JP2601764B2 - 多用途のシャープペンシル - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、多用途のシャープペン
シルを提供しようとするものである。そこで、この多用
途のシャープペンシルは、胴体の片方は、伝送装置，内
管と結合することができると共に、キャップで蓋をする
ことができるよう構成され、また、胴体の他方に設けら
れた数個の収容室には違う濃さや種類の芯を装填できる
と共に、後蓋と結合し、後蓋には後蓋から突き出た押し
頭が設けられ、その押し頭の終端はドライバーの刃が形
成されている。また、キャップには伸び出た板が設けら
れ、板のサイドには紙を切る刃が設けられ、板には穴が
設けられ、キャップに設けられた管には消しゴムが嵌着
され、この管には消しゴムを保護する蓋が着脱自在に取
付けられている。

【０００２】

【従来の技術】従来のシャープペンシルは一種類の同じ
濃さの芯を胴体に装填することしかできず、違う濃さの
芯はそれぞれ違う芯のケースに入れなければならず、或
は何本かのシャープペンシルを持って違う濃さの芯を装
填して使用するしか方法はない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたも
のにあっては、下記のような問題点を有していた。シャ
ープペンシルは、周知の如く、万年筆やボールペンや毛
筆より幅広く使用されている。また、このシャープペン
シルは製図や漫画書きや描きなどの時に使用され、また
は消しゴムで消して新たに書き直すことができるから、
実に便利で他のペンにはない特徴である。しかし、シャ
ープペンシルは使用する場合が違うことによって、硬度
や濃さの違うものを使用せねばならない場合もあり、こ
の芯の濃さはＨ、Ｂなどの番号によっていくつかの級に
分けられている。そのために、使用者は何本かのシャー
プペンシルや、濃さの違う芯を同時に用意して置かなけ
ればならず、また、使用上の需要によって適当なシャー
プペンシルを選択したり、または内部の芯を取り替えた
りする必要があるため、外出する時には使用者は何本か
のシャープペンシルや、濃さの違う芯を同時に携帯せね
ばならず、本当に大変不便である。

【０００４】また、マークシート方式を以て試験用紙な
どで答案の該当する箇所を鉛筆で塗りつぶし、コンピュ
ーターで読み取り採点や集計をする試験方式は各地で普
及している。、このように該当する箇所を鉛筆で塗りつ
ぶす方式は、色の濃い芯を使った方がよいというところ
から、一般の人は気をつかって何回か重複して塗りつぶ
そうとする。この場合、上手に塗りつぶさないとコンピ
ューターはうまく読み取らないので、当事者が不利益を
受ける可能性があるので、当事者はゆっくりと時間をか
けて上手に塗りつぶさなければならず、実に時間の無駄
になる可能性がある。

【０００５】また、一般の人のよく使用する眼鏡や製図
用具などの文具用品や生活用品などは細いねじを使用し
て固定している部分があるが、使用回数が多いとねじが
緩んだりする問題が生じやすくなる。こういう時には細
いドライバーを使用して締めなければならないが、この
ような細いサイズのドライバーは、一般の人はあまり持
っていないのが実態である。

【０００６】本発明の第１の目的は、何種類かの違う芯
を収容する収容室が設けられ、使用者が簡単に芯を選択
して使用できるシャープペンシルを提供するものであ
る。第２の目的は、そのシャープペンシルのキャップに
は穴が設けられ、その穴を利用して使用者が簡単に答案
カードを塗りつぶすことができるものである。第３の目
的は、そのシャープペンシルは細いドライバーを有し、
使用者が便利に細いねじを締めたり緩めたりすることが
できるものである。第４の目的は、そのシャープペンシ
ルのキャップは手紙の封を切ったり、紙を切ったりでき
るものとして使用されるものである。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は下記のようになるものである。すなわち、
本発明は、胴体１、後蓋２、押し頭３より構成され、胴
体１には、管状に構成された中空の腔室１０が形成さ
れ、この胴体の先端には、伝送装置１１が結合され、こ
の伝送装置には、中空の腔室内に挿入された内管１６の
先端が連結され、伝送装置は内管１６に入れた鉛筆の芯
を当該内管を押した場合、送り出すよう構成され、胴体
の先端には伝送装置を覆うキャップ４が着脱自在に結合
され、胴体１の後端には後蓋２が着脱自在に結合され、
その中空の腔室１０内には環状の突き出た突起１５が１
個設けられ、また、この突起１５と後蓋２との間の中空
の腔室１０内は、当該中空の腔室内に前後方向をもって
突設した突出羽根１７によって数個の収容室１８に区切
られ、鉛筆の芯をその収容室１８に装填できるよう構成
され、一方、後蓋２には、中空の腔室２０が形成され、
この中空の腔室２０の先端は胴体１と着脱自在に結合さ
れ、後端には押し頭３が挿入され、この中空の腔室２０
に環状の突き出た突起２２が設けられ、後蓋２が胴体１
と結合する時に突起２２は各収容室１８を封鎖すること
ができるよう構成され、押し頭３は、大きい直径の柄３
１と小さい直径の棒３２により構成され、棒３２は胴体
１の内管１６と結合し、棒３２の終端にはドライバーの
刃が形成され、柄３１の一部分は後蓋２から突き出た状
態で鉛筆の芯の伝送に使用するよう構成されている多用
途のシャープペンシルである。 このほか、下記のように
構成することができる。 Ａ．キャップ４を以て胴体１に蓋をすることができ、そ
のキャップ４には伸び出た板４２が設けられ、当該板４
２は透明の材質で構成されていると共に、穴が設けら
れ、また、板４２のサイドには紙を切る刃４３が設けら
れている。 Ｂ．キャップ４に設けられた管４６には消しゴム４７が
嵌着され、この管４６ には消しゴム４７を保護する蓋４
８が着脱自在に取付けられている。 Ｃ．胴体１における芯を収容する収容室１８の外面には
芯の濃さを標示する印しが施されている。 この結果、本発明のものは、下記の目的を達成すること
ができる。 Ａ． 本発明のシャープペンシルの胴体の腔室には数個の
内へ突き出た突出羽根が設けられ、突出羽根の先部の平
面は伝送装置の内管の外壁と接触するため、数個の収容
室は数個の突出羽根で形成され、これら収容室にはそれ
ぞれの違う濃さの芯を装填することができ、使用者は使
用上の需要に応じて素早くかつ簡単に取り替えて伝送装
置に置き入れることができる。Ｂ． 伝送装置を押すのに用いられる押し頭は、その本体
には細い直径のドライバーが形成され、ドライバーの刃
はプラスかマイナスかにすることができるため、押し頭
を取り出すとドライバーに早変りすることができる。Ｃ． キャップには伸び出た板が設けられ、板のサイドに
は手紙の封を切ったり、紙を切ったりする刃が設けら
れ、また、板には穴が設けられ、その穴を利用して答案
カードを塗りつぶすことができる。

【０００８】

【作用】作用について効果と共に説明する。

【０００９】

【実施例】実施例について図面を参照して説明する。図
１が示す如く、本発明は胴体１、後蓋２、押し頭３、キ
ャップ４などの部品より構成されている。 胴体１、後蓋
２、押し頭３より構成され、胴体１には、管状に構成さ
れた中空の腔室１０が形成され、この胴体の先端には、
公知の伝送装置１１が結合され、この伝送装置には、中
空の腔室内に挿入された内管１６の先端が連結され、伝
送装置は内管１６に入れた鉛筆の芯を当該内管を押した
場合、送り出すよう構成され、胴体の先端には伝送装置
を覆うキャップ４が着脱自在に結合され、胴体１の後端
には後蓋２が着脱自在に結合されている。

【００１０】中空の腔室１０内には環状の突き出た突起
１５が１個設けられ、また、この突起１５と後蓋２との
間の中空の腔室１０内は、当該中空の腔室内に前後方向
をもって突設した突出羽根１７によって数個の収容室１
８に区切られ、鉛筆の芯をその収容室１８に装填できる
よう構成されている。そして、その装填された芯は、突
出羽根１７の制限によってお互いに混ざることなく、ま
た、使用上の便利を図って胴体１の表面にたとえば、
「Ｈ」５１，「Ｂ」５２，「ＨＢ」５３など芯の種類や
規格の印しを印刷したり、標示したりすることができ、
使用者は素早く芯を取り替えたり、または簡単に芯を装
填したりすることができる。

【００１１】図１が示す後蓋２の構造は、その後蓋２に
中空の腔室２０が形成され、腔室２０の先端は胴体１と
着脱自在に結合されている。 この結合は周知の結合方法
を用いてもよく、または図が示す如く、雌ねじ２１で胴
体１と結合してもよい。その後蓋２の中空の腔室２０に
は環状の突き出た突起２２が設けられ、後蓋２が胴体１
と結合した後、この突起２２は数個の収容室１８を封鎖
するため、各収容室１８は密封された貯蔵室と形成され
て芯を収容することができるよう構成されている。ま
た、押し頭３の大きい直径の柄３１の一部分は中空の腔
室２０に挿入されている。そして、この押し頭３の一定
以上の挿入は突起２２によって制限される。

【００１２】押し頭３は大きい直径の柄３１と小さい直
径の棒３２より構成され、棒３２の終端はプラスかマイ
ナスのドライバーの刃に形成されている。棒３２は内管
１６の内径に挿入することができ、両者は緊密した挿入
方式で結合したり、あるいはその他の結合方法で結合の
目的を達することができる。そこで、柄３１の一部分は
後蓋２の中空の腔室２０に深入りし、後蓋２から突き出
た柄３１の一部分は芯の伝送のために押すことができ、
内管１６を伝動して伝送装置１１から内管１６内に装填
された芯を押し出すことができる。

【００１３】キャップ４は胴体１を保護するために用い
られるが、図示の如く、雌ねじ４１で胴体１の雄ねじ１
３と結合するため、キャップは脱落することなく、キャ
ップ４には伸び出た板４２が設けられ、キャップ４と胴
体１が結合した後、板４２によってポケットに差し込む
ことができるように形成されている。そして、突き出た
突出点４５によって固定する作用をし、板４２は透明の
材質で製造され、板４２のサイドは紙を切るのに用いる
刃として形成されている。

【００１４】また、板４２の真ん中には１個以上の穴４
４が設けられ、穴４４は円形、四角形、長方形などの各
種の形状にすることができ、その穴４４の底部の面積は
やや小さく、従来のコンピューターの読み取るカードの
塗りつぶしの穴とは同じ大きさ同じ形に構成されている
ので、シャープペンシルの芯は簡単に穴４４に入れて答
案の該当する箇所を塗りつぶすことができる。さらに、
キャップ４に設けられた管４６には消しゴム４７が嵌着
され、この管４６には消しゴムを保護する蓋４８が着脱
自在に取付けられている。

【００１５】図３が示す如く、本発明は胴体１に設けら
れた収容室１８を利用して同じまたは違う濃さの芯を装
填することができるため、使用者が違う濃さの芯を使用
したい場合には、図４が示す如く、キャップ４を取り外
し、押し頭３を押すことによって伝送装置１１内の芯を
伝送して外へ出して使用する。そして、芯を取り替えた
い時には後蓋２を取り外し、収容室から適当な濃さの芯
を取り出して内管１６内に置き入れ、素早くかつ簡単に
芯を取り替える目的に達することができる。

【００１６】図５は答案カードの塗りつぶしの使用状況
を示しているが、キャップ４の板４２に設けられた穴４
４で、答案カードの塗りつぶしの箇所に噛み合わせて穴
４４から簡単かつ迅速に塗りつぶすことができる。図６
は紙を切ったり、または手紙の封を切ったりする使用状
況を示しているが、キャップ４の板４２のサイドに設け
られた刃４３を利用して紙を切るのに使用することがで
きる。図７が示す如く、使用しない時は、簡単に胴体１
に後蓋２とキャップ４を結合し、キャップ４の板４２に
よってポケットに差し込むことができるように形成され
ているので、携帯用に大変便利である。

【００１７】

【発明の効果】本発明は上述の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。 １．携帯用に大変便利である。 ２．芯の濃さは使用上の需要に応じて素早くかつ簡単に
取り替えることができる。 ３．答案カードの塗りつぶしに使用する時には迅速かつ
簡単に塗りつぶせる。 ４．紙を切ったり、手紙の封を切ったりすることができ
る。 ５．細いねじを締めたり緩めたりする刃を有し、いつで
もどこでも細いねじを締めたり緩めたりすることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】分解斜視図である。

【図２】Ａ−Ａ線断面図である。

【図３】胴体の側面図である。

【図４】全体の縦断面図である。

【図５】答案カードの塗りつぶしている状態を説明する
斜視図である。

【図６】紙を切る時の状態を説明する斜視図である。

【図７】全体の斜視図である。

【図８】胴体の斜視図である。

【図９】伝送装置と内管部分の斜視図である。

【符号の説明】

１ 胴体 ２ 後蓋 ３ 押し頭 ４ キャップ １０ 腔室 １１ 伝送装置 １２，２１，４１ 雌ねじ １３，１４ 雄ねじ １５ 突起 １６ 内管 １７ 突出羽根 １８ 収容室 ２０ 腔室 ２２ 突起 ３１ 柄 ３２ 棒 ４２ 板 ４３ 刃 ４４ 穴 ４５ 突出点 ４６ 管 ４７ 消しゴム ４８ 蓋

Claims (4)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 胴体（１）、後蓋（２）、押し頭（３）
   より構成され、胴体（１）には、管状に構成された中空
   の腔室（１０）が形成され、この胴体の先端には、伝送
   装置（１１）が結合され、この伝送装置には、中空の腔
   室内に挿入された内管（１６）の先端が連結され、伝送
   装置は内管（１６）に入れた鉛筆の芯を当該内管を押し
   た場合、送り出すよう構成され、胴体の先端には伝送装
   置を覆うキャップ（４）が着脱自在に結合され、胴体
   （１）の後端には後蓋（２）が着脱自在に結合され、そ
   の中空の腔室（１０）内には環状の突き出た突起（１
   ５）が１個設けられ、また、この突起（１５）と後蓋
   （２）との間の中空の腔室（１０）内は、当該中空の腔
   室内に前後方向をもって突設した突出羽根（１７）によ
   って数個の収容室（１８）に区切られ、鉛筆の芯をその
   収容室（１８）に装填できるよう構成され、一方、後蓋
   （２）には、中空の腔室（２０）が形成され、この中空
   の腔室（２０）の先端は胴体（１）と着脱自在に結合さ
   れ、後端には押し頭（３）が挿入され、この中空の腔室
   （２０）に環状の突き出た突起（２２）が設けられ、後
   蓋（２）が胴体（１）と結合する時に突起（２２）は各
   収容室（１８）を封鎖することができるよう構成され、
   押し頭（３）は、大きい直径の柄（３１）と小さい直径
   の棒（３２）により構成され、棒（３２）は胴体（１）
   の内管（１６）と結合し、棒（３２）の終端にはドライ
   バーの刃が形成され、柄（３１）の一部分は後蓋（２）
   から突き出た状態で鉛筆の芯の伝送に使用するよう構成
   されていることを特徴とする多用途のシャープペンシ
   ル。
2. 【請求項２】 キャップ（４）を以て胴体（１）に蓋を
   することができ、そのキャップ（４）には伸び出た板
   （４２）が設けられ、当該板（４２）は透明の材質で構
   成されていると共に、穴が設けられ、また、板（４２）
   のサイドには紙を切る刃（４３）が設けられている請求
   項１記載の多用途のシャープペンシル。
3. 【請求項３】 キャップ（４）に設けられた管（４６）
   には消しゴム（４７）が嵌着され、この管（４６）には
   消しゴム（４７）を保護する蓋（４８）が着脱自在に取
   付けられている請求項２記載の多用途のシャープペンシ
   ル。
4. 【請求項４】 胴体（１）における芯を収容する収容室
   （１８）の外面には芯の濃さを標示する印しが施されて
   いる請求項１記載の多用途のシャープペンシル。