JP2585082B2 - 装薬筒付砲弾 - Google Patents

装薬筒付砲弾

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JP2585082B2 JP31166188A JP31166188A JP2585082B2 JP 2585082 B2 JP2585082 B2 JP 2585082B2 JP 31166188 A JP31166188 A JP 31166188A JP 31166188 A JP31166188 A JP 31166188A JP 2585082 B2 JP2585082 B2 JP 2585082B2
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孝明 清上
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F42AMMUNITION; BLASTING
    • F42BEXPLOSIVE CHARGES, e.g. FOR BLASTING, FIREWORKS, AMMUNITION
    • F42B5/00Cartridge ammunition, e.g. separately-loaded propellant charges
    • F42B5/38Separately-loaded propellant charges, e.g. cartridge bags

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は分離装填方式の火砲に用いられる砲弾に関
し、詳細には、弾丸部と装薬筒部とが別体に形成された
装薬筒付砲弾に関するものである。
(従来の技術) 従来、上記砲弾は、内部に炸薬等を収納した弾丸本体
を有する弾丸部と、必要発射薬量の発射薬を収納した焼
尽性材からなる装薬筒を有する装薬筒部とが別体に形成
されたものであり、通常、装薬筒部が弾丸部よりも長く
形成されているが、近年、火砲の長射程化に伴って必要
発射薬量が増加し、装薬筒部が益々長くなっている。そ
して、例えば第7図に示すように、装薬筒部12の長さB
が弾丸部2の長さAよりもはるかに長いものが出現して
いる。
ところで、上記砲弾を使用して砲撃する際、弾丸部2
及び装薬筒部12を弾箱又は装薬箱から取り出し、砲身に
順次装填することによって砲弾の装填作業が行なわれる
が、該装填作業は手動装填によって通常行なわれてい
る。ところが、上記のように火砲の長射程化に伴って装
薬筒部12が長くなり、しかも重量が増加していることか
ら、手動装填が困難であると共に、装填に要する時間が
長く、砲撃のインターバルが長くなり、発射速度が遅く
なっている。
そこで、装填作業を容易に行ない、発射速度を向上さ
せるために、装填作業を自動化することが要求され、例
えば第8図及び第9図に示すように弾装填部材31及び装
薬装填部材32を備えた自動装填装置が提案されている。
該自動装填装置は、弾丸部2及び装薬筒部12を弾箱又
は装薬箱(共に図示せず)から送弾及び送薬装置(図示
せず)に供給し、該送弾及び送薬装置により各装填部材
31,32に搬送し、しかる後、先ず弾装填部材31により第
8図に実線で示す弾丸部2を二点鎖線で示す位置に装填
し、次いで装薬装填部材32により第9図に実線で示す装
薬筒部12を二点鎖線で示す位置に装填し、弾箱及び装薬
箱から砲身までの搬送・装填を自動的に行ない得るよう
にしたものである。
(発明が解決しようとする課題) ところが、上記自動装填装置については、火砲が戦場
で用いられるものであることから、小型・軽量であるこ
とが要求されているが、装薬筒部12の長さが長く、しか
も弾丸部2の長さよりもはるかに長いため、小型・軽量
化することが困難な状況である。
すなわち、上記自動装填装置の各構成部材は、弾丸部
2及び装薬筒部12の形状、特に長さに合致して形成され
ていることが必要とされている。そのため、装薬筒部12
を搬送する送薬装置、装薬筒部12を砲身に装填する装薬
装填部材32が大型化し、又第9図に示すように装薬装填
部材32が弾装填部材31よりも長さC分突出し、該突出部
分によって機構上各種の制約が生じている。従って、上
記自動装填装置は、小型・軽量化することが困難であっ
て、実用化することが困難な状況である。
本発明は上記従来の状況に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は、火砲の自動装填装置を小型・軽量化し
得る装薬筒付砲弾を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 本発明は、必要発射薬量の発射薬を収納した焼尽性材
からなる装薬筒と弾丸本体とを有する装薬筒付砲弾であ
って、上記装薬筒の一部を上記弾丸本体の底部に一体的
に取り付けて弾丸部を形成し、上記装薬筒の残部を上記
弾丸部と別体にして装薬筒部として形成することによ
り、装薬筒部の長さを短縮すると共に、弾丸部と装薬筒
部との長さの差を少なくするようにしたものである。
弾丸部と装薬筒部の長さは、同一、すなわち必要発射
薬量に相当する装薬筒の長さと弾丸本体の長さの和を2
等分した長さにすることが好ましく、自動装填装置を小
型・軽量化し得る。
弾丸部の装薬筒の底部及び装薬筒部の装薬筒の頭部に
は、火砲に装填した時に互いに嵌合する嵌合接続手段が
形成されていることが好ましく、上記各装薬筒をより確
実に一体的に機能させ得る。すなわち、弾丸部を確実に
ガイドしながら推進力を与える機能を発揮し得る。
装薬筒部は、分割モジュール化され、頭部及び底部に
嵌合用凹凸部が形成された複数個の分割装薬筒を上記各
嵌合用凹凸部により接続して形成されたものであっても
よく、分割装薬筒の接続個数を変更することによって、
射程の変更調節を容易に行ない得る。
(実施例) 本発明の実施例を第1〜6図に基づいて説明する。図
に示す装薬筒付砲弾1は、弾丸部2と装薬筒部12とが同
一の長さに形成されている。
弾丸部2は、内部に炸薬4等を収納し、底部の外周に
弾帯5を取り付けた弾丸本体3と、該弾丸本体3の底部
に一体的に取り付けた第1装薬筒6とからなるものであ
る。第1装薬筒6は、焼尽性材からなる装薬筒本体7が
弾丸本体3の底部に係合突起8によって強固に結合さ
れ、装薬筒本体7内には必要発射薬量の一部に相当する
発射薬10及び伝火筒11が収納されている。また、装薬筒
本体7の底部には、後述するように、砲身に装填した際
に装薬筒部12と一体的に接続されるように嵌合用の凹部
9が形成されている。
装薬筒部12は、分割モジュール化され、第2装薬筒1
3、第3装薬筒14及び第4装薬筒15を一体的に接続して
なるもので、各装薬筒13〜15の頭部及び底部には互いに
嵌合する嵌合用の凹凸部19〜23が形成されている。ま
た、各装薬筒13〜15は、第1装薬筒6と同様に、焼尽性
材からなる装薬筒本体16〜18内に発射薬24〜26及び伝火
筒27〜29が収納されている。
ところで、弾丸本体3及び必要発射薬量に相当する装
薬筒の長さは、従来と同一のA及びBに設定され、弾丸
部2及び装薬筒部12の長さは等しく、弾丸本体3の長さ
Aと必要発射薬量に相当する装薬筒の長さの和を2等分
した(A+B)/2に設定されている。そして、第1装薬
筒6の長さは、弾丸部2の長さ(A+B)/2から弾丸本
体3の長さAを引いた(B−A)/2に設定され、第2〜
4の装薬筒13〜15の長さの和は、装薬筒部12の長さであ
って、(A+B)/2に設定されている。
本実施例は以上のように構成されており、砲身に装填
する際には、第3図に示すように弾丸部2の第1装薬筒
6と装薬筒部12の第2装薬筒13とが嵌合用の凹凸部9,19
によって一体的に接続される。第1〜4の装薬筒6,13,1
4,15は、機能上においてもより確実に一体化され、各装
薬筒によって必要発射薬量が確保されているため、従来
と同一射程の砲撃が行なわれる。
弾丸部2と装薬筒部12の長さが、第4図にも示すよう
に同一であって、(A+B)/2に設定されているため、
第5図及び第6図に示すように、自動装填装置の弾装填
部材31と装薬装填部材32とが同一の長さに形成され、従
来のように装薬装填部材32が弾装填部材31よりも突出す
ることがなく、機構上の制約が大幅に軽減される。ま
た、装薬筒部12の長さが(A+B)/2に設定され、従来
よりも(B−A)/2の長さ分短縮されるため、装薬装填
部材32、送薬装置等の構成部材を小型・軽量化し得る。
従って、本実施例の砲弾1を使用することによって、小
型・軽量で実用上優れた自動装填装置が製作することが
可能である。
装薬筒部12が分割モジュール化され、第1〜3の装薬
筒13〜15を接離可能な嵌合用の凹凸部20〜23によって一
体的に接続してなるものであるため、一部の装薬筒を取
り外すことによって、容易に射程を変更調節し得る。そ
の際、装薬装填部材32の後端の突出部に装薬筒部12の底
部を当接することによって、何等支障を生じることなく
自動装填し得る。
(発明の効果) 本発明によれば、必要発射薬量の発射薬を収納した装
薬筒の一部を弾丸本体に一体的に取り付けて弾丸部を形
成し、上記装薬筒の残部を弾丸部と別体にして装薬筒部
として形成したものであることから、必要発射薬量を確
保しつつ装薬筒部の長さを短縮し得ると共に、弾丸部と
装薬筒部との長さの差を減少し得るため、自動装填装置
における装薬装填部材及び送薬装置等を弾装填部材及び
送弾装置等とほぼ同一寸法とすることが可能である。従
って、従来のような機構上の制約が大幅に軽減されるた
め、小型・軽量で実用上優れた機能を有する自動装填装
置を製作することが可能となった。
弾丸部と装薬筒部とが同一長さで形成されたものにつ
いては、さらに弾箱と装薬箱とを同一寸法とし得るた
め、特に砲塔砲においては弾丸部及び装薬筒部を簡便に
取扱い得る。
弾丸部の装薬筒と装薬筒部の装薬筒とに嵌合接続手段
が形成されているものについては、砲撃時における装薬
筒の機能、すなわち弾丸部をガイドしながら推進力を与
える機能をより確実に発揮させ得る。
装薬筒部が複数個の分割装薬筒を接続してなるものに
ついては、分割装薬筒の接続個数を変更することによ
り、射程の変更調節を容易になし得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の実施例の弾丸部の縦断面図、第2図は
同じく装薬筒部の縦断面図、第3図は同じく弾丸部と装
薬筒部とを砲身に装填した状態の説明図、第4図は同じ
く弾丸部と装薬筒部の長さの比較図、第5図は本考案の
実施例の砲弾に適用される自動装填装置の弾装填部材の
概略的な説明図、第6図は同じく装薬装填装置の概略的
な説明図、第7図は従来の砲弾の弾丸部と装薬筒部の長
さの比較図、第8図は従来の自動装填装置の弾装填部材
の概略的な説明図、第9図は同じく装薬装填部材の概略
的な説明図である。 1……装薬筒付砲弾(砲弾)、2……弾丸部、3……弾
丸本体、6……第1装薬筒、7……第1装薬筒部の装薬
筒本体、8……係合突起、9……嵌合用の凹部、12……
装薬筒部、13〜15……第2〜4の装薬筒、16〜18……第
2〜4の装薬筒部の装薬筒本体、19〜23……嵌合用の凹
凸部、A……弾丸本体の長さ、B……必要発射薬量の発
射薬を収納した装薬筒の長さ。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】必要発射薬量の発射薬を収納した焼尽性材
    からなる装薬筒と弾丸本体とを有する装薬筒付砲弾であ
    って、上記装薬筒の一部を上記弾丸本体の底部に一体的
    に取り付けて弾丸部を形成し、上記装薬筒の残部を上記
    弾丸部と別体にして装薬筒部を形成してなることを特徴
    とする装薬筒付砲弾。
  2. 【請求項2】上記弾丸部の装薬筒の底部及び上記装薬筒
    部の装薬筒の頭部には、火砲に装填した時に互いに嵌合
    する嵌合接続手段が形成されていることを特徴とする請
    求項1記載の装薬筒付砲弾。
  3. 【請求項3】上記装薬筒部は、頭部及び底部に嵌合用凹
    凸部が形成された複数個の分割装薬筒を上記各嵌合用凹
    凸部により接続して形成されていることを特徴とする請
    求項1又は2記載の装薬筒付砲弾。
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