JP2599897Y2 - 液体分離装置 - Google Patents

液体分離装置

Info

Publication number
JP2599897Y2
JP2599897Y2 JP1993026952U JP2695293U JP2599897Y2 JP 2599897 Y2 JP2599897 Y2 JP 2599897Y2 JP 1993026952 U JP1993026952 U JP 1993026952U JP 2695293 U JP2695293 U JP 2695293U JP 2599897 Y2 JP2599897 Y2 JP 2599897Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
membrane element
membrane
cylindrical case
stock solution
gap
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1993026952U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0681621U (ja
Inventor
卓司 新谷
一郎 河田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nitto Denko Corp
Original Assignee
Nitto Denko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nitto Denko Corp filed Critical Nitto Denko Corp
Priority to JP1993026952U priority Critical patent/JP2599897Y2/ja
Publication of JPH0681621U publication Critical patent/JPH0681621U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2599897Y2 publication Critical patent/JP2599897Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は液体の濃縮、精製等に使
用する液体分離装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液体を濃縮、精製等する場合、精密濾過
膜、限外濾過膜または逆浸透膜を用いた液体分離装置が
使用されることがあり、この液体分離装置の一形式とし
て、スパイラル型膜分離装置が存在する。
【0003】図3は従来のスパイラル型膜分離装置を示
している。図3において、1’は膜エレメントを示し、
一端をキャップ611'で閉鎖した透過水集液管11’に、
内側に透過水流路を有する封筒膜の開口を連通し、その
封筒膜を透過水集液管11’の回りに巻回すると共に巻
回層間に原液流路材を介在させて原液流路を確保してあ
る。図3において、この膜エレメント1’を筒型ケ−ス
4’内に挿入し、封筒膜巻回体12’の一端外周と筒型
ケ−ス4’の内周面との間にゴムリング等のシ−ル部材
2’を装着し、原液流入口51’を有する端板51’を
筒型ケ−ス一端に取付け、透過液取出し口管部622'と濃
縮原液流出口52’を有する端板62’を筒型ケ−ス他
端に取付け、膜エレメント1’の透過水集液管11’の
他端と透過液取出し口管部622'とを連結して、スパイラ
ル型膜分離装置を組み立ている。
【0004】このスパイラル型膜分離装置により原液を
分離処理するには、原液流入口51’から原液をケ−ス
4’内に送入し、この原液が膜エレメント1’の一端か
ら他端に向け膜エレメント1’内の原液流路(巻回層間
の原液流路材により保持された原液流路)を通過する
間、原液中の溶媒が膜を透過し、透過液が封筒膜の透過
水流路を経て透過水集液管内に至り、これを透過液取出
し口管部622'から取り出していく。一方、溶媒の分離に
より溶質濃度が濃縮された原液は原液流流出口52’か
ら流出させていく。
【0005】膜分離装置においては、経時的な膜汚染に
よる透過流量の低下が避けられず、定期的な膜交換が必
要である。而るに、スパイラル型膜分離装置において
は、装置を分解し、膜エレメントを取出すことにより、
膜交換を効率よく行うことができ、この際の膜分離装置
の分解、再組立てを容易に行い得るように、膜エレメン
ト1’の外径を筒型ケ−ス4’の内径よりもやや小さく
してあり、原液がこの間の間隙a’を素通りすることの
ないように、この間隙a’をシ−ル部材2’で閉塞して
いる。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した従来のスパイラル型膜分離装置においては、原液
が膜エレメント1’の封筒膜層間を膜エレメント1’の
軸方向に流れるだけであるから、シ−ル部材2’背後の
間隙a’に原液が溜り、微生物が繁殖し、食用液の場
合、サニタリ−上、致命的な障害となる。
【0007】そこで、図4に示すように、ゴムリング溝
71’を有し、かつ原液流量調整孔72’を設けたリン
グ7’を膜エレメント1’の先端に取付け、このリング
7’と筒型ケ−ス4’の内面との間をゴムリング2’で
閉塞し、原液流量調整孔72’,…により調整された原
液流量で上記間隙a’に原液を流動させることが提案さ
れている。
【0008】しかしながら、この構成では、原液流量調
整孔72’,72’の間にブリツジ部73’が存在し、
このブリツジ部73’の背後で原液が滞留し易い、ゴム
リング2’が膜エレメント1’の重量で変形してゴムリ
ング上端部側に隙間が生じ、正確な流量規制が困難であ
る、または、ゴムリング2’を固くすると、装置の解
体、再組立て時での膜エレメント1’の筒型ケ−ス4’
からの着脱が困難である、等の不具合がある。
【0009】本考案の目的は、スパイラル型膜分離装置
等において、膜エレメント外周と筒型ケ−ス内周との原
液流量の調整並びに装置の解体、再組立て時での膜エレ
メントの筒型ケ−スからの着脱を、共に容易に行い得る
液体分離装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案の液体分離装置
は、内側に透過水流路を有する封筒膜の開口部が透過水
集液管に連通され、その封筒膜が透過水集液管をコアと
して多層状に形成され、その層間が原液流路とされた膜
エレメントが筒型ケ−ス内に挿入され、筒型ケ−ス両端
に端板が取着され、膜エレメントの透過水集液管の両端
がそれぞれ上記端板の中央に支持され、膜エレメントの
先端部外周に原液流量調製用スペ−サが該スペ−サ外周
面と筒型ケ−ス内面との間に間隙を隔てて装着され、該
間隙を経て膜エレメントと筒型ケ−ス内面との間の間隙
を通過する原液流量を全原液流量に対し調整するように
前記スペ−サの厚みが設定されていることを特徴とする
構成である。
【0011】
【作用】膜エレメントの透過水集液管両端が筒型ケ−ス
両端の端板に支持されているから、ゴムリング等を介す
ることなく、膜エレメントを筒型ケ−スに対し同心的に
支持でき、膜エレメントの先端部外周に筒型ケ−ス内面
との間隙を調整するためのに装着するスペ−サの外周と
筒型ケ−ス内周との間の調整間隙を、周方向の途中にブ
リッジ部のない周方向に一様なリング状間隙にできる。
従って、周方向に一様な調整された流量の原液を膜エレ
メント外周と筒型ケ−ス内周との間隙に流動させること
ができ、ブリッジ部背部での原液の滞留に起因する微生
物の繁殖を排除できる。
【0012】
【実施例】以下、図面により本考案の実施例を説明す
る。図1は本考案の実施例を示す説明図である。図1に
おいて、1は膜エレメントを示し、内側に透過水流路を
有する封筒膜の開口を透過水集液管11に連通し、その
封筒膜を透過水集液管をコアとして巻回する(12は巻
回体を示している)と共に巻回層間に原液流路材を介在
させたスパイラル型膜エレメント、またはその封筒膜を
ブリ−ツ状に多層化すると共にその層間に原液流路材を
介在させたブリ−ツ型膜エレメントを使用でき、水密な
外皮を設けてある。2は膜エレメント1の一端(原液上
流側)部外周に装着した原液流量調整用スペ−サであ
り、図2に示すように、先端テ−パ面のスリ−ブ状であ
り、ステンレス等の金属、プラスチックで成形してあ
る。
【0013】図1において、3は膜エレメント1の他端
側(下流側)端面に当接したスパイダ−型のアタッチメ
ントであり、透過水集液管11に固定してあり、原液流
による膜エレメント1のテレスコ−プ化をこのアタッチ
メントで防止できる。4は筒型ケ−スであり、2分割と
し、これらの分割片41,41をジョイナ−42で着脱
自在に連結してある。51は筒型ケ−ス4の一端側に設
けた原液流入口、52は同じく他端側に設けた濃縮原液
流出口である。
【0014】61は筒型ケ−ス一端側の端板であり、内
面の中央に膜エレメントの透過水集液管一端を挿入する
ための管状アダプタ−611を備えている。62は筒型ケ
−ス他端側の端板であり、内面の中央に膜エレメントの
透過水集液管一端を挿入するための管状アダプタ−621
を備え、この管状アダプタ−621に通じる透過液取出し
孔622を有している。これらの両端板61,62を筒型
ケ−ス4の各端にジョイナ−42で着脱自在に取付け、
各端板61,62の管状アダプタ−611,621に膜エレメ
ント1の透過水集液管11の各端部を差し込んで膜エレ
メント1を筒型ケ−ス4内に同心的に支持してある。
【0015】従って、原液流量調整用スペ−サ2と筒型
ケ−ス4との間を、周方向に一様高さの間隙にでき、そ
の間隙の高さは、スペ−サ2の厚みによって適宜に設定
できるから、膜エレメント1と筒型ケ−ス4との間の間
隙aに、スペ−サ2の厚みによって調整された周方向に
一様な流量の原液を流動させることができる。
【0016】図1において、原液流入口51からの原液
の流量の一部(100X%)がスペ−サ2の外周面とケ
−ス4の内周面との間隙と膜エレメント1とケ−ス4と
の間隙aを経て流動すると共に原液流量の残部〔(1−
X)100%〕が膜エレメント1の一端から他端に向け
膜エレメント1内の原液流路(巻回層間の原液流路材に
より保持された原液流路)を流動していき、この膜エレ
メント1内の原液流路を通過する間に原液中の溶媒が膜
を透過して原液が濃縮されていく而るに、原液の濃縮
率αは、上記Xが0の場合の濃縮率(即ち膜エレメント
とケ−スとの間の原液通路が閉鎖されている従来の分離
装置の濃縮率)をα 0 とすれば、ほぼ α=α 0 (1−X) で与えられ、Xを小さく抑えることにより濃縮率を充分
に保持できる。従って、スペ−サ2の外周面とケ−ス4
の内周面との間隙→膜エレメント1とケ−ス4との間隙
aを経ての一部原液の流動により、この流動がない場合
の原液滞留に起因する微生物の繁殖を防止でき、しかも
その流量を適切に制限することにより原液を充分に高い
濃縮率で処理できる
【0017】上記膜エレメント1と筒型ケ−ス4との間
の間隙aに流動させる原液流量は、全原液流量が10〜
30リットル/分の場合、全原液流量の2〜20%とさ
れる。この場合、筒型ケ−ス4の内周円の面積をs1
原液流量調整用スペ−サ2の外周円の面積をs2とすれ
ば、(s1−s2)/s1が0.4〜4%となるように、
原液流量調整用スペ−サ2の厚さが設定される。
【0018】なお、上記の実施例においては、膜エレメ
ント1を複数箇直列接続し、筒型ケ−ス4の分割片4
1,41間にストレ−トの筒型ケ−スを割り込ませるこ
とができる。この場合、原液流量調整用スペ−サ2は各
膜エレメントの上流側に装着すればよい。
【0019】上記において、原液流入口51は端板61
に設けることもできる。また、原液流出口52は端板6
2に設けることもできる。上記において、膜エレメント
1への原液流量調整用スペ−サ2の装着は、膜洗浄時、
膜エレメントからの当該スペ−サの抜脱を容易に行い得
るように、単なる差し込みとすることが好ましい。
【0020】
【考案の効果】本考案の液体分離装置は、上述した通り
の構成であり、膜エレメントの透過水集液管両端が筒型
ケ−ス両端の端板に支持されているから、ゴムリング等
を介することなく、膜エレメントを筒型ケ−スに対し同
心的に支持でき、膜エレメントの先端部外周に装着され
た原液流量調整用スペ−サにより、膜エレメントと筒型
ケ−スとの間の間隙の上流側端部を、周方向の途中にブ
リッジ部のない周方向に一様な間隙にでき、従って、周
方向に一様な調整された流量の原液を膜エレメント外周
と筒型ケ−ス内周との間隙に流動させ得、原液の滞留に
起因する微生物の繁殖を確実に排除できる。また、上記
間隙での原液流量を、必要最小限に規制することによ
り、濃縮率も充分に高く保持できる。さらに、スペ−サ
を膜エレメントの先端部外周に装着するだけであり、膜
エレメントとケ−スとの間の大部分に充分に大きなギャ
ップを置くことができるから、膜エレメント交換時の着
脱も容易である
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例を示す説明図である。
【図2】本考案において使用するスペ−サを示す断面図
である。
【図3】従来例を示す説明図である。
【図4】別の従来例の要部を示す説明図である。
【符号の説明】
1 膜エレメント 11 透過水集液管 2 スペ−サ 4 筒型ケ−ス 61 端板 611 管状アダプタ− 62 端板 621 管状アダプタ−
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B01D 63/10 B01D 63/00 510

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】内側に透過水流路を有する封筒膜の開口部
    が透過水集液管に連通され、その封筒膜が透過水集液管
    をコアとして多層状に形成され、その層間が原液流路と
    された膜エレメントが筒型ケ−ス内に挿入され、筒型ケ
    −ス両端に端板が取着され、膜エレメントの透過水集液
    管の両端がそれぞれ上記端板の中央に支持され、膜エレ
    メントの先端部外周に原液流量調製用スペ−サが該スペ
    −サ外周面と筒型ケ−ス内面との間に間隙を隔てて装着
    され、該間隙を経て膜エレメントと筒型ケ−ス内面との
    間の間隙を通過する原液流量を全原液流量に対し調整す
    るように前記スペ−サの厚みが設定されていることを特
    徴とする液体分離装置。
JP1993026952U 1993-04-24 1993-04-24 液体分離装置 Expired - Lifetime JP2599897Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026952U JP2599897Y2 (ja) 1993-04-24 1993-04-24 液体分離装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993026952U JP2599897Y2 (ja) 1993-04-24 1993-04-24 液体分離装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0681621U JPH0681621U (ja) 1994-11-22
JP2599897Y2 true JP2599897Y2 (ja) 1999-09-20

Family

ID=12207499

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993026952U Expired - Lifetime JP2599897Y2 (ja) 1993-04-24 1993-04-24 液体分離装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2599897Y2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2023158662A (ja) * 2022-04-13 2023-10-31 栗田工業株式会社 逆浸透膜モジュールを収容したベッセルを備える水処理装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0681621U (ja) 1994-11-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4517085A (en) Filtration devices
JPH11267476A (ja) 異物が混合する流動媒体を分離するための分離装置
US6224767B1 (en) Fluid separation element assembly
US7410581B2 (en) Branched flow filtration and system
JPH11290660A (ja) 異物が混合する流動媒体を分離するための分離装置
JP2003519004A (ja) クロスフロー濾過装置およびアセンブリ
KR20160022910A (ko) 밀집한 나권형 필터 엘리먼트, 모듈 및 시스템
JPH03504820A (ja) スパイラル状に巻かれた逆浸透膜セル
JP2001269546A (ja) ラック式濾過装置
JPS60244307A (ja) 流体分離装置
JP2599897Y2 (ja) 液体分離装置
CN114618200A (zh) 一种级段式滤芯组件和净水装置
CN111039356A (zh) 一种ro膜滤芯组件
CA2422347A1 (en) Apparatus for filtering and separating flow media
JP3597232B2 (ja) チューブ型膜モジュール
CN211620018U (zh) 一种ro膜滤芯组件
CN206156874U (zh) 净水器及其后置活性炭滤芯
JP2000015064A (ja) 分離膜モジュールおよびその運転方法
JPS59150505A (ja) 液体分離装置
CN216498605U (zh) Ro膜中心管、ro膜滤芯及净水机
CN106045092A (zh) 净水器及其后置活性炭滤芯
JPS58163404A (ja) 流体分離装置
JPH11300175A (ja) 少くとも1つの透過物の排出口を有する流動媒体の濾過分離装置
JPH07171354A (ja) 外圧式中空糸状膜モジュール
JP4599633B2 (ja) 膜分離装置