JP2584731Y2 - トラックボール - Google Patents

トラックボール

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JP2584731Y2
JP2584731Y2 JP1991113565U JP11356591U JP2584731Y2 JP 2584731 Y2 JP2584731 Y2 JP 2584731Y2 JP 1991113565 U JP1991113565 U JP 1991113565U JP 11356591 U JP11356591 U JP 11356591U JP 2584731 Y2 JP2584731 Y2 JP 2584731Y2
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JP
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ball
roller
trackball
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truck body
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JP1991113565U
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Inventor
敏明 松本
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株式会社ミヨシ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案はコンピュータの入力機器
であるトラックボールに関する。
【0002】
【従来の技術】図4は従来のトラックボールで、ボール
2はトラック本体1の上面から上半部が突出するように
して回転自在に設けられており、このボール2を手の掌
で回転することによって、該ボール2との摩擦力で本体
内のXローラ3と、Yローラ4とを回転して画面に表示
されるカーソルを任意の位置に移動する構造である。図
中、5はガイドローラ、6は操作ボタン、7はコードで
ある。
【0003】従来のボール2の表面はツルツルの平滑面
に形成されているので、ボール2が回転してもトラック
本体1内のXローラ3およびYローラ4に対してスリッ
プし、正確に回転運動を伝達できない場合が生じる。こ
の原因としては上述したように、ボール2の表面が平滑
面に形成されている他に、ボール2の表面に手垢(脂)
が付着すること、ボール2に静電気が帯電すること等が
あげられ、手垢(脂)の付着や静電気の帯電は、トラッ
クボールの信頼性を低下させる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記実情に鑑
みてなされたもので、トラック本体内のXローラおよび
Yローラに対するボールのスリップを防止してボールの
回転運動に忠実に追従させることを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本考案はトラック本体の上面側にボールを、その上
半部をトラック本体の上面から突出して回転自在に設け
たトラックボールにおいて、上記ボールは真円球ないし
真円球に近い形状に形成され、上記ボールの表面はサン
ドブラスト処理により粗面に形成して摩擦係数を大に構
成したことを特徴とするものである
【0006】
【作用】ボールの表面はサンドブラスト処理により粗面
に形成されているので、ボールの表面の摩擦係数は大き
くなっている。したがって、XローラおよびYローラに
対するスリップを防止して、両ローラをボールの回転運
動に従って確実に回転させる。また、ボールの表面に手
垢(脂)や塵等が付着した場合には、この手垢等は粗面
の凹部に溜まるので、ローラを凸部によって円滑に回転
させることができる。さらに、ボールの表面が粗面なの
で、帯電し難くなる。
【0007】
【実施例】以下、図1〜図3を参照して本考案に係るト
ラックボールの1実施例につき説明する。図1はこの実
施例によるトラックボールの斜視図、図2は同トラック
ボールの平面図、図3は同トラックボールのボールの一
部を拡大して示す縦断面図である。
【0008】上記図1〜図3において、1はトラック本
体で、その上面の嵌合凹部にはボール2が、その上半部
を本体1から突出して回転自在に嵌合されており、トラ
ック本体1内には、ボール2に接触して回転するXロー
ラ3およびYローラ4とガイドローラ5とが設けられて
いる。このボール2は、たとえば、ABS樹脂やスチロ
ール系樹脂等の硬質樹脂材で造られ、所定の大きさの真
円球ないし真円球に近い形状に形成してあり、これらの
構成は従来のトラックボールと全く同一である。
【0009】本考案は、上記ボール2の表面2aを粗面
6に形成し、表面2aの摩擦係数を大きくしたものであ
る。この粗面6を形成する手段としては、たとえば、ボ
ール2の表面2aに高圧空気により砂を吹き付けてザラ
ザラ面に形成するサンドブラスト処理、或いはサンドペ
ーパやスチールウールでボール2をこすってザラザラ面
を形成する処理法や化学的に処理する処理法等を採用す
る。
【0010】上記粗面6は、これにより、表面2aの摩
擦係数を大きくして、両ローラ3,4に対するスリップ
を防止し、ローラ3,4をボール2の回転運動に忠実に
追従させて回転させるものであり、この粗面6の粗さの
度合は、JIS基準値で、RZ (10点平均粗さ)=約
1〜7μmm(ミクロンミリメータ)程度の範囲が好ま
しい。なお、この場合、ボールの粗面の粗さの度合は、
トラック本体内のローラの径や素材、或いはローラのパ
ルス信号を送信するカウント数の大小等を考慮し、上記
の程度の範囲から適当に選択して設定すると良いもので
ある。図中、7は操作ボタン、8はコード、9は手垢
(脂)を示すものである。
【0011】上記のように、ボール2の表面2aを微小
な凹凸のある粗面6に形成して、表面2aの摩擦係数を
大きくしてあるので、両ローラ3,4はボールとの接触
摩擦により、ボール2の回転運動に伴って正確に追従し
て回転する。
【0012】
【考案の効果】本考案によれば、ボールの表面はサンド
ブラスト処理により微小な凹凸による粗面に形成してあ
るので、ボールの表面の摩擦係数は大になる。したがっ
て、ボールを回転することにより、トラック本体内のX
ローラおよびYローラは、その素材に関係なく、ボール
との接触摩擦によってボールの回転運動に忠実に追従し
て回転させることができる。また、ボールの表面に手垢
(脂)が付着しても、この手垢は、図3に示すように、
粗面の凹部に溜り、ボールの表面とローラ間に手垢が介
在しないので、ローラは粗面の微小な凸部との接触によ
り正確かつ円滑良好に回転する。さらに、ボールの表面
を粗面に形成したことにより、帯電を防止してトラック
ボールの信頼性を向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るトラックボールの1実施例を示す
斜視図である。
【図2】同トラックボールの平面図である。
【図3】同トラックボールに用いたボールの一部を拡大
して示す縦断面図である。
【図4】従来のトラックボールの平面図である。
【符号の説明】
1 トラック本体 2 ボール 2a ボールの表面 3 Xローラ 4 Yローラ 6 粗面

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラック本体の上面側にボールを、その
    上半部をトラック本体の上面から突出して回転自在に設
    けたトラックボールにおいて、上記ボールは真円球ない
    し真円球に近い形状に形成され、上記ボールの表面はサ
    ンドブラスト処理により粗面に形成して摩擦係数を大に
    構成したことを特徴とするトラックボール。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPH01142045U (ja) * 1988-03-23 1989-09-28

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