JP2584715B2 - 薄い折り畳んだシートから製造された包装材 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特定の半固体製品を収容するスペースの境
界を定めるために、半剛性体を一要素とする包装材に関
するものである。

本発明は、フランス特許Ａ−2595666号、Ａ−2628719
号、Ａ−2668457号およびＡ−2676037号の発明を改善さ
せたものである。

フランス特許Ａ−2676037号は、薄い柔軟なフィルム
から成る折り畳んだ部分と折り畳まない部分を含む包装
材について記述している。折り畳まない部分は同じフィ
ルムで構成することができるばかりでなく、同じフィル
ムを接合しまたは別のフィルム単独で、もしくは半剛性
のフィルムを接合して製造することもできる。この折り
畳まない部分は次に、包装される凸状の物体の周りに位
置し、折り畳んだ部分は、少なくとも部分的に折り畳ま
ない部分を覆っている間、包装される該凸状物体を覆う
ような方法で展開される。このようにして、該包装材に
よって完全に覆われた物体を得ることができる。上記の
通り、この包装材によって、通常単一の物品から形成さ
れる凸状物体を覆うことが可能になった。いくつかの物
品が十分に互いに一体となるとき、それらは、手に持っ
たとき、比較的小さな集合体を形成することができ、そ
れにより該包装材を一面に配置することができる。一
方、もし、それがポテトチップスやフレンチポテトもし
くは球状の物のように互いに一致しない物品の集まりを
包装するバラバラの物の包装の場合、該包装材をそのま
ま用いることはもはや不可能である。実際に、包装され
る物品の集まりは、該包装材を展開することによってそ
れらを収容することが可能になるに十分に一致した塊を
構成しない。この包装材は、包装される物体の周りに配
置されると同時に形作られ固定されるので、紙袋になさ
れるように該包装材をあらかじめ形作っておくことは実
際には不可能である。

本発明の目的は、一部が薄い折り畳んだシートから成
る包装材内にポテトチップスのようなばらばらな固形製
品を包装できるように、この問題を解決することであ
る。このような発明の目的の一つは、特に、ファースト
フード業界で広く用いられている伝統的なチップコーン
にとって替わることである。実際に、このチップコーン
は満足なものではない。なぜならそれは、一方では、不
安定でかつその内容物をこぼしやすく、他方では、その
内容物を汚染や熱の損失から保護しない。結局、車内に
座っている人に直接フライドポテトを渡すとき用いるの
には実用的ではない。本発明は、ピザまるごともしくは
カットしたピザのように、補強せずに包装できる程は十
分に硬くはない製品を包装する場合にも用いることがで
きる。

第１図は、配置される前の本発明による包装材を示
す。

第２図は、ばらばらな固形製品を収容している形作ら
れた半剛性部分を持つ本発明による包装材を示す。

第３図は、該包装材を閉じるために展開された、折り
畳んだ部分を持つ本発明による包装材を示す。

第４図は、展開される前の本発明による異なる包装材
を示す。該包装材の一部分は包装される製品の支持体と
して役立つ。

第５図は、展開され、例えばピザを収容している間の
第４図の包装材を示す。

第６図は、完全に展開された第４図の包装材を示す。

第７図は、円錐体を形作ることができるように切断
し、溝をつけた半剛性部分を含む本発明による別の異な
る包装材を示す。

第８図は、円錐体が形作られているが、使用前の保管
のために折り畳まれている、前述の包装材を示す。

第９図は、ばらばらな固形製品を収容している、形作
られた円錐体を有する前述の包装材を示す。

第10図は、該包装材を閉じるように展開された、折り
畳んだ部分を有する前述の包装材を示す。

本発明は、第１図による、形成可能な半剛性シート及
び既述の特許及び特許出願で記述されたような薄い柔軟
な折り畳んだフィルム２で構成される、第１図の折り畳
んでいない帯域１の集成体である。第２図による折り畳
まない帯域１は、一方では包装されるばらばらな固形製
品３の容器として役立ち、他方では既述の特許で記述さ
れたように、凸状物体を構成するように形作られる。該
凸状物体は次に、全体的にもしくは部分的に、第３図に
示す該包装材の折り畳んだ部分14の展開によって覆われ
る。第２図の半剛性シート１により構成される帯域は、
固体のバラバラな製品３をまとめて十分にまとまりのあ
る形状を与えるために使用され、次に第３図の折り畳ん
だ薄いフィルム帯域14の展開を可能にして、集成体を閉
じそして封鎖できるようにする。この構造においては、
折り畳んだ帯域を展開するための支持体として役立つの
は、も早包装される物体ではなく、第３図の包装材自体
の半剛性帯域１である。本発明の例示のために例をもっ
て記載するが、該例は多くの他の可能性の中のほんの一
例にすぎない。包装材は例えば軽いボール紙で作られた
第１図の半剛性帯域１から構成され、該帯域１は、その
中心に細長い長方形帯域４を含み、二つの平行な辺５の
両側の、該辺５を直径とする半円６の形状の帯域により
境界が形成され、これにより180゜の円弧が形成され
る。長方形４及び半円形帯域６に共有される二つの平行
な辺５の各々は、折り畳めるように溝がつけられてい
る。折り畳んだ紙の帯域１は、端縁部34の近傍に、該端
縁部に沿った接合帯域33に沿って、フランス特許出願91
−05719号に記載された接合方法の一つを用いて取り付
けられる。その接合方法は、長方形４の他の二辺の一方
の辺７に平行に、辺７の近傍の折目８が該辺７に平行に
なるようにする。この接合帯域33は、折り畳んだ部分２
の端縁部34の実質的に真中に位置し、そして長方形帯域
４の辺７の長さ全体を実質的に覆う。折り畳んだ帯域２
の折目８の形状、その数及び接合帯域の折目10の間の距
離９（第２図）は、フランス特許第86−03956号の中の
式又はフランス特許出願第90−13589号の中の式を適用
して算出される。例えば、円筒体についての式は、包装
される製品が半円６と半径５と、半円形帯域６と共通の
辺５に垂直な辺11の長さとを有する半円筒体の形状のも
のと考えて適用する。包装材を使用するためには、第２
図の二つの半円帯域６を立ち上げて長方形帯域４で一種
の樋形の容器12を形成し、包装すべき製品をこの容器12
内に配置し、そして次に折り畳んだ部分２をのばして、
半剛性帯域１の縁を形成する二つの円弧13により境界が
定められる開口部を閉じれば充分である。折目８の数
は、完全な円筒体ではなくて半円筒体を覆うように決定
されるのは明白であり、経験的に決定できる。包装材が
配置された場合（第３図）、前には折り畳まれていたが
今は展開されている帯域14の長さが半剛性帯域１の端縁
を形成する第２図の半円13の長さよりも長ければ、それ
自体で封鎖された閉じられた封入体を形成する。実際、
第３図の展開された折り畳んだ帯域14の端部15と、第１
図の接合帯域33との間の距離は、長方形帯域４と半円形
帯域６との共通の辺５の長さよりも短く、該辺５の端部
は折り畳んだ帯域の接合帯域33から最も離れた位置にあ
る。例として第１図の二つの半円形帯域６は、横の帯域
６と共有する長方形の二つの辺５の夫々の端部17を通過
する円弧により境界を定められる帯域に置き換えられて
もよい。無限の可能性があることは明らかである。特
に、前述の半円よりも小さい、横の帯域６の境界を定め
る180゜より小さい全ての円弧については、円筒形に基
づいて算出される折り畳んだ部分１を展開しても、自動
的にそれ自体で封入可能でない。他方、前述の第３図の
半円形帯域６よりも大きい、180゜境界帯域より大きい
全ての円弧については、折り畳んだ武運14を展開すると
自己封入可能である。何故なら、折り畳んだ部分14は、
それを展開した際、長方形帯域４の第２図に示す接合点
７と反対側の辺11を覆う前に、接合点７と直径方向に反
対側の帯域を通過するからであり、これは該辺11の該接
合点７までの距離は円弧の直径よりも短いことによる。
更に単純には、第３図の折り畳んだ帯域14を展開した場
合、単に旋回するだけで開くのを防止する再入口部（re
−entrant）を含む空洞が形成される。このことは、円
弧が180゜より小さい場合は再入口部が形成されないの
で、生じない。しかしこの場合、180゜より大きい円弧
について計算され且つ展開した時にその端部15が接合帯
域33から、長方形４と横の帯域６との共通の辺５の長さ
よりも短い距離16に位置するのに十分長い折り畳んだ帯
域を用いることによって、封入が達成できる。折目の形
状を、例えば折り畳んだ部分14の端部での湾曲が増大す
るように変形する。即ち、例えばこの部分14内で折目の
接合帯域間の距離９を減少させることにより、封止する
ことも可能である。本発明の範囲は、横の部分が互いに
異なり、そして例えば楕円又は多角形などの円弧の形と
は異なる形状であるような全ての中間的ケースを包含す
ることは明らかである。同様に、フランス特許出願90−
13589号に記載された意味で、形状が凸状体にたとえら
れるその他のあらゆる形状の容器を想像することも可能
である。

折り畳んだ部分２を折り畳まない部分１に接合する方
法は、フランス特許出願第91−05719号に記述された方
法と同じである。折り畳んだ部分は、該包装材の適正な
機能的な使用に最も実用的なように、その長さ全体もし
くはその一部分が固定される。第１図について記載した
例においては、包装材は辺７の長さに等しい長さ全体が
接合されているが、横の部分まで突き出たもっと長い長
さにわたって接合されるのを禁止するわけではない。包
装材の展開の際に選択が行われる。

本発明の変形において、第４図のピザ包装材は、半剛
性の折り畳まれていない帯域25を含み、該帯域25は180
゜よりもずっと大きい円弧26により境界を定められた側
面帯域18を含み、該帯域18は包装される第５図のピザ23
の直径と実質的に同じ直径であり、ピザ23の第５図の支
持用カード22を構成する。第４図の長方形帯域24は、包
装されるピザの高さよりも僅かに大きい幅27を有し、そ
の辺28はピザ支持用帯域18と共通であるが、ピザ支持用
帯域18の配置を著しく妨害しないように十分に短い。長
方形帯域は、横方向帯域19と共通の他の辺19を有する。
該帯域19はその主な機能が、ピザとボール紙支持体22で
形成された集成体の回りに折り畳んだ部分21を展開した
ときに開いたままになる第６図の中央の丸い部分20を閉
じることにあるので、種々の形状であってよい。折目32
と平行な第４図の折り畳んだ部分30の端部31は、長方形
帯域24の辺28に垂直な接合帯域35内で接合される。長方
形帯域24は、折り畳んだ帯域の辺31の中央部を実質的に
通過する。包装材は、前述の特許に含まれる式を用い、
そして直径が帯域18の直径であり且つ高さが長方形24の
幅27である円筒形状が存在すると考えて、決定される。
第４図の包装材は次のようして使用される：第４図の包
装材を平らに置き、第５図のピザ23を支持帯域22上に置
く。長方形帯域24の辺28および29に沿って折目を形成す
ることにより、帯域19のピザの上に折り畳む。帯域19と
ピザ23の間にプラスチック部品を介在させて、それらの
接触を防止することができる。次に、折り畳んだ部分21
を展開すると（第６図）、該部分21はその端部が特に折
り畳まない帯域の長方形部分36と重なる時に自然に固着
する。

本発明の別の変形において、第９図の側面帯域37は、
開口部39を小さくする壁38により連結される。該開口部
39は、それを通って品物40が充填され、そして折り畳ん
だ帯域41の展開前に品物40が蓄積されるのを容易にす
る。例えば、ポテトチップ用の包装材の場合、第４の側
面38を、例えば長方形の平面であって、そして平面の二
つの辺42が横の側面帯域37と共通であり、そして一つの
辺43が長方形帯域45の第７図の辺44の一方と隣接するよ
うな該平面で構成される円錐体を作ることができる。こ
こで、該辺44は横の側面帯域37と共通の辺46に垂直であ
る。半剛性シートから種々の円錐形状体を作る方法は良
く知られている。それらは、使用前に折り畳むと、平ら
になって保存できる。例えば、第９図の連結用壁38は、
第８図の重複部47と二つの突起47（第７図）で形成さ
れ、折り畳まれていない部分50を折り畳めるようにする
溝49を含む横の帯域37の二つの突起48（第７図）を互い
に重複部47内で接合する。次に、長方形帯域45と共通の
辺に相当する端縁46（第９図）を折ることによって、横
の帯域を立ち上がらせ、突起48の境界を定める溝42（第
７図）を同時に折ることにより円錐体を開き、折目49
（第９図）を立ち上げて横の壁37を形成する。このよう
にして、充填が容易な円錐体が形成される。折り畳まれ
た帯域に関しては、該帯域は前に第１、２および３図で
記述しそして例示した方法と同じ方法を用いて寸法を決
め、配置しそして接合する。折り畳まれた部分51（第10
図）を、形作られた半剛性帯域50により形成される円錐
体の周りに展開した場合、閉鎖した容器が得られる。横
の壁はいくつかの壁38により連結することができること
は明らかである。該壁38は横の壁を連結し、そして半剛
性部分50を形作る際に自動的に付け加えられるか、或い
はこの部分を展開する時に付け加えられる。

包装材は、折り畳まれていない帯域１および50を貫通
する穴52（第１図および第９図）により構成される排気
部を含ことができる。これらの穴は、外部との直接の接
触を防ぐのが望ましい場合は折り畳んだ帯域を展開する
ことにより覆われる帯域に開口させることができるが、
必須要件ではない。穴は、例えばポテトチップを収容し
た場合に空洞内に非常に湿気が高くなるのを防ぐために
必要であろう。前述したように、前記の特許および特許
出願に記載されている計算方法を該折り畳み部分の寸法
用に適用して、前記のものと異なる形状の円錐体と折り
畳み帯域を集成することが常に可能である。折り畳み部
分および非折り畳み部分の接合帯域53は、特にフランス
特許第86−03956号に規定されている参考用の軸の位置
から各場合において誘導される。該折り畳み部分は該接
合帯域53にそって展開される。該接合帯域によって、該
折り畳み部分の特性を定めるのに用いられる長さの曲線
部を決定することが可能である。

特に第３図および第10図に図示されるような包装体が
ばらばらな製品を収容する場合、展開された折り畳み部
分14の端部15を前記の保持帯域の上に通過させて、該包
装体を開封することが可能である。はじめに空洞12中に
収容されているばらばらな製品をこのようにして形成さ
れたポケット部中に集めるような方法にて、展開された
折り畳み部を下方に向けるように該集成体を動かす。展
開された折り畳み帯域14からばらばらな該製品が得られ
るような状態に該折り畳み帯域14を保持するように、該
帯域14から半剛性帯域１を分離することが可能である。
自動車内にてチップ類を食べるのに、この態様は非常に
実用的である。しかし、展開された該折り畳み部分を分
離した後に該半剛性帯域を皿として使用するように、ば
らばらな製品３またはピザ23を半剛性帯域中の位置に保
持して上記と反対の方法にて利用することも可能であ
る。

Claims (9)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】折目（８）が互いに平行で且つ端部にて互
   いに接合されている薄い折り畳みシート（２）と、固体
   のバラバラな製品（３）を収容可能な空洞（12）を生じ
   るように形成された非折り畳み半剛性シート（１）とか
   ら形成される包装材において；該折り畳みシート（２）
   は、その横方向の端縁部（34）により、非折り畳み該半
   剛性シート（１）の周辺に接合されており、該半剛性シ
   ートは、該折り畳みシート（２）を該空洞（12）の閉鎖
   のために展開するための支持体として役立つことを特徴
   とする、上記の包装材。
2. 【請求項２】上記の折り畳みシートが、立ち上げられて
   樋型の空洞を形成することができる二つの同一の横方向
   帯域（６）により境界を定められる中央帯域（４）を含
   み、一方、端縁部（34）が該中央帯域（４）の端部
   （７）に接合された折り畳みシート（２）は、横方向帯
   域（６）の端縁部（13）を有する空洞（12）上に展開さ
   れる、請求の範囲１記載の包装材。
3. 【請求項３】上記の折り畳みシートが中央帯域（24）を
   含み、該中央帯域（24）は、一方では固体製品用の支持
   体として役立つ横方向帯域（18）により境界を定めら
   れ、他方では、折り畳みシート（30）が特に該横方向帯
   域（18）上で展開される時に、該折り畳みシート（30）
   によって開放されたままである空間（20）を覆うよう
   に、該製品の上に折り畳まれる第２の横方向帯域（19）
   によって境界を定められる、請求の範囲１記載の包装
   材。
4. 【請求項４】非折り畳み帯域（50）が、該帯域（50）が
   形作られたときに、横方向の壁（37）と連結した少なく
   とも一つの追加の壁（38）を含んで、他の三つの壁（4
   5）および（37）と共に円錐形の容器を形成することを
   特徴とする、請求の範囲１〜３のいずれか１項記載の包
   装材。
5. 【請求項５】上記の折り畳みシート（２）が形作られた
   半剛性シート（１）の周りに展開されると、展開された
   折り畳みシート（14）の端部（15）は接合帯域（33）に
   対して、該接合帯域（33）から最も離れた横方向帯域
   （６）の部分よりも接近している、という事実により得
   られる再入口部を生じることによって、閉鎖体を固定す
   ることを特徴とする、請求の範囲１〜４のいずれか１項
   記載の包装材。
6. 【請求項６】上記の折り畳みシート（14）は、半剛性シ
   ート（１）から分離された後、固体のバラバラの製品
   （３）用の容器として役立つことを特徴とする、請求の
   範囲１〜５のいずれか１項記載の包装材。
7. 【請求項７】上記の半剛性シート（１）は、展開された
   折り畳みシート（14）から分離された後、固体のバラバ
   ラな製品（３）用の支持体として役立つことを特徴とす
   る、請求の範囲１ないし５のいずれか１項記載の包装
   材。
8. 【請求項８】上記の半剛性シート（１）が、包装材に収
   容されたバラバラな製品の排気を可能にする穴（52）を
   含むことを特徴とする、請求の範囲１〜７のいずれか１
   項記載の包装材。
9. 【請求項９】前記の半剛性シート（１）が穴（52）を含
   み、該穴（52）は、折り畳みシート（51）が形作られた
   半剛性シート（50）の上で展開されたときに、該折り畳
   みシート（51）により塞がれることを特徴とする、請求
   の範囲１〜８のいずれか１項記載の包装材。