JP2582003Y2 - フルイディック流量計 - Google Patents

フルイディック流量計

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JP2582003Y2
JP2582003Y2 JP6125193U JP6125193U JP2582003Y2 JP 2582003 Y2 JP2582003 Y2 JP 2582003Y2 JP 6125193 U JP6125193 U JP 6125193U JP 6125193 U JP6125193 U JP 6125193U JP 2582003 Y2 JP2582003 Y2 JP 2582003Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、噴出ノズルから流路
内に噴出した流体の振動現象に基づき、流体の流量を測
定するフルイディック流量計に関する。
【0002】
【従来の技術】フルイディック流量計は、例えばLPガ
スなどのガス流量を測定するものについては、異常時に
流路を遮断してガスの供給を停止する遮断弁とともにガ
スメータ内に設置されており、遮断弁のガス出口側に連
通する上流側流路、上流側流路に連通する噴出ノズル、
この噴出ノズルの噴出方向前方に配置されるターゲッ
ト、このターゲットを挟んで両側に対称的に設けられる
一対の側壁を有する下流側流路から主として構成されて
いる。
【0003】噴出ノズルから下流側流路に流出した噴流
のガスは、前記ターゲットに衝突することによって直進
することなく、ターゲットの片側を通過した後、一方の
側壁に衝突し、噴流の一部が逆流する、いわゆる帰還流
となる。この帰還流は、噴出ノズルの下流側流路への開
口部付近にて、噴流主流に対して直交する方向に流体エ
ネルギを付与し制御流としての役割を果たす。つまり、
噴流主流は制御流(帰還流)の影響を受けると、ターゲ
ットの前記とは逆側を通過し、下流側流路の他方の側壁
に衝突した後、一部が逆流する帰還流となり、これによ
り噴出ノズルから噴出する噴流がターゲットの両側面を
左右交互に流れる現象が発生することになる。この左右
交互に流れる噴流の流れの現象により生じる圧力の変化
は、一対の圧力検出機構により検出し、この流体の圧力
が切替わる頻度を振動数として計測することにより流量
が測定される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
フルイディック流量計では、流量Qと周波数(振動数)
fとの間に、ほぼ比例関係となる直線近似式Q=Af
(Aは定数)が成立し、この直線式による検量線に基づ
きマイクロコンピュータなどを用いて周波数fから流量
Qを算出している。
【0005】ところが、実際には、噴出ノズルやターゲ
ット及び、下流側流路の側壁など高度な加工精度が要求
される部位を作成するときに生ずる微妙な構造上の誤差
が、複雑な流動状態を発生させることから、流量Qと周
波数fとの比例関係が適正に得られていない。つまり、
検量線は流量Qが周波数fの数次の多項式で表されるも
のとなり、上記直線近似式では流量Qを正確に求めるこ
とが難しく、演算誤差も大きいものとなっている。
【0006】この対策として従来では、噴出ノズルの入
口付近に、整流器となる金網(特開平4−151518
号公報参照)や、半円筒部材(特開平4−278421
号公報参照)を設けるなど構造上の工夫を施していた。
【0007】しかしながら、上記のように構造上の工夫
を施しても、前記比例関係は充分ではなく、また例え比
例関係が成立したとしても、各種の整流器が必要となっ
て部品点数が増加し構造も複雑化して、コストアップを
招く虞がある。
【0008】そこで、この考案は、整流器を設けるなど
構造上の工夫を施すことなく、測定精度を向上させるこ
とを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この考案は、流体の流量Qに対応した流体振動周波
数fの発振出力を得る流量検出手段と、この流量検出手
段から得られる流体振動パルスを入力する演算手段を有
し、更にこの演算手段は、前記流量Qと流体振動周波数
fとの関係を両対数紙上にプロットした複数の測定点に
沿って結ぶ直線から求められる式Q=AfB (A,Bは
定数)に従って流量Qを算出する構成としてある。
【0010】
【作用】このような構成のフルイディック流量計によれ
ば、流量Qと流体振動周波数fとの両対数紙上での関係
を表す直線から求めた式Q=AfB (A,Bは定数)に
従って流量Qを算出することで、流量演算の誤差が少な
いものとなる。
【0011】
【実施例】以下、この考案の実施例を図面に基づき説明
する。
【0012】図1は、この考案の一実施例を示すフルイ
ディック流量計の内部構造を主体とした全体構成図であ
る。このフルイディック流量計は、一方の面が開口した
箱状の本体ケース1、その開口をシートパッキンを介し
て気密に覆う板状の図示しない蓋体を有している。本体
ケース1には、流体が導入される上流側流路3、上流側
流路3に一端が連通する噴出ノズル5、噴出ノズル5の
他端が連通し左右対称的に形成された側壁7を有する下
流側流路9、下流側流路9内にて前記噴出ノズル5の噴
出方向前方に配置されるターゲット11がそれぞれ形成
されている。
【0013】噴出ノズル11の出口部の両側には、噴出
流を挟む一対の流量検出手段としての圧力検出機構13
が設けられ、この圧力検出機構13には、噴流の流体振
動に起因する圧力変動の変化する頻度を求める周波数検
出機構15及び演算手段としてのマイクロコンピュータ
などから構成される演算回路17が接続されている。前
記圧力検出機構13は、噴流がターゲット11の両側面
を交互に流れる現象により生じる圧力を検出し、周波数
検出機構15は圧力検出機構13より送られる信号より
流体振動が発生する頻度すなわち流体振動周波数を求
め、演算回路17はこの検出値、つまり流体の圧力が切
り替わる頻度として求めた振動数(周波数)に基づいて
流量を演算する。また演算回路17は、周波数を所定時
間毎に計測してこの所定時間毎の流量を積算し、表示器
19に積算流量を表示させる。
【0014】上記のようなフルイディック流量計では、
流量Qと振動周波数fの実測データを両対数紙上にプロ
ットすると、図2に示すような傾き1のほぼ直線的な関
係を有する検量線(実線で示してある)が得られる。し
かしながら、実際には、この図からも分かるように、特
に流量Qが0.1m3 /h付近において、実測値は検量
線に対して大きな偏差が発生している。つまり、実際に
は流量Qと周波数fとは比例関係が成立しておらず、検
量線は流量Qが周波数fの数次の多項式で表されること
になる。このため上記直線から得られる比例式 Q=Af(Aは定数) (1) から流量Qを算出する従来の方式では、誤差が大きく流
量測定精度が低いものとなる。なお、上記式(1)は、
図2ではQ=1.38×10-2fとなる。
【0015】このような従来の方式に対し、この考案の
実施例では、図2に示した実測データに沿った破線で示
す直線を引き、この直線から Q=AfB (A,Bはグラフにより求まる定数) (2) という式を求める。この式を利用して流量Qを算出する
と、実測値と計算値の誤差が少なくなることは自明であ
るので、式(2)を利用して流量Qを演算する。実際に
は、上記式(2)は、図2よりf=73×Q1.019が得
られ、これを変形すると、次式となる。
【0016】 Q=1.48×10-2×f0.9814 そして、式(2)にテーラ展開を適用すると、式(3)
となる。
【0017】 Q(f) =Q(fa)+{Q' (fa)/1!}Δf +{Q''(fa)/2!}Δf 2 +{Q''' (fa)/3!}Δf 3 +…… (3) [但し、fa はQ=AfB が成立する最小値で、 Δf=f−fa ,Q' =dQ/df, Q''=d2 Q/df2 ,Q''' =d3 Q/df3 ,……である。
【0018】ここでは3階微分まで示してあり、4階微
分以降は省略してあるが、実際にはさらに高次まで求め
る。]上記式(3)に従って、演算回路17は流量Qを
演算する。
【0019】流量Qの演算動作に先立って、演算回路1
7への式(3)の設定(記憶)を次のようにして行う。
まず、流量Qとこれに対応する振動周波数fを計測す
る。この計測データを複数とり、図2のように両対数紙
上にプロットすることで、破線の直線を得、この直線か
ら前記したQ=AfB という式(2)を求める。次に、
式(2)をテーラ展開して得た多項式(3)を演算回路
17に設定(記憶)する。
【0020】以上で、演算回路17の設定が終了し、次
に実際に演算回路17の演算動作がスタートする。
【0021】まず、計測データとして振動周波数fを計
測し(ステップ101)、この計測した振動周波数fを
多項式(3)に代入して流量Qを算出する(ステップ1
03)。この流量Qは、所定の時間(Δt)毎に算出
し、次式に従って積算流量Sを求め(ステップ10
5)、表示器19に表示させる(ステップ107)。
【0022】
【数1】 このように、流量Qを求めるにあたり、実測データに沿
った直線(図2で示す破線)を利用し、流量Qと振動周
波数fとの関係を数次の多項式で表すことで、噴出ノズ
ルの入口部に整流器を設けるなどの構造上の工夫を施す
ことがなくても、流量演算の誤差が少なく算出精度がよ
り向上することになる。
【0023】また、上記のような多項式(3)を導くた
めに、測定点としては最低二点あればよく、計測点が少
なくても流量Qと振動周波数fとの高精度の関係式が得
られる。
【0024】さらに、製造上の誤差により製品相互間で
検量線にばらつきが発生しても、前記した数次の多項式
(3)を用いることで、検出精度の低下は防止でき、し
たがってこのような方法によれば、フルイディック流量
計を大量に製造する場合に適している。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、この考案によ
れば、流量Qと流体振動周波数fとの関係を両対数紙上
にプロットした複数の測定点に沿って結ぶ直線から求め
たQ=AfB (A,Bは定数)に従って流量Qを算出す
るようにしたため、噴出ノズルの入口部に整流器を設け
るなど構造上の工夫を施すことなく、流量演算の誤差を
少なくし、測定精度をより向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示すフルイディック流量
計の内部構造を主体とした全体構成図である。
【図2】フルイディック流量計における流量と周波数と
の関係を示す説明図である。
【図3】演算回路による演算動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
13 圧力検出機構(圧力検出手段) 15 演算回路(演算手段)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体の流量Qに対応した流体振動周波数
    fの発振出力を得る流量検出手段と、この流量検出手段
    から得られる流体振動パルスを入力する演算手段を有
    し、更にこの演算手段は、前記流量Qと流体振動周波数
    fとの関係を両対数紙上にプロットした複数の測定点に
    沿って結ぶ直線から求められる式Q=AfB (A,Bは
    定数)に従って流量Qを算出する構成であることを特徴
    とするフルイディック流量計。
JP6125193U 1993-11-15 1993-11-15 フルイディック流量計 Expired - Fee Related JP2582003Y2 (ja)

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