JP2594875B2 - ごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法 - Google Patents
ごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法Info
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- Treating Waste Gases (AREA)
- Solid Fuels And Fuel-Associated Substances (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみ混合燃料組成物及
び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法に関する。
び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ排出量が増大し、産業廃
棄物の増加と相まってごみの処理は今や社会的な問題と
なっている。
棄物の増加と相まってごみの処理は今や社会的な問題と
なっている。
【0003】この多量のごみを単純に焼却処分するより
は、ごみをエネルギー源として捉え、発電を組み入れた
焼却プラントが盛んに建設されてきている。しかし、一
般的なごみの中にはClが含有されており、そのClは
可燃性Clと不燃性Clに区分される。可燃性Clは燃
焼によって塩化水素ガスになる。 また、一般的なごみの
中には灰分が10%程度含まれており、その成分は、S
i,Al,Ca,K,Na,Feなどである。ごみの燃
焼による燃焼ガスの熱回収を行うボイラ伝熱管にはごみ
中の灰分が付着する。灰分には、不燃性Clとしてごみ
中に存在しているKCl,NaCl,CaCl 2 などの
塩化物が含まれている。さらに、可燃性Clの燃焼によ
って生成した塩化水素ガスが灰中に含まれているCa,
Kなどの酸化物と反応して、CaCl 2 ,KClなどの
塩化物になる。この反応は、ボイラ伝熱管に付着する前
あるいは付着後に起こる。そしてボイラ伝熱管に付着し
た灰分中のCaCl 2 、KClなどの塩化物によってボ
イラ伝熱管の高温腐食が進行する。
は、ごみをエネルギー源として捉え、発電を組み入れた
焼却プラントが盛んに建設されてきている。しかし、一
般的なごみの中にはClが含有されており、そのClは
可燃性Clと不燃性Clに区分される。可燃性Clは燃
焼によって塩化水素ガスになる。 また、一般的なごみの
中には灰分が10%程度含まれており、その成分は、S
i,Al,Ca,K,Na,Feなどである。ごみの燃
焼による燃焼ガスの熱回収を行うボイラ伝熱管にはごみ
中の灰分が付着する。灰分には、不燃性Clとしてごみ
中に存在しているKCl,NaCl,CaCl 2 などの
塩化物が含まれている。さらに、可燃性Clの燃焼によ
って生成した塩化水素ガスが灰中に含まれているCa,
Kなどの酸化物と反応して、CaCl 2 ,KClなどの
塩化物になる。この反応は、ボイラ伝熱管に付着する前
あるいは付着後に起こる。そしてボイラ伝熱管に付着し
た灰分中のCaCl 2 、KClなどの塩化物によってボ
イラ伝熱管の高温腐食が進行する。
【0004】これを防止する為、従来は水噴射等により
燃焼ガスの温度を下げ、且つボイラ伝熱管等を低温域に
配置することにより、発生する蒸気の温度を低くして、
対流部の伝熱管の管壁温度を下げて高温腐食を避けてい
た。従って、水噴射による燃焼ガスの熱損失並びに蒸気
条件の低下(蒸気温度は現状では約300℃止まり)に
より、熱回収率が低く、発電効率は6〜15%と低いも
のとなっている。
燃焼ガスの温度を下げ、且つボイラ伝熱管等を低温域に
配置することにより、発生する蒸気の温度を低くして、
対流部の伝熱管の管壁温度を下げて高温腐食を避けてい
た。従って、水噴射による燃焼ガスの熱損失並びに蒸気
条件の低下(蒸気温度は現状では約300℃止まり)に
より、熱回収率が低く、発電効率は6〜15%と低いも
のとなっている。
【0005】一方、ごみをよりハンドリングし易く、ま
た貯蔵し易くする為に、ごみを粉砕し、成形し、乾燥し
て燃料化(RDF)することが試みられている。(例え
ば「産業機械」1991年2月号P52の「廃棄物の固
形燃料化システム」を参照)
た貯蔵し易くする為に、ごみを粉砕し、成形し、乾燥し
て燃料化(RDF)することが試みられている。(例え
ば「産業機械」1991年2月号P52の「廃棄物の固
形燃料化システム」を参照)
【0006】RDFの組成の一例を示せば次の通りであ
る。 紙、繊維、草木 67.2% ゴム、皮、プラスチック 9.4% 厨芥、他の可燃分 15.8% 不燃物 0.1% CaO 7.5% 成分元素の一例を示せば次の通りである。 C 45〜55% H 5〜7% N 0.2〜0.3% O 30〜40% Cl 0.5〜1.46% S 0.1〜0.2%
る。 紙、繊維、草木 67.2% ゴム、皮、プラスチック 9.4% 厨芥、他の可燃分 15.8% 不燃物 0.1% CaO 7.5% 成分元素の一例を示せば次の通りである。 C 45〜55% H 5〜7% N 0.2〜0.3% O 30〜40% Cl 0.5〜1.46% S 0.1〜0.2%
【0007】ところで、現在のRDFは、ごみの成形の
為に石灰石や消石灰を結合剤として混合させていて、ご
みの燃焼時に生成されるSO2ガスは結合剤中のCa分
と反応してCaSO4に変化してしまう。そしてこのR
DFも燃焼により塩化水素ガスが発生し、灰中に含まれ
ているCa,Kなどの酸化物と反応して、CaCl 2 ,
KClなどの塩化物になり、ボイラ伝熱管に付着して、
高温腐食が生じる。
為に石灰石や消石灰を結合剤として混合させていて、ご
みの燃焼時に生成されるSO2ガスは結合剤中のCa分
と反応してCaSO4に変化してしまう。そしてこのR
DFも燃焼により塩化水素ガスが発生し、灰中に含まれ
ているCa,Kなどの酸化物と反応して、CaCl 2 ,
KClなどの塩化物になり、ボイラ伝熱管に付着して、
高温腐食が生じる。
【0008】他方、最近の研究によりボイラ伝熱管の高
温での塩化水素ガスとCa,Kなどの酸化物との反応に
より生じたCaCl,KClなどの塩化物による腐食の
軽減に硫黄が関与することが明らかになってきた。ま
た、本発明者等の実験に於いても、ごみ中に含まれる硫
黄の量が多い時にボイラ伝熱管のCaCl,KClなど
の塩化物による腐食が少なく、硫黄の量が少ない時にボ
イラ伝熱管のCaCl,KClなどの塩化物による腐食
が多くなる傾向が見られた。
温での塩化水素ガスとCa,Kなどの酸化物との反応に
より生じたCaCl,KClなどの塩化物による腐食の
軽減に硫黄が関与することが明らかになってきた。ま
た、本発明者等の実験に於いても、ごみ中に含まれる硫
黄の量が多い時にボイラ伝熱管のCaCl,KClなど
の塩化物による腐食が少なく、硫黄の量が少ない時にボ
イラ伝熱管のCaCl,KClなどの塩化物による腐食
が多くなる傾向が見られた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の伝熱
管腐食を軽減するのに硫黄が有効である点に着目して開
発したもので、ごみを燃焼した際に発生する塩化水素ガ
スを予めごみに硫黄を添加することにより無害化し、即
ち、ごみに硫黄を添加することによって、その硫黄の燃
焼によりSO 2 ガスを発生させ、このSO 2 ガスを塩化
水素ガスよりも優先的にCa,Kなどの酸化物と反応さ
せてNaSO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となし、これ
によりCaCl 2 、KClなどの塩化物を生成させず、
ボイラ伝熱 管に付着する灰分中にはCaCl,KClな
どの塩化物は存在させず、ボイラ伝熱管等に高温腐食を
生じさせずに、高温高圧の蒸気を発生させ、熱回収率を
高め、発電効率を高めることができるようにしたごみ混
合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する
方法を提供しようとするものである。
管腐食を軽減するのに硫黄が有効である点に着目して開
発したもので、ごみを燃焼した際に発生する塩化水素ガ
スを予めごみに硫黄を添加することにより無害化し、即
ち、ごみに硫黄を添加することによって、その硫黄の燃
焼によりSO 2 ガスを発生させ、このSO 2 ガスを塩化
水素ガスよりも優先的にCa,Kなどの酸化物と反応さ
せてNaSO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となし、これ
によりCaCl 2 、KClなどの塩化物を生成させず、
ボイラ伝熱 管に付着する灰分中にはCaCl,KClな
どの塩化物は存在させず、ボイラ伝熱管等に高温腐食を
生じさせずに、高温高圧の蒸気を発生させ、熱回収率を
高め、発電効率を高めることができるようにしたごみ混
合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する
方法を提供しようとするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明のごみ混合燃料組成物は、塩分やPVCを含む
粉砕されたごみに、硫黄粉末又は硫黄を含有する低質重
油,石油精製残渣のいずれかの燃料成分がごみの中の塩
素に対し重量比1.5〜4の割合で混合され、塊状に成
形され、乾燥されてなるものである。
の本発明のごみ混合燃料組成物は、塩分やPVCを含む
粉砕されたごみに、硫黄粉末又は硫黄を含有する低質重
油,石油精製残渣のいずれかの燃料成分がごみの中の塩
素に対し重量比1.5〜4の割合で混合され、塊状に成
形され、乾燥されてなるものである。
【0011】ごみ混合燃料組成中の硫黄の含有量を、ご
み中の塩素に対して重量比で、1.5〜4とした理由
は、1.5未満では、ごみ混合燃料組成物を燃焼した際
発生するSO 2 ガスが少なく、同時に発生した塩化水素
ガスよりも優先的にCa,Kなどの酸化物と反応させて
Na 2 SO 4 、CaSO 4 などの硫酸塩を生成する量が
少なく、CaCl 2 、KClなどの塩化物の生成量が多
く、ボイラ伝熱管に付着して高温腐食を生じさせ、4を
超えると、過剰のSO2ガスが発生し、SO 2 ガスによ
るボイラ伝熱管の低温腐食が生じるようになるからであ
る。
み中の塩素に対して重量比で、1.5〜4とした理由
は、1.5未満では、ごみ混合燃料組成物を燃焼した際
発生するSO 2 ガスが少なく、同時に発生した塩化水素
ガスよりも優先的にCa,Kなどの酸化物と反応させて
Na 2 SO 4 、CaSO 4 などの硫酸塩を生成する量が
少なく、CaCl 2 、KClなどの塩化物の生成量が多
く、ボイラ伝熱管に付着して高温腐食を生じさせ、4を
超えると、過剰のSO2ガスが発生し、SO 2 ガスによ
るボイラ伝熱管の低温腐食が生じるようになるからであ
る。
【0012】ごみ混合燃料組成物中の硫黄の含有量が、
ごみ中の塩素に対し重量比で4を超えている場合は、小
量の消石灰、石灰石等を燃料結合助剤として混合すると
良い。なぜなら過剰に発生するSO 2 ガスを消石灰、石
灰石等の結合助剤中のCaと反応させてCaSO4を生
成させ、過剰のSO 2 ガスを生成させない為である。
ごみ中の塩素に対し重量比で4を超えている場合は、小
量の消石灰、石灰石等を燃料結合助剤として混合すると
良い。なぜなら過剰に発生するSO 2 ガスを消石灰、石
灰石等の結合助剤中のCaと反応させてCaSO4を生
成させ、過剰のSO 2 ガスを生成させない為である。
【0013】本発明の他の1つである塩化水素ガス発生
廃棄物を無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを
粉砕し、次に粉砕したごみに硫黄粉末又は硫黄を含む低
質重油,石油精製残渣のいずれかの燃料成分をごみ中の
塩素に対し重量比で1.5〜4の割合で混合し、次いで
塊状に成形後乾燥固化してごみ混合燃料組成物となし、
然る後このごみ混合燃料組成物を燃焼し、発生する塩化
水素ガスよりも硫黄の 燃料により生じたSO 2 ガスをC
a,Kなどの酸化物と反応させてNa 2 SO 4 ,CaS
O 4 などの硫酸塩となし、これによりCaCl 2 、KC
lなどの塩化物を生成させないようにしたことを特徴と
する。
廃棄物を無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを
粉砕し、次に粉砕したごみに硫黄粉末又は硫黄を含む低
質重油,石油精製残渣のいずれかの燃料成分をごみ中の
塩素に対し重量比で1.5〜4の割合で混合し、次いで
塊状に成形後乾燥固化してごみ混合燃料組成物となし、
然る後このごみ混合燃料組成物を燃焼し、発生する塩化
水素ガスよりも硫黄の 燃料により生じたSO 2 ガスをC
a,Kなどの酸化物と反応させてNa 2 SO 4 ,CaS
O 4 などの硫酸塩となし、これによりCaCl 2 、KC
lなどの塩化物を生成させないようにしたことを特徴と
する。
【0014】
【作用】上記のように構成された本発明のごみ混合燃料
組成物は、硫黄を含有しているので、ごみ焼却プラント
で燃焼した際発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼に
より生じたSO 2 ガスがCa,Kなどの酸化物と優先的
に反応してNa 2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩にな
るので、CaCl 2 ,KClなどの塩化物が生成されな
い。また、不燃性Clとしてごみ中に存在しているKC
l,NaCl,CaClはSO 2 ガスと反応して、Na
2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩になる。このため、
CaCl 2 ,KClなどがなくなる。しかもNa 2 SO
4 ,CaCO 4 などの硫酸塩は、KCl,NaCl,C
aClなどの塩化物よりも伝熱管に付着しにくく、付着
したとしても塩化物よりも硫酸塩の方が腐食性が著しく
少ない。従って、伝熱管等に高温腐食が生ぜず、ごみの
持つ未利用エネルギーを有効利用して高温高圧の蒸気を
発生させることができ、熱回収率が高められ、発電効率
が向上する。
組成物は、硫黄を含有しているので、ごみ焼却プラント
で燃焼した際発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼に
より生じたSO 2 ガスがCa,Kなどの酸化物と優先的
に反応してNa 2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩にな
るので、CaCl 2 ,KClなどの塩化物が生成されな
い。また、不燃性Clとしてごみ中に存在しているKC
l,NaCl,CaClはSO 2 ガスと反応して、Na
2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩になる。このため、
CaCl 2 ,KClなどがなくなる。しかもNa 2 SO
4 ,CaCO 4 などの硫酸塩は、KCl,NaCl,C
aClなどの塩化物よりも伝熱管に付着しにくく、付着
したとしても塩化物よりも硫酸塩の方が腐食性が著しく
少ない。従って、伝熱管等に高温腐食が生ぜず、ごみの
持つ未利用エネルギーを有効利用して高温高圧の蒸気を
発生させることができ、熱回収率が高められ、発電効率
が向上する。
【0015】また、上記の本発明の塩化水素ガス発生廃
棄物を無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを、
硫黄粉末又は硫黄を含む低質重油,石油精製残渣のいず
れかの燃料成分をごみ中の塩素に対し重量比1.5〜4
の割合で混合してごみ混合燃料組成物とし、これを燃焼
するのであるから、ハンドリングが容易であり、また発
生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼により生じたSO
2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応してNa 2 S
O 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となり、CaCl 2 ,K
Clなどの塩化物が生成しないので、従来のRDFのよ
うな伝熱管の高温腐食の問題が解消される。
棄物を無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを、
硫黄粉末又は硫黄を含む低質重油,石油精製残渣のいず
れかの燃料成分をごみ中の塩素に対し重量比1.5〜4
の割合で混合してごみ混合燃料組成物とし、これを燃焼
するのであるから、ハンドリングが容易であり、また発
生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼により生じたSO
2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応してNa 2 S
O 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となり、CaCl 2 ,K
Clなどの塩化物が生成しないので、従来のRDFのよ
うな伝熱管の高温腐食の問題が解消される。
【0016】
【実施例】本発明のごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガ
ス発生廃棄物を無害化する方法の実施例を説明する。
ス発生廃棄物を無害化する方法の実施例を説明する。
【0017】先ず、ごみ混合燃料組成物の実施例を説明
すると、塩分やPVCを含む粉砕された一般のごみ(塩
素含有量0.3〜1.8wt%)に、下記の表1に示す
硫黄粉末或いは硫黄を含有する燃料成分が混合され、こ
の各ごみ混合燃料が直径4〜10mmの適当な長さのブ
リケットに圧縮成形され、乾燥されて、夫々ごみ混合燃
料組成物となっている。
すると、塩分やPVCを含む粉砕された一般のごみ(塩
素含有量0.3〜1.8wt%)に、下記の表1に示す
硫黄粉末或いは硫黄を含有する燃料成分が混合され、こ
の各ごみ混合燃料が直径4〜10mmの適当な長さのブ
リケットに圧縮成形され、乾燥されて、夫々ごみ混合燃
料組成物となっている。
【0018】
【表1】
【0019】次に本発明の塩化水素ガス発生廃棄物を無
害化する方法の実施例について説明すると、塩分やPV
Cを含む一般のごみ(塩素含有量0.3〜1.8wt
%)を粉砕し、次にこの粉砕したごみに硫黄含有量4.
43%の石油精製残渣を、ごみの中の塩素に対し硫黄が
重量比で3.5となるように混合し、次いでこのごみ混
合燃料を直径4mm、長さ約8〜10mmのブリケット
に圧縮成形した後乾燥固化して前記実施例3のごみ混合
燃料組成物となし、然る後このごみ混合燃料組成物を燃
焼室に投入し、発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼
により生じたSO 2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応
させてNa 2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となし、
これにより塩化水素ガスによるCaCl 2 、KClなど
の塩化物を生成させないようにした。
害化する方法の実施例について説明すると、塩分やPV
Cを含む一般のごみ(塩素含有量0.3〜1.8wt
%)を粉砕し、次にこの粉砕したごみに硫黄含有量4.
43%の石油精製残渣を、ごみの中の塩素に対し硫黄が
重量比で3.5となるように混合し、次いでこのごみ混
合燃料を直径4mm、長さ約8〜10mmのブリケット
に圧縮成形した後乾燥固化して前記実施例3のごみ混合
燃料組成物となし、然る後このごみ混合燃料組成物を燃
焼室に投入し、発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼
により生じたSO 2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応
させてNa 2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となし、
これにより塩化水素ガスによるCaCl 2 、KClなど
の塩化物を生成させないようにした。
【0020】上記の硫黄の燃焼により生じたSO 2 ガス
とCa,Kなどの酸化物との反応は、燃焼室および灰分
の付着した伝熱管上で行われて、伝熱管が保護され、伝
熱管の高温腐食が防止される。かくして、ごみ混合燃料
組成物の持つエネルギーを有効に利用することができ
て、高温高圧の蒸気を得ることができ、熱回収率が高め
られ、発電効率が向上する。
とCa,Kなどの酸化物との反応は、燃焼室および灰分
の付着した伝熱管上で行われて、伝熱管が保護され、伝
熱管の高温腐食が防止される。かくして、ごみ混合燃料
組成物の持つエネルギーを有効に利用することができ
て、高温高圧の蒸気を得ることができ、熱回収率が高め
られ、発電効率が向上する。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で判るように本発明のごみ混
合燃料組成物は、硫黄を含有しているので、燃焼により
発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼により生じたS
O 2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応し、Na 2 SO
4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となり、塩化水素ガスによ
るCaCl 2 ,KClなどの塩化物が生成されないの
で、伝熱管等に高温腐食が生ぜず、ごみの未利用エネル
ギーが有効利用でき、高温高圧の蒸気を発生させること
ができ、熱回収率が高められ、発電効率が向上する。
合燃料組成物は、硫黄を含有しているので、燃焼により
発生する塩化水素ガスよりも硫黄の燃焼により生じたS
O 2 ガスとCa,Kなどの酸化物と反応し、Na 2 SO
4 ,CaSO 4 などの硫酸塩となり、塩化水素ガスによ
るCaCl 2 ,KClなどの塩化物が生成されないの
で、伝熱管等に高温腐食が生ぜず、ごみの未利用エネル
ギーが有効利用でき、高温高圧の蒸気を発生させること
ができ、熱回収率が高められ、発電効率が向上する。
【0022】また、本発明の塩化水素ガス発生廃棄物を
無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを硫黄粉末
又は硫黄を含む燃料成分を混合してごみ混合燃料組成物
とし、燃焼するのであるから、ハンドリングが容易であ
り、また上記のように発生する塩化水素ガスが硫黄の燃
焼によるSO 2 ガスの発生によりCaCl 2 ,KClな
どの塩化物を生成しないので、従来のRDFのような伝
熱管の高温腐食の問題が解消される。
無害化する方法は、塩分やPVCを含むごみを硫黄粉末
又は硫黄を含む燃料成分を混合してごみ混合燃料組成物
とし、燃焼するのであるから、ハンドリングが容易であ
り、また上記のように発生する塩化水素ガスが硫黄の燃
焼によるSO 2 ガスの発生によりCaCl 2 ,KClな
どの塩化物を生成しないので、従来のRDFのような伝
熱管の高温腐食の問題が解消される。
Claims (3)
- 【請求項1】 塩分やPVCを含む粉砕されたごみに、
硫黄粉末又は硫黄を含有する低質重油,石油精製残渣の
いずれかの燃料成分がごみ中の塩素に対し重量比1.5
〜4の割合で混合され、塊状に成形され、乾燥されてな
るごみ混合燃料組成物。 - 【請求項2】 硫黄の含有量が、ごみ中の塩素に対し重
量比で4を超えている場合、小量の消石灰、石灰石等が
燃料結合助剤として混合されていることを特徴とする請
求項1記載のごみ混合燃料組成物。 - 【請求項3】 塩分やPVCを含むごみを粉砕し、次に
粉砕したごみに硫黄粉末又は硫黄を含む低質重油,石油
精製残渣のいずれかの燃料成分をごみ中の塩素に対し重
量比1.5〜4の割合で混合し、次いで塊状に成形後乾
燥固化してごみ混合燃料組成物となし、然る後このごみ
混合燃料組成物を燃焼し、発生する塩化水素ガスよりも
硫黄の燃焼により生じたSO 2 ガスをCa,Kなどの酸
化物と反応させてNa 2 SO 4 ,CaSO 4 などの硫酸
塩となし、これにより塩化水素ガスによるCaCl 2 、
KClなどの塩化物を生成させないようにしたことを特
徴とする塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5072982A JP2594875B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5072982A JP2594875B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06256780A JPH06256780A (ja) | 1994-09-13 |
JP2594875B2 true JP2594875B2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=13505112
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5072982A Expired - Fee Related JP2594875B2 (ja) | 1993-03-08 | 1993-03-08 | ごみ混合燃料組成物及び塩化水素ガス発生廃棄物を無害化する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2594875B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58125791A (ja) * | 1982-01-21 | 1983-07-26 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | 廃プラスチツクの燃料化方法 |
ZA874124B (en) * | 1986-06-10 | 1988-04-27 | Thompson Jeffrey | Solid fuel composition from waste products |
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