JP2585332Y2 - 浄水器 - Google Patents
浄水器Info
- Publication number
- JP2585332Y2 JP2585332Y2 JP9267492U JP9267492U JP2585332Y2 JP 2585332 Y2 JP2585332 Y2 JP 2585332Y2 JP 9267492 U JP9267492 U JP 9267492U JP 9267492 U JP9267492 U JP 9267492U JP 2585332 Y2 JP2585332 Y2 JP 2585332Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- battery
- water
- battery chamber
- water purifier
- sealing member
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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- Water Treatment By Electricity Or Magnetism (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本考案は、汚染された淡水あるい
は海水をフッ素イオン電解法により浄化するための簡易
浄水器に関するものである。
は海水をフッ素イオン電解法により浄化するための簡易
浄水器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近時、池，湖沼，河川，沿岸海域等の水
域の溶存有機物，バクテリア等による汚濁化が進み、水
棲生物等に大きな被害を与えている。従来、これらの水
域を浄化するには、当該水域に曝気装置を設けたり、陸
上に水処理装置を設置してポンプにより水を汲み上げて
浄化処理することが行われていた。
域の溶存有機物，バクテリア等による汚濁化が進み、水
棲生物等に大きな被害を与えている。従来、これらの水
域を浄化するには、当該水域に曝気装置を設けたり、陸
上に水処理装置を設置してポンプにより水を汲み上げて
浄化処理することが行われていた。
【０００３】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の処理法は、設備費，運転経費が嵩み、運転管理，保
守管理も繁雑となる等の多くの問題点をかかえていた。
本考案は、構造極めて簡単で、対象水域中に浸漬させる
だけで何の操作も必要なく、フッ素イオン電解が自然に
行われ、対象水域の浄化処理が行われる浄水器を提供し
ようとするものである。
来の処理法は、設備費，運転経費が嵩み、運転管理，保
守管理も繁雑となる等の多くの問題点をかかえていた。
本考案は、構造極めて簡単で、対象水域中に浸漬させる
だけで何の操作も必要なく、フッ素イオン電解が自然に
行われ、対象水域の浄化処理が行われる浄水器を提供し
ようとするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本考案は、電池を収納し
た円筒状の電池室、該電池室内の電池に接続された端子
を貫通して備え電池室の各端部を押圧密閉する密閉部
材、該密閉部材の外周辺部を押圧可能に前記電池室の各
端部外周に螺合した環状の押圧部材、前記密閉部材の端
子外側に接続された電極板、及びフッ化カルシウム及び
鉄塩を収納し、前記電極板を包囲して前記押圧部材に係
脱自在な透水性の薬剤収納部からなることを特徴とする
浄水器である。
た円筒状の電池室、該電池室内の電池に接続された端子
を貫通して備え電池室の各端部を押圧密閉する密閉部
材、該密閉部材の外周辺部を押圧可能に前記電池室の各
端部外周に螺合した環状の押圧部材、前記密閉部材の端
子外側に接続された電極板、及びフッ化カルシウム及び
鉄塩を収納し、前記電極板を包囲して前記押圧部材に係
脱自在な透水性の薬剤収納部からなることを特徴とする
浄水器である。
【０００５】
【作用】本考案の浄水器は、これを処理対象水域中の底
部に沈降あるいは適宜の深さに懸垂させて浸漬すること
によって、薬剤収納部に侵入する水を介して電池室の電
池に接続された電極間に電圧がかかり、薬剤収納部内の
フッ化カルシウム（ＣａＦ2 ）の電解によってＨＦが生
成し、このＨＦからのフッ素イオン（Ｆ- ）が付近の水
中の除去すべき有機物の末端基を置換して極性分子と
し、相互に凝集してこれをコロイド粒子級の大きさの粒
子に変化させる。この時、同時に鉄塩から生ずる鉄イオ
ンの凝集作用によってコロイド粒子がフロック化し沈
降，除去される。また、同時にＦ- によって水中のウィ
ルス，細菌類等も死滅する。この浄水器は、対象水域の
面積，深さ等に応じた個数を使用し、所定の水域の浄化
を行い、水棲生物の成育環境を向上させることができ
る。なお、電池及び薬剤の消耗時には、浄水器を分解し
てこれらの交換，補給を容易に行うことができ、長期に
わたって使用可能である。
部に沈降あるいは適宜の深さに懸垂させて浸漬すること
によって、薬剤収納部に侵入する水を介して電池室の電
池に接続された電極間に電圧がかかり、薬剤収納部内の
フッ化カルシウム（ＣａＦ2 ）の電解によってＨＦが生
成し、このＨＦからのフッ素イオン（Ｆ- ）が付近の水
中の除去すべき有機物の末端基を置換して極性分子と
し、相互に凝集してこれをコロイド粒子級の大きさの粒
子に変化させる。この時、同時に鉄塩から生ずる鉄イオ
ンの凝集作用によってコロイド粒子がフロック化し沈
降，除去される。また、同時にＦ- によって水中のウィ
ルス，細菌類等も死滅する。この浄水器は、対象水域の
面積，深さ等に応じた個数を使用し、所定の水域の浄化
を行い、水棲生物の成育環境を向上させることができ
る。なお、電池及び薬剤の消耗時には、浄水器を分解し
てこれらの交換，補給を容易に行うことができ、長期に
わたって使用可能である。
【０００６】
【実施例】本考案の一実施例を図面を参照しながら説明
すれば、１は電池Ｂを収納し保持部材２で保持した円筒
状の電池室で、両端部にはＯリング３を備え外部から押
圧されて電池室１を水蜜的に密閉する密閉部材４を有
し、密閉部材４の外周辺部は電池室１の端部外周に螺合
する環状の押圧部材５によって押圧されて電池室を密閉
するようになっている。押圧部材５には端子６が貫通
し、内側で電池Ｂに接続され押圧部材５の外側にはアル
ミニウム等の電極板７がビス８によって密閉部材４に固
定されるが、１本のビス９によって端子６に接続されて
いる。さらに、電極板７を包囲して透水性の薬剤収納篭
１０がその基部外周に取り付けられた複数の弾性係止爪
１１によって押圧部材５に係脱自在に係合されている。
薬剤収納篭１０には、ＣａＦ2 と鉄塩の両薬剤が透水性
の網袋１０1 等に入れて収納されており、ＣａＦ2 とし
ては粉末状，粒状あるいは塊状の蛍石等、鉄塩としては
硫酸鉄，塩化鉄等の第１鉄塩，第２鉄塩が使用され、Ｃ
ａＦ2 ３００部に対して鉄塩１部程度の割合で収納す
る。また、ＣａＦ2 の分解電圧は３Ｖ程度であるため
に、３Ｖの電池Ｂを電池室１に収納すれば淡水の浄化用
として使用可能であり、海水用には１．５Ｖ程度の電池
でよく、電極板７の面積も小さくて済むが、電流の短絡
を防ぐために電池室１の長さを長くするとよい。このよ
うな浄水器の適当数を所定水域特に海中いけすの底部に
沈降あるいは適宜の深さに懸垂すれば発生するＦ- と鉄
塩の凝集作用によって水中の溶存有機物の沈降と細菌類
の殺菌が行われ、水棲生物の成育環境が向上する。事
実、若布養殖水域に使用した結果、若布の成長に顕著な
効果がみられた。また、この浄水器は、プール，浴槽等
の用水浄化にも使用することができることは勿論であ
り、薬剤の消耗時には薬剤収納篭１０を押圧部材５から
取り外して薬剤を補給し、電池Ｂが消耗した時には押圧
部材５を電池室１から外して電池交換を行う。
すれば、１は電池Ｂを収納し保持部材２で保持した円筒
状の電池室で、両端部にはＯリング３を備え外部から押
圧されて電池室１を水蜜的に密閉する密閉部材４を有
し、密閉部材４の外周辺部は電池室１の端部外周に螺合
する環状の押圧部材５によって押圧されて電池室を密閉
するようになっている。押圧部材５には端子６が貫通
し、内側で電池Ｂに接続され押圧部材５の外側にはアル
ミニウム等の電極板７がビス８によって密閉部材４に固
定されるが、１本のビス９によって端子６に接続されて
いる。さらに、電極板７を包囲して透水性の薬剤収納篭
１０がその基部外周に取り付けられた複数の弾性係止爪
１１によって押圧部材５に係脱自在に係合されている。
薬剤収納篭１０には、ＣａＦ2 と鉄塩の両薬剤が透水性
の網袋１０1 等に入れて収納されており、ＣａＦ2 とし
ては粉末状，粒状あるいは塊状の蛍石等、鉄塩としては
硫酸鉄，塩化鉄等の第１鉄塩，第２鉄塩が使用され、Ｃ
ａＦ2 ３００部に対して鉄塩１部程度の割合で収納す
る。また、ＣａＦ2 の分解電圧は３Ｖ程度であるため
に、３Ｖの電池Ｂを電池室１に収納すれば淡水の浄化用
として使用可能であり、海水用には１．５Ｖ程度の電池
でよく、電極板７の面積も小さくて済むが、電流の短絡
を防ぐために電池室１の長さを長くするとよい。このよ
うな浄水器の適当数を所定水域特に海中いけすの底部に
沈降あるいは適宜の深さに懸垂すれば発生するＦ- と鉄
塩の凝集作用によって水中の溶存有機物の沈降と細菌類
の殺菌が行われ、水棲生物の成育環境が向上する。事
実、若布養殖水域に使用した結果、若布の成長に顕著な
効果がみられた。また、この浄水器は、プール，浴槽等
の用水浄化にも使用することができることは勿論であ
り、薬剤の消耗時には薬剤収納篭１０を押圧部材５から
取り外して薬剤を補給し、電池Ｂが消耗した時には押圧
部材５を電池室１から外して電池交換を行う。
【０００７】
【考案の効果】以上述べたように本考案による浄水器
は、構造簡単で、水中に浸漬しておくだけでフッ素電解
が行われ、同時に溶出する鉄塩との作用と相俟って水中
の溶存有機物の除去，細菌類の死滅が効果的に行われ、
対象水域が浄化され、水棲生物の成育環境を向上し、ま
たプール等の浄化にも効果的に使用することができるも
のである。
は、構造簡単で、水中に浸漬しておくだけでフッ素電解
が行われ、同時に溶出する鉄塩との作用と相俟って水中
の溶存有機物の除去，細菌類の死滅が効果的に行われ、
対象水域が浄化され、水棲生物の成育環境を向上し、ま
たプール等の浄化にも効果的に使用することができるも
のである。
【図１】本考案の一実施例を示す一部縦断側面図であ
る。
る。
Ｂ 電池 １ 電池室 ２ 保持部材 ３ Ｏリング ４ 密閉部材 ５ 押圧部材 ６ 端子 ７ 電極板 ８ ビス ９ ビス １０ 薬剤収納篭 １０1 網袋 １１ 弾性係止爪
Claims (1)
- 【請求項１】 電池を収納した円筒状の電池室、該電池
室内の電池に接続された端子を貫通して備え電池室の各
端部を押圧密閉する密閉部材、該密閉部材の外周辺部を
押圧可能に前記電池室の各端部外周に螺合した環状の押
圧部材、前記密閉部材の端子外側に接続された電極板、
及びフッ化カルシウム及び鉄塩を収納し前記電極板を包
囲して前記押圧部材に係脱自在な透水性の薬剤収納部か
らなることを特徴とする浄水器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9267492U JP2585332Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 浄水器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9267492U JP2585332Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 浄水器 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0652997U JPH0652997U (ja) | 1994-07-19 |
| JP2585332Y2 true JP2585332Y2 (ja) | 1998-11-18 |
Family
ID=14061037
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9267492U Expired - Lifetime JP2585332Y2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 浄水器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2585332Y2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100863481B1 (ko) | 2008-01-23 | 2008-10-16 | 최영철 | 이온수 생성 장치 및 그를 이용한 이온수 생성 방법 |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP4587149B2 (ja) * | 1999-11-09 | 2010-11-24 | 陽夫 小西 | ハンディ型電極 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP9267492U patent/JP2585332Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100863481B1 (ko) | 2008-01-23 | 2008-10-16 | 최영철 | 이온수 생성 장치 및 그를 이용한 이온수 생성 방법 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0652997U (ja) | 1994-07-19 |
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