JP2584972B2 - 電子楽器 - Google Patents

電子楽器

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JP2584972B2
JP2584972B2 JP61079043A JP7904386A JP2584972B2 JP 2584972 B2 JP2584972 B2 JP 2584972B2 JP 61079043 A JP61079043 A JP 61079043A JP 7904386 A JP7904386 A JP 7904386A JP 2584972 B2 JP2584972 B2 JP 2584972B2
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    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H7/00Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs
    • G10H7/08Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform
    • G10H7/10Instruments in which the tones are synthesised from a data store, e.g. computer organs by calculating functions or polynomial approximations to evaluate amplitudes at successive sample points of a tone waveform using coefficients or parameters stored in a memory, e.g. Fourier coefficients
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    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
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    • G10H2250/00Aspects of algorithms or signal processing methods without intrinsic musical character, yet specifically adapted for or used in electrophonic musical processing
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    • G10H2250/215Transforms, i.e. mathematical transforms into domains appropriate for musical signal processing, coding or compression
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、楽音合成に関するものであり、特に高調波
範囲を拡張させる電子楽器に関する。
〔発明の概要〕
可聴楽音波形の1サイクルを定める等間隔に置かれた
点の対応する数の振幅に対応する複数のデータワードを
発生する楽音の基本周波数に対応する平均速度で変換す
る鍵盤作動式電子楽器において、データワード数を基本
周波数に適合して変化させる計算手段が具えられてい
る。波形サイクル1サイクル当たりのデータ点数の適合
的変化には、発生した楽音に対する高調波の最大数の対
応づけられた適合的変化が伴っている。
〔従来の技術〕
デジタル楽音発生器は最大高調波をますます増加させ
て設計されるようになっている。多数の高調波はいくつ
かのシステム論理速度上の問題を生じさせる可能性があ
る。鍵盤周波数の全範囲にわたって多数の高調波をもっ
た楽音を発生させることは経済的でないことは明らかで
ある。高調波数が一定数に保たれるならば、より高いオ
クターブに対する上音周波数は聞く者の周波数しきい値
上限よりはるかに高いものとなる。
米国特許第4,085,644号明細書(特開昭52−27621号公
報)には、主データセットの数値を計算して主レジスタ
に記憶しそこからそれを複数の楽音発生器のノートレジ
スタ(note registers)へ転送する複音シンセサイザが
開示されている。主データセットは発生する楽音のオー
ディオ波形1周期に対する等間隔に置かれた点の振幅を
定める。各楽音発生器は主データワードを受けとり、そ
れらのデータワードを楽音発生器に割当てられた作動さ
れた鍵盤スイッチに対応する速度でD−A変換器へ転送
する。
上述した特許に開示されている複音発生器の特徴の1
つは、主レジスタ内の主データセットからそれぞれの楽
音発生器内の個々のノートレジスタへの連続するワード
の転送がノートレジスタからD−A変換器へのデータワ
ードの転送と同期することである。この特徴のために楽
音発生を中断することなく波形を定める主データセット
を再計算しそれぞれの楽音発生器にロードすることが可
能になる。波形を時間の関数として変化させることがで
きる速度は、その間に主データセットを発生させる計算
サイクルに必要な時間の長さ、及び作動された鍵スイッ
チに割当てられている各楽音発生器のノートレジスタへ
データを主レジスタから転送するのに要する時間の長さ
によって制限される。
米国特許第4,231,278号明細書(特開昭55−143598号
公報)には米国特許第4,085,644号明細書(特開昭52−2
7621号公報)に開示されている楽音発生器用の主データ
セット計算サブシステムが開示されており、このサブシ
ステムは予め選択された高調波係数の値に応答して1セ
ットの主データセット点を計算するように適合されてい
る。この計算サブシステムは選択されたしきい値より小
さい値のすべての高調波係数を無視し、それによって必
要な計算時間を短縮し、時変音調変化を発生させる楽器
の能力を改善させる。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、発生する楽音の楽音周波数あるいは
音域が高くなるに従って高調波係数の数およびデータワ
ードの数を減少させることによって計算時間や転送時間
の短縮を図ることを特徴とする電子楽器を提供すること
にある。
〔発明の要約〕
米国特許第4,085,644号明細書(特開昭52−27621号公
報)に開示されている複音シンセサイザにおいては、計
算サイクルとデータ転送サイクルとが別々に反復して実
施されてデータを与え、このデータが楽音波形に変換さ
れる。一連の計算サイクルが実施され、各計算サイクル
の期間中に1つの作動された鍵スイッチに対応する主デ
ータが発生する。主データセットは、作動された鍵スイ
ッチに割り当てられた楽音発生器が発生させる楽音波形
1周期を定める1セットのデータ点を含む。
周波数割当装置は作動された各鍵盤スイッチに周波数
ナンバーを割当てる。選択信号は割当てられた周波数ナ
ンバーがそのなかに入る多数の予め選択された、オーバ
ラップしない周波数範囲のうちの1つを示すために符号
化される。主データセットは予め選択された1セットの
高調波係数のうちのサブセットを用いて離散的フーリエ
アルゴリズムを実施して計算される。高調波係数サブセ
ットは符号化された選択信号に応答して選択される。楽
音波形の周期を定めるために計算されたデータ点の数は
作動された鍵スイッチに割当てられた周波数範囲に応答
してそれに適合するように変化する。主データは波形メ
モリに記憶される。楽音は主データセット点を作動され
た鍵スイッチに対応づけられた基本楽音周波数に対応す
る速度で波形メモリから逐次反復して読出すことによっ
て得られる。これらの読出された点はD−A変換器によ
ってアナログ信号に変換される。
計算システムは作動された鍵盤スイッチが対応づけら
れている周波数範囲に対応するためにそれに適合するよ
うに計算時間を変化させる。適合計算は比較的高い周波
数ノートの計算時間を短縮さえるとともに発生する高調
波の最大数を減少させる方法を提供するので、極端に高
い上音周波数は発生しない。
従って、本発明の構成は以下の通りである。即ち、 複数の鍵を有し、楽音波形を定める複数のデータワー
ドを高調波係数から計算し、転送して楽音波形に変換す
る電子楽器において、 前記複数の鍵の中から押圧された鍵を検出し、その押
鍵の楽音周波数あるいは音域に対応する選択信号を発生
する検出手段(14,101,105,108,109,110,160)と、 高調波係数を記憶する高調波係数メモリ手段(26)
と、 波形メモリ手段(34)と、 前記検出手段からの前記選択信号に応答し、前記波形
メモリ手段に記憶されるデータワードの数を選択する第
1の選択手段(102)と、 前記検出手段からの前記選択信号に応答し、前記高調
波係数メモリ手段から読み出すべき高調波係数の数を選
択する第2の選択手段(103)と、 該第2の選択手段からの信号によって前記高調波係数
メモリ手段から高調波係数を読み出す高調波アドレス指
定手段(25)と、 該高調波アドレス指定手段により読み出された高調波
係数から前記第1の選択手段により選択された数のデー
タワードを計算して前記波形メモリ手段に記憶する計算
手段(19,20,21,22,23,24,28,33,111)と、 前記波形メモリ手段に記憶された前記データワードの
数に対応した楽音を発生させる手段(104)とを備え、 前記押鍵の楽音周波数あるいは音域が高くなるに従っ
て前記高調波係数の数および前記データワードの数を少
なくすることを特徴とした電子楽器としての構成を有す
る。
〔実施例〕
本発明は複音シンセサイザと題する米国特許第4,085,
644号明細書(特開昭52−27621号公報)に開示されてい
る種類の波形計算システムの改良を指向する。下記の説
明において、システムのすべての要素は、米国特許第4,
085,644号明細書(特開昭52−27621号公報)に開示され
ている対応する同一の2桁数字によって同一の要素に対
応するものとして識別される。
第1図は米国特許第4,085,644号明細書(特開昭52−2
7621号公報)に開示されているシステムに対する変形お
よび付加物としての説明されている本発明の1実施例と
しての電子楽器のブロック構成図を示す。この好ましい
実施例は、計算サイクルが開始されて主データセットを
計算し、それからこの主データセットを単一の割当てら
れた楽音発生器に対応づけられたノードレジスタへ転送
する。主データセットの転送が完了するや否や、第2の
計算サイクルが直ちに開始され、第2の割開けられた楽
音発生器に対する別個の主データセットを計算する。計
算サイクルに転送サイクルが続くこの順序は、新たな主
データセットが計算され割当てられた楽音発生器の各々
に転送されるまで継続する。この時に完全な計算および
転送プロセスが反復されるので、楽音発生器には絶えず
更新された別々の主データセットが個々に連続的に供給
される。この動作順序のために割当てられた楽音発生器
のサブセットのために独自のスライド型ホルマントを実
施できるようになる。更に、この順序の独立した計算サ
イクルと転送サイクルを実施することにより、本発明は
多数のデータ点および楽音発生器が割当てられている楽
器鍵盤スイッチによって適合するように決定される最大
高調波数を有する主データセットを割当てられた各楽音
発生器に供給することができる。
上記の特許に説明されているように、複音シンセサイ
ザは楽器鍵盤スイッチがスイッチ状態を変化させ作動さ
せると(“オン”のスイッチ位置になると)、音調検出
・割当装置14は作動された状態に状態を変化させた検出
された鍵盤スイッチを符号化し、作動された鍵スイッチ
に対する対応するノート情報を記憶する。楽音発生器10
4というラベルが付いている構成ブロックに含まれる楽
音発生器は、音調検出・割当装置14が発生させた情報を
用いて作動された各鍵スイッチに割当てられる。
音調検出・割当装置14の適切な構成は米国特許第4,02
2,098号明細書(特開昭52−44626号公報)に開示されて
いる。
1つ又は複数の鍵スイッチが作動されると、実行制御
回路16は反復する一連の個々の計算を開始し、その後に
対応づけられた転送サイクルが続く。本発明の電子楽器
を説明するために、周波数範囲が4つの非重複範囲に分
割される場合について動作を説明する。範囲1は128高
調波を有する波形のどの高調波も30kHzの最高周波数を
超えないように選択される。範囲2はどの高調波周波数
も30kHzの最高周波数を超えないようにするために範囲
1から64高調波を有する波形までが選択される。範囲3
はどの高調波周波数も30kHzの最高周波数を超えないよ
うにするために範囲2から32高調波を有する波形までが
選択される。範囲4は範囲3から最高鍵盤ノードまでが
選択される。代表的な電子オルガン鍵盤では、範囲1は
C2からA まで、範囲2はB3からA まで、範囲3
はB4からA まで、範囲4はB5からC7までにわたって
いる。ノートのこれらの範囲への分割は任意のものであ
り、これらの範囲は本発明に対する制約を示すものでは
ないので他の範囲も選択可能である。
ワードカウンタは8ビットの最大ワード長を有する2
進カウンタとして実施されている。計算サイクルの開始
時に、ワードカウンタ19は実行制御回路16によって与え
られたリセット信号によってその最小カウント状態(零
2進値)に初期設定される。実行制御回路によって転送
されたクロック信号はワードカウンタ19のカウント状態
を増分させるのに用いられる。
後述する方法により周波数割当装置101は選択信号を
発生させ、この信号は割当てられた楽音発生器に対応す
る現在の計算サイクルに対する周波数範囲ナンバーを示
すために符号化される。選択信号が範囲1の作動された
鍵盤スイッチのために符号化されると、カウント選択回
路102は計算された主データセットワードを主レジスタ3
4から読出しまたその主データセットワードを主レジス
タ34に書込むためにデータアドレスとして用いるために
ワードカウンタ19の全8ビットカウント内容を選択す
る。選択信号が範囲2に対して符号化されると、カウン
ト選択回路102はワードカウンタ19のカウント内容の7
つの最下位ビットを選択する。選択信号が範囲3に対し
て符号化されると、カウント選択回路102はワードカウ
ンタ19のカウント内容の6つの最下位ビットを選択す
る。選択信号が範囲4に対して符号化されると、カウン
ト選択回路102はワードカウンタ19のカウント内容の5
つの最下位ビットを選択する。この方法によりワードカ
ウンタ19のカウント状態の小数部(fractions)が選択
される。
高調波カウンタ20は7つの2進ビットの最大語長を有
する2進カウンタとして実施されている。計算サイクル
の開始時に、高調波カウンタ20は実行制御回路16によっ
て与えられた信号によってその最小カウント状態(2進
零値)に初期設定される。カウント選択回路102によっ
て選択されたデータワードが零2進値を有する度毎に、
リセット信号がカウント選択回路102によって発生され
る。このリセット信号は高調波カウンタ20のカウント状
態を増分させるのに用いられる。
周波数割当装置101によって与えられた選択信号が範
囲1に対して符号化されると、カウント選択回路は103
は高調波カウンタ20の全7ビットカウント内容を選択す
る。選択信号が範囲3に対して符号化されると、カウン
ト選択回路103は高調波カウンタ20のカウント内容の5
つの最下位ビットを選択する。選択信号が範囲4に対し
て符号化されると、カウント選択回路103は高調波カウ
ンタ20のカウント内容の4つの最下位ビットを選択す
る。この方法により高調波カウンタ20のカウント状態の
小数部が選択される。
各計算サイクルの開始時に、加算器−アキュムレータ
21内のアキュムレータは実行制御回路16によって与えら
れた信号に応答して零値に初期設定される。ワードカウ
ンタ19が増分される度毎に、実行制御回路16はゲート22
へ信号を与えるので、カウント選択回路103によって選
択された高調波カウンタ20のカウント状態の現在の部分
が加算器−アキュムレータ21へ転送される。加算器−ア
キュムレータ21は高調波カウンタ20の現在のカウント状
態の転送された部分をアキュムレータに含まれる和に加
算する。
加算器−アキュムレータ21内のアキュムレータの内容
は2進左シフト回路111によってスケールされた後にメ
モリアドレスデータ23によって用いられ正弦波関数値24
から三角関数値をアクセスする。
周波数割当装置101によって与えられた選択信号が範
囲1に対して符号化されると、2進左シフト回路111は
加算器−アキュムレータ21内のアキュムレータの内容を
変化させずにそのままメモリアドレスデコータ23へ転送
する。選択信号が範囲k(k=1,2,3,4)における作動
された鍵スイッチに対して符号化されると、2進左シフ
ト回路111への入力データワードはk−1ビット位置だ
け左へシフトされ、変更されたデータワード値はメモリ
アドレスデコータ23へ与えられる。2進左シフト回路11
1動作は入力データ値と2(k-1)の目もり係数(scale fac
tor)とを乗算して入力データ値の小数部を選択する。
正弦波関数表24は0≦m≦256の範囲のmの値に対す
る三角関数sin(2πm/256)の値を記憶するアドレス可
能メモリとして実施してもよい。
メモリアドレスデコータ25はカウント選択回路103に
よって選択された高調波カウンタ20のカウント状態の部
分に応答して高調波係数メモリ26に記憶された高調波係
数を読出す。
高調波係数メモリ26は対応づけられた高調波ナンバー
に対応するメモリアドレスに128の高調波係数を記憶す
るアドレス可能メモリである。高調波係数は所定の楽音
に一致するように予め選択される。
乗算器28は正弦波関数表24から読出された三角関数値
と高調波係数メモリ26から読出された高調波係数値とを
乗算する。
主データセットデータワードはカウント選択回路102
によって選択されたワードカウンタ19の内容の部分に応
答して主レジスタ34から読出される。読出されたデータ
ワード値は乗算器28が発生が発生された積値に加算器33
によって加算される。次に、合計値はデータ値がアクセ
スされたのと同じアドレスにおいて主レジスタに記憶さ
れる。
計算サイクルの完了後に、主レジスタ34内にある主デ
ータセットは楽音発生器104の構成ブロック内に含まれ
ている楽音発生器のうちの1つのノートレジスタへ転送
される。
計算サイクルは完了するためにWH論理クロック時間を
含む。Wはカウント選択回路102によって選択された2
進語の最大値に相当する10進数であり、Hはカウント選
択回路103によって選択された2進語の最大値に相当す
る10進数である。範囲k(k=1,2,3,4)の場合には、
Wは29-kに等しく、Hは28-kに等しい。例えば範囲4
(k=4)のノートの場合には、計算サイクル間隔は25
×24=512の論理クロック時間を必要とする。
第2図はカウント選択回路102の論理回路図である。
ワードカウンタ19からの8本の線はワードカウンタの完
全な8ビット2進カウント状態の内容の論理状態信号を
運ぶ。これらの論理状態信号は個々に1セットのアンド
ゲート184−191に接続される。周波数割当装置101から
の選択信号は2本の信号線上で符号化される。個々の範
囲はインバータ171,172およびアンドゲート173−176に
組合せによって選択信号から復号化される。復号化され
た範囲信号は第2図においてラベルが付けられている。
1セットのアンドゲート177−183は復号化された範囲信
号を結合させ、結合された信号をアンドゲート184−191
に供給するのに用いられる。
カウント選択回路103は第2図に示したカウント選択
回路102用の論理に類似した方法で実施されている。
カウント選択回路102、カウント選択回路103および2
進左シフト回路111の動作は主データセットに対する発
生式を検討することによって説明することができる。範
囲1の場合は、主データセットは下記の離散的フーリエ
変換に対する関係によって計算される。即ち、 この場合ワードカウンタ19はn=1〜256の状態をカ
ウントする。即ち8ビット2進カウンタである。高調波
カウンタ20は一連の高調波ナンバーq=1,2,…,128をカ
ウントする、即ち、7ビット2進カウンタである。Cq
高調波ナンバーqに対する高調波係数である。
範囲2の場合には主データセットは下記の関係により
計算される。即ち、 範囲2の場合にはカウント選択回路102はワードカウ
ンタ19の内容の7つの最下位ビットを選択する。これは
7ビット2進カウンタを有することに相当する。カウン
ト選択回路103は高調波カウンタ20の内容の6つの最下
位ビットを選択する。これは6ビット2進カウンタを有
することに相当する。(2)式を計算する上で解決すべ
き唯一の残された問題は、sin(2πm/256)の値を記憶
している正弦波関数表から適当な記憶された三角関数値
を読出すことにある。(1)式を計算するのに用いられ
る同一の正弦波関数表を用いるためには、正弦波関数表
24から三角関数値を読出すのにメモリアドレスデコーダ
23によって用いられる引数値nqを2倍にするために範囲
2の主データセット値を計算する必要がある。アドレス
指定引数値のこの必要とされる倍増は2進左シフト回路
111によって導入される1ビットの左2進シフトによっ
て行われる。メモリアドレスデコーダ23はカウント選択
103によって選択された高調波カウンタ20のカウント状
態の部分的内容に応答して高調波係数メモリから適当な
一連の高調波係数Cqを読出す。選択信号の範囲2の値の
場合には、主レジスタ34内の最初の128のアドレス位置
のみが主データセットを含む点が注目される。主レジス
タ34のアドレス位置の第2の半分は計算サイクルに用い
られる零データ値を含む。
一般に範囲kに対する選択信号については、主データ
セットは下記の関係により計算される。即ち、 正弦波関数表24はsin(2πm/256)の値を記憶している
ので、2進左シフト回路111はアドレス指定引数と2
(k-1)とを乗算して正しい三角関数値を得なければなら
ない。一般に主レジスタ34の最初の29-kアドレスのみが
範囲kについての選択信号に対する主データセットを記
憶するのに用いられる。
第3図は周波数割合装置101および楽音発生器104のブ
ロック構成図であり、主データセットを可聴楽音に変換
する方法の詳細を示す。第3図には1つの楽音発生器の
みが明示されているが、動作上の下記の説明から主シス
テムの構成要素を共有する複数の楽音発生器へ拡張しう
ることは明らかである。周波数割合装置101は周波数ナ
ンバーメモリ105、比較器108、比較器109、比較器160お
よび選択制御回路110の構成ブロックを含む。
音調検出・割合装置14が鍵盤スイッチが作動されたこ
とを検出すると、対応する周波数ナンバーが周波数ナン
バーメモリ105から読出される。周波数ナンバーメモリ1
05は2−(M−N)/12の値を有する2進数形式で記憶
されているデータワードを含むアドレス可能な固定メモ
リ(ROM)として実施できる。但し、Nは値N=1,2,…,
Mの範囲を有し、Mは楽器鍵盤上の鍵スイッチの数に等
しい。周波数ナンバーは発生した楽音周波数のシステム
論理クロック周波数に対する比率を表わす。周波数ナン
バーの詳細な説明は“複音シンセサイザ用音調周波数発
生器”と題する米国特許第4,114,496号明細書(特開昭5
3−107815号公報)に開示されている。
周波数ナンバーメモリ105から読出された周波数ナン
バーは周波数ナンバーラッチ106に記憶される。周波数
ナンバーラッチ106に記憶された周波数ナンバーは主ク
ロック15によって与えられたタイミング信号に応答して
加算器−アキュムレータ107内のアキュムレータの内容
に連続的に加算される。
周波数ナンバーメモリ105から読出された周波数ナン
バーは一組の比較器108、109および160へ与えられる。
比較器108は入力周波数ナンバーがこの比較器に記憶さ
れているA に対する周波数ナンバーより大であると
“1"の論理状態出力を発生させる。この出力は第3図に
示されている>F1(F1より大)線である。比較器109は
入力の周波数ナンバーがA に対する周波数ナンバー
の記憶された値より大であると、>F2線上に論理“1"信
号状態を発生させる。比較器160は入力周波数ナンバー
がA に対応する周波数ナンバーの記憶された値より
大であると、>F3線上に論理“1"信号状態を発生させ
る。
選択制御回路110は比較器からの3本の入力線上の信
号を用いて選択信号を符号化する。第1表は信号線状態
および選択信号に対する対応づけられた符号化を表記し
たものである。
選択制御回路110は、4つの選択信号データワードを
記憶し3つの比較器の出力からの3本の信号線によって
アドレスされるROMによって選択信号を符号化すること
ができる。
選択信号が範囲1に対して符号化されると、2進シフ
ト回路112は加算器−アキュムレータ107内のアキュムレ
ータに含まれる8つの最上位ビットを転送し、ノートレ
ジスタ35に記憶された主データセット値を読出すのに用
いられるようにする。選択信号が範囲2に対して符号化
されると、2進シフト回路112は加算器−アキュムレー
タ107内のアキュムレータから7つの最上位ビットを選
択する。
一般的にいうと、範囲kに対し2進シフト回路112は
アキュムレータから(9−k)の最上位ビットを選択す
る。
2進シフト回路112によって選択されたデータワード
はノートレジスタ35に記憶された主データ点ワードをア
クセスするのに用いられる。アクセスされたデータワー
ドはD−A変換器47によってアナログ信号に変換する。
音響システム11はアナログ信号を可聴楽音に変換する。
本発明を2のベキだけサイズに差のある主データセッ
トについて説明したが、これは制御的限界ではなく、2
の因数(factors)は2進数データ値について動作する
デジタル回路に容易に実施できるので好ましい実施例と
して選択されている。それぞれの対応づけられたカウン
タの内容の数値を割るためにカウント選択回路102およ
びカウント選択回路103の代わりにデジタル論理回路を
用いることによってその他の数も使用できる。2進左シ
フト回路111もより一般的な除算論理回路とともに実施
しなければならない。
〔発明の効果〕
以上説明したように、発生する楽音の楽音周波数ある
いは音域が高くなるに従って高調波係数の数およびデー
タワードの数を減少させることによって計算時間や転送
時間を短縮することができ、発生する楽音の楽音周波数
あるいは音域によって最適な高調波の数を有する楽音を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例としての電子楽器のブロック
構成図である。 第2図は、カウント選択回路102の論理回路図である。 第3図は、周波数割当装置101および楽音発生器104のブ
ロック構成図である。 11……音響システム 12……楽器鍵盤スイッチ 14……音調検出・割当装置 15……主クロック 16……実行制御回路 19……ワードカウンタ 20……高調波カウンタ 21,107……加算器−アキュムレータ 22……ゲート 23,25……メモリアドレスデコータ 24……正弦波関数表 26……高調波係数メモリ 28……乗算器 33……加算器 34……主レジスタ 35……ノートレジスタ 47……D−A変換器 101……周波数割合装置 102,103……カウント選択回路 104……楽音発生器 105……周波数ナンバーメモリ 106……周波数ナンバーラッチ 108,109,160……比較器 110……選択制御回路 111……2進左シフト回路 112……2進シフト回路 MSB……最上位ビット LSB……最下位ビット 171,172……インバータ 173,174,175,176,184,185,186,187,188,189,190,191…
…アンドゲート 177,178,179,180,181,182,183……オアゲート

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の鍵を有し、楽音波形を定める複数の
    データワードを高調波係数から計算し、転送して楽音波
    形に変換する電子楽器において、 前記複数の鍵の中から押圧された鍵を検出し、その押鍵
    の楽音周波数あるいは音域に対応する選択信号を発生す
    る検出手段(14,101,105,108,109,110,160)と、 高調波係数を記憶する高調波係数メモリ手段(26)と、 波形メモリ手段(34)と、 前記検出手段からの前記選択信号に応答し、前記波形メ
    モリ手段に記憶されるデータワードの数を選択する第1
    の選択手段(102)と、 前記検出手段からの前記選択信号に応答し、前記高調波
    係数メモリ手段から読み出すべき高調波係数の数を選択
    する第2の選択手段(103)と、 該第2の選択手段からの信号によって前記高調波係数メ
    モリ手段から高調波係数を読み出す高調波アドレス指定
    手段(25)と、 該高調波アドレス指定手段により読み出された高調波係
    数から前記第1の選択手段により選択された数のデータ
    ワードを計算して前記波形メモリ手段に記憶する計算手
    段(19,20,21,22,23,24,28,33,111)と、 前記波形メモリ手段に記憶された前記データワードの数
    に対応した楽音を発生させる手段(104)とを備え、 前記押鍵の楽音周波数あるいは音域が高くなるに従って
    前記高調波係数の数および前記データワードの数を少な
    くすることを特徴とした電子楽器。
JP61079043A 1985-04-05 1986-04-04 電子楽器 Expired - Lifetime JP2584972B2 (ja)

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US720471 1985-04-05

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US4601229A (en) 1986-07-22

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