JP2593534Y2 - のし紙を表示した包装袋 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案はのし紙を表示した包装袋
に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、品物を祝儀用，不祝儀用，贈答用
として、のし紙を掛けて包装する際は、先ず品物を包装
紙で包んだり、袋の中に入れたりして包装し、その後、
包装された品物の上にのし紙を掛けていた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
し紙を掛けて包装する場合、顧客が品物を選んだ後、包
装し、その上からのし紙を掛けなければならないため、
手間が掛かると共に、顧客が多い時には、包装の待ち時
間が長くなることも多くあった。又、大袋詰めの米や包
装紙で包まれた果物等のようなものに、のし紙を掛けて
持ち歩くと、中身の米や果物等が移動し易く、その移動
に伴って袋や包装紙の外形が変化し、のし紙が皺を生じ
たり或いは破れてしまう等の問題点があった。

【０００４】本考案はのし紙や包装紙を包むことなく直
接入れるだけであたかも包装紙に包まれて更にのし紙も
掛けられた状態に見え、包装が簡略化できるのし紙を表
示した包装袋を提供するにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本考案は成されたものであり、つまり袋本体の表面
から裏面にかけて、のし紙を掛けた状態の図柄を印刷
し、且つ、該図柄を印刷した以外の袋本体の表面及び裏
面には、包装紙風な模様を表示すると共に、袋本体底部
の裏側には折返片部を印刷し、更に上部の開口部には突
状の折返片を形成して成す。

【０００６】

【作用】次に本考案の使用方法を袋詰めした米について
説明する。先ず顧客が選んだ袋詰めした米を用意し、こ
の米袋を、本考案の袋本体（１）の開口側から内部に入
れる。そして、粘着剤（６）に付けられた剥離紙を剥が
し、前記米袋が袋本体（１）にきちんと収納されたこと
を確認してから折返片（５）を折返して前記袋本体
（１）の開口を閉じる。すると、前記袋本体（１）の折
返片（５）は図２中の二点鎖線のように折返すことによ
り、前記米袋はあたかも包装紙に包まれ、更にその上か
らのし紙が掛けられたように見えるのである。従って、
本考案の袋本体（１）内部に前記米袋を入れて開口を閉
じるだけで包装が完了する。尚、折返片（５）の縁部に
粘着剤（６）が塗布されていないものを用い、前記折返
片（５）の上からビニ−ルテ−プを貼って開口を閉じて
も良い。又、前記折返片（５）を特別に形成させずに、
開口側を長めにしておき、袋本体（１）に品物を入れた
後、開口部を折返してビニ−ルテ−プを貼っても良い。
次に、この米袋を運んで移動する際、合成樹脂製の袋本
体（１）を用いれば柔軟性があるので、中身が移動して
も、また外形が変形してものし紙の図柄（２）は皺にな
ったり破けたりすることは全くなく、極めて見栄えの良
い便利なものとなるのである。尚、本考案の袋本体
（１）内部へ果物等を直接に入れ、折返片（５）を折返
して開口を閉じるだけで、祝儀用，不祝儀用，贈答用の
包装が簡単にでき、顧客を待たすことが殆どなくなり、
且つ、のし紙の皺や破れの心配も無くなるのである。前
記袋本体（１）内部に入れるものは、米や果実に限定さ
れるものではなく、薄い箱体や袋体等の一般的なものを
入れても良い。

【０００７】

【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づき説明す
る。（１）はビニ−ル袋，ポリ袋等の合成樹脂製或いは
紙製の袋本体である。（２）は袋本体（１）の表面から
裏面にかけて印刷された図柄であり、該図柄（２）は袋
本体（１）に、のし紙が掛けられた状態に印刷する。こ
の図柄（２）としては祝儀用と不祝儀用との２種類があ
る（図１，図３参照）。（３）は図柄（２）を印刷した
以外の表面及び裏面の袋本体（１）に色彩が施されて印
刷した模様である。尚、本考案中の「包装紙風な模様」
とは、のし紙の下があたかも包装紙で包装されているよ
うに見せるものを言う。従って、前記模様（３）は図中
の縞模様に限定されるものではなく、包装紙に用いられ
る一般的な模様或いは店の独自模様等であれば良い。
（４）は袋本体（１）底部の裏側に印刷した折返片部で
あり、該折返片部（４）にはあたかも折返されたよう
に、前記模様（３）が隣接するものと逆向きに表視され
ている（図２参照）。（５）は袋本体（１）上部の開口
部に形成させた突状の折返片であり、（６）は折返片
（５）の縁部に塗布された粘着剤であり、該粘着剤
（６）の上には剥離紙が付けられている。

【０００８】

【考案の効果】本考案はこのように構成させたことによ
り、下記に記載する効果を有する。

【０００９】本考案を用いて品物を包装する際、袋本
体（１）内部に品物を直接入れて開口を閉じるだけで、
即座に祝儀用，不祝儀用，贈答用の包装が簡単に行え
る。

【００１０】本考案は包装紙に包まず、且つ、のし紙
を掛けず直接入れるだけで良いので手間が余り掛らない
ため、顧客が品物を選んだ後、顧客を待たせることなく
即座に包装して渡すことが可能となり、顧客が多い時で
も殆ど包装の待ち時間が無くなる。

【００１１】本考案の袋本体（１）に合成樹脂製のも
のを用い、それを果物用や大袋詰めの米用として使用し
た場合、それを持ち歩いても従来のようなのし紙の皺や
破れがなくなり、極めて便利なものとなる。

【００１２】のし紙や包装紙を用意する必要がないの
で、包装が簡略化できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す表面図ある。

【図２】本考案の実施例を示す裏面図である。

【図３】本考案の別実施例を示す表面図である。

【符号の説明】

１ 袋本体 ２ 図柄 ３ 模様 ４ 折返片部 ５ 折返片

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 袋本体（１）の表面から裏面にかけて、
   のし紙を掛けた状態の図柄（２）を印刷し、該図柄
   （２）を印刷した以外の前記袋本体（１）の表面及び裏
   面に包装紙風な模様（３）を表示すると共に、底部の裏
   側には折返片部（４）を印刷し、更に上部の開口部には
   突状の折返片（５）を形成したことを特徴とするのし紙
   を表示した包装袋。