JP2589777Y2 - エアゾール装置 - Google Patents

エアゾール装置

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JP2589777Y2
JP2589777Y2 JP1992031407U JP3140792U JP2589777Y2 JP 2589777 Y2 JP2589777 Y2 JP 2589777Y2 JP 1992031407 U JP1992031407 U JP 1992031407U JP 3140792 U JP3140792 U JP 3140792U JP 2589777 Y2 JP2589777 Y2 JP 2589777Y2
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aerosol
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sponge
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Inventor
聡 目加多
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株式会社大阪造船所
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はエアゾール装置に関す
る。さらに詳しくは、内容物に不溶性微粒子が混入して
いる場合でも、噴出通路を詰まらせないエアゾール装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エアゾール装置の噴霧ノズルは内径が0.
3 〜1.0mm ときわめて細いので、内容物中に原液ないし
噴射剤に溶けない微粒子が混入しているときは、それら
の微粒子が噴霧ノズルを詰まらせることがある。従来は
かかる微粒子が噴霧ノズルまで上がってこないように、
図5に示すようにディップチューブ51の下端開口部5
2またはバルブケーシング53の下端開口部54に網目
状のフィルタFを設け、前記微粒子がバルブ内に侵入し
ないようにしている。そのようなフィルタFは、通常は
バルブケーシングやディップチューブに一体形成した遮
断壁に多数の微細な孔55を形成して構成する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】不溶解性の微粒子の数
が少ない場合は、従来の網目状のフィルタFで充分であ
るが、微粒子の数が多い場合はフィルタFの目が詰っ
て、噴出流量が少なくなり、極端な場合は噴霧できなく
なることもある。本考案はかかる従来のエアゾール装置
におけるフィルタFの問題を解消し、多数の不溶解性の
微粒子が内容物に混入または折出している場合でも、噴
霧ノズルなどを詰まらせることがないエアゾール装置を
提供することを技術課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】本考案のエアゾール装置
は、容器と、該容器内から外部への通路に介在されるエ
アゾールバルブと、該エアゾールバルブの吸入側に半径
方向に開くように設けられた開口部と、その開口部を塞
ぐように嵌着された連続気泡のスポンジ製の環状のフィ
ルタとから構成される。かかるエアゾール装置において
は、前記エアゾールバルブの筒状のバルブケーシングに
半径方向に開口する窓を開口部として形成し、前記フィ
ルタをバルブケーシングのまわりに前記窓を塞ぐように
嵌着するのが好ましい。また前記開口部を、エアゾール
バルブのバルブケーシングの下方に設けた、下端が閉じ
られた筒状部に形成し、前記フィルタをその筒状部のま
わりに嵌着してもよい。さらに前記開口部を、エアゾー
ルバルブのバルブケーシングの下方に設けた、下端が閉
じられたディップチューブの下端近辺に形成し、前記フ
ィルタをそのまわりに嵌着してもよい。さらに前記スポ
ンジ製フィルタの上下面を、2枚の円板部材によって挟
圧するのが一層好ましい。
【0005】
【作用】本考案のエアゾール装置は、連続気泡のスポン
ジをフィルタとして採用しているので、不溶解性の微粒
子が連続気泡の途中に詰っても、多数の他の連続気泡が
連通状態を維持する。したがってきわめて多量の微粒子
をスポンジ製フィルタで遮断することができる。そのた
め多量の微粒子を含有する内容物を充填した場合でも、
エアゾール装置が途中で使えなくなるといた事態は避
けられる。さらに開口部を半径方向に開口させ、その外
周に嵌着した環状の連続気泡のスポンジ製フィルタで塞
ぐようにしているので、一層通路の詰まりを防止しう
る。請求項2記載のエアゾール装置は、筒状のバルブケ
ーシングに半径方向に開口する窓を形成し、その外周を
環状の連続気泡のスポンジ製フィルタで塞ぐようにして
いるので、バルブケーシングの下端を開口させる通常の
エアゾール装置に比してバルブケーシングへの通路の実
質上の断面積をきわめて大きくすることができる。すな
わちスポンジの体積の大部分を実質的な通路として利用
しうる。請求項3および4のエアゾール装置では、エア
ゾールバルブの下方の筒状部あるいはディップチューブ
に半径方向の開口部を形成しているので、エアゾールバ
ルブに至る通路の途中で不溶解性の微粒子をフィルタで
取り除くことができ、しかもフィルタ自体の詰まりが少
ない。
【0006】他方、請求項記載のエアゾール装置にお
いては、スポンジ製フィルタの上下面を円板部材で挟圧
しているので、上下からスポンジに入る流れが遮断さ
れ、スポンジ製のフィルタ内の流れは半径方向のみに制
限される。それゆえスボンジ製フィルタ内の通路の長さ
がどの向きに対してもほぼ同じとなり、微粒子を遮断す
る効果にバラツキが少ない。そのため設計上の微粒子遮
断性が確保され、エアゾール製品の不良品発生率が低減
される。
【0007】
【実施例】つぎに図面を参照しながら本考案のエアゾー
ル装置を説明する。図1は本考案のエアゾール装置の一
実施例を示す要部縦断面図、図2は図1のII−II線断面
図、図3および図4はそれぞれ本考案のエアゾール装置
の他の実施例を示す要部縦断面図である。図1において
1はエアゾールバルブAのバルブケーシングであり、有
底筒状の形態を備えている。バルブケーシング1の上部
は従来のものと同じようにリング状のパッキン2を介し
てマウンティングカップ3にカシメられ、容器4の上部
開口部5に取りつけられている。バルブケーシング1の
内部空洞6にはステム7が軸方向摺動自在に挿入され、
スプリング8により常時上方に付勢されている。ステム
7の上端には、噴霧ノズル9を備えた押ボタン10が嵌
着されている。
【0008】図1のバルブケーシング1の特徴は、その
下端が塞がれ、下部周壁11に図2に示すような半径方
向に開口する窓12が複数個設けられている点である。
なお通常であればディップチューブが嵌着される下端の
筒状部13は、そのまま残されている。さらにバルブケ
ーシング1の下部周壁11の外周には、前記窓12を塞
ぐように環状の連続気泡のスポンジ製フィルタ4が嵌ま
っている。フィルタ14の下面は、前記筒状部13のま
わりに嵌合またはカシメられる円板部材15で支持され
ており、それによりスポンジ製フィルタ14はマウンテ
ィングカップ3の下面16と円板部材15との間に挟着
されている。すなわち本実施例では、マウンティングカ
ップ3の一部が請求項3における2枚の円板部材のうち
の一方を構成している。
【0009】前記フィルタ14のスポンジとしては ポ
リエチレン、ポリプロピレンやナイロンなどの合成樹脂
を発泡させたもの、あるいは天然の海綿など、いずれも
採用しうるが、エアゾール製品の内容物に侵されず、し
かも適度な弾力性を有するもの、たとえばポリエチレン
スポンジがとくに好ましい。また連続気泡の大きさもと
くに限定されるものではなく、不溶解性の微粒子の大き
さに応じて、これを遮断しうる適切な大きさのものを用
いればよい。なおある程度は円板部材15によるフィル
タ14の挟圧力を変えることで、連続気泡の大きさを変
えることができる。
【0010】前記円板部材15はポリエチレン、PO
M、PAなどの合成樹脂の成形品が好ましいが、アルミ
ニウム、ブリキなどの金属から形成することもできる。
また窓12の大きさや個数もとくに限定されないが、フ
ィルタ14内の流路抵抗が大きいので、可能な範囲で窓
12の開口面積を大きくするのが好ましい。叙上のごと
く構成されるエアゾール装置において、押ボタン10を
押し込むと、容器4の内部に充填された内容物はフィル
タ14の連続気泡を通ってバルブの内部空洞6に入って
いく。そのため内容物に不純物が混入していたり、ある
いは折出した不溶解物などの微粒子が入っている場合で
も、それらの微粒子はフィルタ14でせき止められるの
で、ノズル19やステム7の小孔17を詰らせるおそれ
がない。またいくつかの連続気泡が詰っても、他の連続
気泡により充分に流路が確保される。さらにフィルタ1
4を上下の円板部材で挟着しているので、フィルタ14
と下部周壁11との隙間から微粒子が入りこむおそれが
ない。
【0011】図1〜2の実施例ではバルブケーシング1
まわりにフィルタ14を設けているが、たとえば図3に
示すように、前記筒状部13に窓18を設けると共に、
その周囲に貫通孔21を有する円板部材22および凹部
23を有する円板部材24をそれぞれ嵌合させ、両者の
間に環状のスポンジ製フィルタ14を挟着するようにし
てもよい。さらに図4に示すように、ディップチューブ
25の下端近辺に円板部材22、24およびフィルタ1
4を取りつけることもできる。
【0012】
【考案の効果】エアゾール装置の内容物に、不溶解性の
微粒子が多量に混入している場合でも、体積の大きいス
ポンジ製フィルタで微粒子をせき止めるので、噴霧ノズ
ルなどが詰まるおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のエアゾール装置の一実施例を示す要部
断面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】本考案のエアゾール装置の他の実施例を示す要
部断面図である。
【図4】本考案のエアゾール装置のさらに他の実施例を
示す要部断面図である。
【図5】従来のフィルタ付きエアゾール装置の一例を示
す要部断面図である。
【符号の説明】
1 バルブケーシング 3 マウンティングカップ 4 容器 11 下部周壁 12 窓 13 筒状部 14 スポンジ製フィルタ 15 円板部材 18 窓 22 円板部材 24 円板部材

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器と、該容器内から外部への通路に介
    在されるエアゾールバルブと、該エアゾールバルブの吸
    入側に半径方向に開くように設けられた開口部と、その
    開口部を塞ぐように嵌着された連続気泡のスポンジ製
    環状のフィルタとからなるエアゾール装置。
  2. 【請求項2】 前記開口部が、エアゾールバルブの筒状
    のバルブケーシングに形成されたであり、前記スポン
    ジ製フィルタがバルブケーシングのまわりに前記窓を塞
    ぐように嵌着されている請求項1記載のエアゾール装
    置。
  3. 【請求項3】 前記開口部が、エアゾールバルブのバル
    ブケーシングの下方に設けた、下端が閉じられた筒状部
    に形成されており、前記フィルタがその筒状部のまわり
    に嵌着されている請求項1記載のエアゾール装置。
  4. 【請求項4】 前記開口部が、エアゾールバルブのバル
    ブケーシングの下方に設けた、下端が閉じられたディッ
    プチューブの下端近辺に形成されており、前記フィルタ
    がその筒状部のまわりに嵌着されている請求項1記載の
    エアゾール装置。
  5. 【請求項5】 前記スポンジ製フィルタの上下面が、2
    枚の円板部材によって挟圧されてなる請求項1、、3
    または4記載のエアゾール装置。
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