JP2580504Y2 - パワーステアリング装置 - Google Patents

パワーステアリング装置

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JP2580504Y2
JP2580504Y2 JP6444392U JP6444392U JP2580504Y2 JP 2580504 Y2 JP2580504 Y2 JP 2580504Y2 JP 6444392 U JP6444392 U JP 6444392U JP 6444392 U JP6444392 U JP 6444392U JP 2580504 Y2 JP2580504 Y2 JP 2580504Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案に係るパワーステアリン
グ装置は、自動車の操舵装置に組み込んで、操舵時に要
する力の軽減を図る為に利用する。
【0002】
【従来の技術】車輪への舵角付与に要する力の低減を図
る為に従来から、パワーステアリング装置と呼ばれる、
操舵力の軽減装置が広く使用されている。図5〜7は、
従来から知られたパワーステアリング装置の内、特公昭
43−7254号公報に記載されたものを示している。
【0003】入力軸1は、図示しないステアリングホイ
ールを操作する事により、ハウジング2の内側で回転す
る。又、この入力軸1は、このハウジング2に対し軸方
向に亙る若干の変位自在に支持されている。前記ハウジ
ング2に設けられたシリンダ3内には有底円筒状のピス
トン4を、軸方向に亙る移動のみを自在として、油密に
嵌装している。このピストン4により前記シリンダ3の
内側を、ピストン4の開口側に対向する第一室5と、ピ
ストン4の非開口側に対向する第二室6とに分割してい
る。
【0004】このピストン4の一部側面にはラック7を
設け、このラック7とセクターギヤ8とを噛合させてい
る。このセクターギヤ8を固定した出力軸9は、前記ハ
ウジング2に回転自在に、且つ前記シリンダ3に対し捻
れの関係で支持されている。又、前記入力軸1の端部外
周面と前記ピストン4の内周面との間には、ボール螺子
式の送り螺子装置10を設け、前記入力軸1の回転に伴
なって、前記ピストン4を軸方向に変位させる様にして
いる。
【0005】一方、前記入力軸1の中間部で前記シリン
ダ3から外れた部分には、内側スリーブ11を、1対の
スラスト軸受12、12を介して、この入力軸1に対す
る回転自在に支持している。前記内側スリーブ11の周
囲には、この内側スリーブ11と共に油圧切換弁を構成
する外側スリーブ13を設けている。この外側スリーブ
13は、筒状に形成されて前記ハウジング2の一部を構
成するもので、前記内側スリーブ11よりも少し大きな
軸方向長さ寸法と、この内側スリーブ11の外周面と油
密に摺接自在な内径寸法とを有する。そして、前記内側
スリーブ11の外周面に形成された内側凹溝14、14
と、前記外側スリーブ13の内周面に形成された、凹溝
24、26a、26b、28とにより、圧油ポンプ等の
圧油給排源と、前記第一、第二室5、6との間の圧油の
給排状態を切り換える、油圧切換弁を構成する。
【0006】又、前記内側スリーブ11は、図6〜7に
示す様に、内側筒部16と外側筒部17とを連結壁部1
8により連結した、二重筒状に形成されている。そし
て、前記内側筒部16の外周面と外側筒部17の内周面
との間を、円筒状の油圧反動室19としている。この油
圧反動室19の中間部には段部30を設け、この段部3
0を境に軸方向一端側(図6の右側)を軸方向他端側
(同左側)に比べて幅広にしている。
【0007】そして、前記油圧反動室19の両端部にそ
れぞれ円筒状ピストン20、21の基部を油密に嵌装
し、各円筒状ピストン20、21の先端を、前記ハウジ
ング2の内面に形成した、互いに対向する段部32、3
2に突き当てている。尚、前記連結壁部18には、図7
に示す様な円弧形の通孔22、22を形成し、前記油圧
反動室19の軸方向他端側にその基端部を嵌装した円筒
状ピストン21の先端部は、各通孔22、22を通じ
て、前記油圧反動室19から突出させている。
【0008】前記油圧反動室19には、前記ハウジング
2に形成した給油口23と、前記外側スリーブ13の内
周面中間部に形成した凹溝24と、前記内側スリーブ1
1の内外両周面を貫通する状態で設けた通油路25とを
介して、圧油ポンプの吐出口等の圧油供給源から吐出さ
れる圧油が送り込まれる。
【0009】又、前記凹溝24の両側に於いて、前記外
側スリーブ13の内周面に設けられた1対の凹溝26
a、26bの内、一方の凹溝26aは通油路27aを通
じて前記第一室5に、他方の凹溝26bは通油路27b
を通じて前記第二室6に、それぞれ通じている。更に、
前記1対の凹溝26a、26bの両側に於いて、前記外
側スリーブ13の内周面に設けられた1対の凹溝28、
28は、それぞれ前記ハウジング2に設けた排出口29
に通じている。
【0010】上述の様に構成される従来のパワーステア
リング装置の作用は、次の通りである。ステアリングホ
イールを操作せず、入力軸1が中立位置に存在する場
合、前記油圧反動室19内に導入された油圧に基づき、
前記1対の円筒状ピストン20、21が互いに離れる方
向に押されるが、各円筒状ピストン20、21は、それ
ぞれの先端が前記ハウジング2の内面に形成された1対
の段部32、32に突き当たるのと同時に、それぞれの
基端部が前記スラスト軸受12若しくは前記連結壁部1
8に衝合して、それ以上の変位を阻止される為、前記入
力軸1に軸方向の力が付与される事はない。
【0011】前記出力軸9を図5で時計方向に回動させ
る為、前記ピストン4を同図で右方に変位させるべく、
入力軸1を回転させた場合、送り螺子装置10部分で発
生する反力に基づきこの入力軸1が、同図で左方に変位
する。この変位に伴なって、この入力軸1の中間部に支
持された内側スリーブ11も、同図で左方に変位し、前
記凹溝24と前記凹溝26bとが、前記凹溝26aと前
記凹溝28とが、それぞれ内側スリーブ11の外周面に
形成した内側凹溝14、14を介して連通する。この結
果、前記第二室6内に圧油が送り込まれると同時に、前
記第一室5内の油が排出されて、前記ピストン4が、入
力軸1から送り螺子装置10を介して付与されたよりも
大きな力で、図5の右方に変位する。
【0012】これと同時に、前記円筒状ピストン21が
油圧反動室19内に弾性的に押し込まれ、前記入力軸1
に操舵作業に応じた反力を付与する。
【0013】反対に、前記出力軸9を図5で反時計方向
に回動させる為、前記ピストン4を同図で左方に変位さ
せるべく、入力軸1を回転させた場合、送り螺子装置1
0部分で発生する反力に基づきこの入力軸1が、同図で
右方に変位する。この変位に伴なって、この入力軸1の
中間部に支持された内側スリーブ11も、同図で右方に
変位し、前記凹溝24と前記凹溝26aとが、前記凹溝
26bと前記凹溝28とが、それぞれ内側スリーブ11
の外周面に形成した内側凹溝14、14を介して連通す
る。この結果、前記第一室5内に圧油が送り込まれると
同時に、前記第二室6内の油が排出されて、前記ピスト
ン4が、入力軸1から送り螺子装置10を介して付与さ
れたよりも大きな力で、図5の左方に変位する。
【0014】これと同時に、前記円筒状ピストン20が
油圧反動室19内に弾性的に押し込まれ、前記入力軸1
に操舵作業に応じた反力を付与する。前記第一室5内へ
の圧油送り込み時に入力軸1に対して反力を付与する円
筒状ピストン20は、前記第二室6内への圧油送り込み
時に前記入力軸1に対して反力を付与する円筒状ピスト
ン21よりも断面積が大きい。一方、前記第一室5内へ
の圧油送り込み時には、前記入力軸1の端面1aに油圧
が作用し、この入力軸1を図5の右方に押圧する軸力が
加わる。
【0015】この様に、前記第一室5内に圧油を送り込
んだ場合に、前記入力軸1には互いに逆方向の力が加わ
る結果、この入力軸1に操舵作業に応じて加えられる反
力の大きさは、これら逆方向の力の差となる。前記油圧
反動室19の中間部に設けた段部30の面積は、前記端
面1aの面積と等しい為、結局前記第一室5内への圧油
送り込み時に前記入力軸1には、前記第二室6内への圧
油送り込み時と同じ大きさの反力が、逆方向に加わる。
従って、第一室5内への圧油送り込みの際にのみ、前記
端面1aに油圧が作用するにも拘らず、何れの方向に舵
角付与を行なう場合にも、入力軸1に加わる反力が等し
くなって、ステアリングホイールを操舵する運転者に違
和感を与える事がなくなる。
【0016】
【考案が解決しようとする課題】本考案のパワーステア
リング装置は、構成部品の形状を簡略化する事により、
製作費の低廉化を図るものである。
【0017】前記図5〜7に示した従来構造の場合、第
一室5内に圧油を導入した場合に入力軸1の端面1aか
らこの入力軸1に加わる軸力を相殺する為に内側スリー
ブ11内に形成した油圧反動室19、この油圧反動室1
9内に嵌装した円筒状ピストン20、21、円筒状ピス
トン21の先端部を挿通する為、連結壁部18に形成し
た通孔22、22の形状が複雑で、前記内側スリーブ1
1や円筒状ピストン20、21の製作費が嵩み、この内
側スリーブ11を組み込んだパワーステアリング装置の
価格も高くなってしまう。
【0018】本考案のパワーステアリング装置は、上述
の様な事情に鑑みて考案されたものである。
【0019】
【課題を解決するための手段】本考案のパワーステアリ
ング装置は、車体に支持されるハウジング内に設けられ
たシリンダと、有底円筒状でこのシリンダ内に油密に且
つ軸方向に亙る移動のみ自在に嵌装され、前記シリンダ
内をその開口側に対向する第一室及びその非開口側に対
向する第二室に分割するピストンと、このピストンの一
部側面に設けられたラックと、前記ハウジングに回転自
在に、且つ前記シリンダに対し捻れの位置関係で支持さ
れた出力軸と、この出力軸に固定された状態で、前記ラ
ックと噛合するセクターギヤと、前記ハウジングに回転
自在に、且つ軸方向に亙る若干の変位自在に支持され、
その一端部を前記ピストンの内側に挿入された入力軸
と、この入力軸の一端部外周面と前記ピストンの内周面
との間に設けられて、前記入力軸の回転に伴なって前記
ピストンを軸方向に変位させる送り螺子装置と、前記入
力軸の中間部2箇所位置で前記シリンダから外れた部分
の周囲に、この入力軸に対する軸方向の変位を不能とし
て、互いに離隔した状態で支持された1対のフランジ片
と、両フランジ片により挟持された状態で、前記入力軸
の中間部周囲に支持された内側スリーブと、前記1対の
フランジ片の周囲に於いて前記ハウジングの内周面に、
両フランジ片同士の間隔と同じ間隔で設けられた、互い
に対向する1対の段部と、少なくともその内周寄り部分
の軸方向長さを、前記内側スリーブの外周寄り部分の軸
方向長さ寸法と異ならせると共に、前記内側スリーブの
外周面と油密に摺接自在な内径寸法を有し、前記1対の
フランジ片並びに前記1対の段部の間位置に於いて、前
記内側スリーブの周囲に固定された外側スリーブと、前
記内側スリーブの外周面に形成された内側凹溝と前記外
側スリーブの内周面に形成された外側凹溝とにより構成
され、圧油給排源と前記第一、第二室との間の圧油の給
排状態を切り換える油圧切換弁と、前記外側スリーブと
内側スリーブとの一方のスリーブの円周方向複数箇所
に、それぞれがこの一方のスリーブの軸方向両端面同士
を貫通する状態で形成され、それぞれの両端開口部を前
記フランジ片と段部とに対向させた、断面円形でシリン
ダ状の複数の油圧反動室と、各油圧反動室の前記ピスト
ン寄り端部に油密に嵌装した第一の反動ピストンと、各
油圧反動室の前記ピストンと反対側端部に油密に嵌装し
た第二の反動ピストンと、前記圧油給排源から吐出され
る圧油を前記各油圧反動室の中間部に送り込む通油路と
を備えている。
【0020】そして、前記各油圧反動室の両端部の内径
並びに前記第一、第二の反動ピストンの外径を互いに異
ならせる事により、前記油圧反動室内への圧油送り込み
に伴なって前記1対のフランジ片を介して前記入力軸に
付与する反動軸力を、前記ピストンに向かう方向で大き
く、前記ピストンから離れる方向で小さくすると共に、
これら両方向の反動軸力の差を、前記第一室内への圧油
送り込み時に前記入力軸の端面からこの入力軸に作用す
る軸力とほぼ一致させている。
【0021】
【作用】上述の様に構成される本考案のパワーステアリ
ング装置の作動時、ステアリングホイールの操作に基づ
いて入力軸を回転させると、送り螺子装置部分で生じる
反力によって、前記入力軸が軸方向に変位する。この結
果、入力軸の周囲に支持されて、この入力軸と共に軸方
向に変位する内側スリーブとハウジングに固定された外
側スリーブとの位置関係が変化し、内側凹溝と外側凹溝
との連通状態が切り換わって、第一室と第二室との一方
の室に圧油が送り込まれ、他方の室が排出路に連通され
る。この結果、シリンダ内でピストンが、前記入力軸の
回転に基づいて変位しようとする方向に押される。即
ち、前記ピストンがステアリングホイールの操作により
入力軸から送り螺子装置を介して加えられた力以上に大
きな力で軸方向に変位し、セクターギヤを固定した出力
軸を大きな力で回転させて、操舵輪である前輪に舵角を
付与する。
【0022】この様に前輪に舵角を付与する為に第一、
第二室に送り込まれる圧油は、通油路から各油圧反動室
内にも送り込まれる。この結果、各油圧反動室の両端部
に嵌装された第一、第二の反動ピストンの内の何れかの
反動ピストンが、何れかのフランジ片を介して前記入力
軸に、舵角を解消する方向の反力を付与する。この反力
に基づいてステアリングホイールを操作する運転者に、
操舵作業に応じた適切な操舵感が付与される。
【0023】前記何れかの反動ピストンにより入力軸に
付与される反力は、前記第二室内に圧油が送り込まれ、
前記入力軸と前記ピストンとが近付く傾向の場合には小
さく、且つ、前記入力軸をピストンから引き離す方向に
働く。反対に、第一室内に圧油が送り込まれ、この入力
軸と前記ピストンとが離れる傾向の場合には大きく、且
つ、前記入力軸をピストンに押圧する方向に働く。但
し、第一室内に圧油が送り込まれた場合には、前記入力
軸の端面に油圧が作用して、この入力軸を前記反力と逆
方向(入力軸をピストンから引き離す方向)に押圧する
軸力が働く。
【0024】この結果、前記第一室内に圧油を送り込ん
だ場合に、前記入力軸に対し実際に作用する反力は、前
記何れかの反動ピストンから入力軸に加えられる力か
ら、前記軸力を引いただけの大きさになる。この結果、
前記第一室内に圧油を送り込んだ場合にのみ、前記入力
軸の端面に油圧が作用するにも拘らず、この入力軸に作
用する反力の大きさが、この入力軸が何れの方向に回転
する場合にも等しくなって、ステアリングホイールを操
作する運転者に違和感を与える事がなくなる。
【0025】特に本考案のパワーステアリング装置の場
合、反力を発生させる為に、内側スリーブ又は外側スリ
ーブに形成する油圧反動室の形状が単純である為、これ
ら各スリーブの製作が容易になって、製作費の低廉化を
図れる。
【0026】
【実施例】図1〜3は本考案の第一実施例を示してい
る。車体に支持されるハウジング33は、円管状のシリ
ンダ筐部34と、短円筒状の弁筐部35と、蓋片36と
を、ボルト37、37により結合して成る。この内のシ
リンダ筐部34内に設けられたシリンダ3には、有底円
筒状のピストン4を、油密に且つ軸方向に亙る移動のみ
自在に嵌装している。前記シリンダ3内は、前記ピスト
ン4により、このピストン4の開口側端面(図1の右端
面)に対向する第一室5と、前記ピストン4の非開口側
端面(図1の左端面)に対向する第二室6とに分割され
る。又、前記シリンダ筐部34の弁筐部35と反対側開
口端は、蓋板38により油密に塞いでいる。
【0027】前記ピストン4の一部側面にはラック7を
形成し、このラック7とセクターギヤ8とを噛合させて
いる。このセクターギヤ8を固定した出力軸9は、前記
ハウジング33のシリンダ筐部34に回転自在に、且つ
前記シリンダ3に対し捻れの位置関係で支持されてい
る。従って、前記ピストン4がシリンダ3内で軸方向に
変位すると、前記セクターギヤ8を介して前記出力軸9
が回転し、操舵輪である前輪にピストン4の変位量に応
じた舵角を付与する。
【0028】一方、図示しないステアリングホイールの
操作によって回転させられる入力軸1が、前記蓋片36
の中央部を貫通して、前記ハウジング33内に挿入され
ている。この入力軸1は、前記蓋片36の内周面に設け
たニードル軸受39等により前記ハウジング33に対し
て、回転自在に、且つ軸方向に亙る若干の変位自在に支
持されている。
【0029】前記入力軸1の先端部(図1の左端部)
は、前記ピストン4の内側に挿入し、この入力軸1の先
端部外周面と前記ピストン4の内周面との間に、ボール
螺子式の送り螺子装置10を設けている。従って、前記
ピストン4は、前記入力軸1の回転に伴なって軸方向に
変位する。尚、前記入力軸1の中間部で、前記送り螺子
装置10から少し基端側(図1の右側)に寄った部分
は、前記シリンダ筐部34の内側に設けた隔壁40を油
密に貫通している。
【0030】一方、前記入力軸1の中間部2箇所位置
で、前記弁筐部35を軸方向両側から挟む位置には、1
対のフランジ片41a、41bを、この入力軸1に対す
る軸方向の変位を不能として支持している。又、前記入
力軸1の中間部周囲には円筒状の内側スリーブ11を、
両フランジ片41a、41bにより軸方向両側から挟持
した状態で、支持している。この内側スリーブ11の軸
方向長さ寸法と、前記弁筐部35の軸方向長さ寸法と
は、互いに等しくしている。従って、前記1対のフラン
ジ片41a、41b同士の間隔と、前記シリンダ筐部3
4の端面と前記蓋片36の端面との間隔とは、互いに等
しい。尚、これらシリンダ筐部34の端面と前記蓋片3
6の端面とが、ハウジング33の内周面に形成された、
互いに対向する1対の段部を構成する。
【0031】これらフランジ片41a、41b並びに内
側スリーブ11装着部分の構造に就いて、更に詳しく説
明すると、前記入力軸1の中間部外周面に形成した段部
58には支持環42を突き当て、この支持環42の側面
に一方(図1の左方)のフランジ片41aを、スラスト
軸受43を介して突き当てている。そして、このフラン
ジ片41aの側面にその一端縁を突き当てた内側スリー
ブ11の他端縁に、他方のフランジ片41bの片側面を
突き当てている。更に、このフランジ片41bの他側面
に、別のスラスト軸受43及び座板44を、ナット45
により押し付けている。
【0032】前記弁筐部35は、外側スリーブ13を構
成する。この外側スリーブ13の両端面内周寄り部分に
は凹部46、46を設けて、この内周寄り部分の軸方向
長さを、前記内側スリーブ11の軸方向長さ寸法よりも
小さくしている。従って、前記1対のフランジ片41
a、41bを固定した入力軸1は、前記各凹部46、4
6の深さ寸法分だけ、軸方向に亙って変位自在となる。
【0033】又、前記外側スリーブ13は、内側スリー
ブ11の外周面と油密に摺接自在な内径寸法を有する。
そして、前記内側スリーブ11の外周面に形成された内
側凹溝47、47と前記外側スリーブ13の内周面に形
成された外側凹溝48、48とにより、圧油給排源と前
記第一、第二室5、6との間の圧油の給排状態を切り換
える油圧切換弁を構成している。この油圧切換弁部分の
構造及び作用は、前述した従来装置と同様である為、詳
しい説明は省略する。
【0034】更に、前記外側スリーブ13の円周方向複
数箇所には、断面円形でシリンダ状の油圧反動室49、
49を複数個(図示の例では3個)、互いに等間隔に形
成している。各油圧反動室49、49は、それぞれが前
記外側スリーブ13の軸方向両端面同士を貫通する状態
で形成されている。そして、それぞれの両端開口部を前
記フランジ片41a、41bと、段部であるシリンダ筐
部34の端面或は蓋片36の端面とに、対向させてい
る。
【0035】各油圧反動室49、49は、前記ピストン
4寄りの大径部50と、このピストン4とは反対側の小
径部51とを段部により連続させて成り、両端開口部の
断面積が異なる。この内、大径部50側の開口端部には
第一の反動ピストン52を、小径部51側の開口端部に
は第二の反動ピストン53を、それぞれ油密に嵌装して
いる。各反動ピストン52、53には、例えばころ軸受
用のころを利用する。そして、前記各油圧反動室49、
49の中間部で、前記第一、第二の反動ピストン52、
53の間部分に、図示しない通油路を設け、この通油路
を通じて、圧油ポンプの吐出口等の圧油供給源から吐出
される圧油を、前記各油圧反動室49、49の中間部に
送り込み自在としている。
【0036】本考案のパワーステアリング装置に於いて
は、前記油圧反動室49、49の数をn個(図示の例で
は3個)、第一の反動ピストン52の断面積をS、第二
の反動ピストン53の断面積をs、前記入力軸1の端面
1aの受圧面積をAとした場合に、次の式が成り立つ様
に、各部の寸法を定めている。 A=n×(S−s)
【0037】又、図示の実施例の場合、前記第一、第二
の反動ピストン52、53の間に圧縮ばね54、54を
設けて、両反動ピストン52、53に、互いに離れる方
向の弾力を付与している。更に、前記外側スリーブ13
の一部で、前記各油圧反動室49、49の間部分には、
この外側スリーブ13の軸方向両端面同士を連通する貫
通孔55、55を設け、各貫通孔55、55内にリター
ンスプリング56、56を嵌装している。各リターンス
プリング56、56の両端は、ぞれぞれ前記フランジ片
41a、41bの側面並びにシリンダ筐部34或は蓋片
36の端面に対向している。従って、外力が働かない場
合には、前記1対のフランジ片41a、41bを支持し
た入力軸1が、前記リターンスプリング56、56の弾
力に基づいて、中立位置に戻される。但し、前記圧縮ば
ね54、54の弾力が十分に強ければ、前記リターンス
プリング56、56を省略しても良い。
【0038】上述の様に構成される本考案のパワーステ
アリング装置の作動時、ステアリングホイールの操作に
基づいて入力軸1を回転させると、送り螺子装置10部
分で生じる反力によって、前記入力軸1が軸方向に変位
する。即ち、路面との間に大きな抵抗を有する前輪と機
械的に結合された出力軸9を回転させるには、比較的大
きな力を要する為、入力軸1を回転させた場合にも、前
記ピストン4が直ちには変位せずに前記反力が生じ、こ
の反力によって前記入力軸1が軸方向に変位する。
【0039】この様に入力軸1が変位する結果、入力軸
1の周囲に支持された内側スリーブ11と、ハウジング
33の内側に固定された外側スリーブ13との位置関係
が変化し、前記内側凹溝47、47と外側凹溝48、4
8との連通状態が切り換わって、第一室5と第二室6と
の一方の室に圧油が送り込まれ、他方の室が排出路に連
通される。この結果、シリンダ3内でピストン4が、前
記入力軸1の回転に基づいて変位しようとする方向に押
される。即ち、前記ピストン4がステアリングホイール
の操作により入力軸1から送り螺子装置10を介して加
えられた力以上に大きな力で軸方向に変位し、セクター
ギヤ8を固定した出力軸9を大きな力で回転させて、操
舵輪である前輪に舵角を付与する。この際の作用は、前
述した従来構造の場合と同様である。
【0040】前輪に舵角を付与すべく、第一室5又は第
二室6に送り込まれる圧油は、通油路から各油圧反動室
49、49内にも送り込まれる。この結果、各油圧反動
室49、49の両端部に嵌装された第一、第二の反動ピ
ストン52、53の内の何れかの反動ピストンが、何れ
かのフランジ片41a、41bを介して前記入力軸1
に、舵角を解消する方向の反力を付与する。この反力に
基づいてステアリングホイールを操作する運転者に、操
舵作業に応じた適切な操舵感が付与される。
【0041】例えば、前記出力軸9を図1で時計方向に
回動させる為、前記ピストン4を同図で右方に変位させ
るべく、入力軸1を回転させた場合、送り螺子装置10
部分で発生する反力に基づきこの入力軸1が、同図で左
方に変位する。この変位に伴なって、この入力軸1の中
間部に支持された内側スリーブ11も、同図で左方に変
位する。この結果、前記第二室6内に圧油が送り込まれ
ると同時に、前記第一室5内の油が排出されて、前記ピ
ストン4が、入力軸1から送り螺子装置10を介して付
与されたよりも大きな力で、図1の右方に変位する。
【0042】これと同時に、小径の第二の反動ピストン
53が前記入力軸1に支持されたフランジ片41bによ
り、各油圧反動室49、49内に弾性的に押し込まれ、
前記入力軸1に操舵作業に応じた反力を付与する。
【0043】反対に、前記出力軸9を図1で反時計方向
に回動させる為、前記ピストン4を同図で左方に変位さ
せるべく、入力軸1を回転させた場合、送り螺子装置1
0部分で発生する反力に基づきこの入力軸1が、同図で
右方に変位する。この変位に伴なって、この入力軸1の
中間部に支持された内側スリーブ11も、同図で右方に
変位する。この結果、前記第一室5内に圧油が送り込ま
れると同時に、前記第二室6内の油が排出されて、前記
ピストン4が、入力軸1から送り螺子装置10を介して
付与されたよりも大きな力で、図1の左方に変位する。
【0044】これと同時に大径の第一の反動ピストン5
2が、前記入力軸1に支持されたフランジ片41aによ
り、各油圧反動室49、49内に弾性的に押し込まれ、
前記入力軸1に操舵作業に応じた反力を付与する。前記
第一室5内への圧油送り込み時に入力軸1に対して反力
を付与する第一の反動ピストン52は、前記第二室6内
への圧油送り込み時に前記入力軸1に対して反力を付与
する第二の反動ピストン53よりも断面積が大きい為、
前記フランジ片41aから入力軸1に付与される反力も
大きくなる。
【0045】この様に、第一、第二の反動ピストン5
2、53により入力軸1に付与される反力は、前記第二
室6内に圧油が送り込まれ、前記入力軸1と前記ピスト
ン4とが近付く傾向の場合には小さく、且つ、前記入力
軸1をピストン4から引き離す方向(図1の右方向)に
働く。反対に、第一室5内に圧油が送り込まれ、この入
力軸1と前記ピストン4とが離れる傾向の場合には大き
く、且つ、前記入力軸1をピストン4に押圧する方向
(図1の左方向)に働く。但し、第一室5内に圧油が送
り込まれた場合には、前記入力軸1の端面1aに油圧が
作用して、この入力軸1を前記反力と逆方向(入力軸1
をピストン4から引き離す方向、図1の右方向)に押圧
する軸力が働く。
【0046】この結果、前記第一室5内に圧油を送り込
んだ場合に、前記入力軸1に対し実際に作用する反力
は、前記第一の反動ピストン52から入力軸1に加えら
れる力から、前記軸力を引いただけの大きさになる。こ
の結果、前記第一室5内に圧油を送り込んだ場合にの
み、前記入力軸1の端面1aに油圧が作用するにも拘ら
ず、この入力軸1に作用する反力の大きさが、この入力
軸1が何れの方向に回転する場合にも等しくなって、ス
テアリングホイールを操作する運転者に違和感を与える
事がなくなる。
【0047】特に本考案のパワーステアリング装置の場
合、反力を発生させる為に、外側スリーブ13に形成す
る油圧反動室49、49や第一、第二の反動ピストン5
2、53等の形状が単純である為、これら各部材の製作
が容易になって、製作費の低廉化を図れる。
【0048】次に、図4は本考案の第二実施例を示して
いる。前述の第一実施例が、外側スリーブ13に油圧反
動室49を設けていたのに対して、本実施例の場合、内
側スリーブ11に油圧反動室49を設けている。そし
て、ピストン4(図1参照)側の第一の反動ピストン5
2を小径とし、反ピストン4側の第二の反動ピストン5
3を大径としている。又、内側スリーブ11の両端面外
周寄り部分に凹部57、57を形成して、各凹部57、
57の深さ寸法分だけ、入力軸1の軸方向に亙る変位を
自在としている。本実施例の場合も、各部の形状を複雑
化する事なく、何れの方向に舵角付与を行なう場合に
も、ステアリングホイールに加わる反力の大きさを等し
く出来る。
【0049】
【考案の効果】本考案のパワーステアリング装置は、以
上に述べた通り構成され作用する為、構成部品の形状を
複雑化する事なく、安価に製作出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第一実施例を示す断面図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】簡略化して示す要部断面図。
【図4】本考案の第二実施例を示す、図3と同様の断面
図。
【図5】従来構造の1例を示す断面図。
【図6】内側スリーブ部分を取り出して示す断面図。
【図7】図6のB−B断面図。
【符号の説明】
1 入力軸 1a 端面 2 ハウジング 3 シリンダ 4 ピストン 5 第一室 6 第二室 7 ラック 8 セクターギヤ 9 出力軸 10 送り螺子装置 11 内側スリーブ 12 スラスト軸受 13 外側スリーブ 14 内側凹溝 16 内側筒部 17 外側筒部 18 連結壁部 19 油圧反動室 20、21 円筒状ピストン 22 通孔 23 給油口 24 凹溝 25 通油路 26a、26b 凹溝 27a、27b 通油路 28 凹溝 29 排出口 30、32 段部 33 ハウジング 34 シリンダ筐部 35 弁筐部 36 蓋片 37 ボルト 38 蓋板 39 ニードル軸受 40 隔壁 41a、41b フランジ片 42 支持環 43 スラスト軸受 44 座板 45 ナット 46 凹部 47 内側凹溝 48 外側凹溝 49 油圧反動室 50 大径部 51 小径部 52 第一の反動ピストン 53 第二の反動ピストン 54 圧縮ばね 55 貫通孔 56 リターンスプリング 57 凹部 58 段部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に支持されるハウジング内に設けら
    れたシリンダと、有底円筒状でこのシリンダ内に油密に
    且つ軸方向に亙る移動のみ自在に嵌装され、前記シリン
    ダ内をその開口側に対向する第一室及びその非開口側に
    対向する第二室に分割するピストンと、このピストンの
    一部側面に設けられたラックと、前記ハウジングに回転
    自在に、且つ前記シリンダに対し捻れの位置関係で支持
    された出力軸と、この出力軸に固定された状態で、前記
    ラックと噛合するセクターギヤと、前記ハウジングに回
    転自在に、且つ軸方向に亙る若干の変位自在に支持さ
    れ、その一端部を前記ピストンの内側に挿入された入力
    軸と、この入力軸の一端部外周面と前記ピストンの内周
    面との間に設けられて、前記入力軸の回転に伴なって前
    記ピストンを軸方向に変位させる送り螺子装置と、前記
    入力軸の中間部2箇所位置で前記シリンダから外れた部
    分の周囲に、この入力軸に対する軸方向の変位を不能と
    して、互いに離隔した状態で支持された1対のフランジ
    片と、両フランジ片により挟持された状態で、前記入力
    軸の中間部周囲に支持された内側スリーブと、前記1対
    のフランジ片の周囲に於いて前記ハウジングの内周面
    に、両フランジ片同士の間隔と同じ間隔で設けられた、
    互いに対向する1対の段部と、少なくともその内周寄り
    部分の軸方向長さを、前記内側スリーブの外周寄り部分
    の軸方向長さ寸法と異ならせると共に、前記内側スリー
    ブの外周面と油密に摺接自在な内径寸法を有し、前記1
    対のフランジ片並びに前記1対の段部の間位置に於い
    て、前記内側スリーブの周囲に固定された外側スリーブ
    と、前記内側スリーブの外周面に形成された内側凹溝と
    前記外側スリーブの内周面に形成された外側凹溝とによ
    り構成され、圧油給排源と前記第一、第二室との間の圧
    油の給排状態を切り換える油圧切換弁と、前記外側スリ
    ーブと内側スリーブとの一方のスリーブの円周方向複数
    箇所に、それぞれがこの一方のスリーブの軸方向両端面
    同士を貫通する状態で形成され、それぞれの両端開口部
    を前記フランジ片と段部とに対向させた、断面円形でシ
    リンダ状の複数の油圧反動室と、各油圧反動室の前記ピ
    ストン寄り端部に油密に嵌装した第一の反動ピストン
    と、各油圧反動室の前記ピストンと反対側端部に油密に
    嵌装した第二の反動ピストンと、前記圧油給排源から吐
    出される圧油を前記各油圧反動室の中間部に送り込む通
    油路とを備え、前記各油圧反動室の両端部の内径並びに
    前記第一、第二の反動ピストンの外径を互いに異ならせ
    る事により、前記油圧反動室内への圧油送り込みに伴な
    って前記1対のフランジ片を介して前記入力軸に付与す
    る反動軸力を、前記ピストンに向かう方向で大きく、前
    記ピストンから離れる方向で小さくすると共に、これら
    両方向の反動軸力の差を、前記第一室内への圧油送り込
    み時に前記入力軸の端面からこの入力軸に作用する軸力
    とほぼ一致させたパワーステアリング装置。
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