JP2598345Y2 - 隠しスライドファスナー用咬合子 - Google Patents

隠しスライドファスナー用咬合子

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JP2598345Y2
JP2598345Y2 JP1993015249U JP1524993U JP2598345Y2 JP 2598345 Y2 JP2598345 Y2 JP 2598345Y2 JP 1993015249 U JP1993015249 U JP 1993015249U JP 1524993 U JP1524993 U JP 1524993U JP 2598345 Y2 JP2598345 Y2 JP 2598345Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、咬合子を合成樹脂の
射出成形手段、あるいは亜鉛合金などのダイキャスト手
段によって、ファスナーテープに装着し、噛合状態にあ
るファスナーチェンにおいては、表面から噛合した咬合
子が見えない隠しスライドファスナーに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来における、この種の隠しスライドフ
ァスナーの咬合子は、合成樹脂の射出成形手段によって
形成し、咬合子における噛合部の上部と下部との形状を
対称的に異ならしめ、上下の境界に左右対称の係合面を
形成した噛合部に、U字状のテープ固定部の一端が連設
され、固定部他端に突出部を表面に向け突設させた隠し
スライドファスナー用咬合子(実公昭52−10483
号公報参照)が知られている。
【0003】また、断面U字形の隠しスライドファスナ
ーの咬合子において、一方の先端に噛合部を設け、また
他方に脚部を設け、噛合部は上段と下段との形状を異な
らしめ、その境界に咬合子の幅よりも広い係合面を形成
するとともに、噛合部上段の先端部分を切欠し、かつ水
平状のテープ装着溝を設けてテープを折返状に装着した
隠しスライドファスナー用咬合子(アメリカ特許第30
78537号明細書参照)が知られている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】従来知られた隠しスラ
イドファスナーの咬合子は、第1例のように断面略U字
形の咬合子における一方の先端に設けた噛合部が、上
部、下部ともに噛合部分が先端まで形成されており、フ
ァスナーチェンを折曲げるとき、特にテープ側に折曲げ
ると、テープ寄りの噛合部の側端が、隣接の噛合部の側
端に接触するため、ファスナーチェンは硬直性をおび、
柔軟性を欠くので折曲操作が円滑に行えないことであ
る。
【0005】また、テープ装着溝に噛合部と脚部とを連
結する連結部を配設したものでないので、ファスナーチ
ェンの横引き強度が弱く、使用面において制約を受ける
こと、さらに横引き強度を高めようとすれば、脚部を分
厚く形成しなければならないので、体裁が悪くなること
である。
【0006】次に第2例は、U字形咬合子の一方の先端
に設けた噛合部の大きさは、テープ装着溝が咬合子の中
央に水平状に横設されているため、大きく形成すること
ができず、噛合強度を高めることが難しい。また噛合部
と脚部とを連結する連結部が配設されていないので、脚
部を厚く形成しなければならないから、咬合子全体が分
厚くなり体裁が悪いこと、さらにスライダーガイド片が
存在しないので、スライダーの摺動性が悪いことであ
る。
【0007】この考案は、上述の問題点を解消するため
考案されたもので、この考案の隠しスライドファスナー
の咬合子は、噛合部を大きく形成して噛合強度を高め、
かつファスナーチェンの折曲も円滑に行え、しかも咬合
子が分厚くならず、横引き強度が高く、体裁のよい隠し
スライドファスナーの咬合子を提供することが目的であ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、この考案の隠しスライドファスナーの咬合子は、断
面が略U字形を呈し、その一方に噛合部2、他方に脚部
3をそれぞれ設けた咬合子1であって、噛合部2は上段
4と下段5とで形状が異なっており、その境界に咬合子
1の幅に相当する係合面6が上段4の下面に形成され、
上段4の先端部分を噛合部2の中間で切欠て垂直な壁
面8を形成し、この壁面8がテープ折返端面10と略合
致し、かつ相手側咬合子1の壁面8とそご状に対向でき
ように形成し、噛合部2の下段5の厚みを咬合子主体
1’の半分とし、テープ装着溝11を上向の斜状を呈す
るように形成し、この斜状の装着溝11の一部に噛合部
2と脚部3とを連結する連結部13を架設するととも
に、脚部3の先端を上方に突出するようにスライダーガ
イド片14を突設した隠しスライドファスナー用咬合子
を主な構成としている。
【0009】さらに、咬合子1の脚部3の先端に配設し
た、上方に突出するスライダーガイド片14の外壁面1
5を、外壁面15の下部が僅かに突出する傾斜面に形成
した隠しスライドファスナー用咬合子である。
【0010】
【作用】この考案における隠しスライドファスナーの咬
合子は、以上説明したとおりの構成であり、たとえば合
成樹脂を射出成形して、合成樹脂製の咬合子1をファス
ナーテープ7の一側縁に装着したスライドファスナーで
あり、図1に示すようにスライダー17をファスナーチ
ェン16の閉鎖方向に摺動させると、左右の咬合子1に
おける噛合部の下段5に設けた膨大状の頭部9が互い
に噛合し、かつ上下方向の変動は上段4の下面に設けた
係合面6によって規制されるので、噛合は確実に行われ
てファスナーチェン16は閉鎖し、表面からは咬合子1
を見ることができない。
【0011】閉鎖状態のファスナーチェン16にあって
は、左右の咬合子1の噛合部2上段4に設けた垂直な
壁面8は、図1に示すように噛合することなくそご状に
対向するのみで、壁面8は拘束されないから、ファスナ
ーチェン16の長手方向に対して傾倒することが可能で
ある。なおファスナーチェン16を開口させるには、ス
ライダー17を逆方向に摺動させれば、噛合部2の下段
5の噛合状態を解除し、ファスナーチェン16は開口す
る。
【0012】
【実施例】この考案の隠しスライドファスナー用咬合子
は、断面が略U字形を呈し、一方の先端部分に噛合部
2が形成され、他方には脚部3が形成された咬合子1で
あって、噛合部2は上段4と下段5とから形成され、し
かも上段4と下段5とでは形状が異なり、さらに上段4
と下段5との境界には咬合子1の幅に等しい係合面6が
上段4の下面に形成され、上段4の先端部分は噛合部2
の中間で切欠されて垂直な壁面8が形成され、この壁面
8はテープ折返端面10と略合致するように形成され、
かつ噛合相手の咬合子1の壁面8とそご状に対向できる
ように形成されている。
【0013】さらに、咬合子1における噛合部2下段5
の大きさは、咬合子主体1’の厚さの半分の大きさと
し、先端部に形成された頭部9は、横方向すなわちファ
スナーチェン16の長手方向に膨出した膨大状を呈して
おり、そして括れた基部両側には上段4の下面に形成さ
れている係合面6が存在している。
【0014】次に、咬合子1にファスナーテープ7を装
着するためのテープ装着溝11は、咬合子主体1’の中
央にファスナーテープ7のビード用のビード溝12が設
けられ、このビード溝12から斜め上方に向ってテープ
装着溝11が形成され、さらにテープ装着溝11の略中
央には噛合部2と脚部3とを連結する連結部13が架設
されている。
【0015】この連結部13は、ファスナーテープ7の
ビードに沿った縁部個所にあらかじめ孔部を穿設し、そ
して射出成形手段あるいはダイキャスト手段により、テ
ープ7に穿設した孔部を通じて、噛合部2と脚部3とに
一体的に連接され形成されている。
【0016】咬合子1の脚部3先端には、上向きのス
ライダーガイド片14が突設され、スライダー17の摺
動を円滑に行えるように形成している。そしてスライダ
ガイド片14の外壁面15は、外壁面15の下部が僅
かに突出する傾斜面に形成し、ファスナーテープ7が装
着され咬合子1が噛合した際には、ファスナーテープ7
の折返端面10の基部10’が接触し、分岐点10''に
おいては多少ファスナーテープ7間に余裕をもって、左
右両側に折曲げられるように形成されている。
【0017】
【考案の効果】この考案の隠しスライドファスナー用咬
合子は、上記のとおりの構成であり、この構成によって
下記の効果を奏する。
【0018】この考案の隠しスライドファスナー用咬合
子は、咬合子1における噛合部2は上段4と下段5との
形状を異ならしめ、その境界に咬合子1の幅に相当する
係合面6を上段4の下面に形成したことにとって、左右
の咬合子1の噛合を確実に行え、かつ上下方向の変動も
充分に規制することができる効果がある。しかも上段4
の先端部分を噛合部2の中間で切欠して垂直な壁面8を
形成し、この壁面8をテープ折返端面10に合致さ
、かつ相手壁面8とそご状に対向させたので、噛合部
上段4は単にそご状に対向するのみであるから、フ
ァスナーチェン16を長手方向においてファスナーテー
プ7側に折曲させるときは、従来品のように硬直するこ
とがなく、きわめて容易に折曲操作が行える利点があ
る。
【0019】さらに、噛合部2の下段5の厚みを咬合子
主体1‘の半分とし、テープ装着溝11を上向の斜状に
形成し、テープ装着溝11の一部に噛合部2と脚部3と
を連結する連結部13を架設したので、テープ装着溝1
を水平溝状のものより長くすることができ、従って幅
寸法の大きい連結部13を架設することができるから、
噛合部2と脚部3とを強固に連結でき、ファスナーチェ
ン16の横引き強度を高める利点があり、また噛合部2
下段5を大きく形成することもできるので、噛合強度を
高める効果があるばかりでなく、脚部3を薄く形成でき
るから咬合子1自体を薄く体裁のよいものに仕上げるこ
ともできる効果がある。
【0020】最後に、咬合子1の脚部3先端にスライ
ダーガイド片14を突設し、かつ外壁面15を外壁面1
5の下部が僅かに突出する傾斜面に形成したことによっ
て、スライダー17の摺動性を良くし、しかも左右のフ
ァスナーテープ7の分岐点10''において、左右の引張
りに対し余裕があるので、ファスナーチェン16を使用
製品に装着する作業がきわめて容易に行える利点がある
など、この考案の効果はきわめて顕著である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2に示した隠しスライドファスナーチェンに
おけるA−A線断面図である。
【図2】隠しスライドファスナーチェンの背面図であ
る。
【図3】隠しスライドファスナー用咬合子の斜視図であ
る。
【図4】隠しスライドファスナー用咬合子の背面図であ
る。
【図5】隠しスライドファスナー用咬合子の横断面図で
ある。
【符号の説明】
1 咬合子 1' 咬合子主体 2 噛合部 3 脚部 4 上段(噛合部) 5 下段(噛合部) 6 係合面 7 ファスナーテープ 壁面 10 折返端面(テープ) 11 装着溝(テープ) 13 連結部 14 ガイド片 15 外壁面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A44B 19/02 - 19/08

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面略U字形で、一方に噛合部2、他
    方に脚部3を設けた咬合子1において、噛合部2は上段
    4と下段5との形状を異ならしめ、その境界に咬合子1
    の幅に相当する係合面6を上段4の下面に形成し、上段
    4の先端部分を噛合部2の中間で切欠して垂直な壁面8
    を形成し、該壁面8がテープ折返端面10と略合致さ
    せ、かつ相手壁面8とそご状に対向させ、噛合部2
    段5の厚みを咬合子主体1’の半分とし、テープ装着溝
    11を上向の斜状に形成し、該溝11の一部に噛合部2
    と脚部3とを連結する連結部13を架設し、脚部3
    端にスライダーガイド片14を突設したことを特徴とす
    る隠しスライドファスナー用咬合子。
  2. 【請求項2】 咬合子1の脚部3先端に配設したスラ
    イダーガイド片14の外壁面15を、外壁面15の下部
    が僅かに突出する傾斜面に形成した請求項1記載の隠し
    スライドファスナー用咬合子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007236958A (ja) * 2006-03-07 2007-09-20 Ykk Corp 隠しスライドファスナー
US7426772B2 (en) 2005-12-06 2008-09-23 Ykk Corporation Fastener element and concealed slide fastener

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