JP2587331Y2 - 動物用注射針 - Google Patents
動物用注射針Info
- Publication number
- JP2587331Y2 JP2587331Y2 JP1993033554U JP3355493U JP2587331Y2 JP 2587331 Y2 JP2587331 Y2 JP 2587331Y2 JP 1993033554 U JP1993033554 U JP 1993033554U JP 3355493 U JP3355493 U JP 3355493U JP 2587331 Y2 JP2587331 Y2 JP 2587331Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- needle
- animal
- injection needle
- injection
- metal
- Prior art date
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- Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、動物用注射針の構造に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来の動物用注射針を用いた注射
器の模式図である。図において、１は注射器、２は注射
器１の注射筒（バレルともいう）で、その側面には目盛
等が標記されており、一端にはつば部３が設けられ、他
端にはルアーチップ４が突設されている。５は注射筒２
内に挿入されるプランジャーで、一端にはプランジャー
５の操作とストッパーを兼ねたハンドル６が設けられ、
他端には注射筒２の内周に摺接されたラバーチップ７が
設けられている。
器の模式図である。図において、１は注射器、２は注射
器１の注射筒（バレルともいう）で、その側面には目盛
等が標記されており、一端にはつば部３が設けられ、他
端にはルアーチップ４が突設されている。５は注射筒２
内に挿入されるプランジャーで、一端にはプランジャー
５の操作とストッパーを兼ねたハンドル６が設けられ、
他端には注射筒２の内周に摺接されたラバーチップ７が
設けられている。
【０００３】８は動物用注射針で、金属針９と、一端の
中心部に金属針９が挿通して固着された針基１０とから
構成されており、針基１０の他端は注射筒２のルアーチ
ップ４に接続される。そして、注射器１は注射筒２、プ
ランジャー５および動物用注射針８により構成される。
中心部に金属針９が挿通して固着された針基１０とから
構成されており、針基１０の他端は注射筒２のルアーチ
ップ４に接続される。そして、注射器１は注射筒２、プ
ランジャー５および動物用注射針８により構成される。
【０００４】このように構成した従来の動物用注射針８
を用いて、動物に注射を行う場合、まず、注射筒２のル
アーチップ４に動物用注射針８の針基１０をしっかりと
接続し、プランジャー５のハンドル６を引いて注射筒２
内に薬液を吸入する。ついで、ハンドルを僅かに押して
薬液が金属針９から出るかどうかを確認し、確認後、動
物の体（血管等）に金属針９を刺して注射筒２内の薬液
を動物に注射する。
を用いて、動物に注射を行う場合、まず、注射筒２のル
アーチップ４に動物用注射針８の針基１０をしっかりと
接続し、プランジャー５のハンドル６を引いて注射筒２
内に薬液を吸入する。ついで、ハンドルを僅かに押して
薬液が金属針９から出るかどうかを確認し、確認後、動
物の体（血管等）に金属針９を刺して注射筒２内の薬液
を動物に注射する。
【０００５】
【考案が解決しようとする課題】一般に、ブタなどの動
きの激しい動物に注射を行う際、注射中に暴れることに
より注射針が折れることが良くある。この時の金属針が
体内に残ったまま食肉として加工業者の手に渡り、肉塊
切断の際に電動機の歯が肉塊内の金属針に当たり、金属
針を飛ばしてしまうことにより作業従事者が怪我をした
り、電動鋸の歯をいためてしまうことが多々あった。ま
た、学校給食などでも問題になった、食肉加工品に金属
針が混入していた事件などもあった。このため、加工業
者は金属針の除去に非常に神経を費やしており、安価、
簡単、確実に金属針を除去する方法の開発が求められて
いた。上記のような従来の動物用注射針８を用いて動物
に注射を行うと、注射時において動物が動いてしまうこ
とが多いので、その力によって動物用注射針８が曲り、
図２のＡに示した金属針９と針基１０との接続部で折れ
て、金属針９のみが動物の体に刺さり、この細く掴みに
くい金属針９を抜き取ることは非常に困難であった。ま
た、刺さった金属針９が体内に入って食肉加工業従事者
や、食肉加工品を食する消費者に損傷を与える恐れがあ
った。
きの激しい動物に注射を行う際、注射中に暴れることに
より注射針が折れることが良くある。この時の金属針が
体内に残ったまま食肉として加工業者の手に渡り、肉塊
切断の際に電動機の歯が肉塊内の金属針に当たり、金属
針を飛ばしてしまうことにより作業従事者が怪我をした
り、電動鋸の歯をいためてしまうことが多々あった。ま
た、学校給食などでも問題になった、食肉加工品に金属
針が混入していた事件などもあった。このため、加工業
者は金属針の除去に非常に神経を費やしており、安価、
簡単、確実に金属針を除去する方法の開発が求められて
いた。上記のような従来の動物用注射針８を用いて動物
に注射を行うと、注射時において動物が動いてしまうこ
とが多いので、その力によって動物用注射針８が曲り、
図２のＡに示した金属針９と針基１０との接続部で折れ
て、金属針９のみが動物の体に刺さり、この細く掴みに
くい金属針９を抜き取ることは非常に困難であった。ま
た、刺さった金属針９が体内に入って食肉加工業従事者
や、食肉加工品を食する消費者に損傷を与える恐れがあ
った。
【０００６】本考案は、上記のような課題を解決するた
めになされたもので、注射時において注射針が折れた場
合でも針単独での体内への侵入を防止してその位置で保
持でき、外部から容易に視認できて確実に抜き取ること
のできる動物用注射針を提供することを目的としたもの
である。
めになされたもので、注射時において注射針が折れた場
合でも針単独での体内への侵入を防止してその位置で保
持でき、外部から容易に視認できて確実に抜き取ること
のできる動物用注射針を提供することを目的としたもの
である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本考案に係る動物用注射
針は、注射筒に接続される針基の先端に細径部を介して
保持部を設けて樹脂で一体成形した保持体と、保持体の
中心部に挿通して固定された金属針とからなり、細径部
の外径を針基および保持部の外径より細く形成したもの
である。
針は、注射筒に接続される針基の先端に細径部を介して
保持部を設けて樹脂で一体成形した保持体と、保持体の
中心部に挿通して固定された金属針とからなり、細径部
の外径を針基および保持部の外径より細く形成したもの
である。
【０００８】また、本考案に係る動物用注射針は、上記
の構成において、保持部を先端側が拡径されたほぼ円す
い状に形成したものである。
の構成において、保持部を先端側が拡径されたほぼ円す
い状に形成したものである。
【０００９】
【作用】注射筒に金属針とその保持体とからなる動物用
注射針を接続し、プランジャーを操作して注射器内に薬
液を吸入する。そして、金属針を動物の体に刺して薬液
を注射する。この時、動物用注射針は保持体の細径部で
折れ易くなっているので、注射時に動物が動いて動物用
注射針が折れた場合はこの細径部で折れ、保持体の保持
部によって金属針の体内への侵入を防ぎ、動物用注射針
の抜き取りを容易にする。
注射針を接続し、プランジャーを操作して注射器内に薬
液を吸入する。そして、金属針を動物の体に刺して薬液
を注射する。この時、動物用注射針は保持体の細径部で
折れ易くなっているので、注射時に動物が動いて動物用
注射針が折れた場合はこの細径部で折れ、保持体の保持
部によって金属針の体内への侵入を防ぎ、動物用注射針
の抜き取りを容易にする。
【００１０】
【実施例】図１は本考案の実施例の模式図である。な
お、図２で説明した従来例と同一部分には同じ符号を付
し、説明を省略する。
お、図２で説明した従来例と同一部分には同じ符号を付
し、説明を省略する。
【００１１】図において、１４は注射筒２のルアーチッ
プ４に接続される針基１０と、その先端部に外径の細い
細径部１５を介して形成され、かつ外周が円弧状で先端
部に向かって拡径されたほぼ円すい状の保持部１６とか
らなる、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で一
体成形された保持体で、金属針９が保持部１６から細径
部１５を介して針基１０内に挿通され、例えば接着剤に
より保持体１４に固着されている。そして、金属針９お
よび保持体１４により動物用注射針１７が構成される。
なお、細径部１５の外径は金属針９の外径の２倍以下に
設定することが望ましい。
プ４に接続される針基１０と、その先端部に外径の細い
細径部１５を介して形成され、かつ外周が円弧状で先端
部に向かって拡径されたほぼ円すい状の保持部１６とか
らなる、例えばポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂で一
体成形された保持体で、金属針９が保持部１６から細径
部１５を介して針基１０内に挿通され、例えば接着剤に
より保持体１４に固着されている。そして、金属針９お
よび保持体１４により動物用注射針１７が構成される。
なお、細径部１５の外径は金属針９の外径の２倍以下に
設定することが望ましい。
【００１２】このように構成された動物用注射針１７を
用いて動物に注射を行う場合は、まず、注射筒２のルア
ーチップ４に動物用注射針１７の保持体１４（針基１
０）をしっかりと接続し、プランジャー５のハンドル６
を引いて注射筒２内に薬液を吸入する。ついで、金属針
９から薬液が出るかどうかプランジャー５を僅かに押し
て確認し、確認後、動物の体（血管等）に金属針９を刺
して注射筒２内の薬液を動物に注射する。この時、動物
が動き、その力によって動物用注射針１７が曲げられる
と、細径部１５に応力が集中して動物用注射針１７はこ
の細径部１５から折れる。そして、折れた動物用注射針
１７は動物の体に刺さった状態のまま保持部１６によっ
てその位置に保持されて体内への侵入が防止されるとと
もに、外部から視認でき、保持部１６をつかんで容易に
抜き取ることができる。
用いて動物に注射を行う場合は、まず、注射筒２のルア
ーチップ４に動物用注射針１７の保持体１４（針基１
０）をしっかりと接続し、プランジャー５のハンドル６
を引いて注射筒２内に薬液を吸入する。ついで、金属針
９から薬液が出るかどうかプランジャー５を僅かに押し
て確認し、確認後、動物の体（血管等）に金属針９を刺
して注射筒２内の薬液を動物に注射する。この時、動物
が動き、その力によって動物用注射針１７が曲げられる
と、細径部１５に応力が集中して動物用注射針１７はこ
の細径部１５から折れる。そして、折れた動物用注射針
１７は動物の体に刺さった状態のまま保持部１６によっ
てその位置に保持されて体内への侵入が防止されるとと
もに、外部から視認でき、保持部１６をつかんで容易に
抜き取ることができる。
【００１３】なお、上述の実施例では金属針９を保持部
１６から細径部１５を介して針基１０内に挿通し、接着
剤などで保持体１４に固着した場合を示したが、保持体
１４の成形時に金属針９を保持部１６から細径部１５を
介して針基１０にインサートし、一体成形してもよい。
また、保持部１６の形状も上記実施例に限定するもので
はなく、各種の形状を適用することができる。
１６から細径部１５を介して針基１０内に挿通し、接着
剤などで保持体１４に固着した場合を示したが、保持体
１４の成形時に金属針９を保持部１６から細径部１５を
介して針基１０にインサートし、一体成形してもよい。
また、保持部１６の形状も上記実施例に限定するもので
はなく、各種の形状を適用することができる。
【００１４】さらに、実施例では薬液を動物に注射する
場合について説明したが、例えば血液を採取する場合に
もこの動物用注射針１７を用いることができ、同様の効
果を奏する。
場合について説明したが、例えば血液を採取する場合に
もこの動物用注射針１７を用いることができ、同様の効
果を奏する。
【００１５】
【考案の効果】以上のように本考案に係る動物用注射針
は、注射筒に接続される針基の先端に細径部を介して保
持部を設けて樹脂で一体成形した保持体と、保持体の中
心部に挿通して固定された金属針とからなり、細径部の
外径を針基および保持部の外径より細く形成したので、
注射時において動物が動いたりして動物用注射針が曲げ
られた場合は、動物用注射針の保持体の細径部に応力が
集中し、この細径部から折れる。これにより、折れた動
物用注射針は、保持体の保持部により、針単独での体内
への侵入が防止されてその位置に保持され、外部からそ
の位置を容易に視認することができ、注射針を確実に抜
き取ることができる。そして、動物に支障を与えない動
物用注射針を得ることができる。
は、注射筒に接続される針基の先端に細径部を介して保
持部を設けて樹脂で一体成形した保持体と、保持体の中
心部に挿通して固定された金属針とからなり、細径部の
外径を針基および保持部の外径より細く形成したので、
注射時において動物が動いたりして動物用注射針が曲げ
られた場合は、動物用注射針の保持体の細径部に応力が
集中し、この細径部から折れる。これにより、折れた動
物用注射針は、保持体の保持部により、針単独での体内
への侵入が防止されてその位置に保持され、外部からそ
の位置を容易に視認することができ、注射針を確実に抜
き取ることができる。そして、動物に支障を与えない動
物用注射針を得ることができる。
【００１６】また、本考案に係る動物用注射針は、上記
の構成において、保持部を先端側が拡径されたほぼ円す
い状に形成したので、注射時において動物用注射針が折
れた場合、保持部により注射針の体内への侵入を確実に
防止してその位置で保持することができ、外部からの視
認および抜き取りを容易にすることができる動物用注射
針を得ることができる。
の構成において、保持部を先端側が拡径されたほぼ円す
い状に形成したので、注射時において動物用注射針が折
れた場合、保持部により注射針の体内への侵入を確実に
防止してその位置で保持することができ、外部からの視
認および抜き取りを容易にすることができる動物用注射
針を得ることができる。
【図１】本考案の実施例の模式図である。
【図２】従来の動物用注射針を用いた注射器の模式図で
ある。
ある。
１ 注射器 ９ 金属針 １０ 針基 １４ 保持体 １５ 細径部 １６ 保持部 １７ 動物用注射針
Claims (2)
- 【請求項１】 注射筒に接続される針基の先端に細径部
を介して保持部を設けて樹脂で一体成形した保持体と、
該保持体の中心部に挿通して固定された金属針とからな
り、前記細径部の外径を針基および保持部の外径より細
く形成したことを特徴とする動物用注射針。 - 【請求項２】 前記保持部を先端側が拡径されたほぼ円
すい状に形成したことを特徴とする請求項１記載の動物
用注射針。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993033554U JP2587331Y2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 動物用注射針 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1993033554U JP2587331Y2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 動物用注射針 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH073653U JPH073653U (ja) | 1995-01-20 |
| JP2587331Y2 true JP2587331Y2 (ja) | 1998-12-16 |
Family
ID=12389780
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1993033554U Expired - Lifetime JP2587331Y2 (ja) | 1993-06-22 | 1993-06-22 | 動物用注射針 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2587331Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5912300B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2016-04-27 | 大成化工株式会社 | 針付きバレル及びプレフィルドシリンジ |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5026355A (en) * | 1990-01-23 | 1991-06-25 | Becton Dickinson And Company | Needle and hub assembly with needle contacting member |
-
1993
- 1993-06-22 JP JP1993033554U patent/JP2587331Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH073653U (ja) | 1995-01-20 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980818 |
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