手動復旧しない限りそのままの状態を維
持し続けるから、後で状況判断ができる。
【0011】双口式とすると1個の警戒センサに接続す
るワイヤを長くでき、設置工事が簡素化される。自動復
帰用スプリングに代えて固定用カラーを組み込むと、ほ
とんど同じ部品を用いて単口式に転用できるから、部品
製作コストを低減でき、在庫管理を簡略化できる。
【0012】
【実施例】本発明に係る警戒センサの一実施例を図1に
示す。これは両側にそれぞれ接点を有する左右対称構造
の双口式の例である。同図においてAの右半分は待機状
態を示し、左半分は発報状態を示している。また同図の
Bは自動復帰状態を示している。筒状ケース10の内部
中央に固定接点となる円筒状ジャック12を設け、その
両側に可動接点となるプラグ14を出入自在に配置す
る。該プラグ14の端子にはケース外部から導入するワ
イヤ16の一端を圧着などの方法で接続する。プラグ1
4に対してジャック12方向への弾撥力を付与する自動
復帰用スプリング18をワイヤ16の回りに巻装し、キ
ャップ20によって保持する。キャップ20は筒状ケー
ス10にOリングを介して螺着され水密的に結合してい
る。ワイヤ16とそれが貫通するキャップ20の間も密
封されるようにし、必要があればゴムワッシャ(図示せ
ず)などを取り付ける。前記スプリング18は、伸展さ
れたワイヤ16が大風や鳥(特にワイヤにとまっていた
鳥が飛び立つときの力)などの影響でプラグ14がジャ
ック12から脱離せず、且つワイヤ16に設定値以上の
引張り外力が加わった時のみ離脱するように、精密な計
算の上、バネ定数や長さが決定される。またワイヤ16
によってプラグ14が変位するとき、ワイヤ16が何mm
引かれたときに導通が切れるか(発報変位量)は重要な
要素であるので、ジャック12の形状もそれを考慮して
設計されている。ワイヤ16は、耐候性並びに耐食性に
優れ、引張り力が印加された時に、強靱でワイヤ自体の
伸びが少なく、且つ可撓性が良好で、スムーズに変位
(移動)できるものが好ましく、勿論通電できることも
必要である。そのため例えばステンレス素線の2重撚線
にフッ素樹脂被覆を施した直径1mm程度の線材を用い
る。なお筒状ケース10には複数の取り付け用の穴11
を設け、ポールなどに容易に装着できるようになってい
る。筒状ケース10やキャップ20などは合成樹脂の成
形品である。
【0013】手動復旧式マーカー表示機構は次のような
構成である。前記キャップ20の外側端部中央は凹陥し
ていて、その凹陥部の中にストッパ22及びマーカー2
4を収容する。ストッパ22はネジ26によってワイヤ
16に固定し、マーカー24はその外周がキャップ20
とは異なる色(例えば赤や黄色など判り易い色)を呈す
るものとする。特定の色の樹脂で成形したものでもよい
し、外周面のみ別の着色を施したり、別の着色部材を取
り付けてもよい。ワイヤ16は、これらストッパ22及
びマーカー24を貫通するから、キャップ20の外周に
は水抜き穴28を設ける。なおマーカー24の外側端面
は、完全収納時(待機状態)にキャップ20の外側端部
と面一か若しくはキャップ20の外側端部よりもやや引
き込まれるように設計する。
【0014】通常の待機状況(警戒動作中)は、図1A
の右半分に示すように、自動復帰用スプリング18で押
されていてプラグ14がジャック12に結合しており、
接点が閉じた状態である。従って両側のワイヤ16に
は、それぞれのプラグ14及びジャック12を介して微
弱電流が流れる。ここで左側のワイヤ16に設定値以上
の張力が印加されたとする。するとワイヤ16が変位
(移動)し、プラグ14はジャック12から離脱する。
つまり接点が開き、電流オフ信号(警報信号)が発せら
れる(発報状態)。この警戒センサでは、通常、約4〜
5mmの変位でプラグ14が離脱するように設計する。そ
の際、ワイヤ16に固定されているストッパ22が引き
出され、それに伴ってマーカー26もキャップ20から
突出する。その後、ワイヤ16への張力印加が解除され
ると、自動復帰用スプリング18の弾撥力によってプラ
グ14は元の位置に復帰する。つまりプラグ14がジャ
ック12に挿入されて、再び接点は閉成する。するとワ
イヤ16には微弱電流が流れるから警戒可能な状況に戻
り、不感期間が生じない。自動復帰の際にストッパ24
はワイヤ16とともに変位して元の位置まで戻るが、マ
ーカー26は動かず取り残されたままである。そのため
キャップ20から突出しているマーカー26を目視確認
することで、どの警戒センサが作動したかを検知でき
る。確認後は手動でマーカー26をキャップ20内に押
し込むと、完全に元の待機状態に戻る。逆に言うと、マ
ーカー26をキャップ20内に人手で押し込まない限り
マーカー26はその表示状態を維持し続けることにな
る。これによって、常に発報可能な状態を維持しつつ、
一旦発報が生じたならば、その後にどの警戒センサで発
報が生じたかを容易且つ確実に検知できることになる。
【0015】次に、この種の警戒センサを組み込む警戒
システムについて説明する。図10に示すように警戒区
域境界に沿ってポール(ネットフェンス支柱などでもよ
い)を立設し、それを利用して警戒センサ30を中継し
てワイヤ16を連続して伸展する。通常、ポール間隔は
1.8m程度であり、検知部S(警戒センサ30の取付
け位置)とワイヤ固定部Tとは8〜10スパンとるの
で、間のポールにはホルダ32を設けてワイヤ16を弛
緩なく伸展できるようにし、且つワイヤ16に張力が加
わったときにワイヤ16がスムーズに移動できるように
する。ワイヤ16は出来るだけ弛みがなく、且つ発報動
作量(ポール間の中央位置でワイヤを垂直に引っ張って
発報するまでの距離)が出来るだけ小さくなるように、
伸展できること、ワイヤに引張り外力が加わったときに
力がワイヤに均一に伝達される(ポールなどに引っ掛か
らない)ことが重要である。そのためホルダや調整コネ
クタなどシステム構成部品についても様々な工夫が施さ
れている。
【0016】ホルダの例を図5に示す。ホルダ32はワ
イヤ挿通穴33を有し、その内面は端部が大径となるよ
うな曲面状であり、摩擦係数が小さく耐候性のあるエン
ジニアリングプラスチックスの一体成形品である。ワイ
ヤ16が120度以内の角度で曲がる場合は、摩擦が大
きくなりワイヤ16の摺動がスムーズでない場合が生じ
るので、コーナーホルダを設置してワイヤ16の繰り出
しをスムーズにする。コーナーホルダの例を図6に示
す。コーナーホルダ34は、軸受(図示せず)を芯にリ
ング35を成形し、それをベース部材36に回転自在に
取り付けた構造である。ワイヤ16を前記リング35に
一回巻き付けて動きを軽くする。警戒センサ30で中継
されたワイヤ16を任意の数でブロック化し、ワイヤ固
定部にて切断して信号を取り出す。
【0017】ワイヤ固定部Tに設置する端末固定具の一
例を図7に示す。Aは正面図、Bは縦断面図である。端
末固定具38は隣り合う警戒センサの中間のポールに設
置して、張力の調整を行うと共にワイヤを端末として固
定する機能を果たす。警戒センサが双口式であると、こ
のようにワイヤ端末を固定する必要が生じる。端末固定
具38は、両方から引き込まれる連続したワイヤ16を
U型に湾曲させるガイド機構とワイヤ圧着機構を備えて
いる。ガイド機構では、調整ネジ40を回転することで
ワイヤガイド41が上下動し、左右両方のワイヤ16の
引き込み量を一度に調整する。調整後に、圧着ネジ42
を締め付けることで歯状押さえ金具43がワイヤ16に
食い込み強固に固定する。
【0018】ワイヤを警戒センサ間で接続する必要が生
じたとき(例えばなんらかの事情で切断したような場
合)には、図8に示すような調整コネクタを使用する。
Aは正面図、Bは内部の断面図である。この調整コネク
タ56は、ネジ棒部を有する雄ネジ端子57と長いネジ
穴部を有する雌ネジ端子58を螺合させ、ケース59で
覆った構造であり、雄ネジ端子57と雌ネジ端子58に
はそれぞれワイヤ16を接続する。両者の螺合量を調整
し押さえナット60で締め付けることで張りを調整・固
定する。ケース59には防水ベローズ61の装着も可能
である。
【0019】図9はワイヤの張りを調整可能なホルダの
例を示している。Aは正面図、Bは側面図である。この
調整ホルダ62は、前記コーナーホルダと同様、軸受
(図示せず)を芯に成形した2個のリング63a,63
bをベース部材64に回転自在に取り付けた構造であ
る。一方のリング(ここでは上部リング)63aは回転
軸を固定し、他方のリング(下部リング)63bは回転
軸が長穴65を通っていて上下に変位可能である。ワイ
ヤ16を両リング63a,63bに一回巻き付けて動き
を軽くする。下方のリング63bの位置を上下すること
でワイヤ16の張りを調整し、その位置で固定する。
【0020】このようなシステム構成部品を必要個数、
必要な箇所に取り付け、ワイヤを張り巡らすことで図1
0に示すような警戒システムを構成することになる。双
口式の警戒センサを用いると、間に固定グループ端末固
定具を設けることで隣り合う警戒センサの間隔を広くで
き、システムの構成コストを安価にできる利点が生じ
る。
【0021】警戒センサの他の実施例について説明を続
ける。以下に述べる例では、基本的な構成は前記図1の
場合と同様であるから、説明を簡略化するため対応する
部分には同一符号を付す。
【0022】前記の例は単一ケース内で両側にそれぞれ
接点を設けた双口式であるが、従来の警戒システムでは
単一の接点をもつ単口式が用いられていた。図1に示す
警戒センサは簡単に単口式に変換できる。それを図2に
示す。右半分は可動接点側であり、図1の構成と全く同
様である。左半分では、自動復帰用スプリングに代えて
固定用カラー66を嵌め込む。つまり常時、プラグ14
がジャック12に結合していて、例えワイヤ16に張力
が加わっても脱離しないようにする。キャップ67は、
マーカー表示機構を組み込む必要がないため極く単純な
構造でよい。勿論、右半分と同じ構成でもよい。
【0023】図3は単口式警戒センサの他の例である。
ジャック12の片側(固定側)は圧着端子68によって
ワイヤ16を接続する。この実施例ではマーカー表示機
構が異なる。可動接点側のワイヤ16の適当な位置(ケ
ース10の外部)にストッパ69をネジ止めする。フラ
グ(マーカー)70を取り付けたスプリングピン71の
基端をケース10に固定し、先端を前記ストッパ69の
穴72に差し込んでおく。ワイヤ16に大きな張力が加
わり自動復帰用スプリング18の弾撥力に抗してプラグ
14がジャック12から離脱すると、スプリングピン7
1の先端もストッパ69から外れ、そのバネ弾性により
仮想線に示すようにフラグ70が起き上がる。フラグ7
0は人手によってスプリングピン71の先端をストッパ
69の穴72に差し込むことで、復旧する。
【0024】図4は双口式の警戒センサの他の例であ
る。ケース10の側面に細長状の開口74を形成し、カ
ム状のマーカー片75を回動自在に設置して、開口74
に対して出没可能にしてある。正常待機状態では右半分
に示すようにプラグ14がジャック12に結合し、マー
カー片75はケース10内に没入している状態である。
ワイヤ16に大きな張力が印加されてプラグ14がジャ
ック12から脱離するように変位すると、マーカー片7
5のカムを押して回動させ、左半分に示すようにマーカ
ー片75がケース10の開口74から突出する(発報状
態)。ワイヤ16に印加されている張力が解除されれば
接点は自動復帰するが、マーカー片75はそのままの状
態(マーカー表示状態)を維持する。なおマーカー片7
5にはやや膨出した凸部75aがあり、没入時はその凸
部75aが開口74の壁面に圧接して、プラグ14の移
動が生じない限り突出しないようになっている。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記のように自動復帰用スプリ
ングによって、常にプラグがジャックに結合するように
弾撥力が付与されているため、ワイヤが外部張力で引っ
張られてプラグが脱離し通電電流オフ信号(警報信号)
を発した後、外部張力が解除されると、自動的に復帰す
る。このため、通電方式であるにもかかわらず、復旧に
手間がかかることはない。その後も直ちに発報待機状態
となり、充分な警戒機能をもつことができる(つまり不
感期間が生じない)。更に本発明によれば、接点が自動
復帰しても、多数設置されている警戒センサのどれが発
報したかを手動復旧式マーカー表示機構によって目視確
認でき、後で状況判断ができ便利である。本発明によっ
て、通電式の利点(落雷や誘導雷の影響を受け難いこ
と)を生かしつつ、復旧に手間がかかる欠点を解消で
き、張力検出型ワイヤセンサとして、使い易く、信頼性
も高い警戒システムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る警戒センサの一実施例を示す説明
図。
【図2】本発明に係る警戒センサの他の実施例を示す説
明図。
【図3】本発明に係る警戒センサの他の実施例を示す説
明図。
【図4】本発明に係る警戒センサの他の実施例を示す説
明図。
【図5】ホルダの一例を示す説明図。
【図6】コーナーホルダの一例を示す説明図。
【図7】端末固定具の一例を示す説明図。
【図8】調整コネクタの一例を示す説明図。
【図9】調整ホルダの例を示す説明図。
【図10】警戒システムの説明図。
【符号の説明】
10 ケース 12 ジャック 14 プラグ 16 ワイヤ 18 自動復帰用スプリング 20 キャップ 22 ストッパ 24 マーカー

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 微弱電流が流れる警戒ワイヤのループ中
    に挿入される接点機構を有し、該ワイヤに設定値以上の
    引張り外力が印加された時に接点が開放して電流オフの
    警報を発する通電式警戒センサにおいて、ケースと、該
    ケース内に設けた固定接点となるジャック及び可動接点
    となるプラグと、ケース外部から導入されて端部が前記
    プラグに接続されるワイヤと、ケース内でプラグに対し
    てジャック方向への弾撥力を付与する自動復帰用スプリ
    ングと、プラグがジャックから脱離した後に外部から目
    視可能なマーカー表示を継続する手動復旧式マーカー表
    示機構を具備している通電式ワイヤ張力検出型警戒セン
    サ。
  2. 【請求項2】 手動復旧式マーカー表示機構は、警戒ワ
    イヤに設定値以上の引張り外力が加わった時に、ワイヤ
    やプラグの移動によってマーカーがケースの外方向に突
    出し、その後に人手によって元の位置に復旧する機構で
    ある請求項1記載のセンサ。
  3. 【請求項3】 固定接点となる筒状ジャックを中心とし
    て、その両側に対称的に可動接点となるプラグを配置
    し、両プラグにそれぞれ両側のワイヤの端部を接続して
    双口式とした請求項1又は2記載のセンサ。
  4. 【請求項4】 一方の自動復帰用スプリングに代えて固
    定用カラーを設けて一方のプラグが常に筒状ジャックに
    結合させて単口式とした請求項1又は2記載のセンサ。
  5. 【請求項5】 警戒区域境界に沿って多数のポールを立
    設し、それらの数〜数十スパン毎に請求項3記載の双口
    式警戒センサを設置すると共に、各双口式警戒センサ同
    士の中間に位置するポールにワイヤの端末固定具を設置
    し、他のポールにはワイヤ挿通穴を有するホルダを設け
    てワイヤを連続して弛緩なく伸展する通電式警戒システ
    ムであって、前記端末固定具は、両側から引き込む連続
    したワイヤをU型に湾曲させ左右両方のワイヤ引き込み
    量を調整可能なガイド機構と、任意の位置でU型に湾曲
    したワイヤを固定するワイヤ圧着機構を備えている通電
    式ワイヤ張力検出型警戒システム。
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