JP2592646B2 - オフセットパラボラ反射鏡 - Google Patents

オフセットパラボラ反射鏡

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JP2592646B2
JP2592646B2 JP7383888A JP7383888A JP2592646B2 JP 2592646 B2 JP2592646 B2 JP 2592646B2 JP 7383888 A JP7383888 A JP 7383888A JP 7383888 A JP7383888 A JP 7383888A JP 2592646 B2 JP2592646 B2 JP 2592646B2
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parabolic reflector
offset parabolic
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offset
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Description

【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> この発明は、例えば衛生放送の受信等に用いられるオ
フセットパラボラ反射鏡に関する。
<従来技術> 従来、オフセットパラボラ反射鏡1には、第3図に示
すように放物線を回転させて得た回転パラボラ反射鏡の
一部を切取った形状に形成したオフセットパラボラ反射
鏡がある。このオフセットパラボラ反射鏡1の焦点位置
FPには、1次放射器がオフセットパラボラ反射鏡1側を
向いて配置され、この反射鏡1と1次放射器とによって
オフセットパラボラアンテナが構成されている。なお、
第3図において、OFは、回転パラボラの中心軸(Z軸)
からのオフセット量、Φはオフセット角である。
<発明が解決しようとする課題> 上記のようなオフセットパラボラ反射鏡1では、無限
点から見て真円となるオフセットパラボラ反射鏡1の中
心P3と焦点FPとを結ぶ直線P3−FPとオフセットパラボラ
反射鏡の上縁とがなす角度θと、直線P3−FPとオフセ
ットパラボラ反射鏡の下縁とがなす角θと、第3図の
A−A線に沿う断面(第4図参照)において直線P3−FP
と周縁部P4またはP5とがなす角θとの間には、θ
θ>θの関係がある。しかし、1次放射器の放射ビ
ームは、一般に縦断面が円形か円形に近い楕円形である
ので、P1、P2、P4(P5)におけるエッジ照射レベルは、
P2が一番低く、P1が一番高い。従って、第5図の矢印B
方向のスピルオーバが増大し、また照射レベルが不均一
であるので、効率が悪いという問題点があった。
この問題点は、例えば焦点位置に設ける一次放射器
に、パラボラ反射鏡の開口中心からずれた位置を指向さ
せることで解決することができる。しかし、これでは、
開口面の振幅最大点は、アンテナ放射軸からずれ、アン
テナ効率の低下、指向の乱れを生じるという新たな問題
点を生じる。
<課題を解決するための手段> 上記の問題点を解決するために、この発明は、回転パ
ラボラ反射鏡の一部を切取った形状に形成されたオフセ
ットパラボラ反射鏡であって、このパラボラ反射鏡の焦
点位置からその周縁部を見た角度がほぼ円形になるよう
に形成したものである。
また、このオフセットパラボラ反射鏡の焦点位置に配
置される一次放射器は、オフセットパラボラ反射鏡の開
口中心を向き、その放射パターンの断面がほぼ円形であ
るものが望ましい。
<実施例> この実施例のオフセットパラボラ反射鏡2は、第1図
及び第2図に示すように、例えば、焦点距離が402.1mm
の放物線を中心軸(Z軸)を中心に回転させた回転パラ
ボラ反射鏡の一部を、例えばオフセット量が50.96mmと
なるように切取った形状に形成したものである。さら
に、焦点FPから、このオフセットパラボラ反射鏡2を見
た形状が円形になるように形成されている。例えば、こ
のオフセットパラボラ反射鏡2の上縁P1′と下縁P2′の
距離である長軸を886.78mm、左右両縁P4′間の距離であ
る短軸を723mm、この反射鏡2の中心P3′と上縁P2′ま
での距離を458.16mm、中心P3′と下縁P1′までの距離を
319.81mm、左右縁P4′から下縁P1′までの距離をそれぞ
れ229.54mmとすると、第1図に示すΔFP・P1′・P2′と
ΔP4′・P3′・P4′は共に二等辺三角形となり、角度θ
1′、θ2′、θ3′はほぼ等しくなり、焦点FPからオ
フセット反射鏡2の周縁部を見る角度は、ほぼ等しくな
る。無論、この場合、焦点FPに配置され、P3′を向く一
次放射器の放射パターンの縦断面は円形となる。
このオフセットパラボラ反射鏡と上記の1次放射器に
よって構成したオフセットパラボラアンテナの長軸方向
±18度の同一偏波の放射パターンを第5図に、同じく±
180度の同一偏波の放射パターンを第6図に、同じく±1
80度の交差偏波の放射パターンを第7図に、短軸方向±
18度の同一偏波の放射パターンを第8図に、同じく±18
0度の同一偏波の放射パターンを第9図に、同じく±180
度の交差偏波の放射パターンを第10図に示す。
これとの比較のため、基礎となる放物曲線、焦点距
離、オフセット量及び開口面積が、この実施例のオフセ
ットパラボラ反射鏡と同一で、長軸が827.53mm、短軸が
750mmのオフセットパラボラ反射鏡と、上記と同一の1
次放射器とによって構成したオフセットパラボラアンテ
ナの長軸方向±18度の同一偏波の放射パターンを第11図
に、同じく±180度の同一偏波の放射パターンを第12図
に、同じく±180度の交差偏波の放射パターンを第13図
に、短軸方向±18度の同一偏波の放射パターンを第14図
に、同じく±180度の同一偏波の放射パターンを第15図
に、同じく±180度の交差偏波の放射パターンを第16図
に示す。なお、この実施例も従来のものも測定周波数は
12GHzである。
第11図、第12図と、第14図、第15図との比較から明ら
かなように従来のものでは、長軸方向の同一偏波の放射
パターンは、短軸方向の同一放射パターンと比較して、
サイドローブレベルが不均一であり、第13図から明らか
なように交差偏波では90度の位置にスピルオーバが生じ
ている。これが、第4図に示した矢印B方向のスピルオ
ーバである。
これに対して、この実施例では第5図、第6図と、第
8図、第9図との比較から明らかなように短軸方向及び
長軸方向ともに同一偏波の放射パターンは、ほぼ同じに
なる。また、第7図から明らかなように交差偏波におい
てスピルオーバは生じない。以上のように、この実施例
によれば、従来のオフセットパラボラ反射鏡の欠点が改
善される。
第17図はこの実施例の利得を実線で、従来のものの利
得を点線で示したもので、利得にして約0.4dB乃至0.5dB
(効率にして約5%)改善されている。
なお、上記の実施例では、1次放射器に放射パターン
の縦断面が円形のものを使用したが、放射パターンの縦
断面が円に近い楕円のものを使用することもある。その
場合、焦点から見た反射鏡の形状が楕円となるように反
射鏡を構成すればよい。
<発明の効果> 以上のように、この発明によれば、長軸方向のスピル
オーバを押えると共に、周縁部での照射レベルを均一化
することができ、効率を向上させることができる。特
に、焦点位置から周縁部を見た角度がほぼ等しいので、
オフセットパラボラ反射鏡の開口面の中心と最大振幅点
とを一致させることができ、アンテナ効率の低下や指向
性の乱れを生じることはない。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明によるオフセットパラボラ反射鏡の1
実施例の側面図、この側面図におけるA−A線に沿う断
面図及びA−A線方向から見た図、第2図は同実施例の
正面図、第3図は従来のオフセットパラボラ反射鏡の側
面図、第4図は第3図のA−A線に沿う断面図、第5図
は上記の実施例の長軸方向の同一偏波の±18度の放射パ
ターン図、第6図は上記の実施例の長軸方向の同一偏波
の±180度の放射パターン図、第7図は長軸方向の交差
偏波の±180度の放射パターン図、第8図は上記の実施
例の短軸方向の±18度の同一偏波の放射パターン図、第
9図は上記の実施例の短軸方向の±180度の同一偏波の
放射パターン図、第10図は上記の実施例の短軸方向の±
180度の交差偏波の放射パターン図、第11図は従来のオ
フセットパラボラ反射鏡の長軸方向の±18度の同一偏波
の放射パターン図、第12図は従来のオフセットパラボラ
反射鏡の長軸方向の±180度の同一偏波の放射パターン
図、第13図は従来のオフセットパラボラ反射鏡の長軸方
向の交差偏波の±180度の放射パターン図、第14図は従
来のオフセットパラボラ反射鏡の短軸方向の±18度の同
一偏波の放射パターン図、第15図は従来のオフセットパ
ラボラ反射鏡の短軸方向の±180度の同一偏波の放射パ
ターン図、第16図は±180度の交差偏波の放射パターン
図、第17図は従来のオフセットパラボラ反射鏡と上記実
施例との利得−周波数特性図である。 2……オフセットパラボラ反射鏡。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転パラボラ反射鏡の一部を切取った形状
    に形成されたオフセットパラボラ反射鏡であって、この
    パラボラ反射鏡の焦点位置からその周縁部を見た形状が
    ほぼ円形になるように形成したオフセットパラボラ反射
    鏡。
  2. 【請求項2】上記焦点位置に配置される一次放射器が、
    上記オフセットパラボラ反射鏡の開口中心を向き、その
    放射パターンの断面がほぼ円形である特許請求の範囲第
    1項記載のオフセットパラボラ反射鏡。
JP7383888A 1988-03-28 1988-03-28 オフセットパラボラ反射鏡 Expired - Lifetime JP2592646B2 (ja)

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JPH01245708A JPH01245708A (ja) 1989-09-29
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013026802A (ja) * 2011-07-20 2013-02-04 Fujitsu Ltd 通信装置、および通信方法
WO2013031396A1 (ja) 2011-08-26 2013-03-07 日本電気株式会社 アンテナ装置

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
電子通信学会誌、62[12](昭54−12)P.1406−1413

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