JP2590240Y2 - 長根作物の掘り取り機 - Google Patents

長根作物の掘り取り機

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JP2590240Y2
JP2590240Y2 JP1997000569U JP56997U JP2590240Y2 JP 2590240 Y2 JP2590240 Y2 JP 2590240Y2 JP 1997000569 U JP1997000569 U JP 1997000569U JP 56997 U JP56997 U JP 56997U JP 2590240 Y2 JP2590240 Y2 JP 2590240Y2
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steering
tilling
soil
crop
blade
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JP1997000569U
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JPH09570U (ja
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義人 安久津
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義人 安久津
安久津 昌義
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  • Harvesting Machines For Root Crops (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】この考案は、トラクター等の
動力車により牽引されて作業する長根作物の掘り取り機
に関するものである。
【0002】
【技術的背景】牛蒡、長芋等の長根作物の収穫に際し、
動力機、例えばトラクター等に牽引されて走行する作業
機により走行運動を作動源とし、耕耘刃をもって収穫す
る作業の掘り取り機に係るものである。
【0003】
【従来の技術】一畝に対し、被収穫物育成列を中心とし
て、左右両側で、比較的小寸法の間隙となるような寸法
を介して一対の耕耘柱を設置し、該耕耘柱の下端に前部
を下方に指向させた耕耘刃を設けた長根作物の掘取機が
該作物の育成家間で一般に知られている。
【0004】また上記構成の形態に加えて耕耘柱の高さ
における中間位置より後方を指向する挾板と称する補助
板を装着したものも知られている。これらの形態の相違
点は、該掘取機を用いる土壌特性の粘度により適宜使い
分けられている。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前記した耕耘刃型の掘
取機の作用について触れてみれば、前傾した耕耘刃は、
被収穫物である長根作物の下端(先端)位置よりもまだ
深い位置で作用するように設定され、これを設定位置ま
で潜入させ、かつ、トラクター等の動力走行車に掘取機
を走行させることにより、二体一対の耕耘柱間の土壌を
被収穫物を擁持したまま、前記前傾する耕耘刃の前後の
高低差分の高さを圃場面より隆出させる。
【0006】そのとき、隆出した作物を含む土塊は周囲
にあった土圧からの開放と隆出作用による移行現象によ
り、作物はその周囲の土塊と肌離れ現象を生じて収穫を
容易にしている。
【0007】上記の作用は、該掘取機としての理想の作
用であるが、しかしながら収穫全量が、この理想の作用
が達成されるかというと、そうではなく、中には隆出作
用の中途で周囲土壌と部分的な肌離現象を生じ、一対の
耕耘柱で抱持された部分が、該耕耘柱の通過後に、隆出
部分の重量の平衡が破られ、隆出作用によって形成され
た空所に分断された土塊が落下する現象の多発が見られ
る。
【0008】こうなると分断された土塊とともに作物も
同時に分断され、全姿全長収穫を身上とする該作物の商
品価値は、この収穫時において喪失する。
【0009】上記のような現象による作物の損傷は、特
に耕耘柱の中間に挾板と称する補助片を装着した種類の
ものに多くが見られ、該挾板のないものにおいては多様
な切損現象が認められる。
【0010】また、作業装置を牽引するトラクター等の
牽引動力車の特性にあっては操舵操作において、操舵輪
は前輪にもかかわらず、後輪が前輪の操舵方向と反対側
に横流れを起こす傾向があり、トラクターと作業機との
直結型で連結部に枢支箇所を有さない長根作物掘取機に
あっては、後輪の流れ出し現象に倍加して、小間隙構成
した相対向する耕耘柱が後輪の流れ出しに伴って大きく
横動し、これによってまだ収穫しない土中の被収穫物に
接触し、掘り取り前の段階で作物に損傷を与える事態も
稀ではない。
【0011】この考案は、長根作物の掘取機にあって、
作物ならびに該作物を包囲する土壌を、作物の全姿が健
全で、かつ、全く損傷のない状態のまま地表位よりも上
位に隆出させ、掘取機から離れた際に作物と土塊とが分
離し易くして、作物だけの分離収穫を容易にするととも
に、また、トラクターの操舵の際に舵取円盤の操舵方向
を同方向に操作して、トラクター後輪の横動滑り出し現
象作用に抵抗を付与して耕耘軌跡の正常値を維持するこ
とを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この考案は、上記の目的
を達成させるための手段として、長根類作物の掘取機に
おいて、先端にヒッチ連結部材を設け、後端に分離板を
有する耕耘刃を備えた耕耘柱を取り付け部材を介して装
着したフレームの中間に舵取枠を垂下して取り付け、舵
取円盤を回転自在に枢着した舵取部材を舵取り自在に枢
支するとともに、該舵取部材の一部より舵取ハンドルを
その先端が後方を指向するように取り付けてなるもので
ある。
【0013】
【考案の実施の形態】前傾した耕耘刃は、牽引された走
行作用により土中に潜行する作用が生じるが該耕耘刃を
支持している耕耘柱によってその走行深さ位置を一定状
態に規制されることによって維持される。
【0014】これら耕耘柱ならびに耕耘刃の牽引による
走行により相対向する一対の耕耘柱により間隙内中央部
に被収穫作物を在置させた、ある比較的小寸法幅の帯状
範囲を区画して地中方向に切り裂き、そしてその耕耘柱
の下端に設置した前傾状態で、かつ、平行位置にある耕
耘刃のそれぞれが、各々の先端を結ぶ線が地表とほぼ平
行状態を維持しつつ、地表部と土深部とを分離するよう
にして前進し、地表部側は土塊となり、かつ、後方に続
く耕耘刃の前傾斜面によって移動を促され、その移動方
向を上方に規制して導き、そして、移動作用を強制的に
受けた土塊は後続して来る耕耘柱によって該耕耘柱の外
側土壌との連繋を断つことにより、これによって完全分
離した形成土塊は、耕耘柱との装着位置より後方部の耕
耘刃の前傾構成に促がされ一挙に地表方向への揚上作用
を呈する。
【0015】以上は本考案の作用でもあり、この状態は
従前の耕耘刃における作用と同様である。
【0016】この考案においては、前記したように耕耘
刃によって土塊形成、そして耕耘柱によって横隣する土
壌との分離によって形成された移動体は前記耕耘刃後端
に接続形成された垂直もしくは垂直に近似する形態の一
対の分離板が相対向する間隙内において、恰も挾持され
た状況を呈し、その形態が保護され、これが前方から新
規な土塊の間断ない押圧到来作用に押されて、前傾状態
にある耕耘刃の長手方向における後方の延長線上に送り
出される。
【0017】これらの作用を受ける移動土体は、土壌側
から見れば、耕耘刃の軌跡方向を前後動するものではな
く、単に上方への移動形態であり、耕耘刃ならびに分離
板で上方揚上作用、塊状維持保護を受けた移動塊はその
上層部は圃場地表線より上方に揚上され、これによって
周囲土圧からの開放に伴って拡散現象が生じ土塊形態の
解体とともに作物からの肌離れ作用が同時に発生する。
【0018】一方、地中においては分離板が通過してい
った被抱挾土塊は、直接分離板が接触してなかった上位
部分が揚上作用により外側の不動土壌との摩擦作用によ
り塊体が破壊され、これによって作物に付着した土が肌
離れ作用を呈し、と、同時に砂崩形態を形成し、揚上に
よって形成された空洞化した凹所に雪崩込み現象が発生
し、自ずからの埋め戻し作用が働く。
【0019】これらの前記の地表方の作用と相俟って被
収穫物は、その周囲に固結した塊状の土と、肌離れ、も
しくは肌離れに近い状態で、かつ、地表もしくは擂砕状
態の地表近くの地中に全姿が健全のまま育成状態より決
別し、収穫を容易とする形態にする。
【0020】ここで、従前の作用について触れてみる
と、耕耘刃によって土壌と分離された部分が塊状となっ
て揚上作用を受ける。これに伴って揚上によって形成さ
れた空洞に揚上土塊が再び落下する現象を呈するもので
ある。
【0021】これは、耕耘刃により強制的な移動作用を
受ける際に、同時形成される移動重量の偏位によるもの
か、塊状形成においても崩壊と圧縮作用とを同時に受
け、被作物に対して土との肌離れ作用を呈した部分と、
以前より尚一層の固結状態を形成する部分とを構成する
箇所があるものと考えられる。
【0022】このような状態が形成された時点におい
て、その下方に空洞が形成され、かつ、耕耘刃の通過に
よって、その支持力が消滅された土塊は自ずからの荷重
を支持しきれなくなり、支持力が最も希薄する土が肌離
れを起こした部分の作物における支持力限界以上の土塊
の荷重がかかると、作物の切断という状態をもって空洞
を埋め込む事例が最も多発するものである。
【0023】これは耕耘刃により圃場土壌と、被収穫物
を含むその周囲の土を分離剥離ならびに揚上作用によっ
て逆に揚上を所望する箇所に対し反対に圧縮作用を付与
し、かつ、これらの移動作用によって不均一の土塊が形
成されるものと考えられている。即ち、耕耘刃のみでは
その期待作用の総合的な隆出という土壌の形態の変化形
成が不足するものであると考えられる。
【0024】また、牽引動力車のトラクターと一体とな
るように接続する掘取機にあっては、トラクターの操舵
特性として前輪の操舵方向とに対し後輪は操舵輪とは反
対側の方向に横滑り現象を生じる作用によって、該後輪
より後方にある掘取機は、後輪の横滑り現象よりもはる
かに大となり、一対が小間隙寸法で形成されている耕耘
柱が、意に反する横滑り現象によって、左右いずれか一
方の耕耘柱が掘り揚げ作用前の作物に接触して土中にお
ける損傷を防止する目的から、掘取機の意に反する横滑
り現象を無くする手段として、掘取機のフレームに舵取
円盤を設け、該舵取円盤に対し牽引車と同方向の操舵を
行うことにより、該牽引車の後輪の横滑り現象に抵抗を
与えて、不要の作用を防止するものである。
【0025】これらの操作は、走行する掘取機に追随す
る収穫作業員が、掘取機より後方に突出している舵取ハ
ンドルを操作するとともに、牽引車後輪の状況に見あわ
せて、その操舵を行い、かつ、該操舵状態を固定するも
のである。
【0026】その固定手段は、舵取ハンドルの手元位置
に設けたレバーにより、該舵取ハンドルと平行して前後
動するリンクの先端を、舵取枠の一部に設けた操作盤に
設けた左・右・中立の3箇所の係止孔のうちの1箇所に
挿入して固定操作を行い、また、固定解除の操作は前記
レバーに装着したスプリングの弾力に抗して、リンクに
対して引き動作を与えて解除するもので、該解除操作を
行わない限り、設定した係止孔との挿入嵌合状態が続行
され、操舵状態が維持されるものである。
【0027】次に、この考案の実施例を図とともに説明
すれば、先端にヒッチ連結部材2を設けたフレーム1の
後部に取付け部材3を介し、かつ、下端に耕耘刃4を有
する耕耘柱5の上部を装着する耕耘掘装置において、先
端に、斜め下方にして耕耘柱5に装着する耕耘刃4の後
端に、垂直もしくは垂直に近似する面体で形成する分離
板6を取り付けた支杆7をその先端位置で前記耕耘刃4
の後方延長線上となるようにしてボルト・ナット等より
なる接続部材8をもって耕耘刃4と着脱自在にとなるよ
うにしたものである。
【0028】また、先端にヒッチ連結部材2を設け、後
端に分離板6を有する耕耘刃4を備えた耕耘柱5を取り
付け部材3を介して装着したフレーム1の中間に舵取枠
9を垂下して取り付け、舵取円盤10を回転自在に枢着
した舵取部材11を舵取り自在に枢支するとともに、該
舵取部材11の一部より舵取ハンドル12をその後端が
後方を指向するように取り付けてなるものである。
【0029】舵取円盤10に与える操舵方向を固定手段
13によって固定、固定解除ができるようにしてなるも
のである。
【0030】固定手段13にあっては、舵取ハンドル1
2の後端に枢着したレバー13aの一端に回動自在に枢
支されたリンク13bを接続し、舵取ハンドル12に設
けたブラケットにより前後動を自在に支持するととも
に、該リンク13bの一部と舵取ハンドル12とをスブ
リング13cで接続してリンク13bに対し前記レバー
13aの装備位置とは逆方向への引き作用を常に付与し
ておくものである。
【0031】前記リンク13bが対応する操作盤13d
は、舵取枠9の一部としてリンク13bの先端が離接で
きる位置に形成し、かつ、リンク13b先端と対向する
面に左・右・中立用係止孔13eの3箇を横列凹設また
は貫通穿設してなるものである。
【0032】
【考案の効果】この考案は以上のように、長根類作物の
掘取機において、該掘取機を直結して牽引する牽引車
が、その特性として操舵の際に生ずる後輪の横滑り現象
を、掘取機に設けた舵取円盤の操舵によって、前記後輪
の横滑りの発生現象が生じにくい抵抗を付与でき、地中
の作物と平行する位置にある耕耘柱が作物に対する偏位
走行を防止して、該作物に対しての接触による損傷を未
然に防止し得る等の効果あるものである。
【0033】また、一対の前傾する耕耘刃の後端にその
前傾角度を維持して設けた分離板によって被収穫物を包
含した土壌を圃場耕作地面より上方に隆出させ、該隆出
時における周囲不動土壌との接触により土塊の擂砕作用
によって作物に付着した土に肌離れ作用を付与して手収
穫を容易にするとともに、また、地表上への隆出時に擂
砕された一部の土を掘り上げによって形成された地中空
所に自然形をもって埋め戻し作用を行って、掘り揚げた
土を含む収穫物の落下を防止して該収穫物に対する損傷
を、でき得る限り軽減して全姿健全な収穫を期待できる
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
図1 掘取機の側面図 図2 図1の背面図 図3 舵取円盤構成の詳細側面図
【符号の説明】
1 フレーム 2 ヒッチ連結部材 3 取り付け部材 4 耕耘刃 5 耕耘柱 6 分離板 7 支杆 8 接続部材 9 舵取枠 10 舵取円盤 11 舵取部材 12 舵取ハンドル 13 固定手段 13a レバー 13b リンク 13c スプリング 13d 操作盤 13e 係止孔

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長根類作物の掘取機において、先端にヒ
    ッチ連結部材2を設け、後端に分離板6を有する耕耘刃
    4を備えた耕耘柱5を取り付け部材3を介して装着した
    フレーム1の中間に舵取枠9を垂下して取り付け、舵取
    円盤10を回転自在に枢着した舵取部材11を舵取り自
    在に枢支するとともに、該舵取部材11の一部より舵取
    ハンドル12をその後端が後方を指向するように取り付
    けてなることを特徴とする長根作物の掘り取り機。
JP1997000569U 1997-01-27 1997-01-27 長根作物の掘り取り機 Expired - Lifetime JP2590240Y2 (ja)

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JPH09570U JPH09570U (ja) 1997-12-22
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