JP2585707Y2 - ギヤポンプ - Google Patents

ギヤポンプ

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JP2585707Y2
JP2585707Y2 JP8704791U JP8704791U JP2585707Y2 JP 2585707 Y2 JP2585707 Y2 JP 2585707Y2 JP 8704791 U JP8704791 U JP 8704791U JP 8704791 U JP8704791 U JP 8704791U JP 2585707 Y2 JP2585707 Y2 JP 2585707Y2
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fluid
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はギヤポンプに関し、容積
効率の向上と吐出圧力の変動低減を図るものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7は従来のギヤポンプの軸受
101を示し、ハウジング(図示省略)の内部におい
て、各軸受101の内周面101aにより一対の流体送
り用ギヤ103、104の軸部105、106が支持さ
れている。その流体送り用ギヤ103、104の本体1
03a、104aと対向する軸受101の側面に、外端
が低圧の吸入口107に連通する吸入側潤滑溝108
と、外端が高圧の吐出口110に連通する吐出側潤滑溝
111が形成されている。
【0003】このように軸受101の側面に潤滑溝10
8、111が形成されることで、送り流体がギヤ本体1
03a、104aの側面と軸受101の側面との間に潤
滑流体として導入され、ギヤ103、104と軸受10
1とのかじりや焼き付き防止が図られている。特に、ギ
ヤ103、104がヘリカルであったり、あるいは潤滑
流体とされた送り流体をギヤの両側からハウジングの外
部に流出させる場合、ギヤ103、104の噛み合いや
ハウジング外部への流体流出量のアンバランスにより、
ギヤ103、104にスラスト力が発生する。このよう
な場合には、ギヤ本体103a、104aの側面と軸受
101の側面との間に送り流体を導入することは、ギヤ
103、104と軸受101とのかじりや焼き付き防止
を図る上で効果的である。
【0004】また、軸受101の内径はギヤ本体側にお
いていわゆるクラウニング加工や面取り加工を施される
ことで、ギヤ本体103a、104aに向かうに従い大
径とされ、軸受101の内周面とギヤ本体103a、1
04aの側面と軸部105、106の外周面とで囲まれ
る環状の潤滑油導入口115が形成されている。この潤
滑油導入口115に前記各潤滑溝108、111の内端
が連通されている。これにより、軸受101の内周面と
軸部105、106の外周面との間への流体の流入を促
進し、軸受101の内周面と軸部105、106の外周
面との焼き付きやかじりを効果的に防止している。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】従来のギヤポンプにあ
っては、軸受101の側面に形成される各潤滑溝10
8、111の内端が潤滑油導入口115に連通されるこ
とで、ギヤ本体103a、104aの側面と軸受101
の側面との間の全域への流体の導入が促進されると共
に、吐出側潤滑溝111から潤滑油導入口115への流
体の導入が促進されている。
【0006】しかし、吐出口側潤滑溝111と吸入側潤
滑溝108とが潤滑油導入口115に連通すると、吐出
口110と吸入口107とが連通することになる。その
ため、図6において矢印で示すように潤滑油導入口11
5を通って吐出口110から吸入口107に流体が逆流
し、容積効率が低下するという問題がある。
【0007】また、吐出口110と吸入口117とが潤
滑油導入口115を介して連通すると吸入側の圧力変動
が吐出側に伝播され易く、吐出側の圧力変動が大きくな
るという問題がある。特に、スクリュー押出し機から送
り出される高粘度のポリマーを薄板状に成形する成形ラ
インの途中に配置されるギヤポンプにあっては、スクリ
ュー押出し機により送り出されるポリマーの圧力変動が
大きいことから、その圧力変動をギヤポンプにより低減
することが必要になる。すなわち、吸入側から吐出側へ
の圧力変動の伝播によりギヤポンプの吐出側の圧力変動
が大きくなると、成形物の厚さが不均一になるという問
題がある。
【0008】本考案は上記従来技術の問題を解決するこ
とのできるギヤポンプを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本考案の特徴とするとこ
ろは、一対の流体送り用ギヤの軸部が軸受の内周面によ
り支持され、その流体送り用ギヤの本体と対向する軸受
の側面に、外端が吸入口に連通する吸入側潤滑溝と、外
端が吐出口に連通する吐出側潤滑溝とが形成され、その
軸受の内径がギヤ本体側において大きくされることで環
状の潤滑油導入口が形成され、この潤滑油導入口に前記
各潤滑溝の内端が連通されるギヤポンプにおいて、前記
潤滑油導入口の内部に、前記吐出側潤滑溝から吸入側潤
滑溝に向かう流体の流れを阻止する逆流阻止部材が設け
られ、その逆流阻止部材が、少なくとも潤滑油導入口の
吐出側潤滑溝の内端が同導入口に連通する位置よりもギ
ヤの回転方向前方であって、吸入側潤滑溝の内端が同導
入口に連通する位置よりもギヤの回転方向後方の位置に
配置されている点にある。
【0010】
【作用】本考案の構成によれば、吐出側潤滑溝から吸入
側潤滑溝に向かう流体の流れは潤滑油導入口の内部に設
けられる阻止部材により阻止される。
【0011】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。
【0012】図1、図2に示すギヤポンプ1は、スクリ
ュー押出し機から押し出される高粘度の樹脂液の送りに
用いられ、その送り出された樹脂液は固化されると共に
成形機によりシート状に成形されて巻取られる。このギ
ヤポンプ1は、ハウジング2と、このハウジング2内で
互いに噛み合う一対の流体送り用ギヤ3、4を備えてい
る。
【0013】そのハウジング2は、筒状の本体5と、こ
の本体5の一端にボルト6で取り付けられる前カバー7
と、その本体5の他端にボルト8で取り付けられる後カ
バー9とを備えている。その本体5には流体の吸入口1
0aと吐出口10bが形成されている。そのハウジング
2は流体加熱用のヒータ(図示省略)により覆われてい
る。
【0014】一方のギヤ3は駆動側であって、外周に歯
が形成されている駆動ギヤ本体11と、この駆動ギヤ本
体11から軸方向両方に延出する駆動軸部12とを備
え、各駆動軸部12は筒状の軸受14の内周面14aに
より支持されている。
【0015】他方のギヤ4は従動側であって、外周に歯
が形成されている従動ギヤ本体16と、この従動ギヤ本
体16から軸方向両方に突出する従動軸部17とを備
え、その従動軸部17は筒状の軸受14の内周面14a
により支持されている。
【0016】駆動ギヤ本体11の歯の外周面と、従動ギ
ヤ本体16の歯の外周面と、ハウジング本体5の内周面
と、軸受14とで囲まれる空間により流体送り通路が形
成され、駆動ギヤ3が図1に示す矢印方向に回転駆動さ
れることにより、流体は吸入口10aから吸い込まれ、
その流体送り通路を通って吐出口10bから吐出され
る。
【0017】各駆動軸部12はハウジング2の外部に突
出され、前カバー7側から突出する駆動軸部12は図外
駆動源に連結される。
【0018】各駆動軸部12の外周とハウジング2との
間からの流体の流出を規制するラビリンスシール30が
形成されている。すなわち、ハウジング2から突出する
駆動軸部12の外周に第1筒部材31が嵌合され、この
第1筒部材31を覆う第2筒部材32がハウジング2に
ボルト33により取り付けられ、その第1筒部材31の
外周面と第2筒部材32の内周面の間にラビリンスシー
ル30が形成されている。その第2筒部材32に冷却用
媒体の通路34が形成され、この通路34に通じる冷却
用媒体の入口35と冷却用媒体の出口36とが形成され
ている。これにより、冷却用媒体によりハウジング2と
駆動軸部12の外周との間から流出する流体の粘度を調
節することで、流体の流出量の調節が可能とされてい
る。
【0019】図3、図4に示すように、各軸受14の内
周面14aのギヤ本体側は、クラウニング加工を施され
たテーパ部Tと、面取り加工を施された面取り部Cとさ
れている。これにより、各軸受14の内径がギヤ本体側
において大きくされ、環状の潤滑油導入口15が形成さ
れている。
【0020】また、各軸受14の側面とギヤ本体11、
16との間の微小な隙間を送り流体によって潤滑するた
め、各軸受14のギヤ本体11、16と対向する側面
に、それぞれ3本の潤滑溝25、26、27が形成され
ている。各軸受14において、第1の潤滑溝25は外端
が吸入口10aに連通すると共に、内端が前記潤滑油導
入口15に連通する吸入側潤滑溝とされている。第2の
潤滑溝26は、外端が吐出口10bに連通すると共に、
内端が潤滑油導入口15に連通する吐出側潤滑溝とされ
ている。第3の潤滑溝27は、外端が吸入口10aと吐
出口10bの間において前記流体送り通路に連通し、内
端が潤滑油導入口15に連通する。図3、図4に示すよ
うに、その第3の潤滑溝27の内端に連通するように、
各軸受内周面14aに軸方向に沿う潤滑溝28が形成さ
れている。
【0021】そして、各潤滑油導入口15の内部に、吐
出口10bから吐出側潤滑溝26、潤滑油導入口15お
よび吸入側潤滑溝25を通って吸入口10aに逆流する
流体の流れを阻止する逆流阻止部材41が設けられてい
る。この逆流阻止部材41は本実施例では、吐出側潤滑
溝26の内端よりもギヤ3、4の回転方向(図1の矢印
方向)前方であって、吸入側潤滑溝25の内端よりもギ
ヤ3、4の回転方向後方に配置されている。なお、吐出
側潤滑溝26の内端よりもギヤ3、4の回転方向後方で
あって、吸入側潤滑溝25の内端よりもギヤ3、4の回
転方向前方の間における潤滑油導入口15を通ることに
よっても吐出口10bから吸入口10aへの流体の逆流
が生じるが、その間では潤滑油導入口15の周方向距離
が長く、かつ、ギヤ3、4の回転により流体が吐出口1
0bから吸入口10aに逆流するのが阻止されるため、
流体の逆流量は僅かであって逆流阻止部材を設ける必要
性は小さい。
【0022】その阻止部材41は本実施例では、前記ク
ラウニング加工によるテーパ部Tを部分的に設けず、ま
た、前記面取り部Cの面取り寸法を部分的に小さくする
ことで、軸受14と一体的に設けられている。なお、逆
流阻止部材41により潤滑油導入口15を完全に閉鎖す
る必要はなく、流体の逆流を阻止して逆流流量を低減で
きれば足りる。
【0023】上記構成のギヤポンプ1によれば、各軸受
14の側面に設けられる潤滑溝25、26、27と軸受
14の内周面に形成される潤滑溝28により、ギヤ本体
11、16と軸受14の側面との間、および軸部12、
17の外周面と軸受14の内周面14aとの間に送り流
体が潤滑流体として導入され、ギヤ3、4と軸受14と
のかじりや焼き付きが防止される。
【0024】そして、潤滑油導入口15に形成される逆
流阻止部材41により、吐出口10bから吸入口10a
への潤滑溝25、26を介する流体の逆流が阻止される
ため、容積効率が向上し、また、吸入側から吐出側への
圧力の伝播も小さくなり、吐出流体の圧力変動が小さく
なる。
【0025】なお、本考案は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、上記実施例では逆流阻止部材41
を軸受14と一体的に設けたが、例えば図5に示すよう
に、軸受14とは別体の板状部材41′を、軸受14に
形成した切欠45内に圧入して固定することで逆流阻止
部材としてもよい。また、上記実施例では潤滑油導入口
15をクラウニング加工と面取り加工により設けたが、
例えば図5に示すように面取り加工により曲面状の面取
り部C′を設けることのみで形成してもよく、要は軸受
14の内径をギヤ本体側で大きくすることで潤滑油導入
口を形成すればよい。また、上記実施例ではギヤ本体1
1、16と軸部12、17との境目は曲面Rとされてい
るが、図5に示すように、ギヤ本体11、16の側面の
研磨の逃げのために周溝50を設けるようにし、この周
溝50内に逆流阻止部材41′の一部を挿入するように
してもよい。
【0026】
【考案の効果】本考案によるギヤポンプによれば、軸受
に形成される潤滑油導入口の内部に逆流阻止部材を設け
ることで、吐出口から吸入口への流体の逆流を阻止し、
容積効率を向上できると共に吐出側における流体圧力の
変動を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係るギヤポンプの横断面図
【図2】本考案の実施例に係るギヤポンプの縦断面図
【図3】本考案の実施例に係る軸受の正面図
【図4】本考案の実施例に係る軸受の縦断面図
【図5】本考案の異なった実施例に係る軸受の縦断面図
【図6】従来例の作用説明図
【図7】従来例の作用説明図
【符号の説明】
1 ギヤポンプ 3、4 ギヤ 10a 吸入口 10b 吐出口 12、17 軸部 14 軸受 15 潤滑油導入口 25 吸入側潤滑溝 26 吐出側潤滑溝 41、41′ 逆流阻止部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の流体送り用ギヤの軸部が軸受の内
    周面により支持され、その流体送り用ギヤの本体と対向
    する軸受の側面に、外端が吸入口に連通する吸入側潤滑
    溝と、外端が吐出口に連通する吐出側潤滑溝とが形成さ
    れ、その軸受の内径がギヤ本体側において大きくされる
    ことで環状の潤滑油導入口が形成され、この潤滑油導入
    口に前記各潤滑溝の内端が連通されるギヤポンプにおい
    て、前記潤滑油導入口の内部に、前記吐出側潤滑溝から
    吸入側潤滑溝に向かう流体の流れを阻止する逆流阻止部
    材が設けられ、その逆流阻止部材が、少なくとも潤滑油
    導入口の吐出側潤滑溝の内端が同導入口に連通する位置
    よりもギヤの回転方向前方であって、吸入側潤滑溝の内
    端が同導入口に連通する位置よりもギヤの回転方向後方
    の位置に配置されていることを特徴とするギヤポンプ。
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