JP2579918Y2 - 携帯用ざぶとん - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】袋に納め入れてコンパクトで携帯
しやすくしたざぶとんに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、外出にざぶとんを必要とすると
き、折り曲げて持つか、風呂敷、袋、紐で結んだりして
持ち運んだ。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】これは、次のような欠
点があった。 （イ）、折り曲げても落ち着かずはね返るので紐で結ん
だり風呂敷で包んだり袋の中に入れたりして、別の道具
を必要として、手間がかかり、不便であった。 （ロ）持ち運ぶのに見た目も悪く不体裁で嵩張るので恥
ずかしく思った。本考案は、これらの欠点を除くために
なされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】円形、方形に縫ったざぶ
とん（２）を等分に切断して、それぞれの切断片を、伸
縮自在に折り曲げられるテープ（１２）で総てをはぎ合
わせて、元のざぶとん（２）の形に戻し、ざぶとん
（２）の一面（１３）に、袋（１４）を設ける。ざぶと
ん（２）の一面（１３）に袋（１４）の一部にさげ紐
（１５）を固着する。ざぶとん（２）のテープ（１２）
を折りたたんで袋（１４）の中に納め入れてコンパクト
にできる。本考案は、以上のような構成よりなる携帯用
ざぶとんである。

【０００５】

【作用】ざぶとん（２）を、折りたたんで、ざぶとん
（２）の一面（１３）に、設けた袋（１４）に納め入れ
てコンパクトにし、持ち運びしやすくしたさげ紐（１
５）を設けた携帯用ざぶとんである。

【０００６】

【実施例】以下、本案の実施例について説明する。ま
ず、素材（１）は、皮、布、合皮等いろいろある中で適
した物を使用する。又これら等を組み合わせてもよい。
例えば、皮と布、布と合皮等、ざぶとん（２）の中に
は、綿、スポンジ、化繊合繊綿等用いるが、あまり多く
入れない方がよい。形状は、円形、方形に成形もでき、
袋（１４）のみを動物、乗物、植物、漫画のキャラクタ
ーの形状にしてもよい。以上の構成に基づいて、作った
ざぶとんに於いて、 （イ）円形であるざぶとん（２）を一例として述べる
と、図１に示す如く中心（３）を通じて４等分に分け
て、切断し、それぞれの切断片を再びはぎ合わせて元の
ざぶとん（２）の形にするため、切断片を伸縮自在にな
るテープ（１２）の両端と縫い合わせる。テープ（１
２）は、伸縮する布をテープ（１２）状にして用いるか
織り方によって横に伸びるさなだ紐のようなものでもよ
い。ざぶとんの裏、表共テープ（１２）で縫い合わせ
る。 （ロ）図２のざぶとん（２）の表の一面（１３）の上
に、袋（１４）を作るための素材（１）を中表にのせ一
面（１３）より少々広く裁ち、Ｖに開いた直線部分のみ
をテープ（１２）に縫いつけるが、図２のように端まで
縫いつけるか、図４のように少し縫い残してもよい。ま
るく曲がった部分は始末して開放しておく。又、此の開
放された部分に、ファスナー（１６）を取り付けてもよ
い。ボタンを取り付けてもよい。 （ハ）袋（１４）と袋（１４）の設けてあるざぶとん
（２）の部分にさげ紐（１５）を設ける。図３、図４、
図５のように先端に設けるほか、図６のように動物の耳
の間に巾広く設ける方法や、図７の金属くさり、プラス
チックくさり等を使用してもよい。ざぶとん（２）をぶ
らさげる紐（１５）であるから、しっかり取り付けてお
く。 （ニ）以上述べた円形のほか、図４の方形に成形すると
き、ざぶとん（２）全体を円形、方形に成形するほか、
袋（１４）部分のみを成形する方法がある。図６のよう
に動物の顔に目、鼻、口等を色布等で設けて、二つの耳
を立てる。耳は大きい、小さい、丸い、尖っている等に
よって特長が出せる。 （ホ）図５のポケット（１７）を設けると、テッシュ、
ハンカチ、お金、小物を入れられて便利である。又、図
７の如く、レースやししゅう等で飾ることもできる。本
案は、以上のような構造でこれを使用するときは、図３
（イ）、（ロ）、（ハ）、（ニ）の順に、ざぶとん
（２）のテープ（１２）の部分を四つに折り曲げて中表
になっている袋（１４）をひっくり返すとみな、袋（１
４）の中に納まってコンパクトになる。ファスナー（１
６）を設けてあるものは、ファスナーをすると一段とコ
ンパクトになる。さげ紐に腕を通すか、持つかして持ち
運ぶ。

【０００７】

【考案の効果】

（イ）伸縮自在になるテープを使用することによって得
る効果は、 １、切断したざぶとんを再び伸縮自在になるテープで、
つなぎ合わせ（縫い合わせ）るのであるから元のざぶと
ん形になりバラバラにはならない。２、ひろげた時、伸
縮自在になるテープでつなぎ合わされているので、隙間
もなく温かくざぶとんとして使える。 ３、袋の中に納め入れる時、重なり合う折り節目が伸縮
自在になるテープであるから、嵩張らず袋に入れやす
く、入れ納めた表面は凸凹もできず、なだらかな美しさ
である。皮、合皮で作ると一層豪華なバックになる。 （ロ）ざぶとんを小さく折りたためるのでコンパクトに
なる。 （ハ）さげ紐があるので一度に数多く持ち運べる。 （ニ）コンパクトになるので乗物の中、部屋の中、等で
場所をとらず、整理しやすい。 （ホ）野球、サッカー、等の観戦に遊びに手さげバック
として手軽に持って行ける。 （ヘ）ポケットに小物、ティッシュ、ハンカチ、お金等
を入れて前記の観戦中にひろげてざぶとんとして使用す
るが、お尻の下にお金等ポケットに入れたままであるの
で両手を使って思いきり応援できる。 （ト）ふとんとして使用するほか、車の中では、袋に納
めて肘突き、枕としても使用できる。 （チ）ひろげて赤ちゃんの昼寝用、おむつ替え等に携帯
すると便利である。 （リ）形状も円、角等、袋のみ動物、植物、乗物、キャ
ラクター等の形に模した特徴を加えると若者、子供に、
より一層使用されやすい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の四等分にし一部めくったテープ位置を
示した平面図。

【図２】本考案の一面に袋を一部縫い残しめくった平面
図。

【図３】（イ）、（ロ）、（ハ）、（ニ）、本考案のざ
ぶとんを折りたたむ状態の平面図。

【図３】（ホ）本考案の図３の（ニ）Ａ−Ａ’の切断
図。

【図４】（イ）本考案の方形の作り方平面図。

【図４】（ロ）本考案の方形の袋に納めた斜視図。

【図５】（イ）、（ロ）本考案のポケットをもうけた平
面図。

【図６】本考案の動物成形の袋の平面図。

【図７】（イ）本考案のレース、ファスナー、金属（く
さり）さげ紐の平面図。

【図７】（ロ）本考案の図７の（イ）Ａ−Ａ’の切断
図。

【符号の説明】

１、素材 ２、ざぶとん ３、中心 ４、５、６、７、８、９、１０、１１、切断片 １２、テープ １３、一面 １４、袋 １５、さげ紐 １６、ファスナー １７、ポケット

Claims (1)

(57)【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】円形、方形の形状に皮、布、合布等の素材
   （１）で作ったざぶとんに（２）に於いて、ざぶとん
   （２）の中心（３）に向けて等分に切断し、それぞれの
   切断片に伸縮自在に折り曲げできるテープ（１２）に総
   てをはぎ合わせて、元のざぶとん（２）の形に戻し、切
   断片の一面（１３）全体に、素材（１）を中表にして袋
   （１４）を設け、該、一面（１３）と袋（１４）の一部
   にさげ紐（１５）を固着し、ざぶとん（１２）を折りた
   たんで袋（１４）の中に納め入れてコンパクトにできる
   携帯用ざぶとん。