JP2589702Y2 - 磁気再生装置 - Google Patents

磁気再生装置

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JP2589702Y2
JP2589702Y2 JP1992024326U JP2432692U JP2589702Y2 JP 2589702 Y2 JP2589702 Y2 JP 2589702Y2 JP 1992024326 U JP1992024326 U JP 1992024326U JP 2432692 U JP2432692 U JP 2432692U JP 2589702 Y2 JP2589702 Y2 JP 2589702Y2
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暉 遠山
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株式会社三協精機製作所
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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は磁気ストライプにF2F
方式で記録されているディジタル信号を磁気ヘッドで検
出して復調回路で復調する磁気再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録再生装置は、磁気ストライプに
F2F方式で変調されて記録されたデータ(ディジタル
信号)を磁気ヘッドで検出して復調回路で復調する装置
が一般的に用いられており、復調回路には1チップのI
Cとして普及している三菱電機製のM54914FPな
どが用いられている。磁気カードリーダ,磁気通帳リー
ダ等の磁気記録再生装置では、F2F方式のデータフォ
ーマットはデータの最初と最後にプリアンブルとポスト
アンブルとが付けられるのが普通である。
【0003】上記復調回路はF2F方式のデータフォー
マットがデータの最初と最後にプリアンブルとポストア
ンブルとが付けられるものである場合には図4に示すよ
うに磁気ヘッドの検出信号からその正のピークで立ち上
がって負のピークで立ち下がるF2F方式のディジタル
信号を作り、このディジタル信号より読み取りデータR
DDを順次に復調してラッチしながらそのディジタル信
号より1ビット遅れでクロックRCPと共に出力する。
また、F2F方式のデータフォーマットにはデータの最
後にポストアンブルを付けないものがある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】磁気カードリーダ,磁
気通帳リーダ等の磁気記録再生装置では、F2F方式の
データフォーマットはデータの最初と最後にプリアンブ
ルとポストアンブルとが付けられるのが普通であるの
で、1チップのICとして普及しているM54914F
Pなどの復調回路で磁気ヘッドの検出信号からF2F方
式のディジタル信号を作ってこのディジタル信号より読
み取りデータRDDを順次に復調してラッチしながらそ
のディジタル信号より1ビット遅れでクロックRCPと
共に出力することができ、問題は無かった。
【0005】ところが、データの最後にポストアンブル
を付けないF2F方式のデータフォーマットを用いる磁
気再生装置では、1チップのICとして普及しているM
54914FPなどの復調回路を用いた場合にはデータ
の最後にポストアンブルが付いていないために復調回路
が図5に示すように読み取りデータRDDの最終ビット
をラッチしたままで出力できなかった。このため、復調
回路は1チップのICとして普及しているM54914
FPなどの復調回路を使用することができず、特別な回
路構成にしなければならなかった。
【0006】本考案は上記欠点を改善し、データの最後
にポストアンブルを付けないF2F方式のデータフォー
マットでも1チップのICとして普及している復調回路
を使用して読み取りデータを最終ビットまで出力するこ
とができる磁気再生装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案は、磁気ストライプにF2F方式で記録され
ているデータを磁気ヘッドで検出して復調回路で復調す
る磁気再生装置において、前記磁気ヘッドでディジタル
信号の最終ビットを検出した後に擬似検出信号を生成し
て前記復調回路へ出力する擬似検出信号生成手段を備
、データの後にポストアンブルが付けられていないと
きは前記擬似検出信号により読み取りデータの最終ビッ
トを出力するようにしたものである。
【0008】
【作用】磁気ストライプにF2F方式で記録されている
データが磁気ヘッドで検出されて復調回路で復調され、
擬似検出信号生成手段は磁気ヘッドでディジタル信号の
最終ビットを検出した後に擬似検出信号を生成して復調
回路へ出力する。データの後にポストアンブルが付けら
れていないときは擬似検出信号により読み取りデータの
最終ビットが出力される。
【0009】
【実施例】図1は本考案の一実施例の回路構成を示す。
図1において、RHは走行中のカードからなる媒体の磁
気ストライプにF2F方式で記録されているディジタル
信号を検出する再生用磁気ヘッドであり、そのカードは
走行駆動機構により駆動されて所定の通路を走行する。
LD及びPTはホトセンサを構成する発光ダイオード及
びフォトトランジスタであり、上記カードを通路の所定
位置で光学的に検知する。IC1は1チップのICとし
て普及して市販されている復調回路であり、例えば三菱
電機製のM54914FPが用いられる。
【0010】IC2a,IC2bはICにより構成され
た増幅器であり、増幅器IC2aは出力端子と反転入力
端子との間に抵抗R1及びコンデンサC1の直列回路、
抵抗R2、ダイオードD1,D2の逆並列回路が並列に
接続されて積分回路を構成している。IC3a,IC3
bはICにより構成された増幅器、D3〜D6はダイオ
ード、R3〜R19は抵抗、C2〜C9はコンデンサで
あり、復調回路IC1は積分回路IC2a,R1,C
1,D1,D2及び増幅器IC2b、ダイオードD3,
D4、抵抗R12〜R19、コンデンサC4〜C8が外
付けされている。増幅器IC3a及びダイオードD5,
D6、抵抗R10,11、コンデンサC3は再生用磁気
ヘッドRHがカードの磁気ストライプに記録されている
データの最終ビットを検出した後に擬似検出信号を生成
して復調回路IC1へ出力するための回路を構成し、抵
抗R9及びコンデンサC9は遅延回路を構成している。
【0011】次に、この実施例の動作を説明する。この
実施例はカードの磁気ストライプにF2F方式で記録さ
れているデータを検出して復調するが、図2および図3
はカードの磁気ストライプに記録されているデータのF
2F方式データフォーマットがデータの最後にポストア
ンブルを付けないものがある場合のタイミングチャート
である。
【0012】発光ダイオードLDおよびフォトトランジ
スタPTはカードを通路の所定位置で検出し、再生用磁
気ヘッドRHは走行中のカードの磁気ストライプにF2
F方式で記録されているディジタル信号を検出する。フ
ォトトランジスタPTのカード検知信号は増幅器IC3
a,IC3bにより増幅され、増幅器IC3aの出力信
号が復調回路IC1へ出力される。復調回路IC1は増
幅器IC3aの出力信号信号により動作して再生用磁気
ヘッドRHの検出信号からその正のピークで立ち上がっ
て負のピークで立ち下がるF2F方式のディジタル信号
を作り、このディジタル信号より読み取りデータRDD
を順次に復調してラッチしながらそのディジタル信号よ
り1ビット遅れでクロックRCPと共に出力する。この
復調動作時には増幅器IC3aの出力信号が高レベルで
あり、ゲート回路を構成しているダイオードD5,D6
がオフになって復調回路IC1には影響しない。
【0013】再生用磁気ヘッドRHがカードの磁気スト
ライプに記録されているデータの最終ビットを検出した
後に、カードが発光ダイオードLDおよびフォトトラン
ジスタPTのカード検知位置を通過して増幅器IC3a
の出力信号が低レベルになり、抵抗R11を通して電流
が流出する。このとき、増幅器IC3bの出力信号が高
レベルとなり、コンデンサC3が充電される。抵抗R1
1の抵抗値は抵抗R10の抵抗値より大きく設定されて
おり、ダイオードD6がオンして高レベルの擬似検出信
号が復調回路IC1に入力される。
【0014】復調回路IC1はダイオードD6からの擬
似検出信号によりPK0端子の出力信号が再生用磁気ヘ
ッドRHのデータ最終ビット検出後に変化することにな
り、読み取りデータRDDの最終ビットとクロックRC
Pとを出力する。その後、復調回路IC1は増幅器IC
3aから抵抗R9及びコンデンサC9からなる遅延回路
を通して入力される入力信号が低レベルになることによ
り、動作を終了する。
【0015】また、復調回路IC1は、カードの磁気ス
トライプにF2F方式で記録されているデータのデータ
フォーマットがデータの最後にポストアンブルを付ける
F2F方式のデータフォーマットである場合には、再生
用磁気ヘッドRHの検出信号から同様に読み取りデータ
RDDを復調して1ビット遅れでクロックRCPと共に
出力し、かつ、ポストアンブルにより最終ビットもクロ
ックRCPと共に出力する。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、磁気スト
ライプにF2F方式で記録されているデータを磁気ヘッ
ドで検出して復調回路で復調する磁気再生装置におい
て、前記磁気ヘッドでディジタル信号の最終ビットを検
出した後に擬似検出信号を生成して前記復調回路へ出力
する擬似検出信号生成手段を備え、データの後にポスト
アンブルが付けられていないときは前記擬似検出信号に
より読み取りデータの最終ビットを出力するようにした
ので、データの最後にポストアンブルを付けないF2F
方式のデータフォーマットでも1チップのICとして普
及している復調回路を使用して読み取りデータを最終ビ
ットまで出力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す回路図である。
【図2】同実施例のタイミングチャートである。
【図3】同実施例のタイミングチャートである。
【図4】従来装置のタイミングチャートである。
【図5】従来装置のタイミングチャートである。
【符号の説明】
IC1 1チップICの復調回路 LD カード検知用発光ダイオード PT カード検知用フォトトランジスタ IC3b 擬似検出信号生成用増幅器 C3 擬似検出信号生成用コンデンサ D5,D6 擬似検出信号生成用ダイオード

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ストライプにF2F方式で記録されて
    いるデータを磁気ヘッドで検出して復調回路で復調する
    磁気再生装置において、前記磁気ヘッドでディジタル信
    号の最終ビットを検出した後に擬似検出信号を生成して
    前記復調回路へ出力する擬似検出信号生成手段を備え
    データの後にポストアンブルが付けられていないときは
    前記擬似検出信号により読み取りデータの最終ビットを
    出力するようにしたことを特徴とする磁気再生装置。
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