JP2592854B2 - 骨伝導マイクロホン - Google Patents

骨伝導マイクロホン

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JP2592854B2
JP2592854B2 JP62228704A JP22870487A JP2592854B2 JP 2592854 B2 JP2592854 B2 JP 2592854B2 JP 62228704 A JP62228704 A JP 62228704A JP 22870487 A JP22870487 A JP 22870487A JP 2592854 B2 JP2592854 B2 JP 2592854B2
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JP
Japan
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vibration
case
sensing unit
bone conduction
conduction microphone
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茂雄 山崎
寛 長山
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Meisei Electric Co Ltd
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Meisei Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、頭部に振動感知部を接触させて用い、発声
による頭骨の振動を上振動感知部を介して検出して電気
信号に変換するようにした骨伝導マイクロホンに関し、
特に潜水用具に装着でき、水中での通話に適したものに
関する。
〔従来技術〕
従来、ダイバー(潜水夫)が用いる水中通信装置で
は、ダイバーの顔面全体を覆う全面マスク内の空間に簡
易防水処理を施した通常のマイクロホンを設けるように
している。
〔発明が解決しようとする問題点〕
上記従来の水中通信装置を用いる場合には、そのマイ
クロホンの装着構造から、全面マスクを用いる特殊な潜
水装備を必要とするため、限られた一部分のダイバーに
しか水中通信装置を用いることができない。
近年は、マリンスポーツとしてスキューバダイビング
が普及しつつあるが、本発明はこれに鑑み、特殊の装備
でなくとも簡単に装着できるマイクロホンを提供するも
のである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本発明は、圧電体等、平
板状の振動ピックアップ体を、その中心で軸体により振
動伝達部に宙吊り状に固定するとともに振動ピックアッ
プ体の周縁に重錘を取り付け、このようにして構成した
音声のピックアップ部を密閉容器内に収納するようにし
たものである。
〔発明の作用〕
人の発声は、その人の頭骨に当該発声によって生ずる
振動が頭部に接触している振動感知部で感知されて振動
ピックアップ体に伝達され、ここで電気信号に変換され
て出力される。
振動ピックアップ体は振動感知部にのみ固定されてお
り、ケース(密閉容器)には固定されていないことによ
り、マイクロホンに加わる水圧又は振動感知部の頭部へ
の接触圧力等によって当該振動ピックアップ体に不要な
圧力が印加されることはなく、装着の方法又は潜水深さ
による水圧変化等でマイクロホンの特性が変化すること
はない。また、振動ピックアップ体の周縁に重錘が取り
付けられていることによって生ずる慣性により、振動ピ
ックアップ体自体は伝達された振動に対して不動を保つ
ように作用し、従って振動ピックアップ体に伝わる振動
による当該振動ピックアップ体の発電量が多くなり、出
力レベルが高いマイクロホンが得られる。
〔発明の実施例〕
第1図及び第2図はそれぞれ本発明の第1実施例及び
第2実施例の断面図、第3図は上記第1実施例又は第2
実施例の外観図である。
本発明の実施例に係る骨伝導マイクロホンは、例えば
ダイバーが被るヘルメットの内壁に、その振動感知部が
ダイバーの頭部に対向する姿態で埋め込んで用いられ
る。
第1図及び第3図により第1実施例を説明する。
第1図及び第3図に示すように、第1実施例に係る骨
伝導マイクロホンは、有底で中空円筒状のケース1にゴ
ム等の弾性材で形成したリング状クッション2を挾ん
で、円形で中央部分が凸状に突起した形状の振動感知部
3が固定されており、ケース1、クッション2及び振動
感知部3で囲まれた内部空間には、例えば円形平板状の
圧電体でなる振動ピックアップ体4が宙吊り状に収納さ
れている。すなわち、振動感知部3の中心部には軸体30
1が設けられており、振動ピックアップ体4の中心に貼
付固定された連結体5が上記軸体301の先端にねじ込み
固定されることにより当該振動ピックアップ体4はケー
ス1の内部空間に宙吊り状(ケース1の内面と無接触)
に支持されている。また、振動ピックアップ体4の周縁
には円形リング形状の重錘6が取り付けられ、所謂、加
速度型のピックアップを構成している。尚、振動感知部
3はケース1の開口部を閉塞する蓋体10と兼用に構成さ
れている。
上記ケース1の側面には、振動ピックアップ体4から
の電気信号を導出するマイクコード7への外部への引出
し口101が設けられており、マイクコード7はねじ込み
式のケーブルホルダ8によって上記引出し口101の中心
部分に締め付け固定されている。
また、ケース1とクッション2及びクッション2と振
動感知部3とは、相互間の当接面の全面が接着固定され
ており、マイクコード7の引出し口101にはゴム製のオ
ーリング9が内装されていることにより、振動ピックア
ップ機構(振動ピックアップ体4及び重錘6でなる機構
をいう。)はケース1内に気密に収納されている。更に
振動ピックアップ機構は振動感知部3に宙吊り状に支持
されていることにより、外圧変化等の影響が音声のピッ
クアップ特性に及ぶことはない。すなわち、例えば水圧
の変化又は装着時の頭部への接触圧力の変化等によって
振動感知部3が押し込まれる方向(クッション2が縮む
方向)の変位量が変化しても、この変位量の変化に従っ
て振動ピックアップ機構全体が変位するので、振動ピッ
クアップ体4にはいかなる歪も加えられることがなく、
従って外圧変化、頭部への接触圧力のばらつき等による
特性の変化は生じない。
以上のように、本発明に係る骨伝導マイクロホンは、
水中で使用されることがあることを考慮して防水、耐圧
構造に構成されている(外観は勿論のこと、電気的特性
の変動も極めて少ない。)。このため、ケース1、クッ
ション2及び振動感知部3が外圧変化に耐え得るように
構成されていることは勿論である。
以上のように構成した骨伝導マイクロホンを前記のよ
うにヘルメットの内壁に取り付け、このヘルメットをダ
イバーが被ると、骨伝導マイクロホンの振動感知部3は
ダイバーの頭部に適宜の接触圧力で接触する。
ダイバーが音を発することによって当該ダイバーの頭
骨に生ずる振動は振動感知部3で感知され、軸体301及
び連結体5を介して当該振動は振動ピックアップ体4に
伝達され、ここで電気信号に変換されてマイクコード7
に出力される。
振動ピックアップ体4は振動感知部3の最も振動を強
く感ずる部分、すなわち凸形状部302に結合されている
ので発声による頭部の振動は振動ピックアップ体4に効
率よく伝わり、また、ケース1と振動感知部3との間に
クッション2が介在することにより当該振動感知部3で
感知した振動がケース1に伝って減衰することが少なく
なる。
また、振動ピックアップ体4の周縁には重錘6が固定
されていることにより、音声振動に対して不変であるよ
うな慣性が付与されており、これにより振動ピックアッ
プ体4には振動感知部3からの振動が強いレベルで伝わ
り、当該振動ピックアップ体4からは高いレベルで電気
信号が出力される。
次に、第2図により第2実施例を説明する。
前記第1実施例では、ケース1の図面における上面全
体が開口部を形成しているのに対し、該第2実施例で
は、ケース1の上面中央部に軸孔状の開口部1001が形成
されている。
すなわち、蓋体10の中央には、円形状の振動感知部3
の軸体301を挿通する開口部1001が設けられており、上
記軸体301はその開口部1001との間にゴム製のオーリン
グ11を介在させて挿通されたのち前記第1実施例と同
様、その先端に連結体5を介して振動ピックアップ体4
が固定されている。
振動ピックアップ体4の周縁にリング状の重錘6が取
付けられていることにより加速度型のピックアップが構
成されていること、蓋体10とケース1との間にはリング
状クッション2が介在していること及びマイクコード7
はケース1の引出し口101にケーブルホルダ8で縮め付
け固定され、かつ上記引出し口101にゴム製のオーリン
グ9が内装されていることにより振動ピックアップ機構
はケース1内に気密に収納されていること等は前記第1
実施例と同じである。
第2実施例に於ける音声のピックアップ作用は前記第
1実施例と同様であるが、当該第2実施例では振動感知
部3とケース1との接触面が軸体301に介在するオーリ
ングの接触面のみであって非常に少ないため、振動感知
部3で感知した振動の振動ピックアップ体4への伝達時
の損失が非常に少なくなり、前記第1実施例に比べてよ
りレベルの高い出力が得られる。この振動の伝達損失の
観点からすれば、当該第2実施例ではオーリング11の存
在によってクッション2は不必要であるが、ケース1か
らの雑音振動が振動ピックアップ体4に多く伝わらない
ようにする点でクッション2を設けることは有意義であ
る。
〔発明の効果〕
以上に説明したように、本発明は、振動感知部の中心
に宙吊り状に平板状の振動ピックアップ体を取り付け、
これを密閉容器内に収納するようにした骨伝導マイクロ
ホンを提供するものであり、周囲圧力の変化又は振動感
知部への接触圧力の変化等による音声の電気音響変換特
性の変動が極めて少ない骨伝導マイクロホンが得られ、
また、頭部のいずれかに振動感知部を接触させることに
より音声をピックアップできるので、例えばヘルメット
の内壁に取り付けることにより当該ヘルメットを被るだ
けで簡単にマイクロホンが装着できるような通信装置が
当該骨伝導マイクロホンの使用で可能となる等、本発明
は多くの長所を有し、特に例えば水中通信装置等に於い
て極めて顕著な効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面はいずれも本発明の実施例を示すもので、第1図及
び第2図は断面図、第3図は外観図である。 (主な符号) 1……ケース、3……振動感知部 4……振動ピックアップ体、6……重錘 9,11……オーリング、10……蓋体。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】頭部に振動感知部を接触させて使用する骨
    伝導マイクロホンにおいて、一方の面に開口部を有する
    ケースと、該ケースの開口部を塞いでケース内部に密閉
    空間を形成する振動感知部と、該振動感知部の中心部よ
    り前記ケース内に突設される軸体と該軸体の先端部で支
    持されかつケース内面と無接触である振動ピックアップ
    体と、該振動ピックアップ体の周縁に、ケース及び振動
    感知部とは無接触に固定されている重錘とからなること
    を特徴とする骨伝導マイクロホン。
  2. 【請求項2】蓋体と振動感知部とを一体に構成した特許
    請求の範囲第1項に記載の骨伝導マイクロホン。
  3. 【請求項3】蓋体と振動感知部とを別体で構成し、蓋体
    の中央に軸体を挿通して、当該蓋体と軸体の間にオーリ
    ングを介在させた特許請求の範囲第1項に記載の骨伝導
    マイクロホン。
JP62228704A 1987-09-11 1987-09-11 骨伝導マイクロホン Expired - Lifetime JP2592854B2 (ja)

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