JP2598748B2 - 低温防滑性の靴底 - Google Patents
低温防滑性の靴底Info
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- JP2598748B2 JP2598748B2 JP34385493A JP34385493A JP2598748B2 JP 2598748 B2 JP2598748 B2 JP 2598748B2 JP 34385493 A JP34385493 A JP 34385493A JP 34385493 A JP34385493 A JP 34385493A JP 2598748 B2 JP2598748 B2 JP 2598748B2
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- Japan
- Prior art keywords
- rubber
- spikes
- slip
- transition point
- present
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- Expired - Lifetime
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- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は低温防滑性の靴底に関
するものである。
するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来、実公昭４６−３２４３２号によっ
て靴底の接地面に円筒状の突起を設け、該円筒状突起の
中心部に金属性の鋲を、その先端を円筒状突起の先端よ
りやや低目に突出させ、その基部を靴底に埋設させて取
り付けた防滑底が提案されている。このような靴底は歩
行時に雪上、氷上等の低温歩行面に対して、スパイク鋲
の先端が突き刺さり良好な防滑性を奏するものである
が、常温で板、タイル、リノリウム、ＰＶＣ、ゴム人工
芝等で張られた床面や路面、またはゴルフコ−ス等でこ
れらの靴底を使用した場合、スパイク鋲によって床面や
路面、または芝を著しく傷つける欠点があった。
て靴底の接地面に円筒状の突起を設け、該円筒状突起の
中心部に金属性の鋲を、その先端を円筒状突起の先端よ
りやや低目に突出させ、その基部を靴底に埋設させて取
り付けた防滑底が提案されている。このような靴底は歩
行時に雪上、氷上等の低温歩行面に対して、スパイク鋲
の先端が突き刺さり良好な防滑性を奏するものである
が、常温で板、タイル、リノリウム、ＰＶＣ、ゴム人工
芝等で張られた床面や路面、またはゴルフコ−ス等でこ
れらの靴底を使用した場合、スパイク鋲によって床面や
路面、または芝を著しく傷つける欠点があった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】この発明は常温で床面
や路面、または芝を傷つけることがなく、低温で防滑
性、着用感に優れ、しかもこの防滑機能を目視できる靴
底を提供しようとするものである。
や路面、または芝を傷つけることがなく、低温で防滑
性、着用感に優れ、しかもこの防滑機能を目視できる靴
底を提供しようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】以下実施図面によって説
明すればこの発明は、ＪＩＳＫ６３０１スプリング式硬
さ試験Ａ型による硬度が４０〜６０度の軟質のゴム状弾
性体製の接地底１に、２次転移点が０℃±５℃で、しか
もこの温度領域で可逆的変色性を有するゴム状弾性体で
構成されたスパイク２．２…を、その先端２１．２１…
が接地面１０とほぼ同一の高さ、またはそれよりやや低
目に露出させて取り付けたことを特徴とする低温防滑性
の靴底を発明の要旨とするものである。
明すればこの発明は、ＪＩＳＫ６３０１スプリング式硬
さ試験Ａ型による硬度が４０〜６０度の軟質のゴム状弾
性体製の接地底１に、２次転移点が０℃±５℃で、しか
もこの温度領域で可逆的変色性を有するゴム状弾性体で
構成されたスパイク２．２…を、その先端２１．２１…
が接地面１０とほぼ同一の高さ、またはそれよりやや低
目に露出させて取り付けたことを特徴とする低温防滑性
の靴底を発明の要旨とするものである。
【０００５】この発明においてゴム状弾性体製の接地底
１は、軟質塩化ビニル、ＥＶＡ等の合成樹脂、天然ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ポ
リイソプレンゴム、ニトリルゴム等の１種または２種以
上を混合したものを主成分とし、これに常用の配合薬品
を添加した通常の軟質ゴム状弾性体で形成されている。
この発明において接地底１のＪＩＳＫ６３０１スプリン
グ式硬さ試験Ａ型による硬度（以下単に硬度という）を
４０〜６０度に限定したのは、接地底１の硬度がそれ以
下となれば耐摩耗性が低下するとともに圧縮変形性が大
きくなりすぎ、地面に対するグリップ性が低下し、防滑
性が低下する欠点があり、また硬度がそれ以上となれば
圧縮変形性が小さくなりすぎ、凍結面、氷雪面等の低温
の地面を歩行する際、接地底の圧縮が不充分で、スパイ
クの先端２１．２１…を接地面に突出させて地面をグリ
ップさせることができず、充分に防滑性を発揮すること
ができないからである。
１は、軟質塩化ビニル、ＥＶＡ等の合成樹脂、天然ゴ
ム、スチレンブタジエンゴム、ポリブタジエンゴム、ポ
リイソプレンゴム、ニトリルゴム等の１種または２種以
上を混合したものを主成分とし、これに常用の配合薬品
を添加した通常の軟質ゴム状弾性体で形成されている。
この発明において接地底１のＪＩＳＫ６３０１スプリン
グ式硬さ試験Ａ型による硬度（以下単に硬度という）を
４０〜６０度に限定したのは、接地底１の硬度がそれ以
下となれば耐摩耗性が低下するとともに圧縮変形性が大
きくなりすぎ、地面に対するグリップ性が低下し、防滑
性が低下する欠点があり、また硬度がそれ以上となれば
圧縮変形性が小さくなりすぎ、凍結面、氷雪面等の低温
の地面を歩行する際、接地底の圧縮が不充分で、スパイ
クの先端２１．２１…を接地面に突出させて地面をグリ
ップさせることができず、充分に防滑性を発揮すること
ができないからである。
【０００６】この発明においてスパイク２．２…は、例
えば軟質塩化ビニル、ＥＶＡ等の合成樹脂、天然ゴム、
スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴムにスチレン樹
脂を添加したもの、ニトリルゴム、アクリルゴムに塩化
ビニル樹脂またはアクリル樹脂を添加したもの、ウレタ
ンゴムにクマロン、テルペン、フェノ−ル樹脂を添加し
たもの、またはノルボ−ネンゴムにアロマテックオイル
を添加したもので、その２次転移点即ちガラス転移点を
０℃±５℃に調整し、さらにその温度領域で可逆的に変
色するサ−モクロミック材料を添加したゴム状弾性体で
構成されている。このようなサ−モクロミック材料とし
ては、例えば株式会社松井色素化学工業所より感温変色
性色素クロミカラ−（登録商標）として市販されている
ものである。この発明においてスパイク２．２…の２次
転移点を０℃±５℃としたのは、融雪面等その表面が０
℃以上の場合もあり、また海岸等塩分を含む水の場合、
氷点降下によって凍結温度が０℃以下になる場合もある
からである。これらのゴム状弾性体は、２次転移点以上
の常温では優れたゴム弾性を示し、２次転移点以下の低
温では凍結状態となりガラス状の硬質体となる。
えば軟質塩化ビニル、ＥＶＡ等の合成樹脂、天然ゴム、
スチレンブタジエンゴム、イソプレンゴムにスチレン樹
脂を添加したもの、ニトリルゴム、アクリルゴムに塩化
ビニル樹脂またはアクリル樹脂を添加したもの、ウレタ
ンゴムにクマロン、テルペン、フェノ−ル樹脂を添加し
たもの、またはノルボ−ネンゴムにアロマテックオイル
を添加したもので、その２次転移点即ちガラス転移点を
０℃±５℃に調整し、さらにその温度領域で可逆的に変
色するサ−モクロミック材料を添加したゴム状弾性体で
構成されている。このようなサ−モクロミック材料とし
ては、例えば株式会社松井色素化学工業所より感温変色
性色素クロミカラ−（登録商標）として市販されている
ものである。この発明においてスパイク２．２…の２次
転移点を０℃±５℃としたのは、融雪面等その表面が０
℃以上の場合もあり、また海岸等塩分を含む水の場合、
氷点降下によって凍結温度が０℃以下になる場合もある
からである。これらのゴム状弾性体は、２次転移点以上
の常温では優れたゴム弾性を示し、２次転移点以下の低
温では凍結状態となりガラス状の硬質体となる。
【０００７】この発明において、接地底１の上面にＪＩ
ＳＫ６３０１スプリング式硬さ試験Ａ型による硬度が６
０〜８０度の硬質ゴム状弾性体からなる上底３を積層し
ておけば、２次転移点以下の低温領域で着用する際、硬
質体となったスパイク２．２…によって足裏が突き上げ
られることなく、履心地が一層良好となる。
ＳＫ６３０１スプリング式硬さ試験Ａ型による硬度が６
０〜８０度の硬質ゴム状弾性体からなる上底３を積層し
ておけば、２次転移点以下の低温領域で着用する際、硬
質体となったスパイク２．２…によって足裏が突き上げ
られることなく、履心地が一層良好となる。
【０００８】この発明においてスパイク２．２…は、そ
れぞれ独立して形成して、これを靴底にネジ等で着脱自
在に取り付けてもよいし、プレ−ト部２０を介して複数
個のスパイク２．２…を一連に形成しておき、接地底１
成形時にプレ−ト部２０を接地底１中に埋設し、スパイ
ク２．２…をその先端２１．２１…を接地面１１とほぼ
同一またはそれよりやや低目に露出させて埋設すれば、
成形が簡単で便利である。
れぞれ独立して形成して、これを靴底にネジ等で着脱自
在に取り付けてもよいし、プレ−ト部２０を介して複数
個のスパイク２．２…を一連に形成しておき、接地底１
成形時にプレ−ト部２０を接地底１中に埋設し、スパイ
ク２．２…をその先端２１．２１…を接地面１１とほぼ
同一またはそれよりやや低目に露出させて埋設すれば、
成形が簡単で便利である。
【０００９】この発明において、接地底１と円筒状の吸
盤突起１１．１１…を設け、この吸盤突起１１．１１…
の中心部にスパイク２．２…を、その先端２１．２１…
が吸盤突起の先端面（接地面）１１１．１１１…とほぼ
同一の高さまたはそれよりやや低目に突出させて埋設し
ておけば、低温使用時において、吸盤突起１１．１１…
の地面に対する吸盤効果とスパイク２．２…の地面に対
するグリップ効果とによって、防滑性をより一層強力な
ものとすることができる。
盤突起１１．１１…を設け、この吸盤突起１１．１１…
の中心部にスパイク２．２…を、その先端２１．２１…
が吸盤突起の先端面（接地面）１１１．１１１…とほぼ
同一の高さまたはそれよりやや低目に突出させて埋設し
ておけば、低温使用時において、吸盤突起１１．１１…
の地面に対する吸盤効果とスパイク２．２…の地面に対
するグリップ効果とによって、防滑性をより一層強力な
ものとすることができる。
【００１０】
【発明の作用効果】この発明は以上のように、スパイク
２．２…が２次転移点が０℃±５℃のゴム状弾性体で構
成されているため、これらの温度以上の常温では通常の
ゴム状弾性体製の靴底と同様優れたゴム弾性を示すた
め、床面や芝、路面を傷つけることがなく、２次転移点
以下の雪上、氷上、凍結路面ではスパイクが凍結状態と
なり、ガラス状の硬質体となり、しかも接地底１が軟質
ゴムで構成されているため体重圧で容易に圧縮され、ス
パイク２．２…の先端２１．２１…が接地面に突出され
て地面に食い込み地面をグリップするため防滑性が良好
であり、しかも２次転移点以下の温度領域でスパイク
２．２…が可逆的に変色するため、目でその防滑機能を
ビジブルに確認できる。
２．２…が２次転移点が０℃±５℃のゴム状弾性体で構
成されているため、これらの温度以上の常温では通常の
ゴム状弾性体製の靴底と同様優れたゴム弾性を示すた
め、床面や芝、路面を傷つけることがなく、２次転移点
以下の雪上、氷上、凍結路面ではスパイクが凍結状態と
なり、ガラス状の硬質体となり、しかも接地底１が軟質
ゴムで構成されているため体重圧で容易に圧縮され、ス
パイク２．２…の先端２１．２１…が接地面に突出され
て地面に食い込み地面をグリップするため防滑性が良好
であり、しかも２次転移点以下の温度領域でスパイク
２．２…が可逆的に変色するため、目でその防滑機能を
ビジブルに確認できる。
【図１】 この発明の靴底の見取図である。
【図２】 図１のＡ−Ａ線における断面図である。
１．接地底 １０．接地面 ２．スパイク ２１…先端
Claims (1)
- 【請求項１】 ＪＩＳＫ６３０１スプリング式硬さ試験
Ａ型による硬度が４０〜６０度の軟質のゴム状弾性体製
の接地底１に、２次転移点が０℃±５℃で、しかもこの
温度領域で可逆的変色性を有するゴム状弾性体で構成さ
れたスパイク２．２…を、その先端２１．２１…が接地
面１０とほぼ同一の高さ、またはそれよりやや低目に露
出させて取り付けたことを特徴とする低温防滑性の靴
底。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34385493A JP2598748B2 (ja) | 1993-12-18 | 1993-12-18 | 低温防滑性の靴底 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP34385493A JP2598748B2 (ja) | 1993-12-18 | 1993-12-18 | 低温防滑性の靴底 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07171006A JPH07171006A (ja) | 1995-07-11 |
| JP2598748B2 true JP2598748B2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=18364757
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP34385493A Expired - Lifetime JP2598748B2 (ja) | 1993-12-18 | 1993-12-18 | 低温防滑性の靴底 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2598748B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP3406156B1 (en) * | 2016-01-22 | 2021-06-09 | Nisshin Rubber Co., Ltd. | Shoe sole and shoe |
-
1993
- 1993-12-18 JP JP34385493A patent/JP2598748B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07171006A (ja) | 1995-07-11 |
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